JPH06261774A - 1,4:3,6−ジアンヒドログルシトール 2−アシレートの製造法 - Google Patents
1,4:3,6−ジアンヒドログルシトール 2−アシレートの製造法Info
- Publication number
- JPH06261774A JPH06261774A JP40357390A JP40357390A JPH06261774A JP H06261774 A JPH06261774 A JP H06261774A JP 40357390 A JP40357390 A JP 40357390A JP 40357390 A JP40357390 A JP 40357390A JP H06261774 A JPH06261774 A JP H06261774A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- dianhydro
- reduced pressure
- under reduced
- glycitol
- concentrated under
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
(57)【要約】
【目的】 医薬品原料として有用な1,4:3,6−ジ
アンヒドロ−D−グルシトール 2−アシレートを効率
的に製造する。 【構成】 一般式(I) 〔式中、Rは炭素数1〜12の直鎖もしくは分枝状の置
換または非置換のアルキル基または炭素数1〜3のアル
コキシ基を表わす。〕で示される化合物を、該化合物を
位置選択的に加水分解する活性を有する酵素源の存在下
で処理し、一般式(II) 〔式中、Rは前記と同義である。〕で示される化合物を
製造する方法。
アンヒドロ−D−グルシトール 2−アシレートを効率
的に製造する。 【構成】 一般式(I) 〔式中、Rは炭素数1〜12の直鎖もしくは分枝状の置
換または非置換のアルキル基または炭素数1〜3のアル
コキシ基を表わす。〕で示される化合物を、該化合物を
位置選択的に加水分解する活性を有する酵素源の存在下
で処理し、一般式(II) 〔式中、Rは前記と同義である。〕で示される化合物を
製造する方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、抗狭心症活性を有する
1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グリシトール 5
ナイトレートあるいは2−ナイトレート類の合成中間体
として有用な1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グリ
シトール 2−アシレートの製造法に関する。
1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グリシトール 5
ナイトレートあるいは2−ナイトレート類の合成中間体
として有用な1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グリ
シトール 2−アシレートの製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グ
リシトール 2,5−ジアシレート体より1,4:3,
6−ジアンヒドロ−D−グリシトール 2−アシレート
を製造する方法としては、1,4:3,6−ジアンヒド
ロ−D−グリシトールとほぼ当量のカルボン酸をジメチ
ルアミノピリジンを触媒としジシクロヘキシルカルボジ
イミドで脱水縮合する方法〔シンセシス(Synthesis) 61
2(1989) 〕、1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グリ
シトールとカルボン酸無水物とを120〜140℃に加
熱後、アルカリ処理する方法〔シンセシス(Synthesis)
174(1987) 〕などが知られている。また、2,5−ジア
シレート体と1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グリ
シトールとの混合物をアルカリ触媒を用いてエステル交
換することを特徴とする方法(特開昭57−14428
8号公報、特開昭58−18386号公報)が知られて
いる。
リシトール 2,5−ジアシレート体より1,4:3,
6−ジアンヒドロ−D−グリシトール 2−アシレート
を製造する方法としては、1,4:3,6−ジアンヒド
ロ−D−グリシトールとほぼ当量のカルボン酸をジメチ
ルアミノピリジンを触媒としジシクロヘキシルカルボジ
イミドで脱水縮合する方法〔シンセシス(Synthesis) 61
2(1989) 〕、1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グリ
シトールとカルボン酸無水物とを120〜140℃に加
熱後、アルカリ処理する方法〔シンセシス(Synthesis)
174(1987) 〕などが知られている。また、2,5−ジア
シレート体と1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グリ
シトールとの混合物をアルカリ触媒を用いてエステル交
換することを特徴とする方法(特開昭57−14428
8号公報、特開昭58−18386号公報)が知られて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記したような2−ア
シレートを選択的に製造する方法においては、選択率お
よび収率で必ずしも満足されるものではなく、またエス
テル交換する方法においても収率や純度、さらには減圧
蒸留などの工業的規模で実施するには必ずしも好ましく
なく、問題点を有している。
シレートを選択的に製造する方法においては、選択率お
よび収率で必ずしも満足されるものではなく、またエス
テル交換する方法においても収率や純度、さらには減圧
蒸留などの工業的規模で実施するには必ずしも好ましく
なく、問題点を有している。
【0004】本発明の目的は、医薬品原料として有用な
1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グリシトール 2
−アシレートを効率的に製造する方法を提供することに
ある。
1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グリシトール 2
−アシレートを効率的に製造する方法を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、一般式
(I)
(I)
【0006】
【化3】
【0007】〔式中、Rは炭素数1〜12の直鎖もしく
は分枝状の置換または非置換のアルキル基、または炭素
数1〜3のアルコキシ基を表わす。〕で示される1,
4:3,6−ジアンヒドロ−D−グリシトール 2,5
−ジアシレートを、該化合物を位置選択的に加水分解す
る活性を有する酵素源の存在下で処理し、一般式(II)
は分枝状の置換または非置換のアルキル基、または炭素
数1〜3のアルコキシ基を表わす。〕で示される1,
4:3,6−ジアンヒドロ−D−グリシトール 2,5
−ジアシレートを、該化合物を位置選択的に加水分解す
る活性を有する酵素源の存在下で処理し、一般式(II)
【0008】
【化4】
【0009】〔式中、Rは前記と同義である。〕で示さ
れる1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グリシトール
2−アシレートを採取することを特徴とする一般式
(II)で示される1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−
グリシトール 2−アシレートの製造法を提供すること
ができる。以下に本発明を詳細に説明する。
れる1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グリシトール
2−アシレートを採取することを特徴とする一般式
(II)で示される1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−
グリシトール 2−アシレートの製造法を提供すること
ができる。以下に本発明を詳細に説明する。
【0010】一般式(I)および(II)中、各基の定義
における炭素数1〜12の直鎖もしくは分枝状のアルキ
ル基としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、ブチル、イソブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチ
ル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル
などがあげられる。アルキル基の置換基としては、たと
えば、フッ素、塩素、臭素などのハロゲン原子、水酸
基、アミノ基、炭素数1〜3のアルコキシ基などがあげ
られる。
における炭素数1〜12の直鎖もしくは分枝状のアルキ
ル基としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、ブチル、イソブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチ
ル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル
などがあげられる。アルキル基の置換基としては、たと
えば、フッ素、塩素、臭素などのハロゲン原子、水酸
基、アミノ基、炭素数1〜3のアルコキシ基などがあげ
られる。
【0011】Rの定義および置換基における炭素数1〜
3のアルコキシ基は、メトキシ、エトキシ、プロポキシ
などがあげられる。出発原料である一般式(I)で示さ
れる化合物は、特開昭58−18386号公報記載の方
法あるいは新実験化学講座14 有機化合物の合成と反
応(II)(丸善)に記載されている方法もしくはそれ
らに準じて製造することができる。
3のアルコキシ基は、メトキシ、エトキシ、プロポキシ
などがあげられる。出発原料である一般式(I)で示さ
れる化合物は、特開昭58−18386号公報記載の方
法あるいは新実験化学講座14 有機化合物の合成と反
応(II)(丸善)に記載されている方法もしくはそれ
らに準じて製造することができる。
【0012】加水分解反応に用いられる酵素源として
は、一般式(I)で示される化合物を位置選択的に加水
分解する活性を有する酵素もしくはその含有物であれば
いずれでも用いることができる。酵素としては、リパー
ゼ類、プロテアーゼ類などがあげられる。これらの酵素
は微生物、動物組織などによって生産されるが、既に市
販されていて、容易に入手することもできる。
は、一般式(I)で示される化合物を位置選択的に加水
分解する活性を有する酵素もしくはその含有物であれば
いずれでも用いることができる。酵素としては、リパー
ゼ類、プロテアーゼ類などがあげられる。これらの酵素
は微生物、動物組織などによって生産されるが、既に市
販されていて、容易に入手することもできる。
【0013】市販酵素の具体例としては、リポプロテイ
ンリパーゼ(シュードモナス属由来:商品名LPL協
和:協和醗酵工業社製)、リパーゼ SP382(キャ
ンディダ属由来:ノボ社製)などがあげられる。酵素の
含有物としては、一般式(I)で示される化合物を位置
選択的に加水分解する活性を有する酵素を生産する能力
を有する微生物の菌体、培養液もしくはそれらの処理物
があげられる。
ンリパーゼ(シュードモナス属由来:商品名LPL協
和:協和醗酵工業社製)、リパーゼ SP382(キャ
ンディダ属由来:ノボ社製)などがあげられる。酵素の
含有物としては、一般式(I)で示される化合物を位置
選択的に加水分解する活性を有する酵素を生産する能力
を有する微生物の菌体、培養液もしくはそれらの処理物
があげられる。
【0014】このような酵素を生産する能力を有する微
生物としては、たとえばシュードモナス属(Pseudomona
s )、キャンディダ属(Candida )などに属する微生物
をあげることができる。菌体処理物としては、菌体の乾
燥物、界面活性剤および/または有機溶剤添加物、溶菌
酵素処理物、固定化菌体あるいは菌体からの抽出酵素標
品などがあげられる。
生物としては、たとえばシュードモナス属(Pseudomona
s )、キャンディダ属(Candida )などに属する微生物
をあげることができる。菌体処理物としては、菌体の乾
燥物、界面活性剤および/または有機溶剤添加物、溶菌
酵素処理物、固定化菌体あるいは菌体からの抽出酵素標
品などがあげられる。
【0015】培養液の処理物としては、培養液の濃縮
物、乾燥物、界面活性剤および/または有機溶剤添加
物、溶菌酵素処理物などがあげられる。一般式(I)で
示される化合物の加水分解反応は、溶媒中前記酵素源と
一般式(I)で示される化合物とを混合し、攪拌または
振とうすることによりおこなわれる。
物、乾燥物、界面活性剤および/または有機溶剤添加
物、溶菌酵素処理物などがあげられる。一般式(I)で
示される化合物の加水分解反応は、溶媒中前記酵素源と
一般式(I)で示される化合物とを混合し、攪拌または
振とうすることによりおこなわれる。
【0016】溶媒としては、水、リン酸緩衝液、クエン
酸緩衝液、トリス塩酸緩衝液、ホウ酸緩衝液などがあげ
られる。これらの溶媒は、単独で用いるかもしくは水と
混和する有機溶媒たとえば、メタノール、エタノール、
アセトン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、アセトニ
トリル、エチレングリコールなどと混合して用いられる
が、好ましくは緩衝液を単独で用いる。溶媒は、基質に
対し1〜100倍、好ましくは5〜20倍容量比で用い
られる。緩衝液を用いる場合、緩衝液の濃度は0.005
〜4M、好ましくは0.1〜3Mで用いる。
酸緩衝液、トリス塩酸緩衝液、ホウ酸緩衝液などがあげ
られる。これらの溶媒は、単独で用いるかもしくは水と
混和する有機溶媒たとえば、メタノール、エタノール、
アセトン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、アセトニ
トリル、エチレングリコールなどと混合して用いられる
が、好ましくは緩衝液を単独で用いる。溶媒は、基質に
対し1〜100倍、好ましくは5〜20倍容量比で用い
られる。緩衝液を用いる場合、緩衝液の濃度は0.005
〜4M、好ましくは0.1〜3Mで用いる。
【0017】酵素量は基質重量に対し0.001〜10
%、好ましくは0.01〜3%で用いられる。反応は0〜
50℃、好ましくは15〜35℃、pH6.5〜9.0、好
ましくは7.0〜8.0でおこなわれ、2〜48時間で完了
する。反応液から目的物の単離、精製は、反応液を濃縮
後、水と不溶の有機溶媒、たとえばベンゼン、ジクロロ
エタン、クロロホルム、ジクロロメタン、酢酸エチル、
ジエチルエーテルなどによる抽出、減圧濃縮、シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーなどによっておこなうこと
ができる。
%、好ましくは0.01〜3%で用いられる。反応は0〜
50℃、好ましくは15〜35℃、pH6.5〜9.0、好
ましくは7.0〜8.0でおこなわれ、2〜48時間で完了
する。反応液から目的物の単離、精製は、反応液を濃縮
後、水と不溶の有機溶媒、たとえばベンゼン、ジクロロ
エタン、クロロホルム、ジクロロメタン、酢酸エチル、
ジエチルエーテルなどによる抽出、減圧濃縮、シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーなどによっておこなうこと
ができる。
【0018】このようにして得られる1,4:3,6−
ジアンヒドロ−D−グリシトール2−アシレートは、
1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グリシトール 2
−ナイトレートあるいは5−ナイトレートの合成中間体
として有用である。たとえば、1,4:3,6−ジアン
ヒドロ−D−グリシトール 2−アシレートは特開昭5
7−144288号公報、特開昭57−53489号公
報もしくは西独特許公開公報2751934号に記載の
方法に従い、1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グリ
シトール 2−ナイトレートあるいは5−ナイトレート
を製造することができる。
ジアンヒドロ−D−グリシトール2−アシレートは、
1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グリシトール 2
−ナイトレートあるいは5−ナイトレートの合成中間体
として有用である。たとえば、1,4:3,6−ジアン
ヒドロ−D−グリシトール 2−アシレートは特開昭5
7−144288号公報、特開昭57−53489号公
報もしくは西独特許公開公報2751934号に記載の
方法に従い、1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グリ
シトール 2−ナイトレートあるいは5−ナイトレート
を製造することができる。
【0019】以下に実施例および参考例を示す。
【0020】
実施例1 1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グリシトール 2
−アセテートの製法 1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グリシトール
2,5−ジアセテート1.0gと、リポプロテインリパー
ゼ(協和醗酵工業社製)10mgを2Nリン酸カリウム緩
衝溶液(pH7.0)4mlに加え、室温で懸濁攪拌した。
6時間後、反応液を濾過し、濾液を減圧濃縮しその濃縮
残渣を、クロロホルム抽出した。クロロホルム層を無水
硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し、標記化合物を
0.77g(収率95%)得た。このNMR、融点、旋光
度は公知の方法〔シンセシス(Synthesis )174頁
(1987)、同書612頁(1989)〕で得られた
標品のそれと一致した。旋光度79゜(文献値79
゜)。
−アセテートの製法 1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グリシトール
2,5−ジアセテート1.0gと、リポプロテインリパー
ゼ(協和醗酵工業社製)10mgを2Nリン酸カリウム緩
衝溶液(pH7.0)4mlに加え、室温で懸濁攪拌した。
6時間後、反応液を濾過し、濾液を減圧濃縮しその濃縮
残渣を、クロロホルム抽出した。クロロホルム層を無水
硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し、標記化合物を
0.77g(収率95%)得た。このNMR、融点、旋光
度は公知の方法〔シンセシス(Synthesis )174頁
(1987)、同書612頁(1989)〕で得られた
標品のそれと一致した。旋光度79゜(文献値79
゜)。
【0021】実施例2 1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グリシトール 2
−プロピオネートの製法 1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グリシトール
2,5−ジプロピオネート1.0gと、リポプロテインリ
パーゼ(協和醗酵工業社製)4mgを2Nリン酸カリウム
緩衝溶液(pH7.0)5mlに加え、室温で懸濁攪拌し
た。2時間後、反応液を濾過し、濾液を減圧濃縮しその
濃縮残渣を、クロロホルム抽出した。クロロホルム層を
無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し、標記化合
物を0.73g(収率94%)得た。このNMR、旋光度
は公知の方法〔シンセシス(Synthesis )174頁(1
987)、同書612頁(1989)〕で得られた標品
のそれと一致した。
−プロピオネートの製法 1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グリシトール
2,5−ジプロピオネート1.0gと、リポプロテインリ
パーゼ(協和醗酵工業社製)4mgを2Nリン酸カリウム
緩衝溶液(pH7.0)5mlに加え、室温で懸濁攪拌し
た。2時間後、反応液を濾過し、濾液を減圧濃縮しその
濃縮残渣を、クロロホルム抽出した。クロロホルム層を
無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し、標記化合
物を0.73g(収率94%)得た。このNMR、旋光度
は公知の方法〔シンセシス(Synthesis )174頁(1
987)、同書612頁(1989)〕で得られた標品
のそれと一致した。
【0022】実施例3 1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グリシトール 2
−n−ブチレートの製法 1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グリシトール
2,5−ジ−n−ブチレート1.0gと、リポプロテイン
リパーゼ(協和醗酵工業社製)4mgを2Nリン酸カリウ
ム緩衝溶液(pH7.0)5mlに加え、室温で懸濁攪拌し
た。6時間後、反応液を濾過し、濾液を減圧濃縮しその
濃縮残渣を、クロロホルム抽出した。クロロホルム層を
無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し、標記化合
物を0.74g(収率92%)得た。
−n−ブチレートの製法 1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グリシトール
2,5−ジ−n−ブチレート1.0gと、リポプロテイン
リパーゼ(協和醗酵工業社製)4mgを2Nリン酸カリウ
ム緩衝溶液(pH7.0)5mlに加え、室温で懸濁攪拌し
た。6時間後、反応液を濾過し、濾液を減圧濃縮しその
濃縮残渣を、クロロホルム抽出した。クロロホルム層を
無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し、標記化合
物を0.74g(収率92%)得た。
【0023】1H−NMR(CDCl3 、TMS、30
0MHz、ppm):0.97(3H,t),1.67(2
H,q),2.33(2H,t),3.59(1H,d
d),3.72(1H,br),3.91(1H,dd),
4.03−4.04(2H,m),4.33(1H,q),4.
49(1H,d),4.64(1H,t),5.24−5.2
5(1H,m) IR(neat,cm-1):3450,2980,290
0,1740,1460,1420,1180,108
0,1050,1010,990,860 Mass(CI)m/z:217,128
0MHz、ppm):0.97(3H,t),1.67(2
H,q),2.33(2H,t),3.59(1H,d
d),3.72(1H,br),3.91(1H,dd),
4.03−4.04(2H,m),4.33(1H,q),4.
49(1H,d),4.64(1H,t),5.24−5.2
5(1H,m) IR(neat,cm-1):3450,2980,290
0,1740,1460,1420,1180,108
0,1050,1010,990,860 Mass(CI)m/z:217,128
【0024】実施例4 1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グリシトール 2
−イソブチレートの製法 1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グリシトール
2,5−ジイソブチレート1.0gと、リポプロテインリ
パーゼ(協和醗酵工業社製)4mgを2Nリン酸カリウム
緩衝溶液(pH7.0)5mlに加え、室温で懸濁攪拌し
た。7時間後、反応液を濾過し、濾液を減圧濃縮しその
濃縮残渣を、クロロホルム抽出した。クロロホルム層を
無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し、標記化合
物を0.72g(収率91%)得た。
−イソブチレートの製法 1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グリシトール
2,5−ジイソブチレート1.0gと、リポプロテインリ
パーゼ(協和醗酵工業社製)4mgを2Nリン酸カリウム
緩衝溶液(pH7.0)5mlに加え、室温で懸濁攪拌し
た。7時間後、反応液を濾過し、濾液を減圧濃縮しその
濃縮残渣を、クロロホルム抽出した。クロロホルム層を
無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し、標記化合
物を0.72g(収率91%)得た。
【0025】1H−NMR(CDCl3 、TMS、30
0MHz、ppm):1.18(6H,d),2.51−2.
65(1H,m),3.59(1H,dd),3.92(1
H,dd),4.03−4.04(2H,m),4.33(1
H,q),4.48(1H,d),4.65(1H,t),
5.23−5.24(1H,m) IR(neat,cm-1):3450,2980,289
0,1740,1470,1380,1260,119
0,1090,1050,1010,980 Mass(CI)m/z:217,128
0MHz、ppm):1.18(6H,d),2.51−2.
65(1H,m),3.59(1H,dd),3.92(1
H,dd),4.03−4.04(2H,m),4.33(1
H,q),4.48(1H,d),4.65(1H,t),
5.23−5.24(1H,m) IR(neat,cm-1):3450,2980,289
0,1740,1470,1380,1260,119
0,1090,1050,1010,980 Mass(CI)m/z:217,128
【0026】実施例5 1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グリシトール 2
−クロロアセテートの製法 1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グリシトール
2,5−ジモノクロロアセテート1.0gと、リポプロテ
インリパーゼ(協和醗酵工業社製)4mgを2Nリン酸カ
リウム緩衝溶液(pH7.0)5mlに加え、室温で懸濁攪
拌した。3時間後、反応液を濾過し、濾液を減圧濃縮し
その濃縮残渣を、クロロホルム抽出した。クロロホルム
層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し、得ら
れた残渣0.83gをシリカゲルカラム(クロロホルム/
メタノール=9/1)で精製を行い、標記化合物を0.2
0g(収率21.0%)得た。
−クロロアセテートの製法 1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グリシトール
2,5−ジモノクロロアセテート1.0gと、リポプロテ
インリパーゼ(協和醗酵工業社製)4mgを2Nリン酸カ
リウム緩衝溶液(pH7.0)5mlに加え、室温で懸濁攪
拌した。3時間後、反応液を濾過し、濾液を減圧濃縮し
その濃縮残渣を、クロロホルム抽出した。クロロホルム
層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し、得ら
れた残渣0.83gをシリカゲルカラム(クロロホルム/
メタノール=9/1)で精製を行い、標記化合物を0.2
0g(収率21.0%)得た。
【0027】1H−NMR(CDCl3 、TMS、30
0MHz、ppm):3.589(1H,dd),3.81
−3.91(1H,m),4.04(2H,s),4.01−
4.18(2H,m),4.30(1H,q),4.50(1
H,d),4.62(1H,t),5.22−5.23(1
H,m) IR(neat,cm-1):3500,3000,174
0,1460,1420,1380,1260,118
0,1080,1050,1020,870 Mass(CI)m/z:223,128
0MHz、ppm):3.589(1H,dd),3.81
−3.91(1H,m),4.04(2H,s),4.01−
4.18(2H,m),4.30(1H,q),4.50(1
H,d),4.62(1H,t),5.22−5.23(1
H,m) IR(neat,cm-1):3500,3000,174
0,1460,1420,1380,1260,118
0,1080,1050,1020,870 Mass(CI)m/z:223,128
【0028】実施例6 1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グリシトール 2
−メチルカーボネートの製法 1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グリシトール
2,5−ジ−メチルカーボネート1.0gと、リポプロテ
インリパーゼ(協和醗酵工業社製)4mgを2Nリン酸カ
リウム緩衝溶液(pH7.0)5mlに加え、室温で懸濁攪
拌した。7時間後、反応液を濾過し、濾液を減圧濃縮し
その濃縮残渣を、クロロホルム抽出した。クロロホルム
層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し、標記
化合物を0.75g(収率92.8%)得た。
−メチルカーボネートの製法 1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グリシトール
2,5−ジ−メチルカーボネート1.0gと、リポプロテ
インリパーゼ(協和醗酵工業社製)4mgを2Nリン酸カ
リウム緩衝溶液(pH7.0)5mlに加え、室温で懸濁攪
拌した。7時間後、反応液を濾過し、濾液を減圧濃縮し
その濃縮残渣を、クロロホルム抽出した。クロロホルム
層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し、標記
化合物を0.75g(収率92.8%)得た。
【0029】1H−NMR(CDCl3 、TMS、30
0MHz、ppm):3.59(1H,dd),3.83
(3H,s),3.90(1H,dd),4.00−4.05
(2H,m),4.33(1H,q),4.55(1H,
d),4.67(1H,t),5.14−5.15(1H,
m) IR(neat,cm-1):3490,2990,275
0,1750,1450,1270,1090,105
0 Mass(CI)m/z:205,129
0MHz、ppm):3.59(1H,dd),3.83
(3H,s),3.90(1H,dd),4.00−4.05
(2H,m),4.33(1H,q),4.55(1H,
d),4.67(1H,t),5.14−5.15(1H,
m) IR(neat,cm-1):3490,2990,275
0,1750,1450,1270,1090,105
0 Mass(CI)m/z:205,129
【0030】実施例7 1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グリシトール 2
−メトキシアセテートの製法 1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グリシトール
2,5−ジ−メトキシアセテート1.0gと、リポプロテ
インリパーゼ(協和醗酵工業社製)4mgを2Nリン酸カ
リウム緩衝溶液(pH7.0)5mlに加え、室温で懸濁攪
拌した。4時間後、反応液を濾過し、濾液を減圧濃縮し
その濃縮残渣を、クロロホルム抽出した。クロロホルム
層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し、標記
化合物を0.62g(収率83.0%)得た。
−メトキシアセテートの製法 1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グリシトール
2,5−ジ−メトキシアセテート1.0gと、リポプロテ
インリパーゼ(協和醗酵工業社製)4mgを2Nリン酸カ
リウム緩衝溶液(pH7.0)5mlに加え、室温で懸濁攪
拌した。4時間後、反応液を濾過し、濾液を減圧濃縮し
その濃縮残渣を、クロロホルム抽出した。クロロホルム
層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し、標記
化合物を0.62g(収率83.0%)得た。
【0031】1H−NMR(CDCl3 、TMS、30
0MHz、ppm):3.46(3H,s),3.59(1
H,dd),3.91(1H,dd),4.04−4.07
(2H,m),4.07(2H,s),4.32(1H,b
r),4.51(1H,d),4.64(1H,t),5.3
3(1H,br) IR(neat,cm-1):3500,2950,176
0,1640,1460,1420,1200,113
0,1050,1020,980,870 Mass(CI)m/z:291,128
0MHz、ppm):3.46(3H,s),3.59(1
H,dd),3.91(1H,dd),4.04−4.07
(2H,m),4.07(2H,s),4.32(1H,b
r),4.51(1H,d),4.64(1H,t),5.3
3(1H,br) IR(neat,cm-1):3500,2950,176
0,1640,1460,1420,1200,113
0,1050,1020,980,870 Mass(CI)m/z:291,128
【0032】参考例1 1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グリシトール
2,5−ジプロピオネートの製法 100mlのジクロロメタンに1,4:3,6−ジアンヒ
ドロ−D−グリシトール14.6g(0.1mol )、トリエ
チルアミン20.4ml(2.2当量)およびN,N−ジメチ
ルアミノピリジン1.2g(0.1当量)を加え、氷冷下攪
拌した。この溶液に無水プロピオン酸28.2ml(2.2当
量)を10℃以下で滴下した。滴下後、室温まで昇温し
2時間攪拌し、反応液に水100mlを加え、洗浄した。
ジクロロメタン層を希塩酸、飽和重曹水、水で洗浄し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し、標記化合
物を24.1g(収率93%)得た。
2,5−ジプロピオネートの製法 100mlのジクロロメタンに1,4:3,6−ジアンヒ
ドロ−D−グリシトール14.6g(0.1mol )、トリエ
チルアミン20.4ml(2.2当量)およびN,N−ジメチ
ルアミノピリジン1.2g(0.1当量)を加え、氷冷下攪
拌した。この溶液に無水プロピオン酸28.2ml(2.2当
量)を10℃以下で滴下した。滴下後、室温まで昇温し
2時間攪拌し、反応液に水100mlを加え、洗浄した。
ジクロロメタン層を希塩酸、飽和重曹水、水で洗浄し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し、標記化合
物を24.1g(収率93%)得た。
【0033】1H−NMR(CDCl3 、TMS、30
0MHz、ppm):1.16(3H,t),1.17(3
H,t),2.37(2H,q),2.38(2H,q),
3.81(1H,dd),3.96(1H,dd),3.97
−4.01(2H,m),4.50(1H,dd),4.85
(1H,dd),5.17(1H,dd),5.20−5.2
1(1H,m) IR(neat,cm-1):3000,1740,146
0,1420,1360,1180,1100,780
0MHz、ppm):1.16(3H,t),1.17(3
H,t),2.37(2H,q),2.38(2H,q),
3.81(1H,dd),3.96(1H,dd),3.97
−4.01(2H,m),4.50(1H,dd),4.85
(1H,dd),5.17(1H,dd),5.20−5.2
1(1H,m) IR(neat,cm-1):3000,1740,146
0,1420,1360,1180,1100,780
【0034】参考例2 1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グリシトール
2,5−ジ−n−ブチレートの製法 50mlのジクロロメタンに1,4:3,6−ジアンヒド
ロ−D−グリシトール7.31g(0.05mol )、トリエ
チルアミン10ml(2.2当量)およびN,N−ジメチル
アミノピリジン0.7g(0.1当量)を加え、氷冷下攪拌
した。この溶液に無水n−酪酸18.24ml(2.2当量)
を10℃以下で滴下した。滴下後、室温まで昇温し2時
間攪拌し、反応液に水50mlを加え洗浄した。ジクロロ
メタン層を希塩酸、飽和重曹水で洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥後、減圧濃縮し、標記化合物を14.5g
(収率100%)得た。
2,5−ジ−n−ブチレートの製法 50mlのジクロロメタンに1,4:3,6−ジアンヒド
ロ−D−グリシトール7.31g(0.05mol )、トリエ
チルアミン10ml(2.2当量)およびN,N−ジメチル
アミノピリジン0.7g(0.1当量)を加え、氷冷下攪拌
した。この溶液に無水n−酪酸18.24ml(2.2当量)
を10℃以下で滴下した。滴下後、室温まで昇温し2時
間攪拌し、反応液に水50mlを加え洗浄した。ジクロロ
メタン層を希塩酸、飽和重曹水で洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥後、減圧濃縮し、標記化合物を14.5g
(収率100%)得た。
【0035】1H−NMR(CDCl3 、TMS、30
0MHz、ppm):0.97(3H,t),0.98(3
H,t),1.60−1.76(4H,m),2.32(2
H,t),2.38(2H,t),3.81(1H,d
d),3.96(1H,dd),3.97−4.01(2H,
m),4.50(1H,dd),4.85(1H,dd),
5.17(1H,dd),5.20−5.21(1H,m) IR(neat,cm-1):2980,1740,146
0,1360,1260,1180,1100,980
0MHz、ppm):0.97(3H,t),0.98(3
H,t),1.60−1.76(4H,m),2.32(2
H,t),2.38(2H,t),3.81(1H,d
d),3.96(1H,dd),3.97−4.01(2H,
m),4.50(1H,dd),4.85(1H,dd),
5.17(1H,dd),5.20−5.21(1H,m) IR(neat,cm-1):2980,1740,146
0,1360,1260,1180,1100,980
【0036】参考例3 1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グリシトール
2,5−ジイソブチレートの製法 50mlのジクロロメタンに1,4:3,6−ジアンヒド
ロ−D−グリシトール7.31g(0.05mol )、トリエ
チルアミン10ml(2.2当量)およびN,N−ジメチル
アミノピリジン0.7g(0.1当量)を加え、氷冷下攪拌
した。この溶液に無水イソ酪酸18.00ml(2.2当量)
を10℃以下で滴下した。滴下後、室温まで昇温し2時
間攪拌し、反応液に水50mlを加え洗浄した。ジクロロ
メタン層を希塩酸、飽和重曹水で洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥後、減圧濃縮し、標記化合物を14.5g
(収率100%)得た。
2,5−ジイソブチレートの製法 50mlのジクロロメタンに1,4:3,6−ジアンヒド
ロ−D−グリシトール7.31g(0.05mol )、トリエ
チルアミン10ml(2.2当量)およびN,N−ジメチル
アミノピリジン0.7g(0.1当量)を加え、氷冷下攪拌
した。この溶液に無水イソ酪酸18.00ml(2.2当量)
を10℃以下で滴下した。滴下後、室温まで昇温し2時
間攪拌し、反応液に水50mlを加え洗浄した。ジクロロ
メタン層を希塩酸、飽和重曹水で洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥後、減圧濃縮し、標記化合物を14.5g
(収率100%)得た。
【0037】1H−NMR(CDCl3 、TMS、30
0MHz、ppm):1.16−1.22(6H,m),2.
52−2.68(2H,m),3.84(1H,dd),3.
96(1H,dd),3.96−4.00(2H,m),4.
48(1H,dd),4.87(1H,dd),5.15
(1H,dd),5.19−5.20(1H,m) IR(neat,cm-1):3000,1740,147
0,1390,1360,1250,1190,116
0,1100,1020,980
0MHz、ppm):1.16−1.22(6H,m),2.
52−2.68(2H,m),3.84(1H,dd),3.
96(1H,dd),3.96−4.00(2H,m),4.
48(1H,dd),4.87(1H,dd),5.15
(1H,dd),5.19−5.20(1H,m) IR(neat,cm-1):3000,1740,147
0,1390,1360,1250,1190,116
0,1100,1020,980
【0038】参考例4 1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グリシトール
2,5−ジモノクロロアセテートの製法 100mlのジクロロメタンに1,4:3,6−ジアンヒ
ドロ−D−グリシトール7.31g(0.05mol )および
トリエチルアミン15ml(3.3当量)を加え、氷冷下攪
拌した。この溶液にクロロアセチルクロライド10.0ml
(2.5当量)を10℃以下で滴下した。滴下後、室温ま
で昇温し2時間攪拌し、反応液に水100mlを加え洗浄
した。ジクロロメタン層を希塩酸、飽和重曹水で洗浄、
無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し、標記化合
物を3.25g(収率22%)得た。
2,5−ジモノクロロアセテートの製法 100mlのジクロロメタンに1,4:3,6−ジアンヒ
ドロ−D−グリシトール7.31g(0.05mol )および
トリエチルアミン15ml(3.3当量)を加え、氷冷下攪
拌した。この溶液にクロロアセチルクロライド10.0ml
(2.5当量)を10℃以下で滴下した。滴下後、室温ま
で昇温し2時間攪拌し、反応液に水100mlを加え洗浄
した。ジクロロメタン層を希塩酸、飽和重曹水で洗浄、
無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し、標記化合
物を3.25g(収率22%)得た。
【0039】1H−NMR(CDCl3 、TMS、30
0MHz、ppm):3.82(1H,dd),3.98
(1H,dd),3.99(2H,s),4.01(2H,
s),3.98−4.01(2H,m),4.49(1H,d
d),4.84(1H,dd),5.17(1H,dd),
5.19−5.20(1H,m) IR(neat,cm-1):3000,1740,146
0,1420,1380,1340,1280,118
0,980
0MHz、ppm):3.82(1H,dd),3.98
(1H,dd),3.99(2H,s),4.01(2H,
s),3.98−4.01(2H,m),4.49(1H,d
d),4.84(1H,dd),5.17(1H,dd),
5.19−5.20(1H,m) IR(neat,cm-1):3000,1740,146
0,1420,1380,1340,1280,118
0,980
【0040】参考例5 1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グリシトール
2,5−ジメチルカーボネートの製法 100mlのジクロロメタンに1,4:3,6−ジアンヒ
ドロ−D−グリシトール2.44g(0.02mol )、トリ
エチルアミン4.1ml(2.2当量)およびN,N−ジメチ
ルアミノピリジン0.3g(0.1当量)を加え、氷冷下攪
拌した。この溶液にクロロギ酸メチル10.2ml(3当
量)を10℃以下で滴下した。滴下後、氷冷したまま2
時間攪拌し、反応液に水20mlを加え洗浄した。ジクロ
ロメタン層を希塩酸、飽和重曹水で洗浄、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥後、減圧濃縮して得られた残渣1.82g
を、シリカゲルカラム(クロロホルム/メタノール=9
/1)で精製を行い、標記化合物を1.21g(収率43
%)得た。
2,5−ジメチルカーボネートの製法 100mlのジクロロメタンに1,4:3,6−ジアンヒ
ドロ−D−グリシトール2.44g(0.02mol )、トリ
エチルアミン4.1ml(2.2当量)およびN,N−ジメチ
ルアミノピリジン0.3g(0.1当量)を加え、氷冷下攪
拌した。この溶液にクロロギ酸メチル10.2ml(3当
量)を10℃以下で滴下した。滴下後、氷冷したまま2
時間攪拌し、反応液に水20mlを加え洗浄した。ジクロ
ロメタン層を希塩酸、飽和重曹水で洗浄、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥後、減圧濃縮して得られた残渣1.82g
を、シリカゲルカラム(クロロホルム/メタノール=9
/1)で精製を行い、標記化合物を1.21g(収率43
%)得た。
【0041】1H−NMR(CDCl3 、TMS、30
0MHz、ppm):3.70(1H,dd),3.83
(3H,s),3.87(3H,s),3.95(1H,d
d),3.98−4.02(2H,m),4.50(1H,
q),4.84(1H,dd),5.16(1H,dd),
5.19−5.20(1H,m) IR(neat,cm-1):2950,1750,144
0,1260,1100,980,780
0MHz、ppm):3.70(1H,dd),3.83
(3H,s),3.87(3H,s),3.95(1H,d
d),3.98−4.02(2H,m),4.50(1H,
q),4.84(1H,dd),5.16(1H,dd),
5.19−5.20(1H,m) IR(neat,cm-1):2950,1750,144
0,1260,1100,980,780
【0042】参考例6 1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グリシトール
2,5−ジメトキシアセテートの製法 氷冷したメトキシ酢酸(0.02mol)に、塩化チオニルを
1.75ml(1.2当量)加え、30分間加熱還流させた。
得られた酸クロライドを5mlの塩化メチレンに溶解させ
た液を、1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グリシト
ール1.5g(0.01mol )およびトリエチルアミン10
ml(5.0当量)を含む20mlの塩化メチレン溶液に10
℃以下で滴下した。滴下後、氷冷下に2時間攪拌し、反
応液に水50mlを加え洗浄した。ジクロロメタン層を希
塩酸、飽和重曹水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾
燥後、減圧濃縮し、標記化合物を1.34g(収率67
%)得た。
2,5−ジメトキシアセテートの製法 氷冷したメトキシ酢酸(0.02mol)に、塩化チオニルを
1.75ml(1.2当量)加え、30分間加熱還流させた。
得られた酸クロライドを5mlの塩化メチレンに溶解させ
た液を、1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グリシト
ール1.5g(0.01mol )およびトリエチルアミン10
ml(5.0当量)を含む20mlの塩化メチレン溶液に10
℃以下で滴下した。滴下後、氷冷下に2時間攪拌し、反
応液に水50mlを加え洗浄した。ジクロロメタン層を希
塩酸、飽和重曹水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾
燥後、減圧濃縮し、標記化合物を1.34g(収率67
%)得た。
【0043】1H−NMR(CDCl3 、TMS、30
0MHz、ppm):3.46(3H,s),3.47(3
H,s),3.82(1H,dd),3.90−3.92(2
H,m),3.91(1H,dd),4.01(2H,
s),4.07(2H,s),4.43(1H,dd),5.
18(1H,dd),5.21(1H,br) IR(neat,cm-1):2950,2750,175
0,1440,1340,1260,1100,970
0MHz、ppm):3.46(3H,s),3.47(3
H,s),3.82(1H,dd),3.90−3.92(2
H,m),3.91(1H,dd),4.01(2H,
s),4.07(2H,s),4.43(1H,dd),5.
18(1H,dd),5.21(1H,br) IR(neat,cm-1):2950,2750,175
0,1440,1340,1260,1100,970
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、抗狭心症活性を有する
1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グリシトール 5
−ナイトレートあるいは2−ナイトレート類の合成中間
体として有用な1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グ
リシトール 2−アシレートを提供することができる。
1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グリシトール 5
−ナイトレートあるいは2−ナイトレート類の合成中間
体として有用な1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グ
リシトール 2−アシレートを提供することができる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年2月12日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 1,4:3,6−ジアンヒドログルシ
トール 2−アシレートの製造法
トール 2−アシレートの製造法
【特許請求の範囲】
【化1】 〔式中、Rは炭素数1〜12の直鎖もしくは分枝状の置
換または非置換のアルキル基、または炭素数1〜3のア
ルコキシ基を表わす。〕で示される1,4:3,6−ジ
アンヒドロ−D−グルシトール 2,5−ジアシレート
を、該化合物を位置選択的に加水分解する活性を有する
酵素源の存在下で処理し、一般式(II)
換または非置換のアルキル基、または炭素数1〜3のア
ルコキシ基を表わす。〕で示される1,4:3,6−ジ
アンヒドロ−D−グルシトール 2,5−ジアシレート
を、該化合物を位置選択的に加水分解する活性を有する
酵素源の存在下で処理し、一般式(II)
【化2】 〔式中、Rは前記と同義である。〕で示される1,4:
3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール 2−アシレ
ートを採取することを特徴とする一般式(II)で示され
る1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール
2−アシレートの製造法。
3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール 2−アシレ
ートを採取することを特徴とする一般式(II)で示され
る1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール
2−アシレートの製造法。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、抗狭心症活性を有する
1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール 5
−ナイトレートあるいは2−ナイトレート類の合成中間
体として有用な1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グ
ルシトール 2−アシレートの製造法に関する。
1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール 5
−ナイトレートあるいは2−ナイトレート類の合成中間
体として有用な1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グ
ルシトール 2−アシレートの製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グ
ルシトール 2,5−ジアシレート体より1,4:3,
6−ジアンヒドロ−D−グルシトール 2−アシレート
を製造する方法としては、1,4:3,6−ジアンヒド
ロ−D−グルシトールとほぼ当量のカルボン酸をジメチ
ルアミノピリジンを触媒としジシクロヘキシルカルボジ
イミドで脱水縮合する方法〔シンセシス(Synthesis) 61
2(1989) 〕、1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グル
シトールとカルボン酸無水物とを120〜140℃に加
熱後、アルカリ処理する方法〔シンセシス(Synthesis)
174(1987) 〕などが知られている。また、2,5−ジア
シレート体と1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グル
シトールとの混合物をアルカリ触媒を用いてエステル交
換することを特徴とする方法(特開昭57−14428
8号公報、特開昭58−18386号公報)が知られて
いる。
ルシトール 2,5−ジアシレート体より1,4:3,
6−ジアンヒドロ−D−グルシトール 2−アシレート
を製造する方法としては、1,4:3,6−ジアンヒド
ロ−D−グルシトールとほぼ当量のカルボン酸をジメチ
ルアミノピリジンを触媒としジシクロヘキシルカルボジ
イミドで脱水縮合する方法〔シンセシス(Synthesis) 61
2(1989) 〕、1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グル
シトールとカルボン酸無水物とを120〜140℃に加
熱後、アルカリ処理する方法〔シンセシス(Synthesis)
174(1987) 〕などが知られている。また、2,5−ジア
シレート体と1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グル
シトールとの混合物をアルカリ触媒を用いてエステル交
換することを特徴とする方法(特開昭57−14428
8号公報、特開昭58−18386号公報)が知られて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記したような2−ア
シレートを選択的に製造する方法においては、選択率お
よび収率で必ずしも満足されるものではなく、またエス
テル交換する方法においても収率や純度、さらには減圧
蒸留などの工業的規模で実施するには必ずしも好ましく
なく、問題点を有している。
シレートを選択的に製造する方法においては、選択率お
よび収率で必ずしも満足されるものではなく、またエス
テル交換する方法においても収率や純度、さらには減圧
蒸留などの工業的規模で実施するには必ずしも好ましく
なく、問題点を有している。
【0004】本発明の目的は、医薬品原料として有用な
1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール 2
−アシレートを効率的に製造する方法を提供することに
ある。
1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール 2
−アシレートを効率的に製造する方法を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、一般式
(I)
(I)
【0006】
【化3】
【0007】〔式中、Rは炭素数1〜12の直鎖もしく
は分枝状の置換または非置換のアルキル基、または炭素
数1〜3のアルコキシ基を表わす。〕で示される1,
4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール 2,5
−ジアシレートを、該化合物を位置選択的に加水分解す
る活性を有する酵素源の存在下で処理し、一般式(II)
は分枝状の置換または非置換のアルキル基、または炭素
数1〜3のアルコキシ基を表わす。〕で示される1,
4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール 2,5
−ジアシレートを、該化合物を位置選択的に加水分解す
る活性を有する酵素源の存在下で処理し、一般式(II)
【0008】
【化4】
【0009】〔式中、Rは前記と同義である。〕で示さ
れる1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール
2−アシレートを採取することを特徴とする一般式
(II)で示される1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−
グルシトール 2−アシレートの製造法を提供すること
ができる。以下に本発明を詳細に説明する。
れる1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール
2−アシレートを採取することを特徴とする一般式
(II)で示される1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−
グルシトール 2−アシレートの製造法を提供すること
ができる。以下に本発明を詳細に説明する。
【0010】一般式(I)および(II)中、各基の定義
における炭素数1〜12の直鎖もしくは分枝状のアルキ
ル基としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、ブチル、イソブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチ
ル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル
などがあげられる。アルキル基の置換基としては、たと
えば、フッ素、塩素、臭素などのハロゲン原子、水酸
基、アミノ基、炭素数1〜3のアルコキシ基などがあげ
られる。
における炭素数1〜12の直鎖もしくは分枝状のアルキ
ル基としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、ブチル、イソブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチ
ル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル
などがあげられる。アルキル基の置換基としては、たと
えば、フッ素、塩素、臭素などのハロゲン原子、水酸
基、アミノ基、炭素数1〜3のアルコキシ基などがあげ
られる。
【0011】Rの定義および置換基における炭素数1〜
3のアルコキシ基は、メトキシ、エトキシ、プロポキシ
などがあげられる。出発原料である一般式(I)で示さ
れる化合物は、特開昭58−18386号公報記載の方
法あるいは新実験化学講座14 有機化合物の合成と反
応(II)(丸善)に記載されている方法もしくはそれ
らに準じて製造することができる。
3のアルコキシ基は、メトキシ、エトキシ、プロポキシ
などがあげられる。出発原料である一般式(I)で示さ
れる化合物は、特開昭58−18386号公報記載の方
法あるいは新実験化学講座14 有機化合物の合成と反
応(II)(丸善)に記載されている方法もしくはそれ
らに準じて製造することができる。
【0012】加水分解反応に用いられる酵素源として
は、一般式(I)で示される化合物を位置選択的に加水
分解する活性を有する酵素もしくはその含有物であれば
いずれでも用いることができる。酵素としては、リパー
ゼ類、プロテアーゼ類などがあげられる。これらの酵素
は微生物、動物組織などによって生産されるが、既に市
販されていて、容易に入手することもできる。
は、一般式(I)で示される化合物を位置選択的に加水
分解する活性を有する酵素もしくはその含有物であれば
いずれでも用いることができる。酵素としては、リパー
ゼ類、プロテアーゼ類などがあげられる。これらの酵素
は微生物、動物組織などによって生産されるが、既に市
販されていて、容易に入手することもできる。
【0013】市販酵素の具体例としては、リポプロテイ
ンリパーゼ(シュードモナス属由来:商品名LPL協
和:協和醗酵工業社製)、リパーゼ SP382(キャ
ンディダ属由来:ノボ社製)などがあげられる。酵素の
含有物としては、一般式(I)で示される化合物を位置
選択的に加水分解する活性を有する酵素を生産する能力
を有する微生物の菌体、培養液もしくはそれらの処理物
があげられる。
ンリパーゼ(シュードモナス属由来:商品名LPL協
和:協和醗酵工業社製)、リパーゼ SP382(キャ
ンディダ属由来:ノボ社製)などがあげられる。酵素の
含有物としては、一般式(I)で示される化合物を位置
選択的に加水分解する活性を有する酵素を生産する能力
を有する微生物の菌体、培養液もしくはそれらの処理物
があげられる。
【0014】このような酵素を生産する能力を有する微
生物としては、たとえばシュードモナス属(Pseudomona
s )、キャンディダ属(Candida )などに属する微生物
をあげることができる。菌体処理物としては、菌体の乾
燥物、界面活性剤および/または有機溶剤添加物、溶菌
酵素処理物、固定化菌体あるいは菌体からの抽出酵素標
品などがあげられる。
生物としては、たとえばシュードモナス属(Pseudomona
s )、キャンディダ属(Candida )などに属する微生物
をあげることができる。菌体処理物としては、菌体の乾
燥物、界面活性剤および/または有機溶剤添加物、溶菌
酵素処理物、固定化菌体あるいは菌体からの抽出酵素標
品などがあげられる。
【0015】培養液の処理物としては、培養液の濃縮
物、乾燥物、界面活性剤および/または有機溶剤添加
物、溶菌酵素処理物などがあげられる。一般式(I)で
示される化合物の加水分解反応は、溶媒中前記酵素源と
一般式(I)で示される化合物とを混合し、攪拌または
振とうすることによりおこなわれる。
物、乾燥物、界面活性剤および/または有機溶剤添加
物、溶菌酵素処理物などがあげられる。一般式(I)で
示される化合物の加水分解反応は、溶媒中前記酵素源と
一般式(I)で示される化合物とを混合し、攪拌または
振とうすることによりおこなわれる。
【0016】溶媒としては、水、リン酸緩衝液、クエン
酸緩衝液、トリス塩酸緩衝液、ホウ酸緩衝液などがあげ
られる。これらの溶媒は、単独で用いるかもしくは水と
混和する有機溶媒たとえば、メタノール、エタノール、
アセトン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、アセトニ
トリル、エチレングリコールなどと混合して用いられる
が、好ましくは緩衝液を単独で用いる。溶媒は、基質に
対し1〜100倍、好ましくは5〜20倍容量比で用い
られる。緩衝液を用いる場合、緩衝液の濃度は0.005
〜4M、好ましくは0.1〜3Mで用いる。
酸緩衝液、トリス塩酸緩衝液、ホウ酸緩衝液などがあげ
られる。これらの溶媒は、単独で用いるかもしくは水と
混和する有機溶媒たとえば、メタノール、エタノール、
アセトン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、アセトニ
トリル、エチレングリコールなどと混合して用いられる
が、好ましくは緩衝液を単独で用いる。溶媒は、基質に
対し1〜100倍、好ましくは5〜20倍容量比で用い
られる。緩衝液を用いる場合、緩衝液の濃度は0.005
〜4M、好ましくは0.1〜3Mで用いる。
【0017】酵素量は基質重量に対し0.001〜10
%、好ましくは0.01〜3%で用いられる。反応は0〜
50℃、好ましくは15〜35℃、pH6.5〜9.0、好
ましくは7.0〜8.0でおこなわれ、2〜48時間で完了
する。反応液から目的物の単離、精製は、反応液を濃縮
後、水と不溶の有機溶媒、たとえばベンゼン、ジクロロ
エタン、クロロホルム、ジクロロメタン、酢酸エチル、
ジエチルエーテルなどによる抽出、減圧濃縮、シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーなどによっておこなうこと
ができる。
%、好ましくは0.01〜3%で用いられる。反応は0〜
50℃、好ましくは15〜35℃、pH6.5〜9.0、好
ましくは7.0〜8.0でおこなわれ、2〜48時間で完了
する。反応液から目的物の単離、精製は、反応液を濃縮
後、水と不溶の有機溶媒、たとえばベンゼン、ジクロロ
エタン、クロロホルム、ジクロロメタン、酢酸エチル、
ジエチルエーテルなどによる抽出、減圧濃縮、シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーなどによっておこなうこと
ができる。
【0018】このようにして得られる1,4:3,6−
ジアンヒドロ−D−グルシトール2−アシレートは、
1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール 2
−ナイトレートあるいは5−ナイトレートの合成中間体
として有用である。たとえば、1,4:3,6−ジアン
ヒドロ−D−グルシトール 2−アシレートは特開昭5
7−144288号公報、特開昭57−53489号公
報もしくは西独特許公開公報2751934号に記載の
方法に従い、1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グル
シトール 2−ナイトレートあるいは5−ナイトレート
を製造することができる。
ジアンヒドロ−D−グルシトール2−アシレートは、
1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール 2
−ナイトレートあるいは5−ナイトレートの合成中間体
として有用である。たとえば、1,4:3,6−ジアン
ヒドロ−D−グルシトール 2−アシレートは特開昭5
7−144288号公報、特開昭57−53489号公
報もしくは西独特許公開公報2751934号に記載の
方法に従い、1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グル
シトール 2−ナイトレートあるいは5−ナイトレート
を製造することができる。
【0019】以下に実施例および参考例を示す。
【0020】
【実施例】 実施例1 1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール 2
−アセテートの製法 1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール
2,5−ジアセテート1.0gと、リポプロテインリパー
ゼ(協和醗酵工業社製)10mgを2Nリン酸カリウム緩
衝溶液(pH7.0)4mlに加え、室温で懸濁攪拌した。
6時間後、反応液を濾過し、濾液を減圧濃縮しその濃縮
残渣を、クロロホルム抽出した。クロロホルム層を無水
硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し、標記化合物を
0.77g(収率95%)得た。このNMR、融点、旋光
度は公知の方法〔シンセシス(Synthesis )174頁
(1987)、同書612頁(1989)〕で得られた
標品のそれと一致した。旋光度79゜(文献値79
゜)。
−アセテートの製法 1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール
2,5−ジアセテート1.0gと、リポプロテインリパー
ゼ(協和醗酵工業社製)10mgを2Nリン酸カリウム緩
衝溶液(pH7.0)4mlに加え、室温で懸濁攪拌した。
6時間後、反応液を濾過し、濾液を減圧濃縮しその濃縮
残渣を、クロロホルム抽出した。クロロホルム層を無水
硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し、標記化合物を
0.77g(収率95%)得た。このNMR、融点、旋光
度は公知の方法〔シンセシス(Synthesis )174頁
(1987)、同書612頁(1989)〕で得られた
標品のそれと一致した。旋光度79゜(文献値79
゜)。
【0021】実施例2 1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール 2
−プロピオネートの製法 1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール
2,5−ジプロピオネート1.0gと、リポプロテインリ
パーゼ(協和醗酵工業社製)4mgを2Nリン酸カリウム
緩衝溶液(pH7.0)5mlに加え、室温で懸濁攪拌し
た。2時間後、反応液を濾過し、濾液を減圧濃縮しその
濃縮残渣を、クロロホルム抽出した。クロロホルム層を
無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し、標記化合
物を0.73g(収率94%)得た。このNMR、旋光度
は公知の方法〔シンセシス(Synthesis )174頁(1
987)、同書612頁(1989)〕で得られた標品
のそれと一致した。
−プロピオネートの製法 1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール
2,5−ジプロピオネート1.0gと、リポプロテインリ
パーゼ(協和醗酵工業社製)4mgを2Nリン酸カリウム
緩衝溶液(pH7.0)5mlに加え、室温で懸濁攪拌し
た。2時間後、反応液を濾過し、濾液を減圧濃縮しその
濃縮残渣を、クロロホルム抽出した。クロロホルム層を
無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し、標記化合
物を0.73g(収率94%)得た。このNMR、旋光度
は公知の方法〔シンセシス(Synthesis )174頁(1
987)、同書612頁(1989)〕で得られた標品
のそれと一致した。
【0022】実施例3 1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール 2
−n−ブチレートの製法 1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール
2,5−ジ−n−ブチレート1.0gと、リポプロテイン
リパーゼ(協和醗酵工業社製)4mgを2Nリン酸カリウ
ム緩衝溶液(pH7.0)5mlに加え、室温で懸濁攪拌し
た。6時間後、反応液を濾過し、濾液を減圧濃縮しその
濃縮残渣を、クロロホルム抽出した。クロロホルム層を
無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し、標記化合
物を0.74g(収率92%)得た。
−n−ブチレートの製法 1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール
2,5−ジ−n−ブチレート1.0gと、リポプロテイン
リパーゼ(協和醗酵工業社製)4mgを2Nリン酸カリウ
ム緩衝溶液(pH7.0)5mlに加え、室温で懸濁攪拌し
た。6時間後、反応液を濾過し、濾液を減圧濃縮しその
濃縮残渣を、クロロホルム抽出した。クロロホルム層を
無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し、標記化合
物を0.74g(収率92%)得た。
【0023】1H−NMR(CDCl3 、TMS、30
0MHz、ppm):0.97(3H,t),1.67(2
H,q),2.33(2H,t),3.59(1H,d
d),3.72(1H,br),3.91(1H,dd),
4.03−4.04(2H,m),4.33(1H,q),4.
49(1H,d),4.64(1H,t),5.24−5.2
5(1H,m) IR(neat,cm-1):3450,2980,290
0,1740,1460,1420,1180,108
0,1050,1010,990,860 Mass(CI)m/z:217,128
0MHz、ppm):0.97(3H,t),1.67(2
H,q),2.33(2H,t),3.59(1H,d
d),3.72(1H,br),3.91(1H,dd),
4.03−4.04(2H,m),4.33(1H,q),4.
49(1H,d),4.64(1H,t),5.24−5.2
5(1H,m) IR(neat,cm-1):3450,2980,290
0,1740,1460,1420,1180,108
0,1050,1010,990,860 Mass(CI)m/z:217,128
【0024】実施例4 1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール 2
−イソブチレートの製法 1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール
2,5−ジイソブチレート1.0gと、リポプロテインリ
パーゼ(協和醗酵工業社製)4mgを2Nリン酸カリウム
緩衝溶液(pH7.0)5mlに加え、室温で懸濁攪拌し
た。7時間後、反応液を濾過し、濾液を減圧濃縮しその
濃縮残渣を、クロロホルム抽出した。クロロホルム層を
無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し、標記化合
物を0.72g(収率91%)得た。
−イソブチレートの製法 1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール
2,5−ジイソブチレート1.0gと、リポプロテインリ
パーゼ(協和醗酵工業社製)4mgを2Nリン酸カリウム
緩衝溶液(pH7.0)5mlに加え、室温で懸濁攪拌し
た。7時間後、反応液を濾過し、濾液を減圧濃縮しその
濃縮残渣を、クロロホルム抽出した。クロロホルム層を
無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し、標記化合
物を0.72g(収率91%)得た。
【0025】1H−NMR(CDCl3 、TMS、30
0MHz、ppm):1.18(6H,d),2.51−2.
65(1H,m),3.59(1H,dd),3.92(1
H,dd),4.03−4.04(2H,m),4.33(1
H,q),4.48(1H,d),4.65(1H,t),
5.23−5.24(1H,m) IR(neat,cm-1):3450,2980,289
0,1740,1470,1380,1260,119
0,1090,1050,1010,980 Mass(CI)m/z:217,128
0MHz、ppm):1.18(6H,d),2.51−2.
65(1H,m),3.59(1H,dd),3.92(1
H,dd),4.03−4.04(2H,m),4.33(1
H,q),4.48(1H,d),4.65(1H,t),
5.23−5.24(1H,m) IR(neat,cm-1):3450,2980,289
0,1740,1470,1380,1260,119
0,1090,1050,1010,980 Mass(CI)m/z:217,128
【0026】実施例5 1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール 2
−クロロアセテートの製法 1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール
2,5−ジ−クロロアセテート1.0gと、リポプロテイ
ンリパーゼ(協和醗酵工業社製)4mgを2Nリン酸カリ
ウム緩衝溶液(pH7.0)5mlに加え、室温で懸濁攪拌
した。3時間後、反応液を濾過し、濾液を減圧濃縮しそ
の濃縮残渣を、クロロホルム抽出した。クロロホルム層
を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し、得られ
た残渣0.83gをシリカゲルカラム(クロロホルム/メ
タノール=9/1)で精製を行い、標記化合物を0.20
g(収率21.0%)得た。
−クロロアセテートの製法 1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール
2,5−ジ−クロロアセテート1.0gと、リポプロテイ
ンリパーゼ(協和醗酵工業社製)4mgを2Nリン酸カリ
ウム緩衝溶液(pH7.0)5mlに加え、室温で懸濁攪拌
した。3時間後、反応液を濾過し、濾液を減圧濃縮しそ
の濃縮残渣を、クロロホルム抽出した。クロロホルム層
を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し、得られ
た残渣0.83gをシリカゲルカラム(クロロホルム/メ
タノール=9/1)で精製を行い、標記化合物を0.20
g(収率21.0%)得た。
【0027】1H−NMR(CDCl3 、TMS、30
0MHz、ppm):3.589(1H,dd),3.81
−3.91(1H,m),4.04(2H,s),4.01−
4.18(2H,m),4.30(1H,q),4.50(1
H,d),4.62(1H,t),5.22−5.23(1
H,m) IR(neat,cm-1):3500,3000,174
0,1460,1420,1380,1260,118
0,1080,1050,1020,870 Mass(CI)m/z:223,128
0MHz、ppm):3.589(1H,dd),3.81
−3.91(1H,m),4.04(2H,s),4.01−
4.18(2H,m),4.30(1H,q),4.50(1
H,d),4.62(1H,t),5.22−5.23(1
H,m) IR(neat,cm-1):3500,3000,174
0,1460,1420,1380,1260,118
0,1080,1050,1020,870 Mass(CI)m/z:223,128
【0028】実施例6 1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール 2
−メチルカーボネートの製法 1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール
2,5−ジ−メチルカーボネート1.0gと、リポプロテ
インリパーゼ(協和醗酵工業社製)4mgを2Nリン酸カ
リウム緩衝溶液(pH7.0)5mlに加え、室温で懸濁攪
拌した。7時間後、反応液を濾過し、濾液を減圧濃縮し
その濃縮残渣を、クロロホルム抽出した。クロロホルム
層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し、標記
化合物を0.75g(収率92.8%)得た。
−メチルカーボネートの製法 1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール
2,5−ジ−メチルカーボネート1.0gと、リポプロテ
インリパーゼ(協和醗酵工業社製)4mgを2Nリン酸カ
リウム緩衝溶液(pH7.0)5mlに加え、室温で懸濁攪
拌した。7時間後、反応液を濾過し、濾液を減圧濃縮し
その濃縮残渣を、クロロホルム抽出した。クロロホルム
層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し、標記
化合物を0.75g(収率92.8%)得た。
【0029】1H−NMR(CDCl3 、TMS、30
0MHz、ppm):3.59(1H,dd),3.83
(3H,s),3.90(1H,dd),4.00−4.05
(2H,m),4.33(1H,q),4.55(1H,
d),4.67(1H,t),5.14−5.15(1H,
m) IR(neat,cm-1):3490,2990,275
0,1750,1450,1270,1090,105
0 Mass(CI)m/z:205,129
0MHz、ppm):3.59(1H,dd),3.83
(3H,s),3.90(1H,dd),4.00−4.05
(2H,m),4.33(1H,q),4.55(1H,
d),4.67(1H,t),5.14−5.15(1H,
m) IR(neat,cm-1):3490,2990,275
0,1750,1450,1270,1090,105
0 Mass(CI)m/z:205,129
【0030】実施例7 1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール 2
−メトキシアセテートの製法 1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール
2,5−ジ−メトキシアセテート1.0gと、リポプロテ
インリパーゼ(協和醗酵工業社製)4mgを2Nリン酸カ
リウム緩衝溶液(pH7.0)5mlに加え、室温で懸濁攪
拌した。4時間後、反応液を濾過し、濾液を減圧濃縮し
その濃縮残渣を、クロロホルム抽出した。クロロホルム
層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し、標記
化合物を0.62g(収率83.0%)得た。
−メトキシアセテートの製法 1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール
2,5−ジ−メトキシアセテート1.0gと、リポプロテ
インリパーゼ(協和醗酵工業社製)4mgを2Nリン酸カ
リウム緩衝溶液(pH7.0)5mlに加え、室温で懸濁攪
拌した。4時間後、反応液を濾過し、濾液を減圧濃縮し
その濃縮残渣を、クロロホルム抽出した。クロロホルム
層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し、標記
化合物を0.62g(収率83.0%)得た。
【0031】1H−NMR(CDCl3 、TMS、30
0MHz、ppm):3.46(3H,s),3.59(1
H,dd),3.91(1H,dd),4.04−4.07
(2H,m),4.07(2H,s),4.32(1H,b
r),4.51(1H,d),4.64(1H,t),5.3
3(1H,br) IR(neat,cm-1):3500,2950,176
0,1640,1460,1420,1200,113
0,1050,1020,980,870 Mass(CI)m/z:291,128
0MHz、ppm):3.46(3H,s),3.59(1
H,dd),3.91(1H,dd),4.04−4.07
(2H,m),4.07(2H,s),4.32(1H,b
r),4.51(1H,d),4.64(1H,t),5.3
3(1H,br) IR(neat,cm-1):3500,2950,176
0,1640,1460,1420,1200,113
0,1050,1020,980,870 Mass(CI)m/z:291,128
【0032】参考例1 1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール
2,5−ジプロピオネートの製法 100mlのジクロロメタンに1,4:3,6−ジアンヒ
ドロ−D−グルシトール14.6g(0.1mol )、トリエ
チルアミン20.4ml(2.2当量)およびN,N−ジメチ
ルアミノピリジン1.2g(0.1当量)を加え、氷冷下攪
拌した。この溶液に無水プロピオン酸28.2ml(2.2当
量)を10℃以下で滴下した。滴下後、室温まで昇温し
2時間攪拌し、反応液に水100mlを加え、洗浄した。
ジクロロメタン層を希塩酸、飽和重曹水、水で洗浄し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し、標記化合
物を24.1g(収率93%)得た。
2,5−ジプロピオネートの製法 100mlのジクロロメタンに1,4:3,6−ジアンヒ
ドロ−D−グルシトール14.6g(0.1mol )、トリエ
チルアミン20.4ml(2.2当量)およびN,N−ジメチ
ルアミノピリジン1.2g(0.1当量)を加え、氷冷下攪
拌した。この溶液に無水プロピオン酸28.2ml(2.2当
量)を10℃以下で滴下した。滴下後、室温まで昇温し
2時間攪拌し、反応液に水100mlを加え、洗浄した。
ジクロロメタン層を希塩酸、飽和重曹水、水で洗浄し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し、標記化合
物を24.1g(収率93%)得た。
【0033】1H−NMR(CDCl3 、TMS、30
0MHz、ppm):1.16(3H,t),1.17(3
H,t),2.37(2H,q),2.38(2H,q),
3.81(1H,dd),3.96(1H,dd),3.97
−4.01(2H,m),4.50(1H,dd),4.85
(1H,dd),5.17(1H,dd),5.20−5.2
1(1H,m) IR(neat,cm-1):3000,1740,146
0,1420,1360,1180,1100,780
0MHz、ppm):1.16(3H,t),1.17(3
H,t),2.37(2H,q),2.38(2H,q),
3.81(1H,dd),3.96(1H,dd),3.97
−4.01(2H,m),4.50(1H,dd),4.85
(1H,dd),5.17(1H,dd),5.20−5.2
1(1H,m) IR(neat,cm-1):3000,1740,146
0,1420,1360,1180,1100,780
【0034】参考例2 1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール
2,5−ジ−n−ブチレートの製法 50mlのジクロロメタンに1,4:3,6−ジアンヒド
ロ−D−グルシトール7.31g(0.05mol )、トリエ
チルアミン10ml(2.2当量)およびN,N−ジメチル
アミノピリジン0.7g(0.1当量)を加え、氷冷下攪拌
した。この溶液に無水n−酪酸18.24ml(2.2当量)
を10℃以下で滴下した。滴下後、室温まで昇温し2時
間攪拌し、反応液に水50mlを加え洗浄した。ジクロロ
メタン層を希塩酸、飽和重曹水で洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥後、減圧濃縮し、標記化合物を14.5g
(収率100%)得た。
2,5−ジ−n−ブチレートの製法 50mlのジクロロメタンに1,4:3,6−ジアンヒド
ロ−D−グルシトール7.31g(0.05mol )、トリエ
チルアミン10ml(2.2当量)およびN,N−ジメチル
アミノピリジン0.7g(0.1当量)を加え、氷冷下攪拌
した。この溶液に無水n−酪酸18.24ml(2.2当量)
を10℃以下で滴下した。滴下後、室温まで昇温し2時
間攪拌し、反応液に水50mlを加え洗浄した。ジクロロ
メタン層を希塩酸、飽和重曹水で洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥後、減圧濃縮し、標記化合物を14.5g
(収率100%)得た。
【0035】1H−NMR(CDCl3 、TMS、30
0MHz、ppm):0.97(3H,t),0.98(3
H,t),1.60−1.76(4H,m),2.32(2
H,t),2.38(2H,t),3.81(1H,d
d),3.96(1H,dd),3.97−4.01(2H,
m),4.50(1H,dd),4.85(1H,dd),
5.17(1H,dd),5.20−5.21(1H,m) IR(neat,cm-1):2980,1740,146
0,1360,1260,1180,1100,980
0MHz、ppm):0.97(3H,t),0.98(3
H,t),1.60−1.76(4H,m),2.32(2
H,t),2.38(2H,t),3.81(1H,d
d),3.96(1H,dd),3.97−4.01(2H,
m),4.50(1H,dd),4.85(1H,dd),
5.17(1H,dd),5.20−5.21(1H,m) IR(neat,cm-1):2980,1740,146
0,1360,1260,1180,1100,980
【0036】参考例3 1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール
2,5−ジイソブチレートの製法 50mlのジクロロメタンに1,4:3,6−ジアンヒド
ロ−D−グルシトール7.31g(0.05mol )、トリエ
チルアミン10ml(2.2当量)およびN,N−ジメチル
アミノピリジン0.7g(0.1当量)を加え、氷冷下攪拌
した。この溶液に無水イソ酪酸18.00ml(2.2当量)
を10℃以下で滴下した。滴下後、室温まで昇温し2時
間攪拌し、反応液に水50mlを加え洗浄した。ジクロロ
メタン層を希塩酸、飽和重曹水で洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥後、減圧濃縮し、標記化合物を14.5g
(収率100%)得た。
2,5−ジイソブチレートの製法 50mlのジクロロメタンに1,4:3,6−ジアンヒド
ロ−D−グルシトール7.31g(0.05mol )、トリエ
チルアミン10ml(2.2当量)およびN,N−ジメチル
アミノピリジン0.7g(0.1当量)を加え、氷冷下攪拌
した。この溶液に無水イソ酪酸18.00ml(2.2当量)
を10℃以下で滴下した。滴下後、室温まで昇温し2時
間攪拌し、反応液に水50mlを加え洗浄した。ジクロロ
メタン層を希塩酸、飽和重曹水で洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥後、減圧濃縮し、標記化合物を14.5g
(収率100%)得た。
【0037】1H−NMR(CDCl3 、TMS、30
0MHz、ppm):1.16−1.22(6H,m),2.
52−2.68(2H,m),3.84(1H,dd),3.
96(1H,dd),3.96−4.00(2H,m),4.
48(1H,dd),4.87(1H,dd),5.15
(1H,dd),5.19−5.20(1H,m) IR(neat,cm-1):3000,1740,147
0,1390,1360,1250,1190,116
0,1100,1020,980
0MHz、ppm):1.16−1.22(6H,m),2.
52−2.68(2H,m),3.84(1H,dd),3.
96(1H,dd),3.96−4.00(2H,m),4.
48(1H,dd),4.87(1H,dd),5.15
(1H,dd),5.19−5.20(1H,m) IR(neat,cm-1):3000,1740,147
0,1390,1360,1250,1190,116
0,1100,1020,980
【0038】参考例4 1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール
2,5−ジモノクロロアセテートの製法 100mlのジクロロメタンに1,4:3,6−ジアンヒ
ドロ−D−グルシトール7.31g(0.05mol )および
トリエチルアミン15ml(3.3当量)を加え、氷冷下攪
拌した。この溶液にクロロアセチルクロライド10.0ml
(2.5当量)を10℃以下で滴下した。滴下後、室温ま
で昇温し2時間攪拌し、反応液に水100mlを加え洗浄
した。ジクロロメタン層を希塩酸、飽和重曹水で洗浄、
無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し、標記化合
物を3.25g(収率22%)得た。
2,5−ジモノクロロアセテートの製法 100mlのジクロロメタンに1,4:3,6−ジアンヒ
ドロ−D−グルシトール7.31g(0.05mol )および
トリエチルアミン15ml(3.3当量)を加え、氷冷下攪
拌した。この溶液にクロロアセチルクロライド10.0ml
(2.5当量)を10℃以下で滴下した。滴下後、室温ま
で昇温し2時間攪拌し、反応液に水100mlを加え洗浄
した。ジクロロメタン層を希塩酸、飽和重曹水で洗浄、
無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し、標記化合
物を3.25g(収率22%)得た。
【0039】1H−NMR(CDCl3 、TMS、30
0MHz、ppm):3.82(1H,dd),3.98
(1H,dd),3.99(2H,s),4.01(2H,
s),3.98−4.01(2H,m),4.49(1H,d
d),4.84(1H,dd),5.17(1H,dd),
5.19−5.20(1H,m) IR(neat,cm-1):3000,1740,146
0,1420,1380,1340,1280,118
0,980
0MHz、ppm):3.82(1H,dd),3.98
(1H,dd),3.99(2H,s),4.01(2H,
s),3.98−4.01(2H,m),4.49(1H,d
d),4.84(1H,dd),5.17(1H,dd),
5.19−5.20(1H,m) IR(neat,cm-1):3000,1740,146
0,1420,1380,1340,1280,118
0,980
【0040】参考例5 1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール
2,5−ジメチルカーボネートの製法 100mlのジクロロメタンに1,4:3,6−ジアンヒ
ドロ−D−グルシトール2.44g(0.02mol )、トリ
エチルアミン4.1ml(2.2当量)およびN,N−ジメチ
ルアミノピリジン0.3g(0.1当量)を加え、氷冷下攪
拌した。この溶液にクロロギ酸メチル10.2ml(3当
量)を10℃以下で滴下した。滴下後、氷冷したまま2
時間攪拌し、反応液に水20mlを加え洗浄した。ジクロ
ロメタン層を希塩酸、飽和重曹水で洗浄、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥後、減圧濃縮して得られた残渣1.82g
を、シリカゲルカラム(クロロホルム/メタノール=9
/1)で精製を行い、標記化合物を1.21g(収率43
%)得た。
2,5−ジメチルカーボネートの製法 100mlのジクロロメタンに1,4:3,6−ジアンヒ
ドロ−D−グルシトール2.44g(0.02mol )、トリ
エチルアミン4.1ml(2.2当量)およびN,N−ジメチ
ルアミノピリジン0.3g(0.1当量)を加え、氷冷下攪
拌した。この溶液にクロロギ酸メチル10.2ml(3当
量)を10℃以下で滴下した。滴下後、氷冷したまま2
時間攪拌し、反応液に水20mlを加え洗浄した。ジクロ
ロメタン層を希塩酸、飽和重曹水で洗浄、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥後、減圧濃縮して得られた残渣1.82g
を、シリカゲルカラム(クロロホルム/メタノール=9
/1)で精製を行い、標記化合物を1.21g(収率43
%)得た。
【0041】1H−NMR(CDCl3 、TMS、30
0MHz、ppm):3.70(1H,dd),3.83
(3H,s),3.87(3H,s),3.95(1H,d
d),3.98−4.02(2H,m),4.50(1H,
q),4.84(1H,dd),5.16(1H,dd),
5.19−5.20(1H,m) IR(neat,cm-1):2950,1750,144
0,1260,1100,980,780
0MHz、ppm):3.70(1H,dd),3.83
(3H,s),3.87(3H,s),3.95(1H,d
d),3.98−4.02(2H,m),4.50(1H,
q),4.84(1H,dd),5.16(1H,dd),
5.19−5.20(1H,m) IR(neat,cm-1):2950,1750,144
0,1260,1100,980,780
【0042】参考例6 1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール
2,5−ジメトキシアセテートの製法 氷冷したメトキシ酢酸(0.02mol)に、塩化チオニルを
1.75ml(1.2当量)加え、30分間加熱還流させた。
得られた酸クロライドを5mlの塩化メチレンに溶解させ
た液を、1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシト
ール1.5g(0.01mol )およびトリエチルアミン10
ml(5.0当量)を含む20mlの塩化メチレン溶液に10
℃以下で滴下した。滴下後、氷冷下に2時間攪拌し、反
応液に水50mlを加え洗浄した。ジクロロメタン層を希
塩酸、飽和重曹水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾
燥後、減圧濃縮し、標記化合物を1.34g(収率67
%)得た。
2,5−ジメトキシアセテートの製法 氷冷したメトキシ酢酸(0.02mol)に、塩化チオニルを
1.75ml(1.2当量)加え、30分間加熱還流させた。
得られた酸クロライドを5mlの塩化メチレンに溶解させ
た液を、1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシト
ール1.5g(0.01mol )およびトリエチルアミン10
ml(5.0当量)を含む20mlの塩化メチレン溶液に10
℃以下で滴下した。滴下後、氷冷下に2時間攪拌し、反
応液に水50mlを加え洗浄した。ジクロロメタン層を希
塩酸、飽和重曹水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾
燥後、減圧濃縮し、標記化合物を1.34g(収率67
%)得た。
【0043】1H−NMR(CDCl3 、TMS、30
0MHz、ppm):3.46(3H,s),3.47(3
H,s),3.82(1H,dd),3.90−3.92(2
H,m),3.91(1H,dd),4.01(2H,
s),4.07(2H,s),4.43(1H,dd),5.
18(1H,dd),5.21(1H,br) IR(neat,cm-1):2950,2750,175
0,1440,1340,1260,1100,970
0MHz、ppm):3.46(3H,s),3.47(3
H,s),3.82(1H,dd),3.90−3.92(2
H,m),3.91(1H,dd),4.01(2H,
s),4.07(2H,s),4.43(1H,dd),5.
18(1H,dd),5.21(1H,br) IR(neat,cm-1):2950,2750,175
0,1440,1340,1260,1100,970
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、抗狭心症活性を有する
1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール 5
−ナイトレートあるいは2−ナイトレート類の合成中間
体として有用な1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グ
ルシトール 2−アシレートを提供することができる。
1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール 5
−ナイトレートあるいは2−ナイトレート類の合成中間
体として有用な1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グ
ルシトール 2−アシレートを提供することができる。
Claims (1)
- 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 〔式中、Rは炭素数1〜12の直鎖もしくは分枝状の置
換または非置換のアルキル基、または炭素数1〜3のア
ルコキシ基を表わす。〕で示される1,4:3,6−ジ
アンヒドロ−D−グリシトール 2,5−ジアシレート
を、該化合物を位置選択的に加水分解する活性を有する
酵素源の存在下で処理し、一般式(II) 【化2】 〔式中、Rは前記と同義である。〕で示される1,4:
3,6−ジアンヒドロ−D−グリシトール 2−アシレ
ートを採取することを特徴とする一般式(II)で示され
る1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グリシトール
2−アシレートの製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP40357390A JPH06261774A (ja) | 1990-12-19 | 1990-12-19 | 1,4:3,6−ジアンヒドログルシトール 2−アシレートの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP40357390A JPH06261774A (ja) | 1990-12-19 | 1990-12-19 | 1,4:3,6−ジアンヒドログルシトール 2−アシレートの製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06261774A true JPH06261774A (ja) | 1994-09-20 |
Family
ID=18513303
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP40357390A Pending JPH06261774A (ja) | 1990-12-19 | 1990-12-19 | 1,4:3,6−ジアンヒドログルシトール 2−アシレートの製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06261774A (ja) |
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999045060A1 (en) * | 1998-03-04 | 1999-09-10 | Ato B.V. | Bicyclooctane derivatives as plasticisers |
WO2011039483A1 (fr) | 2009-10-01 | 2011-04-07 | Roquette Freres | Procédé de préparation de di (alkylcarbonate) de dianhydrohexitol |
WO2012136942A1 (fr) | 2011-04-05 | 2012-10-11 | Roquette Freres | Procede de fabrication de polycarbonate a partir de dialkylcarbonate de dianhydrohexitol |
WO2012140353A1 (fr) | 2011-04-05 | 2012-10-18 | Roquette Freres | Procede de fabrication de polycarbonate a partir de derives de dianhydrohexitols portant deux fonctions carbonate d'alkyle |
WO2012157832A1 (ko) * | 2011-05-19 | 2012-11-22 | 한국생산기술연구원 | 광경화성 디안히드로헥산헥솔 유도체, 이의 제조방법 및 이를 포함하는 광경화성 조성물 |
WO2014114823A1 (es) | 2013-01-24 | 2014-07-31 | Fundación Tecnalia Research & Innovation | Metodo mejorado para la preparación de 1,4:3,6-dianhidrohexitol di(alquil carbonato)s |
WO2019077230A1 (fr) | 2017-10-16 | 2019-04-25 | Roquette Freres | Polymeres multiblocs dont la synthese met en oeuvre d'oligocarbonates polyols |
WO2019077227A1 (fr) | 2017-10-16 | 2019-04-25 | Roquette Freres | Oligocarbonates vinyl ester, leur procede de fabrication et leurs utilisations |
WO2019077250A1 (fr) | 2017-10-16 | 2019-04-25 | Roquette Freres | Oligocarbonates polyols obtenus a partir de dialkylcarbonate de dinahydrohexitol ou un dimere de carbonate de dianhydrohexitol, leur procede de fabrication et leurs utilisations |
WO2019077229A1 (fr) | 2017-10-16 | 2019-04-25 | Roquette Freres | Oligocarbonates diepoxydes, leur procede de fabrication et leurs utilisations |
WO2019077252A1 (fr) | 2017-10-16 | 2019-04-25 | Roquette Freres | Oligocarbonates dimethacryles ou diacryles obtenus a partir de dialkylcarbonate de dinahydrohexitol ou un dimere de carbonate de dianhydrohexitol, leur procede de fabrication et leurs utilisations |
WO2019077228A1 (fr) | 2017-10-16 | 2019-04-25 | Roquette Freres | Composition reticulable de revetement pulverulente |
-
1990
- 1990-12-19 JP JP40357390A patent/JPH06261774A/ja active Pending
Cited By (21)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6395810B1 (en) | 1998-03-04 | 2002-05-28 | Ato B.V. | Bicyclooctane derivatives as plasticizers |
WO1999045060A1 (en) * | 1998-03-04 | 1999-09-10 | Ato B.V. | Bicyclooctane derivatives as plasticisers |
WO2011039483A1 (fr) | 2009-10-01 | 2011-04-07 | Roquette Freres | Procédé de préparation de di (alkylcarbonate) de dianhydrohexitol |
JP2013506645A (ja) * | 2009-10-01 | 2013-02-28 | ロケット・フルーレ | ジアンヒドロヘキシトールのジアルキルカーボネートを調製するための方法 |
US8399601B2 (en) | 2009-10-01 | 2013-03-19 | Roquette Freres | Method for preparing a dialkyl carbonate of dianhydrohexitol |
US8871895B2 (en) | 2011-04-05 | 2014-10-28 | Roquette Freres | Process for manufacturing polycarbonate from derivatives of dianhydrohexitols bearing two alkyl carbonate functions |
WO2012136942A1 (fr) | 2011-04-05 | 2012-10-11 | Roquette Freres | Procede de fabrication de polycarbonate a partir de dialkylcarbonate de dianhydrohexitol |
WO2012140353A1 (fr) | 2011-04-05 | 2012-10-18 | Roquette Freres | Procede de fabrication de polycarbonate a partir de derives de dianhydrohexitols portant deux fonctions carbonate d'alkyle |
US9040654B2 (en) | 2011-04-05 | 2015-05-26 | Roquette Freres | Process for manufacturing polycarbonate from dianhydrohexitol Dialkylcarbonate |
WO2012157832A1 (ko) * | 2011-05-19 | 2012-11-22 | 한국생산기술연구원 | 광경화성 디안히드로헥산헥솔 유도체, 이의 제조방법 및 이를 포함하는 광경화성 조성물 |
CN103619848A (zh) * | 2011-05-19 | 2014-03-05 | 韩国生产技术研究院 | 光固化型二缩水-己烷-六醇衍生物及其制备方法以及包含该衍生物的光固化型组合物 |
US9156851B2 (en) | 2011-05-19 | 2015-10-13 | Korea Institute Of Industrial Technology | Photocurable dianhydro-hexane-hexol derivative, manufacturing method thereof, and photocurable composition including same |
WO2014114823A1 (es) | 2013-01-24 | 2014-07-31 | Fundación Tecnalia Research & Innovation | Metodo mejorado para la preparación de 1,4:3,6-dianhidrohexitol di(alquil carbonato)s |
US9540390B2 (en) | 2013-01-24 | 2017-01-10 | Fundacion Technalia Research & Innovation | Method for manufacturing 1,4:3,6-dianhydrohexitol di(alkyl carbonate)s |
WO2019077230A1 (fr) | 2017-10-16 | 2019-04-25 | Roquette Freres | Polymeres multiblocs dont la synthese met en oeuvre d'oligocarbonates polyols |
WO2019077227A1 (fr) | 2017-10-16 | 2019-04-25 | Roquette Freres | Oligocarbonates vinyl ester, leur procede de fabrication et leurs utilisations |
WO2019077250A1 (fr) | 2017-10-16 | 2019-04-25 | Roquette Freres | Oligocarbonates polyols obtenus a partir de dialkylcarbonate de dinahydrohexitol ou un dimere de carbonate de dianhydrohexitol, leur procede de fabrication et leurs utilisations |
WO2019077229A1 (fr) | 2017-10-16 | 2019-04-25 | Roquette Freres | Oligocarbonates diepoxydes, leur procede de fabrication et leurs utilisations |
WO2019077252A1 (fr) | 2017-10-16 | 2019-04-25 | Roquette Freres | Oligocarbonates dimethacryles ou diacryles obtenus a partir de dialkylcarbonate de dinahydrohexitol ou un dimere de carbonate de dianhydrohexitol, leur procede de fabrication et leurs utilisations |
WO2019077228A1 (fr) | 2017-10-16 | 2019-04-25 | Roquette Freres | Composition reticulable de revetement pulverulente |
US11299585B2 (en) | 2017-10-16 | 2022-04-12 | Roquette Freres | Oligocarbonate polyols obtained from dianhydrohexitol dialkylcarbonate or a dimer of dianhydrohexitol carbonate, method for the production thereof and uses thereof |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH06261774A (ja) | 1,4:3,6−ジアンヒドログルシトール 2−アシレートの製造法 | |
JP5148627B2 (ja) | 3,5−ジ−O−アシル−2−フルオロ−2−C−メチル−D−リボノ−γ−ラクトンの製造方法 | |
JPS6150965A (ja) | 光学活性カルボン酸アミドの製造法 | |
KR20000064470A (ko) | 항균제합성용중간체의제조방법 | |
KR100868619B1 (ko) | 광학활성인 프로폭시아닐린 유도체의 제조방법 | |
JP3819082B2 (ja) | 光学活性3−n置換アミノイソ酪酸類およびその塩ならびにそれらの製造方法 | |
JP3129775B2 (ja) | 光学活性な2級アルコール化合物の製造方法 | |
JP3129776B2 (ja) | 光学活性なα−ヒドロキシアルケン誘導体の製造方法 | |
JP2880231B2 (ja) | 光学活性アミノプロパンジオール誘導体及びその対掌体エステルの製造方法 | |
JPH05227991A (ja) | 光学活性な3−ピロリジノール誘導体の製造法 | |
JP3410452B2 (ja) | 光学活性イノシトールトリフォスフェートの製造法 | |
JP3206011B2 (ja) | イミド誘導体およびその製造法 | |
JPS60130539A (ja) | 光学活性なスチレンハロヒドリンの製造法 | |
JP3217301B2 (ja) | 光学活性グリシド酸エステル及び光学活性グリセリン酸エステルの製造方法 | |
JP2536069B2 (ja) | 光学活性な1−ビフェニリルエタノ―ルエステル誘導体およびその製造法 | |
KR100466371B1 (ko) | 베이커 이스트를 이용한 피라진 화합물의 제조 방법 | |
JP3173850B2 (ja) | 光学活性イノシトール誘導体の製造法 | |
JP4476963B2 (ja) | 光学活性3−n置換アミノイソ酪酸類およびその塩ならびにそれらの製造方法 | |
JP3970898B2 (ja) | 光学活性α−メチルアルカンジカルボン酸−ω−モノエステル及びその対掌体ジエステルを製造する方法 | |
JPS6078585A (ja) | 光学活性なシクロペンテノン類およびその製法 | |
JPH11313695A (ja) | 光学活性3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオン酸の製造方法 | |
JPH078814B2 (ja) | 光学活性シクロペンテノンアルコ−ル類の製造方法 | |
JPH04267890A (ja) | (r)−2−プロポキシベンゼン誘導体の製造法 | |
JPH04299987A (ja) | 光学活性インドールヒドロキシ酸類の製造方法 | |
JPH05103679A (ja) | シクロブタノールの新規な製造法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19991027 |