JPH0735531U - 防食被覆鋼矢板 - Google Patents
防食被覆鋼矢板Info
- Publication number
- JPH0735531U JPH0735531U JP6692593U JP6692593U JPH0735531U JP H0735531 U JPH0735531 U JP H0735531U JP 6692593 U JP6692593 U JP 6692593U JP 6692593 U JP6692593 U JP 6692593U JP H0735531 U JPH0735531 U JP H0735531U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steel sheet
- sheet pile
- coated steel
- section
- longitudinal direction
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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Landscapes
- Bulkheads Adapted To Foundation Construction (AREA)
- Preventing Corrosion Or Incrustation Of Metals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】鋼矢板の折曲げ変形に対する応力を増大させる
と共に、鋼矢板に塗布する防食材と鋼矢板との接着強度
を強化し、長寿命化を図ることを可能とした防食被覆鋼
矢板を提供する。 【構成】鋼矢板１の、フランジ１ａ、ウエブ１ｂの長手
方向表面に、横断面矩形波状の凹凸を設け、その一部或
は全体を防食材３で被覆する。
と共に、鋼矢板に塗布する防食材と鋼矢板との接着強度
を強化し、長寿命化を図ることを可能とした防食被覆鋼
矢板を提供する。 【構成】鋼矢板１の、フランジ１ａ、ウエブ１ｂの長手
方向表面に、横断面矩形波状の凹凸を設け、その一部或
は全体を防食材３で被覆する。
Description
【０００１】
本考案は、苛酷な腐食環境である港湾、河川、土壌中に打設される鋼矢板に関 し、さらに詳しくは長期間にわたり耐久性を維持する防食被覆鋼矢板に関するも のである。
【０００２】
港湾や河川等に使用される鋼矢板護岸は、水環境にあることから鋼矢板の腐食 に配慮する必要がある。 現在、このような場所に鋼矢板を用いる場合は、鋼矢板表面にポリエチレン、 ポリウレタンを被覆する手段や、電気防蝕と腐食代のそれぞれを単独に用いる或 いは併用することが行なわれている。このうち、ポリエチレンやポリウレタンを 被覆する手段は、鋼矢板表面を下地処理後→化成処理→プライマー塗布→ポリエ チレン又はポリウレタンの被覆によって防食被覆が形成される。
【０００３】
従来技術の防食被覆鋼矢板は、表面に凹凸がない通常の鋼矢板の表面にポリエ チレンやポリウレタンを被覆するために、例えば、港湾などに使用する際、潮位 の干満の差や土圧によって鋼矢板の長手方向に折曲げ変形が発生するが、この変 形が繰返されることにより、ポリエチレンやポリウレタン被覆材の鋼矢板からの 剥離が促進され、防食被覆鋼矢板の寿命を短くするという問題があった。
【０００４】 本考案は従来技術のこのような問題点を解決し、潮位の干満の差などによって 影響を受けることのない、耐久性の優れた防食被覆鋼矢板を提供することを課題 とするものである。
【０００５】
本考案は、上述の問題を解決するものであり、次の技術手段を採った。すなわ ち、鋼矢板表面の長手方向一部区間或は全区間にわたり形成した横断面波形状の 凹凸と、該波形状の凹凸部の長手方向一部区間或は全区間の表面に施した防食被 覆とを有することを特徴とする防食被覆鋼矢板である。
【０００６】
本考案は、上述のように、鋼矢板表面のフランジ・ウエブの長手方向一部区間 或は全区間にわたり断面波形状の凹凸を設けたので、鋼矢板の折曲げ変形に対す る抵抗が増大し、潮位の干満の差による鋼矢板の折曲げ変形を防止することがで きる。また、鋼矢板表面に断面波形状の凹凸を設けたのでポリエチレン、ポリウ レタン被覆層と鋼矢板表面の接触面積が大幅に増大し、ポリエチレン、ポリウレ タン被覆層と鋼矢板との接着強度が増大することとなり、従って、その剥離が防 止され長期にわたり防食作用を維持することができる。
【０００７】
本考案の一実施例を図面によって説明する。図１は本考案の一実施例の説明図 であり、図１（ａ）は斜視図、図１（ｂ）は図１（ａ）のＡ−Ａ矢視断面図であ る。本考案は鋼矢板１のフランジ１ａ、ウエブ１ｂに、その長手方向に、図１（ ｂ）に示すように波形の凹凸を設け、鋼矢板１の長手方向の折曲げ変形に対抗す る強度を付与したものである。凹凸波形は、表面積を最大とすること、かつ鋼矢 板の製造を容易にすることを考慮し、幅６ｍｍ、ピッチ３５ｍｍ、高さ２．５ｍ ｍの矩形波に形成した。この矩形波の上から防食材３を塗布する。
【０００８】 なお、波形の凹凸を設けた長さ全体に防食材３を塗布してもよいが、図１（ａ ）に示すように、ａの部分に波形の凹凸を設け、防食材３の塗布はｂの部分のみ とするようにしてもよい。何れにしても使用場所による鋼矢板の変形を考慮して 適宜選択すればよいものである。 ポリウレタンを塗布した本考案の実施例について、接着強度を測定した結果を 図２に示す。垂直引張強度は従来技術に比較して大幅に向上していることが分か る。
【０００９】
本考案は、鋼矢板の折曲げ変形に対する抵抗を増大すると共に、防食材の鋼矢 板に対する接着強度を大幅に増大することにより、鋼矢板の長寿命化に優れた効 果を奏する。
【図１】本考案の一実施例の説明図であり、図１（ａ）
は斜視図、図１（ｂ）は図１（ａ）のＡ−Ａ矢視断面図
である。
は斜視図、図１（ｂ）は図１（ａ）のＡ−Ａ矢視断面図
である。
【図２】本考案の効果を示す説明図である。
１ 鋼矢板 １ａ フランジ １ｂ ウエブ ２ 凹凸部 ３ 防食材 ａ、ｂ 部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 栗栖 孝雄 東京都千代田区内幸町２丁目２番３号 川 崎製鉄株式会社東京本社内 (72)考案者 若松 富夫 千葉市中央区川崎町１番地 川崎製鉄株式 会社技術研究本部内 (72)考案者 村瀬 正次 千葉市中央区川崎町１番地 川崎製鉄株式 会社技術研究本部内
Claims (1)
- 【請求項１】 鋼矢板表面の長手方向一部区間或は全区
間にわたり形成した横断面波形状の凹凸と、該波形状の
凹凸部の長手方向一部区間或は全区間の表面に施した防
食被覆とを有することを特徴とする防食被覆鋼矢板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6692593U JPH0735531U (ja) | 1993-12-15 | 1993-12-15 | 防食被覆鋼矢板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6692593U JPH0735531U (ja) | 1993-12-15 | 1993-12-15 | 防食被覆鋼矢板 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0735531U true JPH0735531U (ja) | 1995-07-04 |
Family
ID=13330053
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6692593U Withdrawn JPH0735531U (ja) | 1993-12-15 | 1993-12-15 | 防食被覆鋼矢板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0735531U (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0310608A (ja) * | 1989-06-09 | 1991-01-18 | Iseki & Co Ltd | 田植機における線引装置 |
| JP2000319871A (ja) * | 1999-05-11 | 2000-11-21 | Kawasaki Steel Corp | 直線型鋼矢板 |
| JP2015113645A (ja) * | 2013-12-12 | 2015-06-22 | 東京瓦斯株式会社 | 鋼矢板 |
| JP2018084059A (ja) * | 2016-11-22 | 2018-05-31 | 新日鐵住金株式会社 | 防護層を有する鋼製部材、基礎構造物、防護層を有する鋼製部材の製造方法及び基礎構造物の施工方法 |
| JP2020176418A (ja) * | 2019-04-17 | 2020-10-29 | 株式会社第一基礎 | 防食被膜を有する鋼製部材、壁体構造物、防食被膜を有する鋼製部材の製造方法および壁体構造物の施工方法 |
-
1993
- 1993-12-15 JP JP6692593U patent/JPH0735531U/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0310608A (ja) * | 1989-06-09 | 1991-01-18 | Iseki & Co Ltd | 田植機における線引装置 |
| JP2000319871A (ja) * | 1999-05-11 | 2000-11-21 | Kawasaki Steel Corp | 直線型鋼矢板 |
| JP2015113645A (ja) * | 2013-12-12 | 2015-06-22 | 東京瓦斯株式会社 | 鋼矢板 |
| JP2018084059A (ja) * | 2016-11-22 | 2018-05-31 | 新日鐵住金株式会社 | 防護層を有する鋼製部材、基礎構造物、防護層を有する鋼製部材の製造方法及び基礎構造物の施工方法 |
| JP2020176418A (ja) * | 2019-04-17 | 2020-10-29 | 株式会社第一基礎 | 防食被膜を有する鋼製部材、壁体構造物、防食被膜を有する鋼製部材の製造方法および壁体構造物の施工方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19980305 |