JPS60130539A - 光学活性なスチレンハロヒドリンの製造法 - Google Patents

光学活性なスチレンハロヒドリンの製造法

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JPS60130539A
JPS60130539A JP23742883A JP23742883A JPS60130539A JP S60130539 A JPS60130539 A JP S60130539A JP 23742883 A JP23742883 A JP 23742883A JP 23742883 A JP23742883 A JP 23742883A JP S60130539 A JPS60130539 A JP S60130539A
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JP
Japan
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styrene
halohydrin
fatty acid
acid ester
optically active
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Application number
JP23742883A
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Hiroo Matsumoto
浩郎 松本
Kazutaka Arai
和孝 新井
Shuji Tsuchiya
土屋 脩二
Yoshio Obara
義夫 小原
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Nissan Chemical Corp
Original Assignee
Nissan Chemical Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、哺乳類または鳥類の肝臓破砕物を用いて一般
式(I) (式中、Xは塩素原子または臭素原子、Rは水素原子ま
たはアルキル基を示す。)で表されるスチレンハロヒド
リン脂肪酸エステルを、加水分解することを特徴とする
、一般式(II) (式中5 Xは上述と同意味である。)で表される光学
7fj 性な(S ) −(+)−スチレンハロヒドリ
ンおよび一般式(Ill) (式中、XとRは上述と同意味である。)で表される(
R”) −(−)−スチレンハロヒドリン脂肪酸エステ
ルの製造法に関するものである。
光学活性なスチレンオキザイドは、医薬品等の光学活性
化に有力な化合物である。例えば、β−ブロッカ−作用
を有するフェネタノールアミン類では、実際にその光学
活性化が試みられており、その合成には光学活性スチレ
ンオキサイドやその類縁体が使用されている。しかし、
従来の光学活性スチレンオキサイドには、光学純度、経
済性、生産効率の全てを満足するようなものは認められ
ていない。
光学活性スチレンハロヒドリンの製造法としては、次の
二つの方法が知られている。
(八)α−ハロアセトフェノンの不斉還元により、光学
活性なスチレンハロヒドリンに導く方法〔例えば、J、
0rg、Chem、、’48.1784 (1983)
参照〕。
(B )微生物を用いる方法(不斉還元あるいは不斉氷
解)(例えば、Tetrahedron Letter
s、+ 22.2527 (1981) (内容: R
h1zopus nig’ricans によって、ス
チレンクロルヒドリン酢酸エステルを不斉水解して、約
1/3が加水分解し、光学純度62%Q、E!、の(R
) −(−)−スチレンクロルヒドリンを得た。〕およ
びJ、0rg、Ct+e、m、、45.3353 (1
980)を参照) (八)の方法は、還元剤などに高価な試薬を使用せねば
ならず、経済性に問題がある。また、(B)の方法のよ
うに、スチレンハロヒドリンの脂肪酸エステルを生化学
的手法により不斉水解する方法としては、微生物(Rh
izopus nigricans)を使用する方法が
報告されているが、この方法ではきわめて基質濃度が低
いので(基質250■/培養液250 ml)生産効率
が低く、基質単位重量当たりの反応容積が著しく大きく
なり、大量合成には不向きである。この欠点は、微生物
によるα−ハロアセトフェノンの不斉還元法についても
同様である。
そこで、本発明者は光学活性スチレンハロヒドリンのさ
らにすくれた製造法について鋭意研究を重ねた結果、削
孔類または鳥類の肝臓破砕物を用いて、スチレンハロヒ
ドリンの脂肪酸エステルを加水分解することにより、少
ない反応容積で効率a<、<S )−(+)−スチレン
ハロヒドリンおヨヒ(R) −(−)−スチレンハロヒ
ドリン脂肪 、酸エステルが得られることを見いだし、
本発明を完成した。
原料となるスチレンハロヒドリンの脂肪酸エステルは、
スチレンから安価に製造が可能である。
例えば、ハロゲンが塩素の場合、スチレンにサラシ粉を
作用させてスチレンハロヒドリンとした後、酸無水物に
よりエステル化することにより合成できる(特開昭50
−130731号参照)。
本発明者は、各種酵素類および各種酵素含有物について
検討したところ、意外にも哺乳動物および鳥類の肝臓の
破砕物をアセトン処理したものだけが、スチレンハロヒ
ドリン脂肪酸エステルを不斉氷解するのに好適であるこ
とを見いだし、本発明を完成した。
即ち、実施例の後に示した比較例1〜6に記述した酵素
類はいずれも哺乳動物および鳥類の肝臓の破砕物と起原
を異にするものである。これら酵素類を用いて、実施例
1と同様の条件下で、スチレンクロルヒドリン酢酸エス
テルの加水分解を行ったにもかかわらず、いずれも全く
加水分解が起こらないか、または反応速度が極めて小さ
かった。これに対して、実施例1〜9に見られるように
、哺乳動物および鳥類の肝臓の破砕物の一種である肝臓
アセトンパウダーを用いたところ、いずれにおいても光
学活性のあるスチレンクロルヒドリンおよびスチレンク
ロルヒドリン脂肪酸エステルを得ることができた。 (
なお、肝1藏アセトンパウダーとは、肝臓破砕物を冷ア
セトンで処理した濾過残香であり、冷アセトン処理の主
目的は肝臓破砕物の脱水処理である。) また、前述の(B )の方法のように、スチレンハロヒ
ドリンの脂肪酸エステルを生化学的手法により不斉氷解
する方法としては、微生物(Rhizopus nig
ricans)を使用する方法の文献の記述によると(
R)−(−)−スチレンハロヒドリン脂肪酸エステルの
方が加水分解を受けやすい。これに対して、本発明の方
法では、<s) −(+)−スチレンハロヒドリン脂肪
酸エステルの方が加水分解を受けやすく、これも本発明
の特徴とするところである。
次に、本発明の方法について、さらに詳しく説明する。
本角盟の方法に用いる哺乳動物および鳥類の肝臓の破砕
物は、破砕後なんらの処理を施さないものも包含する。
通常は、破砕後、長期保存を目的として、保冷、凍結乾
燥または脱水を目的とした水溶性の有機溶媒例えばアセ
トンによる抽出処理を施したものを使用する。
本発明の方法に用いる溶媒ないしは分散剤としては、緩
iii液が好ましく、リン酸ナトリウム、リン酸カリウ
ムのような無機酸塩の緩衝液、酢酸ナトリウム、クエン
酸ナトリウムの如き有機酸塩の緩衝液等が挙げられる。
緩衝に用いられるこれら塩の濃度は、緩衝液の種類によ
って変動し、0.05〜2Mである。
反応開始時の反応液のpH1illiは7〜9の範囲が
好ましく、反応の間は5〜9に保たれることが好ましい
加水分解によって生成する酢酸等の酸を中和するに十分
な緩衝液に、哺乳動物および鳥類の肝臓の破砕物および
基質を投入し、通常、−夜ないし数1」間、攪拌または
振とうを行う。
反応温度は10〜50℃であり、この温度範囲の低温側
では反応が遅くなり、高温側では酵素が部分的に失活す
るので、20〜40℃の範囲が好ましい。
反応終了後は、酢酸エチル等の有機溶媒で抽出し、有機
溶媒層から、分取TLCやカラムクロマトグラフィーあ
るいは精密蒸溜によって光学活性な(→)−スチレンハ
ロヒドリンと(=)−スチレンハロヒドリン脂肪酸エス
テルとを分離、取得する。
以下、実施例および比較例によって、本発明をさらに詳
しく説明する。なお、本発明はこれら実施例によって、
限定されるものではない。
実施例1゜ スチレンクロルヒドリン酢酸エステル1.40g (7
,05+++mo1)をpH8,0の0.2Mリン酸ナ
トリウム緩1h液28.0mlに懸濁させ、豚肝臓アセ
トンパウダー(市販品、シグマ ケミカル カンパニー
社M)46■を加えた。室温で28時間攪拌したところ
、エステルの45%が加水分解された。その反応混合物
を酢酸エチル30m1で2回抽出(不溶物はセライト濾
過により除く)シた後、酢酸エチル層を無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥、溶媒留去すると、はとんど無色の油状残香
1.35gが得られた。
この油状残香をシリカゲルの分取TLC(展開溶媒:ヘ
ンゼン)にかけ、0.34gの(s)−(→−)−スチ
レンクロルヒドリン(〔α)’;+28.1° (C−
1,46,シクロヘキサン)58.4%e、e、+ (
文献値:100%e、e、 (R) −(−) −スチ
レンクQ ルヒドリン〔α〕2ニー48.1゛> ) 
と、0.61 gの(R)−(−)−スチレンクロルヒ
ドリン酢酸エステル(〔α〕?−32.7° (c −
1,72,シクロヘキサン))とをR離した。
実施例2〜8゜ 実施例1の豚の肝臓アセトンパウダーを各種の動物の肝
臓アセトンパウダーに換え、かつ、肝臓アセトンパウダ
ーの添加量と反応時間を次頁表1記載の数値に換えて、
実施例1の方法に準じて、スチレンクロルヒドリン酢酸
エステル1.40 g (7゜05mmo1>をpH8
,0のリン酸ナトリウム緩衝液28.。
ml中、加水分解した。後処理は実施例1の方法に準じ
て行った。実験の結果を次頁の表1に示した。
実施例9゜ スチレンクロルヒドリン酪酸エステル2.40g (1
0,6mmo+)をpl+8.0の0.2Mリン酸ナト
リウム緩衝液42m1に懸濁、攪拌させ、豚肝臓アセト
ンパウダー(市販品、シグマ ケミカル カンパニー社
製)70■を加えた。室温で28時間反応させたところ
、エステルの36%が加水分解された。この反応混合物
を、実施例1の方法に準じて後処理をした。
0.38gの(Si(+)−スチレンクロルヒドリン(
〔α〕;ゞ+4.6° (c =1.54. シクロヘ
キサン)9.6%e、e、l と1.33gの(11)
−(−) −スチレンクロルヒドリン酪酸エステル(〔
α〕¥−2,1゜(c =1.59. シクロヘキサン
))が得られた。
比較例1〜6゜ 表2記載の酵素を用いて、実施例1と同様の反応ないし
後処理を行ったが、全く加水分解が起こらないか、反応
速度が極めて小さいものであった表2.比較例1〜6

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)哺乳類または鳥類の肝臓破砕物を用いて、一般式
    (1) (式中、Xは塩素原子または臭素原子、Rは水素原子ま
    たはアルキル基を示す。)で表されるスチレンハロヒド
    リン脂肪酸エステルを、加水分解することを特徴とする
    、一般式(II) (式中、Xは上述と同意味である。)で表される光学活
    性な(S )−(+)−スチレンハロヒドリー−一−−
    −−−−−−−−−−−− ンおよび一般式(III) (式中、’)IRは上述と同意味である。)で表される
    (R) −(−)−スチレンハロヒドリン脂肪酸エステ
    ルの製造法。
  2. (2)一般式(I)および(III)のRが低級アルキ
    ル基である特許請求の範囲第(1)項の製造法。
  3. (3)一般式(1)、<II)および(1)のXが塩素
    原子である特許請求の範囲第(1)項の製造法。
  4. (4)一般式(1)’、(II)および(nu)のXが
    塩素原子である特許請求の範囲第(2)項の製造法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61289899A (ja) * 1985-06-18 1986-12-19 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd 光学活性2−ハロ−1−フエニルエタノ−ルおよびそのエステルの製造法
US4868344A (en) * 1988-03-30 1989-09-19 Aldrich-Boranes, Inc. Novel process of producing phenyl or substituted phenylalkylamine pharmaceutical agents and novel chiral intermediates of high enantiomeric purity useful therein
JPH01257484A (ja) * 1987-12-14 1989-10-13 Idemitsu Kosan Co Ltd 光学活性な二級アルコールの製造方法

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