JP6292890B2 - チャック装置 - Google Patents

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本発明は、ワークを掴むチャック装置に関し、特に、ワーク仮受機能を備えたチャック装置に関するものである。
従来、ワークの掴み替え時にワークを仮受させるための装置として、例えば特許文献1にて提案されているワーク仮受装置がある。
実開平5−31803号公報
上記特許文献1に係るワーク仮受装置は、ワークを載置するワーク仮受台を備え、このワーク仮受台を旋回させる旋回駆動機構により、該ワーク仮受台を、載置されたワークがチャックの軸線に整合する位置と、ワークの加工領域から退避した位置との相互間で移動させることができるように構成されている。
しかし、上記のワーク仮受装置では、ワーク仮受台を旋回させるために、旋回駆動機構をチャック周辺の主軸台に設置しなければならず、チャック周辺構造の複雑化を招くという問題がある。
そこで、チャックによるワークの掴み替えと同時にワークを仮受させるためのワーク仮受部材をチャック本体に設けることが行われている。
ところで、チャック本体にワーク仮受部材を設けるものにおいて、ワーク仮受部材がチャック本体の前端面から突出したのでは、ワークの加工時にワーク仮受部材と工具とが干渉する恐れがあるため、チャック本体内部を抉って抉り部を設け、この抉り部にワーク仮受部材を設置して、ワーク仮受部材がチャックの前端面から突出しないようにチャック内部に配設するようにしている。
このため、チャック本体内部における抉り部においてワーク仮受部材との間に洞窟状の空間部(以下、「うろ部」という。)が不可避的に形成され、このうろ部に切粉が入り込み溜まってしまい、例えばワークの掴み替えでクランプ部を加工する際、該クランプ部に切粉が噛み込み、加工精度不良やワークがスリップするなどの不具合が発生する恐れがあるという問題点がある。
本発明は、前述のような問題点に鑑みてなされたもので、切粉が溜まるのを防ぐことができるとともに、ワークの掴み替え時にワークを仮受することができるチャック装置を提供することを目的とするものである。
前記目的を達成するために、本発明によるチャック装置は、
チャック本体の前端部に複数のチャック爪がそのチャック本体の径方向に移動自在に組み込まれてなり、前記チャック本体の軸線に沿って進退動作されるチャック爪駆動体により前記チャック爪を前記チャック本体の径方向内向きに移動させてワークを掴むクランプ状態と、前記チャック爪を前記チャック本体の径方向外向きに移動させてワークを開放するアンクランプ状態とを切替可能に構成されるチャック装置において、
ワークを一時的に支えるワーク仮受部材を前記チャック本体にその前端面から出し入れ可能に組み込み、該ワーク仮受部材をワークのクランプ時に前記チャック本体の前端面と面一となるように引っ込め、ワークのアンクランプ時に前記チャック本体の前端面から突出させてワークを仮受するように前記チャック爪駆動体の動きに連動させる連動機構を設けることを特徴とするものである(第1発明)。
発明において、前記チャック爪駆動体の前進または後退動作により、前記チャック爪がチャック本体の径方向内向きまたは外向きに移動されてクランプ状態またはアンクランプ状態とされ、前記連動機構は、第1のラック部を有し、前記チャック爪駆動体と連結される第1の押引きロッドと、第2のラック部を有し、前記ワーク仮受部材に連結される第2の押引きロッドと、これら押引きロッドのそれぞれのラック部の間に配されてそれらラック部に噛み合うピニオンとを備え、前記チャック爪駆動体を前進または後退動作させると、前記第1の押引きロッド、ピニオンおよび第2の押引きロッドを介してそのチャック爪駆動体と反対向きの動力が前記ワーク仮受部材に伝達されて該ワーク仮受部材が後退または前進動作されるように構成されるものとすることができる(第発明)。
発明において、前記チャック爪駆動体の前進または後退動作により、前記チャック爪がチャック本体の径方向外向きまたは内向きに移動されてアンクランプ状態またはクランプ状態とされ、前記連動機構は、一端側が前記チャック爪駆動体へと連結されるとともに他端側が前記ワーク仮受部材へと連結される押引きロッドを備え、前記チャック爪駆動体を前進または後退動作させると、前記押引きロッドを介してそのチャック爪駆動体と同じ向きの動力が前記ワーク仮受部材に伝達されて該ワーク仮受部材が前進または後退動作されるように構成されるものとすることができる(第発明)。
本発明によれば、ワークを加工する際のワーククランプ時にワーク仮受部材がチャック本体の前端面と面一となるように引っ込められるので、チャック本体内に切粉が溜まるのを防ぐことができる。また、ワークを掴み替える際のワークアンクランプ時にワーク仮受部材がチャック本体の前端面から突出されて、ワークを仮受するようにされているので、ワークの掴み替え時にワークを仮受することができる。
また、ャック本体の前端面からワーク仮受部材を出し入れさせるための駆動源と、チャック爪を駆動する駆動源とを兼ねる構成を採用することにより、ワーク仮受部材を出し入れさせるための駆動源を別途設ける必要がなくなり、装置構成の簡素化を図ることができる。
また、第発明の構成を採用することにより、チャック爪駆動体の前進または後退動作、つまりワークのクランプまたはアンクランプ動作に連動させて、ワーク仮受部材を後退または前進動作、つまりチャック本体に対してワーク仮受部材を引き込みまたは突出させる動作を機械的に確実に行うことができる。
また、第発明の構成を採用することにより、チャック爪駆動体の前進または後退動作、つまりワークのアンクランプまたはクランプ動作に連動させて、ワーク仮受部材を前進または後退動作、つまりチャック本体に対してワーク仮受部材を突出または引き込ませる動作を機械的に確実に行うことができる。
本発明の第1の実施形態に係るチャック装置の正面図である。 図1のA−A線断面図で、ワーククランプ状態図である。 図1のA−A線断面図で、ワークアンクランプ状態図である。 図1のB−B線断面図で、ワーククランプ状態図である。 図1のB−B線断面図で、ワークアンクランプ状態図である。 図2のC−C線断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るチャック装置で、図1のA−A線断面図に相当するワーククランプ状態図である。 第2の実施形態に係るチャック装置で、図1のA−A線断面図に相当するワークアンクランプ状態図である。 第2の実施形態に係るチャック装置で、図1のB−B線断面図に相当するワーククランプ状態図である。 第2の実施形態に係るチャック装置で、図1のB−B線断面図に相当するワークアンクランプ状態図である。 ワーク仮受部材の駆動機構の他の態様例の説明図で、ワーククランプ状態図である。 ワーク仮受部材の駆動機構の他の態様例の説明図で、ワークアンクランプ状態図である。
次に、本発明によるチャック装置の具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
なお、以下に述べる実施の形態は、工作機械の一態様であるクランクシャフトミラーのチャック装置に本発明を適用した例であるが、これに限定されるものではなく、例えば旋盤のチャック装置にも適用することができる。
〔第1の実施形態〕
<チャック装置の基本構造の説明>
図1には、本実施形態のチャック装置の正面図が、図2には、図1のA−A線断面図が、それぞれ示されている。
本実施形態のチャック装置1は、図2に示されるように、クランクシャフトミラーのワークヘッド(図示省略)に装備される主軸2の先端にその主軸2と同心をなして固定されるチャック本体3を備えている。このチャック本体3は、略円柱形状を呈しており、このチャック本体3の前面部には、図1に示されるように、120°の中心角で3個のガイド溝4が放射状に形成され、各ガイド溝4には、ワークWを掴むためのチャック爪5がチャック本体3の径方向に沿って移動自在に係合している。
なお、チャック爪5は、図示されない付勢手段(ばね等)により、チャック本体3の径方向外向きに付勢されている。
図2に示されるように、チャック本体3の内部には、チャック本体3の軸線と一致して延びるセンタ駆動プランジャ6が配設されており、このセンタ駆動プランジャ6の先端には、センタ7が取り付けられている。
センタ駆動プランジャ6は、図示されない油圧シリンダの作動により、チャック本体3の軸線に沿って往復移動され、センタ7を稼働位置(図2参照)と退避位置(図3参照)との間で進退動作させる役目をする。
また、チャック本体3の内部には、センタ駆動プランジャ6を案内・支持するためのプランジャ支持体3aがチャック本体3に固設されている。また、チャック本体3の内部には、プランジャ支持体3aの外周側に嵌められ、チャック本体3の軸線と一致して延びるチャック爪駆動スリーブ(本発明の「チャック爪駆動体」に相当する。)8が配設されている。
チャック爪駆動スリーブ8は、前述したセンタ駆動プランジャ6と同様に、図示されない油圧シリンダの作動により、チャック本体3の軸線に沿って往復移動される。
チャック爪駆動スリーブ8の外周側には、球面軸受9を介して押圧プレート10が装着されており、球面軸受9により、押圧プレート10が、チャック爪駆動スリーブ8の軸線回りに回転可能であるとともに、チャック爪駆動スリーブ8の軸線と直交する平面に対して傾動可能とされている。
ここで、押圧プレート10は、図6に示されるように、外周の3箇所にそれぞれ外方へ突出した舌片部10aを有する略三角形状のプレート部材により構成されている。
図2に示されるように、チャック本体3の内部における押圧プレート10からチャック爪5に至る部分には、各チャック爪5に対応して、チャック爪ロッド11が、チャック本体3の軸線と平行な軸線に沿って移動可能に配設されている。
チャック爪ロッド11の基端部には、凹溝11aが形成されており、押圧プレート10の舌片部10aがその凹溝11aに係合している。
チャック爪ロッド11の先端部には、傾斜面11bが形成される一方、この傾斜面11bと接触する傾斜面5aがチャック爪5の背部に形成されており、これら傾斜面5a,11bは、互いに傾斜方向へ摺動自在に係合されており、チャック爪ロッド11をその軸線に沿って前進または後退動作させると、チャック爪5がチャック本体3の径方向内向きまたは外向きに移動されるようになっている。
<ワーク仮受部材の説明>
図1に示されるように、チャック本体3の前面部には、ワークWを一時的に支える2個のワーク仮受部材20がチャック本体3の前端面から出し入れ可能に組み込まれている。すなわち、チャック本体3の前面部には、2個のワーク仮受部材20が嵌挿される2個の開口部21が120°の中心角で前述したガイド溝4と60°位相をずらした位置に形成され、各開口部21には、ワーク仮受部材20がチャック本体3の軸線と平行な軸線方向に沿って移動自在に係合している。
<連動機構の説明>
図4に示されるように、チャック本体3の内部における押圧プレート10からワーク仮受部材20に至る部分には、チャック爪駆動スリーブ8の動きに連動させてワーク仮受部材20をチャック本体3の前端面から出し入れさせる連動機構25が配設されている。
連動機構25は、第1の押引きロッド26と、第2の押引きロッド27と、これら押引きロッド26,27の間に配されるピニオン28とを備えている。
ここで、第1の押引きロッド26は、第1のラック部26aを有し、チャック本体3の軸線と平行な軸線に沿って移動可能に配設されている。一方、第2の押引きロッド27は、第2のラック部27aを有し、第1の押引きロッド26の軸線と平行な軸線に沿って移動可能に配設されている。
第1の押引きロッド26と押圧プレート10とは、第1の押引きロッド26を貫通して押圧プレート10に差し込まれる連結ピン30によって連結されている。こうして、第1の押引きロッド26は、連結ピン30、押圧プレート10、球面軸受9を介してチャック爪駆動スリーブ8と連結されている。
第1の押引きロッド26の基端側(後端側)には、圧縮コイルばね31が配設されており、この圧縮コイルばね31により、第1の押引きロッド26は、前進方向に付勢されている。
なお、第1の押引きロッド26とは別に付勢ロッド32がチャック本体3の軸線回りに第1の押引きロッド26と120°位相をずらした位置(図6参照)に配設されている。この付勢ロッド32は、第1の押引きロッド26と同様に連結ピン30によって押圧プレート10に連結されるとともに、その基端側(後端側)には、第1の押引きロッド26と同様に圧縮コイルばね31が配設されている。つまり、付勢ロッド32および2個の第1の押引きロッド26が互いに120°の中心角をなして配置(図6参照)され、それぞれのロッド26,32に対応して圧縮コイルばね31が配設されている。こうして、付勢ロッド32および2個の第1の押引きロッド26のそれぞれから圧縮コイルばね31の付勢力を連結ピン30を介して押圧プレート10に作用させて該押圧プレート10に作用する付勢力をバランスさせて調心し、その調心作用により、2個の第1の押引きロッド26のそれぞれにチャック爪駆動スリーブ8からの動力が均等に作用するようにして、各ワーク仮受部材20の出し入れ動作を偏りなく同期して行うことができるようになっている。
第2の押引きロッド27とワーク仮受部材20とは、ワーク仮受部材20を背面側から支持するサポートブロック33を介して連結されている。ここで、サポートブロック33には、チャック本体3の軸線と平行な軸線に沿って延びるガイドロッド34が嵌挿されており、このガイドロッド34の案内作用により、ワーク仮受部材20の出し入れ動作がスムーズに行われるにようになっている。
第1の押引きロッド26と第2の押引きロッド27とにおけるそれぞれのラック部26a,27aは、互いに向い合せて配置されており、ピニオン28は、それらラック部26a,27aの両方に噛み合って支持軸35回りに回転可能とされており、第1の押引きロッド26と第2の押引きロッド27とを相対運動させる役目をする。
連動機構25においては、図4に示されるように、チャック爪駆動スリーブ8を前進動作させると、球面軸受9、押圧プレート10、連結ピン30、第1の押引きロッド26、ピニオン28、第2の押引きロッド27およびサポートブロック33を介してそのチャック爪駆動スリーブ8と反対向きの動力がワーク仮受部材20に伝達され、ワーク仮受部材20が後退動作されて、チャック本体3の前端面と面一となるように引っ込められる。
一方、図5に示されるように、チャック爪駆動スリーブ8を後退動作させると、球面軸受9、押圧プレート10、連結ピン30、第1の押引きロッド26、ピニオン28、第2の押引きロッド27およびサポートブロック33を介してそのチャック爪駆動スリーブ8と反対向きの動力がワーク仮受部材20に伝達され、ワーク仮受部材20が前進動作されて、チャック本体3の前端面から突出させてワークWを仮受することができる状態となる。
<ワークの掴み替え動作の説明>
以上に述べたように構成されるチャック装置1を用いて、加工対象であるワークW(クランクシャフト鍛造品)の掴み替えをする動作は、次のようにして行われる。
まず、図3に示されるように、センタ駆動プランジャ6をワークWから離れる方向に移動させて、ワークWの端面に形成されているセンタ穴に嵌入しているセンタ7をワークWから引き離すとともに、チャック爪駆動スリーブ8の後退動作により、チャック爪ロッド11を後退動作させ、これによってチャック爪5をチャック本体3の径方向外向きに移動させて加工済みのワークWを開放し、アンクランプ状態とする。このとき、チャック爪駆動スリーブ8の後退動作に連動して、図5に示されるように、第1の押引きロッド26が後退すると同時に第2の押引きロッド27が前進して、ワーク仮受部材20がチャック本体3の前端面から突出されるので、アンクランプ状態において加工済みのワークWをワーク仮受部材20に仮受させることができる。
その後、ワーク仮受部材20に仮受させたワークWと次に加工するワークWとを交換し、次の加工対象であるワークWをワーク仮受部材20上に載置する。
次いで、図2に示されるように、センタ駆動プランジャ6をワークWに向けて移動させ、ワークWの端面に形成されているセンタ穴にセンタ7を嵌入して、ワークWの芯出しを行う。
そして、チャック爪駆動スリーブ8の前進動作により、チャック爪ロッド11を前進動作させ、これによってチャック爪5をチャック本体3の径方向内向きに移動させてワークWを掴み、ワーククランプ状態とする。このとき、チャック爪駆動スリーブ8の前進動作に連動して、図4に示されるように、第1の押引きロッド26が前進すると同時に第2の押引きロッド27が後退して、ワーク仮受部材20がチャック本体3の前端面と面一となるように引っ込められるので、その後のワーク加工時にワーク仮受部材20と工具とが干渉することがなくなるとともに、切粉が溜まることがない。
<作用効果の説明>
本実施形態のチャック装置1によれば、図4に示されるように、ワークWを加工する際のワーククランプ時にワーク仮受部材20がチャック本体3の前端面と面一となるように引っ込められるので、チャック本体3内に切粉が溜まるのを防ぐことができる。また、図5に示されるように、ワークWを掴み替える際のワークアンクランプ時にワーク仮受部材20がチャック本体3の前端面から突出され、ワークWを仮受するようにされているので、ワークWの掴み替え時にワークWを仮受することができる。
また、チャック爪駆動スリーブ8の動きに連動させてワーク仮受部材20をチャック本体3の前端面から出し入れさせる連動機構25が設けられ、ワーク仮受部材20を出し入れさせるための駆動源と、チャック爪5を駆動する駆動源とを兼ねるようにされているので、ワーク仮受部材20を出し入れさせるための特別な駆動源を別途設ける必要がなくなり、装置構成の簡素化を図ることができる。
また、第1のラック部26aを有する第1の押引きロッド26、第2のラック部27aを有する第2の押引きロッド27およびピニオン28を主体とするラックアンドピニオンにより連動機構25を構成するものとしたので、チャック爪駆動スリーブ8の前進または後退動作、つまりワーククランプまたはアンクランプ動作に連動させて、ワーク仮受部材20を後退または前進動作、つまりチャック本体3に対してワーク仮受部材20を引き込みまたは突出させる動作を機械的に確実に行うことができる。
〔第2の実施形態〕
図7〜図10には、本発明の第2の実施形態に係るチャック装置の説明図が示されている。
本実施形態において、第1の実施形態と同一または同様のものについては、図に同一符号を付すに留めてその詳細な説明を省略することとし、以下においては、本実施形態に特有の部分を中心に説明することとする。
本実施形態においては、チャック爪ロッド11の先端部に形成される傾斜面11bとチャック爪5の背部に形成される傾斜面5aとがそれぞれ第1の実施形態における傾斜面11bと傾斜面5aとに対して反転させて設けられている。こうすることにより、本実施形態におけるチャック爪ロッド11とチャック爪5との動きの関係が、第1の実施形態におけるチャック爪ロッド11とチャック爪5との動きの関係と反対をなすようになり、チャック爪ロッド11を後退動作させるためにチャック爪駆動スリーブ8を後退動作させると、図7に示されるように、チャック爪5がチャック本体3の径方向内向きに移動されてワーククランプ状態となり、チャック爪ロッド11を前進動作させるためにチャック爪駆動スリーブ8を前進動作させると、図8に示されるように、チャック爪5がチャック本体3の径方向外向きに移動されてワークアンクランプ状態となるようにされている。なお、チャック爪5は、図示されない付勢手段(ばね等)により、チャック本体3の径方向内向きに付勢されている。
前述したように、チャック爪駆動スリーブ8の後退動作でワーククランプ状態(図7参照)となり、チャック爪駆動スリーブ8の前進動作でワークアンクランプ状態(図8参照)となる。ワーククランプ状態では、ワーク仮受部材20を後退(図9参照)させ、ワークアンクランプ状態では、ワーク仮受部材20を前進(図10参照)させる必要があるが、第1の実施形態では、ワーク仮受部材20とチャック爪駆動スリーブ8の動作が逆向きであるのに対し、本実施形態では、ワーク仮受部材20とチャック爪駆動スリーブ8の動作が同じ向きであるので、第1の実施形態では必要とされる動作方向を逆向きに変えるためのラックアンドピニオンが不要となる。このため、本実施形態では、押圧プレート10とワーク仮受部材20との間に押引きロッド40を配設し、この押引きロッド40の一端側を連結ピン30を介して押圧プレート10に連結するとともに、他端側をサポートブロック33を介してワーク仮受部材20に連結して連動機構25Aを構成することができ、第1の実施形態における連動機構25と比べて構造の簡素化を図ることができる。
以上、本発明のチャック装置について、複数の実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記実施形態に記載した構成に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができるものである。
例えば、上記の実施形態においては、チャック爪駆動スリーブ8とワーク仮受部材20とを連動機構25,25Aにより連動させる態様例を示したが、これに限定されるものではなく、例えば図11および図12に示されるように、チャック本体3内にワーク仮受部材20を押し引き駆動するための油圧アクチュエータ41を配設する態様もあり得る。なお、図11および図12において示されるものは、第1の実施形態のチャック装置1に油圧アクチュエータ41が適用されたものを例示している。また、説明の都合上、図11および図12において、連結ピン30、圧縮コイルばね31、付勢ロッド32等は、図示省略されている。
図11および図12においては、チャック爪駆動スリーブ8を進退駆動するための図示されない油圧シリンダへのアンクランプ油圧またはクランプ油圧の一部が油圧アクチュエータ41に供給されるようになっている。
そして、図11に示されるように、チャック爪駆動スリーブ8を前進させてワーククランプ状態とするためのクランプ油圧の一部が油圧アクチュエータ41に作用することにより、ワーク仮受部材20が後退動作されて、チャック本体3の前端面と面一となるように引っ込められる。一方、図12に示されるように、チャック爪駆動スリーブ8を後退させてワークアンクランプ状態とするためのアンクランプ油圧の一部が油圧アクチュエータ41に作用することにより、ワーク仮受部材20が前進動作されて、チャック本体3の前端面から突出させてワークWを仮受することができる状態となる。
なお、図示による詳細な説明は省略するが、油圧アクチュエータ41に代えて空圧または電動のアクチュエータを配設し、ワークWのクランプ・アンクランプ信号に基づいて、ワーククランプ信号が発信されたときには、該アクチュエータによってワーク仮受部材20をチャック本体3の前端面と面一となるように引っ込め、アンクランプ信号が発信されたときには、該アクチュエータによってワーク仮受部材20をチャック本体3の前端面から突出させるようにする態様もあり得る。
本発明のチャック装置は、切粉が溜まるのを防ぐことができるとともに、ワークの掴み替え時にワークを仮受することができるという特性を有していることから、クランクシャフトミラーや旋盤等の工作機械におけるワークの掴み替えの用途に好適に用いることができる。
1,1A チャック装置
3 チャック本体
5 チャック爪
8 チャック爪スリーブ(チャック爪駆動体)
20 ワーク仮受部材
25,25A 連動機構
26 第1の押引きロッド
26a 第1のラック部
27 第2の押引きロッド
27b 第2のラック部
28 ピニオン
40 押引きロッド

Claims (3)

  1. チャック本体の前端部に複数のチャック爪がそのチャック本体の径方向に移動自在に組み込まれてなり、前記チャック本体の軸線に沿って進退動作されるチャック爪駆動体により前記チャック爪を前記チャック本体の径方向内向きに移動させてワークを掴むクランプ状態と、前記チャック爪を前記チャック本体の径方向外向きに移動させてワークを開放するアンクランプ状態とを切替可能に構成されるチャック装置において、
    ワークを一時的に支えるワーク仮受部材を前記チャック本体にその前端面から出し入れ可能に組み込み、該ワーク仮受部材をワークのクランプ時に前記チャック本体の前端面と面一となるように引っ込め、ワークのアンクランプ時に前記チャック本体の前端面から突出させてワークを仮受するように前記チャック爪駆動体の動きに連動させる連動機構を設けることを特徴とするチャック装置。
  2. 前記チャック爪駆動体の前進または後退動作により、前記チャック爪がチャック本体の径方向内向きまたは外向きに移動されてクランプ状態またはアンクランプ状態とされ、
    前記連動機構は、第1のラック部を有し、前記チャック爪駆動体と連結される第1の押引きロッドと、第2のラック部を有し、前記ワーク仮受部材に連結される第2の押引きロッドと、これら押引きロッドのそれぞれのラック部の間に配されてそれらラック部に噛み合うピニオンとを備え、前記チャック爪駆動体を前進または後退動作させると、前記第1の押引きロッド、ピニオンおよび第2の押引きロッドを介してそのチャック爪駆動体と反対向きの動力が前記ワーク仮受部材に伝達されて該ワーク仮受部材が後退または前進動作されるように構成される請求項に記載のチャック装置。
  3. 前記チャック爪駆動体の前進または後退動作により、前記チャック爪がチャック本体の径方向外向きまたは内向きに移動されてアンクランプ状態またはクランプ状態とされ、
    前記連動機構は、一端側が前記チャック爪駆動体へと連結されるとともに他端側が前記ワーク仮受部材へと連結される押引きロッドを備え、前記チャック爪駆動体を前進または後退動作させると、前記押引きロッドを介してそのチャック爪駆動体と同じ向きの動力が前記ワーク仮受部材に伝達されて該ワーク仮受部材が前進または後退動作されるように構成される請求項に記載のチャック装置。
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