JPH05202510A - 海洋生物付着防止装置の直流電源装置 - Google Patents

海洋生物付着防止装置の直流電源装置

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JPH05202510A
JPH05202510A JP3731692A JP3731692A JPH05202510A JP H05202510 A JPH05202510 A JP H05202510A JP 3731692 A JP3731692 A JP 3731692A JP 3731692 A JP3731692 A JP 3731692A JP H05202510 A JPH05202510 A JP H05202510A
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JP
Japan
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current
temperature
sea water
seawater
power source
Prior art date
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Pending
Application number
JP3731692A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Usami
正博 宇佐美
Kenji Ueda
健二 植田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Filing date
Publication date
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  • Preventing Corrosion Or Incrustation Of Metals (AREA)
  • Control Of Voltage And Current In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 季節により海洋生物の繁殖が盛んなときは、
比較的大きな直流電流を海水中に流し、海洋生物の繁殖
が余り盛んでないときは、比較的小さな直流電流を海水
中に流すことで、導電塗膜,電極等の損傷を防止すると
ともに効果的な防汚を図る経済的な海洋生物付着防止装
置の直流電源装置を提供する。 【構成】 海水に浸漬された防汚対象物体の近傍の海水
中に直流電流を流して海水を電気分解して発生する防汚
物質により防汚を図る海洋生物付着防止装置において、
防汚対象物5,6の近傍の海水温度を検出する水温セン
サー4と、同水温センサー4の出力に基づいて上記直流
電流を同水温が設定温度よりも低いときは比較的小さい
設定電流値に、同水温が同設定温度よりも高いときは比
較的大きい設定電流値に制御する電流密度制御装置3と
を具えたこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、海洋生物付着防止装置
の直流電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】海水電解方式による海水に接する構造物
の防汚装置としては、従来、例えば、本出願人がさき
に、特願平1−263722号「海水に接する構造物の
防汚装置」で提案したものが知られている。これは、図
4縦断面図及び図5水平断面図に示すように、船舶外板
等海水01に接する構造物02の接水面の電気絶縁塗膜
03上に適宜間隔で塗布された複数条の仕切り絶縁条0
4と、仕切り絶縁条04で仕切られた区分電気絶縁塗膜
上にそれぞれ電気抵抗の小さい金属又は金属酸化物の膜
板,溶射膜,蒸着膜又は融着膜で膜面が平行帯状に付設
された平行帯状の第1の導電膜05aと、第1の導電膜
05aと接続する通電端06と、第1の導電膜05a,
通電端06及び上記区分電気絶縁塗膜の露出部分に全面
的に塗布され耐酸化性不溶性物質と有機バインダーとか
らなり平行帯状の第1の導電膜05aよりも電気抵抗の
大きい第2の導電塗膜07と、第1の導電膜05aのう
ち任意に選択される複数の平行帯状の第1の導電膜05
aの一部を陽極とし、残部を陰極として両者間に選択的
に海中電流を流す切換回路011を有する直流電源08
とを具えている。この種の装置では、例えば船体に適用
された場合、構造物02は鋼板で形成され、また絶縁塗
膜03はエポキシ樹脂等で形成され、第1の導電膜05
aは電気抵抗の小さい金属酸化物の膜板,薄板,溶射
膜,蒸着膜又は融着膜等が絶縁塗膜03上に布設され、
第2の導電塗膜07は耐酸化性不溶性物質と有機バイン
ダーとからなり、耐酸化性物質としてはグラファイト,
カーボンブラック,マグネタイト,白金属等が使用で
き、有機バインダーとしてはエポキシ樹脂,ビニール樹
脂,不飽和ポリエステル樹脂等が使用できる。この第2
の導電塗膜07は平行帯状の第1の導電膜05aに比べ
電気抵抗が大きくなっている。このような装置におい
て、複数の平行帯状の第1の導電膜05aのうち任意に
選択される複数の平行帯状の第1の導電膜05aの一部
を陽極とし、残部を陰極として、両者間に選択的に海中
電流を流す切換回路011を有する直流電源(整流器)
08により、タイマーを介して比較的小容量の電源等で
もって船体の海水接触面前面を防汚する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、本発明者の
研究調査によれば、動物プランクトン,植物プランクト
ン等の海洋生物の活動は、図6〜図7に示すように、海
水温度に敏感に反応し、水温が低い場合は植物性プラン
クトン,動物性プランクトン共に少ないため海洋生物の
付着量も少ない。しかし、海水温度が20〜25℃以上
になると両プランクトン共指数関数的に増加し、それに
伴い海洋生物付着量も急増する。このような状況下で導
電塗膜に電流を流し防汚する場合、従来のように一年中
同一の電流を流した場合、海水温度が低い場合には余分
な電流を流すことになるので、導電塗膜の耐久性が劣化
し、水温が高い場合には電流量が不足するので、効果的
な防汚ができない等の問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする手段】本発明はこのような事
情に鑑みて提案されたもので、水温条件により海洋生物
の繁殖が盛んなときは、比較的大きな直流電流を海水中
に流し、海洋生物の繁殖が余り盛んでないときは、比較
的小さな直流電流を海水中に流すことで、導電塗膜,電
極等の損傷を防止するとともに効果的な防汚を図る経済
的な海洋生物付着防止装置の直流電源装置を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明は、
海水に浸漬された防汚対象物体の近傍の海水中に直流電
流を流して海水を電気分解して発生する防汚物質により
防汚を図る海洋生物付着防止装置において、防汚対象物
の近傍の海水温度を検出する水温センサーと、同水温セ
ンサーの出力に基づいて上記直流電流を同水温が設定温
度よりも低いときは比較的小さい設定電流値に、同水温
が同設定温度よりも高いときは比較的大きい設定電流値
に制御する電流密度制御装置とを具えたことを特徴とす
る。
【0006】
【作用】このような構成によれば、下記の作用が行われ
る。 (1)水温の変化に対応して通電量をコントロールでき
るので、図6〜図7に例示したようなプランクトンの増
減に適切に対応でき、年間を通じて防汚効果を効率的に
維持することができる。 (2)一般に導電塗膜は長期にわたって過大な電流が流
れると、電解生成物の塩素化合物等により塗膜表面が損
耗し耐久性が劣化する。しかしながら、本発明装置によ
れば、海水温度の高低に応じて必要な静的電流のみを流
すことができるので、導電塗膜の耐久性が著しく向上す
る。
【0007】
【実施例】本発明の一実施例を図面について説明する
と、図1はその一般配置図、図2は図1における海水温
度と電流密度の関係を示す線図、図3は図1の変形例を
示す同じく一般配置図である。
【0008】まず図1において、1は本発明の直流電源
装置であり、これは整流器2,制御系3,水温センサー
4で構成されている。5,6は構造物の表面に施工され
た金属酸化物等の不溶解性顔料を導電材とした導電塗膜
であり、両面はそれぞれ絶縁膜を介して絶縁された状態
にあり、直流電源装置1から通電して防汚する。7は極
性切換装置であり、設定時間ごとに陽極と陰極を切り換
えることができる。
【0009】このような装置において、水温センサー4
により海水温度を検出し、これに基づいて、電流制御装
置3で電流が設定値に制御される構成となっている。本
実施例では導電塗膜5,6をそれぞれ陽極,陰極として
導電塗膜5,6の全面を防汚する通電方式で極性切換装
置7を介して数時間以内の間隔で極性を切り換えて電流
密度を1A/m2 以下にして通電しても防汚が可能であ
る。このような場合は極性切り換え機能を内蔵する直流
電源装置とすることも可能である。その際の、海水温度
と電流密度との関係を図2に示すようにすることで、前
述したように、海水温度が高いほど電源密度も高くする
ことが重要である。
【0010】なお、本実施例は図3に示すような変形例
としても実施することができ、ここで、図1と同一の符
号はそれぞれ同図と同一の部材,機器を示し8は陰極で
あり、これは導電体であれば良く、鋼板や鋼管などが適
当である。このような変形例においては、導電塗膜5を
陽極として別設置の陰極8に直流電源装置1から連続的
に、設定値に制御された電流が供給され防汚目的を達成
する。
【0011】
【発明の効果】このような実施例,変形例によれば、水
温(海洋生物の活性度の尺度)により導電塗膜に流す電
流量が自動的に制御できるようになり、防汚性が向上す
るとともに導電塗膜の耐久性が向上する。
【0012】要するに本発明によれば、海水に浸漬され
た防汚対象物体の近傍の海水中に直流電流を流して海水
を電気分解して発生する防汚物質により防汚を図る海洋
生物付着防止装置において、防汚対象物の近傍の海水温
度を検出する水温センサーと、同水温センサーの出力に
基づいて上記直流電流を同水温が設定温度よりも低いと
きは比較的小さい設定電流値に、同水温が同設定温度よ
りも高いときは比較的大きい設定電流値に制御する電流
密度制御装置とを具えたことにより、水温条件により海
洋生物の繁殖が盛んなときは、比較的大きな直流電流を
海水中に流し、海洋生物の繁殖が余り盛んでないとき
は、比較的小さな直流電流を海水中に流すことで、導電
塗膜,電極等損傷を防止するとともに効果的な防汚を図
る経済的な海洋生物付着防止装置の直流電源装置を得る
から、本発明は産業上極めて有益なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す一般配置図である。
【図2】図1における海水温度と電流密度の関係を示す
線図である。
【図3】図1の変形例を示す同じく一般配置図である。
【図4】本出願人等がさきに提案した海水に接する構造
物の防汚装置を示す縦断面図である。
【図5】図6の水平断面図である。
【図6】海水中の動物プランクトンの増加に及ぼす海水
温度の影響を示す線図である。
【図7】海水中の植物プランクトンの増加に及ぼす海水
温度の影響を示す線図である。
【符号の説明】
1 直流電源装置 2 整流器 3 電流制御装置 4 水温センサー 5,6 導電塗膜 7 極性切換装置 8 陰極

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 海水に浸漬された防汚対象物体の近傍の
    海水中に直流電流を流して海水を電気分解して発生する
    防汚物質により防汚を図る海洋生物付着防止装置におい
    て、防汚対象物の近傍の海水温度を検出する水温センサ
    ーと、同水温センサーの出力に基づいて上記直流電流を
    同水温が設定温度よりも低いときは比較的小さい設定電
    流値に、同水温が同設定温度よりも高いときは比較的大
    きい設定電流値に制御する電流密度制御装置とを具えた
    ことを特徴とする海洋生物付着防止装置の直流電源装
    置。
JP3731692A 1992-01-28 1992-01-28 海洋生物付着防止装置の直流電源装置 Pending JPH05202510A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19991124