JP2789106B2 - 杭等の防蝕装置および防蝕装置の取り付け方法 - Google Patents

杭等の防蝕装置および防蝕装置の取り付け方法

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JP2789106B2 JP1107578A JP10757889A JP2789106B2 JP 2789106 B2 JP2789106 B2 JP 2789106B2 JP 1107578 A JP1107578 A JP 1107578A JP 10757889 A JP10757889 A JP 10757889A JP 2789106 B2 JP2789106 B2 JP 2789106B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明、港湾に構築される杭等の表面に付設してこれ
を防蝕する装置およびその取り付け方法に関する。
従来技術 従来、港湾等に設置された鋼管杭01や鉄筋コンクリー
ト杭等においては、特に海面の浮遊物等により腐蝕や損
傷を受け易い部分に、腐蝕等から保護するため、第4
図,第5図に示すようにペトロラタムテープ等防蝕テー
プ02を巻付け、その上から繊維強化プラスチツク(FR
P)等からなる1個ないし複数個に分割した保護カバー0
3を装着し、保護カバー03の両面に設けた対応するフラ
ンジ04を緊締して防蝕テープ02上に保護カバー03を固定
していた。
フランジ部の構成は、通常フランジ04間にガスケット
05を介在させ、ボルト06を挿通して緊締するようになっ
ているが、(第5図(a))、さらに一方のフランジ04
の内方部をガスケットの内端面に沿うように延設して舌
状片03aを形成したものもあり、(同図(b))、ある
いはガスケットを使用しないで、防蝕テープ02の一部に
突出部02aを形成し、この突出部02aをフランジ04間に介
在させてガスケットと同じような機能をもたせようとす
るものもあった(同図(c))。
さらには、これらの構成を具備するものにおいて、保
護カバー03の内面に中間緩衝材として発泡体07を内張り
したものもあった。(同図(d))。
発明が解決しようとする課題 一般に、杭等は製造時の状態によってその径にばらつ
きが生じることが避けられず、また保護カバーにおいて
もその内周長に製造上のばらつきが生じるものである。
前記従来の防蝕装着においては、この製造上の誤差が
フランジ間のシール性や保護カバーの締付けに問題を生
じていた。すなわち、杭径が大で保護カバーの内周長が
小であると、ガスケットの圧縮度が小となり、極端な場
合はガスケットの締付力不足によりフランジ間のシール
性がなくなることがあり、逆に杭径が小で保護カバーの
内周長が大の場合は、ガスケットが十分挿圧されてフラ
ンジ間のシール性は問題がないが、保護カバーと防蝕テ
ープ間の挿圧力が不足しこの部分のシール性に問題があ
った。
上記のような欠点が生じると、ガスケットの厚みを加
減したり、場合によると杭に適合する新たな保護カバー
を準備する必要が生じるなど施工時の作業性が悪かっ
た。
また、第5図(b)の一方のフランジに舌状片を形成
したものは、上記のようなフランジ間のシール性に問題
が生じたとき、ガスケット内方に舌状片が添設している
のでそのシール性をある程度補うことができるが、フラ
ンジ部の左右が非対称であるのでガスケットと舌状片の
端部側とのシールが万全でなく、特に杭径が小サイズで
あるときシール性の低下の度合が大きかった。またこの
ものは保護カバーの構成が複雑で製作が面倒であった。
また、第5図(c)の防蝕テープの一部に突出部を形
成したものも、テープの構成が複雑となるばかりか、前
記した欠点が解消されなかった。
さらに、第5図(d)の保護カバーの内面に発泡体を
内張りしたものも、保護カバーと防蝕テープ間のシール
性が発泡体の介在により多少補われるものの、保護カバ
ーを杭へ緊締するとき、発泡体との接触でフランジ端部
の滑りが悪く、発泡体の剥離や変形を生じる惧れがあっ
た。
以上述べたところから、従来の防蝕装置は施工時に細
心の注意を要し、施工管理が難しくなる難点があった。
課題を解決するための手段および効果 本出願発明は、前記難点を克服した発明に係り、請求
項1記載の発明は、被防蝕体の防蝕域に防蝕層を付設
し、その表面に緊締用フランジを有する保護カバーを取
り付けた杭等の防蝕装置において、前記被防蝕体表面に
付設される防蝕層は、粘着性を有し、該防蝕層を覆う保
護カバーの両端緊締用フランジの合せ位置にプレートの
巾方向中央部が位置するように、前記粘着性防蝕層表面
に前記プレートが密着固定され、該プレートの巾方向中
心部に前記保護カバーの緊締用フランジの合せ部が位置
して、該保護カバーの両端緊締用フランジがボルト等の
緊締具でもって相互に緊締結合されたことを特徴とする
ものである。
また、請求項2記載の発明は、杭等の被防蝕体の防蝕
域に、粘着性防蝕層を付設し、該防蝕層を覆う保護カバ
ーの両端緊締用フランジを合せる位置にプレートの巾方
向中央部が位置するように、前記粘着性防蝕層表面にプ
レートを密着させて固定し、該プレートの巾方向中央に
前記保護カバーの緊締用フランジの合せ部を位置せしめ
て、該保護カバーの両端緊締用フランジを緊締具でもっ
て相互に緊締結合したことを特徴とするものである。
本出願発明は、前記したように防蝕層を覆う保護カバ
ーの両端緊締用フランジの合せ位置にプレートの巾方向
中央部が位置するように、粘着性防蝕層の表面に、前記
プレートを密着固定したため、その後、該プレートを手
で支持しなくとも、前記被防蝕体表面に前記粘着性防蝕
層を介して前記プレートが安定して保護され、前記保護
カバーの取り付け作業を確実にかつ容易に遂行すること
が可能となる。
また本出願発明では、前記被防蝕体表面の粘着性防蝕
層に密着固定されたプレートの巾方向中央部に前記保護
カバーの緊締用フランジの合せ部を位置させて、ボルト
等の緊締具でもって前記保護カバーの両端緊締用フラン
ジを相互に緊締結合したため、前記保護カバーの内面と
前記プレートの外面との当接関係、特に前記保護カバー
の内面と前記プレートの外面両端縁との当接関係が均一
化され、さらに前記被防蝕体表面上の粘着性防蝕層に対
する前記プレートの内面両端縁の押し付け力が均等化さ
れる結果、前記プレートに対して保護カバーと密接し
て、隙間が生じにくくなり、しかも前記粘着性防蝕層の
局部的薄層化が阻止され、かくして、前記被防蝕体、防
蝕層、プレートおよび保護カバーに寸法誤差があって
も、その誤差が吸収され、前記被防蝕体は長期間に亘り
安定して高い防蝕性でもって保護されうる。
実施例 実施例について図面を参照して説明する。
1は港湾等に設置される円筒状鋼管杭で、2はその腐
蝕や損傷から特に保護すべき部分、すなわち防蝕域であ
る。この防蝕域2に防蝕層として粘着性のある防蝕テー
プ3が巻回装着されて、この部分の杭1の表面に海水等
が侵入しないように腐蝕等から保護している。
この粘着性防蝕テープ3の表面には、繊維強化プラス
チツク(FRP),繊維強化ポリプロピレン(FRPP)等か
らなり、適宜幅、厚みの杭径に応じて弯曲した円弧状プ
レート4が等間隔に2個接着され、プレート4の幅方向
両端部4aにはテーパ加工が施されてテープ3面と滑らか
に接続している。また、プレート4の長さは後述の保護
カバーよりいくらか長めに形成されている。
一方、前記プレートと同様繊維強化プラスチツク(FR
P),繊維強化ポリプロピレン(FRPP)等からなり、両
端にフランジ6を形成した一対の半円弧状の保護カバー
5が設けられ、これら一対の保護カバー5はそれぞれの
両端のフランジ6を相対するようにして前記プレート4
が接着された防蝕テープ3上に嵌合され、ボルト7によ
って上記相対するフランジ6が緊締され、防蝕テープ3
上に固定されるようになっている。
そして、上記嵌合において、相対するフランジ6、6
がともにプレート4上に位置し、かつこれらの中心がプ
レート4の中心に位置するように配設され、フランジの
緊締時フランジの内端面6a、6aがプレート4上を圧接さ
れながら滑動するように構成されている。
なお、上記構成から明らかなように保護カバー5、5
の対応するフランジ6、6間とプレート4間は常時封止
されているので、フランジ6、6間にシール用のガスケ
ット8を介在させる必要はないが(第3図(a))、万
全を期すため介在させてもよい(同図(b))。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る防蝕装置を一部断面で示した要部
斜視図、第2図はプレートの斜視図、第3図は防蝕装置
の横断面図、第4図は従来の防蝕装置の斜視図、第5図
はその横断面図である。 1……鋼管杭、2……防蝕域、3……防蝕テープ、4…
…プレート、4a……プレートの端部、5……保護カバ
ー、6……フランジ、6a……フランジの内端面、7……
ボルト、8……ガスケット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02D 31/06 E02D 5/60

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被防蝕体の防蝕域に防蝕層を付設し、その
    表面に緊締用フランジを有する保護カバーを取り付けた
    杭等の防蝕装置において、前記被防蝕体表面に付設され
    る防蝕層は、粘着性を有し、該防蝕層を覆う保護カバー
    の両端緊締用フランジの合せ位置にプレートの巾方向中
    央部が位置するように、前記粘着性防蝕層表面に前記プ
    レートが密着固定され、該プレートの巾方向中心部に前
    記保護カバーの緊締用フランジの合せ部が位置して、該
    保護カバーの両端緊締用フランジがボルト等の緊締具で
    もって相互に緊締結合されたことを特徴とする杭等の防
    蝕装置。
  2. 【請求項2】杭等の被防蝕体の防蝕域に、粘着性防蝕層
    を付設し、該防蝕層を覆う保護カバーの両端緊締用フラ
    ンジを合せる位置にプレートの巾方向中央部が位置する
    ように、前記粘着性防蝕層表面にプレートを密着させて
    固定し、該プレートの巾方向中央に前記保護カバーの緊
    締用フランジの合せ部を位置せしめて、該保護カバーの
    両端緊締用フランジを緊締具でもって相互に緊締結合し
    たことを特徴とする杭等の防蝕装置の取り付け方法。
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