JP3003977U - 陳列スタンド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は互換性を有する独立構造の部材によ
って、量産化はもとより、陳列のレイアウトの自由度を
広範囲に対応できる陳列スタンドを提供するものであ
る。 【構成】 本考案の陳列スタンドａは、台座１の台板２
の左右端に形成される載置寸法Ｓで示される面に、側板
５の下端を載置し、それぞれ左右の取付け板３の内面側
から側板５をネジ１８で固定し、両側板５の上端には天
板８が側板取付け座１０において、各凹部１１からネジ
込んだネジ１８で固定され、背面には両側板５の内面側
後端の溝１４と天板８の下面後端の溝１４とに網目状の
背板１３が嵌着され、両側板５の内面側に埋設された棚
受け具１６には、所要位置に位相を一致させて図２に示
す係止具１９を係着し、係止具１９の水平座に立設した
突起２０を棚板２１の下面に設けた係止孔（図外）に嵌
入し、棚板２１を所要段数に渡って係止して成る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は特殊な家具の分野に属し、主として各種衣類を陳列するための陳列ス タンドに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来から提供されている陳列スタンドは、構成部材が各個に独立した構造のも のでないため、陳列スタンドの配列規模を拡大展開するのに手間取る上、製造上 の仕様の展開自由度の狭いものであった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は上記に鑑み、各構成部材を相互に互換性を有した独立構造のものとす ることによって、各部材の量産化はもとより、陳列のレイアウトに自由自在に対 応できる陳列スタンドを提供するものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案の陳列スタンドは、台座と、該台座の両側に立てる側板と、両側板を上 端で接合する天板と、前記三者から成る枠対の背面で接合する背板と、両側板の 内面間にかけ渡される棚板とから成る陳列スタンドにおいて、台座と、側板と、 天板が下記のものから成るものである。 記

【０００５】 台座が台板と、該台板の上面左右に立設する取付け板と、下面４個所に垂下す るキャスターと、両取付け板の上端にかけ渡して一体化する上板とから成る台座 において、台板と左右端と左右の取付け板のそれぞれの外面との間に形成される 載置寸法を側板の板厚の半分の長さに設定し、両取付け板の所要位置にネジ挿通 孔を貫設して成り、

【０００６】 側板が縦長矩形状の板体の表裏面の縦方向に、所要の間隔をとって複数列に棚 受け具を埋設するとともに、表裏面の幅方向の所要位置に所要幅、所要深さの溝 を所要長さに渡って縦設し、上下所要位置にネジ孔を貫設して成り、

【０００７】 天板が平面矩形状の板体の左右側面に前記側板の板厚の半分の深さで切込んだ 側板取付け座を配設し、上面左右端部に所要幅、所要深さのネジ挿通用の凹部を 所要長さに渡って配設し、前記側板取付け座の所要位置に該凹部に向けてネジ挿 通孔を貫設し、上下面所要位置に左右に貫設する所要幅、所要深さの溝を横設し て成る。

【０００８】 ここに、側板における表裏面の幅方向の所要位置とは、片面陳列用では後端部 であり、両面陳列用では中央部となる。

【０００９】 また、天板における上下面所要位置とは、片面陳列用では後端部であり、両面 陳列用では中央部となる。

【００１０】

【作用】

台座の左右端部の載置寸法と、天板の左右側面に切込んだ側板取付け座の深さ が、それぞれ側板の板厚の半分であるから、順次に左右方向に接合配列する場合 には、台座及び天板各個の相互接合間には隙間を生ずることなく、しかも台座相 互及び天板相互は側板を介して接合され、天板の凹部は前記天板相互の側板を介 しての接合において、ネジ挿通に供され、室内天井との間に十分な空間（ネジ締 め付け作業に支障のない空間）のない場合は、凹部を内面側にして天板相互が接 合される。

【００１１】

【実施例】

本考案の一実施例を説明すると、片面陳列用の台座１は図４に示すように、台 板２と、台板２の上面左右に立設した取付け板３と、下面４個所に垂設したキャ スター（図外）と、両取付け板３の上端にかけ渡した上板４とから成り、台板２ の左右端と左右の取付け板３のそれぞれの外面との間に形成させた載置寸法Ｓを 、図８（Ａ）に示す側板５の板厚ｔの半分の厚さに設定し、両取付け板３の所要 位置にネジ挿通孔６を貫設して成るものである。

【００１２】 両面陳列用の台座７は図５に示すように、台座１と同様の構成から成るが、両 面陳列分だけ各部材の台板２と、取付け板３と、上板４はその奥行き寸法が長尺 となっている。

【００１３】 片面陳列用の天板８は図６に示すように、平面矩形状の板体９の左右側面に、 後端から図８（Ａ）に示す側板５の幅寸法に相当する位置にかけて、側板５の板 厚ｔの半分の深さで切込んだ側板取付け座１０を配設し、上面左右端部に所要幅 、所要深さのネジ挿通用の凹部１１を所要長さに渡って配設し、側板取付け座１ ０の所要位置に凹部１１に向けてネジ挿通孔１２を貫設し、上下面後端に左右に 貫通して網目状の背板１３を嵌着できる溝１４を設けて成る。

【００１４】 図７に示す天板８は両面陳列用のもので、板体９の左右側面には図８（Ｂ）に 示す側板５を嵌着する側板取付け座１０を、側板５の板厚ｔの半分の深さで切込 んで配設し、中央上下面には左右に貫通して網目状の背板１３を嵌着できる溝１ ４を設け、溝１４を挟んで上面左右にはそれぞれ所要幅、所要深さのネジ挿通用 の凹部１１を所要長さに渡って対設し、側板取付け座１０の所要位置に凹部１１ に向けてネジ挿通孔１２を貫設して成る。

【００１５】 図８（Ａ）に示す側板５は、片面陳列用の短尺幅のもので、縦長矩形状の板体 １５の表裏面の縦方向に、所要の間隔をとって二列に棚受け具１６を埋設すると ともに、表裏面の後端部に網目状の背板１３を嵌着する溝１４を所要長さに渡っ て縦設し、上下所要位置にネジ孔１７を貫設して成る。

【００１６】 図８（Ｂ）に示す側板５は、両面陳列用の長尺幅のもので、縦長矩形状の板体 １５の中央表裏面に網目状の背板１３を嵌着する溝１４を所要長さに渡って縦設 し、溝１４を挟んでそれぞれ所要の間隔で、表裏面の縦方向に二列の棚受け具１ ６を埋設し、上下所要位置にネジ孔１７を貫設して成る。

【００１７】 前記した片面陳列用の台座１と側板５と天板８とで図１に示すように、片面陳 列用の陳列スタンドａが組み立てられる。 すなわち、台座１の台板２の左右端に形成される載置寸法Ｓで示される面に側 板５の下端を載置し、それぞれ左右の取付け板３の内面側から側板５をネジ１８ で固定し、両側板５の上端には天板８が側板取付け座１０に各凹部１１からネジ 込んだネジ１８で固定され、背板には両側板５の内面側後端の溝１４と天板８の 下面後端の溝１４とに網目状の背板１３が嵌着され、両側板５の内面側に埋設さ れた棚受け具１６には所要位置に位相を一致させて図２に示す係止具１９を係着 し、係止具９の水平座に立設した突起２０を棚板２１の下面に設けた係止孔（図 外）に嵌入し、棚板２１を所要段数係止して成る。 したがって、左右の側板５はそれぞれ、天板８の左右端及び台座１の台板２の 左右端よりその板厚ｔの半分をはみ出した状態で接合されて成る。

【００１８】 図３に示した陳列スタンドｂは両面陳列用で、前記した両面陳列用の台座７と 側板５と天板８とを前記要領で接合したものである。この場合も左右の側板５は それぞれ、天板８の左右端及び台座７の台板２の左右端よりその板厚ｔの半分を はみ出した状態である。

【００１９】 以上示した陳列スタンドａ、ｂは、側板５の長さを長短選択することによって 各種高低のものが提供され、側板５の幅を広狭選択することによって各種奥行き のものを提供することができる。

【００２０】 また、背の高い場合で、天板８の上面と室内の天井面との間にスペースのない ときは、天板８を裏返しすれば、凹部１１が下側に開口するから、簡単に天板８ と側板５とを接合できることになる。

【００２１】 このようにしてなる陳列スタンドａ、ｂは、図９に示すように、一方の陳列ス タンドａ（ｂ）の側板５のはみ出しは他方の陳列スタンドａ（ｂ）の台板２の載 置寸法Ｓで示される面に係着するとともに、天板８の側板取付け座１０に係着し 、各台板２相互と各天板８相互の接合面には隙間をあけることなく、密着接合し て配列できる。

【００２２】

【考案の効果】

本考案の陳列スタンドによれば、各部材の組み替えによって高低、広狭、片面 、両面とその仕様の自由度を広範囲に展開できるから、機能的な量産化を達成す るとともに、広範なレイアウトに対応でき、しかも、ネジだけで側板を介して順 次に密接配列できるなど、ユーザーにおける組み立て作業も極めて簡易となる効 果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る陳列スタンドａの斜視図である。

【図２】係止具１９の斜視図である。

【図３】本考案に係る陳列スタンドｂの斜視図である。

【図４】片面陳列用の台座１の斜視図である。

【図５】両面陳列用の台座７の斜視図である。

【図６】片面陳列用の天板８の斜視図である。

【図７】両面陳列用の天板８の斜視図である。

【図８】側板５の斜視図である。

【図９】陳列スタンドａ（ｂ）の相互の接合状態の一例
を示す正面図である。

【符号の説明】

１ 台座 ２ 台板 ３ 取付け板 ４ 上板 ５ 側板 ６ ネジ挿通孔 ７ 台座 ８ 天板 ９ 板体 １０ 側板取付け座 １１ 凹部 １２ ネジ挿通孔 １３ 背板 １４ 溝 １５ 板体 １６ 棚受け具 １７ ネジ孔 １８ ネジ １９ 係止具 ２０ 突起 ２１ 棚板 Ｓ 載置寸法 ｔ 板厚 ａ 陳列スタンド ｂ 陳列スタンド

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 台座と、該台座の両側に立てる側板と、
   両側板を上端で接合する天板と、前記三者から成る枠対
   の背面で接合する背板と、両側板の内面間にかけ渡され
   る棚板とから成る陳列スタンドにおいて、台座と側板と
   天板が下記のものから成る陳列スタンド。 記 台座が台板と、該台板の上面左右に立設する取付け板
   と、下面に垂下するキャスターと、両取付け板の上端に
   かけ渡して一体化する上板とから成る台座において、台
   板と左右端と左右の取付け板の外面との間に形成される
   載置寸法を側板の板厚の半分の長さに設定し、両取付け
   板の所要位置にネジ挿通孔を貫設して成り、 側板が縦長矩形状の板体の表裏面の縦方向に、所要の間
   隔をとって複数列に棚受け具を埋設するとともに、表裏
   面の幅方向の所要位置に所要幅、所要深さの溝を所要長
   さに渡って縦設し、上下所要位置にネジ孔を貫設して成
   り、 天板が平面矩形状の板体の左右側面に前記側板の板厚の
   半分の深さで切込んだ側板取付け座を配設し、上面左右
   端部に所要幅、所要深さのネジ挿通用の凹部を所要長さ
   に渡って配設し、前記側板取付け座の所要位置に該凹部
   に向けてネジ挿通孔を貫設し、上下面所要位置に左右に
   貫設する所要幅、所要深さの溝を横設して成る。