JPS5940839B2 - 混合酸型1,2−ジアシル−3−グリセリルホスホリルコリン類の製法 - Google Patents

混合酸型1,2−ジアシル−3−グリセリルホスホリルコリン類の製法

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JPS5940839B2
JPS5940839B2 JP51006415A JP641576A JPS5940839B2 JP S5940839 B2 JPS5940839 B2 JP S5940839B2 JP 51006415 A JP51006415 A JP 51006415A JP 641576 A JP641576 A JP 641576A JP S5940839 B2 JPS5940839 B2 JP S5940839B2
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fatty acid
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、混合酸型1・2−ジアシルー 3−グリセリ
ルホスホリルコリン類の製法、さらに詳しくは、モノア
シルー3−グリセリルホスホリルコリンまたはその塩を
特定の条件下にアシル化して、有用な生物学的活性を有
する、一般式CH2−O−COR CH−O−COR’ IWf/CH゛(I) CH2−O−P−O−CH2−CH2−N−CH31\
〔式中、RおよびR5は、たがいに異なつて、飽和また
は不飽和の脂肪酸残基を意味す伐ただし、RおよびR5
のいずれか一方がアイソトープ体の脂肪酸残基であると
きは、他方も同種の脂肪酸残基であつてもよい〕で不さ
れる混合酸型1・2−ジアシル−3−グリセリルホスホ
リルコリン類の改良製法に関し、本発明の方法は前記式
(1)中のRまたはR2のいずれかが高度の不飽和脂肪
酸のアシル残基である場合にとくに有利に用いられる。
前記一般式(1)で示される化合物は、一般にレシチン
と称せられ、ことにそのアシル基が主としてリノール酸
、リノレン酸などの必須脂肪酸に属する高度不飽和脂肪
酸からなるレシチンは、生物学的活性が高く薬物として
重要であることが知られており、その同種の脂肪酸残基
を有するレシチンの改良製法については、本発明者らに
よりすでに特許出願されている(特願昭50−0151
43号)。
ところで、このレシチンの生体、ことに生体膜における
存在意義を明確にするためには、その1位と2位に異種
の脂肪酸残基を有する混合酸型レシチン、とくにそのラ
ベル体(1位と2位の脂肪酸残基が同種脂肪酸であつて
も一方のみがラベルされたものも本発明の混合酸型に含
まれる)が必要であるが、従米そのような混合酸型レシ
チンを純粋な形で与える方法が知られておらず、そのた
めに、レシチンの生化学的意義が今ひとつ明確にされて
いない。
すなわち、この混合酸型レシチンは、非常に複雑な工程
を経て合成された混合酸型ジグリセラードを、さらに数
工程を経てレシチンに導く方法でえているが経済的でな
く、ことに高度不飽和脂肪酸系の混合酸型レシチンの合
成はほとんど不可能と考えられていた。ごく最近になつ
て、リゾレシチンをアシルイミダゾール中間体と直接反
応させてラベルしたレシチンをうる方法が報告されてい
る〔W.F.BOss等;AnalyticalBiO
cllemistryl64巻、289〜292頁(1
975年)〕oしかしながら、この方法によつても、な
お充分な高収率で目的とするレシチンをうることは困難
であり、とくに高度不飽和脂肪酸残基の導入は不可能で
ある。
このような事情のもとに、本発明者らは、混合酸型レシ
チンを高純度、高収率にてうる方法を見出すべく種々研
究を重ねた結果、アシル転位を注意深く防いで製造した
モノアシル−3−グリセリルホスホリルコリンまたはそ
の塩に、イミダゾールナトリウムおよび酸化ナトリウム
から選ばれる触媒の存在下に、特定のアシル化剤を反応
させることにより、その目的を達成しうることを知り、
本発明を完成した。すなわち、本発明によれば、脂肪酸
を1−アシルイミダゾールの形にかえ、これをアシル化
剤として用い、イミダゾールナトリウムおよび酸化ナト
リウムから選ばれる触媒の存在下に、モノアシル−3−
グリセリルホスホリルコリンの遊離型またはその塩、た
とえば塩化カドミウム塩、塩化バリウム塩など(通常複
合体とみられている)に作用させることにより容易に目
的とする混合酸型1・2−ジアシル−3−グリセリルホ
スホリルコリン類がえられる。
本発明における出発物質のモノアシル−3−グリセリル
ホスホリルコリメ類には、1−モノアシル体と2−モノ
アシル体とがあり、いずれも本発明の方法に用いられる
この1−モノアシル−3一グリセリルホスホリルコリン
類は、通常、合成純レシチンを適当な溶媒(たとえばエ
チルエーテル)中で、緩衝液(PH約7)〔たとえば、
0.2Mホウ酸一炭酸ナトリウム緩衝液(PH7.O)
、0.2Mトリス緩衝液(PH7.2)〕および賦活剤
(たとえば塩化カルシウム液)の存在下、蛇毒〔たとえ
ば、クロタラス・アドマンテウス(CrOtalusa
dmanteus)、ナジヤ・ナジヤ(Najanaj
a)、トリメレスラス・フラボビリデイス(Trime
reSUrl]SflavOviridis)などの毒
〕、ハチ毒〔たとえば、ミツバチ(Apismelll
fera)などの毒〕、トカゲ毒〔たとえば、ヘロデル
マ・ホリダム(HelOdermahOridum)な
どの毒〕、サソリ毒〔たとえば、ロイラス・クインケス
.・トリアタス(LeUrllSquinquestr
iatus)などの毒〕、または動物の各種臓器(たと
えば、ブタの膵臓、ラツトの肝臓など)などからえられ
るホスホリパーゼA2またはその類縁酵素を用いて、常
温にて、アシル転位を起さぬように注意深く加水分解を
行なうことによりえられる。
また2−モノアシル−3−グリセ1ノルホスホリルコリ
ン類は、各種バクテリア〔たとえば、エシエリチア・コ
リ(E.cOli)、ミコバクテリウム・プレイ(My
cObacteriumphrei)、7ゞチルス・メ
ガセリウム(B.megaterium)、バチルス・
ズブチリス(B.sllbtilis)〕、または動物
の各種臓器(たとえば、ウシの膵臓、ラツトの胸腺、腎
臓、牌臓、肺など)からえられるホスホリパーゼA1ま
たはその類縁酵素を用いて、同様に、合成純レシチンを
加水分解することによりえられる。なお、このモノアシ
ル体は、それをホスホリパーゼCを用いて酵素分解して
、そのホスホリルコリン部分を除いて、モノグリセリド
に導き、このモノグリセリドを分析することにより、そ
の1−モノアシル型または2−モノアシル型としての純
度を測定することができる。また、本発明における化合
物は、その分子中に不斉炭素原子を含み、光学異性体が
存在するが、本発明はこれら各光学異性体(D型、L型
)およびそのラセミ体もすべて包含する。
本発明において用いられる触媒としては、イミダゾール
ナトリウムならびに酸化ナトリウムが挙げられ、この反
応は室温で充分進行する。
本発明の方法を、そのアシル化剤の製造工程ならびに1
−アシル−3−グリセリルホスホリルコリンの製造工程
を含めて式示すればつぎのとおりである。
(式中、RおよびR゛は前記と同じ) 本発明の方法を、さらに詳細に説明すると、まずN−N
5−カルボニルジイミダゾール()を無水テトラヒドロ
フラン(以下、THFと略す)に懸濁し、これに飽和ま
たは不飽和高級脂肪酸()を加え、この混合物を窒素気
流中で室温にて十数〜数十時間攪拌して1−アシルイミ
ダゾールをえる。
この化合物は単離したのち、または単離することなく反
応液のままつぎの反応に供することができる。なお、こ
の1−アシルイミダソLルは、スターブの方法により、
イミダゾールに脂肪酸クロライドを反応させてもえられ
る〔H.A.Staab;Chem.Ber.、第89
巻、1940頁(1956年)〕。別に、合成純レシチ
ン(V)をエチルエーテル溶液中で、緩衝液(PH約7
)および賦活剤の存在下、ホスホリパーゼA2を用いて
、常温にて、アシル転位を起さぬように注意深く加水分
解を行なつて1−アシル−3−グリセリルホスホリルコ
リン()をえる。
かくしてえられた1−アシル−3−グリセリルホスホリ
ルコリン()をそのまま、もしくはその塩化カドミウム
塩にかえたのち、無水THF中に懸濁し、これに前記の
1−アシルイミダゾールおよび触媒としてたとえばイミ
ダゾールナトリウムを加え、室温にて十数〜数十時間攪
拌すれば反応は完了する。
なお、目的物としてアイソトープ(たとえば、14Cま
たは3H)でラベルした脂肪酸残基を有する1・2−ジ
アシル−3−グリセリルホスホリルコリン類は、該アシ
ル基が、そのようなアイソトープでラベルされた脂肪酸
残基であるアシル化剤を用いまつたく同様にしてえられ
る。
また、出発物質のモノアシル−3−グリセリルホスホリ
ルコリンがラベルされていてもよい。前記の方法でえら
れた反応混合物から目的物を単離するには、反応混合液
にクロロホルムを加え、1NHC1−メタノールで中和
し、これに希メタノールの適当量を加え、分液ロードに
て2層に分離し、その下層を分別して減圧濃縮する。
ついでこの濃縮液をエタノール・クロロホルム・水(7
ニ1 :3)にとかし、アンバーライトMB−3型樹脂
のカラムに通し、同溶媒で洗い、その通導液および洗液
を合せて濃縮する。この濃縮物を常法にしたがい、たと
えば、シリカゲルカラムクロマトグラフイで処理して精
製すれば目的物が80%以上の高収率でえられる。本発
明の方法では、脂肪酸として、カプロン酸、ラウリン酸
、ミリスチン酸、パルミチ4、ステアリン酸、アラキン
酸、ベヘン酸などの飽和脂肪酸、およびミリストレン酸
、パルミトレン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン
酸、アラキドン酸などの不飽和脂肪酸のいずれも用いる
ことができ、従来公知の方法では製造の困難な高度不飽
和脂肪酸、たとえばリノール酸、リノレン酸、アラキド
ン酸などの導入にきわめて有利であり、さらに高価なア
イソトープ体の製造にもきわめて価値ある方法である。
しかして、本発明の方法によれば、アシル化剤として高
度不飽和脂肪酸残基を有するもの、あるいはアイソトー
プでラベルしたものを用い、また出発物質のモノアシル
−3−グリセリルホスホリルコリンを適宜選択すること
により、1位または2位のいずれかに高度不飽和脂肪酸
残基またはアイソトーブでラベルした脂肪酸残基を有す
る1・2−ジアシル−3−グリセリルホスホリルコリン
類が容易にえられる。
このように本発明の方法は、特定の触媒の存在下に反応
が行なわれ、反応条件がきわめて緩和であり、単純な工
程と操作で高収率にて目的物がえられるという利点があ
り、ことに、不安定な高度不飽和脂肪酸誘導体の製法に
適し、さらに高価な原料である脂肪酸のアイソトープ体
を利用する特定の燐脂質ラベル体の合成にもきわめて有
利に用いられる。
とりわけ、不飽和脂肪酸を1位および2位のいずれかに
結合する混合酸型レシチンの製造には本発明の方法はき
わめて大きな価値を有し、そのような有利な方法はこれ
までまつたく知られていない。また前述したように、一
方の脂肪酸をアイソトープでラベルした不飽和脂肪酸で
おきかえたレシチンも製造することができる。本発明方
法でえられる、これら一連の混合酸型純レシチン類は、
医薬として有用であるばかりでなく、レシチンの生化学
的研究、とくにそれらの代謝研究にもきわめて大きな価
値を有し、医薬としてのレシチンの意義を確立するため
にも有用である。
つぎに実施例を挙げて本発明の方法をさらに具体的に説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例 1 合成純1・2−ジステアロイル一L−3−グリセリルホ
スホリルコリン50ηをエチルエーテル1m1にとかし
、これにクロタラス・アドマンテウスの毒からのホスホ
リパーゼA2O.5ηを0.2Mホウ酸一炭酸ナトリウ
ム緩衝液(PH7.O)0.5m1にとかした溶液を加
え、さらに賦活剤として2.5mMの塩化カルシウム液
数滴を加えて約1時間室温で攪拌する。
この反応液を減圧濃縮し、ついで少量のベンゼンを加え
てさらに濃縮して水分を完全に除去する。えられた無色
の固形物を無水エタノールにとかし、濾過して不溶物を
除き、濾液にエチルエーテルを加えて−20℃で2回再
結晶させて結晶性物質の1−ステアロイル一L−3−グ
リセリルホスホリルコリン25〜(77%)をえる。本
品は薄層クロマトグラフイ〔CHCl3−CH3OH−
H2O(65:25:4)〕にて単一のスポットを与え
標品のそれと一致した。またボスホスホリパーゼCにて
酵素分解してえたモノグリセリドの分析結果から1−ア
シル型としての糸曲斐は95.5%であつ≠二。かくし
てえられた1−ステアロイル一L−3−グリセリルホス
ホリルコリン500m9を、ハナハンらの方法〔D.J
.Hanahanetal;J.BiOl.Chem.
235巻、1918頁(1960)〕にしたがつて、エ
タノール10m1にとかし、この溶液に、あらかじめ塩
化カドミウム(2.5分子結晶水)700ηを水0.5
m1にとかし、エタノール8m1を加えてえた溶液を加
え、この混合液を2時間放置し、析出した結晶を濾取し
、残渣をエタノール、エチルエーテルでよく洗浄して1
−ステアロイル一L−3−グリセリルホスホリルコリン
の塩化カドミウム塩650m9(64%)をえる。
かくしてえられた塩化カドミウム塩300ワ(3.6X
10−4M)を無水THFlOmlに懸濁し、これに1
−パルミトイルイミダゾール660〜およびイミダゾー
ルナトリウム10ワを加え、この混合物を室温で16時
間攪拌する。えられた反応液にクロロホルム50m1を
加え、これを1NHC1−メタノール3m1にて中和し
、さらに水15W11およびメタノール25m1を加え
、分液ロードにて分液し、その下層を分取して濃縮する
。えられた残渣をエタノール・クロロホルム●水(7:
1:3)10m1に溶解させ、同溶媒で活性化したアン
バーライトMB−3型樹脂10m1を充填したカラムに
通導し、同溶媒でカラムを洗う。通導液と洗液を合せ、
減圧濃縮する。この濃縮物をクロロホルム・メタノール
(98:2)混液にとかし、同溶媒で処理したシリカゲ
ル30fを充填したカラムに通し、これをクロロホルム
・メタノール(98:2)250m1(画分1)、クロ
ロホルム・メタノール(6:4)300m1(画分2)
およびクロロホルム・メタノール(2:8)250m1
(画分3)にて溶出する。えられた画分2を減圧濃縮し
て目的とする無色結晶の1−ステアロイルー2−パルミ
トイル一L−3−グリセリルホスホリルコリン260η
(80%)をえる。融点233〜235℃、(9)青=
+6.0融±0.5(CHC)3、C−10.0)元素
分析値:C42H86O9NP(分子量780.1)と
して計算値(%):Cl64.66;Hlll.ll;
Nl.8O実測値(%):Cl64.3O;Hlll.
23;Nll.93上記の方法で用いる1−パルミトイ
ルイミダゾールはつぎのようにして製造される。
100m1の三ロフラスコにN−N5−カルボニルジイ
ミダゾール810ワ(5×10−3モル)を無水THF
lOmlに懸濁させ、これにパルミチン酸1.07(3
.8×10−3モル)をTHF2Omlにとかした溶液
を加え、湿気をできるだけさけて窒素気流中、室温にて
3時間攪拌し、不溶物を濾別し、濾液を減圧濃縮したの
ち、えられた残渣を酢酸エチルより再結晶すると目的物
1.0tをえる。
融点81〜83℃実施例 2 合成純1・2−ジパルミトイル一L−3−グリセリルホ
スホリルコリン1234ワをエチルエーテル70m1に
とかし、これにナジヤ・ナジヤの毒からのホスホリパー
ゼA24ηを水4m1にとかした溶液、0.2Mトリス
緩衝液(PH7.2)2m1および0.1MCaC12
溶液0.5m1を加え、この混合物を室温で4時間反応
させる。
えられた反応液を減圧濃縮し、これを実施例1と同様に
処理し、エチルエーテルから−20℃で再沈澱させて1
−パルミトイル一L−3−グリセリルホスホリルコリン
674TI1?(80%)をえる。このものは、ホスホ
リパーゼCにて酵素分解してえたモノグリセリドの分析
結果から1−アシル型としての純度は97.9%であつ
た。かくしてえられた1−パルミトイル一L−3−グリ
セリルホスホリルコリン266η(5.17×10−4
M)を無水THFlOmlに懸濁し、これに1−リノレ
オイルィミダゾール510η(1.55×10−3M)
とイミダゾールナトリウム10ηを加え、この混合物を
室温にて70時間攪拌する。
えられた反応液を実施例1と同様に処理し、最後にシリ
カゲルカラムクロマトグラフイで処理して目的とする1
−パノレミトイノレ一2−リノレオイノレ一L−3−グ
リセリルホスホリルコリン342.3Tf1y(84%
)を無色粘稠状物質としてえる。0一+6.58±0.
5無(CHCl3:CH3OH=1:1、C=5.0)
元素分析値:C42H82O9NP(分子量776.1
)として計算値(%):Nll.8O;Pl3.99実
測値(%):Nl2.ll;Pl3.6O本品は薄層ク
ロマトグラフイで単一のスポツトを示し、標品のそれと
一致する。
また赤外吸収スペクトルも標品のそれと一致する。なお
、上記の方法で用いられる1−リノレオイルイミダゾー
ルは、N−NI−カルボニルジイミダゾール1620T
f9とリノール酸2100ηとから実施例1における場
合と同様にして製造される。
実施例 3純1・2−ジリノレオイル一L−3−グリセ
リルホスホリルコリンから、前記実施例1または2と同
様にして、クロタルス・アドマンテウスまたはナジヤ・
ナジャの毒からのホスホリパーゼA2を用いて、1−リ
ノレオイル一L−3−グリセリルホスホリルコリンを製
造する。
この1−リノレオイル一L−3−グリセリルホスホリル
コリン352.2η(6.54×10−4M)1−パル
ミトイルイミダゾール594.8η(1.96X10−
3M)およびイミダゾールナトリウム10ワを無水TH
Fに加え、室温で70時間反応させる。
この反応液を実施例1と同様に処理し、最後にシリカゲ
ルカラムクロマトグラフイで精製して目的とする1−リ
ノレオイノレ一2−パノレミトIZイル一L−3−グリ
セリルホスホリルコリン302.6η(58.9%)を
無色粘稠物質としてえる。
(ロ)駕一+6.5%土0.5粘(CHCl3:CH3
−0H=1:1、C−5.0)元素分析値:C42H8
2O,NP(分子量776.1)として計算値(%):
Nll.8O;Pl3.99実測値(%):N、1.7
8;P、3.80本品の薄層クロマトグラフイは単一の
スポツトを示し、標品のそれと一致し、また赤外吸収ス
ベクトルも標品のそれと一致した。
実施例 4 前記実施例2で得られた1−パルミトイル一L−3−グ
リセリルホスホリルコリン300ηと塩化カドミウム(
2.5分子結晶水)450ηから実施例1と同様に処理
して得られる1−パルミトイル一L−3−グリセリルホ
スホリルコリンの塩化カドミウム塩58η(6.4X1
0−5M)を、無水THF2mlに懸濁し、これに、N
−マーカルボニルジイミダゾール1620〜とステアリ
ン酸2120Tf9から実施例1と同様に処理して得ら
れる1−ステアロイルイミダゾール125〜(3.75
X10−4M)および酸化ナトリウム4.7〜を加え、
この混合物を室温にて2時間攪拌する。
得られた反応液を実施例1と同様に処理し、最後にシリ
カゲルクロマトグラフイで処理して目的とする1−パル
ミトイル一2−ステアロイル一L−3−グリセリルホス
ホリルコリン39.8η(68%)を無色結晶としてえ
る。融点230〜23「CO2l)=+8.0る±0.
53(CHCl3:CH3OH一1:1、C−10.0
)元素分析値:C42H86O,NP(分子量780.
1)として計算値(%):P、3.97 実測値(%):P、3.91 本品の薄層クロマトグラフイは単一のスポツトを示し、
標品のそれと一致し、また赤外吸収スペクトルも標品の
それと一致した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 モノアシル−3−グリセリルホスホリルコリンまた
    はその塩に1−アシルイミダゾールから選ばれるアシル
    化剤をイミダゾールナトリウムおよび酸化ナトリウムか
    ら選ばれる触媒の存在下に反応させることを特徴とする
    、一般式▲数式、化学式、表等があります▼ 〔式中、RおよびR′は、たがいに異なつて、飽和また
    は不飽和の脂肪酸残基を意味する。 ただし、RおよびR′のいずれか一方がアイソトープ体
    の脂肪酸残基であるときは、他方も同種の脂肪酸残基で
    あつてもよい〕で示される混合酸型1・2−ジアシル−
    3−グリセリルホスホリルコリン類の製法。 2 該モノアシル−3−グリセリルホスホリルコリンが
    1−モノアシル−3−グリセリルホスホリルコリンであ
    る特許請求の範囲第1項記載の製法。 3 該1−モノアシル基がアイソトープ体の脂肪酸残基
    である特許請求の範囲第2項記載の製法。 4 該モノアシル−3−グリセリルホスホリルコリンが
    2−モノアシル−3−グリセリルホスホリルコリンであ
    る特許請求の範囲第1項記載の製法。 5 該アシル化剤のアシル基が高度不飽和脂肪酸の残基
    である特許請求の範囲第1項または第4項いずれかに記
    載の製法。 6 該高度不飽和脂肪酸がリノール酸、リノレン酸また
    はアラキドン酸である特許請求の範囲第5項記載の製法
    。 7 該アシル化剤のアシル基がアイソトープ体の脂肪酸
    残基である特許請求の範囲第1、5または6項いずれか
    に記載の製法。
JP51006415A 1976-01-22 1976-01-22 混合酸型1,2−ジアシル−3−グリセリルホスホリルコリン類の製法 Expired JPS5940839B2 (ja)

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