JPH01171971A - 電子タイプライタのコレクション制御方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、コレクションテープの消費量を節約し、且つ
速度の低下を阻止するためにコレクションテープのフィ
ードを行なうことなく消去すべき印字文字に対応する活
字をハンマーで複数回叩打することによりコレクション
を行なうようになった電子タイプライタにおけるコレク
ション制御方法に関するものである。

〈従来の技術〉 この種の電子タイプライタにおけるコレクション動作の
制御は、第４図に示すようなタイミングで行われる。即
ち、同図（ａ）、　（Ｃ１はキャリッジおよびプリント
ホイールの各駆動用パルスモータへの印加電圧を示し、
同図（ｂ）はインクリボン並びにコレクションテープを
シフト駆動させるＤＣモータへの印加電圧を示す。同図
から明らかなように、印字用紙の印字文字位置へのキャ
リッジの移動、プリントホイールの消去すべき印字文字
に対応する活字の選択駆動およびインクリボン並びにコ
レクションテープのシフト動作とが、ｔ１時に同時に開
始される。キャリッジとプリントホイールとの動作完了
を示すレディ信号は、それぞれパルスモータが所定量回
転して停止した後、慣性力による振動がなくなるまでに
要する一定時間経過後のｔ２時およびｔ４時にそれぞれ
出力される。一方、コレクションテープのシフト動作の
完了を示すレディ信号は、同図（ｂ）に示すように、駆
動用ＤＣモータに負電圧の印加によってブレーキをかけ
た後のｔ３時に出力される。第４図に破線で示す前記キ
ャリッジ、プリントホイールおよびコレクションテープ
の３種のレディ信号が全て出力された時点またはこの時
点から一定時間経過後に、同図（ｄ）に示すようにハン
マーが３回駆動されて前述の選択されたプリントホイー
ルの活字がコレクションテープを介して印字文字に対し
叩打され、印字文字のリボンインクをコレクションテー
プに付着させてコレクションが行われる。

〈発明が解決しようとする問題点〉 ところで、キャリッジおよびプリントホイールのレディ
信号が出力されるタイミングは、キャリッジの移動量お
よびプリントホイールの回転する角度等によって異なり
、一定していない。キャリッジの移動やプリントホイー
ルの選字動作に時間を要した場合には３種のレディ信号
が全て出力された時点でコレクションテープの振動が無
くなっている。一方、第４図においては、キャリフジお
よびプリントホイールのレディ信号が比較的早い時点で
出力された場合を示しており、同図に破線で示す３種の
レディ信号が全て出力された時点では、コレクションテ
ープの高さ位置を示す同図（ｅｌから明らかなように、
コレクションテープの振動が残っている。そこで、同図
（ｄ）に示すように、３種のレディ信号が全て出力され
た時点からタイマ回路を起動させてタイマ時間を経過後
のコレクションテープの振動が無くなった時点でハンマ
ーを駆動するようにしている。

このようにコレクションテープの振動が無くなった時点
でハンマーを駆動して活字を叩打するのであるが、１回
目のコレクション動作により印字文字の大部分がコレク
ションされ、２回目以後のコレクション動作時に、コレ
クションテープのリボンインクが付着された部分を活字
が叩打することにより、このコレクションテープのリボ
ンインクが印字用紙に再転写してしまい、コレクション
品位が低下する。特に、２回目および３回目のコレクシ
ョン動作を、キャリッジを１回目のコレクション動作位
置に対し左右に微小移動させてから行うことにより、キ
ャリッジの停止位置のばらつき誤差に起因する活字と消
去すべき印字文字との不一致による消し残りを防止する
ようになった電子タイプライタでは、印字用紙における
消去された文字の線幅よりも広い部分にリボンインクが
再転写してしまい、コレクション品位が著しく低下する
。

〈発明の目的〉 本発明は、このような従来の問題点に鑑みなされたもの
で、コレクションテープのフィードを行なうことなくハ
ンマーを複数回駆動してコレクションを行なう電子タイ
プライタにおいて、コレクションテープに１回目のコレ
クション動作で付着したリボンインクの２回目以降のコ
レクション動作時における印字用紙への再転写を可及的
に少なくすることのできるコレクション制御方法を提供
することを技術的課題とするものである。

〈問題点を解決するための手段〉 本発明は、前記した課題を達成するために、印字用紙の
印字文字にこの文字に対応するプリントホイールの活字
をハンマーによりコレクシジンテープを介在して叩打し
た後、コレクションテープをフィードすることなく前記
活字をハンマーにより複数回叩打する電子タイプライタ
のコレクション制御方法において、消去すべき印字文字
位置へのキャリフジの移動とプリントホイールの消去す
べき印字文字に対応する活字の選択駆動とを行い、前記
キャリッジとプリントホイールとのそれぞれの動作完了
を示すレディ信号が出力された後にコレクションテープ
のシフト動作を開始し、このコレクションテープのシフ
ト動作のレディ信号が出力された後にハンマーを駆動さ
せる手段を用いることにより特徴づけられる。

く作用〉 キャリ・７ジとプリントホイールのそれぞれのレディ信
号が出力された後にコレクションテープのシフト動作を
開始するので、このコレクションテープのシフト動作の
レディ信号が出力された時点、つまり全てのレディ信号
が出力された時点とハンマーが駆動される時点との時間
間隔が常に一定となり、ハンマーの１回目の駆動時には
コレクションテープの振動が無くなっていないが、前述
のようにコレクションテープのシフト動作のレディ信号
の出力時とハンマーの１回目の起動時との時間間隔が一
定であることから、１回目のハンマーの駆動時における
コレクションテープの振動による活字に対する設定位置
とのずれは常に一定である。

例えば、ハンマーの１回目の駆動時に、コレクションテ
ープが振動により最上限に位置した時に活字が叩打され
たとすれば、２回目以後のハンマーの駆動時にはコレク
ションテープの振動が無（なっているので、活字は、コ
レクションテープにおけるリボンインクの付着した部分
からずれた未使用部分に対向するので、コレクションテ
ープに付着したリボンインクの印字用紙への再転写は殆
んどな（なる。

〈実施例〉 以下、本発明の実施例について図面を参照しながら詳説
する。

第１図は本発明のコレクション制御方法の実施に係る電
子タイプライタのブロック構成図を示し、マイクロコン
ピュータ３は、予め決められたプログラムに従ってキー
人力装置１からインターフェイス２を介して入力された
キー人力信号を処理し、装置全体を制御するものである
。マイクロコンピュータ３の第１乃至第３の出力ポート
Ｐｉ−Ｐ３は、それぞれキャリッジ駆動用モータ４、プ
リントホイール駆動用モータ５およびテープシフト駆動
用モータ６の駆動信号を出力するポートであり、第４の
出力ポートＰ４は、テープシフト駆動用モータ６のブレ
ーキ信号を出力するポート、第５の出力ポートはハンマ
ー７の駆動信号を出力するポートである。また、第１の
出力ポートＰ１と第２の出カポ−）Ｐ２とがナントゲー
ト８の再入力端に接続され、このナントゲート８の出力
端と第３の出力ポートＰ３とがアンドゲート９の再入力
端に接続され、アンドゲート９の出力端がテープシフト
駆動用モータ６に接続されていることにより、テープシ
フト駆動用モータ６は、第１および第２の出力ポートＰ
Ｉ、Ｐ２からそれぞれキャリッジ駆動用モータ４および
プリントホイール駆動用モータ５の各駆動信号が何れも
出力されていない限り駆動されないようになっている。

第４の出力ポートＰ４からのブレーキ信号はインバータ
１０で反転されてテープシフト駆動用モータ６に負電圧
として給電される。

前記構成によるコレクション動作の制御は、第２図に示
すようなタイミングで行われる。同図（ａｌ〜（ｅ）は
、それぞれ第４図（ａ）〜（ｅ）と同様にキャリッジ駆
動用モータ４への印加電圧、テープシフト駆動用モータ
６への印加電圧、プリントホイール駆動用モータ５への
印加電圧、ハンマー７の駆動電圧およびコレクションテ
ープの高さ位置をそれぞれ示す。同図に示すＴ１時に、
同図（ａｌ、　（Ｃ１に示すようにキャリッジ駆動用モ
ータ４およびプリントホイール駆動用モータ５が同時に
駆動され、印字用紙の印字文字へのキャリッジの移動お
よびプリントホイールの選字動作が同時に行われる。そ
して、同図に１２時にプリントホイールのレディ信号が
出力され、１３時にキャリッジのレディ信号が出力され
ると、ナントゲート８の出力がハイレベルとなって同図
１ｂ）に示すようにテープシフト駆動用モータ６に通電
され、コレクションテープのシフト動作が開始される。

そして、テープシフト駆動用モータ６にブレーキがかけ
られて１４時にコレクションテープのレディ信号が出力
されると同時に、同図（ｄ）に示すようにハンマー７の
１回目の駆動が実行される。この時、キャリッジまたは
プリントホイールのレディ信号の出力タイミングとは無
関係に、コレクションテープのレディ信号の出力タイミ
ングとハンマー７の１回目の起動タイミングとが常に一
致する。従って、この時点で振動しているコレクション
テープの設定高さ位置に対するずれＳは常に一定となり
、同図＋６）では、コレクションテープの最上限位置に
おいてハンマー７の１回目の起動が行われる。従って、
第３図に示すように、コレクションテープ１１の設定位
置よりも僅かに下方位置を「Ａ」の活字が叩打し、同図
に実線で示すようにｒＡＪの文字にリボンインクが付着
して印字用紙のｒＡＪの文字の大部分が消去される。

次に、ハンマー７の１回目の駆動時から一定時間経過後
にハンマー７０２回目の駆動が行われるが、この時点で
は、同図（ｄ）、　（ｅ）から明らかなようにコレクシ
ョンテープの振動が無くなってコレクションテープが設
定高さ位置に静止しているので、第３図に破線で示すよ
うにコレクションテープの設定位置を活字が叩打する。

従って、２回目および第３回目のハンマー７の駆動時に
、コレクションテープに付着しているリボンインクのう
ち印字用紙に再転写する可能性があるのは同図に斜線で
示した部分のみであり、他の部分は、コレクションテー
プの未使用部が活字により印字用紙に叩打されるので、
再転写することがない。ここで、再転写される可能性の
あるリボンインクの割合は消去すべき文字によって異な
るが、従来のコレクション制御方法と比較してリボンイ
ンクの再転写される度合は格段に少ない。また、コレク
ション速度は従来に比し僅かに低下するが、印字速度と
異なり大きな問題とはならない。

尚、本発明は前記説明並びに図示例に限定されるもので
はなく、請求の範囲を逸脱しない限り種々の変形例をも
包含し得る。例えば、コレクションテープのレディ信号
の出力によりタイマ回路を起動させ、このタイマ時間の
経過後にハンマーの１回目の駆動を開始するようにして
もよい。

〈発明の効果〉 以上詳説したように本発明の電子タイプライタのコレク
ション制御方法によると、キャリッジおよびプリントホ
イールのレディ信号が出力された後にコレクションテー
プのシフト動作を開始し、このシフト動作のレディ信号
が出力された後にハンマーの１回目の駆動を行なうよう
にしたので、シフト動作のレディ信号の出力時とハンマ
ーの１回目の起動時との時間間隔が常に一定となり、ハ
ンマーの１回目の駆動が、振動状態のコレクションテー
プが成る一定の高さ位置に達した時点で行われ、ハンマ
ーの２回目以降の駆動がコレクションテープが設定位置
に静止した状態時に行われる。

従って、ハンマーにより叩打される活字に対するコレク
ションテープの位置が１回目と２回目以降とで異なるか
ら、１回目のコレクション動作によりコレクションテー
プに付着したリボンインクが印字用紙に再転写する度合
は格段に少なくなり、極めて高いコレクション品位を得
ることができる。

特に、２回目以降のコレクション動作をキャリッジの左
右への微小移動後に行なうようになった電子タイプライ
タに適用して極めて顕著な効果を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のコレクション制御方法が適用される電
子タイプライタのブロック構成図、第２図は本発明の一
実施例に係る第１図のタイミングチャート、 第３図は第２図のタイミングで制御されるコレクション
テープと活字との関係を示す説明図、第４図は従来のコ
レクション制御方法のタイミングチャートである。 ４・・・キャリッジ駆動用モータ ５・・・プリントホイール駆動用モータ６・・・テープ
シフト駆動用モータ １１・・・コレクションテープ 特許出願人　　　　シャープ株式会社 代　理　人　　　　弁理士　西１）新 第１図 第２図 第３図 第４図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）印字用紙の印字文字にこの文字に対応するプリン
   トホィールの活字をハンマーによりコレクションテープ
   を介在して叩打した後、コレクションテープをフィード
   することなく前記活字をハンマーにより複数回叩打する
   電子タイプライタのコレクション制御方法において、消
   去すべき印字文字位置へのキャリッジの移動とプリント
   ホィールの消去すべき印字文字に対応する活字の選択駆
   動とを行い、前記キャリッジとプリントホィールとのそ
   れぞれの動作完了を示すレディ信号が出力された後にコ
   レクションテープのシフト動作を開始し、このコレクシ
   ョンテープのシフト動作のレディ信号が出力された後に
   ハンマーを駆動させるようにしたことを特徴とする電子
   タイプライタのコレクション制御方法。