JPS6315330Y2 - - Google Patents

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JPS6315330Y2
JPS6315330Y2 JP8209581U JP8209581U JPS6315330Y2 JP S6315330 Y2 JPS6315330 Y2 JP S6315330Y2 JP 8209581 U JP8209581 U JP 8209581U JP 8209581 U JP8209581 U JP 8209581U JP S6315330 Y2 JPS6315330 Y2 JP S6315330Y2
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JP
Japan
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sacrificial electrode
electrode material
hull
corrosion
lid body
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JP8209581U
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  • Prevention Of Electric Corrosion (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は比較的小形の船舶等に装備される船
舶の電蝕防止装置に関する。
従来の船舶の電蝕防止装置としては、1966年に
発行された「ELECTRONIC CORROSION
CONTROL FOR BOATS」の第32頁〜第35頁
に示すものや、昭和48年に(株)水産社から発行され
た「FRP漁船〈建造と使用法〉」の第181頁に示
すものがある。これらを次に図を用いて説明す
る。
まず、第1図および第2図に示すような第1従
来例がある。
これらの図において符号1は、強化プラスチツ
ク製の船体で、この船体1の船底外板部1aに犠
牲電極体2が取り付けられている。この犠牲電極
体2は船体1の内部でハーネス3により被防蝕艤
装体の一つである舵4に接続されている。犠牲電
極体2は、高純度亜鉛、亜鉛合金、マグネシウム
合金、またはアルミニウム合金等の電極電位の低
い金属で作製されていて、その取付態様は、ビス
5、ナツト6、およびワツシヤ7により船底外板
部1aに締め付け固定されている。犠牲電極体2
と船底外板部1aとの間には、当該犠牲電極体2
における船底外板部1aとの対接側周辺部2aの
侵蝕防止のために絶縁シート8が介在されてい
る。
そして船体1が海水等の水面に浮んだとき、犠
牲電極体2が海水中に位置されて、電解液となる
この海水、およびハーネス3等を電路とし、当該
犠牲電極体2および舵4が介在した電蝕防止回路
が形成される。この回路中で犠牲電極体2が舵4
に対して陽極として作用し、海水中への金属イオ
ンの溶出は犠牲電極体2側にのみ発生して舵4の
電蝕が防止される。このように犠牲電極体2は被
防蝕艤装体の犠牲となつて海水中に溶出するので
所要期間ごとに保守点検ないしは交換作業が必要
とされる。この交換の期間は3カ月〜1年程度と
されている。
しかしながらこのような第1従来例にあつて
は、犠牲電極体2が船底外板部1aに取り付けら
れていたため、この犠牲電極体2の保守点検ない
しは交換作業に際してはその都度船体1を上架し
なければならないという問題点があつた。
次に第3図および第4図は第2従来例を示して
いる。
この第2従来例は犠牲電極体2が被防蝕艤装体
たる舵4にビス5等を介して直接取り付けられて
いる。犠牲電極体2は、このビス5等を介して舵
4に導通していて前記第1従来例と同様の電蝕防
止回路が形成される。
しかしながらこのような第2従来例にあつて
は、犠牲電極体2が船体1の底部に装備された舵
4に直接取り付けられていたため、犠牲電極体2
の保守点検等に際しては、前記第1従来例と同様
の問題点があつた。
次いで第5図は第3従来例を示している。
この第3従来例は、船舶を一定場所に長期間係
留させるようなときに使用されるもので、一端が
船体1の内部で舵4に接続されたワイヤロープ9
の他端に犠牲電極体2が取り付けられている。係
留中に船体1の側部から犠牲電極体2を海水中に
吊り下げると前記と同様の電蝕防止回路が形成さ
れる。
しかしながらこのような第3従来例にあつて
は、犠牲電極体2をワイヤロープ9で海水中に吊
り下げていたため高速での走航中には使用できな
いという問題点があつた。
この考案は、このような従来の問題点に着目し
てなされたもので、船体内に、船底外板部を区画
部構成体の一部とする水密区画部を形成し、前記
船底外板部に穿設した開口に蓋体を着脱自在に装
着するとともに、該蓋体の少なくとも船外側部分
は犠牲電極材質体で構成し、該犠牲電極材質体を
被防蝕艤装体と電気的に接続することにより上記
問題点を解決することを目的としている。
以下この考案を図面に基づいて説明する。
なお第6図以下の各図において前記第1図〜第
5図における部材または部位と同一ないし均等の
ものについては前記と同一の符号を以つて示し重
複した説明を省略する。
第6図〜第8図は、この考案の一実施例を示す
図である。
まず構成を説明すると、この一実施例における
船舶には船体1内に生簀11が備えられており、
この生簀11が水密区画部として利用されてい
る。11a,11aは水密隔壁で、図示省略され
ているが水密隔壁は第6図の紙面に垂直の方向に
も対向した2枚が立設されている。そしてこれら
の水密隔壁11a,11a…、およびこれらの水
密隔壁11a,11a…によつて区画された船底
外板部1aが、それぞれ区画部構成体となつて、
横断面が一例として方形状の生簀11が形成され
ている。生簀11には第6図に示すように吸水ス
カツパ12、および排水スカツパ13が備えられ
ており、この考案はこれらの吸、排水スカツパ1
2,13における蓋体等をそのまま利用すること
もできるが、別途のスカツパ14を設けた場合に
ついて説明を進める。
第7図および第8図に示すように生簀11の底
板部を形成する船底外板部1aに丸孔1bが穿設
されている。この丸孔1bには、フランジ部15
aを有する環状の枠体15Aがビス16、ナツト
17、およびワツシヤ18により締め付け固着さ
れ、この枠体15Aにより生簀11の底板部に開
口15bが設けられている。枠体15Aは一例と
して真鍮で作製され、その内周壁にはねじ部15
cが刻設されて、このねじ部15cに蓋体19A
が着脱自在に螺着されている。
蓋体19Aは次のように構成されている。即ち
符号19aは上記枠体15Aと同様に一例として
真鍮製の蓋本体で、この蓋本体19aの船外側面
(第8図下方面)に、保形用の芯材21が埋め込
まれた犠牲電極材質体2が、絶縁シート8を介し
てビス5、およびナツト6等により取り付けられ
ている。ビス5の頭部が位置する部分は凹設され
ていて、この凹設部に絶縁性のシール材22が埋
め込まれてビス5の頭部が覆われ、海水から絶縁
されている。また蓋本体19aは周縁部近傍に環
状部が立設されて、この環状部に枠体15A側の
ねじ部15cに対応したねじ部19bが刻設され
ている。19cは掴持部(指掛部)である。
上記のように蓋本体19aおよび犠牲電極材質
体2等が一体となつて、船外側部分が犠牲電極材
質体2で構成された蓋体19Aが形成されてい
る。スカツパ14は、この蓋体19Aと枠体15
Aとで構成されている。そして枠体15Aの取付
部に用いられている複数個のワツシヤ18のう
ち、接続ターミナルを兼ねたワツシヤ18aの部
分からハーネス3が導出されて、船内で犠牲電極
材質体2が被防蝕艤装体たる舵4およびスクリユ
ー23等に電気的に接続されている。因みにハー
ネス3は、第8図中仮想線で示すように犠牲電極
材質体2取付用のビス5等の部分から導出するこ
ともできる。このような導出態様をとつたときは
ハーネス3の長さに余裕をとる等の手段が講じら
れて蓋体19Aの回動着脱操作に支障を来たさな
いようにされる。
次に作用を説明する。
蓋体19Aが枠体15Aに螺着されていると
き、犠牲電極材質体2はビス5、蓋本体19a、
枠体15Aおよびハーネス3等を介して舵4およ
びスクリユー23等に通じている。そして船体1
が海水等に水面に浮んだとき、これらの間で電蝕
防止回路が形成されて、舵4およびスクリユー2
3等の電蝕が防止される。このときビス5等を介
して犠牲電極材質体2に導通されている蓋本体1
9aおよび枠体15Aも上記と同様に電蝕が防止
される。
またシール材22の作用によりビス5の頭部の
電蝕が防止され、絶縁シート8によつては犠牲電
極材質体2における対接側周辺部2aの侵蝕が防
止されるので、芯材21の配設とも相俟つて犠牲
電極材質体2の長寿命化が図られる。
一方、犠牲電極材質体2の保守点検ないしは交
換に際しては、生簀11の内部から掴持部19c
に指を掛けて蓋体19Aを回動させてねじ戻し、
枠体15Aから取り外す。このとき海水が開口1
5bから生簀11内に流入するが、この流入海水
は生簀11内に止まつて、船体1内の他の部分に
侵入することはない。点検ないし犠牲電極材質体
2を付け換えたのちは、上記と逆の操作で蓋体1
9Aを枠体15Aに締め込む。
次に第9図には、この考案の他の実施例を示
す。
この他の実施例は、蓋体19Bの全体が犠牲電
極材質体2そのもので作製されている。そしてハ
ーネス3が掴持部19cの部分から導出されてい
る。
一方、枠体15Bは導電性である必要がないの
で電蝕のおそれがないプラスチツクで作製されて
いる。
舵4およびスクリユー23等の電蝕防止作用、
および保守点検時等の蓋体19Bの着脱操作等に
ついては前記一実施例のものとほぼ同様である。
ただ交換の際は、蓋体19Bの全体を新しいもの
と取り換える点が前記と異なつている。
なお上述の各実施例においては、水密区画部と
して生簀11をそのまま利用したが、生簀11が
備えられていない小形の船舶等については、船体
1の内部に区画部構成体たる水密隔壁11a,1
1a…を立設して電蝕防止装置専用の水密区画部
を設ける。
以上詳述したようにこの考案によれば、船体内
に、船底外板部を区画部構成体の一部とする水密
区画部を形成し、前記船底外板部の部分に穿設し
た開口に蓋体を着脱自在に装着するとともに、該
蓋体の少なくとも船外側部分は犠牲電極材質体で
構成し、該犠牲電極材質体を被防蝕艤装体と電気
的に接続したから、走航または係留中の如何に拘
らず舵およびスクリユー等の被防蝕艤装体を防蝕
することができ、また保守点検ないしは交換の際
には、その都度船体を上架することなく船体内か
らこれを容易になし得るという効果が得られる。
また各実施例は、それぞれ上記共通の効果に加
えて、さらに以下のような効果がある。
まず蓋体として、蓋本体を真鍮等の金属部材で
作製し、犠牲電極材質体はこの蓋本体を基体とし
てその船外側部分のみに取り付けた一実施例によ
れば、犠牲電極材質体が全て溶出しても水密区画
部に海水等を殆んど流入させることがないという
効果が得られる。
また蓋体の全体を犠牲電極材質体とした他の実
施例によれば、部品点数が減少してコスト低減を
図ることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は船舶の電蝕防止装置の第1従来例を示
す側面図、第2図は第1図の−線拡大断面
図、第3図は第2従来例を示す側面図、第4図は
第3図の−線拡大断面図、第5図は第3従来
例を示す側面図、第6図はこの考案に係る船舶の
電蝕防止装置の一実施例を示す側面図、第7図は
第6図におけるスカツパ部分を示す平面図、第8
図は第7図の一部断面側面図、第9図はこの考案
の他の実施例を示す一部断面側面図である。 1……船体、1a……船底外板部、2……犠牲
電極材質体、3……ハーネス、4……舵(被防蝕
艤装体)、11……生簀(水密区画部)、11a…
…水密隔壁(区画部構成体)、14……スカツパ、
15b……開口、19A,19B……蓋体。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 船体内に、船底外板部を区画部構成体の一部と
    する水密区画部を形成し、前記船底外板部に穿設
    した開口に蓋体を着脱自在に装着するとともに、
    該蓋体の少なくとも船外側部分は犠牲電極材質体
    で構成し、該犠牲電極材質体を被防蝕艤装体と電
    気的に接続したことを特徴とする船舶の電蝕防止
    装置。
JP8209581U 1981-06-05 1981-06-05 Expired JPS6315330Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8209581U JPS6315330Y2 (ja) 1981-06-05 1981-06-05

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8209581U JPS6315330Y2 (ja) 1981-06-05 1981-06-05

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Publication Number Publication Date
JPS57196163U JPS57196163U (ja) 1982-12-13
JPS6315330Y2 true JPS6315330Y2 (ja) 1988-04-28

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ID=29877578

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JP8209581U Expired JPS6315330Y2 (ja) 1981-06-05 1981-06-05

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JPS57196163U (ja) 1982-12-13

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