JPH0117181Y2 - - Google Patents

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JPH0117181Y2
JPH0117181Y2 JP1988016848U JP1684888U JPH0117181Y2 JP H0117181 Y2 JPH0117181 Y2 JP H0117181Y2 JP 1988016848 U JP1988016848 U JP 1988016848U JP 1684888 U JP1684888 U JP 1684888U JP H0117181 Y2 JPH0117181 Y2 JP H0117181Y2
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【考案の詳細な説明】
産業上の利用分野 本考案は燻蒸用薬剤を燻蒸させて害虫の駆除等
を行なう装置、更に詳しくは燻蒸用薬剤を短時間
に集中的に燻蒸せしめ、部屋その他の限定空間内
の農業用害虫及び衛生害虫例えば蚊、蝿、ごきぶ
り等の防除等を行なうための改善された上記装置
に関する。 従来の技術とその問題点 従来より燻蒸用薬剤を短時間に燻蒸させて害虫
の駆除等を行なう方法としては、該薬剤を燃焼剤
と混合して燃焼剤の燃焼熱及び発煙により薬剤を
発散させる所謂燻煙剤を用いる方法が一般的であ
るが、之は以下の如き欠点を有する。即ち多量の
燻蒸用薬剤を速かに蒸散させるためには、毒性の
強い煙を発生する燃焼剤の燃焼を必須とし、従つ
てこの燻煙剤の使用時には、上記燃焼剤の発煙に
よる刺激臭や人体等に対する危険及び火災の危険
等が伴われる。更に重大なことに上記燻煙剤によ
れば燃焼熱による燻蒸用薬剤の熱分解、それによ
る有効揮散率の低下即ち燻蒸効率低下及び経済的
損失は避けられない。 本考案は、上記公知の燻煙剤を用いる害虫駆除
方法に替り、多量の燻蒸用薬剤を熱分解ガスと共
に熱風により強制的に瞬時に且つ有効に、広範囲
に亘り拡散せしめ得、しかも発煙を実質的に伴う
ことなく従つてこれによる毒性や刺激臭等の問題
を惹起せず、また火災のおそれのない新しい燻蒸
方法の実施に適した燻蒸装置を提供するものであ
る。 問題点を解決するための手段 即ち本考案は燻蒸用薬剤を燻蒸させて害虫の防
除を行なう燻蒸装置であつて、燻蒸用薬剤と熱分
解ガス発生剤との混合物を収納した容器及び上記
容器内混合物を加熱して混合物の燃焼を伴うこと
なく上記熱分解ガスを熱分解させるための熱風供
給装置を具備し、上記容器は上端開放型で底壁部
に多数の通気孔を有し、熱風供給装置は熱風を上
記底壁部の通気孔を経て容器内に供給するよう、
該容器に組合せられていることを特徴とする燻蒸
装置に係る。 本考案において燻蒸用薬剤としては、従来より
害虫駆除剤、殺菌剤、忌避剤、賦香等の目的に使
用されている各種の薬剤を使用できる。代表的な
薬剤として以下のものを例示できる。 () 殺虫剤 (1) ピレスロイド系殺虫剤 Γ 3−アリル−2−メチルシクロペンタ−2−
エン−4−オン−1−イル dl−シス/トラン
ス−クリサンテマート(一般名アレスリン:商
品名ピナミン:住友化学工業株式会社製、以下
ピナミンという) Γ 3−アリル−2−メチルシクロペンタ−2−
エン−4−オン−1−イル d−シス/トラン
ス−クリサンテマート(商品名ピナミンフオル
テ:住友化学工業株式会社製、以下ピナミンフ
オルテという) Γ ピナミンの幾何光学異性の商品名エキスリン
(住友化学工業株式会社製)及び一般名バイオ
アレスリン。 Γ N−(3,4,5,6−テトラヒドロフタリ
ミド)−メチル dl−シス/トランス−クリサ
ンテマート(一般名フタルスリン:商品名ネオ
ピナミン:住友化学工業株式会社製、以下ネオ
ピナミンという) Γ 5−ベンジル−3−フリルメチル d−シ
ス/トランス−クリサンテマート(商品名クリ
スロンフオルテ:住友化学工業株式会社製、以
下クリスロンフオルテという) Γ 3−フエノキシベンジル 3−(2,2−ジ
クロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロ
パンカルボキシレート(一般名ペルメトリン:
商品名エクスミン:住友化学工業株式会社製、
以下エクスミンという) Γ 3−フエノキシベンジル d−シス−トラン
ス−クリサンテマート(一般名フエノトリン:
商品名スミスリン:住友化学工業株式会社製、
以下スミスリンという) Γ α−シアノ−3−フエノキシベンジル 2−
(4−クロロフエニル)−3−メチルブチレート
(一般名フエンバレレート、以下フエンバレレ
ートという) Γ α−シアノ−3−フエノキシベンジル 2,
2,3,3−テトラメチルシクロプロパンカル
ボキシレート(一般名フエンプロパトリン、以
下フエンプロパトリンという) (2) 有機リン系殺虫剤 Γ 0,0−ジメチル 0−(2,2−ジクロロ)
ビニルホスフエート(以下DDVPという) Γ 0,0−ジメチル 0−(3−メチル−4−
ニトロフエニル)チオノフオスフエート Γ 0,0−ジエチル 0−2−イソプロピル−
4メチル−ピリミジル−(6)−チオフオスフエー
ト Γ 0,0−ジメチル S−(1,2−ジカルボ
エトキシエチル)−ジチオフオスフエート (3) カーバメート系殺虫剤 Γ 0−イソプロポキシフエニル メチルカーバ
ーメート(以下バイゴンという) () 殺菌剤 Γ S−n−ブチル−S′−p−ターシヤリ−ブチ
ルベンジル N−3ピリジルイミドジオカーボ
ネート(商品名デンマート:住友化学工業株式
会社製、以下デンマートという) Γ N−(3′,5′−ジクロロフエニール)−1,2
−ジメチル−シクロプロパン−ジカルボキシイ
ミド(商品名スミレツクス:住友化学工業株式
会社製、以下スミレツクスという) () 忌避剤 Γ N,N−ジエチル m−トルアミド(以下
DETという) Γ ジ−n−ブチル サクシネート(以下
DNBSという) Γ ジ−n−プロピル イソシンコメロネート
(以下DPICという) 本考案における上記殺虫薬剤には通常用いられ
ている効力増強剤、揮散率向上剤、消臭剤、香料
等の各種添加剤を任意に添加することができる。
効力増強剤としては、ピペロニルブトキシサイ
ド、N−プロピルイゾーム、MGK−264、サイ
ネピリン222、サイネピリン500、リーセン384、
IBTA、S−421等が、揮散率向上剤としてはフ
エネチルイソチオシアネート、ハイミツクス酸ジ
メチル等が、消臭剤としてはラウリル酸メタリク
レート(LMA)等が、香料としてはシトラール、
シトロネラール等が夫々例示できる。 また本考案において上記燻蒸用薬剤及び必要に
応じ添加される各種添加剤と併用される熱分解ガ
ス発生剤としては、熱分解して主として窒素ガス
及び/又は炭酸ガスを発生する通常の各種熱分解
ガス発生剤がいずれも使用できるが、好ましくは
300℃以下の分解温度を有するものがよい。例え
ばベンゼンスルホニルビドラジド、トリヒドラジ
ノトリアジン等の有機発泡剤、蓚酸アンモニウ
ム、硝酸アンモニウム、スルフアミン酸アンモニ
ウム等のアンモニアム塩、尿素及びその誘導体、
テトラゾール及びその誘導体、グアニジン及びそ
の誘導体である重炭酸グアニジン等、ヒドラジン
及びその誘導体であるヒドラジン炭酸塩等、アジ
化ナトリウム、アジ化バリウム、アジ化リチウ
ム、アジ化ルビジウム等の金属アジ化物、炭酸水
素ナトリウムなどの無機炭酸塩、アコニツト酸、
ジアミノ安息香酸、ジオキシ酒石酸、ピリジンジ
カルボン酸、ベンゾイル酢酸、アントラニル酸な
どの有機カルボン酸、ニトロセルロース等を上げ
得る。 代表的なものとしては、下記第1表に例示す
る。
【表】
【表】 上記熱分解ガス発生剤は、之等に通常添加され
る例えば 「Drphos」(ナシヨナル リード社製造)、 Tribase」(ナシヨナル リード社製造)、 「OF−14」(アデカアーガス社製造)、 OF−15」(アデカアーガス社製造)、 「KV−68A−1」(共同薬品社製造)、 「Mark−553」(アデカ ケミ社製造」)、 「Sicostab 60」及び「Sicostab 61」(シーグ
レ(G.Siegle & Co.)社製造)等や、Cd−ス
テアレート、Ca−ステアレート、Zn−ステアレ
ート、Zn−オクテート、ZnO、Sn−マレート、
ZnCO3、尿素、クロムエロー、カーボンブラツク
等の添加剤を併用して分解温度を低下させること
が可能である。 本考案において上記熱分解ガス発生剤の燻蒸用
薬剤に対する混合割合は、得られる薬剤の所望効
力等に応じて適宜に選択できるが、通常燻蒸用薬
剤に対し熱分解ガス発生剤を1/2重量倍程度以上
とするのがよい。熱分解ガス発生剤の混合割合の
増大に伴い次第に燻蒸用薬剤の有効揮散率は向上
するがあまりに多くなつても効果は向上しない。
通常燻蒸用薬剤に対し熱分解ガス発生剤を1/2〜
30重量倍程度好ましくは1〜50重量程度とするの
がよい。また上記燻蒸用薬剤及び熱分解ガス発生
剤の混合形態は特に制限されないが、作業性及び
得られる駆除剤の製造及び使用の簡便性を考慮す
ると、適当な顆粒状、塊状、ペレツト状、ペース
ト状、マツト状等としたりまた熱溶融性の樹脂袋
等に混合封入するのが好ましく、之等各使用形態
に応じて無機質粉末(タルク、パーライト、珪藻
土等)、各種バインダー、糖類(ラクトース等)、
溶剤等を使用できる。 本考案の燻蒸装置は、上記燻蒸用薬剤及び熱分
解ガス発生剤更に必要に応じ適当な添加剤を混合
してなる各種形態の混合物を収納した容器と共に
熱風供給装置を備えている。上記容器は上端開放
型であつて底壁部に多数の通風孔を有している。
熱風供給装置は、熱風を上記容器底壁部の通風孔
よりその内部に供給し、容器内の混合物を加熱し
て、燃焼を伴うことなく該混合物中の熱分解ガス
発生剤を熱分解させるためのものである。 熱風供給装置は、熱源とフアンを具備し、熱源
としては以下に例示のものを使用できる。 1 加水反応により発熱する化合物 例えば酸化カルシウム、塩化マグネシウム、
塩化アルミニウム、塩化カルシウム、塩化鉄等
水を添加するのみで発熱反応する物質を例示で
きる。 2 通電により発熱する電気的熱源 例えばニクロム線等の電熱線、シート状ヒー
ター、半導体を利用するヒーター等を例示でき
る。 3 酸化反応により発熱する金属もしくは金属化
合物と助剤等との組み合せ 例えば鉄粉と酸化剤(塩素酸アンモニウム
等)とを混合する方法、金属と該金属よりイオ
ン化傾向の小さい金属酸化物又は酸化剤とを混
合する方式、鉄と硫酸カリウム、硫化鉄、金属
塩化物、硫酸鉄等の少なくとも1種との混合物
を水及び酸素と接触させる方式、鉄よりイオン
化傾向大なる金属と鉄よりイオン化傾向小なる
金属のハロゲン化物との混合物を水と接触させ
る方式、金属と重硫酸塩との混合物を水と接触
させる方式、アルミニウムとアルカリ金属硝酸
塩との混合物に水を加える方式等を例示でき
る。 4 金属硫化物の酸化反応を利用するもの 例えば硫化ソーダと炭化鉄、カーボンブラツ
クより選ばれた少なくとも一種との混合物を酸
素と接触させる等の方式を例示できる。 これら熱源の中で通電による発熱を利用する場
合には熱源を繰り返し使用しうるような構造にす
ることにより、混合物のみを交換しうるなど安価
に利用しうるので有利である。 実施例 以下に本考案の1実施例を添附図面にもとづき
説明すると、次の通りである。 第1図は本考案の1実施例を概略的に示す全体
図であり、ケーシング6の上部中央部に、上端開
放の容器1が設置され、該容器1の底壁部2には
多数の通風孔2−1が形成されている。2−2は
補助的に形成された通風孔である。 燻蒸用薬剤及び熱分解ガス発生剤を含有する混
合物3は、上記容器1の底部の中央部に収容さ
れ、該容器1の下方に位置するように、ケーシン
グ6内に、熱風供給装置4−5が設置され、該装
置4−5は熱源としてのリングヒータ4と、フア
ン5を備えている。6−1はケーシング6の側壁
下部に形成された吸気口である。 燻蒸を行なうに際しては、熱風供給装置4−5
より熱風が容器1の底壁部2の通風孔2−1より
その内部に供給され、容器1内の混合物3は、こ
の底壁部2の通風孔2−1より流入する熱風によ
り加熱される。この熱風加熱によれば、混合物は
何ら着火燃焼を生起されることなく加熱され、混
合物中の熱分解ガス発生剤は熱分解反応する。本
考案においてはこの熱分解ガス発生剤の熱分解反
応生成ガスにより、混合物中の燻蒸用薬剤は随伴
揮散されると共に、通風孔からの熱風によつてそ
の揮散を促進され、しかも熱分解や変性等の起る
高温に全くさらされることなく極めて短時間に急
激且つ有効に燻蒸される。 効 果 従つて本考案によれば部屋その他の限定空間内
に棲息する蚊、蝿、蚤、南金虫、イエダニ、ゴキ
ブリ等の衛生害虫及び農業用害虫の駆除、忌避や
殺菌処理等を極めて効果的に行なうことができ
る。しかも本考案は従来法の如く燃焼剤の燃焼を
利用するものではなく、刺激臭や煙等の発生や火
災の危険をも実質的に伴わず、安全且つ簡便に実
施できる利点がある。 実験例 以下本考案の装置を利用した燻蒸試験例を挙げ
る。尚各例における殺虫・殺菌薬剤の有効揮散率
は、密閉容器内で殺虫・殺菌薬剤を燻蒸せしめ、
容器内空気をベンゼン中に通じて空気中の薬剤を
ベンゼン中に捕集し、これを濃縮後ガスクロマト
グラフイーにより測定し、初期殺虫・殺菌薬剤重
量に対する百分率で表わしたものである。 例 1 第1図に示す通気孔付底面2を有する円筒状容
器1に、下記第2〜3表記載の各殺虫・殺菌薬剤
及び熱分解ガス発生剤の混合物3を収納し、上記
容器をリングヒーター4とフアン5の組合せから
熱風により加熱(最高温度300℃)し、容器内熱
分解ガス発生剤を熱分解させ、殺虫・殺菌薬剤を
揮散させる。その時の殺虫・殺菌薬剤の有効揮散
率を測定した結果は下記第2〜3表に示す通りで
ある。
【表】
【表】 比較例 1 実施例1において熱分解ガス発生剤を用いない
以外は同様にして殺虫・殺菌薬剤を揮散させる。
結果を下記第4〜5表に示す。
【表】
【表】 上記第2〜3表及び第4〜5表の比較から明ら
かな通り本考案によれば殺虫・殺菌薬剤に発泡剤
を混合することによつて、同一量の薬剤を同一温
度に加熱する場合に実に十数倍乃至数十倍も有効
に揮散され得ることが判る。 〈気中濃度測定試験〉 1 試験方法 本考案(熱風加熱)により、25.3m2の室内
(2.7×3.6×2.6m:6畳)で、第2図に示した捕
集装置を用い、吸引口aが第3図に示したA1
A3点(室内)の高さ1mとなるように設置し、試
料(No.9)を室内中央で蒸散させる。他方、比較
試験として、試料No.9と同一の処方のものを特願
昭52−45586号の方法(間接加熱)により、蒸散
させた。 蒸散開始とともに捕集装置で吸引し(毎分1.0
の一定量)、蒸散ガス中の有効成分を捕集瓶中
のベンゼンに溶解捕集する。一定時間経過後、ベ
ンゼンを合わし、濃縮し内部標準物質を所定量加
え、さらに濃縮して約1mlとし試料溶液とする。
以下、規格及び試験方法のガスクロマトグラフ定
量法に準じて有効成分の定量を行う。 空気1m3中に滞留している有効成分の濃度は下
記の各経過時間内の捕集量から求め、次の計算式
によつて算出される。 有効成分の気中濃度(mg/m3) =R×リン酸トリフエニルの量(mg) ×1000()/1.0()×15(分) (但しRは5−ベンジル−3−フリルメチルd
−シス/トランス−クリサンテマートのリン酸ト
リフエニルに対する検量線から得られた重量比) 捕集時間は、蒸散開始直後から6時間15分経過
後まで15分間ずつ、8回に分けて捕集した。測定
した気中濃度を下記第6表に示した。
【表】 上記第6表の比較から明らかなように本考案に
よれば混合物を熱風により加熱することによつ
て、室内のA1〜A3の各点均一に有効成分がまん
べんなく拡散されていることがわかる。 〈チヤバネゴキブリに対する殺虫効力試験〉 一隅に食器棚を置き、その対向する他隅に冷蔵
庫を置いた8畳の部屋(3.6×3.6×2.7m)を利用
してこの試験を行なう。 上記食器棚及び冷蔵庫のそれぞれの裏側に部屋
の壁に沿つて、チヤバネゴキブリ成虫各20匹
(雄:雌=1:1)を入れた16メツシユの金網製
ケージ(15×20×2cm厚さ)を置く。尚冷蔵庫の
裏側では該ケージの15×20cm面を上面とし、また
食器棚の裏側では2×20cm面を上面として配置す
る。 次いで上記部屋の中央部で、本考案例記載の方
法(試料No.15使用)を実施して殺虫薬剤を燻蒸さ
せる。また比較のため、下記比較例2に従つて別
途作成した試料No.43を利用した比較方法を実施し
て殺虫薬剤を燻蒸させる。 比較例 2 円筒状容器1の底面2に設けられた通気孔を閉
じた以外は第1図に示す容器と同一の容器を利用
し、リングヒーター4及びフアン5の組合せによ
り該円筒状容器1内に熱風を発生させ、この熱風
により例1と同様にして混合物3〔例1の試料No.
15と同一のエクスミン0.5gとAC10gとの混合物〕
を加熱(最高温度300℃)して燻蒸用薬剤を燻蒸
させる。 上記各試験開始後、経時的に各ケージ内供試虫
のノツクダウン数を観察し、これが供試虫の半数
となるに要する時間(KT50、分)を求める。 また、上記試験開始1時間後に各ケージを部屋
外に取出し、24時間放置後の供試虫の致死率
(%)を求める。 得られた結果を下記第7表に示す。
【表】 上記第7表より、本考案によれば、熱分解ガス
に随伴されて揮散する燻蒸用薬剤が熱風により限
定空間内に隅々まで充分に拡散される結果、該薬
剤による即効的効果(KT50で示される)が非常
に優れたものとなるのに対し、熱風を加熱手段と
してのみ使用する比較方法では、燻蒸用薬剤の拡
散性が本考案に比し尚充分ではなく、本考案に見
られる如き優れた薬剤燻蒸効果(殺虫効果)も発
揮できないことが判る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の使用形態の一例を示すもので
あり、第2図は気中濃度測定試験に使用した捕集
装置を示し、第3−1,3−2図は気中濃度測定
試験に使用した室内(2.7m×3.6m×2.6m)に試
料を配置した状況を示した平面図及び正面図であ
る。 図に於いて、1は円筒状容器、2は通気孔付底
面、3は混合物、4はヒーター、5はフアン、B
は捕集瓶、Cは接続用耐圧ゴム管、Dは流量計、
Eは吸引瓶、aは蒸散ガスの捕集吸引口、A1
A3は試料である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 燻蒸用薬剤を燻蒸させて害虫の防除を行なう燻
    蒸装置であつて、燻蒸用薬剤と熱分解ガス発生剤
    との混合物を収納した容器及び上記容器内混合物
    を加熱して混合物の燃焼を伴うことなく上記熱分
    解ガスを熱分解させるための熱風供給装置を具備
    し、上記容器は上端開放型で底壁部に多数の通気
    孔を有し、熱風供給装置は熱風を上記底壁部の通
    気孔を経て容器内に供給するよう、該容器に組合
    せられていることを特徴とする燻蒸装置。
JP1988016848U 1988-02-10 1988-02-10 Expired JPH0117181Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS53130432A (en) * 1977-04-20 1978-11-14 Earth Chemical Co Extermination of harmful insect

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