JP2007160468A - 工具アンクランプ機構 - Google Patents

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真 笹生
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OKUBO GEAR
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Abstract

【課題】 自動工具交換装置と精度高く連動し、しかも、油圧を使用せずに主軸ヘッドを軽量化することができる工具アンクランプ機構を提供する。
【解決手段】 自動工具交換装置のチャンジャアーム17を作動させるカムシャフト10に、チャンジャアーム17の作動タイミングと同調したカム曲線を有するアンクランプカム23を設け、チャンジャアーム17側に、アンクランプカム23と連動するロックシャフト36とアンクランプシャフト35、および、ロックシャフト36と連動するサイドロック37を設け、主軸ヘッド3側に、サイドロック37が連結される連結ハウジング52を設ける。そして、アンクランプカム23の回転に連動してロックシャフト36とアンクランプシャフト35とが軸方向に移動し、ロックシャフト36の移動に連動してサイドロック37が連結ハウジング52と連結し、その後、アンクランプシャフト35が主軸50のドローバーを押圧するように、ロックシャフト36とアンクランプシャフト35とサイドロック37とを配設する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ATC(自動工具交換装置)を備えたマシニングセンタなどの工作機械の主軸に把持(クランプ)された工具を開放(アンクランプ)する工具アンクランプ機構に関する。
ATCを備えたマシニングセンタなどの工作機械では、工具ホルダ(工具)が次のようにして主軸に把持される。すなわち、主軸内の軸方向にドローバーが進退動可能に配設され、このドローバーを後方に引っ張る複数の皿ばねが配設されている。また、ドローバーの前端部にはコレットが配設され、このコレットが工具ホルダのプルスタッド(コブ)を把持した状態で、皿ばねの力によってドローバーが後方に引っ張られることで、工具ホルダが後方に引っ張られて主軸に把持されるものである。
一方、主軸から工具ホルダを開放するのに、油圧シリンダを用いたアンクランプ機構が知られている(例えば、特許文献1参照。)。このアンクランプ機構は、ドローバーの後端部に油圧シリンダが配設され、この油圧シリンダのピストンを前進させることでドローバーを皿ばねの力に抗して前進させる。これにより、コレットが工具ホルダのプルスタッドを開放し、工具ホルダが主軸から開放されるものである。
また、主軸から工具ホルダを開放するのに、カムやリンクなどを用いたアンクランプ機構も知られている(例えば、特許文献2参照。)。このアンクランプ機構は、主軸を収容する主軸ヘッド内に、一端部がドローバー側に連結されたアンクランプレバーと、このアンクランプレバーの他端部を押圧する押圧部材とが配設されている。また、主軸ヘッド外のコラムに板カムが設けられ、主軸ヘッドが上下動すると、板カムによって押圧部材がスライドし、押圧部材がアンクランプレバーを押圧する。これにより、アンクランプレバーがドローバーを前進させ、コレットからプルスタッドが開放されて、工具ホルダが主軸から開放されるものである。
特開2002−66814号公報 特開平11−42505号公報
ところで、上記特許文献1に記載されているようなアンクランプ機構では、油圧シリンダとATCとが機構的に連動されていないため(駆動源が同一でないため)、油圧シリンダの動きをATCと同調させるように制御しなければならないが、油圧シリンダとATCとの作動タイミングがずれる場合がある。すなわち、油圧シリンダの上記ピストンの動きとATCのチャンジャアームの動き(回転・ストローク)とがずれてしまい、例えば、チャンジャアームが工具ホルダを保持する前にピストンが前進し、ドローバーを前進させてしまう場合があり得る。また、油圧シリンダのための配管や制御装置などを要するため、アンクランプ機構が複雑化し費用もかさむとともに、油漏れなどによって環境を汚染するおそれがある。
また、上記特許文献2に記載されているようなアンクランプ機構では、主軸ヘッド内にアンクランプレバーと押圧部材とが配設されているため、加工中などに主軸ヘッド(主軸)を上下動させる場合に、アンクランプレバーと押圧部材をも上下動させることになる。このため、主軸ヘッドの上下動に大きな駆動力を要するとともに、主軸ヘッドの位置精度や移動速度を低下させる要因となる。また、コラムに設けられた板カムによって押圧部材がスライドするため(押圧部材の駆動源がATCの駆動源と異なるため)、押圧部材のスライドがATCと良好に連動されずに、上記特許文献1と同様なタイミングのずれが生じる場合がある。
そこで本発明は、ATCと精度高く連動し、しかも、油圧を使用せずに主軸ヘッドを軽量化することができる工具アンクランプ機構を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、自動工具交換装置を備えた工作機械の主軸に把持された工具を開放する工具アンクランプ機構であって、自動工具交換装置のチャンジャアームを作動させるカムシャフトに、チャンジャアームの作動タイミングと同調したカム曲線を有するアンクランプカムを設け、チャンジャアーム側に、アンクランプカムと連動するロックシャフトとアンクランプシャフト、および、ロックシャフトと連動する連結部材を設け、主軸を収容する主軸ヘッド側に、連結部材が連結される被連結部材を設け、アンクランプカムの回転に連動してロックシャフトとアンクランプシャフトとが軸方向に移動し、ロックシャフトの移動に連動して連結部材が被連結部材と連結し、この連結の後にアンクランプシャフトの一端部が主軸のドローバーを押圧するように、ロックシャフトとアンクランプシャフトと連結部材とを配設したことを特徴としている。
(作用)
チャンジャアームの作動タイミングと同調したアンクランプカムの回転に連動して、連結部材が被連結部材と連結し、その後、アンクランプシャフトの一端部によってドローバーが押圧される。これにより、コレットが工具ホルダのプルスタッドを開放し、工具ホルダ(工具)が主軸から開放される。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の工具アンクランプ機構において、主軸ヘッド側に、アンクランプレバーとこのアンクランプレバーを駆動する駆動手段とを設け、この駆動手段によってアンクランプレバーが駆動されてドローバーを押圧するようにアンクランプレバーを配設したことを特徴としている。
(作用)
駆動手段によってアンクランプレバーを駆動することで、アンクランプレバーがドローバーを押圧し、工具が主軸から開放される。
請求項1に記載の発明によれば、カムシャフトにアンクランプカムが設けられ、しかも、このアンクランプカムのカム曲線がチャンジャアームの作動タイミングと同調しているため、ATCのチャンジャアームと本工具アンクランプ機構とが精度高く連動する。すなわち、チャンジャアームとアンクランプカムとの駆動源(カムシャフト)が同一で、しかも同調しているため、チャンジャアームの回転・ストロークのタイミングと、本工具アンクランプ機構によるアンクランプのタイミングとを完全に一致(連動)させることが可能となる。また、連結部材が被連結部材と連結した後に、すなわち、チャンジャアーム側と主軸ヘッド側とが連結された後に、アンクランプシャフトによってドローバーが押圧されるため、その押圧力が主軸(主軸ヘッド)のみに伝わり、主軸ヘッドを介して主軸ボールネジなどに負荷がかかることがない。さらに、主軸ヘッド側には被連結部材のみを設けるため、主軸ヘッドを軽量化することができ、しかも、油圧を使用しないため、油漏れなどによって環境を汚染するおそれがない。
請求項2に記載の発明によれば、駆動手段によってアンクランプレバーを駆動することで、主軸(主軸ヘッド)がどの位置にあっても主軸から工具を開放させることができる。しかも、アンクランプレバーとエアシリンダなどの駆動手段のみを主軸ヘッド側に設けるため、主軸ヘッドを軽量化することができる。
以下、本発明を図示の実施形態に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態に係わる工具アンクランプ機構の周辺を示す外観斜視図であり、チャンジャアーム装置1と、本工具アンクランプ機構の機構部本体2と、主軸ヘッド3などを示している。なお、本実施形態では、ATC(自動工具交換装置)を備えたマシニングセンタ(工作機械)に本工具アンクランプ機構が備わっているものとする。
チャンジャアーム装置1はATCの一部であり、広く一般に使用されているチャンジャアーム装置と同様の構成のため、ここでは詳細な説明を省略するが、概略次のような構成となっている。すなわち、図2に示すように、カムシャフト10に、旋回カム11、シフトカム12、ウォームホイール13が配設され、さらにウォームホイール13と噛み合うウォームシャフト14が配設されている。そして、モータ15によってウォームシャフト14が駆動されると、その駆動力がウォームホイール13に伝達され、カムシャフト10が回転するようになっている。また、アウトプットシャフト16の下端部側には、工具(図示せず)を保持する工具ホルダ22を保持するチャンジャアーム17が取り付けられ、上端部には、スプライン16aを介してタレット18が取り付けられている。このタレット18の外周面には、外周に沿って複数のスチールボール19が配設され、このスチールボール19が旋回カム11と噛み合うようになっている。そして、旋回カム11が回転すると、スチールボール19を介してタレット18およびアウトプットシャフト16が回転し、チャンジャアーム17が回転するようになっている。また、レバー20の一端部がシフトカム12と噛み合い、他端部に取り付けられたカムフォロア21がアウトプットシャフト16の溝16bに装着された状態で、レバー20が配設されている。そして、シフトカム12が回転すると、レバー20およびカムフォロア21を介してアウトプットシャフト16に軸方向の動力が伝わり、アウトプットシャフト16およびチャンジャアーム17が図中上下方向に移動(ストローク)するようになっている。なお、スチールボール19がカムフォロアのタレット18であってもよい。
上記のようなカムシャフト10に、アンクランプカム23が配設されている。このアンクランプカム23は、上記のチャンジャアーム17の回転・ストローク(作動)タイミングと同調・同期したカム曲線を有し、詳細については後述する。
機構部本体2は、ケーシング31内に主として、動力伝達シャフト32、第1レバー33、第2レバー34、アンクランプシャフト35、ロックシャフト36および2つのサイドロック37(連結部材)が、次のように配設されている。すなわち、動力伝達シャフト32の一端部に第1ローラフォロア38が取り付けられ、この第1ローラフォロア38がアンクランプカム23のカム面に接触した状態で、動力伝達シャフト32が図中上下方向にスライド(移動)可能に配設されている。
第1レバー33の両端部には、第1カムフォロア39と第2カムフォロア40とが取り付けられ、第1カムフォロア39は動力伝達シャフト32の上端面32aに位置し、第2カムフォロア40はアンクランプシャフト35の上端面35aに位置されている。第1レバー33の中央部には第1レバーシャフト41が配設され、この第1レバーシャフト41を中心にして第1レバー33が揺動できるようになっている。また、第1レバーシャフト41と第1カムフォロア39との直線距離と、第1レバーシャフト41と第2カムフォロア40との直線距離との比(レバー比)は、1:1となっている。
第2レバー34の両端部には、第3カムフォロア42と第4カムフォロア43とが取り付けられ、第3カムフォロア42は第1カムフォロア39の上面に位置し、第4カムフォロア43はロックシャフト36の上端面36aに位置されている。第2レバー34には第2レバーシャフト44が配設され、この第2レバーシャフト44を中心にして第2レバー34が揺動できるようになっている。また、第2レバーシャフト44と第3カムフォロア42との直線距離と、第2レバーシャフト44と第4カムフォロア43との直線距離との比(レバー比)は、約1:4.7となっている。
アンクランプシャフト35は図中上下方向にスライド(移動)可能に配設され、下端部が後述するプッシュデスク45の上側に位置されている。ロックシャフト36は図中上下方向にスライド(移動)可能に配設され、周側には互いに対向する一対の軸方向に沿った平面部36bが形成され、下端部側には互いに対向する一対の凹部36cが形成されている。また、アンクランプシャフト35とロックシャフト36とには、後述する図4に示すように、それぞれを上方に押し上げる第1スプリング47、第2スプリング48が装着されている。
サイドロック37はシャフト(円柱)状で、ロックシャフト36に対して垂直に配設され、図中水平方向にスライド(移動)可能に配設されている。また、先端部には第2ローラフォロア46が取り付けられ、ロックシャフト36が上死点(最上位)に位置した状態で、ロックシャフト36の凹部36cに第2ローラフォロア46が位置するようにサイドロック37が配設されている。そして、ロックシャフト36が上死点から下方にスライドし、第2ローラフォロア46が平面部36bに乗り上げることで、サイドロック37が外側(ロックシャフト36の反対側)にスライドするようになっている。また、サイドロック37には、後述する図4に示すように、サイドロック37を内側(ロックシャフト36側)に押す第3スプリング49が装着されている。
以上のような構成により、アンクランプカム23が回転すると動力伝達シャフト32が上下動し、この上下動に伴って第1レバー33および第2レバー34が揺動する。そして、この揺動によってアンクランプシャフト35およびロックシャフト36が上下動することで、アンクランプシャフト35およびロックシャフト36がアンクランプカム23と連動するようになっている。さらに、ロックシャフト36が上下動することで、サイドロック37が水平方向にスライド(連動)するようになっている。また、機構部本体2のケーシング31は、チャンジャアーム装置1のケーシング24に取り付けられ、これにより、チャンジャアーム17側に、アンクランプシャフト35とロックシャフト36とサイドロック37とが配設されるようになっている。
主軸ヘッド3は、マシニングセンタのコラム(図示せず)に主軸ボールネジ(図示せず)を介して図中上下動可能に配設され、主軸ヘッド3内には、図3に示すように主軸50が収容されている。主軸50は、広く一般に使用されている主軸と同様の構成であるため、ここでは詳細な説明を省略するが、概略次のような構成となっている。すなわち、主軸50内の軸方向にドローバーが進退動可能に配設され、このドローバーを後方(図中上方)に引っ張る複数の皿ばねが配設されている。また、ドローバーの前端部にはコレットが配設され、このコレットが工具ホルダ22のプルスタッドを把持した状態で、皿ばねの力によってドローバーが後方に引っ張られることで、工具ホルダ22が後方に引っ張られて主軸50に把持(クランプ)される。一方、ドローバーを皿ばねの力に抗して前進させる(図中下方に押圧する)ことで、コレットが工具ホルダ22のプルスタッドを開放し、工具ホルダ22が主軸50から開放(アンクランプ)されるものである。そして、本実施形態では、ドローバーの後端部50aに対向してプッシュシャフト51が上下動可能に配設され、このプッシュシャフト51がドローバーの後端部50aを押圧してドローバーを前進させることで、工具ホルダ22が主軸50から開放される。また、プッシュシャフト51の上面にはプッシュデスク45が取り付けられ、プッシュデスク45の座面(上面)はプッシュシャフト51の座面よりも大きく設定されている。これにより、プッシュデスク45の座面に、アンクランプシャフト35の下端部および、後述するアンクランプレバー53の第5カムフォロア55が位置(接触)できるようになっている。
また、主軸ヘッド3の上部には、筒状の連結ハウジング52(被連結部材)が取り付けられ、この連結ハウジング52の互いに対向する側壁には、一対の凹状の被連結カップ52aが形成されている。この被連結カップ52aは、後述するようにサイドロック37が連結ハウジング52内に位置され、サイドロック37が外側にスライドした際に、サイドロック37の後端部37aが被連結カップ52aに挿入されるように、形成、配置されている。
さらに、主軸ヘッド3の上部には、アンクランプレバー53とこのアンクランプレバー53を駆動するエアシリンダ54(駆動手段)とが配設されている。アンクランプレバー53の先端部には、一対の第5カムフォロア55が取り付けられ、この第5カムフォロア55はアンクランプシャフト35を挟むようにしてプッシュデスク45の座面に位置されている。また、アンクランプレバー53には第3レバーシャフト56が配設され、この第3レバーシャフト56が連結ハウジング52に回転可能に軸支され、第3レバーシャフト56を中心にしてアンクランプレバー53が揺動できるようになっている。このアンクランプレバー53の後端部には、エアシリンダ54のロッド先端部が接続され、このエアシリンダ54のロッドが前進すると、アンクランプレバー53の先端部が下方に移動し、第5カムフォロア55がプッシュデスク45、すなわちドローバーの後端部50aを押圧するようにアンクランプレバー53が配設されている。なお、エアシリンダ54はシリンダボックス57内に収納され、このシリンダボックス57は、架台58を介して主軸ヘッド3に取り付けられている。
次に、このような構成の工具アンクランプ機構の動作について、アンクランプカム23のカム曲線とともに説明する。図4から図8は工具アンクランプ機構の動きを示し、図9は、チャンジャアーム17の回転角と、チャンジャアーム17のストローク位置(上下動位置)と、アンクランプシャフト35の上下動位置のタイミングチャートを示す。また、説明のために、一部の寸法、数値を例として挙げて説明する。
まず、主軸ヘッド3が工具交換位置まで移動され、アンクランプシャフト35とロックシャフト36とサイドロック37とが、連結ハウジング52内に位置した状態をアンクランプカム23の原点位置とする。この原点位置(0°)から角度3°までは、第1レバー33と第2レバー34とは動作(揺動)せず、図4(a)、(b)に示すように、アンクランプシャフト35とロックシャフト36とが上死点に位置し、ロックシャフト36の凹部36cに第2ローラフォロア46が位置する。また、サイドロック37の後端部37aが被連結カップ52aに挿入されておらず、アンクランプシャフト35の下端部とプッシュデスク45との隙間が5mmで、主軸ヘッド3の上面からプッシュデスク45の座面までの距離が24.5mmとする。
アンクランプカム23が角度21°まで回転すると、動力伝達シャフト32が5mm上方にスライド(上昇)し、この上昇に連動して第1レバー33が揺動し、第1カムフォロア39が5mm上昇し、第2カムフォロア40が5mm下がる。そして、この第2カムフォロア40に押圧されて、アンクランプシャフト35が5mm下方にスライド(降下)する。これにより、図5(b)に示すように、アンクランプシャフト35の下端部がプッシュデスク45の座面に接触した状態となる。一方、動力伝達シャフト32に連動して第2レバー34が揺動し、第3カムフォロア42が5mm上昇し、第4カムフォロア43が23.7mm下がる。この第4カムフォロア43に押圧されて、ロックシャフト36が23.7mm降下する。そして、図5(a)に示すように、第2ローラフォロア46が平面部36bに乗り上げ、サイドロック37が外側に10mmスライドし、後端部37aが被連結カップ52aに挿入される。これにより、チャンジャアーム装置1(機構部本体2)と主軸ヘッド3とが連結された状態となる。
アンクランプカム23が角度98°まで回転すると、動力伝達シャフト32が17mm上昇し、この上昇に連動して第1レバー33が揺動し、第1カムフォロア39が17mm上昇し、第2カムフォロア40が17mm下がる。そして、この第2カムフォロア40に押圧されて、アンクランプシャフト35が17mm降下する。この降下に伴って、図6(b)に示すように、プッシュデスク45およびプッシュシャフト51が17mm降下し、プッシュシャフト51によってドローバーの後端部50aが押圧されて、工具ホルダ22が主軸50から開放(アンクランプ)される。一方、動力伝達シャフト32に連動して第2レバー34が揺動し、第3カムフォロア42が17mm上昇し、第4カムフォロア43が78.19mm下がる。そして、この第4カムフォロア43に押圧されて、ロックシャフト36が78.19mm降下する。このとき、図6(a)に示すように、第2ローラフォロア46は平面部36b上に位置し、サイドロック37の後端部37aが被連結カップ52aに挿入されたままの状態となっている。そして、アンクランプカム23の角度が272°まではこの状態が維持され、この間に、チャンジャアーム17の回転、ストローク(上下方向の移動)など、通常のATC動作(工具交換動作)が行われる。
続いて、アンクランプカム23が角度330°まで回転すると、動力伝達シャフト32が17mm降下し、この降下に連動して第1レバー33が揺動し、第1カムフォロア39が17mm降下し、第2カムフォロア40が17mm上がる。一方、主軸50の皿ばねの力によってドローバーが後方に引っ張られ、図7(b)に示すように、ドローバーの後端部50aによってプッシュシャフト51およびアンクランプシャフト35が17mm押し上げられる。と同時に、主軸50のコレットが工具ホルダ22のプルスタッドを把持した状態で、工具ホルダ22が後方に引っ張られて主軸50に把持(クランプ)される。また、動力伝達シャフト32に連動して第2レバー34が揺動し、第3カムフォロア42が17mm降下し、第4カムフォロア43が78.19mm上がる。そして、第2スプリング48によってロックシャフト36が78.19mm押し上げられる。このとき、図7(a)に示すように、第2ローラフォロア46は平面部36b上に位置し、サイドロック37の後端部37aが被連結カップ52aに挿入されたままの状態となっている。
最後に、アンクランプカム23が角度357°まで回転すると、動力伝達シャフト32が5mm降下し、この降下に連動して第1レバー33が揺動し、第1カムフォロア39が5mm降下し、第2カムフォロア40が5mm上がる。そして、第1スプリング47によってアンクランプシャフト35が5mm押し上げられ、図8(b)に示すように、アンクランプシャフト35の下端部とプッシュデスク45との隙間が5mmとなる。一方、動力伝達シャフト32に連動して第2レバー34が揺動し、第3カムフォロア42が5mm降下し、第4カムフォロア43が23.7mm上がる。そして、第2スプリング48によってロックシャフト36が23.7mm押し上げられる。これにより、ロックシャフト36の凹部36cに第2ローラフォロア46が位置し、図8(a)に示すように、第3スプリング49によってサイドロック37が内側に10mmスライドし、後端部37aが被連結カップ52aから外れる。これにより、チャンジャアーム装置1(機構部本体2)と主軸ヘッド3とが分離された状態となる。以上により、工具アンクランプ機構の1サイクル動作が終了する。
一方、主軸ヘッド3がチャンジャアーム装置1(機構部本体2)と離れた任意の位置にある状態で、工具ホルダ22を主軸50から開放したい場合には、エアシリンダ54を駆動すればよい。これにより、エアシリンダ54のロッドが前進し、上記のように、アンクランプレバー53の先端部(第5カムフォロア55)が、プッシュデスク45およびプッシュシャフト51を介してドローバーの後端部50aを押圧して(図10参照)、工具ホルダ22が主軸50から開放される。
以上のように本工具アンクランプ機構によれば、チャンジャアーム17とアンクランプカム23とが同じ駆動源であるカムシャフト10によって駆動(作動)され、しかも、アンクランプカム23のカム曲線がチャンジャアーム17の作動タイミングと同調しているため、ATCのチャンジャアーム17と本工具アンクランプ機構とが精度高く連動する。すなわち、上記のように、チャンジャアーム17の回転・ストロークのタイミングと、本工具アンクランプ機構によるアンクランプおよび皿ばねなどによるクランプのタイミングとを完全に一致(連動)させることが可能となる。これにより、ATCの制御に従った工具開放、工具把持が実行され、自動工具交換が良好に行われる。
また、サイドロック37の後端部37aが連結ハウジング52の被連結カップ52aに挿入された後に、すなわち、チャンジャアーム装置1(機構部本体2)と主軸ヘッド3とが連結された後に、アンクランプシャフト35によってドローバーの後端部50aが押圧される。このため、その押圧力が主軸50(主軸ヘッド3)のみに伝わり、主軸ヘッド50を介して主軸ボールネジなどに負荷がかかることがない。
さらに、主軸ヘッド3には、連結ハウジング52とアンクランプレバー53とエアシリンダ54のみを設けているため、主軸ヘッド3を軽量化することができ、主軸ヘッド3の上下動時(加工時)における駆動力の低減や、主軸ヘッド3の位置精度や移動速度を向上させることができる。しかも、油圧を使用しないため、油漏れなどによって環境を汚染するおそれがなく、油圧シリンダのための配管や制御装置なども不要となる。
また、エアシリンダ54によってアンクランプレバー53を駆動することで、主軸50(主軸ヘッド3)がどの位置にあっても主軸50から工具ホルダ22を開放させることができる。例えば、マシニングセンタの作動不良が生じた場合に、ATC(機構部本体2)の作動によらなくても、任意の位置にて主軸50から工具ホルダ22を開放させることができる。
以上、この発明の実施形態について説明したが、具体的な構成は、上記の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。例えば、本実施形態では、シャフト状のサイドロック37を凹状の被連結カップ52aに挿入することで、チャンジャアーム装置1と主軸ヘッド3とを連結しているが、その他の形状や連結方法であってもよい。また、本実施形態では、第1レバー33と第2レバー34との2つのレバーを備えているが、1つのレバーによってアンクランプシャフト35とロックシャフト36とに動力を伝え、サイドロック37の連結(挿入)タイミングやプッシュデスク45の押圧タイミングが上記のようになるように、アンクランプシャフト35とロックシャフト36とを配置(配設)するようにしてもよい。
本発明の実施形態に係わる工具アンクランプ機構の周辺を示す外観斜視図。 本発明の実施形態に係わる工具アンクランプ機構の構成斜視図。 本発明の実施形態における主軸ヘッドの上部と連結ハウジングを示す断面図。 本発明の実施形態に係わる工具アンクランプ機構の動きを示し、アンクランプカムの角度が0°〜3°の状態におけるロックシャフト側を示す図(a)と、アンクランプシャフト側を示す図(b)。 本発明の実施形態に係わる工具アンクランプ機構の動きを示し、アンクランプカムの角度が21°の状態におけるロックシャフト側を示す図(a)と、アンクランプシャフト側を示す図(b)。 本発明の実施形態に係わる工具アンクランプ機構の動きを示し、アンクランプカムの角度が98°の状態におけるロックシャフト側を示す図(a)と、アンクランプシャフト側を示す図(b)。 本発明の実施形態に係わる工具アンクランプ機構の動きを示し、アンクランプカムの角度が330°の状態におけるロックシャフト側を示す図(a)と、アンクランプシャフト側を示す図(b)。 本発明の実施形態に係わる工具アンクランプ機構の動きを示し、アンクランプカムの角度が357°の状態におけるロックシャフト側を示す図(a)と、アンクランプシャフト側を示す図(b)。 本発明の実施形態に係わる工具アンクランプ機構におけるチャンジャアームの回転角と、チャンジャアームのストローク位置と、アンクランプシャフトの上下動位置との関係を示すタイミングチャート。 本発明の実施形態に係わる工具アンクランプ機構のアンクランプレバーの動きを示す図。
符号の説明
1 チャンジャアーム装置
2 機構部本体
3 主軸ヘッド
10 カムシャフト
16 アウトプットシャフト
17 チャンジャアーム
22 工具ホルダ
23 アンクランプカム
32 動力伝達シャフト
33 第1レバー
34 第2レバー
35 アンクランプシャフト
36 ロックシャフト
37 サイドロック(連結部材)
45 プッシュデスク
50 主軸
50a ドローバーの後端部
51 プッシュシャフト
52 連結ハウジング(被連結部材)
52a 被連結カップ
53 アンクランプレバー
54 エアシリンダ(駆動手段)

Claims (2)

  1. 自動工具交換装置を備えた工作機械の主軸に把持された工具を開放する工具アンクランプ機構であって、
    前記自動工具交換装置のチャンジャアームを作動させるカムシャフトに、前記チャンジャアームの作動タイミングと同調したカム曲線を有するアンクランプカムを設け、
    前記チャンジャアーム側に、前記アンクランプカムと連動するロックシャフトとアンクランプシャフト、および、前記ロックシャフトと連動する連結部材を設け、
    前記主軸を収容する主軸ヘッド側に、前記連結部材が連結される被連結部材を設け、
    前記アンクランプカムの回転に連動して前記ロックシャフトと前記アンクランプシャフトとが軸方向に移動し、前記ロックシャフトの移動に連動して前記連結部材が前記被連結部材と連結し、この連結の後に前記アンクランプシャフトの一端部が前記主軸のドローバーを押圧するように、前記ロックシャフトと前記アンクランプシャフトと前記連結部材とを配設した、
    ことを特徴とする工具アンクランプ機構。
  2. 前記主軸ヘッド側に、アンクランプレバーとこのアンクランプレバーを駆動する駆動手段とを設け、この駆動手段によって前記アンクランプレバーが駆動されて前記ドローバーを押圧するように前記アンクランプレバーを配設した、
    ことを特徴とする請求項1に記載の工具アンクランプ機構。
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