JP6805444B2 - 被覆防食構造体の耐食金属製保護カバー取付構造 - Google Patents
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Description
特に近年では、腐食に強く、耐候性にすぐれ、かつ、高い強度を有するチタン合金やステンレス鋼等の耐食性金属薄板が保護カバーとして用いられることが多くなっている。
なお、鋼矢板と耐食性金属薄板との導通を避け、ガルバニック腐食の発生を防止するため、金属製のスタッドボルトに替えて樹脂ボルトを使用することも考えられるが、鋼矢板にスタッドボルトを固定するための帯鋼を鋼矢板に溶接で取り付けた際に、溶接時の熱によって、樹脂ボルト自体が軟化してしまい、ナットを締め付け、耐食性金属薄板を鋼矢板に押さえつけたとしても、その押しつけ力は十分ではなく、鋼矢板と耐食性金属薄板との間には、依然として間隙が生じてしまうという問題が残る。
即ち、被覆防食構造体への耐食金属製保護カバー取付構造として、耐食金属製保護カバーの緊締力を低下させずに、また、耐食金属製保護カバーと鋼材間に隙間を形成させないために、鋼材に溶接固定した帯鋼に取り付けた金属製スタッドボルトとこれに螺合する締付ナットを締め付けることにより、耐食金属製保護カバー、樹脂緩衝層および防食層を鋼材外面に密着させ、その結果、耐食金属製保護カバーと鋼材間に隙間が形成されることがなく、その隙間に水や酸素、腐食性のイオン等が浸入することによる防食効果の低下、耐久性の低下抑制を、以下の取付構造を採用することにより達成し得ることを見出したのである。
即ち、前記耐食金属製保護カバーおよび樹脂緩衝層を、防食層を形成した鋼管杭、鋼矢板等(以下、総称して「鋼材」という場合がある)表面に被覆固定するにあたって、前記鋼材表面に帯鋼を溶接固定し、前記帯鋼には金属製スタッドボルトを取り付け、前記金属製スタッドボルトは絶縁カラーもしくは絶縁台座(以下、便宜上、「絶縁カラー」と表記する)と絶縁リングもしくは絶縁板(以下、便宜上、「絶縁リング」と表記する)とを貫通するように延在し、前記絶縁カラーと前記絶縁リングとの間に耐食金属製保護カバーおよび樹脂緩衝層の端部を挟み込み、前記絶縁リングの上方から締付ナットを締付け、前記絶縁カラーと前記絶縁リングとの間に耐食金属製保護カバーおよび樹脂緩衝層を挟み込んだ状態で、耐食金属製保護カバーおよび樹脂緩衝層を鋼材外面に密着して被覆固定することによって、鋼材と耐食金属製保護カバー間には非導通状態を維持することができるとともに、耐食金属製保護カバーを鋼材に密着して、かつ、強固に取り付けることができるため、耐食金属製保護カバーと鋼材との間に間隙を生じることがないため、耐食金属製保護カバーが防食機能を十分に発揮できることを見出したのである。
「(1) 鋼材表面に防食層と樹脂緩衝層が設けられ、さらに、最表面に耐食金属製保護カバーが設けられてなる被覆防食構造体の耐食金属製保護カバー取付構造であって、
前記耐食金属製保護カバーは、該耐食金属製保護カバーの端部同士が重ね合わせられた重ね合わせ部を形成しており、
前記鋼材表面には、金属製スタッドボルトが取り付けられ、
前記耐食金属製保護カバーの重ね合わせ部には、前記金属製スタッドボルトの取付位置に対応する箇所に金属製スタッドボルト貫通孔が設けられ、
前記金属製スタッドボルトは、前記防食層、樹脂緩衝層および耐食金属製保護カバーを貫通するとともに、前記耐食金属製保護カバーの重ね合わせ部を挟んで配置された絶縁カラーおよび絶縁リングのそれぞれに設けられた挿通孔を貫通して前記絶縁リングの外方にまで延出し、
前記絶縁リングの挿通孔から延出する前記金属製スタッドボルトには締付ナットが螺着され、前記締付ナットの締め付けにより、前記絶縁カラーと絶縁リングとの間に、前記耐食金属製保護カバーの重ね合わせ部が挟み込まれた状態で、前記鋼材の表面に、前記耐食金属製保護カバーが被覆固定されていることを特徴とする被覆防食構造体の耐食金属製保護カバー取付構造。
(2) 前記金属製スタッドボルトは、前記鋼材表面上に溶接固定された帯鋼に形成されたねじ溝に螺着されて着脱自在に取り付けられていることを特徴とする(1)に記載の被覆防食構造体の耐食金属製保護カバー取付構造。
(3) 前記絶縁カラーおよび絶縁リングは、前記金属製スタッドボルトが貫通する円筒形状の挿通孔をそれぞれ備え、前記絶縁カラーは前記鋼材側の端面にフランジを有し、該フランジの底面が鋼材表面上に載置されていることを特徴とする(1)に記載の被覆防食構造体の耐食金属製保護カバー取付構造。
(4) 前記絶縁カラーおよび絶縁リングは、前記金属製スタッドボルトが貫通する円筒形状の挿通孔をそれぞれ備え、前記絶縁カラーは前記鋼材側の端面にフランジを有し、該フランジの底面が鋼材表面に溶接固定された前記帯鋼上に載置されていることを特徴とする(2)に記載の被覆防食構造体の耐食金属製保護カバー取付構造。
(5) 前記耐食金属製保護カバーの重ね合わせ部は、前記絶縁リングの底面と前記絶縁カラーのフランジ上面との間に挟み込まれた状態で、前記締付ナットの締め付けにより、前記鋼材表面に被覆固定されていることを特徴とする(1)乃至(4)のいずれかに記載の被覆防食構造体の耐食金属製保護カバー取付構造。
(6) 前記鋼材は、鋼管杭であって、鋼管杭の周面に、前記防食層、前記樹脂緩衝層および前記耐食金属製保護カバーが設けられてなり、前記耐食金属製保護カバーは、その両端部にそれぞれ前記金属製スタッドボルト貫通孔が設けられ、かつ、鋼管杭の外周を巻回した前記耐食金属製保護カバーの両端部において重ね合わせ部を形成し、前記金属製スタッドボルトは、前記防食層、樹脂緩衝層および前記重ね合わせ部における貫通孔を貫通し、前記絶縁カラーと絶縁リングとの間に、前記耐食金属製保護カバーの前記重ね合わせ部が挟み込まれた状態で、前記鋼管杭の表面に、前記耐食金属製保護カバーが被覆固定されていることを特徴とする(1)乃至(5)のいずれかに記載の被覆防食構造体の耐食金属製保護カバー取付構造。
(7) 前記鋼材は、鋼矢板であって、鋼矢板の表面に、前記防食層、前記樹脂緩衝層および前記耐食金属製保護カバーが設けられてなり、前記耐食金属製保護カバーは、二枚の耐食金属製保護カバーのそれぞれ対向する端部にそれぞれ前記金属製スタッドボルト貫通孔が設けられ、かつ、鋼矢板の表面において、前記二枚の耐食金属製保護カバーの対向する端部同士が重ね合わせ部を形成し、前記金属製スタッドボルトは、前記防食層、樹脂緩衝層および前記重ね合わせ部における貫通孔を貫通し、前記絶縁カラーと絶縁リングとの間に、前記耐食金属製保護カバーの前記重ね合わせ部が挟み込まれた状態で、前記鋼矢板の表面に、前記耐食金属製保護カバーが被覆固定されていることを特徴とする(1)乃至(5)のいずれかに記載の被覆防食構造体の耐食金属製保護カバー取付構造。」
さらに、本発明では、前記耐食金属製保護カバーの重ね合わせ部を、絶縁リングと絶縁カラーで挟み込んだ状態で、締付ナットにより締め付けるため、鋼材と耐食金属製保護カバーとの導通を阻止することができるので、異種金属との接触による腐食(いわゆる、ガルバニック腐食)の発生・進行を抑制することができ、防食効果が一段と向上する。
図1は、従来の鋼管杭の被覆防食構造体の耐食金属製保護カバーの取付構造の断面図であり、また、図2は、従来の鋼矢板の被覆防食構造体の耐食金属製保護カバーの取付構造の断面図である。
そして、図3は、本発明の一つの実施形態に係る鋼管杭からなる被覆防食構造体の耐食金属製保護カバーの重ね合わせ部の断面図であり、図4は、図3で用いた耐食金属製保護カバーの詳細部品図であり、図5(a)は、図3で用いた絶縁リングの詳細部品図、図5(b)は、図3で用いた絶縁板の詳細部品図、図5(c)は、図3で用いた絶縁カラーの詳細部品図、図5(d)は、図3で用いた絶縁台座の詳細部品図である。
また、図6は、本発明の他の実施形態に係る鋼矢板からなる被覆防食構造体の耐食金属製保護カバー3Aと、耐食金属製保護カバー3Bの重ね合わせ部の断面図であり、図7は、図6で用いた耐食金属製保護カバー3Aと耐食金属製保護カバー3Bの詳細部品図である。
しかし、耐食金属製保護カバー103は、耐食金属製保護カバー103の両端部に設けられたナット104とボルト105によって締結されているだけであるため、鋼管杭Pに、密着して強固に取り付けることはできず、さらに、貫通孔が長孔であるため、時間の経過とともに、ナット104とボルト105間の締結力が低下し、その結果として、耐食金属製保護カバー103と鋼管杭P表面との間に隙間ができ、そこに海水等の侵入による防食性能の低下が生じる。
そして、前記金属製スタッドボルト206は防食層201、樹脂緩衝層202および耐食金属製保護カバー203を貫通して突き抜け、該突き抜けた金属製スタッドボルト206の先端に締付ナット210が螺合され、締付ナット210を締め付けることによって、耐食金属製保護カバー203は、鋼矢板Sの表面に固定されている。
図2における被覆防食構造体においては、鋼矢板Sと耐食金属製保護カバー203が金属製スタッドボルト206と締付ナット210により締結されているため、被覆が強固なものとなるが、鋼矢板Sと耐食金属製保護カバー203との間にガルバニック腐食が発生することがある。
図1、図2に示される従来技術においては、前述の問題点があったが、本発明の被覆防食構造体の耐食金属製保護カバーの取付構造によれば、これらの問題点はすべて解決されるのである。
本発明の実施例として、まず、鋼管杭からなる被覆防食構造体として適用した場合について説明し、次に、鋼矢板からなる被覆防食構造体として適用した場合について説明する。
なお、該帯鋼5には、金属製スタッドボルト6を螺着するねじ溝11を形成することによって、金属製スタッドボルト6を着脱自在とすることが望ましい。
また、絶縁カラー8は、その一端に形成したフランジ82が、鋼管杭Pに溶接された帯鋼5の上面に対向するように帯鋼5の上に載置する。
該貫通孔7の形状は、例えば、耐食金属製保護カバー3の一端(以下、「送り側」という)はφ25mm×50mmで、長さ方向の端部から約100mmの位置にほぼ等間隔に複数形成し、また、耐食金属製保護カバー3の送り側とは反対側にある他端(「受け側」という)はφ25mm×40mmで、長さ方向の端部を約100mm折り加工し、折り加工部の端部から約30mmの位置に重ね合わせ部4を貫通するように、ほぼ等間隔に複数形成してもよい。
なお、鋼管杭Pの周長が長い場合には、耐食金属製保護カバー3の長さ方向の適宜の位置に、金属製スタッドボルト6の貫通孔7を追加で形成し、該貫通孔7に対応する鋼管杭Pの表面に、帯鋼5および金属製スタッドボルト6を設けることによって、耐食金属製保護カバー3の鋼管杭P表面に対する密着性をより向上させた被覆固定を図ってもよい。
これは、折り加工部が形成されていることによって、耐食金属製保護カバー3の端部のヨレ軽減が図られるからである。
より具体的にいえば、前記絶縁リング9としては、図5(a)、(b)に示すように、例えば、外径もしくは幅が62mm、高さ12mm、挿通孔91の内径24mmのものを使用してもよく、また、前記絶縁カラー8としては、図5(c)、(d)に示すように、挿通孔81の内径が13mmで、フランジ82の外径もしくは幅が63mm、高さ5mm、非フランジ部の外径もしくは幅が23mm、高さ15mmのものを使用してもよい。
図6に示す実施例2に係る鋼矢板からなる被覆防食構造体の耐食金属製保護カバー取付構造において、耐食金属製保護カバー3Aと耐食金属製保護カバー3Bの重ね合わせ部における取付構造は、基本的には、前記鋼管杭からなる耐食金属製保護カバー取付構造と同じである。
ただ、鋼矢板からなる被覆防食構造体の耐食金属製保護カバー取付構造においては、前記重ね合わせ部以外に、耐食金属製保護カバー3A、耐食金属製保護カバー3Bの一方のみを鋼矢板に取り付ける箇所も存在するが、これらの箇所における耐食金属製保護カバー3A、耐食金属製保護カバー3Bについては、金属製スタッドボルト6の貫通孔7を追加で形成し、該貫通孔7に対応する鋼矢板Sの表面に、帯鋼5および金属製スタッドボルト6を設けることによって、耐食金属製保護カバー3A、3Bの鋼矢板S表面に対する密着性をより向上させた被覆固定を図ってもよい。
そのため、海洋構造物、港湾や河川の岸壁、桟橋、橋脚などで用いられる鋼管杭、鋼矢板に使用された場合、すぐれた耐久性を備えることから、産業上の利用可能性はきわめて大きい。
S・・・ 鋼矢板
1、1A、1B、101、201・・・防食層
2、2A、2B、102、202・・・樹脂緩衝層
3、3A、3B、103、203・・・耐食金属製保護カバー
4 ・・・重ね合わせ部
5、205・・・帯鋼
6、206・・・金属製スタッドボルト
7・・・金属製スタッドボルト貫通孔
8・・・絶縁カラーもしくは絶縁台座
81・・・(絶縁カラーもしくは絶縁台座に形成された)挿通孔
82・・・フランジ
83・・・フランジ下面
84・・・フランジ上面
9・・・絶縁リングもしくは絶縁板
91・・・(絶縁リングもしくは絶縁板に形成された)挿通孔
92・・・絶縁リングもしくは絶縁板の下面
10、210・・・締付ナット
11・・・ねじ溝
104・・・ナット
105・・・ボルト
Claims (7)
- 鋼材表面に防食層と樹脂緩衝層が設けられ、さらに、最表面に耐食金属製保護カバーが設けられてなる被覆防食構造体の耐食金属製保護カバー取付構造であって、
前記耐食金属製保護カバーは、該耐食金属製保護カバーの端部同士が重ね合わせられた重ね合わせ部を形成しており、
前記鋼材表面には、金属製スタッドボルトが取り付けられ、
前記耐食金属製保護カバーの重ね合わせ部には、前記金属製スタッドボルトの取付位置に対応する箇所に金属製スタッドボルト貫通孔が設けられ、
前記金属製スタッドボルトは、前記防食層、樹脂緩衝層および耐食金属製保護カバーを貫通するとともに、前記耐食金属製保護カバーの重ね合わせ部を挟んで配置された絶縁カラーおよび絶縁リングのそれぞれに設けられた挿通孔を貫通して前記絶縁リングの外方にまで延出し、
前記絶縁リングの挿通孔から延出する前記金属製スタッドボルトには締付ナットが螺着され、前記締付ナットの締め付けにより、前記絶縁カラーと絶縁リングとの間に、前記耐食金属製保護カバーの重ね合わせ部が挟み込まれた状態で、前記鋼材の表面に、前記耐食金属製保護カバーが被覆固定されていることを特徴とする被覆防食構造体の耐食金属製保護カバー取付構造。 - 前記金属製スタッドボルトは、前記鋼材表面上に溶接固定された帯鋼に形成されたねじ溝に螺着されて着脱自在に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の被覆防食構造体の耐食金属製保護カバー取付構造。
- 前記絶縁カラーおよび絶縁リングは、前記金属製スタッドボルトが貫通する円筒形状の挿通孔をそれぞれ備え、前記絶縁カラーは前記鋼材側の端面にフランジを有し、該フランジの底面が鋼材表面上に載置されていることを特徴とする請求項1に記載の被覆防食構造体の耐食金属製保護カバー取付構造。
- 前記絶縁カラーおよび絶縁リングは、前記金属製スタッドボルトが貫通する円筒形状の挿通孔をそれぞれ備え、前記絶縁カラーは前記鋼材側の端面にフランジを有し、該フランジの底面が鋼材表面に溶接固定された前記帯鋼上に載置されていることを特徴とする請求項2に記載の被覆防食構造体の耐食金属製保護カバー取付構造。
- 前記耐食金属製保護カバーの重ね合わせ部は、前記絶縁リングの底面と前記絶縁カラーのフランジ上面との間に挟み込まれた状態で、前記締付ナットの締め付けにより、前記鋼材表面に被覆固定されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の被覆防食構造体の耐食金属製保護カバー取付構造。
- 前記鋼材は、鋼管杭であって、鋼管杭の周面に、前記防食層、前記樹脂緩衝層および前記耐食金属製保護カバーが設けられてなり、前記耐食金属製保護カバーは、その両端部にそれぞれ前記金属製スタッドボルト貫通孔が設けられ、かつ、鋼管杭の外周を巻回した前記耐食金属製保護カバーの両端部において重ね合わせ部を形成し、前記金属製スタッドボルトは、前記防食層、樹脂緩衝層および前記重ね合わせ部における貫通孔を貫通し、前記絶縁カラーと絶縁リングとの間に、前記耐食金属製保護カバーの前記重ね合わせ部が挟み込まれた状態で、前記鋼管杭の表面に、前記耐食金属製保護カバーが被覆固定されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の被覆防食構造体の耐食金属製保護カバー取付構造。
- 前記鋼材は、鋼矢板であって、鋼矢板の表面に、前記防食層、前記樹脂緩衝層および前記耐食金属製保護カバーが設けられてなり、前記耐食金属製保護カバーは、二枚の耐食金属製保護カバーのそれぞれ対向する端部にそれぞれ前記金属製スタッドボルト貫通孔が設けられ、かつ、鋼矢板の表面において、前記二枚の耐食金属製保護カバーの対向する端部同士が重ね合わせ部を形成し、前記金属製スタッドボルトは、前記防食層、樹脂緩衝層および前記重ね合わせ部における貫通孔を貫通し、前記絶縁カラーと絶縁リングとの間に、前記耐食金属製保護カバーの前記重ね合わせ部が挟み込まれた状態で、前記鋼矢板の表面に、前記耐食金属製保護カバーが被覆固定されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の被覆防食構造体の耐食金属製保護カバー取付構造。
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