JPH06225944A - カテーテルイントロデューサ - Google Patents

カテーテルイントロデューサ

Info

Publication number
JPH06225944A
JPH06225944A JP50A JP3946193A JPH06225944A JP H06225944 A JPH06225944 A JP H06225944A JP 50 A JP50 A JP 50A JP 3946193 A JP3946193 A JP 3946193A JP H06225944 A JPH06225944 A JP H06225944A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheath
hub
catheter introducer
blood vessel
superelastic metal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP50A
Other languages
English (en)
Inventor
Takahiro Hisakure
高博 久呉
Hiroshi Murayama
啓 村山
Kiyoshi Yamauchi
清 山内
Hiroshi Ishikawa
洋 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Terumo Corp
Tokin Corp
Original Assignee
Terumo Corp
Tokin Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Terumo Corp, Tokin Corp filed Critical Terumo Corp
Priority to JP50A priority Critical patent/JPH06225944A/ja
Publication of JPH06225944A publication Critical patent/JPH06225944A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Media Introduction/Drainage Providing Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 血管内に挿入される際の穿刺抵抗が少なく、
容易に血管を確保することができ、挿入部位の血管が蛇
行していても折れ曲がることがなく、適度な弾力性およ
び強靭性を有し、挿入または留置に際して、患者に苦痛
を与えることが少ないカテーテルイントロデューサを提
供する。 【構成】基端部11から先端部12にかけて連続した中
空構造を有する超弾性金属製シース13と、中空構造を
有し、超弾性金属製シース13の基端部11に取り付け
られたハブ14とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カテーテルを血管内に
導入するために用いられるカテーテルイントロデューサ
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のカテーテルイントロデューサは、
基端部から先端部にかけて連続した中空構造を有するシ
ースと、該シースの基端部に取り付けられた中空構造の
ハブより構成されている。このカテーテルイントロデュ
ーサは、動脈または静脈にセルジンガー針を穿刺し、セ
ルジンガー針を通してガイドワイヤを血管内に挿入し、
ガイドワイヤを残してセルジンガー針を抜去した後、残
ったガイドワイヤの周囲に、ダイレータを挿入セットし
たカテーテルイントロデューサを覆いかぶせるようにし
て血管内に挿入して使用される。そして、このようなカ
テーテルイントロデューサのシース部分は、一般に合成
樹脂により形成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、シース部分を
合成樹脂で形成したものは、カテーテルイントロデュー
サとして必要な強度を有するよう肉厚に形成すると、穿
刺抵抗が大きくなり、穿刺時シース先端部が破損した
り、血管を確保できないことがあった。さらに、そのよ
うな操作で患者に苦痛を与えることがあった。他方、穿
刺抵抗を小さくするために肉薄なものとすると、シース
部分が脆弱なものとなり、血管内に挿入される際に、シ
ース先端部が破損しやすく、たとえ挿入できたとして
も、挿入部の血管が蛇行している場合、シースが折れ曲
がり、カテーテルの挿入や操作が困難になることがあっ
た。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明の目的
は、血管内に挿入される際の穿刺抵抗が少なく、容易に
血管を確保することができ、挿入部位の血管が蛇行して
いても折れ曲がることがなく、適度な弾力性および強靭
性を有し、挿入または留置に際して、患者に苦痛を与え
ることが少ないカテーテルイントロデューサを提供する
ことにある。
【0005】上記目的を達成するものは、基端部から先
端部にかけて連続した中空構造を有する超弾性金属製シ
ースと、中空構造を有し、前記超弾性金属製シースの前
記基端部に取り付けられたハブとからなることを特徴と
するカテーテルイントロデューサである。
【0006】そして、前記超弾性金属製シースの内面ま
たは外面は、抗血栓性樹脂薄膜で被覆されていることが
好ましい。さらに、前記超弾性金属製シースの内面また
は外面は、不活性な金属製薄膜で被覆されていることが
好ましい。さらに、超弾性金属製シースの内面は、平滑
化処理されていることが好ましい。そして、前記ハブ
は、該ハブの先端部が、前記超弾性金属製シースの前記
基端部開口に挿入され、該シースに取り付けられている
ものであることが好ましい。また、前記ハブは、前記超
弾性金属製シースの前記基端部が、前記ハブの先端部開
口に挿入され、該シースに取り付けられているものであ
ることが好ましい。そして、前記カテーテルイントロデ
ューサは、前記ハブと前記シースの取り付け部から該シ
ースの先端側の一部にかけて配設されるコイル体を有す
るものであることが好ましい。そして、前記ハブは、カ
テーテルを液密状態で挿通可能とする弁体を有するもの
であることが好ましい。さらに、前記ハブは、側部に該
ハブの内腔と連通する薬液注入口を有していることが好
ましい。
【0007】本発明のカテーテルイントロデューサを図
面に示した実施例を用いて説明する。図1は、本発明の
カテーテルイントロデューサの一実施例の断面図であ
り、図2は、本発明のカテーテルイントロデューサの他
の実施例の断面図であり、図3は、本発明のカテーテル
イントロデューサの他の実施例の断面図である。
【0008】そこで、図面を参照して本発明のカテーテ
ルイントロデューサについて説明する。本発明のカテー
テルイントロデューサ1は、基端部11から先端部12
にかけて連続した中空構造を有する超弾性金属製シース
13と、中空構造を有し、超弾性金属製シース13の基
端部11に取り付けられたハブ14から構成されてい
る。そして、図1に示す実施例では、ハブ14は、超弾
性金属製シース13の基端部11が、ハブ14の先端部
開口に挿入されて、シース13に取り付けられている。
ただし、ハブ14とシース13の基端部との取付構造は
これに限定されるものではなく、例えば、ハブ14の先
端部が、超弾性金属製シース13の基端部11開口に挿
入され、シース13に取り付けられているものであって
もよい。また、図1に示す実施例では、超弾性金属製シ
ース13の基端部11が、ハブ14の先端部開口に挿入
され、さらに挿入されたシース13の基端部11をカシ
メピン17によりカシメ嵌合することにより、シース1
3の基端部11をハブ14に固定させている。
【0009】そして、本発明のカテーテルイントロデュ
ーサ1のシース13は、超弾性合金が好適に使用され
る。ここで、いう超弾性合金とは一般に形状記憶合金と
いわれ、少なくとも生体温度(37℃付近)で超弾性を
示すものである。特に好ましくは、49〜58原子%N
iのTi−Ni合金、38.5〜41.5重量%Znの
Cu−Zn合金、1〜10重量%XのCu−Zn−X合
金(X=Be,Si,Sn,Al,Ga)、36〜38
原子%AlのNi−Al合金等の超弾性金属体が好適に
使用される。特に好ましくは、上記のTi−Ni合金で
ある。また、Ti−Ni合金の一部を0.01〜2.0
%Xで置換したTi−Ni−X合金(X=Co,Fe,
Mn,Cr,V,Al,Nb,Pb,Bなど)とするこ
とにより、機械的特性を適宜変えることができる。ここ
でいう超弾性とは、使用温度において通常の金属が塑性
変形する領域まで変形(曲げ、引張り、圧縮)させて
も、ほぼ元の形状に回復することを意味する。
【0010】シースの長さは、30mm〜800mmで
あり、より好ましくは,50mm〜350mmである。
また、シースの外径は、1.6mm〜5.0mmであ
り、より好ましくは、1.7mm〜4.5mmである。
シースの内径は、1.55mm〜4.5mmであり、よ
り好ましくは、1.6mm〜4.4mmである。さら
に、シースの厚みは、100μm〜300μmであり、
より好ましくは、150μm〜250μmである。ま
た、引っ張り試験におけるシースの座屈強度(負荷時の
降伏応力)は、5〜20kg/mm2(22℃)、より
好ましくは、8〜15kg/mm2、復元応力(除荷時
の降伏応力)は、3〜18kg/mm2(22℃)、よ
り好ましくは、5〜13kg/mm2である。このよう
に、本発明のカテーテルイントロデューサは、シースの
材質として超弾性金属を使用したものであるため、適度
な弾力性および強靭性を有し、かつシースの厚みを肉薄
にすることができ、血管内に挿入される際の穿刺抵抗が
少なく、容易に血管を確保することができ、挿入部位の
血管が蛇行していても折れ曲がることがなく、カテーテ
ルの挿入も容易である。また、挿入または留置に際し
て、患者に苦痛を与えることが少ない。さらに、長期留
置に際しても物性の変化が少ない。
【0011】なお、シース13は、不活性ガスまたは真
空雰囲気にて溶解しTi−Ni合金などの超弾性合金の
インゴットを形成し、このインゴットを機械的に研磨
し、続いて、熱間プレスおよび押し出しにより、外径4
〜5mmの太径パイプを形成し、その後順次ダイス引き
抜き工程および熱処理工程を繰り返すことにより、所定
の肉厚、外径のパイプに細径化し、最終的に表面を化学
的または物理的研磨することにより製造することができ
る。
【0012】また、超弾性金属製シース13の先端部1
2を、より肉薄かつ穿刺抵抗を少ないものとするため
に、シース13の先端部12を研磨などにより、丸みを
帯びた形状、またはテーパー形状にすることが好まし
い。研磨方法としては、例えば、バフなどによる機械的
な研磨方法、エッヂングなどによる化学的な研磨方法、
電気的な研磨方法など、さらに、これらの研磨方法を組
み合わせて行う方法などが考えられる。
【0013】また、本発明のシース13は、図1に示す
実施例のように、超弾性金属のみで形成されていてもよ
いが、超弾性金属の内面または外面、特に外面を合成樹
脂により薄く被覆してもよい。合成樹脂としては、熱可
塑系または熱硬化系の樹脂から選択できるが、例えば、
ポリオレフィン(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、エチレンープロピレン共重合体など)、ポリ塩化ビ
ニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、、ポリアミドエ
ラストマー、ポリウレタン、ポリエステル、フッ素樹
脂、シリコーンゴム等が使用でき、好ましくは、ポリオ
レフィン、ポリアミドエラストマー、ポリエステルある
いはポリウレタンである。合成樹脂は、超弾性金属製シ
ース13の湾曲の妨げにならない程度に肉薄であること
が好ましく、合成樹脂の肉厚は、5〜300μm、好ま
しくは、10〜200μmである。超弾性金属シース1
3の内面または外面の表面に合成樹脂を薄く被覆する方
法しては、例えば、溶融状態または溶液状態の合成樹脂
の中に、超弾性金属製シース13を挿入して被覆する方
法、モノマーを超弾性金属製シース13の表面で重合さ
せながら被覆する化学蒸着などがある。極薄な樹脂被覆
が要求される場合は、希薄溶液を用いた被覆、または化
学蒸着が好適である。
【0014】また、上記樹脂被覆の好ましい態様の一つ
として、超弾性金属製シース13の内面または外面を、
抗血栓性樹脂薄膜で被覆することが挙げられる。これに
より、より生体適合性に優れたカテーテルイントロデュ
ーサとすることができる。超弾性金属製シース13の内
面または外面に被覆する抗血栓性樹脂としては、従来公
知の各種の樹脂を単独または混合して使用することがで
きるが、例えば、ポリヒドロキシエチルメタアクリレー
ト、ヒドロキシエチルメタアクリレートとスチレンの共
重合体(例えば、HEMA−St−HEMAブロック共
重合体)などが好適に使用できる。また、超弾性金属製
シース13の内面または外面を、合成樹脂ではなく、不
活性な金属製薄膜で被覆してもよい。超弾性金属製シー
ス13の内面または外面を金属で被覆する方法として
は、電気メッキ法を用いたNiメッキ、蒸着法を用いた
ステンレスメッキ、スパッタ法を用いたシリコンカーバ
イド、窒化チタンメッキ、金メッキなどが考えられる。
【0015】さらに、超弾性金属製シース13の内面
は、適度な平滑性を有するように、平滑化処理されてい
ることが好ましい。このように、超弾性金属製シース1
3の内面を平滑化処理することにより、シース13の腔
内で血液の滞留や凝固が生ずることを防止でき、安全に
使用することができる。超弾性金属管4の内面を平滑に
する方法としては、例えば、バフなどによる機械的な研
磨方法、エッヂングなどによる化学的な研磨方法、電気
的な研磨方法など、さらに、これらの研磨方法を組み合
わせて行う方法などが考えられる。
【0016】そして、ハブ14は、図1に示す実施例で
は、合成樹脂により形成されており、この合成樹脂とし
ては、例えば、ポリオレフィン(例えば、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、エチレンープロピレン共重合体な
ど)、ポリ塩化ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、ポリアミドエラストマー、ポリウレタン、ポリエス
テル、フッ素樹脂、シリコーンゴム等が使用でき、好ま
しくは、ポリオレフィン、ポリアミドエラストマー、ポ
リエステルあるいはポリウレタンである。そして、ハブ
14の内面には、生体適合性、特に抗血栓性を有する樹
脂をコーティングすることが好ましく、このような抗血
栓性樹脂としては、例えば、ポリヒドロキシエチルメタ
アクリレート、ヒドロキシエチルメタアクリレートとス
チレンの共重合体(例えば、HEMA−St−HEMA
ブロック共重合体)などが使用できる。さらに、ハブ1
4の内面は、シース13の内面と同様、適度な平滑性を
有するように、平滑化処理されていることが好ましい。
【0017】つぎに、図2に示す他の実施例のカテーテ
ルイントロデューサ10について説明する。図2に示す
カテーテルイントロデューサ10と図1に示すカテーテ
ルイントロデューサ1との相違は、図2に示すカテーテ
ルイントロデューサ10が、ハブ14とシース13の取
り付け部付近で、シース13が折れ曲がることを防止す
るために、コイル体21を有していることである。図2
に示すカテーテルイントロデューサ10では、ハブ14
の内面部とシース13の基端部11の外面部との間に環
状空間16が形成され、該空間16には、ハブ14とシ
ース13の取り付け部付近における折れ曲がりを防止す
るためのコイル体21が配設されている。そして、コイ
ル体21は、図2に示すように、ハブ14とシース13
の取り付け部からシース13の先端側の一部にかけて設
けられている。
【0018】コイル体21は、その内径がシース13の
外径の1.1倍以下であることが好ましい。コイル体2
1の内径が、シース13の外径の1.1倍以上である
と、シースが湾曲した時、コイル体21内でシース13
が離心率の大きな楕円形に変形し、折れ曲がりが生じ易
くなるからである。また、図2に示すように、環状空間
16は、ハブ14の先端部開口付近の内面に、コイル体
12と接触しない環状の空間を有していることが好まし
い。この空間の存在により、操作中にシース13が多少
湾曲しても、シース13(実際にはコイル体21)が、
ハブ14の先端部開口付近の内面に接触せず、押圧され
ないため、ハブ14の先端部開口付近で、シース13が
折れ曲がってしまうことをより防止することができる。
さらに、この効果を高めるには、環状空間16の上記空
間は、図2に示すように、ハブ14の先端部開口方向に
拡径するテーパー状空間に形成されることが好ましい。
そして、この実施例のカテーテルイントロデューサ10
のコイル体21は、シース13上を移動しない程度に、
熱収縮性チューブ22で被覆され、固定されている。
【0019】つぎに、図3に示す本発明のカテーテルイ
ントロデューサの他の実施例について説明する。図3に
示すカテーテルイントロデューサ30と図2に示すカテ
ーテルイントロデューサ1との相違は、図3に示すカテ
ーテルイントロデューサ30のハブ14が、カテーテル
を液密状態で挿通可能とする弁体36を有し、さらに側
部にハブ14の内腔と連通する薬液注入口40を有して
いることである。弁体36は、一方の端面にのみ開口す
る第1の切り込みと、他方の端面にのみ開口する第2の
切り込みを有し、第1の切り込みと第2の切り込みは、
弁体36の内部において交差している。したがって、カ
テーテルがハブ14の後端部開口から挿入されると、カ
テーテルは弁体36の弾性変形下、第1の切り込み、交
差点および第2の切り込みを経て液密状態で挿通するこ
とができ、外部に漏血することを防止できる。さらに、
カテーテルイントロデューサ30のハブ14は、図3に
示すように、側部にハブ14の内腔と連通する薬液注入
口40を有しているので、薬液注入口40に輸液ライン
を接続することにより、薬液を持続的に注入することが
できる。
【0020】(実施例1)真空雰囲気で溶解された超弾
性金属(Ni55.5wt%/残部TiのNi−Ti合
金)を用いて、熱間プレスおよび押し出しにより、外径
約5mmのパイプを形成し、順次引き抜き工程および熱
処理工程を経て細径化し、最終的に化学的表面を研磨す
ることにより、外径が2.2mm、内径が1.9mm、
長さ150mmの管状体(試料1)を作成した。そし
て、管状体の先端を研磨によりテーパー加工し、超弾性
シースを形成した。そして、図1に示すような形状のポ
リプロピレン製ハブ内にシースの後端を挿入し、さら
に、ステンレス製カシメピンを嵌合することにより、シ
ースをハブに固定し、本発明のカテーテルイントロデュ
ーサー(実施例1)を作成した。
【0021】(実施例2)真空雰囲気で溶解された超弾
性金属(Ni55.5wt%/残部TiのNi−Ti合
金)を用いて、熱間プレスおよび押し出しにより、外径
約5mmのパイプを形成し、順次引き抜き工程および熱
処理工程を経て細径化し、最終的に化学的表面を研磨す
ることにより、外径が3.3mm、内径が3.0mm、
長さ150mmの管状体(試料2)を作成した。そし
て、管状体の先端を研磨によりテーパー加工し、超弾性
シースを形成した。そして、図1に示すような形状のポ
リプロピレン製ハブ内にシースの後端を挿入し、さら
に、ステンレス製カシメピンを嵌合することにより、シ
ースをハブに固定し、本発明のカテーテルイントロデュ
ーサー(実施例2)を作成した。
【0022】(比較例1)ポリフッ化ビニリデン樹脂
(PVdF)を用いて、外径が2.2mm、内径が1.
9mm、長さ150mmのシース(試料3)を作成し
た。そして、図1に示すような形状のポリプロピレン製
ハブ内にシースの後端を挿入し、さらに、ステンレス製
カシメピンを嵌合することにより、シースをハブに固定
し、カテーテルイントロデューサー(比較例1)を作成
した。
【0023】(比較例2)ポリフッ化ビニリデン樹脂
(PVdF)を用いて、外径が3.3mm、内径が3.
0mm、長さ150mmのシース(試料4)を作成し
た。そして、図1に示すような形状のポリプロピレン製
ハブ内にシースの後端を挿入し、さらに、ステンレス製
カシメピンを嵌合することにより、シースをハブに固定
し、カテーテルイントロデューサー(比較例2)を作成
した。
【0024】(実験)上記実施例1,2および比較例
1,2に用いた試料1〜4について、耐キンク性の実験
を行った。実験は、各試料の一端を固定し、固定部より
75mm他端側を押さえ、徐々に試料を湾曲させ、試料
が折れ曲がった角度θを測定した。その結果、試料の外
径が2.2mm、内径が1.9mmである試料1(実施
例1)では、θが90°であり、同様に外径が2.2m
m、内径が1.9mmである試料3(比較例1)では、
θが65°であった。また、試料の外径が3.3mm、
内径が3.0mmである試料2(実施例2)では、θが
80°であり、同様に外径が3.3mm、内径が3.0
mmである試料4(比較例2)では、θが40°であっ
た。よって、実施例のカテーテルイントロデューサーは
比較例のものに比べて、耐キンク性が高いことがわかっ
た。
【0025】
【作用】つぎに、本発明のカテーテルイントロデューサ
の使用方法について説明する。本発明のカテーテルイン
トロデューサを使用するには、まず、動脈または静脈に
セルジンガー針を穿刺し、セルジンガー針を通してガイ
ドワイヤを血管内に挿入し、ガイドワイヤを残してセル
ジンガー針を抜去した後、残ったガイドワイヤの周囲
に、ダイレータを挿入セットした状態のカテーテルイン
トロデューサを覆いかぶせるようにして血管内に挿入す
る。そして、イントロデューサを血管内に残してガイド
ワイヤとダイレータを抜去し、イントロデューサを動脈
または静脈に留置する。さらに、留置されたイントロデ
ューサを通してカテーテルを血管内に出し入れしたり、
あるいは、イントロデューサに輸液ラインを接続して補
液を行ったりする。
【0026】
【発明の効果】本発明のカテーテルイントロデューサ
は、基端部から先端部にかけて連続した中空構造を有す
る超弾性金属製シースと、中空構造を有し、前記超弾性
金属製シースの前記基端部に取り付けられたハブとから
なるものであり、シースの材質として超弾性金属を使用
したものであるため、適度な弾力性および強靭性を有
し、かつシースの厚みを肉薄にすることができ、血管内
に挿入される際の穿刺抵抗が少なく、容易に血管を確保
することができ、挿入部位の血管が蛇行していても折れ
曲がることがない。また、挿入または留置に際して、患
者に苦痛を与えることが少なく、長期留置に際しても物
性の変化が少ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明のカテーテルイントロデューサ
の一実施例の断面図である。
【図2】図2は、本発明のカテーテルイントロデューサ
の他の実施例の断面図である。
【図3】図3は、本発明のカテーテルイントロデューサ
の他の実施例の断面図である。
【符号の説明】
1 カテーテルイントロデューサ 10 カテーテルイントロデューサ 11 基端部 12 先端部 13 超弾性金属製シース 14 ハブ 16 環状空間 17 カシメピン 21 コイル体 22 熱収縮性チューブ 30 カテーテルイントロデューサ 36 弁体 40 薬液注入口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山内 清 宮城県仙台市太白区郡山6丁目7番1号 株式会社トーキン内 (72)発明者 石川 洋 宮城県仙台市太白区郡山6丁目7番1号 株式会社トーキン内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基端部から先端部にかけて連続した中空
    構造を有する超弾性金属製シースと、中空構造を有し、
    前記超弾性金属製シースの前記基端部に取り付けられた
    ハブとからなることを特徴とするカテーテルイントロデ
    ューサ。
JP50A 1993-02-02 1993-02-02 カテーテルイントロデューサ Pending JPH06225944A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP50A JPH06225944A (ja) 1993-02-02 1993-02-02 カテーテルイントロデューサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP50A JPH06225944A (ja) 1993-02-02 1993-02-02 カテーテルイントロデューサ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06225944A true JPH06225944A (ja) 1994-08-16

Family

ID=12553693

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP50A Pending JPH06225944A (ja) 1993-02-02 1993-02-02 カテーテルイントロデューサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06225944A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08173456A (ja) * 1994-12-27 1996-07-09 Matsutani Seisakusho Co Ltd 根管治療器具の製造方法及び根管治療器具
JPH10122441A (ja) * 1996-10-17 1998-05-15 Usui Internatl Ind Co Ltd 細径樹脂被覆管の被覆構造およびその成形方法
JP2003339873A (ja) * 2002-05-23 2003-12-02 Enomoto Co Ltd カテーテル用カシメキャップおよびその製造方法
JP2004060741A (ja) * 2002-07-26 2004-02-26 Motoyama Eng Works Ltd ダイアフラム及びダイアフラム弁並びに成膜装置
JP2006130098A (ja) * 2004-11-08 2006-05-25 Terumo Corp イントロデューサーシース
JP2011206392A (ja) * 2010-03-30 2011-10-20 Terumo Corp 医療用パイプの製造方法
JP2013090856A (ja) * 2011-10-27 2013-05-16 Tmc:Kk 医療器具
DE212014000034U1 (de) 2013-01-29 2015-09-02 Terumo K.K. Einführhilfe
JP2018166953A (ja) * 2017-03-30 2018-11-01 日本ゼオン株式会社 医療用チューブ部品およびその製造方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08173456A (ja) * 1994-12-27 1996-07-09 Matsutani Seisakusho Co Ltd 根管治療器具の製造方法及び根管治療器具
JPH10122441A (ja) * 1996-10-17 1998-05-15 Usui Internatl Ind Co Ltd 細径樹脂被覆管の被覆構造およびその成形方法
JP2003339873A (ja) * 2002-05-23 2003-12-02 Enomoto Co Ltd カテーテル用カシメキャップおよびその製造方法
JP2004060741A (ja) * 2002-07-26 2004-02-26 Motoyama Eng Works Ltd ダイアフラム及びダイアフラム弁並びに成膜装置
JP2006130098A (ja) * 2004-11-08 2006-05-25 Terumo Corp イントロデューサーシース
JP2011206392A (ja) * 2010-03-30 2011-10-20 Terumo Corp 医療用パイプの製造方法
JP2013090856A (ja) * 2011-10-27 2013-05-16 Tmc:Kk 医療器具
DE212014000034U1 (de) 2013-01-29 2015-09-02 Terumo K.K. Einführhilfe
JP2018166953A (ja) * 2017-03-30 2018-11-01 日本ゼオン株式会社 医療用チューブ部品およびその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7942832B2 (en) Medical guide wire
US6610046B1 (en) Catheter and guide wire
AU631036B2 (en) Catheter
EP0453008B1 (en) Angiographic catheter
EP0608854B1 (en) Blood vessel piercing instrument
CA1322920C (en) Catheter introducer with flexible tip
EP1631343B1 (en) Flexible introducer sheath with varying durometer
US8167821B2 (en) Multiple diameter guidewire
JP4033747B2 (ja) 生体器官拡張用器具
EP1013301B1 (en) Catheter
JP2002505167A (ja) 形成可能な先端を有する柔軟で耐キンク性の低摩擦ガイドワイヤ及びその製造方法
JPH06225944A (ja) カテーテルイントロデューサ
JP2000116788A (ja) カテーテル
JPH03198868A (ja) 血管造影用カテーテル
JP3699984B2 (ja) 血管拡張器具およびカテーテル
JPH07265432A (ja) 加工硬化型非形状記憶合金製カテーテル
JPH01135363A (ja) カテーテル用ガイドワイヤー
JP2557276B2 (ja) 医療用チューブ
JPH06225940A (ja) 注射針
JPH04108555U (ja) カテ−テル用ガイドワイヤ−
JPH06238007A (ja) 尿管ステント
JP3237597B2 (ja) カテーテル
JP2604683Y2 (ja) カテーテル用ガイドワイヤ
JP2557276C (ja)
JP2003260140A (ja) 医療用ガイドワイヤ芯材およびこれを用いた医療用ガイドワイヤ