JPH0119163Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、書架や陳列棚等における見出しカー
ドの取付け装置の構造に関するものであり、詳し
くは、書架や陳列棚等における支柱の外周に左右
一対の支持ブラケツトを抱持させ、支柱の上下方
向に適宜間隔で穿設した係止孔に両支持ブラケツ
トを着脱自在に係止し、該両支持ブラケツトに取
付け枠体を着脱自在に取り付けることにより、支
柱に見出しカードの取付け枠体をその取り付け高
さ変更自在且つ着脱自在に装着できるようにした
ものである。

次ぎに、本考案を実施例に基づいて説明する
と、１は金属製の陳列棚を示し、該棚１の左右脚
部材２，２の中途部から立設した左右支柱３，３
を横梁部材４にて連結して枠構造に形成する。

前記左右各支柱３は断面矩形等の中空状で、各
支柱３には、棚における前後面側に上下方向に適
宜ピツチで係止溝孔５……を穿設してあり、これ
にバツクパネル６の左右端の後部に設けた下向き
係止爪（図示せず）を係合させて前記左右支柱
３，３間の前面を覆うようにする一方、支柱３の
外側面にも、左右２列の係止溝孔７，７を上下方
向に適宜ピツチで穿設し、これに断面コ字状の上
下長手の化粧枠８を装着する。

左右側面板９，９の後端には、上下一対の下向
き係止爪１０，１０を突設し、前記左右支柱３，
３の係止溝孔５，５に着脱自在に落とし込み係合
させる一方、左右両側面板９，９の下端には、上
向き係止爪（図示せず）を設け、これにて両側面
板９，９の内面間に棚板１１を配置して支持す
る。

見出しカード１２を装着する枠体１３は平面視
二等辺三角形状で、平面視二等辺三角形状の底板
１４と基板１５及び一対の側板１６，１６とから
成り、両側板１６，１６の上下端縁に互いに対向
する下向きの長手舌片１７と上向きの長手舌片１
８とを両端開放するように設け、この両舌片１
７，１８間に見出しカード１２を挿入できるよう
に構成し、基板１５の中央部には上下一対の長溝
孔１９，１９を穿設し、後述の左右一対の支持ブ
ラケツト２０，２０に着脱自在に装着できるよう
にする。

前記枠体１３を支柱３に装着するための左右一
対の支持ブラケツト２０，２０は第５図〜第７図
に示すようなもので（但し、図は左用を示し、右
用はこれと対称形状である）、各支持ブラケツト
２０はその両者で前記支柱３における化粧枠８を
囲むように、断面コ字状に形成してあり、両支持
ブラケツト２０，２０の基部には各々上下一対の
下向き係止爪２１，２１を内向き突設して設け
て、支柱３の係止溝孔５，５に落とし込み係止で
きるように構成する。

また、両支持ブラケツト２０，２０の先端は、
当該両支持ブラケツト２０，２０にて化粧枠８を
囲み抱持した状態で互いに合わさり、且つその両
先端には前記枠体１３の基部長溝孔１９，１９に
係止できる上下一対の上向き係止爪２２，２２が
外向きに突設してある。

この構成により、左右一対の支持ブラケツト２
０，２０の基部下向き係止爪２１，２１を棚１の
右又は左の支柱３における任意の同じ高さ位置の
係止溝孔５，５に向い合わせて落とし込み係止す
れば、その高さ位置で両支持ブラケツト２０，２
０は支柱３及び化粧枠８を囲み抱持したことにな
る。そして、この状態では、両支持ブラケツト２
０，２０の先端における上下一対の上向き係止爪
２２，２２も合わさり状態となり、ここへ予め見
出しカード１２を挿入させた枠体１３の基板１５
の長溝孔１９，１９を嵌挿すれば、両支持ブラケ
ツト２０，２０は合わさり状態を保持できると共
に枠体１３も脱落しない。

なお、本考案においては、支柱３に化粧枠８が
取りついていないものでも適用でき、そのとき
は、両支持ブラケツト２０，２０の断面形状を支
柱３の断面形状に合わせれば良く、また支柱３の
断面形状も矩形ばかりでなく、六角、八角、円形
等任意のものに適用でき、これらいずれの場合で
も左右一対の支持ブラケツトを前記支柱の外周側
面のうち、少なくとも４分の１周を囲むような断
面に形成すると共に、各支持ブラケツトの基部に
は、前記支柱の係止溝孔に嵌挿係止する下向き係
止爪を設けて、両支持ブラケツトを合わせて前記
支柱を抱持できるように構成すれば良い。

以上要するに本考案は、書架や陳列棚等におけ
る支柱に、その上下長手方向に沿つて適宜間隔で
係止溝孔を穿設し、左右一対の支持ブラケツトを
前記支柱の外周側面のうち、少なくとも４分の１
周を囲むような断面に形成すると共に、各支持ブ
ラケツトの基部には、前記支柱の係止溝孔に嵌挿
係止する下向き係止爪を設けて、両支持ブラケツ
トを合わせて前記支柱を抱持できるように構成す
る一方、両支持ブラケツトの各先端には、各々上
向き係止爪を外向き突出し、該上向き係止爪に見
出しカードの取付け枠体の基部を着脱可能に係止
して成るもので、支柱の任意の高さ位置における
係止溝孔に左右一対の支持ブラケツトの基部係止
爪を嵌挿係止するだけであるから、支持ブラケツ
トの装着に際してねじ止めなど必要とせず、着脱
が極めて容易であるとともに枠体の装着も容易で
あると云う効果を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は棚の斜
視図、第２図は第１図の−線視平断面図、第
３図は第２図の−線視断面図、第４図は第３
図の−線視図、第５図は支持ブラケツトの平
面図、第６図は側面図、第７図は背面図である。 １……棚、３，３……支柱、１１……棚板、
９，９……側面板、１２……見出しカード、１３
……枠体、１５……基板、１６，１６……側板、
１９，１９……長溝孔、２０，２０……支持ブラ
ケツト、２１，２１……下向き係止爪、２２，２
２……上向き係止爪。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 書架や陳列棚等における支柱に、その上下長手
   方向に沿つて適宜間隔で係止溝孔を穿設し、左右
   一対の支持ブラケツトを前記支柱の外周側面のう
   ち、少なくとも４分の１周を囲むような断面に形
   成すると共に、各支持ブラケツトの基部には、前
   記支柱の係止溝孔に嵌挿係止する下向き係止爪を
   設けて、両支持ブラケツトを合わせて前記支柱を
   抱持できるように構成する一方、両支持ブラケツ
   トの各先端には、各々上向き係止爪を外向き突出
   し、該上向き係止爪に見出しカードの取付け枠体
   の基部を着脱自在に係止して成る見出しカードの
   取付け装置。