JP6805444B2 - 被覆防食構造体の耐食金属製保護カバー取付構造 - Google Patents

被覆防食構造体の耐食金属製保護カバー取付構造 Download PDF

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Description

本発明は、被覆防食構造体、例えば、海洋構造物、港湾や河川の岸壁、桟橋、橋脚などで用いられる鋼管杭、鋼矢板の腐食を防止するために、チタン合金等の耐食金属製保護カバーを取り付けるための被覆防食構造体の耐食金属製保護カバー取付構造に関する。
海洋構造物の鋼管杭あるいは鋼矢板等の鋼材は、その使用環境下における腐食発生を防止するため、鋼材表面にペトロラタム系防食材による防食層を形成し、その周囲を樹脂緩衝層で覆い、最外面を耐食性金属や合成樹脂製の保護カバーで覆う被覆防食構造体として用いられている。
特に近年では、腐食に強く、耐候性にすぐれ、かつ、高い強度を有するチタン合金やステンレス鋼等の耐食性金属薄板が保護カバーとして用いられることが多くなっている。
例えば、特許文献1には、水中環境下における鋼管杭等の水中構造物の腐食を防止するために、水中構造物の防食域に防食テープ、内面に(一部)発泡体が内張りされた保護カバーを巻き付け、その両端を内外に重ね合わせ、保護カバーの内側になる端部に側縁に沿ってナットを配設し、また、外側になる端部に前記ナットに対応して横長の長孔を合わせ、外側よりボルトを前記長孔に貫通させ、前記ナットに螺合して前記保護カバーの重ね合わせ両端部を緊締した防食カバーの取付構造が提案されている。
また、特許文献2には、鋼矢板の防食被覆構造として、U 型鋼矢板の湾曲内側表面に有機防食層を形成し、さらにその表面をチタン、ステンレス鋼等からなる耐食性金属薄板で被覆し、鋼矢板継手底面およびウエブ内面に取り付けたスタッドボルトで前記耐食性金属薄板を固定するとともに、前記耐食性金属薄板の外側に当て板を配し、前記ウエブ側スタッドボルトに螺合するナットにより該当て板を押さえて、前記耐食性金属薄板の浮上りを防止する耐食性金属薄板の取付構造が提案されている。
さらに、特許文献3には、凹側鋼矢板の継手部に溶接固定される固定板と、この固定板に固定されて海側に突出するボルトと、このボルトが挿通されて凸側防食被覆体の側端部表面に当接する押え板と、ボルトに螺合されて押え板を介して防食被覆体を鋼矢板に向かって締め付けるナットとを有して構成し、ボルトを押え板に挿通させるとともに、押え板を介してボルトにナットを螺合して締め付けられることで、凸側防食被覆体および凹側防食被覆体を鋼矢板に固定する防食被覆体の取付構造が提案されている。
特開平2−161020号公報 特開2007−39943号公報 特開2011−17186号公報
前記特許文献1で提案されている鋼管杭等の被覆防食構造体においては、重ね合わせ部の保護カバー内側に配設したナットに、保護カバー外側から長孔を貫通させたボルトによって保護カバーの重ね合わせ両端部を締結しているため、当初は腐食発生が防止されているが、水中環境に長期間曝された場合には、鋼管、防食テープ、内張り発泡体等の間に間隙が生じ、また、重ね合わせ両端部のゆるみ発生による緊締力低下のために、前記間隙に水が浸入し、その結果、保護カバーを設けていても鋼材の防食機能を十分に果たせなくなることがある。
また、前記特許文献2、3で提案されている鋼矢板に対する保護カバーの取付構造においては、スタッドボルト、当て板、スタッドボルトに螺合するナットによる押さえつけにより、耐食性金属薄板の浮上りを防止し、あるいは、凸側防食被覆体および凹側防食被覆体を鋼矢板に固定し、鋼矢板自体の防食を図っているが、鋼矢板と耐食性金属薄板とは、スタッドボルトおよびこれに螺合するナットを介して導通状態となるため、ガルバニック腐食が発生しやすく、また、ナットのゆるみ等によって鋼矢板と耐食性金属薄板との締結力が低下し、間隙が生じたような場合には、鋼矢板の腐食が促進されることになるため、やはり、保護カバーを設けたことによる鋼材の防食機能が十分に発揮されるとはいえない。
なお、鋼矢板と耐食性金属薄板との導通を避け、ガルバニック腐食の発生を防止するため、金属製のスタッドボルトに替えて樹脂ボルトを使用することも考えられるが、鋼矢板にスタッドボルトを固定するための帯鋼を鋼矢板に溶接で取り付けた際に、溶接時の熱によって、樹脂ボルト自体が軟化してしまい、ナットを締め付け、耐食性金属薄板を鋼矢板に押さえつけたとしても、その押しつけ力は十分ではなく、鋼矢板と耐食性金属薄板との間には、依然として間隙が生じてしまうという問題が残る。
そこで、本発明は、防食性能が長期にわたって持続する被覆防食構造体の耐食金属製保護カバー取付構造を提供することを目的とする。
本発明者らは、前記の課題を解決すべく鋼材の被覆防食構造体への耐食金属製保護カバー取付構造について、鋭意研究を重ねた結果、次のような知見を得た。
即ち、被覆防食構造体への耐食金属製保護カバー取付構造として、耐食金属製保護カバーの緊締力を低下させずに、また、耐食金属製保護カバーと鋼材間に隙間を形成させないために、鋼材に溶接固定した帯鋼に取り付けた金属製スタッドボルトとこれに螺合する締付ナットを締め付けることにより、耐食金属製保護カバー、樹脂緩衝層および防食層を鋼材外面に密着させ、その結果、耐食金属製保護カバーと鋼材間に隙間が形成されることがなく、その隙間に水や酸素、腐食性のイオン等が浸入することによる防食効果の低下、耐久性の低下抑制を、以下の取付構造を採用することにより達成し得ることを見出したのである。
即ち、前記耐食金属製保護カバーおよび樹脂緩衝層を、防食層を形成した鋼管杭、鋼矢板等(以下、総称して「鋼材」という場合がある)表面に被覆固定するにあたって、前記鋼材表面に帯鋼を溶接固定し、前記帯鋼には金属製スタッドボルトを取り付け、前記金属製スタッドボルトは絶縁カラーもしくは絶縁台座(以下、便宜上、「絶縁カラー」と表記する)と絶縁リングもしくは絶縁板(以下、便宜上、「絶縁リング」と表記する)とを貫通するように延在し、前記絶縁カラーと前記絶縁リングとの間に耐食金属製保護カバーおよび樹脂緩衝層の端部を挟み込み、前記絶縁リングの上方から締付ナットを締付け、前記絶縁カラーと前記絶縁リングとの間に耐食金属製保護カバーおよび樹脂緩衝層を挟み込んだ状態で、耐食金属製保護カバーおよび樹脂緩衝層を鋼材外面に密着して被覆固定することによって、鋼材と耐食金属製保護カバー間には非導通状態を維持することができるとともに、耐食金属製保護カバーを鋼材に密着して、かつ、強固に取り付けることができるため、耐食金属製保護カバーと鋼材との間に間隙を生じることがないため、耐食金属製保護カバーが防食機能を十分に発揮できることを見出したのである。
本発明は、前記知見に基づいて研究を続けた結果、完成したものであって、次のような特徴を有する。
「(1) 鋼材表面に防食層と樹脂緩衝層が設けられ、さらに、最表面に耐食金属製保護カバーが設けられてなる被覆防食構造体の耐食金属製保護カバー取付構造であって、
前記耐食金属製保護カバーは、該耐食金属製保護カバーの端部同士が重ね合わせられた重ね合わせ部を形成しており、
前記鋼材表面には、金属製スタッドボルトが取り付けられ、
前記耐食金属製保護カバーの重ね合わせ部には、前記金属製スタッドボルトの取付位置に対応する箇所に金属製スタッドボルト貫通孔が設けられ、
前記金属製スタッドボルトは、前記防食層、樹脂緩衝層および耐食金属製保護カバーを貫通するとともに、前記耐食金属製保護カバーの重ね合わせ部を挟んで配置された絶縁カラーおよび絶縁リングのそれぞれに設けられた挿通孔を貫通して前記絶縁リングの外方にまで延出し、
前記絶縁リングの挿通孔から延出する前記金属製スタッドボルトには締付ナットが螺着され、前記締付ナットの締め付けにより、前記絶縁カラーと絶縁リングとの間に、前記耐食金属製保護カバーの重ね合わせ部が挟み込まれた状態で、前記鋼材の表面に、前記耐食金属製保護カバーが被覆固定されていることを特徴とする被覆防食構造体の耐食金属製保護カバー取付構造。
(2) 前記金属製スタッドボルトは、前記鋼材表面上に溶接固定された帯鋼に形成されたねじ溝に螺着されて着脱自在に取り付けられていることを特徴とする(1)に記載の被覆防食構造体の耐食金属製保護カバー取付構造。
(3) 前記絶縁カラーおよび絶縁リングは、前記金属製スタッドボルトが貫通する円筒形状の挿通孔をそれぞれ備え、前記絶縁カラーは前記鋼材側の端面にフランジを有し、該フランジの底面が鋼材表面上に載置されていることを特徴とする(1)に記載の被覆防食構造体の耐食金属製保護カバー取付構造。
(4) 前記絶縁カラーおよび絶縁リングは、前記金属製スタッドボルトが貫通する円筒形状の挿通孔をそれぞれ備え、前記絶縁カラーは前記鋼材側の端面にフランジを有し、該フランジの底面が鋼材表面に溶接固定された前記帯鋼上に載置されていることを特徴とする(2)に記載の被覆防食構造体の耐食金属製保護カバー取付構造。
) 前記耐食金属製保護カバーの重ね合わせ部は、前記絶縁リングの底面と前記絶縁カラーのフランジ上面との間に挟み込まれた状態で、前記締付ナットの締め付けにより、前記鋼材表面に被覆固定されていることを特徴とする(1)乃至()のいずれかに記載の被覆防食構造体の耐食金属製保護カバー取付構造。
) 前記鋼材は、鋼管杭であって、鋼管杭の周面に、前記防食層、前記樹脂緩衝層および前記耐食金属製保護カバーが設けられてなり、前記耐食金属製保護カバーは、その両端部にそれぞれ前記金属製スタッドボルト貫通孔が設けられ、かつ、鋼管杭の外周を巻回した前記耐食金属製保護カバーの両端部において重ね合わせ部を形成し、前記金属製スタッドボルトは、前記防食層、樹脂緩衝層および前記重ね合わせ部における貫通孔を貫通し、前記絶縁カラーと絶縁リングとの間に、前記耐食金属製保護カバーの前記重ね合わせ部が挟み込まれた状態で、前記鋼管杭の表面に、前記耐食金属製保護カバーが被覆固定されていることを特徴とする(1)乃至()のいずれかに記載の被覆防食構造体の耐食金属製保護カバー取付構造。
) 前記鋼材は、鋼矢板であって、鋼矢板の表面に、前記防食層、前記樹脂緩衝層および前記耐食金属製保護カバーが設けられてなり、前記耐食金属製保護カバーは、二枚の耐食金属製保護カバーのそれぞれ対向する端部にそれぞれ前記金属製スタッドボルト貫通孔が設けられ、かつ、鋼矢板の表面において、前記二枚の耐食金属製保護カバーの対向する端部同士が重ね合わせ部を形成し、前記金属製スタッドボルトは、前記防食層、樹脂緩衝層および前記重ね合わせ部における貫通孔を貫通し、前記絶縁カラーと絶縁リングとの間に、前記耐食金属製保護カバーの前記重ね合わせ部が挟み込まれた状態で、前記鋼矢板の表面に、前記耐食金属製保護カバーが被覆固定されていることを特徴とする(1)乃至()のいずれかに記載の被覆防食構造体の耐食金属製保護カバー取付構造。」
本発明の被覆防食構造体の耐食金属製保護カバー取付構造によれば、耐食金属製保護カバーは、その端部の重ね合わせ部において、鋼材に取り付けられた、あるいは、鋼材に溶接固定した帯鋼に取り付けられた金属製スタッドボルトとこれに螺合する締付ナットにより取り付けられているため、締付ナットによる締付力を大きくすることによって、耐食金属製保護カバー、樹脂緩衝層および防食層を鋼材外面に密着させて強固に被覆固定することができ、その結果、耐食金属製保護カバーと鋼材間に隙間が形成されることがなく、その隙間に水や酸素、腐食性のイオン等が浸入することによる防食効果の低下、耐久性の低下を抑制することができる。
さらに、本発明では、前記耐食金属製保護カバーの重ね合わせ部を、絶縁リングと絶縁カラーで挟み込んだ状態で、締付ナットにより締め付けるため、鋼材と耐食金属製保護カバーとの導通を阻止することができるので、異種金属との接触による腐食(いわゆる、ガルバニック腐食)の発生・進行を抑制することができ、防食効果が一段と向上する。
従来の鋼管杭の被覆防食構造体の耐食金属製保護カバーの取付構造の断面図。 従来の鋼矢板の被覆防食構造体の耐食金属製保護カバーの取付構造の断面図。 本発明の一つの実施形態の被覆防食構造体(鋼管杭)の耐食金属製保護カバーの重ね合わせ部の取付構造の断面図。 図3の耐食金属製保護カバーの詳細部品図。 (a)は、図3の絶縁リングの詳細部品図、(b)は、図3の絶縁板の詳細部品図、(c)は、図3の絶縁カラーの詳細部品図、(d)は、図3の絶縁台座の詳細部品図。 本発明の他の実施形態の被覆防食構造体(鋼矢板)の耐食金属製保護カバー3Aと耐食金属製保護カバー3Bの重ね合わせ部の取付構造の断面図。 (a)は、図6の耐食金属製保護カバー3A、(b)は耐食金属製保護カバー3Bの詳細部品図。
本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
図1は、従来の鋼管杭の被覆防食構造体の耐食金属製保護カバーの取付構造の断面図であり、また、図2は、従来の鋼矢板の被覆防食構造体の耐食金属製保護カバーの取付構造の断面図である。
そして、図3は、本発明の一つの実施形態に係る鋼管杭からなる被覆防食構造体の耐食金属製保護カバーの重ね合わせ部の断面図であり、図4は、図3で用いた耐食金属製保護カバーの詳細部品図であり、図5(a)は、図3で用いた絶縁リングの詳細部品図、図5(b)は、図3で用いた絶縁板の詳細部品図、図5(c)は、図3で用いた絶縁カラーの詳細部品図、図5(d)は、図3で用いた絶縁台座の詳細部品図である。
また、図6は、本発明の他の実施形態に係る鋼矢板からなる被覆防食構造体の耐食金属製保護カバー3Aと、耐食金属製保護カバー3Bの重ね合わせ部の断面図であり、図7は、図6で用いた耐食金属製保護カバー3Aと耐食金属製保護カバー3Bの詳細部品図である。
図1に示す従来の鋼管杭からなる被覆防食構造体の耐食金属製保護カバーの取付構造においては、鋼管杭Pの表面に防食層101としての防食テープを巻き付け、その上に発泡体からなる樹脂緩衝層102が内張りされた耐食金属製保護カバー103を巻き付け、その両端を内外に重ね合わせ、耐食金属製保護カバー103の内側になる端部にナット104を配設し、また、外側になる端部に前記ナット104に対応して横長の長孔を合わせ、外側よりボルト105を前記長孔に貫通させ、前記ナット104に螺合して前記耐食金属製保護カバー103の重ね合わせ両端部を緊締した耐食金属製保護カバー103の取付構造となっている。
しかし、耐食金属製保護カバー103は、耐食金属製保護カバー103の両端部に設けられたナット104とボルト105によって締結されているだけであるため、鋼管杭Pに、密着して強固に取り付けることはできず、さらに、貫通孔が長孔であるため、時間の経過とともに、ナット104とボルト105間の締結力が低下し、その結果として、耐食金属製保護カバー103と鋼管杭P表面との間に隙間ができ、そこに海水等の侵入による防食性能の低下が生じる。
また、図2に示す従来の鋼矢板からなる被覆防食構造体の耐食金属製保護カバーの取付構造においては、鋼矢板Sの表面に、帯鋼205が溶接されたのち、防食層201が被覆され、次いで、該帯鋼205に金属製スタッドボルト206が取り付けられたのち、その上に樹脂緩衝層202が内張りされた耐食金属製保護カバー203が被覆される。
そして、前記金属製スタッドボルト206は防食層201、樹脂緩衝層202および耐食金属製保護カバー203を貫通して突き抜け、該突き抜けた金属製スタッドボルト206の先端に締付ナット210が螺合され、締付ナット210を締め付けることによって、耐食金属製保護カバー203は、鋼矢板Sの表面に固定されている。
図2における被覆防食構造体においては、鋼矢板Sと耐食金属製保護カバー203が金属製スタッドボルト206と締付ナット210により締結されているため、被覆が強固なものとなるが、鋼矢板Sと耐食金属製保護カバー203との間にガルバニック腐食が発生することがある
図1、図2に示される従来技術においては、前述の問題点があったが、本発明の被覆防食構造体の耐食金属製保護カバーの取付構造によれば、これらの問題点はすべて解決されるのである。
本発明によれば、海洋構造物、港湾や河川の岸壁、桟橋、橋脚などで用いられる鋼管杭、鋼矢板等の各種鋼材の腐食を防止・抑制する上で、非常に効果的な被覆防食構造体の耐食金属製保護カバーの取付構造を提供することができる。
本発明の実施例として、まず、鋼管杭からなる被覆防食構造体として適用した場合について説明し、次に、鋼矢板からなる被覆防食構造体として適用した場合について説明する。
図3に、実施例1に係る被覆防食構造体の耐食金属製保護カバーの取付構造の断面図を示すが、まず、被覆防食構造体の施工手順に従って説明する。
(1)実施例1に係る被覆防食構造体が防食対象とする鋼材である鋼管杭Pの表面に汚土や浮いたミルスケール、さび、塗膜、異物などの付着物がない状態にする、いわゆる素地調整を行う。この素地調整の具体的方法は、ケレン棒、ハンマ、スクレパー、ワイヤブラシ、パワーブラシ、グラインダーなどを用いて、鋼管杭P表面の付着物を除去する。素地調整のグレードとしては、IS0 8501−1規格のSt2以上とすることが好ましい。
(2)次いで、図3に示されるように、鋼管杭Pの表面に、金属製スタッドボルト6を取り付けるために、例えば、幅40mm×高さ5mmのステンレス鋼等からなる帯鋼5を鋼管杭Pの表面に溶接で取り付け固定する。
なお、該帯鋼5には、金属製スタッドボルト6を螺着するねじ溝11を形成することによって、金属製スタッドボルト6を着脱自在とすることが望ましい。
(3)次いで、素地調整され、帯鋼5が溶接固定された鋼管杭P表面に、ペトロラタム系防食材等を巻きつけることにより防食層1を形成する。
(4)次いで、金属製スタッドボルト6が取り付けられた帯鋼5の上面に、絶縁カラー8を載置し、該絶縁カラー8に設けられた挿通孔81を前記金属製スタッドボルト6が貫通できるように位置決めする。
また、絶縁カラー8は、その一端に形成したフランジ82が、鋼管杭Pに溶接された帯鋼5の上面に対向するように帯鋼5の上に載置する。
(5)次いで、裏面に発泡シート等の樹脂緩衝層2が設けられた耐食金属製保護カバー3を、前記防食層1の周囲に巻き付け、耐食金属製保護カバー3の両端部で重ね合わせ部4を形成し、重ね合わせ部4に形成した金属製スタッドボルト6の貫通孔7に金属製スタッドボルト6を挿通させる。
図4に示すように、耐食金属製保護カバー3は、例えば、厚さ約0.5mm、幅約1000mmで、かつ、鋼管杭Pの周囲に巻きつけることができる長さを有する耐食性にすぐれたチタンシート、ステンレスシート等からなり、その長さ方向(言い換えれば、耐食金属製保護カバーを鋼管杭に巻き付けた状態における鋼管杭の円周方向)の両端近傍に小判加工により金属製スタッドボルト6の貫通孔7を複数形成する。
該貫通孔7の形状は、例えば、耐食金属製保護カバー3の一端(以下、「送り側」という)はφ25mm×50mmで、長さ方向の端部から約100mmの位置にほぼ等間隔に複数形成し、また、耐食金属製保護カバー3の送り側とは反対側にある他端(「受け側」という)はφ25mm×40mmで、長さ方向の端部を約100mm折り加工し、折り加工部の端部から約30mmの位置に重ね合わせ部4を貫通するように、ほぼ等間隔に複数形成してもよい。
なお、鋼管杭Pの周長が長い場合には、耐食金属製保護カバー3の長さ方向の適宜の位置に、金属製スタッドボルト6の貫通孔7を追加で形成し、該貫通孔7に対応する鋼管杭Pの表面に、帯鋼5および金属製スタッドボルト6を設けることによって、耐食金属製保護カバー3の鋼管杭P表面に対する密着性をより向上させた被覆固定を図ってもよい。
図3に示すように、耐食金属製保護カバー3を鋼管杭Pの周囲に巻きつけた際には、耐食金属製保護カバー3の送り側先端部が、耐食金属製保護カバー3の受け側先端部の折り加工部の下面に位置するよう重ね合わせることにより、重ね合わせ部4を形成することが望ましい。
これは、折り加工部が形成されていることによって、耐食金属製保護カバー3の端部のヨレ軽減が図られるからである。
(6)次いで、図3に示すように、絶縁カラー8の挿通孔81を金属製スタッドボルト6が貫通するように帯鋼5の上面に絶縁カラー8を載置位置決めし、耐食金属製保護カバー3の重ね合わせ部に形成された貫通孔7を金属製スタッドボルト6が貫通するように耐食金属製保護カバー3を被覆し、絶縁カラー8と絶縁リング9で耐食金属製保護カバー3の重ね合わせ部4を挟み込むようにし、かつ、絶縁リング9の挿通孔91を金属製スタッドボルト6が貫通するように絶縁リング9を設置し、該絶縁リング9の外側へ延出する金属製スタッドボルト6に、ワイドワッシャー、スプリングワッシャー等のワッシャーを介して締付ナット10を螺合し、該締付ナット10を締め付けることにより、耐食金属製保護カバー3を鋼管杭Pの表面に強固に被覆固定してもよい。
図5(a)、(b)、(c)、(d)に示すように、絶縁リング9の挿通孔91の内径は、絶縁カラー8の外径(但し、フランジ82を除く)より大きくし、かつ、絶縁リング9の外径を、絶縁カラー8のフランジ82の外径とほぼ等しくしておくことによって、耐食金属製保護カバー3の重ね合わせ部4は、絶縁リング9の下面92と絶縁カラー8のフランジ82の上面84の間に挟み込まれ、締付ナット10を締め付けることによって、前記絶縁リング9の下面92と前記絶縁カラー8のフランジ82の上面84により、強固に挟持された状態で、鋼管杭Pの表面に締め付けられて被覆固定される。
より具体的にいえば、前記絶縁リング9としては、図5(a)、(b)に示すように、例えば、外径もしくは幅が62mm、高さ12mm、挿通孔91の内径24mmのものを使用してもよく、また、前記絶縁カラー8としては、図5(c)、(d)に示すように、挿通孔81の内径が13mmで、フランジ82の外径もしくは幅が63mm、高さ5mm、非フランジ部の外径もしくは幅が23mm、高さ15mmのものを使用してもよい。
また、前記絶縁リング9、絶縁カラー8を構成する材質としては、有機系樹脂であって、例えば、エポキシ樹脂、メラミン樹脂および不飽和ポリエステル樹脂等の熱硬化性樹脂、フッ素樹脂、ポリ塩化ビニルおよびアクリル樹脂等の熱可塑性樹脂ならびにFRP等を使用してもよく、特に、耐候性という観点からは、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)樹脂を用いることが望ましい。
次に、実施例2に係る鋼矢板からなる被覆防食構造体の耐食金属製保護カバー取付構造について説明する。
図6に示す実施例2に係る鋼矢板からなる被覆防食構造体の耐食金属製保護カバー取付構造において、耐食金属製保護カバー3Aと耐食金属製保護カバー3Bの重ね合わせ部における取付構造は、基本的には、前記鋼管杭からなる耐食金属製保護カバー取付構造と同じである。
ただ、鋼矢板からなる被覆防食構造体の耐食金属製保護カバー取付構造においては、前記重ね合わせ部以外に、耐食金属製保護カバー3A、耐食金属製保護カバー3Bの一方のみを鋼矢板に取り付ける箇所も存在するが、これらの箇所における耐食金属製保護カバー3A、耐食金属製保護カバー3Bについては、金属製スタッドボルト6の貫通孔7を追加で形成し、該貫通孔7に対応する鋼矢板Sの表面に、帯鋼5および金属製スタッドボルト6を設けることによって、耐食金属製保護カバー3A、3Bの鋼矢板S表面に対する密着性をより向上させた被覆固定を図ってもよい。
図2に示すような従来の鋼矢板Sに対する耐食金属製保護カバー203は、鋼矢板Sの表面(海側)に食金属製保護カバー(耐食金属製保護カバーA、)を隣接して設け、例えば、耐食金属製保護カバーAと耐食金属製保護カバーBの対抗する端面を突き合わせ、水密状態とした上で、鋼矢板Sにそれぞれ設けたスタッドボルト206を前記耐食金属製保護カバーAと耐食金属製保護カバーBを貫通させ、その先端に締付ナット210を取り付け、この締付ナット210の締め付け力により、耐食金属製保護カバーA、を鋼矢板S表面に取り付けるものであった。
図6に示す実施例2によれば、本発明では、鋼矢板Sに前記鋼管杭と同様な素地調整を行った後、耐食金属製保護カバーの取付部位において、耐食金属製保護カバー3Aと耐食金属製保護カバー3Bとの重ね合わせ部4を形成し、鋼矢板S表面(海側)に、例えば、スタッドボルト6を取り付ける帯鋼5を溶接固定し、鋼矢板S表面(海側)に防食層1を形成し、前記帯鋼5の上面に、前記金属製スタッドボルト6が絶縁カラー8の挿通孔81を貫通するように絶縁カラー8を載置する。
次いで、図7に示すように、裏面(鋼矢板側)に発泡シート等の樹脂緩衝層2が設けられた耐食金属製保護カバー3Aの端部と、耐食金属製保護カバー3Bの端部とを重ね合わせて重ね合わせ部4を形成し、重ね合わせ部4に形成した金属製スタッドボルト6の貫通孔7に金属製スタッドボルト6を挿通させる。
次いで、絶縁カラー8と絶縁リング9で耐食金属製保護カバー3Aと耐食金属製保護カバー3Bの重ね合わせ部4を挟み込むようにし、かつ、絶縁リング9の挿通孔91を金属製スタッドボルト6が貫通するように絶縁リング9を設置し、該絶縁リング9の外側(海側)へ延出する金属製スタッドボルト6に、ワイドワッシャー、スプリングワッシャー等のワッシャーを介して締付ナット10を螺着し、該締付ナット10を締め付けることにより、耐食金属製保護カバー3A、耐食金属製保護カバー3Bをその重ね合わせ部4において、鋼矢板S表面に強固に被覆固定することができる。
前記のとおり、鋼矢板からなる被覆防食構造体の耐食金属製保護カバー3A、3Bの重ね合わせ部における取付構造、また、絶縁カラー8と絶縁リング9のサイズ、材質等は、鋼管杭からなる被覆防食構造体の耐食金属製保護カバー取付構造の場合と基本的に同様である。
本発明の被覆防食構造体の耐食金属製保護カバー取付構造は、構造および取り付け工程が簡単であり、また、現場施工も容易であるとともに、鋼材と耐食金属製保護カバーとの間に隙間が発生しにくい構造であり、さらに、異種金属との接触による腐食、いわゆる、ガルバニック腐食、の発生・進行を抑制することができ、防食効果が一段と向上する。
そのため、海洋構造物、港湾や河川の岸壁、桟橋、橋脚などで用いられる鋼管杭、鋼矢板に使用された場合、すぐれた耐久性を備えることから、産業上の利用可能性はきわめて大きい。
P・・・ 鋼管杭
S・・・ 鋼矢板
1、1A、1B、101、201・・・防食層
2、2A、2B、102、202・・・樹脂緩衝層
3、3A、3B、103、203・・・耐食金属製保護カバー
4 ・・・重ね合わせ部
5、205・・・帯鋼
6、206・・・金属製スタッドボルト
7・・・金属製スタッドボルト貫通孔
8・・・絶縁カラーもしくは絶縁台座
81・・・(絶縁カラーもしくは絶縁台座に形成された)挿通孔
82・・・フランジ
83・・・フランジ下面
84・・・フランジ上面
9・・・絶縁リングもしくは絶縁板
91・・・(絶縁リングもしくは絶縁板に形成された)挿通孔
92・・・絶縁リングもしくは絶縁板の下面
10、210・・・締付ナット
11・・・ねじ溝
104・・・ナット
105・・・ボルト

Claims (7)

  1. 鋼材表面に防食層と樹脂緩衝層が設けられ、さらに、最表面に耐食金属製保護カバーが設けられてなる被覆防食構造体の耐食金属製保護カバー取付構造であって、
    前記耐食金属製保護カバーは、該耐食金属製保護カバーの端部同士が重ね合わせられた重ね合わせ部を形成しており、
    前記鋼材表面には、金属製スタッドボルトが取り付けられ、
    前記耐食金属製保護カバーの重ね合わせ部には、前記金属製スタッドボルトの取付位置に対応する箇所に金属製スタッドボルト貫通孔が設けられ、
    前記金属製スタッドボルトは、前記防食層、樹脂緩衝層および耐食金属製保護カバーを貫通するとともに、前記耐食金属製保護カバーの重ね合わせ部を挟んで配置された絶縁カラーおよび絶縁リングのそれぞれに設けられた挿通孔を貫通して前記絶縁リングの外方にまで延出し、
    前記絶縁リングの挿通孔から延出する前記金属製スタッドボルトには締付ナットが螺着され、前記締付ナットの締め付けにより、前記絶縁カラーと絶縁リングとの間に、前記耐食金属製保護カバーの重ね合わせ部が挟み込まれた状態で、前記鋼材の表面に、前記耐食金属製保護カバーが被覆固定されていることを特徴とする被覆防食構造体の耐食金属製保護カバー取付構造。
  2. 前記金属製スタッドボルトは、前記鋼材表面上に溶接固定された帯鋼に形成されたねじ溝に螺着されて着脱自在に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の被覆防食構造体の耐食金属製保護カバー取付構造。
  3. 前記絶縁カラーおよび絶縁リングは、前記金属製スタッドボルトが貫通する円筒形状の挿通孔をそれぞれ備え、前記絶縁カラーは前記鋼材側の端面にフランジを有し、該フランジの底面が鋼材表面上に載置されていることを特徴とする請求項に記載の被覆防食構造体の耐食金属製保護カバー取付構造。
  4. 前記絶縁カラーおよび絶縁リングは、前記金属製スタッドボルトが貫通する円筒形状の挿通孔をそれぞれ備え、前記絶縁カラーは前記鋼材側の端面にフランジを有し、該フランジの底面が鋼材表面に溶接固定された前記帯鋼上に載置されていることを特徴とする請求項2に記載の被覆防食構造体の耐食金属製保護カバー取付構造。
  5. 前記耐食金属製保護カバーの重ね合わせ部は、前記絶縁リングの底面と前記絶縁カラーのフランジ上面との間に挟み込まれた状態で、前記締付ナットの締め付けにより、前記鋼材表面に被覆固定されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の被覆防食構造体の耐食金属製保護カバー取付構造。
  6. 前記鋼材は、鋼管杭であって、鋼管杭の周面に、前記防食層、前記樹脂緩衝層および前記耐食金属製保護カバーが設けられてなり、前記耐食金属製保護カバーは、その両端部にそれぞれ前記金属製スタッドボルト貫通孔が設けられ、かつ、鋼管杭の外周を巻回した前記耐食金属製保護カバーの両端部において重ね合わせ部を形成し、前記金属製スタッドボルトは、前記防食層、樹脂緩衝層および前記重ね合わせ部における貫通孔を貫通し、前記絶縁カラーと絶縁リングとの間に、前記耐食金属製保護カバーの前記重ね合わせ部が挟み込まれた状態で、前記鋼管杭の表面に、前記耐食金属製保護カバーが被覆固定されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の被覆防食構造体の耐食金属製保護カバー取付構造。
  7. 前記鋼材は、鋼矢板であって、鋼矢板の表面に、前記防食層、前記樹脂緩衝層および前記耐食金属製保護カバーが設けられてなり、前記耐食金属製保護カバーは、二枚の耐食金属製保護カバーのそれぞれ対向する端部にそれぞれ前記金属製スタッドボルト貫通孔が設けられ、かつ、鋼矢板の表面において、前記二枚の耐食金属製保護カバーの対向する端部同士が重ね合わせ部を形成し、前記金属製スタッドボルトは、前記防食層、樹脂緩衝層および前記重ね合わせ部における貫通孔を貫通し、前記絶縁カラーと絶縁リングとの間に、前記耐食金属製保護カバーの前記重ね合わせ部が挟み込まれた状態で、前記鋼矢板の表面に、前記耐食金属製保護カバーが被覆固定されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の被覆防食構造体の耐食金属製保護カバー取付構造。
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