JP2767424B2 - カテーテル - Google Patents

カテーテル

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JP2767424B2
JP2767424B2 JP63114902A JP11490288A JP2767424B2 JP 2767424 B2 JP2767424 B2 JP 2767424B2 JP 63114902 A JP63114902 A JP 63114902A JP 11490288 A JP11490288 A JP 11490288A JP 2767424 B2 JP2767424 B2 JP 2767424B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、生体の血管、消化管、気管等の管状器官に
挿入して用いられるカテーテルに関する。
[従来の技術] 一般に、選択的血管造影や血管拡張術を行なうに際
し、各種形状寸法の造影用カテーテルあるいはガイディ
ングカテーテルが用いられる。これらの手技にあって
は、各種形状寸法のカテーテルの中から最適なものを選
ばなければならず、また既製のものに最適なものがない
場合も少なくない。また、複雑に蛇行、分岐している血
管内を目的部位まで挿入するためには、ひねり等の複雑
な操作を必要とし、非常な熟練を要する。
そこで従来、管状器官内での操作製が良好なカテーテ
ルとして、特開昭61−131758号公報、特開昭61−255669
号公報に記載のものが提案されている。これらのカテー
テルは、カテーテルチューブに形状記憶合金を組込み、
形状記憶合金を加熱して形状を変化させ、これにより該
カテーテルの曲がりを発現させるものである。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、上記従来のカテーテルは、形状記憶合
金の曲率変化や複雑な形状変化を利用しており、形状記
憶合金に対して非常に大きな力を必要としている。とこ
ろが、形状記憶合金は曲げ等の複雑な形状変化をする力
が大きくなく、該カテーテルを希望する形状に曲げるた
めには形状記憶合金を大きなものにしなければならな
い。
本発明は、単純な構成により、カテーテルに所望の曲
がりを発現し、管状器官内におけるカテーテルの操作性
を良好とすることを目的とする。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、管状器官へ挿入して用いられるカテーテル
であって、設定温度以上においては予め記憶している長
さとなり、設定温度より低い温度においては自由に変形
できる少なくとも2個の一方向性形状記憶合金線状体を
該カテーテルの少なくとも先端近傍部分に長軸方向と実
質的に平行に設け、かつ該一方向性形状記憶合金線状体
の少なくとも1つが前記設定温度以上にすることにより
該予め記憶している長さに変化する際に生じる力を、他
の設定温度より低い温度の一方向性形状記憶合金線状体
に対し曲げ力として作用させられる位置に前記一方向性
形状記憶合金線状体をそれぞれ設けるとともに、該一方
向性形状記憶合金線状体の内側に、曲げ方向には柔軟
で、かつ縦方向には圧縮しにくい筒状の支持体を有して
なるようにしたものである。
また、本発明は、前記一方向性形状記憶合金線状体が
収縮変形する収縮力を他の一方向性形状記憶合金線状体
に対する曲げ力として作用させるようにしたものであ
る。
また、本発明は、該カテーテルの先端近傍部分が比較
的柔軟な素材からなるとともに、先端近傍以外の部分が
上記先端近傍部分の素材よりも高剛性の素材からなるよ
うにしたものである。
また、本発明は、該一方向性形状記憶合金線状体が先
端近傍部分と先端近傍以外の部分の両部分にわたって設
けられ、該一方向性形状記憶合金線状体の一端を上記先
端近傍部分に係止し、該一方向性形状記憶合金線状体の
他端を上記先端近傍以外の部分に係止するようにしたも
のである。
[作用] 本発明のカテーテルにあっては、例えば、各形状記憶
合金線状体(A、B…)の生体温度より高い温度以上
(逆変態温度以上)での記憶形状を真直形状とし、各形
状記憶合金線状体(A、B…)の生体温度近傍(変態温
度以下)での変態形状を予めそれらの長軸方向に引き伸
ばし変形した形状として用いる。上記引き伸ばし変形状
態下で、形状記憶合金線状体の1つ(A)が例えば該形
状記憶合金線状体(A)への通電にともなう内部抵抗に
よる発熱にて逆変態温度以上に加熱されると、該形状記
憶合金線状体(A)は記憶形状に復元すなわち引き伸ば
し変形前の真直形状に収縮しようとする。この時、上記
形状記憶合金線状体(A)の収縮力は他の形状記憶合金
線状体(B…)に対し曲げ力として作用し、このためカ
テーテルの先端に形状記憶合金線状体(A)の側に凹状
をなす一定の曲がりを発現できる。この後、カテーテル
の先端を真直状態に設定するためには、上記他の形状記
憶合金線状体(B…)を例えば該形状記憶合金線状体
(B…)への通電にともなう内部抵抗による発熱にて逆
変態温度以上に加熱することにより、該形状記憶合金線
状体(B…)が記憶形状に復元すなわち引き伸ばし変形
前の真直形状に収縮することとなり、結果として全形状
記憶合金線状体(A、B…)が記憶形状に復元してカテ
ーテルの先端が真直状態となる。
ここで、上記各形状記憶合金線状体(A、B…)の記
憶形状への復元量をコントロールすれば、カテーテルの
先端の曲がり状態(曲率、方向)を自由に発現できるこ
とになる。
そして、形状記憶合金線状体(A、B…)の内側に、
曲げ方向には柔軟で、縦方向には圧縮しにくい筒状の支
持体を有することにより、形状記憶合金線状体の1つ
(A)が収縮変形にて記憶形状に復元する時、筒状支持
体の存在が上記形状記憶合金線状体(A)の収縮力をカ
テーテルの先端に対する曲げ力としてのみ作用させ、形
状記憶合金線状体(A)の変化をカテーテルの曲がりの
ために有効に変換して利用できることになる。
また、本発明のカテーテルにおいて、先端近傍部分を
比較的柔軟な素材にて構成し、先端近傍以外の部分を上
記先端近傍部分の素材よりも高剛性の素材にて構成する
ものにあっては、形状記憶合金線状体の変形力が小さい
場合にもカテーテルの先端に適度な曲がり状態を発現で
き、形状記憶合金線状体を細く小さなものとすることが
できる。
また、本発明のカテーテルにおいて、形状記憶合金線
状体が先端近傍部分と先端近傍以外の部分の両部分(カ
テーテルの例えば略全長部分)にわたって設けられる場
合には、カテーテルに設けられる形状記憶合金線状体の
長さが長く、したがって該形状記憶合金線状体の伸縮量
(変形量)が大きくなり、カテーテルの先端に大きな曲
率を発現でき、形状記憶合金線状体を細く小さなものと
することができる。この時、カテーテルの先端近傍部分
が先端近傍以外の部分に比して前述のように柔軟な素材
にて構成されている場合には、形状記憶合金線状体の上
述の如くの大きな伸縮量をカテーテルの先端を柔軟部分
に集中させることができ、カテーテルの先端により自由
で大きな曲がり状態を発現でき、形状記憶合金線状体を
より細くより小さなものとすることができる。
なお、本発明において一方向性形状記憶合金とは、母
相における形状をあらかじめ記憶させておき、変態温度
(Mf)では自由に変形でき、逆変態温度(Af)以上では
記憶していた形状に復元し、その後変態温度以下になっ
ても外力を加えないかぎり記憶形状を維持するものをい
う。
また、本発明のカテーテルに用いられる形状記憶合金
としては、例えばTi−Ni系合金の組成においてはNi51〜
50原子%、逆変態温度においては40〜100℃が好適であ
る。
[実施例] 第1図は本発明の第1実施例に係るカテーテルを示す
模式図、第2図は第1図の要部拡大断面図、第3図は第
2図のIII−III線に沿う断面図、第4図は電気回路図、
第5図(A)〜(D)はカテーテルの先端変形状態を示
す模式図である。
カテーテル10は、比較的剛性の高い中空シャフト部11
と、比較的柔軟な中空先端部12とを備えている。シャフ
ト部11の基端部には中空ハブ13が接合され、シャフト部
11と先端部12の間には比較的硬質の中空固定部14が介装
され、先端部12の最先端部には比較的軟質のリング状ソ
フトチップ15が接合されている。シャフト部11は例えば
塩化ビニル樹脂(例えば先端部12より可塑剤含量の少な
い軟質塩化ビニル樹脂)からなり、先端部12は例えば軟
質塩化ビニル樹脂からなり、ハブ13は例えばポリカーボ
ネートからなり、固定部14は例えば塩化ビニル樹脂から
なり、ソフトチップ15は例えば塩化ビニル樹脂からな
る。
しかして、カテーテル10は、先端部12に2個の一方向
性形状記憶合金線状体16A、16Bを設けている。両形状記
憶合金線状体16A、16Bは、先端部12の同一円周上で、相
互にカテーテル10の中心軸を挟んで相対する位置に設け
られ、かつそれらの長軸方向をカテーテル10の軸方向と
平行に設定されている。各形状記憶合金線状体16A、16B
は、先端部12に形成される小孔17に挿通され、先端でU
字状に折り返され、基端で固定部14に支持されかつリー
ド線18と接続されている。固定部14は、形状記憶合金線
状体16A、16Bの変形力がシャフト部11、リード線18に及
ぶのを阻止する。両形状記憶合金線状体16A、16Bは、生
体温度より高い温度すなわち逆変態温度(例えば60℃)
近傍においては予め記憶している例えば真直形状とな
り、生体温度(例えば37℃)近傍においては自由に変形
可能であり、例えばその長軸方向に引き伸ばし変形され
て用いられる。
ここで、カテーテル10は、一方の形状記憶合金線状体
16A(もしくは16B)が例えばその長手方向に引き伸ばし
変形された状態から生体温度以上に加熱されて記憶形状
に変化する際に生じる力を、他の形状記憶合金線状体16
B(もしくは16A)に対し曲げ力として作用させられるよ
うに設定されている。形状記憶合金線状体16A、16Bの加
熱は、スイッチ19A、19Bのオンにより、外部電源20から
リード線18を経て該形状記憶合金線状体16A、16Bに通電
せしめられる時、該形状記憶合金線状体16A、16Bの内部
抵抗による発熱にてなされる。第5図(A)において、
21は形状記憶合金線状体16A、16Bの加熱量をコントロー
ルする制御箱である。
次に、上記第1実施例の作用について説明する。
上記カテーテル10の使用時には、形状記憶合金線状体
16A、16Bが予め記憶している形状に変化する際生じるカ
テーテル先端部12の曲がりのコントロールとシャフト部
11の基端部に加える押込みの手元操作により、先端部12
を血管等の内部の目的部位にまで押し進めた後、ハブ13
の注入口13Aから薬剤等を注入可能とする。
この時、上記カテーテル10にあっては、各形状記憶合
金線状体16A、16Bの生体温度より高い温度(逆変態温
度)以上での記憶形状を長さLなる真直形状とし(第5
図(A)参照)、各形状記憶合金線状体16A、16Bの生体
温度近傍での変形形状を予めそれらの長軸方向にΔLだ
け引き伸ばし変形した形状として用いる(第5図(B)
参照)。上記引き伸ばし変形状態下で、形状記憶合金線
状体の1つ16ABが例えば該形状記憶合金線状体16Aへの
通電にともなう内部抵抗による発熱にて逆変態温度以上
に加熱されると、該形状記憶合金線状体16Aは記憶形状
に復元すなわち引き伸ばし変形前の真直形状に収縮しよ
うとする。この時、上記形状記憶合金線状体16Aの収縮
力は他の形状記憶合金線状体16Bに対し曲げ力として作
用し、このためカテーテル10の先端に形状記憶合金線状
体16ABの側に凹状をなす一定の曲がりを発現できる(第
5図(C)参照)。この後、カテーテル10の先端を真直
状態に設定するためには、上記他の形状記憶合金線状体
16Bを例えば該形状記憶合金線状体16Bへの通電にともな
う内部抵抗による発熱にて逆変態温度以上に加熱するこ
とにより、該形状記憶合金線状体16Bが記憶形状に復元
すなわち引き伸ばし変形前の真直形状に収縮することに
なり、結果として全形状記憶合金線状体16A、16Bが記憶
形状に復元してカテーテル10の先端が長さLなる真直状
態となる(第5図(D)参照)。
また復元力が強い樹脂(例えばナイロン、フッ素系樹
脂等)からなる先端部12(長さL+ΔL)において、形
状記憶合金線状体をL+ΔLに引き伸ばした状態でカテ
ーテルに設けられている場合(第5図(B))にあって
は、形状記憶合金線状体の1つ16Aが例えば該形状記憶
合金線状体16Aへの通電による発熱にて逆変態温度以上
に加熱されると、該形状記憶合金線状体16Aが変形前の
形状に復元すなわち収縮しようとする。この時該形状記
憶合金線状体16Aの収縮力はカテーテル先端近傍に対し
曲げ力として作用し、このためカテーテル10の先端部に
形状記憶合金線状体16Aの側に凹状をなす一定の曲がり
を発現できる(第5図(C))。この後形状記憶合金線
状体16Aへの通電を止めることにより樹脂の復元力によ
り形状記憶合金線状体16Aが引き伸ばされ(L+Δ
L)、先端部は真直状態(第5図(B))に復帰する。
ここで、上記各形状記憶合金線状体16A、16Bの記憶形
状への復元量を、制御箱21による各形状記憶合金線状体
16A、16Bの加熱量のコントロールにてコントロールすれ
ば、カテーテル10の先端の曲がり状態を自由に発現でき
ることになる。
また、上記カテーテル10は、先端部12を比較的柔軟な
素材にて構成し、シャフト部11を上記先端部12の素材よ
りも高剛性の素材にて構成したから、形状記憶合金線状
体16A、16Bの変形力が小さい場合にもカテーテル10の先
端に適度な曲がり状態を発現でき、形状記憶合金線状体
16A、16Bを細く小さなものとすることができる。
第6図は本発明の第2実施例に係るカテーテルを示す
要部拡大断面図である。
このカテーテル30が、前記カテーテル30と実質的に異
なる点は、先端部12の内径部、すなわち形状記憶合金線
状体16A、16Bの内側に、密着ばねからなる筒状支持体31
を内装したことにある。支持体31は、曲げ方向には柔軟
で、縦方向には圧縮しにくく、先端部12に常に伸長方向
への復元力を付与する。
上記カテーテル30によれば、形状記憶合金線状体の1
つ16A(もしくは16B)が通電による発熱にて収縮変形に
て記憶形状に復元する時、筒状支持体31の存在が上記形
状記憶合金線状体16Aの収縮力をカテーテル30の先端に
対する曲げ力としてのみ作用させ、該収縮力に基づく座
屈をカテーテル30の先端に生じさせることがない。すな
わち、形状記憶合金線状体16Aの変化をカテーテル30の
曲がりのために有効に変換して利用できることになる。
また、上記カテーテル30において、先端の曲がりを真
直に復帰させるためには、形状記憶合金線状体16Aへの
通電を停止すれば、支持体31が直線状態に戻る力により
引き伸ばされ先端も真直状態になる。
また、上記支持体は、密着ばねに限らず、軸方向の復
元力を備えたチューブ等からなるものであってもよい。
また、本発明の実施においては、カテーテル先端近傍
に設けられる一方向性形状記憶合金線状体が、該カテー
テル先端近傍において3つ以上配置され、かつそれらの
配置点を結ぶ多角形内に該カテーテルの中心軸を配置す
るものであってもよい。
ここでカテーテル先端近傍に設けられる一方向性形状
記憶合金線状体が3つ配置されている場合(第3実施
例)を第7図を用いて説明する。一方向性形状記憶合金
線状体16A、16B、16Cは図のように、カテーテル先端部1
2の中心軸に対して三角形を描くように配置され、例え
ばa方向に曲げたい場合は、該合金線状体16Aだけに通
電することにより達成される。b、cの方向も同様に該
合金線状体16B、16Cにそれぞれ通電する。またXの方向
に曲げたい場合は、該合金線状体16Aと16Cに通電するこ
とにより、aの方向に曲がる力とCの方向に曲がる力が
合致することにより達成される。Y、Zの方向も同様の
操作で可能となる。
第8図は本発明の第4実施例に係るカテーテルを示す
模式図、第9図はカテーテルの使用状態を示す模式図、
第10図はカテーテルの横断面を示す断面図である。
このカテーテル40が、前記カテーテル10と異なる点
は、前記第7図の第3実施例におけると同様に3つの
形状記憶合金線状体16A、16B、16Cを設けるとともに、
各形状記憶合金線状体を先端部12とシャフト部11の全
長とにわたって設け、各合金線状体16A〜16Cを先端部1
2、固定部14、シャフト部11のそれぞれに形成した小孔1
7に挿通し、先端(一端)でU字状に折り返す如くにし
て先端部12に係止し、基端(他端)でシャフト部11の基
端部(もしくはハブ13の端部)に係止しかつリード線18
と接続している。
上記カテーテル40によれば、形状記憶合金線状体16A
〜16Cが先端部12とシャフト部11の全長とにわたって設
けられるから、カテーテル40に設けられる各形状記憶合
金線状体16A〜16Cの長さが長く、したがって該合金線状
体16A〜16Cの伸縮量(変形長)が大きくなり、カテーテ
ル40の先端に大きな曲率を発現でき、各合金線状体16A
〜16Cを細く小さなものとすることができる。その時、
カテーテル40の先端部12がシャフト部11に比して前述の
ように柔軟な素材にて構成されているから、合金線状体
16A〜16Cの上述の如くの大きな伸縮量をカテーテル40の
先端の柔軟部分に集中させることができ、カテーテル40
の先端により自由で大きな曲がり状態を発現でき、合金
線状体16A〜16Cをより細くより小さなものとすることが
できる。
このカテーテル40にあっても、先端部12を復元力の強
い樹脂にて構成し、例えば合金線状体16Aを通電にて収
縮せしめた後、引き伸ばし状態に復帰せしめる挙動を、
樹脂の復元力にて行なうものであってもよい。
第11図は本発明の第5実施例に係るカテーテルを示す
要部断面図である。
このカテーテル50が、前記カテーテル40と異なる点
は、カテーテル40における先端部12の内径部に前記第6
図の第2実施例におけると同様な、密着ばねからなる筒
状支持体31を内装したことにある。
なお、本発明の実施において、一方向性形状記憶合金
線状体は、カテーテルの管壁肉厚内、内壁面あるいは外
壁面のいずれに設けるものであってもよい。
また、本発明のカテーテルを構成する形状記憶合金線
状体は、形状記憶樹脂線状体により代替えすることもで
きる。
また、本発明のカテーテルと実質的に同一の作用を奏
するカテーテルとして、設定温度以下においては予め記
憶している形状となり、設定温度より高い温度において
は自由に変形できる少なくとも2個の形状記憶線状体を
備えたカテーテルも有用である。
[発明の効果] 以上のように、本発明は、管状器官へ挿入して用いら
れるカテーテルであって、設定温度以上においては予め
記憶している長さとなり、設定温度より低い温度におい
ては自由に変形できる少なくとも2個の一方向性形状記
憶合金線状体を該カテーテルの少なくとも先端近傍部分
に長軸方向と実質的に平行に設け、かつ該一方向性形状
記憶合金線状体の少なくとも1つが前記設定温度以上に
することにより該予め記憶している長さに変化する際に
生じる力を、他の設定温度より低い温度の一方向性形状
記憶合金線状体に対し曲げ力として作用させられる位置
に前記一方向性形状記憶合金線状体をそれぞれ設けてな
るようにしたものである。したがって、単純な構成によ
り、カテーテルに所望の曲がりを発現し、管状器官内に
おけるカテーテルの操作性を良好とすることができる。
また、本発明のカテーテルにおいて、先端近傍部分を
比較的柔軟な素材にて構成し、先端近傍以外の部分を上
記先端近傍部分の素材よりも高剛性の素材にて構成する
ものであっては、形状記憶合金線状体の変形力が小さい
場合にもカテーテルの先端に適度な曲がり状態を発現で
き、形状記憶合金線状体を細く小さなものとすることが
できる。
また、本発明のカテーテルにおいて、形状記憶合金線
状体が先端近傍部分と先端近傍以外の部分の両部分(カ
テーテルの略全長部分)にわたって設けられる場合に
は、カテーテルに設けられる形状記憶合金線状体の長さ
が長く、したがって該形状記憶合金線状体の伸縮量(変
形量)が大きくなり、カテーテルの先端に大きな曲率を
発現でき、形状記憶合金線状体を細く小さなものとする
ことができる。この時、カテーテルの先端近傍部分が先
端近傍以外の部分に比して前述のように柔軟な素材にて
構成されている場合には、形状記憶合金線状体の上述の
如くの大きな伸縮量をカテーテルの先端の柔軟部分に集
中させることができ、カテーテルの先端により自由で大
きな曲がり状態を発現でき、形状記憶合金線状体をより
細くより小さなものとすることができる。
また、本発明のカテーテルにおいて、形状記憶合金線
状体の内側に、曲げ方向には柔軟で、縦方向には圧縮し
にくい筒状の支持体を有するものにあっては、形状記憶
合金線状体の1つの収縮変形にて記憶形状に復元する
時、筒状支持体の存在が上記形状記憶合金線状体の収縮
力をカテーテルの先端に対する曲げ力としてのみ作用さ
せ、形状記憶合金線状体の変化をカテーテルの曲がりの
ために有効に変換して利用できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例に係るカテーテルを示す模
式図、第2図は第1図の要部拡大断面図、第3図は第2
図のIII−III線に沿う断面図、第4図は電気回路図、第
5図(A)〜(D)はカテーテルの先端変形状態を示す
模式図、第6図は本発明の第2実施例に係るカテーテル
を示す要部拡大断面図、第7図は一方向性形状記憶合金
線状体を3つ配置したカテーテルを示す断面図、第8図
は本発明の第4実施例に係るカテーテルを示す模式図、
第9図はカテーテルの使用状態を示す模式図、第10図は
カテーテルの横断面を示す断面図、第11図は本発明の第
5実施例に係るカテーテルを示す要部断面図である。 10、30、40、50……カテーテル、 11……シャフト部、 12……先端部、 16A、16B、16C……形状記憶合金線状体、 31……支持体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭59−2344(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61M 25/00 306

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】管状器官へ挿入して用いられるカテーテル
    であって、 設定温度以上においては予め記憶している長さとなり、
    設定温度より低い温度においては自由に変形できる少な
    くとも2個の一方向性形状記憶合金線状体を該カテーテ
    ルの少なくとも先端近傍部分に長軸方向と実質的に平行
    に設け、かつ該一方向性形状記憶合金線状体の少なくと
    も1つが前記設定温度以上にすることにより該予め記憶
    している長さに変化する際に生じる力を、他の設定温度
    より低い温度の一方向性形状記憶合金線状体に対し曲げ
    力として作用させられる位置に前記一方向性形状記憶合
    金線状体をそれぞれ設けるとともに、 該一方向性形状記憶合金線状体の内側に、曲げ方向には
    柔軟で、かつ縦方向には圧縮しにくい筒状の支持体を有
    してなることを特徴とするカテーテル。
  2. 【請求項2】前記一方向性形状記憶合金線状体が収縮変
    形する圧縮力を他の一方向性形状記憶合金線状体に対す
    る曲げ力として作用させる請求項1記載のカテーテル。
  3. 【請求項3】該カテーテルの先端近傍部分が比較的柔軟
    な素材からなるとともに、先端近傍以外の部分が上記先
    端近傍部分の素材よりも高剛性の素材からなる請求項1
    又は2に記載のカテーテル。
  4. 【請求項4】該一方向性形状記憶合金線状体が先端近傍
    部分と先端近傍以外の部分の両部分にわたって設けら
    れ、該一方向性形状記憶合金線状体の一端を上記先端近
    傍部分に係止し、該一方向性形状記憶合金線状体の他端
    を上記先端近傍以外の部分に係止する請求項1〜3のい
    ずれかに記載のカテーテル。
  5. 【請求項5】該支持体が密着ばねである請求項1に記載
    のカテーテル。
  6. 【請求項6】該一方向性形状記憶合金線状体が、該カテ
    ーテルの中心軸を挟み対向して2つ配置されている請求
    項1〜5のいずれかに記載のカテーテル。
  7. 【請求項7】該一方向性形状記憶合金線状体が、3つ以
    上配置され、かつそれらの配置点を結ぶ多角形内に該カ
    テーテルの中心線を配置する請求項1〜5のいずれかに
    記載のカテーテル。
  8. 【請求項8】該一方向性形状記憶合金線状体が長さ方向
    に引き伸ばされ変形した状態で設けられている請求項1
    〜7のいずれかに記載のカテーテル。
  9. 【請求項9】該一方向性形状記憶合金線状体は、該一方
    向性形状記憶合金線状体に電流を通じた際の該一方向性
    形状記憶合金線状体の内部抵抗による発熱により加温さ
    れるものである請求項1〜8のいずれかに記載のカテー
    テル。
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