JPH011830A - 水中打込部材の防食補修方法 - Google Patents

水中打込部材の防食補修方法

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JPH011830A
JPH011830A JP62-155388A JP15538887A JPH011830A JP H011830 A JPH011830 A JP H011830A JP 15538887 A JP15538887 A JP 15538887A JP H011830 A JPH011830 A JP H011830A
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corrosion
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光一 佐藤
海輪 博之
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新日本製鐵株式会社
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、港湾等で使用されている鋼管杭。
鋼矢板、鋼管矢板等の水中打込部材の防食補修方法に関
するものである。
〔従来技術〕
従来、水中打込部材の防食補修方法としては、特開昭5
8−29916号公報により公表されている方法、すな
わち最内層として主として防食作用を発揮するペトロラ
タム系防食材からなる防食層、中間層として耐衝撃性を
発揮する緩衝層、最外層として強化プラスチック々たは
耐食性金属からなる瑞護カバーを有する5層構造の一体
成形防食体を1.水中打込部材における被防食補修部に
巻付固定する方法が知られている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかるに、前記従来の水中打込部材の防食補修方法によ
り試験的に防食補修施工を行ない、数年後に防食体を取
外して、被防食補修部を観察したところ、水中部(経験
的には平均水面よりも低い部分)では、ペトロラタム系
防食材が被防食補修部に全面的に密着して十分な防食補
修効果を発揮していたが、水上部(経験的には平均水面
よりも高い部分)では、ペトロラタム系防食材の密着が
不十分な箇所があり、その密着不十分な箇所における水
中打込部材に赤錆が発生していた。
これについて検討した結果、水中部においてペトロラタ
ム系防食材が水中打込部材に対し全面的に密着するのは
、一体成形防食体が水圧によって水中打込部材に押付け
られるからであシ、また水上部では、一体成形防食体に
水圧による押圧力が作用しないため、一体成形防食体の
取付当初にこれと水中打込部材の被防食補修部との間に
隙間が生じ、その隙間の部分で前記被防食補修部に赤錆
が発生することが判明した。
〔発明の目的、構成〕
この発明は、前述の問題を有利に解決できる水中打込部
材の防食補修方法を提供することを目的とするものであ
って、水中打込部材における被防食補修部の上端が水面
より上に位置すると共にその被防食補修部の下端が水中
部に位置する状態において、前記被防食補修部をペトロ
ラタム系の防食材により防食補修する方法において、最
外層を構成する可撓性材料製保護カバー1およびその保
護カバー1の下側において最内層を構成するペトロラタ
ム系の防食材層2の少なくとも2層を有する一体成形さ
れた防食体6を大気中で製作し、水中打込部材4におけ
る水面よりも上方に位置する被防食補修部に対してペト
ロラタム系の防食材層5を塗布形成し、次に前記防食体
5における防食材層2を水面よりも下方に位置する被防
食補修部に当接固定することを特徴とする水中打込部材
の防食補修方法を第1発明とし、水中打込部材における
被防食補修部の上端が水面より上に位置すると共にその
被防食補修部の下端が水中部に位置する状態において、
前記被防食補修部をペトロラタム系の防食材により防食
補修する方法において、最外層を構成する可撓性材料製
保護カバー1およびその保護カバー1の下側において最
内層を構成するペトロラタム系の防食材層2の少なくと
も2層を有する一体成形された防食体6を大気中で製作
し、その防食体5におけるペトロラタム系の防食材層2
を、水中打込部材4における水面よりも下方に位置する
被防食補修部に当接固定したのち、水中打込部材4にお
ける水面よりも上方に位置する被防食補修部と前記保護
カバー1の上側部分との間にペトロラタム系の防食材を
充填して防食材層6を形成することを特徴とする水中打
込部材の防食補修方法を第2発明とするものである。
〔実施例〕
次にこの発明を図示の例によって詳細に説明する。
第6図ないし第8図はこの発明を実施する場合に使用す
る防食体乙の一例を示すものであって、最外層を構成す
るシート状の保護カバー1が、カーセンブラックおよび
酸化劣化防止剤を含有する低密度ポリエチレンにより製
作され、前記保護カバー1における左右方向の両端部に
フランジ7が屈折連設され、かつ保護カバー1の両端部
の外面および前記7ランジ7にL形断面のステンレス鋼
製連結金具8が重合されて接着剤またはビス等により固
着され、さらに前記フランジ7および鋼製連結金具8の
重合部に多数のゼルト挿通用透孔9が設けられ、また前
記保護カバー1の下側の内面に、最内層を構成するペト
ロラタム系の防食材層2が一体に積層配置されて、2層
を有する防食体5が製作され、この防食体6は大気中で
製作される。
第1図ないし第3図は第1発明の実施例を示すものであ
って、まず第1図に示すように、水中打込部材4におけ
る水面(平均水面)10よりも上方に位置する被防食補
修部に対してペトロラタム系の防食材層5を、手塗り、
刷毛塗シ、ローラー塗9等の塗布手段により直接塗布形
成し、次に第2図および第3図に示すように、前記防食
体5における防食材層2を水中打込部材4における水面
10よりも下方に位置するように被防食補修部に巻付け
ると共に、前記防食体5における保護カバー1の内面の
露出部を前記防食材層5の外面に巻付け、次いで対向す
る各7ランジ7および各鋼製連結金具8のゼルト挿通用
透孔9にわたって挿通した多数のゼルト11により防食
体6を締付けて、その防食体5における防食材層2の全
面を水面下の被防食補修部に密着させると共に、防食体
5における保護カバー1の上側の内面を水面上にある防
食材層5の外面に密着させる。
第4図および第5図は第2発明の実施例を示すものであ
って、まず第4図に示すように、前記防食体5における
防食材層2を、水中打込部材4における水面10よりも
下方に位置する被防食補修部に巻付け、かつ前述のよう
に防食体ろを多数のゼルトにより締付けて、ペトロラタ
ム系の防食材層2の全面を水中打込部材4における被防
食補修部に密着させ、次に水面上において水中打込部材
4と保護カバー1との間に形成された環状空間にペトロ
ラタム系の防食材を充填して、第5図に示すように、水
面上の被防食補修部に密着する防食材層6を形成する。
防食体5の最外層を構成する保護カバー1の剛性が大き
いと、水圧による被防食補修部に対するペトロラタム系
の防食材の密着効果が低下するが、前記保護カバー1を
ポリエチレンのような可撓性材料により構成すれば、水
圧によりペトロラタム系の防食材を被防食補修部に対し
全面にわたって確実に密着させることができる。
第9図はこの発明を実施する場合に使用できる防食体3
の他の例を示すものであって、最外層を構成する保護カ
バー1の内面全体に、連続気泡を有する発泡ポリエチレ
ンからなる緩衝層12と、ウレタン系の吸水膨潤材から
なる吸水膨潤層15とが順次一体に積層形成され、さら
に吸水膨潤層15の下側の内面に、最内層を構成するペ
トロラタム系の防食材層2が一体に積層形成されている
が、その他の構成は、第6図ないし第8図に示す防食体
6の場合と同様である。
第10図および第11図はこの発明を鋼矢板からなる水
中打込部材4の防食補修に実施した例を示すもので礎っ
て、鋼矢板壁14の外面と相似形であるフランジ付き溝
形断面の低密度ポリエチレン製保膿カバー1の内面に、
連続発泡ポリエチレンからなる緩衝層12とウレタン系
の吸水膨潤層15とペトロラタム系の防食材層2とが順
次一体に積層形成され、かつその防食材2は鋼矢板壁1
4の外面に当接され、さらに前記保護カバー10フラン
ジ部分は鋼矢板壁14に対しドライブピン15により固
定されている。
第10図および第11図の場合も、前記第1発明および
第2発明を実施することができる。
〔発明の効果〕
この発明によれば、水中部においては、水圧による押圧
力によって防食体5におけるペトロラタム系の防食材2
が水中打込部材4における被防食補修部に押付けられる
ので、前記防食材層2を全面にわたって水中部の被防食
補修部に密着させて、確実に防食補修することができ、
かつ水面の上方においては、水中打込部材4における被
防食補修部にペトロラタム系の防食材層5,6が塗布ま
たは充填によって直接密着形成されるので、水面の上方
に位置する被防食補修部をも確実に防食補修することが
でき、さらにペトロラタム系の防食材は、水中部では被
防食補修部に塗布しにくいが、水面上方では被防食補修
部に塗布し易いという特性を有するので、この発明の場
合は、この特性を有効に利用して、水面上方の被防食補
修部全容易にかつ確実に防食補修することができる。ま
た第2発明の場合は、防食体5におけるペトロラタム系
の防食材層2を、水中打込部材4における水面よりも下
方に位置する被防食補修部に当接固定したのち、水中打
込部材4における水面よりも上方に位置する被防食補修
部と前記保護カバー1の上側部分との間にペトロラタム
系の防食材を充填して防食材層6を形成するので、簡単
な手段によって水面上方の被防食補修部の全周に所定厚
さのペトロラタム系の防食材層6tl−設けることがで
きる等の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第5図は第1発明の実施例を示すものであ
って、第1図は水中打込部材における水面上の被防食補
修部にペトロラタム系の防食材層を塗布形成した状態を
示す縦断側面図、第2図は水中打込部材の防食補修処理
を終了した状態を示す縦断側面図、第′5図はその横断
平面図である。 第4図および第5図は第2発明の実施例を、示すもので
あって、第4図は水中打込部材に防食体を固定して水面
下の被防食補修部を防食補修した状態を示す縦断側面図
、第5図は水面上および水面下の被防食補修部を防食補
修した状態を示す縦断側面図である。 第6図ないし第8図はこの発明の実施例において用いら
れる防食体を示すものであって、第6図は正面図、第7
図は第6図のA−A線断面図、第8図は第6図のB−B
線断面図である。第9図はこの発明を実施する場合に使
用できる防食体の他の例を示す縦断側面図である。第1
0図はこの発明を鋼矢板からなる水中打込部材の防食補
修に実施する場合の例を示す横断平面図、第11図は第
10図の一部を拡大して示す横断平面図である。 図において、1は可撓性材料製保護カバー、2は防食材
層、5は防食体、4は水中打込部材、5は防食材層、6
は防食材層、7は7ランジ、8は鋼製連結金具、10は
水面、11はゼルト、12は緩衝層、16は吸水膨潤層
である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)水中打込部材における被防食補修部の上端が水面
    より上に位置すると共にその被防食補修部の下端が水中
    部に位置する状態において、前記被防食補修部をペトロ
    ラタム系の防食材により防食補修する方法において、最
    外層を構成する可撓性材料製保護カバー1およびその保
    護カバー1の下側において最内層を構成するペトロラタ
    ム系の防食材層2の少なくとも2層を有する一体成形さ
    れた防食体3を大気中で製作し、水中打込部材4におけ
    る水面よりも上方に位置する被防食補修部に対してペト
    ロラタム系の防食材層5を塗布形成し、次に前記防食体
    3における防食材層2を水面よりも下方に位置する被防
    食補修部に当接固定することを特徴とする水中打込部材
    の防食補修方法。
  2. (2)水中打込部材における被防食補修部の上端が水面
    より上に位置すると共にその被防食補修部の下端が水中
    部に位置する状態において、前記被防食補修部をペトロ
    ラタム系の防食材により防食補修する方法において、最
    外層を構成する可撓性材料製保護カバー1およびその保
    護カバー1の下側において最内層を構成するペトロラタ
    ム系の防食材層2の少なくとも2層を有する一体成形さ
    れた防食体3を大気中で製作し、その防食体3における
    ペトロラタム系の防食材層2を、水中打込部材4におけ
    る水面よりも下方に位置する被防食補修部に当接固定し
    たのち、水中打込部材4における水面よりも上方に位置
    する被防食補修部と前記保護カバー1の上側部分との間
    にペトロラタム系の防食材を充填して防食材層6を形成
    することを特徴とする水中打込部材の防食補修方法。
JP15538887A 1987-06-24 1987-06-24 水中打込部材の防食補修方法 Expired - Lifetime JPH0749662B2 (ja)

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