JP2680113B2 - 複層被覆鋼管杭 - Google Patents
複層被覆鋼管杭Info
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- JP2680113B2 JP2680113B2 JP7668789A JP7668789A JP2680113B2 JP 2680113 B2 JP2680113 B2 JP 2680113B2 JP 7668789 A JP7668789 A JP 7668789A JP 7668789 A JP7668789 A JP 7668789A JP 2680113 B2 JP2680113 B2 JP 2680113B2
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- Japan
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- steel pipe
- pipe pile
- corrosion
- layer coated
- coated steel
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Description
【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、防食性及び耐衝撃性に優れた複層被覆鋼管
杭に関するものであり、土木、橋梁、海洋、地下等の構
造物に好適なものである。
杭に関するものであり、土木、橋梁、海洋、地下等の構
造物に好適なものである。
〈従来の技術〉 従来、例えば海中に橋脚を有する橋梁に使用する鋼管
杭は、塗装を施したもの、ポリエチレン(ウレタ
ン)系重防食を施したもの、めっきを施したもの、
ステンレス鋼或いはクラッド鋼等の耐食性金属を使用し
たものがある。
杭は、塗装を施したもの、ポリエチレン(ウレタ
ン)系重防食を施したもの、めっきを施したもの、
ステンレス鋼或いはクラッド鋼等の耐食性金属を使用し
たものがある。
〈発明が解決しようとする課題〉 しかし、上記のものは次のような欠点がある。
塗装を施した鋼管杭は、耐食性に限度があり、寿命
は15〜20年である。また海水の干満領域でのメンテナン
スの費用が高い欠点がある。ポリエチレン(ウレタ
ン)系重防食を施した鋼管杭は、耐食性に限度があり、
寿命は40年程度である。
は15〜20年である。また海水の干満領域でのメンテナン
スの費用が高い欠点がある。ポリエチレン(ウレタ
ン)系重防食を施した鋼管杭は、耐食性に限度があり、
寿命は40年程度である。
更に、、のものは衝撃に弱い欠点がある。
これらに対して、めっきを施した鋼管杭及びステ
ンレス鋼或いはクラッド鋼等の耐食性金属を使用した鋼
管杭は、衝撃に弱い欠点はないが、のものは、環境に
対する防食特性のバラツキが大きくメンテナンスが困難
で、加えて電食や隙間腐食等の問題がある。また、の
ものは、初期コスト、メンテナンスコストとも高価であ
る等の欠点がある。
ンレス鋼或いはクラッド鋼等の耐食性金属を使用した鋼
管杭は、衝撃に弱い欠点はないが、のものは、環境に
対する防食特性のバラツキが大きくメンテナンスが困難
で、加えて電食や隙間腐食等の問題がある。また、の
ものは、初期コスト、メンテナンスコストとも高価であ
る等の欠点がある。
本発明は、このような問題を解決した防食性及び耐衝
撃性に優れた複層被覆鋼管杭を提供することを目的とす
る。
撃性に優れた複層被覆鋼管杭を提供することを目的とす
る。
〈課題を解決するための手段〉 本発明は、鋼管杭の外表面に通常の塗装用下地処理を
施し、その上に耐食性及び弾力性を有する接着性樹脂を
被覆し、更にその上にエンボス状凹凸を加工した耐食性
金属薄板を被覆してなる防食用複層被覆鋼管杭である。
施し、その上に耐食性及び弾力性を有する接着性樹脂を
被覆し、更にその上にエンボス状凹凸を加工した耐食性
金属薄板を被覆してなる防食用複層被覆鋼管杭である。
〈作用〉 鋼管杭の外表面に被覆した耐食性及び弾力性を有する
接着性樹脂は、耐食性及びショックアブソーバーの働き
をする。
接着性樹脂は、耐食性及びショックアブソーバーの働き
をする。
そして、接着性樹脂は鋼管杭の外表面とエンボス状凹
凸を加工した耐食性金属薄板に密閉されているので、外
気、水、太陽光線による劣化から譲られ、永久的性能を
保持する。
凸を加工した耐食性金属薄板に密閉されているので、外
気、水、太陽光線による劣化から譲られ、永久的性能を
保持する。
エンボス状凹凸に加した耐食性金属薄板は、耐衝撃性
を付与するが、エンボス状凹凸に加工したことにより、
加工しない平板状金属薄板に比べ、引張り、曲げ、圧
縮、へこみに対して数倍の柔軟性を示す。
を付与するが、エンボス状凹凸に加工したことにより、
加工しない平板状金属薄板に比べ、引張り、曲げ、圧
縮、へこみに対して数倍の柔軟性を示す。
また、エンボス状凹凸を加したことにより、金属薄板
に疵が入った場合でも、その箇所で止まり伝線すること
がない効果も有する。
に疵が入った場合でも、その箇所で止まり伝線すること
がない効果も有する。
〈実施例〉 本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
まず、鋼管杭1の外表面に通常の塗装用下地処理を施
し、その上に第1図のように、ウレタンエラストマー等
のそれ自体が長期防食特性を有し、かつ弾力性に富む接
着性樹脂2を全面被覆する。
し、その上に第1図のように、ウレタンエラストマー等
のそれ自体が長期防食特性を有し、かつ弾力性に富む接
着性樹脂2を全面被覆する。
なお、接着性樹脂2としては、上記の外ポリエチレ
ン、ナイロン、ビニロン系でもよく、膜厚は使用樹脂に
応じて適切な値を採用すればよく、ウレタンエラストマ
ーの場合には2mm程度が好ましい。
ン、ナイロン、ビニロン系でもよく、膜厚は使用樹脂に
応じて適切な値を採用すればよく、ウレタンエラストマ
ーの場合には2mm程度が好ましい。
次に、更にその上に、エンボス状の凹凸を加工したス
テンレス泊等の耐食性金属薄板3を、第2図のように、
締めつけながら巻き付け、この金属板3の閉合部4を、
第3図のように、折込みまたはかしめ等によって緊結す
る。
テンレス泊等の耐食性金属薄板3を、第2図のように、
締めつけながら巻き付け、この金属板3の閉合部4を、
第3図のように、折込みまたはかしめ等によって緊結す
る。
なお、耐食性金属薄板3の材質、板厚等は要求される
耐久性、樹脂との密着性、衝撃特性によって定める。ま
た、耐食性金属薄板3に加工するエンボスの状凹凸は、
金属薄板3の伸縮特性、樹脂との密着性、締めつけ特性
を考慮して定める。
耐久性、樹脂との密着性、衝撃特性によって定める。ま
た、耐食性金属薄板3に加工するエンボスの状凹凸は、
金属薄板3の伸縮特性、樹脂との密着性、締めつけ特性
を考慮して定める。
〈発明の効果〉 以上説明したように、本発明の複層被覆鋼管杭は、厳
しい環境や設置作業における機械的力に耐え、かつ長期
間安定した防食性能を保持することができる。更に、金
属薄板のみが損耗し、樹脂の損耗が著しくない時にメン
テナンスを行えば、例えば、新しい金属薄板に接着性樹
脂を塗布したものを巻くだけでメンテナンスが完了する
などメンテナンスが容易である効果も有する。
しい環境や設置作業における機械的力に耐え、かつ長期
間安定した防食性能を保持することができる。更に、金
属薄板のみが損耗し、樹脂の損耗が著しくない時にメン
テナンスを行えば、例えば、新しい金属薄板に接着性樹
脂を塗布したものを巻くだけでメンテナンスが完了する
などメンテナンスが容易である効果も有する。
図面は本発明の一実施例を示し、第1図は鋼管杭に接着
性樹脂を被覆した状態を示す斜視図、第2図(1)はエ
ンボス状凹凸を加工した耐食性金属薄板を被覆した状態
を示す斜視図、第2図(2)は第2図(1)の軸方向断
面図、第3図はエンボス状凹凸を加工した耐食性金属薄
板の閉合部の一例を示す断面図である。 1……鋼管杭、2……接着性樹脂、3……エンボス状凹
凸を加工した耐食性金属薄板、4……閉合部。
性樹脂を被覆した状態を示す斜視図、第2図(1)はエ
ンボス状凹凸を加工した耐食性金属薄板を被覆した状態
を示す斜視図、第2図(2)は第2図(1)の軸方向断
面図、第3図はエンボス状凹凸を加工した耐食性金属薄
板の閉合部の一例を示す断面図である。 1……鋼管杭、2……接着性樹脂、3……エンボス状凹
凸を加工した耐食性金属薄板、4……閉合部。
Claims (1)
- 【請求項1】鋼管杭の外表面に通常の塗装用下地処理を
施し、その上に耐食性及び弾力性を有する接着性樹脂を
被覆し、更にその上にエンボス状凹凸を加工した耐食性
金属薄板を被覆してなる防食用複層被覆鋼管杭。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7668789A JP2680113B2 (ja) | 1989-03-30 | 1989-03-30 | 複層被覆鋼管杭 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7668789A JP2680113B2 (ja) | 1989-03-30 | 1989-03-30 | 複層被覆鋼管杭 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02256713A JPH02256713A (ja) | 1990-10-17 |
JP2680113B2 true JP2680113B2 (ja) | 1997-11-19 |
Family
ID=13612367
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7668789A Expired - Fee Related JP2680113B2 (ja) | 1989-03-30 | 1989-03-30 | 複層被覆鋼管杭 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2680113B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019176103A1 (ja) * | 2018-03-16 | 2019-09-19 | 金子産業株式会社 | 電磁弁 |
-
1989
- 1989-03-30 JP JP7668789A patent/JP2680113B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02256713A (ja) | 1990-10-17 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 10 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070801 |
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