JPH0253516B2 - - Google Patents
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- JPH0253516B2 JPH0253516B2 JP23757885A JP23757885A JPH0253516B2 JP H0253516 B2 JPH0253516 B2 JP H0253516B2 JP 23757885 A JP23757885 A JP 23757885A JP 23757885 A JP23757885 A JP 23757885A JP H0253516 B2 JPH0253516 B2 JP H0253516B2
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Landscapes
- Preventing Corrosion Or Incrustation Of Metals (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は腐食性環境で使用される形鋼の防食材
料および防食方法に関し、より詳しくは、主とし
て海中に打ち込んで護岸や岸壁の基礎として用い
られる鋼矢板あるいは鋼管矢板などの形鋼の海中
部、干満帯および飛沫帯の防食方法およびその防
食材料に係る。
料および防食方法に関し、より詳しくは、主とし
て海中に打ち込んで護岸や岸壁の基礎として用い
られる鋼矢板あるいは鋼管矢板などの形鋼の海中
部、干満帯および飛沫帯の防食方法およびその防
食材料に係る。
一般に、海洋環境で用いられる鋼材は、多量の
塩分を含む海水に浸漬され、波浪や潮流に洗われ
るばかりでなく、しぶきを受けたりあるいは海塩
粒子を含む海洋大気にさらされるため腐食損耗を
生じ、長期間の使用の間に穿孔するなどして破壊
するに至る。
塩分を含む海水に浸漬され、波浪や潮流に洗われ
るばかりでなく、しぶきを受けたりあるいは海塩
粒子を含む海洋大気にさらされるため腐食損耗を
生じ、長期間の使用の間に穿孔するなどして破壊
するに至る。
従来、このような腐食を防止するために種々の
方法が提案されているが、そのひとつに、腐食の
激しい部分にペトロラタム系などの防食材を被覆
し、その外側に、波力や漂流物の衝突など外部か
らの衝撃や圧力を受けたときの防食層の剥離や損
傷を防止し、防食層中への海水の浸透や防食材の
海水の中への溶出を阻止するための保護カバーを
被覆する方法が知られている。(例えば、特開昭
54−144718号公報、実公昭55−14515号公報など) しかしながら、上記の保護カバーは、外部から
の衝撃や圧力から防食層を保護することには有効
であつたが、防食層中への海水の浸透や防食材の
海水中への溶出を阻止することは不可能であつ
た。
方法が提案されているが、そのひとつに、腐食の
激しい部分にペトロラタム系などの防食材を被覆
し、その外側に、波力や漂流物の衝突など外部か
らの衝撃や圧力を受けたときの防食層の剥離や損
傷を防止し、防食層中への海水の浸透や防食材の
海水の中への溶出を阻止するための保護カバーを
被覆する方法が知られている。(例えば、特開昭
54−144718号公報、実公昭55−14515号公報など) しかしながら、上記の保護カバーは、外部から
の衝撃や圧力から防食層を保護することには有効
であつたが、防食層中への海水の浸透や防食材の
海水中への溶出を阻止することは不可能であつ
た。
すなわち、上記保護カバーは、通常、防食対象
である形鋼の形状に合わせて製作された成形用型
の内面または外面に、ガラスまたはポリエステル
などの繊維および液状の硬化樹脂を積層して成形
したものを使用するが、上記成形用型と形鋼との
形状のわずかな差異は避けられず、また形鋼自体
にも製作上の差異があり、さらに、繊維に含浸し
た液状硬化樹脂の硬化時の収縮などにより、形鋼
の形状に見合つた保護カバーを製作することはき
わめて困難であるばかりでなく、形鋼の被防食面
に被覆する防食層にも凹凸が生ずることは避けら
れないため、防食層と保護カバーとの間に〓間を
生じ防食層に海水が浸入して防食材の性能を劣化
させたり、あるいは、防食材の内側の形鋼の表面
にも海水が浸透するなどして長期間の防食が達せ
られなかつた。
である形鋼の形状に合わせて製作された成形用型
の内面または外面に、ガラスまたはポリエステル
などの繊維および液状の硬化樹脂を積層して成形
したものを使用するが、上記成形用型と形鋼との
形状のわずかな差異は避けられず、また形鋼自体
にも製作上の差異があり、さらに、繊維に含浸し
た液状硬化樹脂の硬化時の収縮などにより、形鋼
の形状に見合つた保護カバーを製作することはき
わめて困難であるばかりでなく、形鋼の被防食面
に被覆する防食層にも凹凸が生ずることは避けら
れないため、防食層と保護カバーとの間に〓間を
生じ防食層に海水が浸入して防食材の性能を劣化
させたり、あるいは、防食材の内側の形鋼の表面
にも海水が浸透するなどして長期間の防食が達せ
られなかつた。
本出願人は、上記した保護カバーの問題点を解
消するものとして、繊維強化プラスチツク板に内
側に、プラスチツク発泡体などの緩衝材を貼着し
た保護カバーを用いた防食被覆体(実公昭56−
9730号)を提案し、各種形状の鋼材の被覆防食に
実用している。
消するものとして、繊維強化プラスチツク板に内
側に、プラスチツク発泡体などの緩衝材を貼着し
た保護カバーを用いた防食被覆体(実公昭56−
9730号)を提案し、各種形状の鋼材の被覆防食に
実用している。
しかしながら、上記の緩衝材を貼着した保護カ
バーは、単体の形鋼や鋼管に被覆した防食層には
完全に密着して防食層中への海水の浸透や防食材
の海水中への溶出を阻止することができるが、単
体の鋼材を連結部で連結して構成される鋼矢板岸
壁や鋼管矢板岸壁の形鋼に被覆した防食層に対し
ては、完全に密着して被覆することが困難であ
り、防食層と保護カバーとの間に〓間が生じて、
前記したように防食層中へ海水が浸入したり防食
材が海水中へ溶出するなどして、長期の防食が不
可能となるなどの問題が依然として残つていた。
バーは、単体の形鋼や鋼管に被覆した防食層には
完全に密着して防食層中への海水の浸透や防食材
の海水中への溶出を阻止することができるが、単
体の鋼材を連結部で連結して構成される鋼矢板岸
壁や鋼管矢板岸壁の形鋼に被覆した防食層に対し
ては、完全に密着して被覆することが困難であ
り、防食層と保護カバーとの間に〓間が生じて、
前記したように防食層中へ海水が浸入したり防食
材が海水中へ溶出するなどして、長期の防食が不
可能となるなどの問題が依然として残つていた。
この原因は、鋼矢板岸壁や鋼管矢板岸壁が単体
の形鋼から構成されるものではなく複数個の形鋼
を連結部で連結して土中に打ち込んで築造される
ものであることによる。
の形鋼から構成されるものではなく複数個の形鋼
を連結部で連結して土中に打ち込んで築造される
ものであることによる。
すなわち、土中に打ち込まれるそれぞれの形鋼
は、打込時の波浪や潮流などの海象条件や地盤の
硬軟などの物理的条件の差異により、全体が一直
線上に並ぶように打ち込むことは困難であり、お
のおのの形鋼は連結部で向きが多少ずつ異なるた
め、形鋼が連結された全体の壁体としての断面
は、到る所で不整な形状を呈するからである。
は、打込時の波浪や潮流などの海象条件や地盤の
硬軟などの物理的条件の差異により、全体が一直
線上に並ぶように打ち込むことは困難であり、お
のおのの形鋼は連結部で向きが多少ずつ異なるた
め、形鋼が連結された全体の壁体としての断面
は、到る所で不整な形状を呈するからである。
この発明は、防食を適用する場合に生ずる上記
の問題点を改善し、単体の形鋼はもとより、複数
個の形鋼を連結した形状不整な壁体に対しても〓
間なく密着した防食性に優れ、強度・耐久性に富
む被覆層を形成することを目的としてなされたも
のである。
の問題点を改善し、単体の形鋼はもとより、複数
個の形鋼を連結した形状不整な壁体に対しても〓
間なく密着した防食性に優れ、強度・耐久性に富
む被覆層を形成することを目的としてなされたも
のである。
この目的を達成させるために、この発明は次の
ような構成としている。すなわち、第1の発明に
係る形鋼の防食材料は、少なくともネジ体の貫通
用透孔が設けられた近傍が硬化し、他の部分の液
状の硬化樹脂が未硬化であるFRPの一面に可撓
性を有する樹脂フイルムが接着され、他面に、防
食シートが接着されて構成されている。
ような構成としている。すなわち、第1の発明に
係る形鋼の防食材料は、少なくともネジ体の貫通
用透孔が設けられた近傍が硬化し、他の部分の液
状の硬化樹脂が未硬化であるFRPの一面に可撓
性を有する樹脂フイルムが接着され、他面に、防
食シートが接着されて構成されている。
また、第2の発明に係る形鋼の防食方法はネジ
体の植設された形鋼の表面に、少なくともネジ体
の貫通用透孔が設けられた近傍が硬化し、他の部
分の液状の硬化樹脂が未硬化であるFRPの一面
に可撓性を有する樹脂フイルムが接着され、他面
に、防食シートが接着されてなる形鋼の防食材料
を、液状の硬化樹脂の硬化前に前記防食シートが
形鋼の表面に対向し、かつ、前記ネジ体が前記透
孔を貫通するようにして被着した後、形鋼の凹部
の形状に重合するように形成された硬質の当て板
を形鋼の凹部に押し当て、形鋼に植設されたネジ
体およびこれに螺着された締付部材および/ある
いは締付治具によつて締め付け固定することを特
徴としている。
体の植設された形鋼の表面に、少なくともネジ体
の貫通用透孔が設けられた近傍が硬化し、他の部
分の液状の硬化樹脂が未硬化であるFRPの一面
に可撓性を有する樹脂フイルムが接着され、他面
に、防食シートが接着されてなる形鋼の防食材料
を、液状の硬化樹脂の硬化前に前記防食シートが
形鋼の表面に対向し、かつ、前記ネジ体が前記透
孔を貫通するようにして被着した後、形鋼の凹部
の形状に重合するように形成された硬質の当て板
を形鋼の凹部に押し当て、形鋼に植設されたネジ
体およびこれに螺着された締付部材および/ある
いは締付治具によつて締め付け固定することを特
徴としている。
この発明による防食材料は、防食シートと、防
食施工時に形鋼の変形部に相当する部分が軟質で
あり防食施工後に硬化する前記防食シートの保護
材としてのFRPと、不透水性の樹脂フイルムと
が一体に接着されているから、防食材と保護材と
を同時に形鋼に被着することができると共に、形
鋼に被着された防食材料は形鋼の凹部に重合する
ように成形された硬質の当て板を用いて形鋼の表
面に圧着され形鋼の表面に植設されたネジ体およ
び締付部材によつて締付固定される。従つて、防
食材料は形鋼の変形に自在に追随して形鋼の表面
に密着して被覆され、形鋼表面は完全に防食され
る。
食施工時に形鋼の変形部に相当する部分が軟質で
あり防食施工後に硬化する前記防食シートの保護
材としてのFRPと、不透水性の樹脂フイルムと
が一体に接着されているから、防食材と保護材と
を同時に形鋼に被着することができると共に、形
鋼に被着された防食材料は形鋼の凹部に重合する
ように成形された硬質の当て板を用いて形鋼の表
面に圧着され形鋼の表面に植設されたネジ体およ
び締付部材によつて締付固定される。従つて、防
食材料は形鋼の変形に自在に追随して形鋼の表面
に密着して被覆され、形鋼表面は完全に防食され
る。
さらに、防食材料に含まれるFRPの軟質部は
施工後に硬化して形鋼の形状に合致して成形され
ると共に強度を増すので、FRPの内側の防食シ
ートを強固に保護することができる。
施工後に硬化して形鋼の形状に合致して成形され
ると共に強度を増すので、FRPの内側の防食シ
ートを強固に保護することができる。
なお、本発明でいう防食シートとは粘着性、不
透水性および電気絶縁性などのいわゆる防食性を
有するシートを意味する。
透水性および電気絶縁性などのいわゆる防食性を
有するシートを意味する。
以下、この発明を図面に示す実施例に基づいて
説明する。
説明する。
第1図および第2図に示す実施例は、第1の発
明の防食材料に関する説明図である。
明の防食材料に関する説明図である。
第1図は断面図、第2図は概略説明図である。
第3図、第4図および第5図は、第2の発明に係
る鋼矢板岸壁に対する実施例である。
第3図、第4図および第5図は、第2の発明に係
る鋼矢板岸壁に対する実施例である。
第3図は斜視図、第4図は要部断面図、第5図
は完成断面図である。
は完成断面図である。
第1図および第2図において、ネジ体の貫通用
透孔1eが設けられた近傍は、布またはマツトに
液状の硬化樹脂を含浸させて硬化させたFRP1
aであり、この硬化したFRPに隣接して液状の
硬化樹脂を硬化したFRPlaの布またはマツトと連
続した布またはマツトに含浸させた未硬化の
FRP1bがある。
透孔1eが設けられた近傍は、布またはマツトに
液状の硬化樹脂を含浸させて硬化させたFRP1
aであり、この硬化したFRPに隣接して液状の
硬化樹脂を硬化したFRPlaの布またはマツトと連
続した布またはマツトに含浸させた未硬化の
FRP1bがある。
前記のFRPの一面には不透水性のフイルム1
cが接着されており、反対側の面には防食シート
1dが接着されている。
cが接着されており、反対側の面には防食シート
1dが接着されている。
上記において、FRPの硬質部は形鋼の平坦部
に、硬化樹脂の未硬化な軟質部は形鋼の変曲部お
よび鋼矢板相互の連結部に相当する位置に設け
る。
に、硬化樹脂の未硬化な軟質部は形鋼の変曲部お
よび鋼矢板相互の連結部に相当する位置に設け
る。
この発明に用いる不透水性フイルムとしては、
ポリエチレン、塩化ビニール樹脂などの合成樹フ
イルムや可撓性のエポキシ樹脂、または変性ポリ
エステル樹脂を布またはマツトに含浸させたフイ
ルムなどが使用される。
ポリエチレン、塩化ビニール樹脂などの合成樹フ
イルムや可撓性のエポキシ樹脂、または変性ポリ
エステル樹脂を布またはマツトに含浸させたフイ
ルムなどが使用される。
好ましくは可撓性変性ポリエステル樹脂をポリ
エステル繊維よりなるマツトに含浸させたフイル
ムなどが用いられる。
エステル繊維よりなるマツトに含浸させたフイル
ムなどが用いられる。
また防食シートは前記の如き粘着性、不透水性
および電気絶縁性などの防食性能を有するもの、
例えば変性ゴムとペトロラタム系防食材とを混合
してシート状としたものなどが使用される。
および電気絶縁性などの防食性能を有するもの、
例えば変性ゴムとペトロラタム系防食材とを混合
してシート状としたものなどが使用される。
次に、第3図および第4図において、ネジ体3
の植設された鋼矢板2に上記の防食材料1を、こ
の防食材料の一部に含浸された液状の硬化樹脂の
硬化前に、前記防食材料に接着された防食シート
1dが前記鋼矢板表面と対向し、かつ、ネジ体3
が防食材料に設けられた透孔を貫通するようにし
て被着した後、鋼矢板の凹部2aの形状に重合す
るように成形され、ネジ体の貫通用透孔が設けら
れた硬質の当て板6を鋼矢板の凹部2aの近傍の
ネジ体が前記の当て板の透孔を貫通するようにし
て鋼矢板の凹部2aに押し当て、座板4および締
付部材5を用いて締め付け固定する。
の植設された鋼矢板2に上記の防食材料1を、こ
の防食材料の一部に含浸された液状の硬化樹脂の
硬化前に、前記防食材料に接着された防食シート
1dが前記鋼矢板表面と対向し、かつ、ネジ体3
が防食材料に設けられた透孔を貫通するようにし
て被着した後、鋼矢板の凹部2aの形状に重合す
るように成形され、ネジ体の貫通用透孔が設けら
れた硬質の当て板6を鋼矢板の凹部2aの近傍の
ネジ体が前記の当て板の透孔を貫通するようにし
て鋼矢板の凹部2aに押し当て、座板4および締
付部材5を用いて締め付け固定する。
さらに、鋼矢板の凹部2bの形状に重合するよ
うに形成された硬質の当て板7を鋼矢板の凹部2
bに押し当て、鋼矢板前全面中央に植設されたネ
ジ体およびこのネジ体に螺着された締付部材によ
つて固定された締付治具8の締付ネジ8aによつ
て前記当て板を締付け固定する。
うに形成された硬質の当て板7を鋼矢板の凹部2
bに押し当て、鋼矢板前全面中央に植設されたネ
ジ体およびこのネジ体に螺着された締付部材によ
つて固定された締付治具8の締付ネジ8aによつ
て前記当て板を締付け固定する。
前記の防食材料1の布またはマツトに含浸され
た未硬化の液状の硬化樹脂は、周囲の不透水性の
フイルムおよび不透水性の防食シートならびに硬
化したFRPによつて水密に包囲されているから
外部に漏出することはない。
た未硬化の液状の硬化樹脂は、周囲の不透水性の
フイルムおよび不透水性の防食シートならびに硬
化したFRPによつて水密に包囲されているから
外部に漏出することはない。
上記のようにして鋼矢板に被覆防食を行うと、
未硬化のFRP1bは数時間以内に硬化して全体
が硬質のFRPとなり、鋼矢板の形状に重合した
被覆体が形成される。
未硬化のFRP1bは数時間以内に硬化して全体
が硬質のFRPとなり、鋼矢板の形状に重合した
被覆体が形成される。
次に第5は、上記の如くして被覆防食を実施し
た後6,7の当て板および8の締付治具を取外し
た状態を示してある。
た後6,7の当て板および8の締付治具を取外し
た状態を示してある。
9は合成樹脂キヤツプでそれ以外は第4図と同
一の符号を付してある。9の合成樹脂キヤツプは
ネジ体を腐食から保護するためのものである。
一の符号を付してある。9の合成樹脂キヤツプは
ネジ体を腐食から保護するためのものである。
この発明に使用する当て板および締付治具は通
常取外すが、これを取付けたままであつてもさし
つかえない。
常取外すが、これを取付けたままであつてもさし
つかえない。
この発明において形鋼にネジ体を植設する方法
として電気溶接による方法および鋼矢板に穿孔し
てからタツプネジを切り、ネジ体を螺着する方法
が用いられる。
として電気溶接による方法および鋼矢板に穿孔し
てからタツプネジを切り、ネジ体を螺着する方法
が用いられる。
電気溶接により植設されるネジ体としては軟鋼
よりなるボルトまたはステンレスボルトが用いら
れる。
よりなるボルトまたはステンレスボルトが用いら
れる。
タツプネジに螺着して植設されるネジ体として
は軟鋼製ボルト、ステンレスボルト、真ちゆうボ
ルト、チタンボルトが用いられる。
は軟鋼製ボルト、ステンレスボルト、真ちゆうボ
ルト、チタンボルトが用いられる。
好ましくは、軟鋼製ボルトまたはステンレスボ
ルトが用いられ電気溶接によつて鋼矢板2に植設
される。
ルトが用いられ電気溶接によつて鋼矢板2に植設
される。
この発明に使用する防食材料は形鋼の表面に直
接被着できるが、形鋼表面に腐食あるいは継手部
などの凸凹がある場合は、軟質の防食ペーストを
塗布してから防食材料を被着する。
接被着できるが、形鋼表面に腐食あるいは継手部
などの凸凹がある場合は、軟質の防食ペーストを
塗布してから防食材料を被着する。
以上詳述したように、本発明によれば形鋼の表
面に防食シート、防食施工時に形鋼の変形部およ
び変曲部に相当する部分が軟質であり被覆防食施
工後に硬化するFRPと、不透水性の樹脂フイル
ムとが一体に接着された防食材料を被着するか
ら、形鋼に密着して被覆することができ、また、
連結した複数の形鋼の向きが異なるなどの形状不
整部に対しても十分に密着して被覆することがで
きる。
面に防食シート、防食施工時に形鋼の変形部およ
び変曲部に相当する部分が軟質であり被覆防食施
工後に硬化するFRPと、不透水性の樹脂フイル
ムとが一体に接着された防食材料を被着するか
ら、形鋼に密着して被覆することができ、また、
連結した複数の形鋼の向きが異なるなどの形状不
整部に対しても十分に密着して被覆することがで
きる。
さらに、上記防食材料の外側の不透水性のフイ
ルムは可撓性があり、緩衝機能を有するので外部
からの衝撃を吸収し内側のFRPおよび防食シー
トを保護する。
ルムは可撓性があり、緩衝機能を有するので外部
からの衝撃を吸収し内側のFRPおよび防食シー
トを保護する。
また、FRPの軟質部は一定時間経過後硬化し
て強度を増すから、防食シートの保護材として十
分な強度を有するようになり防食シートを強固に
保護することができる。
て強度を増すから、防食シートの保護材として十
分な強度を有するようになり防食シートを強固に
保護することができる。
その上、防食材料は形鋼に植設されたネジ体と
このネジ体に螺着した締付部材とによつて締付け
固定されているから、脱落することもなく長期の
防食が可能となる。
このネジ体に螺着した締付部材とによつて締付け
固定されているから、脱落することもなく長期の
防食が可能となる。
また、上記防食材料は水中で被着可能なもので
あると共に上記防食材料が不透水性のフイルムな
どで水密に包囲されているから本発明は水中の形
鋼に対してもきわめて容易に実施できるものであ
る。
あると共に上記防食材料が不透水性のフイルムな
どで水密に包囲されているから本発明は水中の形
鋼に対してもきわめて容易に実施できるものであ
る。
上記したように本発明は形鋼の防食に寄与する
ところ極めて大である。
ところ極めて大である。
第1図および第2図は、第1の発明の形鋼の防
食材料に関す説明図である。第3図、第4図、お
よび第5図は、第2の発明の鋼矢板岸壁に対する
実施例の説明図であり、第3図は斜視図、第4図
は要部断面図、第5図は完成断面図である。 1……腐食材料:1a……硬化FRP、1b…
…未硬化FRP、1c……不透水性フイルム、1
d……防食シート、1e……透孔、2……鋼矢
板、2a,2b……鋼矢板の凹部、3……ネジ
体、4……座板、5……締付部材、6,7……当
て板、8……締付治具、9……合成樹脂キヤツ
プ。
食材料に関す説明図である。第3図、第4図、お
よび第5図は、第2の発明の鋼矢板岸壁に対する
実施例の説明図であり、第3図は斜視図、第4図
は要部断面図、第5図は完成断面図である。 1……腐食材料:1a……硬化FRP、1b…
…未硬化FRP、1c……不透水性フイルム、1
d……防食シート、1e……透孔、2……鋼矢
板、2a,2b……鋼矢板の凹部、3……ネジ
体、4……座板、5……締付部材、6,7……当
て板、8……締付治具、9……合成樹脂キヤツ
プ。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 少なくともネジ体の貫通用透孔が設けられた
近傍が硬化し、他の部分の液状の硬化樹脂が未硬
化であるFRPの一面に可撓性を有する不透水性
のフイルムが接着され、他面に防食シートが接着
されてなる形鋼の防食材料。 2 ネジ体の植設された形鋼の表面に、少なくと
もネジ体の貫通用透孔が設けられた近傍が硬化
し、他の部分の液状の硬化樹脂が未硬化である
FRPの一面に可撓性を有する不透水性のフイル
ムが接着され、他面に防食シートが接着されてな
る形鋼の防食材料を、液状の硬化樹脂の硬化前
に、前記防食シートが形鋼の表面に対向し、か
つ、前記ネジ体が前記透孔を貫通するようにして
被着した後、形鋼の凹部の形状に重合するように
成型された硬質の当て板を形鋼の凹部に押し当
て、形鋼に植設されたネジ体とこれに螺着された
締付部材および/または締付治具によつて締付固
定することを特徴とする形鋼の防食方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23757885A JPS6299485A (ja) | 1985-10-25 | 1985-10-25 | 形鋼の防食材料および防食方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23757885A JPS6299485A (ja) | 1985-10-25 | 1985-10-25 | 形鋼の防食材料および防食方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6299485A JPS6299485A (ja) | 1987-05-08 |
JPH0253516B2 true JPH0253516B2 (ja) | 1990-11-16 |
Family
ID=17017391
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23757885A Granted JPS6299485A (ja) | 1985-10-25 | 1985-10-25 | 形鋼の防食材料および防食方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6299485A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017048576A (ja) * | 2015-08-31 | 2017-03-09 | サンコーテクノ株式会社 | 導水樋の設置方法 |
-
1985
- 1985-10-25 JP JP23757885A patent/JPS6299485A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6299485A (ja) | 1987-05-08 |
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