JP3344427B2 - 船舶の電気防食装置 - Google Patents

船舶の電気防食装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、船舶の船体、プロペ
ラ、プロペラ軸および舵を含む被防食体の電食(電気化
学腐食)を防止する外部電源方式の電気防食装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】船舶に対する電気防食手段の一つに、流
電陽極(犠牲陽極)方式がある。
【0003】これは、船体、プロペラ、プロペラ軸、舵
等の被防食体に対して、例えば亜鉛、アルミニウム、マ
グネシウム等の金属から成る流電陽極を取り付けること
によって強制的に所定の陰電位を付与するものである。
【0004】この場合、被防食体の海水に対する電位に
は理想的な範囲があり、その電位が被防食体の防食電位
(これは防食が働く電位のことであり、例えば鉄の場合
で−785mV)より高く(即ちプラス側に)なると電
食が生じ、逆にこれよりも大幅に低く(即ちマイナス側
に)なると過防食となってアルカリにより船体の塗膜が
剥がれる等の問題が生じる。
【0005】しかしながら、海水に対する被防食体の電
位は、船舶の航行速度等の腐食環境等の変化によって大
きく変化するが、流電陽極はその材質や大きさによって
エネルギーが決まっていて防食電流を腐食環境の変化に
応じて変えることができないので、仮に停船中の被防食
体の電位が理想的なものになるようにしておいても航行
中では電位がそれよりも高くなって防食作用が失われて
しまい、逆に航行中の電位が理想的なものになるように
流電陽極を増やすと重量が増えると共に停船中には被防
食体の電位が低くなり過ぎて過防食が起こるという問題
がある。
【0006】流電陽極方式のそのような問題点を解決す
るものとして、自動制御を採用した外部電源方式があ
る。
【0007】この方式の電気防食装置の従来例を図5を
参照して説明すると、この電気防食装置は、出力可変の
直流電源装置32と、それを制御する制御回路33と、
船体21の船底外の海水10中に船体21から電気的に
絶縁して取り付けられた陽極34および照合電極35と
を備えており、直流電源装置32から陽極34に相対的
に陽電位を、船舶のこの例では船体21、プロペラ軸2
2、プロペラ23および舵24を含む被防食体20に相
対的に陰電位を与えて、陽極34から海水10を通じて
被防食体20に防食電流iを供給するようにしている。
36はブラシである。
【0008】しかも、照合電極35によって海水10に
対する被防食体20の(より具体的にはその大部分を占
める船体21の)電位を検出して、それが所定の設定電
位E(例えば−900mV)に近づくように、制御回路
33によって直流電源装置32から出力する防食電流を
自動的に制御するようにしている。
【0009】このような電気防食装置によれば、腐食環
境が変化しても被防食体20の電位を一定に近づけるこ
とができるので、流電陽極の場合よりも効果的に被防食
体20の電食を防止することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な電気防食装置を設けていても、舵24を構成する舵板
24aの一部分、より具体的には舵板24aの前半部分
Bが電食によって欠損するという問題があった。
【0011】その原因を追求したところ、上記のような
電気防食装置を働かせていても、船舶が停止しているか
その航行速度が小さい時は船体21、プロペラ軸22、
プロペラ23および舵24は全てほぼ設定電位E(例え
ば前述したように−900mV)になって防食作用が有
効に働いているのに、船舶の航行速度が大きくなった場
合、船体21の電位はほぼ設定電位であり、プロペラ軸
22およびプロペラ23の電位も船体電位より若干(例
えば20〜30mV)高い位であるけれども、舵24の
舵板24aの電位は船体電位よりも大幅に(例えば速度
が20ノットの時で約450mV、25ノットの時で約
650mV)高くなっていることが分かった。
【0012】これは、被防食体20の内で舵板24aが
陽極34から一番遠く離れていてそれに陽極34からの
防食電流iが供給されにくい上に、プロペラ23からの
強い水流を受けて舵板24aが(特にその前方部分が)
他の被防食体20に比べてイオン化傾向が活性化しやす
い(即ち動態化しやすい)状況にあるからであると考え
られる。
【0013】上記のように舵板24aの電位が高くなる
と、この舵板24aから海水10を通して電位の低い方
へ、より具体的には近くのプロペラ23や船体21の方
へ電流が流れ、これは舵板24aがあたかも前述した流
電陽極(犠牲陽極)として働くことであり、これによっ
て舵板24aが電気化学腐食を受け、欠損して行く。
【0014】上記のような舵板24aと船体21との間
の電位差は船舶の航行速度が大きくなるに従って大きく
なる傾向にあるが、近年は船舶がますます高速化する傾
向にあり、従って舵板24aの電食が高速船設計の極め
て大きな問題となっている。
【0015】そこでこの発明は、上記のような舵板と船
体との間の電位差を解消することによって、舵板を含め
て被防食体全体の電気化学腐食を効果的に抑制すること
ができるようにした電気防食装置を提供することを主た
る目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の電気防食装置は、前述したような従来の
電気防食装置の構成に加えて、前記舵を構成する舵板の
少なくとも前方側端部に当該舵板から電気的に絶縁して
設けられた第2の陽極と、この舵板と船体との間の電位
差を検出する電位差検出回路と、この電位差検出回路か
らの信号に応答して、前記電位差が零に近づくように前
記第2の陽極に対して相対的に陽電位(即ち、舵板に付
与する電位に比べて相対的に陽電位。以下同じ)を付与
し前記舵板に対して相対的に陰電位(即ち、第2の陽極
に付与する電位に比べて相対的に陰電位。以下同じ)
付与する出力可変の第2の直流電源装置とを更に設けた
ことを特徴とする。
【0017】
【作用】上記構成によれば、舵板と船体との間に電位差
が生じると、これが電位差検出回路によって検出され、
第2の直流電源装置はこの電位差検出回路からの信号に
応答して、この電位差が零に近づくように、第2の陽極
に対して相対的に陽電位を付与し舵板に対して相対的に
陰電位を付与する。これによって、舵板と船体との間の
電位差が零に近づく。従って、この電位差に起因して舵
板からプロペラや船体の方へ腐食電流が流れるのを防止
することができる。その結果、舵板を含めて被防食体全
体の電気化学腐食を効果的に抑制することができるよう
になる。
【0018】
【実施例】図1は、この発明の一実施例に係る電気防食
装置を示す概略図である。図5の従来例と同一または相
当する部分には同一符号を付し、以下においては当該従
来例との相違点を主に説明する。
【0019】この実施例の電気防食装置は、前述したよ
うな陽極(第1の陽極)34、直流電源装置(第1の直
流電源装置)32、照合電極35および制御回路33に
加えて、第2の陽極40、電位差検出回路52および第
2の直流電源装置54を更に備えている。
【0020】この第2の陽極40は、前述した舵24を
構成する舵板24aの少なくとも前方側(即ちプロペラ
23側)の端部に当該舵板24aから電気的に絶縁して
設けられている。
【0021】より具体的には、図2および図3に示すよ
うに、この例では舵板24aの前方側端面部に溝24c
を形成しており、そこに絶縁物42を介在させて、チタ
ンの棒40aをその前方側が露出するように埋め込んで
いる。このチタンの棒40aの露出した部分には化学的
に安定な白金40bをクラッドしている。このようなチ
タンの棒40aおよび白金40bによって、第2の陽極
40を構成している。
【0022】陽極40を舵板24aの少なくとも前方側
端部に設けるのは、その部分が海水の水圧が一番高くて
気泡ができにくく、従って陽極40からの電流が海水中
に十分にかつ安定して流れるので、後述する舵板24a
の電位制御を効果的にかつ安定して行うことができるか
らである。後で説明する図4の例のように陽極34を張
出し軸受25の支持部25aの少なくとも前方側端部に
設けるのも同様の理由による。
【0023】この陽極40には、この例では舵24の舵
軸24bを貫通する接続導体44が接続されており、こ
の接続導体44は接続導線47を介して直流電源装置5
4の陽極端子に接続されている。この接続導体44は、
絶縁物46によって舵軸24b等から電気的に絶縁され
ている。この接続導体44も例えばチタンから成る。
【0024】絶縁物42は、陽極40を舵板24aから
絶縁するだけでなく、図2および図3に示すように、舵
板24aの少なくとも陽極40の周りの部分の表面を覆
うように設けるのが好ましい。これは、陽極40から海
水10を通して舵板24aに流れる電流(防食電流)を
広く分散させて、舵板24a全体の電位を一様に制御す
る上で好ましいからである。
【0025】絶縁物42によって舵板24aをどの程度
の範囲まで覆えば良いかは一概には言えないが、例えば
この絶縁物42の舵板24aの先端部からの幅Wおよび
陽極40の先端部からの長さLは、それぞれ10〜20
cm程度で十分に効果がある。
【0026】上記絶縁物42は、例えばガラスポリエス
テル等の強化プラスチックである。なお、舵板24aの
表面を覆う絶縁物を陽極40を絶縁する絶縁物と一体物
にしても良いし別にしても良い。
【0027】再び図1を参照して、電位差検出回路52
は、舵板24aと船体21との間の電位差ΔVを検出す
るものである。舵板24aと舵軸24bとは殆ど電気抵
抗なく接続されているので、この例では舵軸24bを経
由して、舵板24aと船体21との間の電位差ΔVを検
出するようにしている。そのためこの例では、電位差検
出回路52の入力部の一方は接続導線48を経由して舵
軸24bに接続されており、他方は接続導線50を経由
して船体21に接続されている。
【0028】第2の直流電源装置54は、出力可変のも
のであり、電位差検出回路52からの信号に応答して、
前記電位差ΔVが零に近づくように、前記陽極40に対
して相対的に陽電位を付与し舵板24aに対して相対的
に陰電位を付与する。この舵板24aに対する陰電位付
与も、この例では舵軸24bを経由して行うようにして
いる。そのためこの例では、直流電源装置54の陽極端
子は前述したように接続導線47および接続導体44を
介して陽極40に接続されており、陰極端子は接続導線
49を経由して舵軸24bに接続されている。
【0029】なお、同じ舵軸24bに接続する接続導線
でありながら、電位差検出回路側の接続導線48と陰電
位付与側の接続導線49とを別にしているのは、接続導
線49側には直流電源装置54から比較的大きな電流が
流れて電圧降下が生じるため、この電圧降下が電位差検
出の誤差にならないようにするためである。前述した第
1の直流電源装置32の陰極側の接続導線と制御回路3
3の一方側の接続導線とを別にしているのも同様の理由
による。
【0030】この電気防食装置によれば、船体21、プ
ロペラ軸22、プロペラ23および舵24を含む被防食
体20全体の基本的な防食は、従来例の場合と同様に、
第1の陽極34、第1の直流電源装置32、照合電極3
5および制御回路33の働きによって行われる。従って
その動作の重複説明は省略する。
【0031】それに加えてこの電気防食装置において
は、船舶の航行等に伴って舵板24aと船体21との間
に電位差ΔVが生じると、これが電位差検出回路52に
よって検出され、第2の直流電源装置54はこの電位差
検出回路52からの信号に応答して、この電位差ΔVが
零に近づくように、第2の陽極40に対して相対的に陽
電位を付与し、舵板に対して相対的に陰電位を付与す
る。これによって、舵板24aと船体21との間の電位
差ΔVが零に近づく。従って、この電位差ΔVに起因し
て舵板24aからプロペラ23や船体21の方へ腐食電
流が流れるのを防止することができる。その結果、舵板
24aを含めて被防食体20全体の電気化学腐食を効果
的に抑制することができるようになる。
【0032】しかもこのような効果は、船舶が停止して
いる場合は勿論のこと、船舶の航行速度が小さい場合も
大きい場合も同じように得られる。従って、高速船設計
における舵板24a等の電気化学腐食の問題も解消され
る。
【0033】また、仮に制御回路33および第1の直流
電源装置32側だけによって、船舶の航行中の舵板24
aの電位が適切になるように被防食体20全体の電位を
下げようとすると、船体21の電位が下がり過ぎて過防
食が起こり、船体21の塗膜が剥がれる等の不具合が発
生するが、この電気防食装置によれば、制御回路33お
よび直流電源装置32側は被防食体20の大部分を占め
る船体21の電位が適切なものになるようにすれば良い
ので、上記のような船体21の過防食を防止することが
できると共に、直流電源装置32から過大な防食電流を
供給しなくて済むのでそのパワーを節約することができ
るという効果も得られる。
【0034】なお、上記電位差検出回路52は、設定電
位E0(例えば0を含む可変)だけ検出電圧を補正する
ことができるようにしても良く、そのようにすれば、舵
板24aの電位の制御の仕方を少しずらせることができ
るので、舵板24aの電位がプロペラ23の電位より下
がるのを防止することができる等、個々の船舶の状況等
に応じたよりきめ細かな制御が可能になる。
【0035】また、前記第1の陽極34は、図1に示す
ように船体21の底部に設ける代わりに、図4に示すよ
うに、プロペラ軸22を船体21から回転自在に支える
張出し軸受25の支持部25aに当該支持部25aから
電気的に絶縁して取り付けても良い。より具体的には図
4の例では、張出し軸受25の支持部25aを例えばガ
ラスポリエステルのような絶縁物56で覆い(図4中に
点々を付したのがその領域である)、その表面であって
支持部25aの前方側端部から左右の側方部にかけての
部分に、三角状をした陽極34を例えばエポキシ系の接
着剤によって貼り付けている。
【0036】陽極34をこのように張出し軸受25の支
持部25aに設けると、舵板24aやそれに次いで動態
化しやすいプロペラ23にもすぐ近くの陽極34から海
水10を通して防食電流を十分に供給することができる
ので、制御回路33および直流電源装置32側の働きに
よって、舵板24aやプロペラ23の電気化学腐食をよ
り効果的に抑制することができるようになる。
【0037】また、船底に陽極34を設けている場合
は、船底にそれの固定用のボルトを通す穴をあけなけれ
ばならず、しかもこの船底外に突き出した陽極34には
流木等の浮流物が当たって上記ボルトが切断されて浸水
する危険性があるのに対して、陽極34を張出し軸受2
5の支持部25aに設けると、その取り付け用の穴を船
底にあけなくて済むので、余計な浸水の危険性は無くな
る。また、浮流物が図4中矢印Cのように下から上がっ
て来ても、プロペラ軸22がガードする格好になるの
で、浮流物によって陽極34が損傷を受ける可能性が少
なくなり、陽極34の長寿命化を図ることができる。こ
れまでの陽極34は、プロペラ軸22とは関係のない場
所に設けられていたので、プロペラ軸22による上記の
ようなガードの効果は期待できない。
【0038】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、基本的
には第1の陽極、第1の直流電源装置、照合電極および
制御回路によって被防食体全体の電気化学腐食を防止し
つつ、それだけでは船舶の航行に伴って舵板の電位が船
体電位よりも上昇するという現象を、第2の陽極、電位
差検出回路および第2の直流電源装置よって抑制するこ
とができるので、船舶の航行速度等にかかわりなく、舵
板を含めて被防食体全体の電気化学腐食を効果的に抑制
することができる。
【0039】しかも、仮に上記制御回路および第1の直
流電源装置側だけによって、船舶の航行中の舵板の電位
が適切になるように被防食体全体の電位を下げようとす
ると、船体の電位が下がり過ぎて過防食が起こり、船体
の塗膜が剥がれる等の不具合が発生するが、この発明に
よれば、制御装置および第1の直流電源装置側は被防食
体の大部分を占める船体の電位が適切なものになるよう
にすれば良いので、上記のような船体の過防食を防止す
ることができると共に、第1の直流電源装置から過大な
防食電流を供給しなくて済むのでそのパワーを節約する
ことができるという効果も得られる。
【0040】また、第1の陽極を、船舶のプロペラ軸を
船体から回転自在に支える張出し軸受の支持部に当該支
持部から電気的に絶縁して取り付けておくと、上記制御
回路および第1の直流電源装置側の働きによって、舵板
やプロペラの電気化学腐食をより効果的に抑制すること
ができるようになる。しかも、この第1の陽極取り付け
用の穴を船底にあけなくて済むので、浸水の危険性を小
さくすることができる。更に、浮流物に対してプロペラ
軸が第1の陽極をガードする格好になるので、浮流物に
よって当該陽極が損傷を受ける可能性が少なくなり当該
陽極の長寿命化を図ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る電気防食装置を示す
概略図である。
【図2】図1の舵の部分を拡大して示す図である。
【図3】図2の線A−Aに沿う断面図である。
【図4】張出し軸受周りを拡大して示す図である。
【図5】従来の電気防食装置の一例を示す概略図であ
る。
【符号の説明】 20 被防食体 21 船体 22 プロペラ軸 23 プロペラ 24 舵 24a 舵板 24b 舵軸 25 張出し軸受 32 第1の直流電源装置 33 制御回路 34 第1の陽極 35 照合電極 40 第2の陽極 42 絶縁物 52 電位差検出回路 54 第2の直流電源装置

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船舶の海水中にある構造物に当該構造物
    から電気的に絶縁して取り付けられた第1の陽極と、 この第1の陽極から海水を通して船舶の船体、プロペ
    ラ、プロペラ軸および舵を含む被防食体に防食電流を供
    給する出力可変の第1の直流電源装置と、 船舶の海水中にある構造物に当該構造物から電気的に絶
    縁して取り付けられていて被防食体の海水に対する電位
    を検出する照合電極と、 この照合電極によって検出した被防食体の電位が設定電
    位に近づくように前記第1の直流電源装置から出力する
    防食電流を制御する制御回路とを備える船舶の電気防食
    装置において、 前記舵を構成する舵板の少なくとも前方側端部に当該舵
    板から電気的に絶縁して設けられた第2の陽極と、 この舵板と船体との間の電位差を検出する電位差検出回
    路と、 この電位差検出回路からの信号に応答して、前記電位差
    が零に近づくように前記第2の陽極には舵板に付与す
    る電位に比べて相対的に陽電位を付与し前記舵板に
    第2の陽極に付与する電位に比べて相対的に陰電位を付
    与する出力可変の第2の直流電源装置とを更に設けたこ
    とを特徴とする船舶の電気防食装置。
  2. 【請求項2】 前記舵板の少なくとも前記第2の陽極の
    周りの部分の表面を絶縁物で覆っている請求項1記載の
    船舶の電気防食装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の陽極を、前記船舶のプロペラ
    軸を船体から回転自在に支える張出し軸受の支持部に当
    該支持部から電気的に絶縁して取り付けている請求項1
    または2記載の船舶の電気防食装置。
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