JP2557276B2 - 医療用チューブ - Google Patents

医療用チューブ

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、医療用チューブに関するものであり、さら
に詳細には、実質的にガイドワイヤを用いずに使用し得
る細い形状の医療用チューブであり、しかも、折れたり
変形したりしないで、非常に細い血管などの体腔内に容
易に挿入できる医療用チューブに関するものである。
[従来の技術] 体内に挿入するカテーテルは一般的に細いことが望ま
しい。特に細い末梢血管に挿入するには、カテーテルの
細さがさらに重要となる。
しかしながら、カテーテルを細くすると、従来のプラ
スチック製では腰がなくなり、ガイドワイヤ又はスタイ
レットと呼ばれる中芯を用いる必要があった。
しかしながら、ガイドワイヤなども細くすると弱くな
り役にたたないばかりか、このような細いガイドワイヤ
を作るのは困難であった。
[発明が解決しようとする課題] 細い体腔内に選択的に挿入可能な極細型の医療用チュ
ーブを提供することを目的とするものである。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは、細い体腔内に挿入するために、従来の
ガイドワイヤを細くすると腰がなくなり、挿入操作が困
難になり、太くしたりチューブ状にすると柔軟屈曲性が
喪失するという隘路を解決するために、細い形状記憶合
金製チューブを用いれば、挿入に必要な腰の強さと屈曲
性が得られることを見い出し、この知見に基づき本発明
を完成するに至った。
すなわち、本発明は次の各項の発明からなるものであ
る。
1 先端が湾曲し、他端が基部に連結している1mm以下
の外径のチューブであって、マルテンサイト変態点以上
で超弾性領域となる形状記憶合金製チューブを有するこ
とを特徴とする医療用チューブ。
2 先端が湾曲し、他端が基部に連結している1mm以下
の外径のチューブであって、マルテンサイト変態点以上
で超弾性領域となる形状記憶合金製チューブに、金属製
又は樹脂製チューブを並列的に設けたことを特徴とする
医療用チューブ。
3 先端が湾曲し、他端が基部に連結している1mm以下
の外径のチューブであって、マルテンサイト変態点以上
で超弾性領域となる形状記憶合金製チューブの外側に、
金属製又は樹脂製チューブを設けてなる2重管構造とし
たことを特徴とする医療用チューブ。
本発明に用いる形状記憶合金とは、加熱時のマルテン
サイト変態終了点以上の温度では除荷によって7%程度
の歪みまでも完全に回復する物性を示す。
この物性を十分に発揮させるためには、マルテンサイ
ト変態点が体温より低い温度であることが実用上望まし
くない。
本発明医療用チューブは、材料に形状記憶合金を用い
ることによって、マルテンサイト変態点以下の温度では
比較的柔軟な特性があり、また、マルテンサイト変態点
以上の超弾性領域では、変形歪みが大きくなっても応力
は大きく変化しない特性がある。これらの特性によっ
て、急角度で屈曲した体腔内の屈折点も反発力が少なく
金属チューブを容易に通過させることができる利点があ
る。
本発明に用いるマルテンサイト変態点を有する金属と
しては、例えば、Ti−Ni系合金、Ti−Pd系合金、Cu−Zu
−Al系合金、Cu−Al−Ni系合金、Co−Cr系合金、Mn系合
金を使用することができる。これらの合金の加熱条件や
種類及び添加物などを選択して、本発明の使用条件に適
したマルテンサイト変態点を選択することができる。
本発明に係るマルテンサイト変態点を有する金属チュ
ーブは、外径が1mm以下、好ましくは、0.5mm以下の細い
チューブであり、チューブの肉厚は0.05〜0.3mm程度の
薄い厚さよりなっている。
本発明医療用チューブの実施例により、本発明をさら
に詳細に説明する。
第1図は、本発明医療用チューブであるカテーテルの
側面図であり、外径0.5mmで肉厚0.1mmの金属チューブ1
と基部2とからなるものであり、該金属チューブ1の先
端部がJ字型になっているので、挿入に際して先端が血
管壁などを傷つけない。
ここに用いた金属は30℃のマルテンサイト変態点を有
するTi−Ni系金属を使用している。
本使用例のカテーテルは、腰がある上に、チューブ状
であるにも拘わらず、しなやかさを有しているので挿入
操作が容易であって、基部2から薬液の注入又は先端部
から体液の採取又は圧力の測定などを行うことができ
る。
また、本使用例のカテーテルに45℃のマルテンサイト
変態点を有するTi−Ni系金属を使用した場合は、かなり
柔軟性を有し、体腔内の屈曲部についても血管を傷つけ
ることなく、容易に挿入ができる。
第2図は、第1図の実施例の金属チューブ1の先端を
湾曲状にして、先端部にバルーン3を取り付けた医療用
ガイドワイヤである。バルーン3により、先端を第4図
のように覆うことによって、挿入時の金属管の先端によ
る体腔壁の損傷を保護するとともに、わずかに膨張させ
て、血流によって流して血流の下流方向に挿入したり、
又は、閉塞部をバルーン3により拡張したり、若しくは
一時的に体腔を閉鎖したりすることができる。
第3図は、第2図のバルーン3付き金属チューブ1に
並列に外径0.3mmの軟質樹脂製並列チューブ4を固定し
た医療用チューブである。この医療用チューブの金属チ
ューブ1は、従来のガイドワイヤと同じ機能を発揮して
体腔内に当該医療用チューブを挿入可能として、軟質樹
脂製並列チューブ4は挿入先端部に薬液の注入、体液の
採取などを行うことができる。なお、第3図ではバルー
ン3は少し膨張させた状態を表している。
金属チューブ1と軟質樹脂製並列チューブ4との固定
は、基部2に近い部分5及び先端部分6の2箇所を固定
しているが、この複合カテーテルにおいては少なくとも
先端部分の固定は必要であり、中間部分は必要に応じて
適宜固定することができる。
第3図に示すカテーテルによって、止血、血管の拡
張、薬液投与、血栓除去など多くの治療を行うことがで
きる。
第4図のカテーテルは、第3図において並列に設けた
軟質樹脂製並列チューブ4の代わりに、金属チューブ1
の外管として外径0.6mmの軟質樹脂製チューブ7を金属
チューブ1の外側にはめて2重管とした医療用チューブ
であり、薬液の投与又は体液の採取は2重管の間隙から
行うことができるので、機能的には第3図のカテーテル
と同一であるが、第3図のものより薬液投与部分を選択
できる利点がある。この構造のカテーテルは、一方のチ
ューブを前以て挿入し、後から先のチューブにスライド
させて他方のチューブを挿入することも可能である。
なお、第4図ではバルーンが収縮している状態を表し
ている。
本発明の医療用チューブを使用する場合に、その用途
に応じて必要表面に抗血栓性材料でコーティングしてお
くのが望ましい。
抗血栓性コーティング材料としては、例えば、シリコ
ーン、ウレタンとシロキサンのブロックポリマー、ポリ
エーテル型ポリウレタンなどにより製造されたもの又は
これらの物質若しくはヘパリン、ウロキナーゼなどの生
理活性物質を表面い局在化させた材料、特にヘパリン化
親水性材料などをコーティングしたものを好適に使用す
ることができる。
また、このコーティングは、本発明の金属チューブの
上に、前以て可撓性ポリマー物質で被覆した表面に施工
することによって、抗血性栓材料の脱落を防止する点で
望ましい。
本発明医療用チューブに抗血栓性材料をコーティング
することによって、マルテンサイト変態点を有する金属
合金の成分に拘わりなく、医療用チューブ表面に血栓が
発生するのを防止することができる。
[発明の効果] 本発明医療用チューブは、細い外径においても腰が大
きく体外での操作で先端部の方向が制御でき、しかも、
屈折歪みに対して破損しない特徴があり、従来のカテー
テルが挿入されていた体腔よりも非常に細い体腔内に容
易に挿入することができる利点がある。そして歪みが大
きくても応力が変化しないなどの超弾性金属の利点もあ
って益々挿入操作を容易になる上、チューブ状であるこ
とによって、バルーンを取り付けたり、薬液投与するこ
とができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例のカテーテルであり、第2図は
本発明の他の実施例のバルーン付き医療用チューブであ
り、第3図は本発明の実施例の医療用チューブであり、
第4図は同じく医療用チューブの他の実施例である。 図中の符号は、1;金属チューブ、2;基部、3;バルーン、
4;軟質樹脂製並列チューブ、5、6;固定部、7;軟質樹脂
製チューブである。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】先端が湾曲し、他端が基部に連結している
    1mm以下の外径のチューブであって、マルテンサイト変
    態点以上で超弾性領域となる形状記憶合金製チューブを
    有することを特徴とする医療用チューブ。
  2. 【請求項2】先端が湾曲し、他端が基部に連結している
    1mm以下の外径のチューブであって、マルテンサイト変
    態点以上で超弾性領域となる形状記憶合金製チューブ
    に、金属製又は樹脂製チューブを並列的に設けたことを
    特徴とする医療用チューブ。
  3. 【請求項3】先端が湾曲し、他端が基部に連結している
    1mm以下の外径のチューブであって、マルテンサイト変
    態点以上で超弾性領域となる形状記憶合金製チューブの
    外側に、金属製又は樹脂製チューブを設けてなる2重管
    構造としたことを特徴とする医療用チューブ。
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