JPS5930799Y2 - 小型船舶用プロペラ - Google Patents

小型船舶用プロペラ

Info

Publication number
JPS5930799Y2
JPS5930799Y2 JP19061181U JP19061181U JPS5930799Y2 JP S5930799 Y2 JPS5930799 Y2 JP S5930799Y2 JP 19061181 U JP19061181 U JP 19061181U JP 19061181 U JP19061181 U JP 19061181U JP S5930799 Y2 JPS5930799 Y2 JP S5930799Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
propeller
shaft
anode material
corrosion
connecting shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP19061181U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5895398U (ja
Inventor
純也 河野
嘉雄 河野
正明 福井
生雄 橋爪
正弘 門田
隆明 松山
佳則 上久保
Original Assignee
ミカドプロペラ株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ミカドプロペラ株式会社 filed Critical ミカドプロペラ株式会社
Priority to JP19061181U priority Critical patent/JPS5930799Y2/ja
Publication of JPS5895398U publication Critical patent/JPS5895398U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPS5930799Y2 publication Critical patent/JPS5930799Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Prevention Of Electric Corrosion (AREA)
  • Sliding-Contact Bearings (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は小型船舶用プロペラに関する。
従来例の横取とその問題点 船舶用プロペラはその大部分が海中で使用されろため、
材質的には耐食性の高い高力黄銅やアルミニウム青銅の
ような銅合金が使用されている。
しかし、最近では海水の汚染が著しく、前記プロペラ材
料でも激しく侵されることがある。
そのうえ、航行域が主として外洋である大型船舶のプロ
ペラに比べて港湾内や内海を主航行域とする小型漁船、
港内通船等の小型船舶は、絶えず汚染海水の影響を受け
るためプロペラ等の損傷は顕著であり、有効な対策が要
望されている。
現在採用されている防食対策としては、より耐食性の高
い材質の使用、プロペラ表面を塗料、合成樹脂等で被覆
する方法、金属のイオン化傾向を利用してプロペラ材料
よりも陽イオン化し易い犠牲材料をプロペラ付近に配置
して、この犠牲材料を腐食させろことによって防食する
流電陽極法等があるが、前記流電陽極法によるのが一般
的である。
船体外板に陽極材を取付ける流電陽極法では、陽極材か
ら発生する防食電流が、被防食体であるプロペラへ流入
し、さらにプロペラ軸系を通り、軸受あるいは船体アー
ス装置を介して船体に戻る回路が形成されろことにより
、陽極材が腐食して、電流の通路であるイオン化傾向の
低いプロペラ及びプロペラ軸系は腐食を免れろ。
しかし、上記方法を採る場合、プロペラ回転中は軸と船
体とが油膜等によって半絶縁状態となるため、陽極材か
ら発生した防食電流が有効に軸系へ流入しないので高い
防食効果が期待できない。
さらに、小型船舶は船体が木材、強化プラスチック等で
構成されていて、船体外板が電流を流さないため、陽極
材を導線で結び、その一端を船体アース装置に接続する
必要があるため、防食効果は低いにもかかわらず=連の
防食装置の維持、コスト高が大きな負担となっている。
上記のように、プロペラ回転中は防食効果が落石ので、
これを解消し、木造船や強化プラスチック船の防食処理
の煩雑さを取り除ぐ方法としては、陽極材を備えた防食
用ボンネン)Aを船尾側端面へ取り付ける方法がある(
第4図参照)。
この方法を採ると、回転体、導線、アーム装置等を介す
ることなく陽極材を被防食体であるプロヘラに接続でき
るので、防食電流は極めてスムーズに循環してほとんど
ロスなしに防食効果が発揮できろ。
従ッて、被防食体であるプロペラを最も効果的に防食す
るには陽極材とプロペラを直接に接続することが望まし
い。
ところが、実際にプロペラの船尾側端面にボンネットを
装着しているのは大型船舶か、ごく特殊な中小型船舶に
限られており、一般の漁船をはじめとする小型船舶では
プロペラボスが小さく、プロペラ基体であるプロペラボ
スの船尾側端面をナツトで締付けて固定しているだけで
、その上にボンネットをかぶせるだけの大きさに余裕が
ない。
また、小型船舶のシャフト類には耐食性の良い黄銅棒や
ステンレス棒が使用されているため、大型船舶のシャフ
トやナンドに使用されている炭素鋼のようた海水中での
顕著な腐食に対しては心配する必要がないこと等の理由
によってほとんどボンネットの装着はされていない。
以上の理由から、防食効率の良い流電陽極法があるにも
かかわらず、一般小型船舶には船体の材質、小排水量の
ための装備力の弱さ及びコストの高さ等によって採用さ
れず、効率の低い他の防食法を用いるか、防食をしない
かがほとんどである。
この際のプロペラの固定方法としてはダブルナツト方式
と呼ばれろものがあり、プロペラシャフト径が50朋程
度以下の小型漁船に最も多く用いられており、プロヘラ
を固定したナンドの廻り止め用として、さらにもう1個
のナンドを締め付けたものである。
ダブルナンド方式には、ナツトを2個締め付けただけの
ものと、2個目のナンドの抜は止め用に割ピンを打ち込
んだものの2通りがある 考案の目的 本考案は、小型船舶において、上記のようなダブルナツ
ト方式で装着されているプロペラ及びプロペラ軸系を、
流電陽極法によって防食するため、プロペラシャフトの
先端螺溝部を利用して軽量陽極材を取付けようとするも
のである。
考案の構成 本考案は上記目的達成のため、プロペラを取付け、先端
に螺溝部を有するフ冶ペラシャフトと、このプロペラシ
ャフトに螺装着したプロペラ固定用の締付ナツトと、こ
の締付ナツトに続いて前記プロペラシャフト先端の螺溝
部に螺装着でき、且つ一端に袋ナンド部を有し、他端に
陽極材固定用の軸部を有する連結軸と、この連結軸他端
の軸部を装着固定する穴部を有する陽極材製立方体とか
ら構成したものである。
プロペラシャフト先端の螺溝部に装着できろ連結軸を用
いたので、締付ナンドのゆるみ止めができろと共に一端
に設けた軸部へ陽極材製立方体の穴部を合わせて装着す
ることにより、プロペラ及びプロペラ軸系の防食作用を
効率よくできろようになった。
実施例の説明 以下、本考案の実施例を説明する。
プロペラシャフト1のテーパ一部には、プロペラ翼2を
有するプロペラボス3が嵌合され、プロペラボス3の船
尾側を締付ナツト4で締め付けて、プロペラ翼2を有す
るプロペラボス3を固定している。
さらにプロペラシャフト1の先端に螺装着でき、且つ一
端に袋ナンド部5を有し、他端に陽極材固定用の軸部6
を有する連結軸を設け、この連結軸lは前記袋ナンド部
をプロペラシャフト先端に螺装着することにより取付け
られ、前記締付ナツト4の振動によるゆるみや脱落を防
止できろと共に端部の陽極材固定用の軸部6を利用して
、弾頭形状の陽極材製立方体8を取付けた。
図示した例では、陽極材固定用の軸部6の外周にネジを
切り、このネジを螺装できる袋ナンド部を陽極材製立方
体に形成して螺装着とした。
螺装着に代えて、連結軸の軸部を装着できろ穴部を陽極
材製立方体中に設けて、カシメ止めすることもできろ。
又、陽極材製立方体8は表面を滑めらかにして、海水中
の抵抗を少なくしている。
連結軸1の材質としては陽極材よりも電気的に責なる必
要があり、又プロペラシャフト1、プロペラ翼2、プロ
ペラボス3及び締付ナンド4と同一材質が良いので、黄
銅、高力黄銅、アルミニウム育銅およびステンレス鋼等
を使用する。
陽極材としては一般に用(・られている亜鉛合金、アル
ミニウム合金およびマグネシウム合金の倒れも使用でき
ろが、)冶ペラシャフト1に列する重量負担が少なく、
プロペラの回転に与えろ影響が少なく、コストも低いこ
とからアルミニウム合金が適して(\ろ。
連結軸の袋ナンド部50メネジ径は、使用されろプロペ
ラシャフト1の径によって決定されろが、連結軸1の軸
部6にネジを切ったものを使用する場合、このネジと陽
極材製立方体8の穴部に設けろメネジの径とをすべて同
一規格にしておくことによって陽極材製立方体8は互換
可能となる。
又、締付ナンド4のゆろみや脱落を防ぐ意味で締付ナン
ド4の先端側に割ピンを設けろこともあるので、連結軸
γに割ピン穴を設けておいても良(・。
又、陽極材製立方体の形状としては、プロペラや締付ナ
ンドの太きさや表面積等によって防食に必要な電流量を
確保するためある程度の表面積が必要であり、又船尾付
近に乱流を生じさせないよう清めらかな形状が望ましい
ので、弾頭形状を採用すると良好な結果を得ろことがで
きろ。
考案の効果 本考案の上記のような構成を採ったので、プロペラシャ
フト1、プロペラ翼2を有するプロペラボス3、締付ナ
ツト4、連結軸γ及び陽極材製立方体8は一連につなが
り、海水中で防食回路を形成している。
すなわち、電流は電気的に責なるプロペラシャフト1、
プロペラボス3、締付ナンド4から連結軸1を通って陽
極材製立方体8より海水中に放電され、再びプロペラシ
ャフト1、プロペラボス3および締付ナンド4に環流さ
れる。
この間に陽極材が消耗するので、その結果プロペラシャ
フト1、プロペラ翼2、プロペラボス3、締付ナツト4
および連結軸γの消耗が防止される。
構造上、ダブルナンド方式として、連結軸γの袋ナンド
部5がプロペラ翼の締付ナンド4の先端に取付けられろ
ゆるみ止めナンドの役目をすると共に連結軸の軸部に陽
極材製立方体8をカシメ又は螺装着するだけの方法で装
着するようにしたので、簡単に防食列策を施すことがで
き、陽極材を装着した瞬間から防食効果が期待できる。
このように、本考案は金属の電位差を利用して流電陽極
法を効率よく採用して防食を確実に行な(・、設備費用
も安価でしかも取扱いが容易な優れた小型船舶用プロペ
ラを提供できた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す半裁断面図、第2図は
連結軸の拡大半裁断面図、第3図は従来例のダブルナン
ド方式の構造を示す半裁断面図、第4図は従来例のボン
ネント法を採る船舶の船尾部分を示す側面図である。 1・・・プロペラシャフト、2・・・プロペラL 3
・・・プロペラボス 4・・締付ナンド、5・・・袋ナ
ンド部、6・・・軸部、γ・・・連結軸、8・・・陽極
材製立方体。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. (1) プロペラを取付け、先端に、螺溝部を有する
    プロペラシャフトと、このプロペラシャフトに螺装着し
    たプロペラ固定用の締付ナンドと、この締付ナンドに続
    いて前記プロペラシャフト先端の螺溝部に螺装着でき、
    且つ一端に袋ナンド部τ有し、他端に陽極材固定用の軸
    部を有する連結軸と、この連結軸他端の軸部を装着固定
    する穴部を有する陽極材製立方体とから成る小型船舶用
    プロペラ。
  2. (2)連結軸の軸部として、陽極材製立方体に設けた穴
    部の螺溝と一致したものを用いた実用新案登録請求の範
    囲第1項記載の小型船舶用プロペラ。
  3. (3)陽極材製立方体として、弾頭形状の軽量陽極材を
    用いた実用新案登録請求の範囲第1項記載の小型船舶用
    プロペラ。
JP19061181U 1981-12-21 1981-12-21 小型船舶用プロペラ Expired JPS5930799Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19061181U JPS5930799Y2 (ja) 1981-12-21 1981-12-21 小型船舶用プロペラ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19061181U JPS5930799Y2 (ja) 1981-12-21 1981-12-21 小型船舶用プロペラ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5895398U JPS5895398U (ja) 1983-06-28
JPS5930799Y2 true JPS5930799Y2 (ja) 1984-09-01

Family

ID=30104154

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19061181U Expired JPS5930799Y2 (ja) 1981-12-21 1981-12-21 小型船舶用プロペラ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5930799Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5895398U (ja) 1983-06-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4549949A (en) Marine propulsion device including cathodic protection
US11111001B2 (en) Propeller
US4486181A (en) Marine propulsion device including thrust bushing anode
US4391567A (en) Corrosion preventing device for a marine propeller
US3133873A (en) Electrolytic anode and connection
US3853730A (en) Reference electrode
US4559017A (en) Constant voltage anode system
JPS5930799Y2 (ja) 小型船舶用プロペラ
JPH08133184A (ja) 船舶の電気防食装置
JPS5930800Y2 (ja) 中小型船舶用プロペラ
JP2003112690A (ja) トランサムフランジのシール構造
CN211196546U (zh) 一种船舶水下设备防腐安装结构
US20180282880A1 (en) Sacrificial Collar
US5009619A (en) Corrosion protection system
JPH038560Y2 (ja)
JPS6313247Y2 (ja)
JPH0717673Y2 (ja) 船舶の電気防食装置
JP2518721B2 (ja) 船舶の電気防食装置
RU2071438C1 (ru) Гребной винт
JP2002284082A (ja) 船舶用海水吸込装置
JPH0348208Y2 (ja)
KR20140118516A (ko) 부식방지용 워터젯 추진기가 구비된 선박
RU2066659C1 (ru) Гребной винт регулируемого шага
JPS6315330Y2 (ja)
JPH0243877Y2 (ja)