JP2015113645A - 鋼矢板 - Google Patents

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Abstract

【課題】熱交換配管の設置作業時の騒音および振動を低減するとともに、設置作業にかかる時間を短縮し、設置費用を低減する。【解決手段】鋼矢板200は、鋼矢板基体210と、鋼矢板基体に設けられ、鋼矢板基体の長手方向に延在した収容空間222が、内部に形成される収容部220と、収容空間に収容され、内部を熱媒が流通する熱交換配管230と、収容空間に充填される蓄熱材240とを備え、圧入工法によって、土壌に埋設することができることを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、地中に蓄熱させる鋼矢板に関する。
土壌は蓄熱性が高いことから、夏季に地上で採取した温熱を地中に蓄えて冬季に利用し、また冬季に地上で採取した冷熱を地中に蓄えて夏季に利用する技術(季間蓄熱)が知られている。
従来の地中蓄熱システムでは、地中に熱交換配管を埋設し、熱交換配管に不凍液等の熱媒を流通させる。夏季には、地上で太陽熱や冷房の排熱等と、熱交換配管を流通する熱媒との間で熱交換を行う。そして、温熱を受け取った熱媒は、熱交換配管内を流通して地中に送られる。このとき、熱交換配管を介して土壌と熱媒との間で熱交換され、土壌に地上の温熱が蓄えられる。冬季には、夏季の温熱が蓄えられた土壌と熱交換配管を流通する熱媒との間で熱交換が行われ、熱媒は外気温よりも高い温度となり、この熱媒を暖房等の熱源として利用する。また、同様に冬季の外気の冷熱を地中に蓄え、夏季には土壌と熱媒との間で熱交換し、外気温よりも低い温度の熱媒を冷房等の熱源として利用する。地中蓄熱システムでは、外気温よりも高い温度および外気温よりも低い温度となった熱媒を熱源とすることができるため、冷暖房等に使用する電力を削減できるとともに、二酸化炭素排出量を低減することができる。さらに、熱を効率的に蓄えることができる蓄熱材を利用した技術も知られている(例えば、特許文献1、2、3)。
特開2010−24789号公報 特許第2569654号公報 特開2003−106681号公報
上記の地中蓄熱システムを採用するには、熱交換配管を地中に埋設する必要がある。熱交換配管を地中に埋設する際には、油圧ショベル、ボーリング、アースオーガ等の大型の重機を用いて地下十数から百数十メートルの穴を掘削し、こうして形成された穴に、熱交換配管を挿入したり、敷き詰めたりするといった工法が採られる。しかし、こうした工法では掘削のために大型の重機を用いることから、掘削作業時の騒音および振動が問題となる。また、作業時間が長時間となるばかりか、掘削により発生する残土処理が必要となり、熱交換配管の設置費用が高くなってしまうという課題がある。
そこで、本発明はこのような課題に鑑み、熱交換配管の設置作業時の騒音および振動を低減するとともに、設置作業にかかる時間を短縮し、設置費用を低減することができる鋼矢板を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の鋼矢板は、鋼矢板基体と、鋼矢板基体に設けられ、鋼矢板基体の長手方向に延在した収容空間が内部に形成される収容部と、収容空間に収容され、内部を熱媒が流通する熱交換配管と、収容空間に充填される蓄熱材と、を備えたことを特徴とする。
また、蓄熱材は、潜熱蓄熱材であるとしてもよい。
また、収容空間には、融点の異なる複数種類の潜熱蓄熱材が収容されているとしてもよい。
また、熱交換配管は、鋼矢板基体の長手方向に延在するとともに、収容部に互いに並列して収容された往路管および復路管と、往路管の一端と復路管の一端とを接続する接続管と、を備え、往路管には、接続管に接続される一端側と反対側に入口端が設けられ、復路管には、接続管に接続される一端側と反対側に出口端が設けられ、入口端から往路管に流入した熱媒が、接続管および復路管を介して、復路管の出口端から外部に排出されるとしてもよい。
また、収容部は、鋼矢板基体に固定された板部材で構成され、板部材と鋼矢板基体との間に収容空間が形成されるとしてもよい。
また、収容部を構成する板部材、および、鋼矢板基体のいずれか一方または双方に、土壌との接触面積を増加させる突出部が設けられているとしてもよい。
本発明によれば、熱交換配管の設置作業時の騒音および振動を低減するとともに、設置作業にかかる時間を短縮し、設置費用を低減することができる。
地中蓄熱システムを説明するための図である。 鋼矢板を説明するための図である。 本実施形態にかかる断熱用鋼矢板を説明するための図である。 蓄熱装置を説明するための図である。 本実施形態の第1の変形例にかかる蓄熱装置を説明するための図である。 本実施形態の第2の変形例にかかる蓄熱装置を説明するための図である。 本実施形態の第3の変形例にかかる鋼矢板を説明するための図である。 本実施形態の第4の変形例にかかる鋼矢板を説明するための図である。 本実施形態の第5の変形例にかかる鋼矢板を説明するための図である。 本実施形態の第6の変形例にかかる鋼矢板を説明するための図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
本実施形態における鋼矢板の構成について理解を容易にするため、まず、鋼矢板を使用した地中蓄熱システムの構成および動作を説明する。図1は、地中蓄熱システムSを説明するための図である。
図1に示すように、地中蓄熱システムSは、太陽熱集熱器100と、集熱用ヒートポンプ110と、室内機120と、空調用ヒートポンプ130と、蓄熱装置140とを含んで構成される。
太陽熱集熱器100は、太陽熱を集熱する集熱パネル102と集熱配管104を備え、建物Bの屋根に設けられる。集熱配管104は集熱用ヒートポンプ110に接続されており、熱媒が集熱パネル102と集熱用ヒートポンプ110との間を循環する。
夏季には、集熱配管104を流通する熱媒は、集熱パネル102において集熱された太陽熱により温められる。温められた熱媒は集熱配管104を流通して集熱用ヒートポンプ110へ送られ、熱媒の温熱は集熱用ヒートポンプ110へ伝えられる。そして、熱媒は集熱配管104を流通して集熱用ヒートポンプ110から集熱パネル102へ戻る。
集熱用ヒートポンプ110は建物Bの屋外の地上部に設置され、太陽熱集熱器100に設けられた集熱配管104および後述する蓄熱装置配管142が接続される。集熱用ヒートポンプ110には冷媒配管112と、コンプレッサ114と、膨張弁116とが設けられている。冷媒配管112は内部を冷媒が循環する管である。また、コンプレッサ114および膨張弁116は冷媒配管112に接続され、冷媒はコンプレッサ114により圧縮され、膨張弁116により減圧される。
夏季には、集熱用ヒートポンプ110に設けられた冷媒配管112を流通する冷媒は、集熱配管104を流通する熱媒を熱源として熱交換により温められ、ガスとなった後、コンプレッサ114により圧縮されることで圧力および温度が上昇し、高温高圧となる。そして、冷媒は蓄熱装置配管142を流通する熱媒と熱交換により冷却され液体となった後、膨張弁116により減圧されることで圧力および温度が低下し、低温低圧となる。そして、冷媒は、再び集熱配管104を流通する熱媒と熱交換する。
室内機120は、例えば、エアコンの室内機であり、建物Bの室内に設置され、室内の空気を温めたり冷やしたりする。また、空調用ヒートポンプ130は、例えば、エアコンの室外機であり、建物Bの屋外の地上部に設置される。空調用ヒートポンプ130には熱媒配管132と、コンプレッサ134と、膨張弁136とが設けられている。熱媒配管132は、室内機120に接続されており、室内機120と空調用ヒートポンプ130との間で熱媒を循環させる。また、コンプレッサ134および膨張弁136は熱媒配管132に接続され、熱媒はコンプレッサ134により圧縮され、膨張弁136により減圧される。
冬季に、熱媒配管132を流通する熱媒は、蓄熱装置配管142を流通する熱媒を熱源として熱交換により温められガスとなった後、コンプレッサ134により圧縮されることでさらに高温高圧となる。熱媒は、熱媒配管132を流通して室内機120に送られ、室内機120により室内の空気と熱交換し、室内の空気を温める。室内の空気と熱交換することで冷却され液体となった熱媒は、熱媒配管132を流通して空調用ヒートポンプ130に送られ、膨張弁136により減圧されることで温度がさらに低下し、低温低圧となる。低温低圧の熱媒は、再び蓄熱装置配管142を流通する熱媒と熱交換する。
蓄熱装置140は、蓄熱装置配管142と、断熱壁144と、土壌146と、地表断熱部148とを含んで構成される。蓄熱装置配管142は、最大深度20から100メートル程度の地中に設置され、内部を熱媒が循環する。蓄熱装置配管142の一部は地上に位置し、集熱用ヒートポンプ110および空調用ヒートポンプ130と接続される。断熱壁144は、蓄熱装置配管142を囲うように地中に埋設され、断熱壁144の内側から外側への放熱を抑制する。土壌146は断熱壁144により囲われた土壌であり、地上の温熱または冷熱が蓄熱される。地表断熱部148は断熱材からなり、土壌146の地表面に設けられ、土壌146の地表から大気への放熱が抑制される。
蓄熱装置140は、夏季に地上の温熱を蓄熱したり、冬季に地上の冷熱を蓄熱したりするが、ここでは理解を容易にするため、夏季において、地上の温熱を蓄熱する場合について説明する。すなわち、夏季には、蓄熱装置配管142を流通する熱媒は、集熱用ヒートポンプ110の冷媒配管112を流通する高温となった冷媒と熱交換することで温められる。そして、蓄熱装置配管142を流通する温められた熱媒と土壌146とが熱交換することで、土壌146に温熱が蓄えられる。
蓄熱装置140に蓄えられた温熱は、土壌146の蓄熱性、また、地表断熱部148および断熱壁144の断熱性により、放熱が抑制され、季節間の蓄熱が可能となる。
次に、地中蓄熱システムSの年間の蓄熱(季間蓄熱)における動作を説明する。夏季に地上の温熱を地中に蓄熱する場合は、太陽熱集熱器100で太陽熱によって集熱配管104を流通する熱媒が温められ、集熱用ヒートポンプ110に送られる。集熱用ヒートポンプ110では、集熱配管104を流通する温められた熱媒を熱源として蓄熱装置配管142を流通する熱媒を温める。したがって、集熱用ヒートポンプ110により、夏季に地上の太陽熱から得られた温熱よりも高い温度の温熱を、蓄熱装置配管142を流通する熱媒に伝えることができる。
蓄熱装置配管142を流通する温められた熱媒は、蓄熱装置配管142内を流通して地中に移動する。このとき、蓄熱装置配管142を流通する熱媒は、土壌146と熱交換し、土壌146に温熱が伝えられ、温熱が土壌146に蓄えられる。土壌146と熱交換し、温度が低下した蓄熱装置配管142を流通する熱媒は、再び集熱用ヒートポンプ110に送られる。こうして、地上で得られた温熱が、地中の蓄熱装置140に蓄えられる。
そして、夏季に蓄熱装置140に蓄えられた温熱を、冬季に暖房の熱源として利用する。冬季に蓄熱装置配管142を流通する熱媒は、夏季の温熱が蓄えられた土壌146と熱交換することで温められ、外気温よりも高い温度となる。温められた熱媒は蓄熱装置配管142を流通して空調用ヒートポンプ130に送られ、空調用ヒートポンプ130に設けられた熱媒配管132を流通する熱媒と熱交換する。つまり、空調用ヒートポンプ130は、外気温よりも高い温度となった熱媒を熱源として建物B内の空気を温めることができる。
このように、夏季に温熱を蓄熱し冬季に利用することで、暖房にかかる費用を低減することができる。
ところで、従来、蓄熱装置配管142および断熱壁144を地中に埋設する際には、大型の重機を用いて地下十数から百数十メートルの穴を掘削し、こうして形成された穴に蓄熱装置配管142および断熱壁144が挿入されていた。このため、掘削作業時の騒音や振動が問題となり、また、作業時間が長時間となるばかりか、掘削により発生する残土の処理が必要となり、蓄熱装置140の設置費用が高くなっていた。そこで、本実施形態では、蓄熱装置配管142および断熱壁144を、鋼矢板を用いて地中に設置する。
(鋼矢板200)
図2は、鋼矢板200を説明するための図であり、図2(a)は鋼矢板200の斜視図、図2(b)は図2(a)のII(b)−II(b)線における水平断面図である。なお、図2(a)中、理解を容易にするため、蓄熱材240の図示を省略する。
図2(a)および(b)に示すように、鋼矢板200は、鋼矢板基体210と、収容部220と、熱交換配管230と、蓄熱材240とを含んで構成される。鋼矢板基体210は、略方形の平板であるウェブ部212と、ウェブ部212の短手方向の両端部に、所定の角度を有して設けられた略方形の平板であるフランジ部214とを含んで構成されるU型鋼矢板である。フランジ部214における、ウェブ部212と接合された短手方向の一端部と反対側の他端部には、継手部214aが設けられている。継手部214aは、フランジ部214の短手方向の他端部を、ウェブ部212と略平行となるようにウェブ部212外方に屈曲させた部位である。継手部214aには爪部214bが設けられ、鋼矢板基体210の爪部214bと、他の鋼矢板基体210の爪部214bとを嵌合させることで、鋼矢板200同士を連結させることができる。
収容部220は、断面U字型の板部材で構成され、収容部220の長手方向の長さは鋼矢板基体210の長手方向の長さよりも短く、収容部220の短手方向の長さは鋼矢板基体210におけるウェブ部212の短手方向の長さより短い。収容部220を構成する板部材において、対向に配置される2枚の板の短手方向の一端側が、例えば溶接等により鋼矢板基体210のウェブ部212に接合される。収容部220がウェブ部212に設けられることで、収容空間222が形成される。
収容部220の長手方向の一端には底部224が設けられている。底部224には、収容部220とウェブ部212とを接続する傾斜面が形成される。底部224の傾斜面により、鋼矢板200が地中に埋設される際の抵抗が軽減される。
熱交換配管230は、不凍液等の熱媒が流通される配管であり、鋼矢板基体210のウェブ部212と収容部220とで形成される収容空間222に収容される。本実施形態で用いる熱交換配管230は、地中熱ヒートポンプシステム等で使用されている市販の熱交換配管(例えば、Uチューブ)を使用することができる。熱交換配管230は、往路管232と、復路管234と、往路管232の一端と復路管234の一端とを接続する接続管236とを含んで構成される。接続管236が鋼矢板基体210の長手方向の一端側(底部224側)に位置し、往路管232の他端側の入口端230aと、復路管234の他端側の出口端230bとが、鋼矢板基体210の長手方向の他端側に位置するように、往路管232と復路管234とが並列して収容部220に収容される。
蓄熱材240は、収容空間222に充填される。蓄熱材240は顕熱蓄熱材または潜熱蓄熱材を利用することができるが、蓄熱効率が高い潜熱蓄熱材を用いるのがより好ましい。潜熱蓄熱材としては、例えば、パラフィン、酢酸ナトリウム水和物等を利用することができる。例えば、夏季には、熱交換配管230を流通する熱媒の温度は80℃程度となるが、蓄熱材240として、例えば融点が75℃である潜熱蓄熱材を利用すると、潜熱蓄熱材は熱媒の熱を75℃程度で蓄える。つまり熱媒の有する80℃程度の熱を直接土壌146に蓄える場合よりも低い温度で蓄えることができる。したがって、蓄熱材240として潜熱蓄熱材を利用することで、蓄える熱の温度と蓄熱装置140の外側の土壌の温度との差を小さくすることができるため、蓄熱装置140の外側の土壌への放熱を低減し、蓄熱効率を向上させることが可能となる。
熱交換配管230を流通する熱媒は、熱交換配管230の入口端230aから往路管232へ流入し、往路管232内を流通しながら蓄熱材240と熱交換される。そして、熱媒は、接続管236を流通すると流通方向を略180度反転して、復路管234を流通し、出口端230bから排出される。なお、熱媒は出口端230bから復路管234へ流入し、往路管232を流通して入口端230aから排出される場合もある。
この鋼矢板200は、圧入によって地中に複数埋設される。埋設された複数の鋼矢板200に設けられたそれぞれの熱交換配管230は接続され、蓄熱装置配管142を形成する。そして、地中に埋設された複数の鋼矢板200の周囲に断熱壁144が設けられる。
(断熱用鋼矢板300)
次に、断熱壁144について説明する。断熱壁144は複数の断熱用鋼矢板300によって構成される。図3は本実施形態にかかる断熱用鋼矢板300を説明するための図であり、図3(a)は断熱用鋼矢板300の斜視図、図3(b)は図3(a)のIII(b)−III(b)線における水平断面図である。
図3(a)および(b)に示すように、断熱用鋼矢板300は、上記の鋼矢板200を構成する鋼矢板基体210と、収容部220と、収容空間222とを有している。上記の鋼矢板200においては、収容空間222に熱交換配管230および蓄熱材240が収容されているが、この断熱用鋼矢板300においては、これら熱交換配管230および蓄熱材240に代えて、断熱材310が収容されている。断熱材310は、例えば、空気、グラスウール、発泡材等を利用することができる。また、収容空間222を真空とすることで断熱層を形成するとしてもよい。さらに、収容部220の内壁に、赤外線を反射し輻射熱を遮断するアルミニウムを蒸着させるとしてもよい。
このように、鋼矢板200と断熱用鋼矢板300とは共通の部品を利用するため、蓄熱装置140を製造する際の費用を低減することが可能となる。
断熱壁144は、複数の断熱用鋼矢板300の爪部214bを互いに嵌合させて連結することで形成される。
従来、土壌に蓄熱する場合、土壌中を流れる地下水によって、土壌中に蓄えられた熱が移動してしまうおそれがあった。本実施形態では、断熱用鋼矢板300を連結した断熱壁144を設けることで、断熱壁144が地下水の防水壁としても機能し、断熱壁144で囲われた土壌146からの熱の移動を低減することが可能となる。
次に、鋼矢板200と断熱用鋼矢板300を利用した蓄熱装置140の構成について説明する。図4は蓄熱装置140を説明するための図であり、図4(a)は、蓄熱装置140の上面図、図4(b)は蓄熱装置140の斜視図、図4(c)は図4(a)のIV(c)−IV(c)線における鉛直断面図である。図4中、蓄熱材240をハッチングで示す。また、蓄熱時の熱媒の流れを黒塗り矢印で、蓄熱利用時の熱媒の流れを白抜き矢印で示す。
図4(a)および(b)に示すように、蓄熱装置140は、複数の鋼矢板200と、鋼矢板200の周囲に円筒形に配された複数の断熱用鋼矢板300(断熱壁144)とを含んで構成される。ここでは、連結された4つの鋼矢板200を鋼矢板ユニット250とし、8つの鋼矢板ユニット250が、断熱壁144に囲われた土壌146の中心から放射状に配されている。
図4(c)に示すように、鋼矢板ユニット250を構成する鋼矢板200に設けられた熱交換配管230は、隣り合う熱交換配管230と接続され、蓄熱装置配管142が形成される。
夏季に蓄熱装置配管142を流通する温められた熱媒は、熱媒の流れの上流側において、高い温度の融点を有する潜熱蓄熱材と熱交換するため、潜熱蓄熱材に熱媒の温熱を効率的に蓄えることができる。しかし、熱媒は潜熱蓄熱材と熱交換することで、熱媒の流れの下流側では温度が低下する。このため、熱媒の流れの下流側で高い温度の融点を有する潜熱蓄熱材を利用すると、蓄熱効率が低減する場合がある。
このため、鋼矢板ユニット250では、融点の異なる2種類の潜熱蓄熱材が利用される。ここで、2種類の潜熱蓄熱材のうち、相対的に高い融点(例えば、75℃)を有する潜熱蓄熱材を高融点潜熱蓄熱材Hとし、相対的に低い融点(例えば、35℃)を有する潜熱蓄熱材を低融点潜熱蓄熱材Lとする。
そして、鋼矢板ユニット250において、熱媒の流れの上流側に高融点潜熱蓄熱材Hを配し、熱媒の流れの下流側に低融点潜熱蓄熱材Lを配する。蓄熱する場合、黒塗り矢印で示すように、熱媒は土壌146の中心側から外周側へ流通する。そこで、ここでは、鋼矢板ユニット250のうち、土壌146の中心側に位置した2つの鋼矢板200を鋼矢板200aとし、断熱壁144側に位置した2つの鋼矢板200を鋼矢板200bとする。したがって、鋼矢板200aが熱媒の流れの上流側であり、鋼矢板200bが熱媒の流れの下流側となる。そして、鋼矢板200aの収容空間222には高融点潜熱蓄熱材Hが充填され、鋼矢板200bの収容空間222には低融点潜熱蓄熱材Lが充填される。
夏季の熱媒の温度は80℃程度と高い温度であることから、熱媒の流れの上流側に位置する鋼矢板200aでは、相対的に高い温度の融点を有する高融点潜熱蓄熱材Hにより、熱媒の有する高い温度の温熱を効率的に蓄えることができる。そして、熱媒の流れの下流側に位置する鋼矢板200bでは、相対的に低い温度の融点を有する低融点潜熱蓄熱材Lにより、高融点潜熱蓄熱材Hと熱交換することで温度が低下した熱媒の温熱を効率的に蓄えることが可能となる。
その結果、夏季には、蓄熱装置140の断熱壁144に囲われた土壌146の中心側の領域に相対的に高い温度の温熱が蓄えられ、土壌146の外周側の領域に相対的に低い温度の温熱が蓄えられる。
そして、冬季に蓄熱装置140に蓄えられた熱を利用する場合は、白抜き矢印で示すように、熱媒を鋼矢板200b側から鋼矢板200a側へ流通させる。これにより、熱媒は夏季の地上の温熱が蓄熱された土壌146と、蓄熱材240を介して熱交換し、外気温よりも高い温度となって空調用ヒートポンプ130へ送られる。このようにして、夏季に土壌146に蓄熱した温熱が、冬季に地上に取り出されて熱源として利用されることとなる。
なお、ここでは、蓄熱装置140により、夏季に蓄熱した温熱を冬季に利用する場合について説明したが、これとは逆に、蓄熱装置140は、冬季に地上の冷熱を土壌146に蓄熱するとともに、土壌146に蓄熱された冷熱を夏季に利用することができる。例えば、高融点潜熱蓄熱材Hとして、12℃に融点を有する潜熱蓄熱材を利用し、低融点潜熱蓄熱材Lとして、8℃に融点を有する潜熱蓄熱材を利用する。そして、冬季に外気等の冷熱を蓄熱装置140に蓄熱し、夏季に冷房等の熱源とすることができる。
さらに、夏季および冬季の蓄熱に利用する蓄熱材240を混ぜて鋼矢板200の収容空間222に充填することで、夏季と冬季との双方で蓄熱装置140を利用することもできる。例えば、夏季の蓄熱に対応した融点を有する高融点潜熱蓄熱材Hと、冬季の蓄熱に対応した融点を有する高融点潜熱蓄熱材Hとを混ぜて鋼矢板200aの収容空間222に充填し、夏季の蓄熱に対応した融点を有する低融点潜熱蓄熱材Lと、冬季の蓄熱に対応した融点を有する低融点潜熱蓄熱材Lを混ぜて鋼矢板200bの収容空間222に充填させる。それぞれの潜熱蓄熱材は、ガラスビーズ等を利用したマイクロカプセルに封入し、不凍液等の媒質とともに収容空間222に充填する。
夏季に蓄える温熱の温度と冬季に蓄える冷熱の温度は差が大きいため、夏季には、夏季の蓄熱に対応した融点を有する潜熱蓄熱材のみが機能し、冬季には、冬季の蓄熱に対応した融点を有する潜熱蓄熱材のみが機能する。このように、融点の異なる複数種類(ここでは2種類)の潜熱蓄熱材を、鋼矢板200(鋼矢板200a、鋼矢板200b)の収容空間222に充填することで、夏季および冬季の双方の蓄熱に対応した蓄熱材240(潜熱蓄熱材)を利用することができ、年間を通じた蓄熱効率を向上させることが可能となる。
なお、夏季の蓄熱においては、冬季の蓄熱に対応した融点を有する高融点潜熱蓄熱材Hおよび低融点潜熱蓄熱材Lは顕熱蓄熱材として機能する。同様に、冬季の蓄熱においては、夏季の蓄熱に対応した融点を有する高融点潜熱蓄熱材Hおよび低融点潜熱蓄熱材Lは顕熱蓄熱材として機能する。
本実施形態の蓄熱装置140を構成する鋼矢板200および断熱用鋼矢板300は、圧入工法により埋設することができる。圧入工法では主に油圧式圧入機等の小型の重機を用いるため、大型の重機が必要となる従来の工法と比較して騒音や振動が小さい。また、圧入工法では残土が発生せず、残土の処理にかかる時間と費用を削減することができるため、熱交換配管230(鋼矢板200)および断熱壁144(断熱用鋼矢板300)の設置費用を低減することが可能となる。さらに、従来大型の重機を使用することができないために蓄熱装置140を設置することができなかった狭小地にも、蓄熱装置140を設置することが可能となる。
また、従来では、一度挿入された熱交換配管230および断熱壁144は容易に撤去することができなかったため、熱交換配管230および断熱壁144が損傷した際に修理および交換することが困難であった。さらに、地上の建物Bの建て替えの際には、地中に設けられた熱交換配管230および断熱壁144が建て替えの障害となるおそれがあった。本実施形態にかかる鋼矢板200および断熱用鋼矢板300では、鋼矢板200および断熱用鋼矢板300を1つずつ挿入および撤去することが可能であるため、熱交換配管230および断熱壁144が損傷した際の修理および交換や、地上の建物Bの建て替えの際の撤去が容易となる。
以上説明したように、鋼矢板200および断熱用鋼矢板300によれば、蓄熱装置配管142および断熱壁144の設置作業時の騒音および振動を低減するとともに、設置作業にかかる時間を短縮し、設置費用を低減することができる。
(第1の変形例:蓄熱装置440)
図5は本実施形態の第1の変形例にかかる蓄熱装置440を説明するための図であり、図5(a)は蓄熱装置440の上面図、図5(b)は、図5(a)において一点鎖線で囲った4つの鋼矢板200の鉛直断面図である。図5中、鋼矢板200が有する蓄熱材240をハッチングで示す。また、蓄熱時の熱媒の流れを矢印で示す。
図5(a)に示すように、蓄熱装置440では、複数の鋼矢板200が、土壌146の中心側から断熱壁144側へ渦巻状に配される。また、図5(b)に示すように、隣り合う熱交換配管230は接続されて1の蓄熱装置配管142が形成される。ここでは、複数の鋼矢板200のうちで、高融点潜熱蓄熱材Hが充填される鋼矢板200aは、土壌146の中心側に配され、低融点潜熱蓄熱材Lが充填される鋼矢板200bは、土壌146の外周側へ配される。
蓄熱する場合は、図5(a)の矢印で示すように、土壌146の中心側の熱交換配管230から、断熱壁144側の熱交換配管230へ熱媒が流通される。したがって、土壌146の中心側の領域に相対的に高い温度の熱が蓄えられ、土壌146の外周側の領域に相対的に低い温度の熱が蓄えられる。
(第2の変形例:蓄熱装置540)
図6は本実施形態の第2の変形例にかかる蓄熱装置540を説明するための図であり、図6(a)は蓄熱装置540の上面図、図6(b)は、図6(a)において一点鎖線で囲った4つの鋼矢板200の鉛直断面図である。図6中、鋼矢板200が有する蓄熱材240をハッチングで示す。また、蓄熱時の熱媒の流れを矢印で示す。
図6(a)に示すように、蓄熱装置540では、2つの鋼矢板ユニット542が設けられる。2つの鋼矢板ユニット542は、それぞれ異なる地中蓄熱システムSに設けられる。鋼矢板ユニット542では、連結された7つの鋼矢板200が4列設けられている。図6(b)に示すように、鋼矢板ユニット542において、隣り合う熱交換配管230は接続され、また隣り合う列における熱交換配管230が接続されて1つの蓄熱装置配管142が形成される。
図6(a)に示すように、蓄熱する場合、土壌146の中心側に位置する熱交換配管230から土壌146の外周側の熱交換配管230へ、矢印で示す方向に熱媒が流通される。ここでは、蓄熱時に熱媒の流れの上流側となる2列の鋼矢板200が、高融点潜熱蓄熱材Hが充填される鋼矢板200aであり、蓄熱時に熱媒の流れの下流側となる2列の鋼矢板200が、低融点潜熱蓄熱材Lが充填される鋼矢板200bである。
土壌146には、鋼矢板200aからなる列が向かい合うように2つの鋼矢板ユニット542が埋設される。したがって、例えば夏季には、土壌146の中心側の領域に相対的に高い温度の温熱が蓄えられ、土壌146の外周側の領域に相対的に低い温度の温熱が蓄えられる。
以上説明したように、変形例にかかる蓄熱装置440、540においても、鋼矢板200aを配する領域と鋼矢板200bを配する領域とが空間的に分けられ、異なる温度の温熱および冷熱を効率的に蓄えることが可能となる。また、蓄熱装置540によれば、近接する2の建物Bに設けられる2の地中蓄熱システムSにおいて、蓄熱装置540を共通化することができる。
(第3の変形例:鋼矢板600)
図7は本実施形態の第3の変形例にかかる鋼矢板600を説明するための図であり、図7(a)は、鋼矢板600の斜視図、図7(b)は、図7(a)のVII(b)−VII(b)線における水平断面図である。
図7に示すように、鋼矢板600における鋼矢板基体210および収容部220にはそれぞれ突出部としてフィン610a、610bが設けられている。フィン610aは、鋼矢板基体210のウェブ部212において、収容部220が設けられた側と反対側から外方に略垂直に突出し、鋼矢板基体210の長手方向に延在した平板である。本実施形態では、フィン610aは4個設けられている。また、フィン610bは、収容部220において、ウェブ部212と対向する面から外方に略垂直に突出し、収容部220の長手方向に延在した平板である。本実施形態では、フィン610bは2個設けられている。
鋼矢板600にフィン610a、610bが設けられることで、鋼矢板600と土壌146との接触面積が増加し、鋼矢板600と土壌146との伝熱効率を向上させることができる。
(第4の変形例:鋼矢板700)
図8は本実施形態の第4の変形例にかかる鋼矢板700を説明するための図であり、図8(a)は、鋼矢板700の斜視図、図8(b)は図8(a)のVIII(b)−VIII(b)線における水平断面図である。
図8に示すように、鋼矢板700における鋼矢板基体210のウェブ部710は波形に形成され、突出部712が設けられている。このため、鋼矢板700と土壌146との接触面積が増加し、鋼矢板700と土壌146との伝熱効率を向上させることができる。
(第5の変形例:鋼矢板800)
図9は、本実施形態の第5の変形例にかかる鋼矢板800を説明するための図であり、図9(a)は鋼矢板800の斜視図、図9(b)は図9(a)のIX(b)−IX(b)線における水平断面図である。
図9(a)に示すように、鋼矢板800には、排水部材810が設けられる。排水部材810は鋼矢板基体210の収容部220に設けられた、断面U字型の板部材であり、液状化対策に用いられる市販の排水機能を有する鋼矢板に設けられる排水部材を利用できる。排水部材810には、フィルタ付きの多数の排水孔812が設けられている。土壌の液状化層において、地震等により間隙水圧が上昇すると、土壌中の水は、フィルタを介して排水孔812から排水部材810と収容部220との間に流入され、鋼矢板基体210の上方に排水される。
鋼矢板800は排水機能と地中蓄熱機能をともに有するため、液状化対策を行う場合には、排水機能を有する鋼矢板800と、地中蓄熱システムSにおける鋼矢板800とを別個に設置する必要がなく、省スペース化を図ることができる。また、液状化対策と蓄熱装置140の設置を同時に行うことができるため、設置作業にかかる時間を短縮し、設置費用を削減することが可能となる。
(第6の変形例:鋼矢板900)
図10は、本実施形態の第6の変形例にかかる鋼矢板900を説明するための図であり、図10(a)は鋼矢板900の斜視図、図10(b)は図10(a)のX(b)−X(b)線における水平断面図、図10(c)は鋼矢板900の鉛直断面図である。理解を容易とするために、図10(a)において熱交換配管230の図示を省略し、図10(c)中、フランジ部214および底部224の図示を省略している。また、蓄熱材920をハッチングで示す。
図10(a)および(b)に示すように、鋼矢板900の収容部910は、側壁板912と仕切板914とを含んで構成される。側壁板912は断面U字型の板部材であり、側壁板912を鋼矢板基体210のウェブ部212に溶接等により固定することで収容空間916が形成される。また、仕切板914は収容空間916に設けられる板部材である。仕切板914における長手方向に沿って延在する2の側面のうち一方が鋼矢板基体210のウェブ部212に溶接等により固定され、他方が側壁板912に溶接等により接合される。また、仕切板914は、長手方向における底部224側の一端に円形の孔914aが設けられている。仕切板914によって、収容空間916は2の収容空間916a、916bに分けられる。
熱交換配管230は、往路管232が収容空間916aに収容され、復路管234が収容空間916bに収容される。また、仕切板914の孔914aに接続管236が挿入される。
鋼矢板900では、蓄熱材920として、高融点潜熱蓄熱材Hおよび低融点潜熱蓄熱材Lが収容空間916に充填される。例えば、図10(c)に示すように、往路管232が収容された収容空間916aには高融点潜熱蓄熱材Hが充填され、復路管234が収容された収容空間916bには低融点潜熱蓄熱材Lが充填される。
このため、鋼矢板900においては、蓄熱時は往路管232から復路管234へ熱媒が流通され、土壌146のうちで往路管232側の領域に相対的に高い温度の温熱が蓄えられ、復路管234側の領域に相対的に低い温度の温熱が蓄えられる。そして、蓄熱利用時は、復路管234から往路管232へ熱媒が流通され、熱媒は蓄熱材920を介して土壌146の温熱と熱交換する。
したがって、鋼矢板900によれば、1の鋼矢板900のみを埋設する場合にも、異なる温度の熱を空間的に分けて蓄えることができ、蓄熱効率を向上させることができる。
なお、蓄熱材240、920として、融解における潜熱を利用する潜熱蓄熱材を用いるとした。しかし、蒸発における潜熱を利用する潜熱蓄熱材を用いるとしてもよい。蒸発における潜熱を利用する潜熱蓄熱材としては、例えばエタノールが挙げられる。具体的には、例えば、高融点潜熱蓄熱材Hに代えてエタノールを利用し、エタノールと、パラフィン等の低融点潜熱蓄熱材Lのそれぞれをガラスビーズ等に充填して、不凍液等の媒質と共に収容空間222、916へ充填する。
また、鋼矢板200、600、700、800、900の収容空間222、916に充填される蓄熱材240、920を季節毎に入れ替えて利用してもよい。例えば、4月から9月までを夏季とし、10月から3月までを冬季とする。夏季の後半(7月から9月)には夏季の蓄熱に対応した融点を有する高融点潜熱蓄熱材Hおよび低融点潜熱蓄熱材Lを収容空間222、916に充填し、夏季の地上の温熱を土壌146に蓄える。そして冬季の前半(10月から12月)に、蓄えられた温熱を利用する。
その後、夏季の蓄熱に対応した融点を有する高融点潜熱蓄熱材Hおよび低融点潜熱蓄熱材Lを取り出し、冬季の蓄熱に対応した融点を有する高融点潜熱蓄熱材Hおよび低融点潜熱蓄熱材Lに入れ替える。冬季の後半(1月から3月)に冬季の地上の冷熱を土壌146に蓄え、夏季の前半(4月から6月)に、蓄えられた冷熱を利用する。そして、冬季の蓄熱に対応した融点を有する高融点潜熱蓄熱材Hおよび低融点潜熱蓄熱材Lを夏季の蓄熱に対応した融点を有する高融点潜熱蓄熱材Hおよび低融点潜熱蓄熱材Lに入れ替える。また、潜熱蓄熱材をマイクロカプセルに封入し、不凍液等の媒質と共に収容空間222、916に充填することで、入れ替えを容易に行うことができる。
このように、蓄熱材240、920を入れ替えることでも、地上の温熱または冷熱に適した温度の潜熱蓄熱材を利用できることから、年間を通しての蓄熱効率を向上させることができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態において、鋼矢板基体210はU型鋼矢板としたが、鋼矢板基体210の形状に制限はなく、H型鋼矢板、Z型鋼矢板等を利用してもよい。
また、地中蓄熱システムSでは、太陽熱集熱器100を設け、集熱用ヒートポンプ110の熱源として太陽熱を利用しているが、熱源は燃料電池の排熱等を利用してもよく、熱源に限定はない。また室内機120も空調機を例としているが、土壌146に冷熱を蓄えた場合には、蓄えられた冷熱を利用する冷蔵庫や冷凍庫を利用してもよいし、逆に土壌146に温熱を蓄えた場合には、蓄えられた温熱を利用する温水器などを利用しても構わない。集熱用ヒートポンプ110の熱源はどの熱源を用いてもよいし、蓄熱された冷熱または温熱を利用する機器はどの機器を用いてもよく、どの組合せでも良い。
また、上記実施形態において、断面U字型の収容部220、910が鋼矢板基体210に設けられることで、鋼矢板基体210のウェブ部212、710と収容部220、910との間に収容空間222、916が形成されるとした。しかし、上部が開口した箱型の収容部を鋼矢板基体210に設け、箱型の収容部の内部を収容空間222、916としてもよい。
また、上記実施形態において、潜熱蓄熱材は高融点潜熱蓄熱材Hおよび低融点潜熱蓄熱材Lの2種類を用いるとした。しかし、潜熱蓄熱材は3種類以上用いてもよいし、1種類でもよい。
また、地中蓄熱システムSでは季間蓄熱を行うとしたが、地中蓄熱システムSに例えば給湯器や乾燥機を設け、昼に地上の温熱を蓄熱装置140、440、540に蓄え、夜に蓄熱装置140、440、540に蓄えられた温熱を給湯器や乾燥機で利用するといった日間での蓄熱(昼夜間蓄熱)を行うとしてもよい。
本発明は、地中に蓄熱させる鋼矢板に利用することができる。
H 高融点潜熱蓄熱材(潜熱蓄熱材)
L 低融点潜熱蓄熱材(潜熱蓄熱材)
146 土壌
200、200a、200b、600、700、800、900 鋼矢板
210 鋼矢板基体
220、910 収容部
222、916、916a、916b 収容空間
230 熱交換配管
230a 入口端
230b 出口端
232 往路管
234 復路管
236 接続管
240、920 蓄熱材
610a、610b フィン(突出部)
712 突出部

Claims (6)

  1. 鋼矢板基体と、
    前記鋼矢板基体に設けられ、該鋼矢板基体の長手方向に延在した収容空間が内部に形成される収容部と、
    前記収容空間に収容され、内部を熱媒が流通する熱交換配管と、
    前記収容空間に充填される蓄熱材と、
    を備えたことを特徴とする鋼矢板。
  2. 前記蓄熱材は、潜熱蓄熱材であることを特徴とする請求項1に記載の鋼矢板。
  3. 前記収容空間には、融点の異なる複数種類の潜熱蓄熱材が収容されていることを特徴とする請求項2に記載の鋼矢板。
  4. 前記熱交換配管は、
    前記鋼矢板基体の長手方向に延在するとともに、前記収容部に互いに並列して収容された往路管および復路管と、
    前記往路管の一端と前記復路管の一端とを接続する接続管と、
    を備え、
    前記往路管には、前記接続管に接続される一端側と反対側に入口端が設けられ、前記復路管には、該接続管に接続される一端側と反対側に出口端が設けられ、該入口端から該往路管に流入した前記熱媒が、該接続管および該復路管を介して、該復路管の該出口端から外部に排出されることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の鋼矢板。
  5. 前記収容部は、前記鋼矢板基体に固定された板部材で構成され、該板部材と該鋼矢板基体との間に前記収容空間が形成されることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の鋼矢板。
  6. 前記収容部を構成する前記板部材、および、前記鋼矢板基体のいずれか一方または双方に、土壌との接触面積を増加させる突出部が設けられていることを特徴とする請求項5に記載の鋼矢板。
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