JPH0581593B2 - - Google Patents

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JPH0581593B2
JPH0581593B2 JP10300189A JP10300189A JPH0581593B2 JP H0581593 B2 JPH0581593 B2 JP H0581593B2 JP 10300189 A JP10300189 A JP 10300189A JP 10300189 A JP10300189 A JP 10300189A JP H0581593 B2 JPH0581593 B2 JP H0581593B2
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JP
Japan
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tds
acylthiamine
disulfide
reaction
acid
Prior art date
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JP10300189A
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JPH02282372A (ja
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Koji Aoki
Akio Suzui
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Osaka Soda Co Ltd
Original Assignee
Daiso Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH02282372A publication Critical patent/JPH02282372A/ja
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  • Pyridine Compounds (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はビタミンB1誘導体の製造法に関する
ものであり、更に詳しくはチアミンジスルフイド
(以下TDSという。)から0−アシルチアミンジ
スルフイド類(ビタミンB1誘導体)を製造する
方法に関するものである。
(従来の技術) 0−アシルチアミンジスルフイド類はビタミン
B1欠乏症の予防、治療剤として重要な化合物で
ある。
従来より0−アシルチアミンジスルフイド類
は、消化器官よりの吸収性や腸内での安定性等を
改良するための種々の誘導体が合成されてきた。
0−アシルチアミンジスルフイド類の合成法とし
ては以下の方法が知られている。
(1) ピリジン中、TDSと無水カルボン酸より0
−アシルチアミンジスルフイドを合成する方法 ピリジン中、TDSとアシルクロリドより0
−アシルチアミンジスルフイドを合成する方法 水溶液中でTDSと安息香酸クロリドより0
−ベンゾイルチアミンジスルフイドを合成する
方法〔たとえば特公昭42−17828号、特公昭39
−8228号〕 (2) 0−アシルチアミンをアルカリ性ヨード酸
化、過酸化水素酸化、フエロシアン化カリウム
酸化により0−アシルチアミンジスルフイド類
を合成する方法 〔たとえば特公昭42−17828号、特公昭39−
8229号〕 (3) TDSにアシルチオ硫酸塩又はアシルハイド
ロスルフイド塩を反応させる方法 〔たとえば特公昭41−1511号〕 0−アシルチアミンジスルフイド類はピリジン
を溶媒兼触媒として用いて、TDSと酸無水物、
又はアシルクロリドとの反応により合成されてい
た。
(発明が解決しようとする課題) 例えば上記の中特公昭39−8228号公報にはピリ
ジン中で、TDSと無水安息香酸とを反応させて
0−アシルチアミンジスルフイド類を合成する方
法が開示されているが、この方法は長時間の反応
を要し、しかも収率が58.5%と低い。
また特公昭42−17828号公報に記載のピリジン
中でTDSとアシルクロリドとを反応させる方法
は、反応速度が遅く反応に長時間を要するという
問題点があり、収率向上のため反応温度を高くす
ると、生成物の着色あるいはTDSが分解するお
それがあり、脱色工程を必要とする。また短時間
で反応させて収率を向上させるため大過剰のアシ
ル化剤を用いると、TDSがアミノ基及びヒドロ
キシル基を有するため0−,N−ジアシルチアミ
ンジスルフイドが生成するという欠点があつた。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは以上の問題点を解決するため種々
検討を行つたところ、アシル化反応によく用いら
れるトリメチルアミン、ジメチルアニリン等通常
のアミン類はTDSの酸無水物によるアシル化反
応で全く触媒作用を示さないが、4−ジメチルア
ミノピリジンはTDSと酸無水物との反応を顕著
に促進することを見出した。
本発明はこの知見に基づいて完成されたもの
で、すなわち4−ジメチルアミノピリジンの存在
下、チアミンジスルフイドと無水カルボン酸類と
を反応させることを特徴とする0−アシルチアミ
ンジスルフイド類の製造法である。
本発明に用いる無水カルボン酸類としては一塩
基性カルボン酸の酸無水物を挙げることができ、
具体的には酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪
酸、吉草酸、カプロン酸等の脂肪族酸、或いは安
息香酸、フエニル酢酸等芳香族カルボン酸の酸無
水物を挙げることができる。
本発明の反応は溶媒なしでも行われるが通常有
機溶媒中で行われる。有機溶媒としては、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン等の芳
香族炭化水素或いはヘキサン、クロロホルム、四
塩化炭素、塩化メチレン、1,2−ジクロロエタ
ン、トリクロロエチレン等の脂肪族炭化水素を挙
げることができる。中でもクロロホルム、塩化メ
チレンが0−アシルチアミンジスルフイドの溶解
性の点から好ましく用いられる。これらは単独又
は混合して用いてもよい。ピリジン、トリエチル
アミン等アミン系溶媒は収率の点で好ましくな
い。
本発明に用いる4−ジメチルアミノピリジンの
使用量は多いほどよいが、経済性の点からTDS
に対して0.5〜10重量%が好ましい。無水カルボ
ン酸類の使用量はTDSに対し1〜1.2当量でよい。
反応温度は20〜80℃、好ましくは20〜40℃の範囲
でよい。
以下本発明を実施例、比較例により更に詳細に
説明する。
実施例 1 TDS5gを塩化メチレン50g+トルエン5gの
混合溶媒に懸濁させた後、4−ジメチルアミノピ
リジン0.05g次いで無水安息香酸4.8gを加え、
35〜40℃で6時間反応させた。
反応混合物を10%重炭酸ソーダ水溶液で洗い次
いで水洗した。溶媒を留去し更にトルエン15gを
加え、析出する結晶を取して0−ベンゾイルチ
アミンジスルフイド6.4gを得た(収率93.4%、
融点140〜144℃)。この生成物に着色は殆んど認
められなかつた。
実施例 2 TDS5gを塩化メチレン50g+トルエン5gの
混合溶媒に懸濁させた後、4−ジメチルアミノピ
リジン0.05g次いで無水イソ酪酸3.4gを加え、
35〜40℃で6時間反応させた。
反応混合物を10%重炭酸ソーダ水溶液で洗い次
いで水洗した。溶媒を留去し更に酢酸エチルを加
え、析出する結晶を取して0−イソブチロイル
チアミンジスルフイド5.7gを得た(収率91.2%、
融点139〜143℃)。この生成物に着色は殆んど認
められなかつた。
比較例 1 4−ジメチルアミノピリジンの代りにトリエチ
ルアミン0.05gを用いた以外は実施例2と同様に
してTDSと無水イソ酪酸を反応させた。しかし
ながら目的とする0−イソブチロイルチアミンジ
スルフイドはほとんど生成しなかつた。
比較例 2 4−ジメチルアミノピリジンの代りにジメチル
アニリン0.05gを用いた以外は実施例2と同様に
してTDSと無水イソ酪酸を反応させた。しかし
ながら目的とする0−イソブチロイルチアミンジ
スルフイドはほとんど生成しなかつた。
比較例 3 TDS5gをピリジン50mlに懸濁させた後、無水
イソ酪酸3.4gを室温で1時間かけて滴下した後
更に60℃で3時間反応させた。ピリジンを減圧下
に留去後クロロホルムに反応混合物を溶解し、10
%重炭酸ソーダ水溶液で洗い次いで水洗した。ク
ロロホルムを留去し更に酢酸エチルを加え、析出
する結晶を取して0−イソブチロイルチアミン
ジスルフイド2.5gを得た(収率40.0%、融点139
〜143℃)。
(発明の効果) 本発明の方法は4−ジメチルアミノピリジン存
在下TDSと無水カルボン酸類を反応させること
により、低温で短時間に収率よく0−アシルチア
ミンジスルフイド類を得ることができるため、生
成物の着色がなく、分解物もなく脱色工程が不要
になる等工業的にも経済的にも極めて有利なもの
ということができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 4−ジメチルアミノピリジンの存在下チアミ
    ンジスルフイドと無水カルボン酸類とを反応させ
    ることを特徴とする0−アシルチアミンジスルフ
    イド類の製造法。
JP10300189A 1989-04-21 1989-04-21 O―アシルチアミンジスルフィド類の製造法 Granted JPH02282372A (ja)

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CN108191773A (zh) * 2018-01-11 2018-06-22 连云港杰瑞药业有限公司 一种舒布硫胺的合成方法
CN115594640A (zh) * 2022-10-20 2023-01-13 华中药业股份有限公司(Cn) 一种二苯甲酰二硫化硫胺的精制方法

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