JPH0250997B2 - - Google Patents
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- JPH0250997B2 JPH0250997B2 JP60019083A JP1908385A JPH0250997B2 JP H0250997 B2 JPH0250997 B2 JP H0250997B2 JP 60019083 A JP60019083 A JP 60019083A JP 1908385 A JP1908385 A JP 1908385A JP H0250997 B2 JPH0250997 B2 JP H0250997B2
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Landscapes
- Prevention Of Electric Corrosion (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
この発明は、船舶の電気防食装置に関する。
船舶に対する電気防食システムの一例は、犠性
陽極方式(流電陽極方式)である。これは、船
体、プロペラ、プロペラ軸等の被防食体に対し
て、例えば亜鉛、アルミニウム、マグネシウム等
の金属から成る犠性陽極によつて強制的に陰電位
を付与する方式である。
陽極方式(流電陽極方式)である。これは、船
体、プロペラ、プロペラ軸等の被防食体に対し
て、例えば亜鉛、アルミニウム、マグネシウム等
の金属から成る犠性陽極によつて強制的に陰電位
を付与する方式である。
この場合、被防食体の海水に対する電位には理
想的な値があり、例えば鉄とかアルミニウムでで
きた船体の電位を考えた場合、電位が−800mV
程度より高くなると(即ち、プラス側になると)
電気化学腐食が生じ、逆に電位が−900mV程度
より大幅に低くなると(即ち、マイナス側になる
と)アルカリによつて船体の塗膜が剥がれる等の
問題が生じるため、−850mV〜−950mV程度の電
位が理想である。
想的な値があり、例えば鉄とかアルミニウムでで
きた船体の電位を考えた場合、電位が−800mV
程度より高くなると(即ち、プラス側になると)
電気化学腐食が生じ、逆に電位が−900mV程度
より大幅に低くなると(即ち、マイナス側になる
と)アルカリによつて船体の塗膜が剥がれる等の
問題が生じるため、−850mV〜−950mV程度の電
位が理想である。
しかしながら、海水に対する船体の電位は、温
度環境、相対水流速度、溶存酸素分布等の腐食環
境の変化によつて大きく変化する。所が、犠性陽
極のエネルギーをそれに応じて変えることはでき
ないので、仮に停泊中で船体の電位を理想的なも
のとしておいても、走行中では電位がそれよりも
高くなつて船体に電気化学腐食が生じてしまうと
いつた問題がある。
度環境、相対水流速度、溶存酸素分布等の腐食環
境の変化によつて大きく変化する。所が、犠性陽
極のエネルギーをそれに応じて変えることはでき
ないので、仮に停泊中で船体の電位を理想的なも
のとしておいても、走行中では電位がそれよりも
高くなつて船体に電気化学腐食が生じてしまうと
いつた問題がある。
犠性陽極方式のそのような問題点を解決するも
のとして、自動制御を採用した外部電源方式があ
る。これを第2図を参照して説明すると、一種の
直流電源装置である陰電位付与装置4によつて、
海水1中の陽極6に相対的に陽電位を、船体2
a、プロペラ2b、プロペラ軸2c等の被防食体
2に相対的に陰電位を与えており、しかも照合電
極10によつて海水1に対する船体2aの電位E
を検出している。そして、腐食環境が変化して例
えば船体2aの電位Eが所定値よりも高くなつた
場合、陽極6に与える電位を高くすることによつ
て相対的に船体2aの電位を低くする等して、船
体2aの電位Eを所定範囲に(例えば−900mV
程度に)に保つように制御している。
のとして、自動制御を採用した外部電源方式があ
る。これを第2図を参照して説明すると、一種の
直流電源装置である陰電位付与装置4によつて、
海水1中の陽極6に相対的に陽電位を、船体2
a、プロペラ2b、プロペラ軸2c等の被防食体
2に相対的に陰電位を与えており、しかも照合電
極10によつて海水1に対する船体2aの電位E
を検出している。そして、腐食環境が変化して例
えば船体2aの電位Eが所定値よりも高くなつた
場合、陽極6に与える電位を高くすることによつ
て相対的に船体2aの電位を低くする等して、船
体2aの電位Eを所定範囲に(例えば−900mV
程度に)に保つように制御している。
この場合、陽極6は例えばチタンの表面に白金
をメツキしたものであり、海水1中で船体2aに
絶縁して取り付けている。また、照合電極10は
例えば塩化銀電極であり、これも海水1中で船体
2aに絶縁して取り付けている。尚、図中の符号
8は、陰電位付与装置4とプロペラ軸2cとを電
気的に接続するブラシである。
をメツキしたものであり、海水1中で船体2aに
絶縁して取り付けている。また、照合電極10は
例えば塩化銀電極であり、これも海水1中で船体
2aに絶縁して取り付けている。尚、図中の符号
8は、陰電位付与装置4とプロペラ軸2cとを電
気的に接続するブラシである。
上述のような外部電源方式においても、船体2
a、プロペラ2b、プロペラ軸2c等の被防食体
2が全て同一金属であつて、しかもその各部位に
おける相対水流速度等の腐食環境が均一である場
合にのみ、所期の目的を達成することができる
が、被防食体2の大部分を占める船体2aと、こ
の船体2a外の海水中に出ているプロペラ2bお
よびプロペラ軸2cとでは、腐食環境や材質が異
なる。
a、プロペラ2b、プロペラ軸2c等の被防食体
2が全て同一金属であつて、しかもその各部位に
おける相対水流速度等の腐食環境が均一である場
合にのみ、所期の目的を達成することができる
が、被防食体2の大部分を占める船体2aと、こ
の船体2a外の海水中に出ているプロペラ2bお
よびプロペラ軸2cとでは、腐食環境や材質が異
なる。
例えば、船体2aの材質は例えば鉄、アルミニ
ウム、高張力鋼等であり、プロペラ2bの材質は
例えばブロンズ合金、アルミ青銅等であり、プロ
ペラ軸2cの材質は例えばステンレス等であつ
て、互いに異種金属である。また、プロペラ2b
の相対水流速度は他の部分に比べて極めて大き
い。しかもプロペラ2bは、その表面の酸化皮膜
がキヤビテーシヨンが水中のごみ等で剥がされて
裸金属になるといつた状況にある。。
ウム、高張力鋼等であり、プロペラ2bの材質は
例えばブロンズ合金、アルミ青銅等であり、プロ
ペラ軸2cの材質は例えばステンレス等であつ
て、互いに異種金属である。また、プロペラ2b
の相対水流速度は他の部分に比べて極めて大き
い。しかもプロペラ2bは、その表面の酸化皮膜
がキヤビテーシヨンが水中のごみ等で剥がされて
裸金属になるといつた状況にある。。
このようなことから、プロペラ2b及びそれに
連結されたプロペラ軸2cのイオン化傾向が活性
化し(即ち、プロペラ2b及びプロペラ軸2cが
動態化し)、船体2aの電位(例えば−900mV程
度)に対してプロペラ2b及びプロペラ軸2cの
電位が高くなつて(例えば−750mV〜−350mV
程度になつて)、両者の間に局部的な電位差(電
位勾配)ΔEが生じる。
連結されたプロペラ軸2cのイオン化傾向が活性
化し(即ち、プロペラ2b及びプロペラ軸2cが
動態化し)、船体2aの電位(例えば−900mV程
度)に対してプロペラ2b及びプロペラ軸2cの
電位が高くなつて(例えば−750mV〜−350mV
程度になつて)、両者の間に局部的な電位差(電
位勾配)ΔEが生じる。
この場合、船体2aとプロペラ軸2cとの間を
電線とブラシ8によつて摺動的に接続したとして
も、プロペラ軸2cとブラシ8との間には接触抵
抗が生じており、尚かつ電線にも導体抵抗があ
り、しかもそれらを流れる電流は例えば40A程度
もあり(1000トンで全長90m程度の船舶の場合)、
それらにおける電圧降下を排除することはできな
い。特に、扱つている電位がミリボルトオーダー
であるので、小さな電圧降下が非常に大きく影響
する。従つて、このような手段によつては、上記
電位差ΔEを軽減することはできても、それを完
全に抑制することはできない。
電線とブラシ8によつて摺動的に接続したとして
も、プロペラ軸2cとブラシ8との間には接触抵
抗が生じており、尚かつ電線にも導体抵抗があ
り、しかもそれらを流れる電流は例えば40A程度
もあり(1000トンで全長90m程度の船舶の場合)、
それらにおける電圧降下を排除することはできな
い。特に、扱つている電位がミリボルトオーダー
であるので、小さな電圧降下が非常に大きく影響
する。従つて、このような手段によつては、上記
電位差ΔEを軽減することはできても、それを完
全に抑制することはできない。
その結果、上述した電位差ΔEによつて、海水
1を通してプロペラ2b及びプロペラ軸2cと船
体2aとの間に循環電流Iが流れ、これによつて
プロペラ2b及びプロペラ軸2cが犠性電極化し
て電気化学腐食されるといつた現象が起こる。そ
のため、船舶としては電気防食装置を採用してい
るにも拘らず、プロペラ2b及びプロペラ軸2c
の耐用年数を著しく短縮させている。例えば小形
船舶を例にすると、1年毎にプロペラ2bを取り
替えなければならないようなこともあり、プロペ
ラ軸2cも局部腐食により7〜8年毎に取り替え
なければならない。そのため多大の費用を費やし
ている。
1を通してプロペラ2b及びプロペラ軸2cと船
体2aとの間に循環電流Iが流れ、これによつて
プロペラ2b及びプロペラ軸2cが犠性電極化し
て電気化学腐食されるといつた現象が起こる。そ
のため、船舶としては電気防食装置を採用してい
るにも拘らず、プロペラ2b及びプロペラ軸2c
の耐用年数を著しく短縮させている。例えば小形
船舶を例にすると、1年毎にプロペラ2bを取り
替えなければならないようなこともあり、プロペ
ラ軸2cも局部腐食により7〜8年毎に取り替え
なければならない。そのため多大の費用を費やし
ている。
同様の問題は、船体2a外の海水中に出ている
舵板(図示省略)等についても生じる。
舵板(図示省略)等についても生じる。
従つてこの発明は、被防食体を構成する船体と
船体外の海水中に出ている部分との間の局部的な
電位差を解消することによつて、被防食体全体の
電気化学腐食を効果的に防止することができる電
気防食装置を提供することを目的とする。
船体外の海水中に出ている部分との間の局部的な
電位差を解消することによつて、被防食体全体の
電気化学腐食を効果的に防止することができる電
気防食装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、この発明の電気防食
装置は、船体とこの船体外の海水中に出ている部
分とを含む被防食体に対して強制的に陰電位を付
与する外部電源方式の陰電位付与装置と、前記被
防食体を構成する船体と船体外の海水中に出てい
る部分との間の局部的な電位差を検出する電位差
検出手段と、この電位差検出手段に応答して、同
電位差検出手段によつて検出された電位差がほぼ
零になるように、前記船体と船体外の海水中に出
ている部分との間に強制的に電位を付与する電位
差打消手段とを備えることを特徴とする。
装置は、船体とこの船体外の海水中に出ている部
分とを含む被防食体に対して強制的に陰電位を付
与する外部電源方式の陰電位付与装置と、前記被
防食体を構成する船体と船体外の海水中に出てい
る部分との間の局部的な電位差を検出する電位差
検出手段と、この電位差検出手段に応答して、同
電位差検出手段によつて検出された電位差がほぼ
零になるように、前記船体と船体外の海水中に出
ている部分との間に強制的に電位を付与する電位
差打消手段とを備えることを特徴とする。
陰電位付与装置は、船体とこの船体外の海水中
に出ている部分とを含む被防食体に対して陰電位
を付与する。
に出ている部分とを含む被防食体に対して陰電位
を付与する。
電位差検出手段は、船体と船体外の海水中に出
ている部分との間に生じる局部的な電位差を検出
する。電位差打消手段はそれに応答して、船体と
船体外の海水中に出ている部分との間に強制的に
電位を付与し、これによつて上記電位差をほぼ零
にする。
ている部分との間に生じる局部的な電位差を検出
する。電位差打消手段はそれに応答して、船体と
船体外の海水中に出ている部分との間に強制的に
電位を付与し、これによつて上記電位差をほぼ零
にする。
その結果、被防食体全体の電気化学腐食が効果
的に防止される。
的に防止される。
第1図は、この発明の一実施例に係る電気防食
装置の適用例を示す概略図である。尚、第2図と
同等部分には同一符号を付してその説明を省略す
る。
装置の適用例を示す概略図である。尚、第2図と
同等部分には同一符号を付してその説明を省略す
る。
この実施例に係る電気防食装置は、前述したよ
うな陰電位付与装置4等の他に、被防食体2を構
成する船体2aとプロペラ2bおよびプロペラ軸
2cとの間の電位差ΔEを検出する電位差検出手
段と、この電位差検出手段によつて検出された電
位差ΔEがほぼ零になるように、船体2aとプロ
ペラ2bおよびプロペラ軸2cとの間に強制的に
電位を付与する電位差打消手段とを備えている。
うな陰電位付与装置4等の他に、被防食体2を構
成する船体2aとプロペラ2bおよびプロペラ軸
2cとの間の電位差ΔEを検出する電位差検出手
段と、この電位差検出手段によつて検出された電
位差ΔEがほぼ零になるように、船体2aとプロ
ペラ2bおよびプロペラ軸2cとの間に強制的に
電位を付与する電位差打消手段とを備えている。
電位差検出手段は、この例では、電位差計12
及びプロペラ軸2cに摺動的に接触されたブラシ
14を備えており、電位差計12の入力部の一方
は船体2aに接続されており、他方はブラシ14
に接続されている。ブラシ14は、例えば銀30
%、カーボン70%のものである。このような構成
によつて、電位差計12において、前述した船体
2aとプロペラ2b及びプロペラ軸2cとの間の
局部的な電位差ΔEを検出する。そして、電位差
計12は、検出した電位差ΔEに応じた制御信号
を後述する電位差打消装置16に与える。
及びプロペラ軸2cに摺動的に接触されたブラシ
14を備えており、電位差計12の入力部の一方
は船体2aに接続されており、他方はブラシ14
に接続されている。ブラシ14は、例えば銀30
%、カーボン70%のものである。このような構成
によつて、電位差計12において、前述した船体
2aとプロペラ2b及びプロペラ軸2cとの間の
局部的な電位差ΔEを検出する。そして、電位差
計12は、検出した電位差ΔEに応じた制御信号
を後述する電位差打消装置16に与える。
この場合、電位差計12の入力インピーダンス
Zは、検出誤差を少なくする意味から高インピー
ダンスのものが好ましい。例えば、実験では入力
インピーダンスZが1000MΩ程度の電位差計12
を用いたが、それ程なくても7MΩ程度以上あれ
ば充分である。また、電位差計12の入力部の配
線L1,L2及びブラシ14は、他のものと共用
せずに、この図のように独立して設けるのが好ま
しい。その理由は、他のものと共用した場合に
は、そこに生じる電圧降下分が電位差ΔEの検出
精度に影響して誤差が生じるからである。尚この
実施例の場合、ブラシ14とプロペラ軸2cとの
間には殆ど電流は流れないので、そこの接触抵抗
による検出誤差は無視することができる。以上の
ような構成にすることによつて、電位差計12に
おいて、電位差ΔEを±2mV位の精度で検出する
ことができた。
Zは、検出誤差を少なくする意味から高インピー
ダンスのものが好ましい。例えば、実験では入力
インピーダンスZが1000MΩ程度の電位差計12
を用いたが、それ程なくても7MΩ程度以上あれ
ば充分である。また、電位差計12の入力部の配
線L1,L2及びブラシ14は、他のものと共用
せずに、この図のように独立して設けるのが好ま
しい。その理由は、他のものと共用した場合に
は、そこに生じる電圧降下分が電位差ΔEの検出
精度に影響して誤差が生じるからである。尚この
実施例の場合、ブラシ14とプロペラ軸2cとの
間には殆ど電流は流れないので、そこの接触抵抗
による検出誤差は無視することができる。以上の
ような構成にすることによつて、電位差計12に
おいて、電位差ΔEを±2mV位の精度で検出する
ことができた。
一方、電位差打消手段は、この例では、電位差
打消手段16、プロペラ軸2cに摺動的に接触さ
れたブラシ18及び陽極6を備えている。もつと
もこの陽極6は、第2図で説明した陽極6を共用
している。電位差打消装置16は、出力電圧可変
の一種の直流電源装置であり、その陽極出力を陽
極6に、陰極出力をブラシ18に接続することに
より、陽極6に相対的に陽電位を、プロペラ2b
及びプロペラ軸2cに相対的に陰電位を与える。
この場合、電位差打消装置16は、例えば、整流
回路、スイツチングレギユレータ、ダーリントン
接続トランジスタ等から成り、ブラシ18は、例
えば銀30%、カーボン70%のものである。
打消手段16、プロペラ軸2cに摺動的に接触さ
れたブラシ18及び陽極6を備えている。もつと
もこの陽極6は、第2図で説明した陽極6を共用
している。電位差打消装置16は、出力電圧可変
の一種の直流電源装置であり、その陽極出力を陽
極6に、陰極出力をブラシ18に接続することに
より、陽極6に相対的に陽電位を、プロペラ2b
及びプロペラ軸2cに相対的に陰電位を与える。
この場合、電位差打消装置16は、例えば、整流
回路、スイツチングレギユレータ、ダーリントン
接続トランジスタ等から成り、ブラシ18は、例
えば銀30%、カーボン70%のものである。
そして電位差打消装置16は、電位差計12か
らの電位差ΔEに応じた制御信号に応答してその
出力電圧を制御することにより、上述した電位差
ΔEが零ないしほぼ零になるような電位をプロペ
ラ2b及びプロペラ軸2cに強制的に付与する。
この場合、ブラシ18とプロペラ軸2cとの間に
接触抵抗による電圧降下が存在するとしても、そ
の電圧降下分を加味した電圧が電位差打消装置1
6から出力されるので、それの存在は問題とはな
らない。
らの電位差ΔEに応じた制御信号に応答してその
出力電圧を制御することにより、上述した電位差
ΔEが零ないしほぼ零になるような電位をプロペ
ラ2b及びプロペラ軸2cに強制的に付与する。
この場合、ブラシ18とプロペラ軸2cとの間に
接触抵抗による電圧降下が存在するとしても、そ
の電圧降下分を加味した電圧が電位差打消装置1
6から出力されるので、それの存在は問題とはな
らない。
以上のように構成された電位差検出手段および
電位差打消手段を更に設けることによつて、船体
2aとプロペラ2b及びプロペラ軸2cとの間に
生じる局部的な電位差ΔEをほぼ零にすることが
できる。例えば、実験では電位差ΔEを0±5mV
程度に抑えることができた。これによつて、プロ
ペラ2b及びプロペラ軸2cの電気化学腐食を殆
ど完全に防止することができる。従つて、プロペ
ラ2b及びプロペラ軸2cの寿命を、殆ど取り替
えなくても良い位に大幅に延ばすことができる。
それゆえ、これによつてもたらされる費用削減は
非常に大きい。
電位差打消手段を更に設けることによつて、船体
2aとプロペラ2b及びプロペラ軸2cとの間に
生じる局部的な電位差ΔEをほぼ零にすることが
できる。例えば、実験では電位差ΔEを0±5mV
程度に抑えることができた。これによつて、プロ
ペラ2b及びプロペラ軸2cの電気化学腐食を殆
ど完全に防止することができる。従つて、プロペ
ラ2b及びプロペラ軸2cの寿命を、殆ど取り替
えなくても良い位に大幅に延ばすことができる。
それゆえ、これによつてもたらされる費用削減は
非常に大きい。
なおこの発明は、船体2a外の海水中に出てい
る部分である舵板(図示省略)等に対しても適用
することができる。
る部分である舵板(図示省略)等に対しても適用
することができる。
以上のようにこの発明によれば、基本的には陰
電位付与装置によつて被防食体全体の電食を防止
しつつ、それでもなお腐食環境や材質の違いによ
つて特に電食が生じ易い特定の部分、即ち船体外
の海水中に出ている部分の電食を電位差検出手段
および電位差打消手段によつてきめ細かくかつ臨
機応変に防止することができ、それによつて被防
食体全体の電気化学腐食を効果的に防止すること
がでできる。
電位付与装置によつて被防食体全体の電食を防止
しつつ、それでもなお腐食環境や材質の違いによ
つて特に電食が生じ易い特定の部分、即ち船体外
の海水中に出ている部分の電食を電位差検出手段
および電位差打消手段によつてきめ細かくかつ臨
機応変に防止することができ、それによつて被防
食体全体の電気化学腐食を効果的に防止すること
がでできる。
しかも、仮に陰電位付与装置単独によつて船体
外の海水中に出ている部分の電位が適切になるよ
うに被防食体全体の電位を下げようとすると、船
体の電位が下がり過ぎて過防食が起こり、船体の
塗膜が剥がれる等の不具合が発勢生するが、この
発明によれば、陰電位付与装置は被防食体の大部
分を占める船体の電位が適切なものになるように
すれば良いので、上記のような船体の過防食を防
止することができると共に、陰電位付与装置から
多大な防食電流を供給しなくて済むのでそのパワ
ーを節約することができるという効果も得られ
る。
外の海水中に出ている部分の電位が適切になるよ
うに被防食体全体の電位を下げようとすると、船
体の電位が下がり過ぎて過防食が起こり、船体の
塗膜が剥がれる等の不具合が発勢生するが、この
発明によれば、陰電位付与装置は被防食体の大部
分を占める船体の電位が適切なものになるように
すれば良いので、上記のような船体の過防食を防
止することができると共に、陰電位付与装置から
多大な防食電流を供給しなくて済むのでそのパワ
ーを節約することができるという効果も得られ
る。
第1図は、この発明の一実施例に係る電気防食
装置の適用例を示す概略図である。第2図は、従
来からある電気防食システムの一例を示す概略図
である。 2……被防食体、2a……船体、2b……プロ
ペラ、2c……プロペラ軸、6……陽極、12…
…電位差計、14,18……ブラシ、16……電
位差打消装置、ΔE……局部的な電位差。
装置の適用例を示す概略図である。第2図は、従
来からある電気防食システムの一例を示す概略図
である。 2……被防食体、2a……船体、2b……プロ
ペラ、2c……プロペラ軸、6……陽極、12…
…電位差計、14,18……ブラシ、16……電
位差打消装置、ΔE……局部的な電位差。
Claims (1)
- 1 船体とこの船体外の海水中に出ている部分と
を含む被防食体に対して強制的に陰電位を付与す
る外部電源方式の陰電位付与装置と、前記被防食
体を構成する船体と船体外の海水中に出ている部
分との間の局部的な電位差を検出する電位差検出
手段と、この電位差検出手段に応答して、同電位
差検出手段によつて検出された電位差がほぼ零に
なるように、前記船体と船体外の海水中に出てい
る部分との間に強制的に電位を付与する電位差打
消手段とを備えることを特徴とする電気防食装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60019083A JPS61177384A (ja) | 1985-02-01 | 1985-02-01 | 電気防食装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60019083A JPS61177384A (ja) | 1985-02-01 | 1985-02-01 | 電気防食装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61177384A JPS61177384A (ja) | 1986-08-09 |
JPH0250997B2 true JPH0250997B2 (ja) | 1990-11-06 |
Family
ID=11989551
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60019083A Granted JPS61177384A (ja) | 1985-02-01 | 1985-02-01 | 電気防食装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61177384A (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4868377B2 (ja) * | 2001-03-30 | 2012-02-01 | 株式会社鶴見製作所 | 水中回転機械の回転時における主軸の電食防止法および装置 |
JP4716590B2 (ja) * | 2001-03-30 | 2011-07-06 | 株式会社鶴見製作所 | 水中回転機械の回転時における主軸の電食防止法および装置 |
JP5240910B2 (ja) * | 2008-08-22 | 2013-07-17 | 国立大学法人東京工業大学 | 表面電流測定装置及び表面電流測定方法 |
JP2010047814A (ja) * | 2008-08-25 | 2010-03-04 | Tokyo Institute Of Technology | 導電性の液体中における犠牲陽極の電流測定方法及び電流測定装置 |
JP5463539B2 (ja) * | 2008-10-31 | 2014-04-09 | 国立大学法人東京工業大学 | 導電性の液体中における電極の電流測定方法及び電流測定装置 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5022496A (ja) * | 1973-06-27 | 1975-03-10 | ||
JPS5715669A (en) * | 1980-06-27 | 1982-01-27 | Toyoda Mach Works Ltd | Grinder stone bed feeding device |
-
1985
- 1985-02-01 JP JP60019083A patent/JPS61177384A/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5022496A (ja) * | 1973-06-27 | 1975-03-10 | ||
JPS5715669A (en) * | 1980-06-27 | 1982-01-27 | Toyoda Mach Works Ltd | Grinder stone bed feeding device |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61177384A (ja) | 1986-08-09 |
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Legal Events
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