JPH05156656A - 鋼管杭の防食施工方法 - Google Patents

鋼管杭の防食施工方法

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Publication number
JPH05156656A
JPH05156656A JP34995091A JP34995091A JPH05156656A JP H05156656 A JPH05156656 A JP H05156656A JP 34995091 A JP34995091 A JP 34995091A JP 34995091 A JP34995091 A JP 34995091A JP H05156656 A JPH05156656 A JP H05156656A
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JP
Japan
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steel pipe
protective cover
pipe pile
bolt
holes
Prior art date
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Pending
Application number
JP34995091A
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English (en)
Inventor
Katsumi Nakagawa
克己 中川
Kenichi Ikeda
兼一 池田
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Nippon Corrosion Engineering Co Ltd
Original Assignee
Nippon Corrosion Engineering Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 防食材に含浸されている防錆剤の流出を防止
し、長期に亘って安定した防食効果が得られるようにし
た鋼管杭の防食施工方法を提供する。 【構成】 防食材2で被覆された鋼管杭1の外周とほぼ
同型であって、かつボルト貫通孔14a,14bを設け
たつば部15a,15bを両端部に有する熱可塑性樹脂
製保護カバー13により該鋼管杭1を被覆するに当り、
該鋼管杭1外周及び該保護カバー13内面に対応する湾
曲部18又は湾曲し得る平板部を有し、かつボルト貫通
孔17を設けた立上り部19を該湾曲部又は平板部の外
面に有する当て板16を、該立上り部19が保護カバー
13の両つば部15a,15bではさみ込まれる位置に
置いて防食材2に押えつけ、該保護カバー13と該当て
板16をボルト・ナット8,9で結合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、棧橋, ドルフィン等の
海洋構造物に使用される鋼管杭の飛沫帯及び干満帯を防
食するために取付けられる被覆防食体の施工方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】棧橋, ドルフィン等の海洋構造物の構築
材である鋼管杭は、特に飛沫帯や干満帯において、海水
の接触と空気中の酸素の接触が繰り返されるため腐食が
激しく、この部分について確実に防食処理を施す必要が
ある。
【0003】そこで従来より、鋼管杭の外周にタンニン
などを含有する下地処理剤を塗布後、ペトロラタム,タ
ンニンおよび防錆剤を含浸させた布を鋼管杭の外周に巻
き付けて防食材とし、さらにボルト貫通孔を設けたつば
部を両端部に有する強化熱硬化性樹脂(FRP)により
形成された保護カバーを上記防食材の上から鋼管杭外周
を覆い、両つば部をボルト・ナットで結合することによ
り取付けて保護層とする方法が知られている。
【0004】しかるに上記方法においては、FRPは剛
性が高くて柔軟性がないため、これを保護カバーとして
使用したときには、対象物の外周形状に対応した締付け
を行うのは困難なことが多く、防食材との間に隙間を生
じ易い。その結果、この隙間から海水が侵入し防食材に
含浸されている防錆剤が流出し、短期間で防食効果が失
われる欠点があり、さらにFRPは現場における加工が
困難であるという欠点もあった。
【0005】そこで特公昭61−32469号公報(特
許第1570390号)記載の方法が提案されている。
その方法は、図3に示したように、保護カバー3を構成
するカバー板3aをガラス繊維強化熱可塑性樹脂により
形成し、かつこのカバー板3aを防食材2の外周長より
長い寸法とし、その両端部表面に防食材2の外周長より
短い間隔で一対のアングル材5a,5bを固着し、この
両アングル材5a,5bをボルト・ナット8,9で結合
させることにより保護カバー3を鋼管杭1に取付けるよ
うにした防食施工方法である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報記載の方法によれば、保護カバー3を鋼管杭に巻いた
状態において、両アングル材5a,5b間には間隙Aを
生じるため、これをボルト・ナット8,9で締め付けれ
ば、アングル材5a,5bの付根部付近Bに、カバー板
3aの浮き上りが生じる。その結果、カバー板3aは比
較的肉薄の熱可塑性強化樹脂シートであるため、アング
ル材5a,5bを締め付ければ、内側のカバー板3aの
自由端Cは単に防食材2を軽く押える程度で、完全に密
圧着することができない。このため両アングル材5a,
5bの間隙Aからカバー板3aの重なり合う部分及び隙
間6に侵入した海水が防食材2に浸透し、前記方法と同
様に防食材2に含浸されている防錆剤が流出し、短期間
で防食効果が失われる欠点があった。
【0007】本発明は以上のような実情に鑑みてなされ
たもので、防食材に含浸されている防錆剤の流出を防止
し、長期に亘って安定した防食効果が得られるようにし
た鋼管杭の防食施工方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、防食材で被覆された鋼管杭の外周とほぼ同
型であって、かつボルト貫通孔を設けたつば部を両端部
に有する熱可塑性樹脂製保護カバーにより該鋼管杭を被
覆するに当り、該鋼管杭外周及び該保護カバー内面に対
応する湾曲部又は湾曲し得る平板部を有し、かつボルト
貫通孔を設けた立上り部を該湾曲部又は平板部の外面に
有する当て板を、該立上り部が保護カバーの両つば部で
はさみ込まれる位置に置いて防食材に押えつけ、該保護
カバーと該当て板をボルト・ナットで結合することを特
徴とする。
【0009】
【作用】当て板の湾曲部又は平板部がつば部の根元部お
よび保護カバーによって押えられ、その底面が防食材に
密着するため、防食材部分が海水にさらされず、防錆剤
の流出により防食効果を失うことが防止される。
【0010】
【実施例】図1,図2において、1は鋼管杭、2はその
表面に巻かれた防食材で、ペトロラタム,タンニンおよ
び防錆剤を含浸させたテープ状の不織布から成る。13
はガラス繊維入りポリプロピレンにより形成された保護
カバーであって、その両端部にはそれぞれ適当数のボル
ト貫通孔14a,14bを設けたつば部15a,15b
が形成されている。このつば部15a,15bは保護カ
バー13と同一材質で形成されており、熱融着加工によ
り保護カバー13と一体化されている。16は当て板
で、ほぼ円弧状に形成された湾曲部18の外面のほぼ中
央に立上り部19が立設されている。この立上り部19
には、上記つば部15a,15bのボルト貫通孔14
a,14bに対応する複数のボルト貫通孔17が設けて
ある。この当て板16の材質は、保護カバー3と同材質
の強化熱可塑性樹脂、例えばガラス繊維入りポリプロピ
レンの他、耐海水性かつ非透水性で適度の強度を保有す
る材質であれば良く、例えばガラス繊維強化硬質塩化ビ
ニル樹脂、FRP等の各種プラスチック,ゴム等種々選
択できる。なお、上記湾曲部18を、湾曲可能な平板に
形成してもよい。
【0011】本発明実施例の防食施工方法は、先ず鋼管
杭1の飛沫部,干満部に付着した錆,貝殻などの異物を
除去し、タンニン等を含有する下地処理材を塗布後、上
記防食材2を鋼管杭1に半重ね巻きにする。次いで、こ
の防食材2の上から鋼管杭1に保護カバー13を覆せる
が、その際、上記当て板16の湾曲部18(又は平板
部)内面を防食材2に密着させ、保護カバー13の両端
部に設けたつば部15a,15bで当て板16の立上り
部19をはさむ。次に、先ず貫通孔14a,14b,1
7のうち対応する1ケ所の貫通孔にボルト8を通し、ナ
ット9をボルト8にネジ込んで締め付け、続いて他の対
応するボルト貫通孔14a,14b,17をボルト8,
ナット9で締め付けて、鋼管杭1に固定する。
【0012】この防食施工法においても、つば部15
a,15bの付根部付近の保護カバー13に浮き上りが
認められるが、当て板16の湾曲部18(又は平板部)
がつば部15a,15bの根元部および保護カバー13
によって押えられ、その底面が防食材2に密着するた
め、防食材部分が海水にさらされず、防錆剤の流出によ
り防食効果を失うことがない。また、当て板16の立上
り部19を保護カバー13のつば部5a,5bではさむ
ことにより、当て板16は保護カバー13に対し常に一
定の位置にあり、当て板16が位置ずれを起こすことが
ないため、前記防食効果を確実に達成することができ
る。
【0013】さらに、当て板16は保護カバー13とは
独立した部材であるため、形状、厚さ、大きさを自由に
選択することができ、鋼管杭1の外径変化等に容易に対
応することができる。なおまた保護カバー13のつば部
15a,15bのボルト貫通孔14a,14bと、それ
に対応する当て板16のボルト貫通孔17のうち、一箇
所のボルト貫通孔にボルト8を差し込み、ナット9をネ
ジ込んでしまえば、他のボルト貫通孔同志をボルト・ナ
ットで締め付けることは極めて容易である。
【0014】
【発明の効果】本発明は上述のように構成されているの
で、次に記載する効果を奏することができる。 (1)当て板が、保護カバーのつば部の根元付近の浮き
上り部における防食材に含浸された防錆剤の流出を防ぐ
ため、長期に亘って安定した防食効果が得られる。 (2)当て板の立上り部を保護カバーのつば部ではさむ
ことにより、当て板を保護カバーに対し常に一定の位置
に保てるため、当て板の位置ずれにより、上記防食効果
を喪失することがない。 (3)当て板は保護カバーとは独立した部材であるた
め、形状,厚さ、大きさを自由に選択することができ、
鋼管杭の外径変化等に容易に対応することができる。 (4)保護カバーの両つば部に設けたボルト貫通孔と、
それに対応する当て板のボルト貫通孔のうち、1箇所に
ボルトを差し込み、ナットをネジ込んで、保護カバーと
当て板を結合すれば、他のボルト貫通孔をボルト・ナッ
トで結合することは極めて容易となり、従って大巾な工
程の短縮が可能となりコストが低減化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す鋼管杭防食被覆施工後
の断面図である。
【図2】同、保護カバー取付前の状態を示す斜視図であ
る。
【図3】従来の方法の鋼管杭防食被覆施工後の断面図で
ある。
【符号の説明】
1 鋼管杭 2 防食材 3 保護カバー 3aカバー板 A 間隙 B 付根部付近 C 自由端 8 ボルト 9 ナット 13 保護カバー 14a,14b ボルト貫通孔 15a,15b つば部 16 当て板 17 ボルト貫通孔 18 湾曲部 19 立上り部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 防食材で被覆された鋼管杭の外周とほぼ
    同型であって、かつボルト貫通孔を設けたつば部を両端
    部に有する熱可塑性樹脂製保護カバーにより該鋼管杭を
    被覆するに当り、該鋼管杭外周及び該保護カバー内面に
    対応する湾曲部又は湾曲し得る平板部を有し、かつボル
    ト貫通孔を設けた立上り部を該湾曲部又は平板部の外面
    に有する当て板を、該立上り部が保護カバーの両つば部
    ではさみ込まれる位置に置いて防食材に押えつけ、該保
    護カバーと該当て板をボルト・ナットで結合することを
    特徴とする鋼管杭の防食施工方法。
JP34995091A 1991-12-10 1991-12-10 鋼管杭の防食施工方法 Pending JPH05156656A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9499236B1 (en) * 2014-04-09 2016-11-22 Pea Marine, LLC Equipment protection sleeves
EP2020286A3 (en) * 2007-08-02 2017-04-19 The Boeing Company Method and apparatus for minimizing inconsistencies appearing on a surface of a composite component
AU2014224433B2 (en) * 2013-03-07 2018-07-26 Winn & Coales (Denso) Limited Apparatus and method for protecting a structural member and corresponding inspection port

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AU2014224433B2 (en) * 2013-03-07 2018-07-26 Winn & Coales (Denso) Limited Apparatus and method for protecting a structural member and corresponding inspection port
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