JPH0243877Y2 - - Google Patents

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JPH0243877Y2
JPH0243877Y2 JP13893683U JP13893683U JPH0243877Y2 JP H0243877 Y2 JPH0243877 Y2 JP H0243877Y2 JP 13893683 U JP13893683 U JP 13893683U JP 13893683 U JP13893683 U JP 13893683U JP H0243877 Y2 JPH0243877 Y2 JP H0243877Y2
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JP
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ring
corrosion
recess
fixing bolt
integrated
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JP13893683U
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JPS6045372U (ja
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  • Gasket Seals (AREA)
  • Prevention Of Electric Corrosion (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (考案の分野) この考案は、防蝕リングに関し、特に、船舶の
プロペラの近くに設けられていて、防蝕電流を流
すことによりプロペラおよびプロペラシヤフト等
の防蝕の働きをする防蝕リングに関する。
(先行技術の説明) 船舶には、防蝕電流を流すことにより、プロペ
ラおよびプロペラシヤフトなどの防蝕を行なうた
めの防蝕リングが設けられている。この場合、防
蝕リングは防蝕したい物の近くには設ける方が防
蝕の効果は大きい。従つて、通常、防蝕リングは
プロペラの近くに設けられている。これを図面を
用いて説明する。
第1図は、船舶のプロペラ付近を示す概略図で
ある。プロペラシヤフト1の先端にプロペラ2が
取付けられている。プロペラ2は、プロペラボス
21と、プロペラボス21に取付けられた翼22
と、プロペラボスの舟尾端面に取付けられたプロ
ペラナツト23とを備える。プロペラシヤフト1
には防蝕リング3が嵌め込まれており、これがプ
ロペラボスの舟首端面付近に固定されている。プ
ロペラシヤフト1の材質は、たとえば、ステンレ
ス鋼あるいは高力黄銅棒である。プロペラ2の材
質は、たとえば、アルミ青銅鋳物あるいはマンガ
ン青銅鋳物である。防蝕リング3の材質は、たと
えば、亜鉛合金あるいはアルミ合金である。この
防蝕リング3につきさらに詳しく説明する。
第2図は、従来の防蝕リング3を示す斜視図で
ある。防蝕リング3は、防蝕電流を流すためのリ
ング本体31と、リング本体31を半径方向に貫
通する2本の固定ボルト32とを備える。この固
定ボルト32を締付けることにより、防蝕リング
3を前述したプロペラシヤフト1に固定する。リ
ング本体31の材質は、前述したようにたとえ
ば、亜鉛合金あるいはアルミ合金である。この場
合、アルミ合金の物の方が寿命が長くなる。固定
ボルト32の材質は、たとえば、ステンレスある
いは鉄である。防蝕リング3の正常な作用におい
ては、防蝕リング3が防蝕電流を流すことにより
プロペラ2やプロペラシヤフト1の防蝕作用を果
たす。この場合、リング本体31は徐々に腐蝕
(電蝕)されて薄く、(細く)なつていく。この場
合、リング本体31が一様に腐蝕されるのが好ま
しいけれども、現実には固定ボルト32の回りが
真つ先に腐蝕されてしまい、それによつて固定ボ
ルト32の効果がなくなり、防蝕リング3がプロ
ペラシヤフト1上で移動し、防蝕リング3がプロ
ペラ2のボス舟首端面から離れてしまい防蝕効果
が減少するという問題があつた。この原因を調べ
たところ、固定ボルト32のところに海水が入
り、これによつて固定ボルト32付近のリング本
体31に電蝕が起こり、その部分のリング本体3
1が真つ先に腐蝕されるためであることがわかつ
た。
(考案の目的) それゆえ、この考案は、固定ボルトを防水する
ことにより、固定ボルト付近のリング本体が真つ
先に腐蝕されるようなことが起こらない防蝕リン
グを提供することを目的とする。
(実施例の説明) この考案は、要約すれば、リング本体の外周面
であつて、固定ボルトが貫通する部分に防水材を
充填するために設けられた第1の凹部と、リング
本体の内周面であつて固定ボルトが貫通する部分
に設けられた第2の凹部と、第2の凹部に嵌め込
まれたパツキンとを備える防蝕リングである。
以下この考案の実施例を図面に基づき説明す
る。
第3図は、この考案の一実施例を示す斜視図で
ある。以下、第2図に示した従来の防蝕リングと
の相違点のみを主に説明する。この実施例にかか
る防蝕リングは、防蝕電流を流すためのリング本
体41を半径方向に貫通する2本の固定ボルト4
2を備える。但し、固定ボルト42の数は2本に
限られるものではない。リング本体41の外周面
であつて、固定ボルト42が貫通する部分には、
防水材を充填するための凹部43が設けられてい
る。リング本体41の内周面であつて、固定ボル
ト42が貫通する部分には、凹部44が設けられ
ている。この図では図示していないけれども、凹
部44には、第4図および第5図で示すように、
パツキン45が嵌め込まれている。
第4図は、第3図の線−に沿う拡大部分断
面図である。前述したように、リング本体41の
外周面および内周面であつて、固定ボルト42が
貫通する部分には、それぞれ、凹部43および4
4が設けられている。凹部43には、固定ボルト
42を締付けた後に防水材が充填される。この防
水材は、たとえば、硬化パテである。もしこの凹
部43がなければ、防蝕リングはプロペラシヤフ
トとともに回転しているので、固定ボルト42の
頭の部分にパテを付けたとしても、そのパテはす
ぐに剥がれてしまう。凹部44には、防水のため
のパツキン45が嵌め込まれている。このパツキ
ン45の材質は、たとえば、ゴムあるいは樹脂で
ある。
この実施例の防蝕リングは前述したような構造
であるため、この防蝕リングをプロペラシヤフト
に通し、固定ボルト42を締付けた後凹部43に
パテを充填すれば、固定ボルト42は完全に防水
されてそこには海水が入らない。したがつて固定
ボルト42付近のリング本体41が真つ先に腐蝕
され固定ボルト42の効果がなくなるという問題
点は完全に解消される。さらに、リング本体が正
常な腐蝕により欠けるとしても、固定ボルト42
付近は防水されていることにより最後までこの部
分のリング本体が腐蝕されずに残つており、した
がつて防蝕リングの寿命を非常に長くするという
効果もある。
第5図は、第4図に相当する図であるが、外周
面に凹部を突出させた構造を示す。第4図のもの
との違いを主に説明すれば、リング本体41の外
周面は、固定ボルト42付近で盛上がつており、
その部分に凹部43が形成されている。この凹部
43にも、第4図の場合と同様に、固定ボルト4
2を締付けた後パテが詰められる。第5図の構造
によれば、第4図の構造のものより締付ボルト4
2を長くすることができ、したがつて締付力を強
化することができる。
第6図は、2つ割り構造の実施例を示す斜視図
である。第3図に示した実施例との違いを主に説
明する。防蝕電流を流すためのリング本体は2つ
割り構造であつてリング本体41Aおよび41B
からなり、それらは2本の一体化ボルト50でリ
ング形に一体化されている。リング本体41Aの
外周面であつて一体化ボルト50の頭の部分には
凹部51が設けられている。防蝕リングは消耗品
であるため、このように2つ割り構造にすれば、
防蝕リングの交換が非常に容易になる。次に、一
体化ボルト50付近を詳細に説明する。
第7図は、第6図の線−に沿う拡大部分断
面図である。リング本体41Aおよび41Bは、
一体化面54で合わされて一体化ボルト50でリ
ング形に一体化されている。一体化ボルト50の
頭の部分には凹部51が設けられている。一体化
面54であつて、一体化ボルト50が貫通する部
分には凹部53が設けられており、凹部53には
防水のためのOリング52が嵌め込まれている。
凹部53は、リング本体41A側と41B側の両
方を面取りすることにより形成されている。但
し、リング本体41Aあるいは41Bの一方の側
のみを面取りするだけでもよい。凹部51は、一
体化ボルト50を締付けた後、パテ等の防水材で
充填される。その防水材およびOリング52によ
り一体化ボルト50は完全に防水され、そこには
海水が入ることはない。したがつて、前述した固
定ボルトの場合と同様に、一体化ボルト50付近
のリング本体41Aおよび41Bが真つ先に腐蝕
されるようなことはなく、一体化ボルトの効果は
長い間維持される。もし一体化ボルトの効果がす
ぐに失われると、防蝕リングが海中に落ちてしま
うという問題があるが、この実施例によればその
ような問題は全くなくなる。
第8図は、第7図に相当する図であるが、Oリ
ング用凹部にザグリ穴を用いた構造を示す。すな
わち、第7図との相違点を主に説明すれば、凹部
53として、リング本体41A側にザグリ穴が設
けられている。このザグリ穴は、リング本体41
B側にも設けてもよい。
(考案の効果) 以上のように、この考案によれば、リング本体
の固定ボルト付近が真つ先に腐蝕されるというこ
とが防止される。したがつて、固定ボルトの効果
が永続し、防蝕リングがプロペラシヤフト上を移
動するようなことは起こらず、防蝕効果が減少す
るということはない。さらに、固定ボルト付近の
リング本体は防水されているため、それ以外の部
分のリング本体が正常な腐蝕により欠けるとして
も、最後まで固定ボルトの効果が続き、防蝕リン
グを長く使用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、船舶のプロペラ付近を示す概略図で
ある。第2図は、従来の防蝕リングを示す斜視図
である。第3図は、この考案の一実施例を示す斜
視図である。第4図は、第3図の線−に沿う
拡大部分断面図である。第5図は、外周面に凹部
を突出させた構造を示す。第6図は、2つ割り構
造の実施例を示す斜視図である。第7図は、第6
図の線−に沿う拡大部分断面図である。第8
図は、Oリング用凹部にザグリ穴を用いた構造を
示す。 図において、41はリング本体、42は固定ボ
ルト、43および44は凹部、45はパツキンで
ある。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 防蝕電流を流すためのリング本体と、前記リ
    ング本体を半径方向に貫通する固定ボルトと、 前記リング本体の外周面であつて、前記固定
    ボルトが貫通する部分に防水材を充填するため
    に設けられた第1の凹部と、 前記リング本体の内周面であつて、前記固定
    ボルトが貫通する部分に設けられた第2の凹部
    と、 前記第2の凹部に嵌め込まれたパツキンとを
    備える、防蝕リング。 (2) 前記リング本体は、2つ割り構造であつて、
    複数本の一体化ボルトでリング形に一体化され
    ており、 前記リング本体の外周面であつて、前記一体
    化ボルトの頭の部分には第3の凹部が設けられ
    ており、 前記リング本体の一体化面であつて、前記一
    体化ボルトが貫通する部分には第4の凹部が設
    けられており、 前記第4の凹部には防水のためのOリングが
    嵌め込まれている、実用新案登録請求の範囲第
    1項記載の防蝕リング。
JP13893683U 1983-09-06 1983-09-06 防蝕リング Granted JPS6045372U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13893683U JPS6045372U (ja) 1983-09-06 1983-09-06 防蝕リング

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13893683U JPS6045372U (ja) 1983-09-06 1983-09-06 防蝕リング

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Publication Number Publication Date
JPS6045372U JPS6045372U (ja) 1985-03-30
JPH0243877Y2 true JPH0243877Y2 (ja) 1990-11-21

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JP13893683U Granted JPS6045372U (ja) 1983-09-06 1983-09-06 防蝕リング

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JPS6045372U (ja) 1985-03-30

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