JPH01172395A - ホスファチジルコリンの製造方法 - Google Patents

ホスファチジルコリンの製造方法

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JPH01172395A
JPH01172395A JP62328375A JP32837587A JPH01172395A JP H01172395 A JPH01172395 A JP H01172395A JP 62328375 A JP62328375 A JP 62328375A JP 32837587 A JP32837587 A JP 32837587A JP H01172395 A JPH01172395 A JP H01172395A
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JP
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reaction
acid
glycerophosphorylcholine
phosphatidylcholine
acid anhydride
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JP62328375A
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Satoru Tokuyama
悟 徳山
Kazuya Morisawa
守澤 和也
Osamu Nakachi
仲地 理
Yoshiro Nakano
善郎 中野
Tomoharu Miki
智晴 三木
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NOF Corp
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Nippon Oil and Fats Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、新規のホスファチジルコリンの製造法に関す
る。
(従来の技術) 牛、豚、大豆、卵黄等から抽出、精製した天然ホスファ
チジルコリンは、乳化剤、界面活性剤として化粧品、食
品、塗料等の分野で利用されている。また生理活性作用
に着目し、健康食品、医薬への応用も進められている。
さらにレシチンを含めたホスファチジルコリンは、水溶
液に分散すると、リポソームと呼ばれる脂質二重層膜か
ら成る閉鎖小胞体を形成する。この性質を利用し、多方
面へリポソームの研究が展開され、用途が開発されつつ
ある。
たとえば医学、薬学、生化学の分野においては薬剤、酵
素、遺伝子等をリポソーム内部に封入した運搬体や酸素
運搬体としての人工血液として、工学分野においてはコ
ーティング剤としてのマイクロカプセル、ラングミュア
−・プロジェット膜(LB膜)を利用したバイオチップ
・バイオセンサー等のエレクトロニクス材料、生体適合
性を利用した医用材料、人工細胞等への展開が図られて
いる。
しかしながら、これらの用途に適したホスファチジルコ
リンとして天然より抽出、濃縮したものは、純度が低い
上にアシル基の構造が限られているため、材料として強
度的にも機能的にも限界があり、しかも高価である。従
って、これらの欠点を解決し、目的に応じた構造、機能
を持つホスファチジルコリンを得るため、様々な製造法
が検討されてきた。
従来、ホスファチジルコリンの製造法として、(a)ア
セトングリセロールあるいはマンニトールを出発原料と
し、士数段の工程を経由する全合成法(Baerら、J
、 And、Chem、 Soc、、 61 (4)、
 761(1939)、 J、 Biol、 Chem
、+ 230 、447 (1958)、 J。
Am、 Chem、 Soc、、 72.942 (1
950))、(b)グリセロホスホリルコリン・塩化カ
ドミウム錯体を脂肪酸クロリドでアシル化する半合成法
(Can、 J、 Biochem、 Physiol
、、 37+ 953 (1959))、(c)グリセ
ロホスホリルコリンをアシルイミダゾールでアシル化す
る半合成法(Hermetterら、Chem、 Ph
ys、 Lipids、 28.111 (1981)
)、(d)4−ジメチルアミノピリジンの存在下、グリ
セロホスホリルコリンを脂肪酸無水物でアシル化する半
合成法(Regenら、J、 Am、 Chew、 S
oc、。
用虹、 791 (1982))、 (e)塩基性触媒の存在下、担体に担持させたグリセロ
ホスホリルコリンを脂肪酸無水物または脂肪酸ハロゲン
化物でアシル化する半合成法(特開昭61−20739
6号、特開昭60−255798号)等が公知であるが
これらの方法にはいずれも問題点がある。
(発明が解決しようとする問題点) 即ち、(a)の方法は工程数が多く収率も低いため工業
化は困難である。(b)の方法は生体に非常に有毒な塩
化カドミウムを使用するが、これはイオン交換クロマト
グラフィー等により精製を行っても完全に除去できず、
少なくとも数ppmは残留する。その上、作業環境の面
からも好ましくない。(c)の方法は飽和脂肪酸残基の
場合しか適用できない上、収率も低い。(d)の方法に
代表される脂肪酸無水物を原料に用いる方法は、反応が
マイルドであり、副生成物も少ない効果的な方法である
。しかし、この方法は反応時間が長く低収率である。(
e)の方法は、(b)、(d)の改良法であるが、グリ
セロホスホリルコリンを担体に担持させる工程の制御が
困難であり、大量の担体を用いなければ、グリセロホス
ホリルコリンをうまく担持できず、工業的には効率が悪
い。
従って上記(a)〜(8)の方法は、いずれも実験室レ
ベルのミクロ合成法であり、工業的製造法としては不適
当である。
また、次式(A)で示すグリセロホスホリルコリン: HzoH は、非常に吸湿性に冨み反応器中でブロック状態やシロ
ップ状態になりやす(、攪拌の困難性や攪拌効率の低下
を伴うことが知られている。
これらを防止するため、また脂肪酸無水物、ハロゲン化
物等のアシル化剤や塩基性触媒との接触効率および反応
性の向上を図るため上記の(b)や(e)の方法では、
グリセロホスホリルコリンと塩化カドミウムの錯体を形
成し、またはグリセロホスホリルコリンを担体に担持さ
せて、中間体を経由し、反応に供していた。しかし、グ
リセロホスホリルコリンと塩化カドミウム錯体形成の場
合は特に毒性が問題になり、グリセロホスホリルコリン
を担体に担持させる場合は、担体の保持率が低いため大
量の担体を使用しなければならず、量産化に際し技術上
および装置上の問題点が発生する。さらにこれらの方法
は、いずれも反応時間が長く数十時間〜数日間を要する
欠点を有している。
本発明は以上のような問題点を解決するため、グリセロ
ホスホリルコリン・塩化カドミウム錯体や担体担持グリ
セロホスホリルコリンの中間体を経由することなく直接
に簡単な工程かつ装置によって、短時間で最適温度に保
つことにより、高収率で再現性良くホスファチジルコリ
ンを製造することが可能な方法を提供することを目的と
する。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、塩基性触媒の存在下にグリセロホスホリルコ
リンに酸無水物によりアシル化反応を行わせる際、反応
温度を40〜180℃、好ましくは50〜120℃に制
御することを特徴とするホスファチジルコリンの製造方
法である。
本発明の原料であるグリセロホスホリルコリンは、大豆
、卵黄等の天然レシチンを分離精製後、または、そのま
ま加水分解あるいはアルコーリシスして得られる。天然
レシチンの分離はアルミナ、シリカゲル等を充填したカ
ラム等を用い、クロロホルム−メタノール混合溶媒を溶
離液として溶出させ分画することにより精製することが
できる。
精製または粗レシチンからグリセロホスホリルコリンの
生成は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の低濃度
のアルカリにて加水分解するか、あるいはアルカリ金属
・テトラブチルアンモニウムヒドロキサイド等の四級ア
ルキルアンモニウム水酸化物でアルコーリシスすること
により得られる。こうして得られたグリセロホスホリル
コリンを溶媒分別等により精製し、十分に乾燥しアシル
化反応の原料とする。
本発明に用いる塩基性触媒としてピリジン誘導体が最適
であり、具体的には、ピリジン、N、 N−ジメチル−
4−アミノピリジン、N、N−ジメチル−4−アミノ−
2−メチルピリジン、N、 N−ジエチル−4−アミノ
ピリジン、4−ピロリジノピリジン、4−ピロリジノ−
2−メチルピリジン等を挙げることができる。
本発明で使用する酸無水物は、炭素数8〜24の天然も
しくは合成の飽和または不飽和脂肪酸から誘導される酸
無水物である。具体的には、ラウリン酸、ミリスチン酸
、バルミチン酸、ステアリン酸、アラキシン酸、ベヘン
酸、パルミトオレイン酸、オレイン酸、リノール酸、リ
ルン酸、アラキドン酸、エイコサペンクエン酸、ドコサ
ヘキサエン酸等の天然由来の脂肪酸、あるいは10.1
2−オクタデカジエン酸、2.4−オクタデカジエン酸
、10.12−ヘプタデカジイン酸、2,4−ナノデカ
ジイン酸、p−メチルフェニルプロピオン酸、p−ビニ
ルフェニルヘキサン酸、14−メタクロイルオキシテト
ラデカン酸等の合成由来の脂肪酸等を挙げることができ
る。これらの脂肪酸を目的に応じ、単独であるいは自由
に組み合わせて用いることができる。
上記脂肪酸を酸無水物にするには、ジシクロへキシルカ
ルボジイミド、N、N’  −ジイソプロピルカルボジ
イミド、1−シクロへキシル−3−(2−モルホリノエ
チル)カルボジイミド、1−エチル−3−(ジエチルア
ミノプロピル)カルボジイミド、1−シクロへキシル−
3−(4−ジエチルアミノシクロヘキシル)カルボジイ
ミドなどのカルボジイミド系縮合剤を用いて脂肪酸を酸
無水物に変換するのが好都合である。また無水酢酸や酸
クロル化物を反応させ、それぞれの酸無水物に交換する
ことも可能である。
本発明に用いる反応溶媒は上記各成分を分散あるいは溶
解できるものであればよ(、さらに常圧での沸点が40
℃以上の範囲にあるものが好ましい。
たとえばクロロホルム、塩化メチレン、四塩化炭素、1
,1.1−トリクロルエタン、1,1,2−トリクロル
エタン、1,1.1.2−テトラクロルエタン、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン、ヘキサン、ヘプタン、テトラ
ヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルスルホキ
シド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、
N−メチルピロリドン、ヘキサメチルホスホリルアミド
等を単独あるいは混合して用いることができる。これら
の溶媒は乾燥していることが好ましい。特に低沸点溶媒
を使用し、沸点以上に反応温度を維持させる場合は、オ
ートクレーブ中で反応を行わせる。
本発明によるアシル化反応の一般的方法は、乾燥状態を
維持でき加温冷却の可能な攪拌器付き反応容器、または
加圧可能なオートクレーブに原料のグリセロホスホリル
コリンを入れ、この原料に対して、例えば、2モル以上
、好ましくは2.1〜4.0モルの酸無水物および0.
01モル以上、好ましくは0.1〜2モルの塩基性触媒
と5〜80%wt/volの溶媒を仕込む。おだやかに
攪拌しながら、40〜180℃、好ましくは50〜12
0℃に温度を維持することにより、1〜10時間でアシ
ル化反応は完結し、目的とする任意の脂肪酸を導入した
ホスファチジルコリンを選択的に高収率で得ることがで
きる。
なお、上記範囲以下の反応温度では、数日〜数週間攪拌
を続けても、かなりの原料回収があり低収率である。ま
た上記範囲以上の反応温度では、高温にさらされるため
原料および生成物の分解、変質が起こり、はとんど目的
物を得ることができない。よって反応温度を精密に制御
することが必須である。これには溶媒の還流温度を利用
し、上記反応温度内に維持する方法が、簡便で容易であ
る。目的物は、熱に弱いため短時間、高温で反応を促進
させ、反応完結後すみやかに冷却することが望ましい。
反応系は必ずしもではないが、特に高度不飽和脂肪酸を
用いる場合は、窒素・アルゴン等の不活性ガス気流下で
行うことが好ましい。
さらに本アシル化反応を効率的に行わせるため、以下の
ように一括に反応させることができる。すなわち、ジシ
クロへキシルカルボジイミド等のカルボジイミド系縮合
剤を脂肪酸の等モル以上用い、クロロホルム等の乾燥溶
媒中でグリセロホスホリルコリン、脂肪酸、カルボジイ
ミド系縮合剤、塩基性触媒を同時に仕込んだ後、40〜
180℃、好ましくは50〜120℃にて反応させる。
この反応は反応系ニジシクロへキシルカルボジイミド等
の縮合剤が存在すると、脂肪酸がN、N−ジメチル−4
−アミノピリジン等の触媒とは反応せず、縮合剤と反応
して酸無水物化することを利用するものであり、この生
成した酸無水物とグリセロホスホリルコリンとを反応さ
せ、副生じた遊離脂肪酸を再びジシクロへキシルカルボ
ジイミドにより酸無水物化して反応に用いる。
この様に反応により遊離する脂肪酸を常に過剰の縮合剤
と反応させて酸無水物とし、これをグリセロホスホリル
コリンと反応させると、脂肪酸を酸無水物へとリサイク
ル使用することになり、反応に必要な脂肪酸量が削減で
きるとともに、高価な触媒も遊離脂肪酸と塩を作らず、
少量にて効力を発揮することになる。縮合剤は反応開始
時に必要量の全部を添加しても、反応の経過に従って適
時添加しても、どちらでもさしつかえない。
反応終了後、濾過、濃縮、精製を行い高純度のホスファ
チジルコリンを、通常少なくとも80%以上の好収率で
短時間にて得ることができる。原料の脂肪酸を選択する
ことにより、用途に応じて種々の構造、物性を有するホ
スファチジルコリンが製造できる。
(発明の効果) 本発明によれば、塩基性触媒存在下に40〜180℃、
好ましくは50〜120℃にてグリセロホスホリルコリ
ンと酸無水物を直接反応を行わせるようにしたので、毒
性を有するカドミウム錯体や煩雑な担体担持中間体を経
由することなく、簡単な工程および装置により短時間に
て高収率でホスファチジルコリンを工業的に製造するこ
とができる。
また、従来よりも短工程で短時間で製造できるため、副
生成物のほとんどない高純度の目的化合物が得られ、医
薬品、化粧品、食品等への応用に好適である。
(実施例) 以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明する。
実施例1 攪拌器および温度計を装着した500mxの三つロフラ
スコに大豆由来のグリセロホスホリルコリン25.7 
g (0,1モル)、ミリスチン酸無水物109.7 
g(0,25モル)、N、N−ジメチル−4−アミノピ
リジン24.4 g (0,2モル)およびクロロホル
ム45〇−を入れ、窒素気流下、60℃で5時間攪拌し
た。
反応後、反応混合物を濾別し固形物を除き、メタノール
11で希釈したあと、イオン交換樹脂アンバーライト2
00C(ローム・アンド・ハース社商品名)のカラムを
通し触媒を除いた。流出液を濃縮し、シリカゲルカラム
で溶離液としてクロロホルム/メタノール/水= 65
/25/ 4を用いて精製し、シミリスチン酸ホスファ
チジルコリン66.4g (収率98%)を得た。この
ものはI R,NMR,TLCの各分析結果が標準と一
致した。
実施例2 攪拌器および温度計を装着した300−の四つロフラス
コに卵黄由来のグリセロホスホリルコリン7.71 g
 (0,03モル)、リノール酸無水物43.4g (
0,08モル)、4−ピロリジノピリジン11.9 g
(0,08モル)および1,1.2−トリクロルエタン
200rnlを入れ、窒素気流下65℃で3時間還流攪
拌した。反応終了後、反応混合物を濾別し固形物を除き
、メタノール500dで希釈した後、イオン交換樹脂ア
ンバーライト200C(ローム・アンド・ハース社商品
名)のカラムを通し触媒を除いた。
流出液を濃縮し、シリカゲルカラムで溶離液としてクロ
ロホルム/メタノール/水=65/25/4をmmいて
精製することによりニジリノール酸ホスファチジルコリ
ン22.3g (収率95%)を得た。
実施例3 攪拌器および温度計を装着した200−の四つロフラス
コに、大豆由来のグリセロホスホリルコリン5.14g
  (0,02モル)、2.4−オクタデカジエン酸無
水物16.8g (0,06モル)、N、N−ジメチル
−4−アミノピリジン6.11g (0,05モル)お
よびジメチルホルムアミド80m1を入れ、窒素気流下
、80℃で2時間攪拌した。反応終了後、実施例1と同
様に処理を行うことにより、ジー(2,4〜オクタデカ
ジエン酸)ホスファチジルコリン13.1g(収率84
%)を得た。
実施例4 攪拌器および温度計を装着した11の四つロフラスコに
、大豆由来のグリセロホスホリルコリン46.3 g 
(0,18モル)、オレイン酸113.0g(0,4モ
ル)、ジシクロへキシルカルボジイミド82.5g (
0,4モル)、4−ピロリジノピリジン26.7 g(
0,18モル)およびジメチルスルホキシド/ベンゼン
(1/1 v/v)溶液450−を加え穏やかに1.5
時間攪拌後、120℃で1.5時間攪拌した。常温まで
冷却し、メタノール40mfを加え反応を停止させ、反
応混合物を濾別し固形物を除き減圧濃縮した。
この粗生成物をシリカゲルカラムで溶離液としてクロロ
ホルム/メタノール/水= 65/25/ 4を用いて
精製し、少量残存する触媒をイオン交換樹脂アンバーラ
イト200C(ローム・アンド・ハース社商品名)のカ
ラムを通すことにより除去し、ジオレイン酸ホスファチ
ジルコリン12B、7g (収率91%)を得た。
実施例5 攪拌器および温度計を装着した100Tn1の三つロフ
ラスコに、卵黄由来のグリセロホスホリルコリン0.7
7 g  (3ミリモル)、エイコサペンタエン酸2.
25g (7,2ミリモル)、ジシクロへキシルカルボ
ジイミド1.55g  (7,5ミリモル)、N、N−
ジメチル−4−アミノピリジン0.32g (3,2ミ
リモル)、およびクロロホルム30m1を加え、窒素気
流下、55℃で2.5時間還流した。常温まで冷却し、
メタノール5−を加え、反応を停止させた後、実施例4
と同様に処理を行うことにより、ジエイコサペンタエン
酸ホスファチジルコリン2.36g (収−率93%)
を得た。
比較例1 反応温度を25℃とした以外は、実施例1と同様の方法
により反応を行った。反応終了後、実施例1と同様の精
製を行ったが、シミリスチン酸ボスファチジルコリンの
収量は僅か4.1g(収率6%)であった。
比較例2 塩基性触媒を使用しない以外は、実施例2と同様の方法
により反応を行ったが、目的とするシリノール酸ホスフ
ァチジルコリンは全(得られなかった。
比較例3 反応温度を25℃とした以外は、実施例3と同様の方法
により反応を行った。反応終了後、実施例3と同様の精
製を行ったが、ジー(2,4−オクタデカジエン酸)ホ
スファチジルコリンの収量は、僅か0.3g (収率2
%)であった。
比較例4 反応温度を200℃とした以外は、実施例3と同様の方
法により反応を行った。反応終了後、実施例3と同様の
精製を行ったが、ジー(2,4−オクタデカジエン酸)
ホスファチジルコリン0.8g(収率5%)を得たが、
褐色で純度が極めて低かった。
比較例5 反応温度を25℃とし、反応時間を72時間とした以外
は、実施例3と同様の方法により反応を行った。反応終
了後、実施例3と同様の精製を行ったが、ジー(2,4
−オクタデカジエン酸)ホスファチジルコリン5.5g
 (収率35%)を得たが、褐色で純度が極めて低かっ
た。
比較例6 塩基性触媒を入れず、反応時間を72時間とした以外は
、実施例3と同様の方法により反応を行ったが、目的と
するジー(2,4−オクタデカジエン酸)ホスファチジ
ルコリンは全く得られなかった。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)塩基性触媒の存在下に、反応温度40〜180℃
    にてグリセロホスホリルコリンを酸無水物によりアシル
    化反応を行わせることを特徴とするホスファチジルコリ
    ンの製造方法。
  2. (2)塩基性触媒がピリジン、N,N−ジメチル−4−
    アミノピリジン、N,N−ジメチル−4−アミノ−2−
    メチルピリジン、N,N−ジエチル−4−アミノピリジ
    ン、4−ピロリジノピリジン、4−ピロリジノ−2−メ
    チルピリジンから選ばれる特許請求の範囲第1項記載の
    製造方法。
  3. (3)酸無水物が炭素数8〜24の天然もしくは合成の
    飽和または不飽和脂肪酸の酸無水物である特許請求の範
    囲第1項記載の製造方法。
  4. (4)反応温度が、50〜120℃である特許請求の範
    囲第1項記載の製造方法。
JP62328375A 1987-12-26 1987-12-26 ホスファチジルコリンの製造方法 Pending JPH01172395A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5321145A (en) * 1990-10-31 1994-06-14 A. Nattermann & Cie. Gmbh Process of producing phosphatidylcholine derivatives

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5321145A (en) * 1990-10-31 1994-06-14 A. Nattermann & Cie. Gmbh Process of producing phosphatidylcholine derivatives

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