JPH0117956B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は例えばガソリンスタンド等の給油所に
設備される給油装置に関する。

自動車等に給油する場合、「10」、「20」な
どとあらかじめ一定量を決めて給油する場合もあ
るが、その自動車の燃料タンクを油で充満するい
わゆる「満タン」にせよという場合が多い。そし
て、このような場合、給油装置の給油ノズルに取
り付けられ供給されたガソリン等の液面に対して
反応する液面センサを従来から使用していた。す
なわち、このような液面センサを有する給油装置
を使用して給油作業を行う場合、給油量が「満タ
ン」近くになると液面センサがガソリン等の液面
に接し信号を発し、給油装置の弁を閉じたり又は
ポンプを停止して給油が自動的に停止されるよう
になつている。この液面センサは、直接に液面に
接して作動することを予定して取り付けられるも
のであるけれども、給油作業において、自動車の
タンク内での油の跳ね返しにより飛沫が飛び、ま
た液面より先に上昇してくる泡が生じるので、こ
のような飛沫や泡を液面センサが検知して信号を
発し実際上の「満タン」以前で、給油が停止され
ることがある。

したがつてこのように「満タン」になる前に給
油が停止されたときには従来はレバーを調節し目
視で「満タン」になるよう手動で作業が行なわな
ければならない。そして、その時間と手間を要
し、給油能率が悪かつた。そこでこのような場合
に、自動的に給油が再開されるようにすることが
要望される。しかし、一方液面センサが直接液面
に接触した場合には給油が終了されなければ、液
面センサの本来の役割が果されないこととなり、
タンクから油があふれて危険である。

そのために本出願人は例えば特開昭55−143298
号公報に泡や飛沫が消滅してから一定時間経過後
に再び給油を行う給油装置を提案した。しかしな
がらかかる公知の装置では給油作業が終了された
か否かは一定時間後（例えば３秒経過後）でない
とわからず、給油能率が悪い。すなわちかかる公
知技術では液面が液面センサと同一レベルになつ
てから一定時間後でないと「満タン」であること
が解らなかつた。

したがつて本発明の目的は、実質的に「満タ
ン」まで自動的に補給でき、しかもすみやかに
「満タン」であることが検知できる給油装置を提
供するにある。

本発明によれば、給油ノズルに設けた液面セン
サの出力によつて給油・給油停止が自動的に繰返
しおこなわれる給油装置において、給油停止後に
次回の給油再開から液面センサの出力による給油
停止までの間に計測された給油量をあらかじめ設
定した値と比較して、給油量が設定値以下の場合
は給油を終了する制御装置を設けてある。

前述の如く従来技術によれば、液面センサが作
動した後に、一定時間後に「満タン」であるか否
か検知されていたが、本発明では給油再開から給
油停止した間に計測した給油量を基準値（例えば
0.2）と比較して、その基準値以下であれば、
「満タン」と判断できるので、給油停止後、直ち
に満タンであるか否かを判断でき、給油時間を短
縮させることができる。

一般的に自動車の燃料タンクに給油する場合、
液面センサが泡や飛沫によつて作動してから、再
び給油作業を行い、かかる作動を繰返すが、再開
されたた給油量は「満タン」に近付くにつれて次
第に少なくなる。したがつて前回の再開され給油
量によつて「満タン」を判断することは極めて合
理的である。

すなわち、液充満判定因子として給油量を用
い、制御装置によつて比較判断させればよい。そ
れ故に「満タン」まで給油できる給油能率のよい
自動給油装置を得ることができる。

本発明の実施に際して制御装置としては液面セ
ンサが泡又は飛沫によりセンサ信号を発した後の
給油量を液充満判定因子とし、その判定基準値で
ある所定給油量と比較する演算比較回路で構成す
るのが好ましい。

以下に第１図を参照して本発明の給油装置を説
明する。

第１図に示される給油機１は、ポンプ２を有
し、このポンプ２は図示しない貯油槽に接続され
た吸込み管３に接続されている。またこのポンプ
２からの吐出管４には流量計５および流量コント
ロール弁６が設けられ、また、この吐出管４で接
続されたホース７にはノズルバルブ８が接続され
ている。このポンプ２はモータ９により駆動さ
れ、このモータ９は制御装置１０により制御され
るようになつている。流量計５にはパルス発信器
１１が設けられ、このパルス発信器１１からの信
号が制御装置１０を介して表示計１２に伝達さ
れ、給油量が表示されるようになつている。ま
た、流量コントロール弁６は弁駆動部１３により
駆動され、この弁駆動部１３は制御装置１０によ
り制御されるものである。さらに、ノズルバルブ
８には液面センサ１４が取付けられ、また、給油
機１のノズルバルブ８の取付け位置にはノズルバ
ルブ８が給油機１からはずされたことを検知する
ノズルスイツチ１５が設けられてる。そしてこの
液面センサ１４及びノズルスイツチ１５からの出
力は制御装置１０に入力されるようになつてい
る。

次に第２図を参照して本発明の実施例を説明す
る。本実施例においては、給油の開始または再開
から、停止に至るまでの開の給油量が液充満判定
因子として選択され、その充満基準値は例えばほ
ぼ「満タン」とみなせる量である「0.2」に設
定されている。給油機１よりノズル８を外すと、
ノズルスイツチ１５より「外し信号」が出力さ
れ、この「外し信号」はモータ制御回路１６に入
力されてモータ９がオンとなり、ポンプ２が駆動
される。さらに「外し信号」は弁制御回路１７に
入力され、この弁制御回路１７から弁駆動部１３
に開弁信号が出力されて、弁６が開かれる。同時
に、「外し信号」は第１計数回路１８に入力され、
前回の給油量計数値が消去され表示計１２の表示
がクリアされる。

そして、ノズル８を給油口に挿入し、レバーを
引き、ラツチに掛けて給油が開始される。給油が
開始されると流量計５のパルス発信器１１から流
量パルス信号が出力され、このパルス信号は第１
計数回路１８に入力されて計数され表示計１２に
給油量が表示され、さらにそのパルス信号は第２
計数回路１９に入力される。

相当量給油後、泡または飛沫等により液面セン
サ１４がセンサ信号を出力すると、このセンサ信
号は弁制御回路１７及び第２計数回路１９に入力
され、計数回路１９で計数された給油量が弁制御
回路１７に伝わる。また弁制御回路１７からは弁
駆動部１３に閉弁信号が出力されると共に、タイ
マ２０にも信号が送られ、タイマ２０は泡や飛沫
が消滅する一定時間例えば３秒後に弁制御回路１
７に出力し、弁制御回路１７からは第２計数回路
１９に出力されて第２計数回路の計数値がリセツ
トされ、同時に弁制御回路１７から弁駆動部１３
に開弁信号が出力されて弁６が開かれ、給油が再
開される。

再び液面センサ１４がセンサ信号を出力する
と、上記と同様に作動する。すなわち、液面セン
サ１４からの出力毎にその間の給油量が、計数回
路１９から弁制御回路１７に伝わる。

以上の場合に、第２計数回路１９から弁制御回
路１７に伝わる計数値が予め定めた値、例えば
0.2以下であればタイマ２０から信号が弁制御
回路１７に入力されても、弁制御回路１７から弁
駆動部１３に開弁信号は出力されない。

したがつて、給油は終了されることとなる。し
かし、計数値が0.2以上であれば、給油が再開
される。

すなわち、第２図Ａに示すように第２計数回路
による計数値が一定の値例えば0.2以上である
かぎり、給油が再開され。その計数値が0.2以
下になつた時には給油の再開は行われず、したが
つてノズル８をノズル掛けに掛けて給油は終了さ
れる。

この実施例では、液面センサ１４が液面（泡や
飛沫を含む）を検知して給油を停止した後に再び
給油して液面を検知するまでの給油量を判定因子
として「満タン」を判定している。

以上の如く、本発明によれば、給油再開後の給
油量が順次減少することに着目して一定量以下の
場合は「満タン」と判断するので、「満タン」ま
での自動給油に際して給油時間を短縮できる。

なお以上の実施例は給油開始や停止をすべて弁
６で制御するものとして説明したが、弁６ではな
くてポンプ２の駆動用モータ９の回転を制御する
こともできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明を実施する給油装置の側面図、
第２図は本発明の第１実施例のブロツク図、第２
Ａ図は第１実施例のタイムチヤート、である。 ８……給油ノズル、１４……液面センサ、１９
……第２計数回路。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 給油ノズルに設けた液面センサの出力によつ
   て給油・給油停止が自動的に繰返しおこなわれる
   給油装置において、給油停止後に次回の給油再開
   から液面センサの出力による給油停止までの間に
   計測された給油量をあらかじめ設定した値と比較
   して、給油量が設定値以下の場合は給油を終了す
   る制御装置を設けたことを特徴とする給油装置。