JPH067870Y2 - 工具交換装置付タレット装置 - Google Patents
工具交換装置付タレット装置Info
- Publication number
- JPH067870Y2 JPH067870Y2 JP1988025713U JP2571388U JPH067870Y2 JP H067870 Y2 JPH067870 Y2 JP H067870Y2 JP 1988025713 U JP1988025713 U JP 1988025713U JP 2571388 U JP2571388 U JP 2571388U JP H067870 Y2 JPH067870 Y2 JP H067870Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tool
- unclamp
- spindle
- holder
- gripping
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Landscapes
- Automatic Tool Replacement In Machine Tools (AREA)
- Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、工具交換装置を備えたタレット装置に関する
もので、特に加工位置にある主軸の加工中に、工具交換
位置にある主軸の工具交換を行なうタレット装置に関す
る。
もので、特に加工位置にある主軸の加工中に、工具交換
位置にある主軸の工具交換を行なうタレット装置に関す
る。
従来の技術 従来上記のようなタレット装置は、例えば、特開昭62
−224542号に開示のように、ベース上を前後左右
する移動コラムに、サドルを上下自在に設け、このサド
ルに水平面に対して45度傾斜し、割出状態で水平な主
軸と垂直な主軸とを有するタレットヘッドを旋回割出自
在に支持し、更に移動コラムには工具マガジンと、軸方
向に移動すると共に旋回する工具交換アームとを備えて
いる。
−224542号に開示のように、ベース上を前後左右
する移動コラムに、サドルを上下自在に設け、このサド
ルに水平面に対して45度傾斜し、割出状態で水平な主
軸と垂直な主軸とを有するタレットヘッドを旋回割出自
在に支持し、更に移動コラムには工具マガジンと、軸方
向に移動すると共に旋回する工具交換アームとを備えて
いる。
考案が解決しようとする課題 前記によれば、タレットヘッドは加工動作中は移動コラ
ムに対して上下する一方、工具交換アームは通常一般に
所定のストロークで軸方向に移動するようになっている
ので、この工具交換アームのストロークにより、前記垂
直な主軸の工具を把持出来る位置はおのずと決定され、
実際上は1個所しかなく、タレットヘッドがこのような
上下位置にあるときにのみ、水平主軸での加工中に垂直
主軸での工具交換ができるというに過ぎない。仮に、タ
レットヘッドの上下位置の全てに対応して工具交換アー
ムがタレットヘッドの垂直主軸との間で工具交換を行な
おうとすれば、工具交換アームの軸方向移動を多位置に
制御しようとする必要があり、何れにしても、工具交換
アームのストロークにより工具交換位置が制約されると
いう問題があった。また、主軸に対する工具の装着が、
いわゆるプルロッド方式なので、工具交換位置の垂直主
軸のプルロッドによる工具のクランプを解除するため
に、専用の解放シリンダを備えており、このような専用
の駆動源を収容する空間のない小型のタレット装置には
適用し難い問題があった。
ムに対して上下する一方、工具交換アームは通常一般に
所定のストロークで軸方向に移動するようになっている
ので、この工具交換アームのストロークにより、前記垂
直な主軸の工具を把持出来る位置はおのずと決定され、
実際上は1個所しかなく、タレットヘッドがこのような
上下位置にあるときにのみ、水平主軸での加工中に垂直
主軸での工具交換ができるというに過ぎない。仮に、タ
レットヘッドの上下位置の全てに対応して工具交換アー
ムがタレットヘッドの垂直主軸との間で工具交換を行な
おうとすれば、工具交換アームの軸方向移動を多位置に
制御しようとする必要があり、何れにしても、工具交換
アームのストロークにより工具交換位置が制約されると
いう問題があった。また、主軸に対する工具の装着が、
いわゆるプルロッド方式なので、工具交換位置の垂直主
軸のプルロッドによる工具のクランプを解除するため
に、専用の解放シリンダを備えており、このような専用
の駆動源を収容する空間のない小型のタレット装置には
適用し難い問題があった。
課題を解決するための手段 本考案は、前記問題を解決するために、コラムにサドル
を上下動自在に搭載し、このサドルには、互いに直交す
る一対の主軸を備えたタレットヘッドを、一方の主軸が
水平な加工位置に、他方の主軸が垂直な工具交換位置に
位置するように傾斜軸線回りに旋回割出自在に軸支して
成るタレット装置において、各主軸先端には、軸方向前
方へ付勢したクランプスリーブを介して工具ホルダを着
脱自在に装着するクイックチェンジホルダを備え、サド
ルにはベースプレートを昇降可能に案内し、ベースプレ
ートには、夫々工具ホルダを把持し得る開閉可能な複数
対の把持爪のうちの1対を、工具交換位置の主軸軸線上
に割り出すようにした工具マガジンを、待機位置と、工
具交換位置の主軸の工具ホルダを把持爪が把持可能な工
具把持位置間で前後動自在に支持し、かつ、この工具マ
ガジンには、各一対の把持爪と対応して、アンクランプ
アームを、その先端がクランプスリーブを押し下げるア
ンクランプ位置とアンクランプ解除位置間で上下方向に
揺動自在となるように軸支すると共に、アンクランプば
ねを介してアンクランプ方向へ付勢し、サドルには、工
具マガジンの前後動時に工具交換位置の主軸に対向する
アンクランプアームと係脱して、工具マガジンが待機位
置と工具把持位置間にある時にはアンクランプアームを
アンクランプ解除位置に保持し、工具把持位置におい
て、アンクランプアームをアンクランプ位置とする水平
カムを取り付けたことを特徴とする。
を上下動自在に搭載し、このサドルには、互いに直交す
る一対の主軸を備えたタレットヘッドを、一方の主軸が
水平な加工位置に、他方の主軸が垂直な工具交換位置に
位置するように傾斜軸線回りに旋回割出自在に軸支して
成るタレット装置において、各主軸先端には、軸方向前
方へ付勢したクランプスリーブを介して工具ホルダを着
脱自在に装着するクイックチェンジホルダを備え、サド
ルにはベースプレートを昇降可能に案内し、ベースプレ
ートには、夫々工具ホルダを把持し得る開閉可能な複数
対の把持爪のうちの1対を、工具交換位置の主軸軸線上
に割り出すようにした工具マガジンを、待機位置と、工
具交換位置の主軸の工具ホルダを把持爪が把持可能な工
具把持位置間で前後動自在に支持し、かつ、この工具マ
ガジンには、各一対の把持爪と対応して、アンクランプ
アームを、その先端がクランプスリーブを押し下げるア
ンクランプ位置とアンクランプ解除位置間で上下方向に
揺動自在となるように軸支すると共に、アンクランプば
ねを介してアンクランプ方向へ付勢し、サドルには、工
具マガジンの前後動時に工具交換位置の主軸に対向する
アンクランプアームと係脱して、工具マガジンが待機位
置と工具把持位置間にある時にはアンクランプアームを
アンクランプ解除位置に保持し、工具把持位置におい
て、アンクランプアームをアンクランプ位置とする水平
カムを取り付けたことを特徴とする。
作用 前記によれば、タレットヘッドの主軸の一方が加工中
に、他方の主軸は垂直な工具交換位置にある。この工具
交換位置の主軸に対して、待機位置から工具把持位置へ
工具マガジンが移動して、工具マガジンの空の把持爪が
主軸の工具ホルダを把持すると共に、この移動により水
平カムとの係合を外れたアンクランプアームが、アンク
ランプばねのバネ力で工具交換位置の主軸のクランプス
リーブを押し下げて主軸の工具ホルダのアンクランプを
行う。次いで、ベースプレートを上昇させることで工具
マガジンを上昇させて、工具ホルダを工具交換位置の主
軸から抜取り、工具マガジンを割出動作させて、次に使
用する工具を装着した工具ホルダを工具交換位置の主軸
の軸線上に割出して下降させ、新たな工具ホルダを工具
交換アームを用いることなく工具交換位置の主軸に装着
する。こうした一連の工具交換は、工具マガジンをサド
ルに昇降、かつ前後動自在に設けたことで、サドルの上
下位置に全く左右されない。
に、他方の主軸は垂直な工具交換位置にある。この工具
交換位置の主軸に対して、待機位置から工具把持位置へ
工具マガジンが移動して、工具マガジンの空の把持爪が
主軸の工具ホルダを把持すると共に、この移動により水
平カムとの係合を外れたアンクランプアームが、アンク
ランプばねのバネ力で工具交換位置の主軸のクランプス
リーブを押し下げて主軸の工具ホルダのアンクランプを
行う。次いで、ベースプレートを上昇させることで工具
マガジンを上昇させて、工具ホルダを工具交換位置の主
軸から抜取り、工具マガジンを割出動作させて、次に使
用する工具を装着した工具ホルダを工具交換位置の主軸
の軸線上に割出して下降させ、新たな工具ホルダを工具
交換アームを用いることなく工具交換位置の主軸に装着
する。こうした一連の工具交換は、工具マガジンをサド
ルに昇降、かつ前後動自在に設けたことで、サドルの上
下位置に全く左右されない。
実施例 第1図において、1はベース(図示せず)上に、水平に
前後(Z方向)、左右(X方向)するように摺動される
移動コラムで、この移動コラム1の前面には、左右に上
下の案内レール2が固着され、この案内レール2によ
り、サドル3が上下(Y方向)に摺動自在に案内されて
いる。サドル3には工具交換装置4及びタレットヘッド
装置5が装着してある。この工具交換位置4において、
サドル3の前壁3aの背面に直線転動案内6(ベアリン
グを用いて直線案内するもの)の2本のガイドレール6
aの端部がボルト7により固着され、ガイドレール6a
は平行に上方へ延設してある。このガイドレール6aは
上端部を接続バー8で連結してある。サドル3の1側面
(第1図右側面)にはベースプレート10の上下用のシ
リンダ9が固着されている。ベースプレート10は、前
記ガイドレール6aに転動案内されるガイドユニット6
bを上下左右の4隅に固着した主プレート10aとこの
主プレート10aの左右に固着した補助プレート10b
とから成り、前記シリンダ9のピストンロッド9aが第
1図右側の補助プレート10bにピン連結してあり、ピ
ストンロッド9aの上下により、ベースプレート10が
上下するようになっている。主プレート10aからは2
本の前後案内用のガイドバー11が前方に向かって互い
に平行に突設され、このガイドバー11に案内スリーブ
12が摺動自在に嵌合してあり(第4図)、この案内ス
リーブ12は、工具マガジン23を左右に案内するマガ
ジンレール14に固着してある。
前後(Z方向)、左右(X方向)するように摺動される
移動コラムで、この移動コラム1の前面には、左右に上
下の案内レール2が固着され、この案内レール2によ
り、サドル3が上下(Y方向)に摺動自在に案内されて
いる。サドル3には工具交換装置4及びタレットヘッド
装置5が装着してある。この工具交換位置4において、
サドル3の前壁3aの背面に直線転動案内6(ベアリン
グを用いて直線案内するもの)の2本のガイドレール6
aの端部がボルト7により固着され、ガイドレール6a
は平行に上方へ延設してある。このガイドレール6aは
上端部を接続バー8で連結してある。サドル3の1側面
(第1図右側面)にはベースプレート10の上下用のシ
リンダ9が固着されている。ベースプレート10は、前
記ガイドレール6aに転動案内されるガイドユニット6
bを上下左右の4隅に固着した主プレート10aとこの
主プレート10aの左右に固着した補助プレート10b
とから成り、前記シリンダ9のピストンロッド9aが第
1図右側の補助プレート10bにピン連結してあり、ピ
ストンロッド9aの上下により、ベースプレート10が
上下するようになっている。主プレート10aからは2
本の前後案内用のガイドバー11が前方に向かって互い
に平行に突設され、このガイドバー11に案内スリーブ
12が摺動自在に嵌合してあり(第4図)、この案内ス
リーブ12は、工具マガジン23を左右に案内するマガ
ジンレール14に固着してある。
次にマガジンレール14の前後駆動機構15について説
明する。この前後駆動機構15において前記右側の補助
プレート10bの背面に駆動シリンダ16が固着され、
また、左右の補助プレート10bの夫々に固着した軸受
17により、ペースプレート10の全幅にわたる回動軸
18が回動自在に支持されている(第3図)。この駆動
シリンダ16のピストンロッド16a先端と前記回動軸
18はアーム19でピン及びキー連結され、回動軸18
の前記軸受17隣接部分には、別のアーム20、20の
基部がそれぞれキー止めされ、このアーム20、20の
先端には、回転ピン21が回動自在に軸支され、この回
転ピン21は、前記マガジンレール14背面に固着した
案内ブラケット22の上下の長孔22a夫々前後方向移
動を規制されて回動自在に嵌合している。こうして、ピ
ストンロッド16aの上下動を回動軸18の回動に変換
し、これによりアーム20、20を揺動させて前記マガ
ジンレール14を待機位置W(第4図に2点鎖線で示
す)と工具把持位置H(第4図に実線で示す)間で前後
させるようになっている。
明する。この前後駆動機構15において前記右側の補助
プレート10bの背面に駆動シリンダ16が固着され、
また、左右の補助プレート10bの夫々に固着した軸受
17により、ペースプレート10の全幅にわたる回動軸
18が回動自在に支持されている(第3図)。この駆動
シリンダ16のピストンロッド16a先端と前記回動軸
18はアーム19でピン及びキー連結され、回動軸18
の前記軸受17隣接部分には、別のアーム20、20の
基部がそれぞれキー止めされ、このアーム20、20の
先端には、回転ピン21が回動自在に軸支され、この回
転ピン21は、前記マガジンレール14背面に固着した
案内ブラケット22の上下の長孔22a夫々前後方向移
動を規制されて回動自在に嵌合している。こうして、ピ
ストンロッド16aの上下動を回動軸18の回動に変換
し、これによりアーム20、20を揺動させて前記マガ
ジンレール14を待機位置W(第4図に2点鎖線で示
す)と工具把持位置H(第4図に実線で示す)間で前後
させるようになっている。
次に工具マガジン23において、長方形のマガジンプレ
ート24の背面に回動自在に軸支した4個の転動輪25
が前記マガジンレール14を上下から挟んでマガジンプ
レート24をマガジンレール14に対して左右に移動自
在にしてある。このマガジンプレート24の上部には割
出用のゼネバ溝26が削設され、前記マガジンレール1
4の背面に固着したブラケット27の上部に配置したモ
ータ28から、一対の傘歯車29、及び一対の平歯車3
0を介して回転されるゼネバ機構31のカムフオロア3
2と係合して、前記マガジンプレート24を工具把持具
33の左右ピッチで割り出すようになっている。工具把
持具33は、前記マガジンプレート24の下部に複数
(本実施例では5個)装着してある。夫々の工具把持具
33は、第5、6図に示すように、前記マガジンプレー
ト24に固着される本体34と一対の把持爪35及び後
述のクイックチェンジホルダ65のクランプスリーブ6
7をアンクランプさせるアンクランプアーム36とから
成っている。本体34は正面より見るとT字状で、中央
部分が後方へ斜めに突出した支持部34aに形成してあ
る。前記一対の把持爪35は、その略中間部を前記本体
34の支持部34aの両側の水平部34bに支持部34
aを挟んで回動ピン37により軸支されて把持爪35が
互いに開閉するようになっており、把持爪35の後部間
にばね38が介在され、把持爪35を閉じる方向に付勢
している。把持爪35の前端部内側には、工具ホルダ6
9の把持部69cを掴む掴み部35bが形成してある。
前記アンクランプアーム36はクランプスリーブと係合
可能なように先端部が二又部36aに形成され、その中
間部36bが前記本体34の支持部34aにピン39に
より軸支され、この中間部36bから上方に、前記把持
爪35の両側において突出した角部36cを有してい
る。そして、アンクランプアーム36の左右上面と前記
本体に形成したばね嵌合孔34c間には、クランプばね
40が介在され、クランプアーム36を絶えず下方に
(つまり、アンクランプ方向に)付勢している。このば
ね力は、クイックチェンジホルダ65のクランプスリー
ブ67をアンクランプするのに充分な力を生ずるように
設定されることは云うまでもない。アンクランプアーム
36の下部には、突起部36dがアンクランプアーム3
6の横幅全幅にわたって形成されている。この突起部3
6dは前記サドル3の前壁3a上部に固着した水平カム
41と係合して、前記マガジンレール14が待機位置W
と、把持爪35が工具ホルダ69を掴む工具把持位置H
との間にあるときは前記アンクランプアーム36を第5
図に示すように把持爪35に対して水平なアンクランプ
解除位置に保持し、工具把持位置Hで両者の係合が外れ
ると第4図のようにばね力でアンクランプ位置まで回動
し、この時、前記角部36cが本体34と当接し、それ
以上の回動が阻止されるようになっている。
ート24の背面に回動自在に軸支した4個の転動輪25
が前記マガジンレール14を上下から挟んでマガジンプ
レート24をマガジンレール14に対して左右に移動自
在にしてある。このマガジンプレート24の上部には割
出用のゼネバ溝26が削設され、前記マガジンレール1
4の背面に固着したブラケット27の上部に配置したモ
ータ28から、一対の傘歯車29、及び一対の平歯車3
0を介して回転されるゼネバ機構31のカムフオロア3
2と係合して、前記マガジンプレート24を工具把持具
33の左右ピッチで割り出すようになっている。工具把
持具33は、前記マガジンプレート24の下部に複数
(本実施例では5個)装着してある。夫々の工具把持具
33は、第5、6図に示すように、前記マガジンプレー
ト24に固着される本体34と一対の把持爪35及び後
述のクイックチェンジホルダ65のクランプスリーブ6
7をアンクランプさせるアンクランプアーム36とから
成っている。本体34は正面より見るとT字状で、中央
部分が後方へ斜めに突出した支持部34aに形成してあ
る。前記一対の把持爪35は、その略中間部を前記本体
34の支持部34aの両側の水平部34bに支持部34
aを挟んで回動ピン37により軸支されて把持爪35が
互いに開閉するようになっており、把持爪35の後部間
にばね38が介在され、把持爪35を閉じる方向に付勢
している。把持爪35の前端部内側には、工具ホルダ6
9の把持部69cを掴む掴み部35bが形成してある。
前記アンクランプアーム36はクランプスリーブと係合
可能なように先端部が二又部36aに形成され、その中
間部36bが前記本体34の支持部34aにピン39に
より軸支され、この中間部36bから上方に、前記把持
爪35の両側において突出した角部36cを有してい
る。そして、アンクランプアーム36の左右上面と前記
本体に形成したばね嵌合孔34c間には、クランプばね
40が介在され、クランプアーム36を絶えず下方に
(つまり、アンクランプ方向に)付勢している。このば
ね力は、クイックチェンジホルダ65のクランプスリー
ブ67をアンクランプするのに充分な力を生ずるように
設定されることは云うまでもない。アンクランプアーム
36の下部には、突起部36dがアンクランプアーム3
6の横幅全幅にわたって形成されている。この突起部3
6dは前記サドル3の前壁3a上部に固着した水平カム
41と係合して、前記マガジンレール14が待機位置W
と、把持爪35が工具ホルダ69を掴む工具把持位置H
との間にあるときは前記アンクランプアーム36を第5
図に示すように把持爪35に対して水平なアンクランプ
解除位置に保持し、工具把持位置Hで両者の係合が外れ
ると第4図のようにばね力でアンクランプ位置まで回動
し、この時、前記角部36cが本体34と当接し、それ
以上の回動が阻止されるようになっている。
次に、第7、8図に示すタレットヘッド装置5について
説明する。きのこ形状のタレットヘッド51は,軸受5
2、スペーサ53を挟んでその後端に傘歯車54が一体
に締結され、サドル3の水平面に対し45度傾斜した傾
斜支持部3aに回動自在に嵌込まれ、前方から押えリン
グ55により軸受52を押えてある。タレットヘッド5
1の主軸保持部51aには、互いに直交する主軸ユニッ
ト56が配設してあり、一方の主軸ユニット56がワー
クと対峙する水平な加工位置にあるとき、他の主軸ユニ
ット56が垂直な工具交換位置にあるようになってい
る。また、この主軸保持部51aには図示しない駆動モ
ータに連結した回転主軸74が挿通する貫通孔51bが
交差するように穿設され、この貫通孔51bのうち、加
工位置に位置した貫通孔51bを挿通するように回転主
軸74が前後するようになっており、先端のクラッチ7
4aが主軸ユニット56のクラッチ64aと係脱するよ
うになっている。タレットヘッド51には第8図のよう
に軸部を切除して係止壁51aが形成され、また、傾斜
支持部3aに2つのボルトがストッパ62として螺合さ
れている。前記傘歯車54は他の駆動傘歯車57と噛合
し、この駆動傘歯車57は駆動軸58と一体に連結され
れいる。この駆動軸58の後端部にはピニオン59が形
成され、このピニオン59と第7図において図示しない
油圧シリンダの、紙面垂直方向に移動するピストンロッ
ド60に形成したラック61とが噛合され、ピストンロ
ッド60の前進、後退によりタレットヘッド51を18
0度旋回割出させて、タレットヘッド51の係止壁51
aをストッパ62に当接させ、油圧シリンダに油圧をか
けたまま保持し、加工中割出位置を保持するようにして
ある。
説明する。きのこ形状のタレットヘッド51は,軸受5
2、スペーサ53を挟んでその後端に傘歯車54が一体
に締結され、サドル3の水平面に対し45度傾斜した傾
斜支持部3aに回動自在に嵌込まれ、前方から押えリン
グ55により軸受52を押えてある。タレットヘッド5
1の主軸保持部51aには、互いに直交する主軸ユニッ
ト56が配設してあり、一方の主軸ユニット56がワー
クと対峙する水平な加工位置にあるとき、他の主軸ユニ
ット56が垂直な工具交換位置にあるようになってい
る。また、この主軸保持部51aには図示しない駆動モ
ータに連結した回転主軸74が挿通する貫通孔51bが
交差するように穿設され、この貫通孔51bのうち、加
工位置に位置した貫通孔51bを挿通するように回転主
軸74が前後するようになっており、先端のクラッチ7
4aが主軸ユニット56のクラッチ64aと係脱するよ
うになっている。タレットヘッド51には第8図のよう
に軸部を切除して係止壁51aが形成され、また、傾斜
支持部3aに2つのボルトがストッパ62として螺合さ
れている。前記傘歯車54は他の駆動傘歯車57と噛合
し、この駆動傘歯車57は駆動軸58と一体に連結され
れいる。この駆動軸58の後端部にはピニオン59が形
成され、このピニオン59と第7図において図示しない
油圧シリンダの、紙面垂直方向に移動するピストンロッ
ド60に形成したラック61とが噛合され、ピストンロ
ッド60の前進、後退によりタレットヘッド51を18
0度旋回割出させて、タレットヘッド51の係止壁51
aをストッパ62に当接させ、油圧シリンダに油圧をか
けたまま保持し、加工中割出位置を保持するようにして
ある。
主軸ユニット56は第9図に示すように、主軸ケース6
3、この主軸ケース63に回動自在に軸支した主軸6
4、この主軸64の先端に装着した公知のクイックチェ
ンジホルダ65から構成され、主軸64にはストレート
のホルダ嵌合孔66が設けてある。クイックチェンジホ
ルダ65はクランプスリーブ67を後退させてクランプ
ボール68を半径方向外側に逃して工具ホルダ69を前
記ホルダ嵌合孔66に挿入し、その後、クランプスリー
ブ67をばね75により前進させて、クランプスリーブ
67の内側に形成されたテーパ面によってクランプボー
ル68を工具ホルダ69の把持溝69aに係合させるよ
うになっている。また、ホルダ嵌合孔66の底部には円
周を3等分する位置に所定の開き角度を持って、先端を
とがり先に形成した3つの爪片70(第10図に展開図
を示す)がホルダ嵌合孔66の入口を向いて固着されて
いる。また、工具ホルダ69の嵌入軸69b後端部に
は、前記爪片70間に挿入可能な別の爪片71が突設さ
れている。更に、ホルダ嵌合孔66の内面には、爪片7
0の頂点70aから円周方向に工具ホルダ69の爪片7
1の開き角度θの1/2の角度間であって、前記工具ホ
ルダ69の爪片71の頂点71aが爪片70の頂点70
aを結んで形成される平面に到達するまでに爪片71と
係合可能な位置に、爪片71を円周方向へ相対的に案内
するプランジャボール72がホルダ嵌合孔66内に突出
するように付勢してある。従って、クイックチェンジホ
ルダ65のクランプスリーブ67をアンクランプにした
状態で工具ホルダ69(工具ホルダ69は前述の工具マ
ガジン23の把持爪35により回転不能に掴まれてい
る)の嵌入軸69aを主軸64のホルダ嵌合孔66に挿
入すると、工具ホルダ69と主軸64がいかなる回転位
置にあっても、工具ホルダ69の軸方向移動により、爪
片71が第10図に示すようにプランジャボール72と
係合した後、あるいは全く係合しないで、爪片70の斜
面70bと爪片71の斜面71bとを係合させ、工具ホ
ルダ69に対して主軸64を相対的に回転させ、最終的
に爪片71を爪片70間に嵌入させ、あたかも、主軸6
4と工具ホルダ69をキー連結するように係合させる。
従って、主軸64及び工具ホルダ69のキーあわせのた
めのオリエンテーションが不要となる。尚、69cは前
記把持爪35に掴まれる工具ホルダ69の把持部、73
は工具ホルダ69に挿着されるドリル、タップなどの工
具である。
3、この主軸ケース63に回動自在に軸支した主軸6
4、この主軸64の先端に装着した公知のクイックチェ
ンジホルダ65から構成され、主軸64にはストレート
のホルダ嵌合孔66が設けてある。クイックチェンジホ
ルダ65はクランプスリーブ67を後退させてクランプ
ボール68を半径方向外側に逃して工具ホルダ69を前
記ホルダ嵌合孔66に挿入し、その後、クランプスリー
ブ67をばね75により前進させて、クランプスリーブ
67の内側に形成されたテーパ面によってクランプボー
ル68を工具ホルダ69の把持溝69aに係合させるよ
うになっている。また、ホルダ嵌合孔66の底部には円
周を3等分する位置に所定の開き角度を持って、先端を
とがり先に形成した3つの爪片70(第10図に展開図
を示す)がホルダ嵌合孔66の入口を向いて固着されて
いる。また、工具ホルダ69の嵌入軸69b後端部に
は、前記爪片70間に挿入可能な別の爪片71が突設さ
れている。更に、ホルダ嵌合孔66の内面には、爪片7
0の頂点70aから円周方向に工具ホルダ69の爪片7
1の開き角度θの1/2の角度間であって、前記工具ホ
ルダ69の爪片71の頂点71aが爪片70の頂点70
aを結んで形成される平面に到達するまでに爪片71と
係合可能な位置に、爪片71を円周方向へ相対的に案内
するプランジャボール72がホルダ嵌合孔66内に突出
するように付勢してある。従って、クイックチェンジホ
ルダ65のクランプスリーブ67をアンクランプにした
状態で工具ホルダ69(工具ホルダ69は前述の工具マ
ガジン23の把持爪35により回転不能に掴まれてい
る)の嵌入軸69aを主軸64のホルダ嵌合孔66に挿
入すると、工具ホルダ69と主軸64がいかなる回転位
置にあっても、工具ホルダ69の軸方向移動により、爪
片71が第10図に示すようにプランジャボール72と
係合した後、あるいは全く係合しないで、爪片70の斜
面70bと爪片71の斜面71bとを係合させ、工具ホ
ルダ69に対して主軸64を相対的に回転させ、最終的
に爪片71を爪片70間に嵌入させ、あたかも、主軸6
4と工具ホルダ69をキー連結するように係合させる。
従って、主軸64及び工具ホルダ69のキーあわせのた
めのオリエンテーションが不要となる。尚、69cは前
記把持爪35に掴まれる工具ホルダ69の把持部、73
は工具ホルダ69に挿着されるドリル、タップなどの工
具である。
次に作用を説明する。図示しないベース上を前後左右す
る移動コラム1上で水平な加工位置に割り出された主軸
ユニット56によりワークの加工が行なわれ、この時、
他方の主軸ユニット56は垂直な工具変換位置にある。
サドル3はワークに対する加工位置を上下に変えて(当
然、移動コラム1ごと前後左右もするが)、同一工具で
行なうべき加工を次々と行なう。この加工中に工具交換
位置にある主軸56の使用済みの工具ホルダ(以下、旧
ホルダ)69を、工具マガジンに保持されている次に使
用する工具ホルダ(以下、新ホルダ)69と交換する。
この工具交換にあたって、工具交換位置にある旧ホルダ
69に対して、5つの把持爪35のうち、空の把持爪3
5が対応しており(残りの4つの把持爪35には工具7
3を装着した交換用の工具ホルダ69が把持してあ
る)、シリンダ16のピストンロッド16aの上昇によ
りアーム19、回転軸18,アーム20を介してマガジ
ンレール14を待機位置Wから工具把持位置Hまで前進
させる。マガジンプレート24はマガジンレール14と
共に前進し工具把持位置Hに至るまでアンクランプアー
ム36は水平カム41との係合により水平状態を保ち、
工具把持位置Hに至ると把持爪35が旧ホルダ69を掴
むと共に、アンクランプアーム36の係合片36dが水
平カム41との係合を外され、クランプばね40力によ
り下方へ揺動して工具変換位置の主軸ユニット56のク
ランプスリーブ67を下降させて自らの角部36cを本
体34に当接させてアンクランプ位置に保持しクイック
チェンジホルダ65をアンクランプ状態に保持する。こ
の状態でシリンダ9のピストンロッド9aが上昇され、
ベースプレート10がガイドレール6aに沿って所定量
上昇され、工具変換位置の主軸ユニット56から旧ホル
ダ69が抜き取られる。この時、前記アンクランプ位置
のアンクランプアーム36もそのままの状態で上方へ移
動するので、クイックチェンジホルダ65のクランプス
リーブ67も上昇して上昇途中でクランプボール68と
係合するが、アンクランプアーム36によるクランプス
リーブ67の後方への移動量を大きくして抜き動作の最
中に旧ホルダ69の把持部69aを掴んでしまわないよ
うにしてある。次にベースプレート10の上昇端で次に
使用する工具の装着された新ホルダ69を割り出すため
にモータ28を回転させ、ゼネバ機構31のカムフォロ
ア32とゼネバ溝26との係合によりマガジンプレート
24をマガジンレール14に沿って左右に移動割出をす
る。新ホルダ69を前記工具交換位置の主軸ユニット5
6の軸線上に割り出すと、前記シリンダ9がベースプレ
ート10を下降端まで下降させる。下降途中で、アンク
ランプ位置にあったアンクランプアーム36は再びクラ
ンプスリーブ67と係合し、クランプスリーブ67を下
方に押し下げつつ、新ホルダ69を主軸64内へ挿入す
る。この時、新ホルダ69の爪片71と主軸64の爪片
70の夫々斜面70b、71bとが前述のように係合し
(あるいは係合しないこともあるが)、新ホルダ69が
把持爪35に回転不能に掴まれているとすると、主軸6
4が回転されて、爪片70間に爪片71が嵌入する。次
いで、下降端に位置した工具マガジン23は、シリンダ
16のピストンロッド16aの下降により、工具把持位
置Hから待機位置Wへ後退し、アンクランプアーム36
はこの移動によりその係止部36dが水平カム41と係
合して水平なアンクランプ解除位置に戻され、クランプ
スリーブ67はばね75のばね力でクランプ状態とな
り、新ホルダ69は主軸64に装着される。本願ではこ
のように、タレットヘッドの主軸先端にクイックチェン
ジホルダを使用し、工具交換に伴う工具マガジンの前後
動を利用して、アンクランプアームにより工具交換位置
の主軸のクイックチェンジホルダのクランプスリーブを
クランプ、アンクランプするようにしたので、従来のよ
うに主軸工具のアンクランプの為に別途アクチュエータ
を必要とせず、小型のタレットユニットにも適用でき
る。しかも、工具マガジンと主軸との間で、工具ホルダ
を直接交換するので、工具交換アームが不要となり、部
品点数が減少する。こうして、工具交換位置の主軸ユニ
ット56の工具交換が完了し、次いで加工位置の主軸ユ
ニット56による加工が完了すると、移動コラム1はワ
ークから離れ、回転主軸74が後退して、加工位置の主
軸64と回転主軸74のクラッチ64a、74aを外
し、タレットヘッド51がシリンダ(図示せず)の作用
で180度旋回されて新ホルダ69が加工位置に割り出
され、ストッパ62に係合壁51aを当接させ、シリン
ダ(図示せず)に流体圧をかけたまま保持する。そし
て、回転主軸74を前進させてクラッチを噛み合せて、
次の加工に移る。本願ではこのようにサドル1がベッド
に対して上下、前後、左右移動しても、工具交換位置の
主軸の工具交換ができる。
る移動コラム1上で水平な加工位置に割り出された主軸
ユニット56によりワークの加工が行なわれ、この時、
他方の主軸ユニット56は垂直な工具変換位置にある。
サドル3はワークに対する加工位置を上下に変えて(当
然、移動コラム1ごと前後左右もするが)、同一工具で
行なうべき加工を次々と行なう。この加工中に工具交換
位置にある主軸56の使用済みの工具ホルダ(以下、旧
ホルダ)69を、工具マガジンに保持されている次に使
用する工具ホルダ(以下、新ホルダ)69と交換する。
この工具交換にあたって、工具交換位置にある旧ホルダ
69に対して、5つの把持爪35のうち、空の把持爪3
5が対応しており(残りの4つの把持爪35には工具7
3を装着した交換用の工具ホルダ69が把持してあ
る)、シリンダ16のピストンロッド16aの上昇によ
りアーム19、回転軸18,アーム20を介してマガジ
ンレール14を待機位置Wから工具把持位置Hまで前進
させる。マガジンプレート24はマガジンレール14と
共に前進し工具把持位置Hに至るまでアンクランプアー
ム36は水平カム41との係合により水平状態を保ち、
工具把持位置Hに至ると把持爪35が旧ホルダ69を掴
むと共に、アンクランプアーム36の係合片36dが水
平カム41との係合を外され、クランプばね40力によ
り下方へ揺動して工具変換位置の主軸ユニット56のク
ランプスリーブ67を下降させて自らの角部36cを本
体34に当接させてアンクランプ位置に保持しクイック
チェンジホルダ65をアンクランプ状態に保持する。こ
の状態でシリンダ9のピストンロッド9aが上昇され、
ベースプレート10がガイドレール6aに沿って所定量
上昇され、工具変換位置の主軸ユニット56から旧ホル
ダ69が抜き取られる。この時、前記アンクランプ位置
のアンクランプアーム36もそのままの状態で上方へ移
動するので、クイックチェンジホルダ65のクランプス
リーブ67も上昇して上昇途中でクランプボール68と
係合するが、アンクランプアーム36によるクランプス
リーブ67の後方への移動量を大きくして抜き動作の最
中に旧ホルダ69の把持部69aを掴んでしまわないよ
うにしてある。次にベースプレート10の上昇端で次に
使用する工具の装着された新ホルダ69を割り出すため
にモータ28を回転させ、ゼネバ機構31のカムフォロ
ア32とゼネバ溝26との係合によりマガジンプレート
24をマガジンレール14に沿って左右に移動割出をす
る。新ホルダ69を前記工具交換位置の主軸ユニット5
6の軸線上に割り出すと、前記シリンダ9がベースプレ
ート10を下降端まで下降させる。下降途中で、アンク
ランプ位置にあったアンクランプアーム36は再びクラ
ンプスリーブ67と係合し、クランプスリーブ67を下
方に押し下げつつ、新ホルダ69を主軸64内へ挿入す
る。この時、新ホルダ69の爪片71と主軸64の爪片
70の夫々斜面70b、71bとが前述のように係合し
(あるいは係合しないこともあるが)、新ホルダ69が
把持爪35に回転不能に掴まれているとすると、主軸6
4が回転されて、爪片70間に爪片71が嵌入する。次
いで、下降端に位置した工具マガジン23は、シリンダ
16のピストンロッド16aの下降により、工具把持位
置Hから待機位置Wへ後退し、アンクランプアーム36
はこの移動によりその係止部36dが水平カム41と係
合して水平なアンクランプ解除位置に戻され、クランプ
スリーブ67はばね75のばね力でクランプ状態とな
り、新ホルダ69は主軸64に装着される。本願ではこ
のように、タレットヘッドの主軸先端にクイックチェン
ジホルダを使用し、工具交換に伴う工具マガジンの前後
動を利用して、アンクランプアームにより工具交換位置
の主軸のクイックチェンジホルダのクランプスリーブを
クランプ、アンクランプするようにしたので、従来のよ
うに主軸工具のアンクランプの為に別途アクチュエータ
を必要とせず、小型のタレットユニットにも適用でき
る。しかも、工具マガジンと主軸との間で、工具ホルダ
を直接交換するので、工具交換アームが不要となり、部
品点数が減少する。こうして、工具交換位置の主軸ユニ
ット56の工具交換が完了し、次いで加工位置の主軸ユ
ニット56による加工が完了すると、移動コラム1はワ
ークから離れ、回転主軸74が後退して、加工位置の主
軸64と回転主軸74のクラッチ64a、74aを外
し、タレットヘッド51がシリンダ(図示せず)の作用
で180度旋回されて新ホルダ69が加工位置に割り出
され、ストッパ62に係合壁51aを当接させ、シリン
ダ(図示せず)に流体圧をかけたまま保持する。そし
て、回転主軸74を前進させてクラッチを噛み合せて、
次の加工に移る。本願ではこのようにサドル1がベッド
に対して上下、前後、左右移動しても、工具交換位置の
主軸の工具交換ができる。
本実施例では、タレットヘッドの割出、位置決め機構が
従来のようにクランプ装置、位置決めピン装置を用いな
い構造であるので割出、位置決め動作が極めて迅速であ
ること、また、主軸のホルダ嵌合孔と工具ホルダに互い
に係脱する爪片を設け、更にホルダ嵌合孔にはボールプ
ランジャを設けたので、工具交換のときに、主軸とこれ
に装着される工具ホルダがどのような回転位置にあって
も、爪片の先端が当接することなく爪片の斜面相互が係
合して(あるいは、全く係合しない場合もあるが)、主
軸の爪片間に工具ホルダの爪片を工具ホルダの軸方向挿
入移動のみにより確実に挿入でき、キー合せのためのオ
リエンテーションが不要であることなど、多くの利点が
あるが、これらの効果を生ずる構成要件は、本願の限定
要件ではない。
従来のようにクランプ装置、位置決めピン装置を用いな
い構造であるので割出、位置決め動作が極めて迅速であ
ること、また、主軸のホルダ嵌合孔と工具ホルダに互い
に係脱する爪片を設け、更にホルダ嵌合孔にはボールプ
ランジャを設けたので、工具交換のときに、主軸とこれ
に装着される工具ホルダがどのような回転位置にあって
も、爪片の先端が当接することなく爪片の斜面相互が係
合して(あるいは、全く係合しない場合もあるが)、主
軸の爪片間に工具ホルダの爪片を工具ホルダの軸方向挿
入移動のみにより確実に挿入でき、キー合せのためのオ
リエンテーションが不要であることなど、多くの利点が
あるが、これらの効果を生ずる構成要件は、本願の限定
要件ではない。
考案の効果 以上のように本考案では、工具マガジンの前後動により
工具交換位置の主軸のクランプスリーブを押し下げて工
具ホルダをアンクランプでき、別途、工具ホルダをアン
クランプするアクチュエータを必要とせず、小型のタレ
ットヘッドに適用できる利点がある。また、工具交換ア
ームを使わないので、工具交換アーム、及びその駆動機
構が不要となり、装置が簡素化される。しかも、工具マ
ガジンがタレットヘッドを支持しているサドルに搭載さ
れているので、サドルの上下位置に全く左右されず、い
かなる位置でも工具交換ができる利点もある。
工具交換位置の主軸のクランプスリーブを押し下げて工
具ホルダをアンクランプでき、別途、工具ホルダをアン
クランプするアクチュエータを必要とせず、小型のタレ
ットヘッドに適用できる利点がある。また、工具交換ア
ームを使わないので、工具交換アーム、及びその駆動機
構が不要となり、装置が簡素化される。しかも、工具マ
ガジンがタレットヘッドを支持しているサドルに搭載さ
れているので、サドルの上下位置に全く左右されず、い
かなる位置でも工具交換ができる利点もある。
第1図は本願装置の正面図、第2図は第1図の側面図、
第3図は第1図の一部を省略したIII−III断面図、第4
図は第1図のIV−IV断面拡大図、第5図は第4図の待機
位置を示す図、第6図は第5図のVI視図、第7図はタレ
ットヘッド装置の断面図、第8図は第7図のVIII−VIII
断面図、第9図は主軸ユニットの断面図、第10図は爪
片の作動説明図である。 1……移動コラム、3……サドル、4……工具交換装
置、10……ベースプレート、23……工具マガジン、
35……把持爪、36……アンクランプアーム、40…
…アンクランプばね、41……水平カム、51……タレ
ットヘッド、64……主軸、65……クイックチェンジ
ホルダ、67……クランプスリーブ、69……工具ホル
ダ
第3図は第1図の一部を省略したIII−III断面図、第4
図は第1図のIV−IV断面拡大図、第5図は第4図の待機
位置を示す図、第6図は第5図のVI視図、第7図はタレ
ットヘッド装置の断面図、第8図は第7図のVIII−VIII
断面図、第9図は主軸ユニットの断面図、第10図は爪
片の作動説明図である。 1……移動コラム、3……サドル、4……工具交換装
置、10……ベースプレート、23……工具マガジン、
35……把持爪、36……アンクランプアーム、40…
…アンクランプばね、41……水平カム、51……タレ
ットヘッド、64……主軸、65……クイックチェンジ
ホルダ、67……クランプスリーブ、69……工具ホル
ダ
Claims (1)
- 【請求項1】コラムにサドルを上下動自在に搭載し、こ
のサドルには、互いに直交する一対の主軸を備えたタレ
ットヘッドを、一方の主軸が水平な加工位置に、他方の
主軸が垂直な工具交換位置に位置するように傾斜軸線回
りに旋回割出自在に軸支して成るタレット装置におい
て、各主軸先端には、軸方向前方へ付勢したクランプス
リーブを介して工具ホルダを着脱自在に装着するクイッ
クチェンジホルダを備え、サドルにはベースプレートを
昇降可能に案内し、ベースプレートには、夫々工具ホル
ダを把持し得る開閉可能な複数対の把持爪のうちの1対
を、工具交換位置の主軸軸線上に割り出すようにした工
具マガジンを、待機位置と、工具変換位置の主軸の工具
ホルダを把持爪が把持可能な工具把持位置間で前後動自
在に支持し、かつ、この工具マガジンには、各一対の把
持爪と対応して、アンクランプアームを、その先端がク
ランプスリーブを押し下げるアンクランプ位置とアンク
ランプ解除位置間で上下方向に揺動自在となるように軸
支すると共に、アンクランプばねを介してアンクランプ
方向へ付勢し、サドルには、工具マガジンの前後動時に
工具交換位置の主軸に対向するアンクランプアームと係
脱して、工具マガジンが待機位置と工具把持位置間にあ
る時にはアンクランプアームをアンクランプ解除位置に
保持し、工具把持位置において、アンクランプアームを
アンクランプ位置とする水平カムを取り付けたことを特
徴とする工具交換装置付タレット装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988025713U JPH067870Y2 (ja) | 1988-02-26 | 1988-02-26 | 工具交換装置付タレット装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988025713U JPH067870Y2 (ja) | 1988-02-26 | 1988-02-26 | 工具交換装置付タレット装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01129039U JPH01129039U (ja) | 1989-09-04 |
JPH067870Y2 true JPH067870Y2 (ja) | 1994-03-02 |
Family
ID=31246689
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988025713U Expired - Lifetime JPH067870Y2 (ja) | 1988-02-26 | 1988-02-26 | 工具交換装置付タレット装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH067870Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5932257A (ja) * | 1983-07-25 | 1984-02-21 | Canon Inc | 画像読取装置 |
-
1988
- 1988-02-26 JP JP1988025713U patent/JPH067870Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01129039U (ja) | 1989-09-04 |
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