JP2003089683A - 2−アミノ−3−カルボキシ−1,4−ナフトキノンの製造法 - Google Patents

2−アミノ−3−カルボキシ−1,4−ナフトキノンの製造法

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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 a)1,4−ジヒドロキシ−2−ナフトエ
酸を4−メトキシベンジルハライドと反応させて1,4
−ジヒドロキシ−2−ナフトエ酸メトキシベンジルエス
テルを生成し、b)1,4−ジヒドロキシ−2−ナフトエ
酸メトキシベンジルエステルを二酸化マンガンおよび酸
化銀から選ばれた1種以上の酸化剤で酸化して2−カル
ボキシメトキシベンジル−1,4−ナフトキノンを生成
し、そしてc)2−カルボキシメトキシベンジル−1,4
−ナフトキノンを、アジ化ナトリウムの存在下でアミノ
化および脱エステル化して2−アミノ−3−カルボキシ
−1,4−ナフトキノンを得ることを特徴とする2−ア
ミノ−3−カルボキシ−1,4−ナフトキノンの製造
法。 【効果】 取り扱いが容易で無害の出発材料を用いて、
高い収率で目的生成物を生成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、極めて低濃度でビ
フィズス菌増殖促進活性を有する2−アミノ−3−カル
ボキシ−1,4−ナフトキノン又はその塩の新規な製造
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の研究で、各種消化管疾病等や老化
に伴い、腸内のビフィズス菌(Bifidobacterium longu
m、B. breve、B. adolescentis、B. bifidum、B. infan
tis、B.animalis、B. pseudolongum等)が有意に低下す
ること、腸内ビフィズス菌の増殖を促進することが、発
癌抑制、腸内腐敗の抑制、感染症の防止等に有効である
ことが確認されてきている。従って、腸内のビフィズス
菌を選択的に増殖させることは、健康維持や各種成人病
等の予防・治療の観点から極めて重要である。
【0003】ビフィズス菌の増殖を選択的に促進する物
質について、ある種のナフトキノン誘導体が、ビフィズ
ス菌に対して、極めて低い濃度で強い増殖作用を有する
こと、中でもPropionibacterium属菌が菌体内外に産生
する、2−アミノ−3−カルボキシ−1,4−ナフトキ
ノンが特に優れたビフィズス菌増殖促進活性を有するこ
とが知られている(特開平8-98677号)。また、1,4
−ジヒドロキシ−2−ナフトエ酸を出発物質として4段
階の工程で2−アミノ−3−カルボキシ−1,4−ナフ
トキノンを製造する方法も知られている(特開平10-363
28号)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし,上記の公知の
合成ルートでは原料として1,4−ジヒドロキシ−2−
ナフトエ酸のメチルエステルを利用しているが、メチル
化剤のジアゾメタンは爆発性で有毒なため、取り扱いが
困難である。また、脱メチルの工程では三臭化ホウ素を
用いているが、目的生成物の単離が困難であった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、2−アミ
ノ−3−カルボキシ−1,4−ナフトキノン又はその塩
製造用の出発材料である1,4−ジヒドロキシ−2−ナ
フトエ酸エステルについて、安全で脱保護しやすいエス
テル保護基を種々検討した結果、メトキシベンジル基を
エステル保護基として用いた場合、2−アミノ−3−カ
ルボキシ−1,4−ナフトキノン又はその塩を高い収率
で得ることができることを見出し、本発明を完成した。
【0006】即ち本発明は、a)1,4−ジヒドロキシナ
フトエ酸を4−メトキシベンジルハライドと反応させて
1,4−ジヒドロキシ−2−ナフトエ酸メトキシベンジ
ルエステルを生成し、b)1,4−ジヒドロキシ−2−ナ
フトエ酸メトキシベンジルエステルを二酸化マンガンお
よび酸化銀から選ばれた1種以上の酸化剤で酸化して2
−カルボキシメトキシベンジル−1,4−ナフトキノン
を生成し、次いでc)2−カルボキシメトキシベンジル−
1,4−ナフトキノンを、アジ化ナトリウムの存在下で
アミノ化および脱エステル化することを特徴とする2−
アミノ−3−カルボキシ−1,4−ナフトキノン又はそ
の塩の製造法である。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の上記a)〜c)工程は、
例えば下記の反応式で表すことができる:
【0008】
【化1】
【0009】(上記反応式中、Xはハロゲン原子、Et
3Nはトリエチルアミン、DMFはN,N−ジメチルホ
ルムアミド、AcOHは酢酸を示す。)
【0010】工程a)は、1,4−ジヒドロキシ−2−ナ
フトエ酸(1)をエステル化する工程である。出発物質
である1,4−ジヒドロキシ−2−ナフトエ酸(1)
は、商業的に入手可能な物質である。また、Xで表され
るハロゲン原子としては、フッ素、塩素、臭素およびヨ
ウ素の各原子が挙げられるが、臭素原子が好ましい。工
程a)は、1,4−ジヒドロキシ−2−ナフトエ酸(1)
と4−メトキシベンジルハライドとを、好ましくはトリ
エチルアミンの存在下で、反応不活性溶媒、例えばDM
F,クロロホルム、THF、アセトン、好ましくはDM
F中で反応させることにより行われる。4−メトキシベ
ンジルハライドは、1,4−ジヒドロキシ−2−ナフト
エ酸(1)1モルに対して好ましくは1モル以上、更に
好ましくは1〜2モル、特に1.1〜1.5モルの量で
使用する。トリエチルアミンは、1,4−ジヒドロキシ
−2−ナフトエ酸(1)1モルに対して1モル以上、更
に好ましくは1〜2モル、特に1.1〜1.5モルの量
で使用する。反応温度は通常−5℃〜室温であり、反応
時間は室温で通常1日以上である。反応終了後、反応生
成物に水を加えてろ過、乾燥、抽出等を行い、1,4−
ジヒドロキシ−2−ナフトエ酸のメトキシベンジルエス
テル(2)を単離することができるが、そのまま次の工
程b)で使用することもできる。
【0011】工程b)は、工程a)で得られたエステル
体を酸化してキノンエステル体に変える工程である。工
程b)は、反応不活性溶媒、例えばアセトン、2−ブタ
ノン、クロロホルム、好ましくはアセトン、に溶解した
1,4−ジヒドロキシナフトエ酸メトキシベンジルエス
テル(2)に二酸化マンガンおよび/又は酸化銀から成
る酸化剤を添加することにより行うことができる。反応
温度は通常室温〜50℃、好ましくは20〜30℃であ
る。反応時間は室温で通常1〜8時間、好ましくは2〜
6時間である。酸化剤は2回以上に分けて添加するのが
好ましい。酸化剤の使用量は、該エステル(2)1モル
に対して酸化剤を1〜3モル、好ましくは1.5〜2.
5モルの比率である。反応終了後、懸洗、濃縮等の精製
処理により2−カルボキシメトキシベンジル−1,4−
ナフトキノン(3)を単離することができるが、そのま
ま次の工程c)で使用することもできる。
【0012】工程c)は、工程b)で得られたキノンエ
ステル体をアミノ化および脱保護して、目的生成物
(4)を生成する工程である。工程c)においては、酢酸
のような酸に溶解した2−カルボキシメトキシベンジル
−1,4−ナフトキノンに、アジ化ナトリウム水溶液を
添加することにより行うことができる。2−カルボキシ
メトキシベンジル−1,4−ナフトキノン1モルに対し
て、アジ化ナトリウムは通常1〜3モル、好ましくは
1.5〜2.5モルの比率で使用される。反応温度は通
常、室温で行った後60℃まで上昇させ、反応時間は2
〜6時間、好ましくは4〜6時間である。反応終了後、
反応生成物をメタノールとテトラヒドロフラン(TH
F)を使用したソックスレー抽出、トルエンを用いた懸
洗、ろ過、ポンプ吸引等の慣用の後処理により精製し
て、2−アミノ−3−カルボキシ−1,4−ナフトキノ
ン(4)が得られる。得られた2−アミノ−3−カルボ
キシ−1,4−ナフトキノン(4)は、常法によりNa
塩、K塩、Ca塩等のアルカリ又はアルカリ土類の金属
塩とすることができる。
【0013】
【実施例】以下に本発明を実施例によって具体的に説明
するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0014】調製例1:p-メトキシベンジルブロミドの
調製(出発原料の調製): p-アニシルアルコール50.4g(0.365mol)に、トリフェ
ニルホスフィン124.6g(0.475mol)およびTHF1500mlを添
加し、次いでアセトニトリル600ml中の四臭化炭素157.8
g(0.476mol)を氷水浴上で45分にわたって滴下し
た。反応混合物を室温で15分間攪拌した後、濃縮して、
白いスラリー307.2gを得た。これにヘキサンを添加し、
ろ過して、207.4gのろ紙上物と、ろ液(ろ液1)を得
た。得られた上記ろ紙上物にトルエン200mlを加え、ろ
過して得たろ液(ろ液2)を前のろ液1と合わせ、ヘキ
サン−トルエンを用いたカラムクロマトグラフィーによ
り精製し、溶出液を濃縮、ポンプ吸引後、無色オイルと
して標題化合物55.6gを得た(収率76%)。
【0015】実施例1 工程a):1,4−ジヒドロキシ−2−ナフトエ酸メト
キシベンジルエステルの合成 1,4-ジヒドロキシ-2-ナフトエ酸644.1g(3.155mol)
に、DMF 4.5lおよび調製例1で得た4-メトキシベンジル
ブロミド933.7g(4.644mol)を添加し、塩氷浴上でトリ
エチルアミン478.1g(4.725mol)を浴内温0〜5℃にて50
分にわたって滴下し、塩氷浴中で30分攪拌した後、浴か
ら出して終夜攪拌した。得られた反応生成物を水13.5l
中に入れた後、吸引ろ過し、ろ紙上物を酢酸エチル10l
に溶かした。さらにこれをろ過し、ろ液を水相と有機層
に分けた。該ろ液を1NHCl 1.8l+NaCl水溶液4l、NaCl水
溶液4l×2、NaHCO3水溶液3l×3、NaCl水溶液800mlを用
いて洗浄した。該有機層中を芒硝で乾燥後、該有機層を
スラリーとなるまで濃縮した。このスラリーをろ過し、
ろ紙上物とろ液に分け、ろ液を濃縮した(189.6g)。
該濃縮物にトルエン200mlおよびヘキサン200mlを加え、
1時間攪拌後ろ過し、ろ紙上物を得た。ろ紙上物と
を合わせ、塩化メチレン30lでシリカゲル3kgを詰めた
カラムに添加した。添加した際に使用した分を含めて塩
化メチレン67lを用いて生成物を溶出させた。続いて、
スラリー状になるまで濃縮し、ろ過し、塩化メチレンに
て洗浄した。ろ紙上物をポンプで乾燥し、生成物を
得た(690.0g)。ろ液は濃縮後、トルエン−ヘキサンを加
え、再度ろ過し、塩化メチレンにて洗浄した。ろ紙上物
をポンプで乾燥し、生成物を得た(57.8g)。生成物
とを合わせ、標題のヒドロキノンエステル体(2)
を得た(747.8g、収率73%)。なお、得られた生成物が
1,4−ジヒドロキシナフトエ酸メトキシベンジルエス
テルであることは、NMR,MASSによる測定で確認
された。1,4−ジヒドロキ−2−シナフトエ酸メトキ
シベンジルエステル(2)のNMR,MASSデータ:1 H-NMR (500MHz, DMSO-d6):δ11.50 (1H, s), 9.92 (1
H, s), 8.38 (1H, d, J=8.3Hz), 8.23 (1H, d, J=8.3H
z), 7.79 (1H, dd, J=8.3, 6.9Hz), 7.72 (1H, dd,J=8.
3, 6.9Hz), 7.58 (2H, d, J=8.7Hz), 7.22 (1H, s), 7.
11 (2H, d, J=8.7Hz), 5.47 (2H, s), 3.89 (3H, s)13 C-NMR (125MHz, DMSO-d6):δ170.12, 159.58, 153.0
1, 145.25, 130.53, 129.13, 128.84, 127.46, 126.51,
124.94, 123.29, 122.27, 114.08, 104.87, 103.78, 6
6.79, 55.24 MS (ESI): 323 ([M-H]-), 347 ([M+Na]+)
【0016】工程b):2−カルボキシメトキシベンジ
ル−1,4−ナフトキノン(3)の合成 工程a)で得たヒドロキノンエステル体(2)240.1g
(0.7403mol)にアセトン2.4lを添加し、硫酸マグネシ
ウム504.0g及び酸化銀(I)260.0g(1.122mol)を加えた。
水浴上(内温16〜24℃)で2.5時間攪拌した。反応生成
物を吸引ろ過し、不溶物を除き、ろ液に活性炭5.1gを加
えて1時間攪拌した。活性炭をろ過により除き、ろ液を
限外ろ過(FR-20)した。上記と同じ操作をヒドロキノ
ンエステル体(2)445gを用いて行い、限外ろ過後の液
を全て濃縮し、結晶体706.1gを得た。この結晶体をヘキ
サン1lを用いて懸洗し、ろ過した。ろ紙上に標題のキノ
ンエステル体(3)641.1gを得た(収率94%)。得られ
た結晶が2−カルボキシメトキシベンジル−1,4−ナ
フトキノン(3)であることは、NMR,MASSによ
る測定で確認された。2−カルボキシメトキシベンジル
−1,4−ナフトキノン(3)のNMR,MASSデー
タ:1 H-NMR (500MHz, CDCl3):δ8.12 (1H, m), 8.06 (1H,
m), 7.79 (1H, dt, J=7.5, 1.6Hz), 7.76 (1H, dt, J=
7.5, 1.6Hz), 7.38 (2H, d, J=8.7Hz), 7.23 (1H,s),
6.91 (2H, d, J=8.7Hz), 5.31 (2H, s), 3.81 (3H, s)13 C-NMR (125MHz, CDCl3):δ184.45, 180.92, 163.00,
159.81, 139.37, 137.96, 134.38, 134.04, 131.64, 13
1.44, 130.21, 126.83, 126.78, 126.12, 113.96, 67.7
1, 55.14 MS (ESI): 322 ([M]-), 345 ([M+Na]+)
【0017】工程c):2−アミノ−3−カルボキシ−
1,4−ナフトキノン(4)の合成 工程b)で得たキノンエステル体(3)400.0g(分子量
322.32、1.241mol)に酢酸2lを添加し、次に水68ml中の
アジ化ナトリウム133.4g(2.05mol)及びアニソール680ml
を添加し、氷水浴上で30分間攪拌後、そのまま終夜攪
拌した。その後、湯浴上内温60℃で5.5時間攪拌した。
反応液を室温まで冷却後、水6lにあけ、これにトルエン
2lを添加して30分間攪拌した。ろ過し、ろ紙上物294.2g
を得た。このろ紙上物にメタノール600mlを加えて攪拌
した。再度ろ過し、ろ紙上物をポンプ吸引後、178.8gの
生成物を得た。上記と同様にして130gのキノンエステル
体(3)から得られた生成物55.0gと合わせ、THF17l
に溶解した。この溶液を40分加熱還流し、熱いうちに
ひだ折りろ紙でろ過した。ろ液を1.5lまで濃縮し、ろ過
した。ろ紙上物をポンプ吸引後、生成物194.8gを得た。
この生成物を乳鉢で粉砕し、メタノール2lを加えた。3
0分加熱還流し、冷めてからろ過し、ろ紙上残留物をポ
ンプで乾燥し、生成物191.5gを得た。これに上記と同様
に105gのキノンエステル体(3)から製造した生成物3
2.2gを加え、THF250mlを加えて30分間攪拌した。反応液
をろ過し、ろ紙上物をポンプ乾燥し、目的化合物(4)
を219.7g得た。生成物が2−アミノ−3−カルボキシ−
1,4−ナフトキノン(4)であることは、NMR,M
ASSによる測定で確認された。2−アミノ−3−カル
ボキシ−1,4−ナフトキノン(4)のNMR,MAS
Sデータ:1 H-NMR(500MHz, CDCl3):δ8.27 (1H, d, J=7.7Hz), 8.
16 (1H, d, J=7.7Hz),7.87 (1H, t, J=7.7Hz), 7.75 (1
H, d, J=7.7Hz)13 C-NMR (125MHz, CDCl3):δ136.30, 133.65, 127.39,
127.23 MS (ESI): 218 ([M+H]+), 240 ([M+Na]+)
【0018】合成例1:2−カルボキシメトキシベンジ
ル−1,4−ナフトキノン(3)の合成 実施例1の工程b)で、ヒドロキノンエステル体(3)
の2倍モル量の二酸化マンガンを用いて6時間攪拌下に
反応させる以外は同様に処理して、黒色シロップとして
標題のキノンエステル体を得た(収率82%)。
【0019】
【発明の効果】本発明の製造法によれば、取り扱いが容
易で無害の出発材料を用いて、高い収率で目的生成物を
生成できる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)1,4−ジヒドロキシ−2−ナフトエ
    酸を4−メトキシベンジルハライドと反応させて1,4
    −ジヒドロキシ−2−ナフトエ酸メトキシベンジルエス
    テルを生成し、 b)1,4−ジヒドロキシ−2−ナフトエ酸メトキシベン
    ジルエステルを二酸化マンガンおよび酸化銀から選ばれ
    た1種以上の酸化剤で酸化して2−カルボキシメトキシ
    ベンジル−1,4−ナフトキノンを生成し、次いで c)2−カルボキシメトキシベンジル−1,4−ナフトキ
    ノンを、アジ化ナトリウムの存在下でアミノ化および脱
    エステル化することを特徴とする2−アミノ−3−カル
    ボキシ−1,4−ナフトキノン又はその塩の製造法。
  2. 【請求項2】 工程a)で1,4−ジヒドロキシ−2−
    ナフトエ酸と4−メトキシベンジルハライドを、トリエ
    チルアミンの存在下、反応不活性溶媒中で反応させる、
    請求項1記載の製造法。
  3. 【請求項3】 工程a)で使用する4−メトキシベンジ
    ルハライドが4−メトキシベンジルブロミドである、請
    求項1又は2記載の製造法。
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