JPH01153741A - ゴムホース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、耐熱性、耐摩耗性、耐サワーガソリン性が改
良された耐油性ゴムホースに関し、さらに詳しくは、第
３成分として共重合性不飽和カルボン酸単量体を化学的
に結合させたアクリロニトリル−ブタジェンゴムのブタ
ジェン部を一定量以上水素添加したものに、カーボンブ
ラック等の充填剤、加硫剤を配合してなる加硫ゴム組成
物で実質的に形成された耐熱性、耐摩耗性、耐サワーガ
ソリン性、耐油性を有するゴムホースに関し、自動車用
燃料ホース等として好適なものである。

（従来の技術及び問題点） 近年、自動車工業においては、エンジンルームのコンパ
クト化の要請によシ、エンジンルーム内に用いるホース
には、優れた耐油性、耐熱性、耐摩耗性が要求されてい
る。また、電子燃料噴射装置を備えた自動車の増加によ
シ、その燃料回路系に使用するホースには、優れた耐す
ワーガソリン性をもつホースの要望が一段と高まってい
る。

アクリロニトリル−ブタジェン共重合体ゴム（以下［Ｎ
ＢＲＪと略す）は、耐油性ホースに広く用いられている
が、−船釣に耐熱性、耐候性が劣っておシ、これの改質
方法として例えば特開昭！グー／３．ｌ＆４１７号公報
ではＮＢＲのブタジェン部を水素化することによシ耐熱
性や耐候性を向上させることが提案されている。しかし
ながら、この水素化ＮＢＲをもちいたホースは、耐摩耗
性や耐サワーガソリン性は未だ十分なものではなかった
。

（問題点を解決するための手段） 本発明者等は上記の問題点を改善すべく鋭意検討した結
果、ブタジェン及びアクリロニトリルからなるゴム成分
に対し、第３成分として共重合性不飽和カルボン酸単量
体の少なくとも一種類を特定量共重合させて得られた多
元系共重合体の炭素−炭素二重結合部分が少なくとも７
０％以上水素化された部分水素化多元系共重合ゴムにカ
ーボンブラック等の充填剤、加硫剤を配合してなる加硫
ゴム組成物を使用すれば、優れた耐油性、耐候性、耐熱
性をもち、耐摩耗性および耐サワーガソリン性を著しく
向上させた優れたホースが得られることを見出し、本発
明に至った。

即ち、本発明は、ブタジエング！〜？θ重量％及びアク
リロニトリルｘ　ｏ　−ｓ　ｉ重量％からなるゴム成分
１０θ重量％に対し、共重合性不飽和カルボン酸単量体
を０．１〜７５重量％共重合させて得られた多元系共重
合体の炭素−炭素二重結合部分が少なくとも７０％以上
水素化された部分水素化多元系共重合ゴムに充填剤及び
加硫剤を配合してなる加硫ゴム組成物から実質的に形成
される、優れた耐油性、耐候性、耐熱性、耐摩耗性、耐
サワーガソリン性ホースを提供するものである。

以下、本発明のホースについて詳述する。

本発明において用いられる水素化された部分水素化多元
系共重合ゴムのブタジェン、アクリロ二トリル量比はブ
タジェン４１３−１−ＯＭＮ％及びアクリロニトリル２
０〜！ｊ重量％であって、更に好ましくはブタジェンＳ
Ｏ〜７０重ｉチ及びアクリロニトリル３０．、ｔＯ重量
％である。アクリロニトリルが余シに過大量であると耐
寒性及びゴム的性質が不十分となシ、又余シに過小量で
あると耐油性が不十分となるので上記両成分の割合は、
これら緒特性のバランス上、好適な範囲として選択され
る。本発明では上記ブタジェン、アクリロニトリルから
なるゴム成分１００重量％に対し、共重合性不飽和カル
ボン酸単量体を０．１〜１５重量％共重合させて多元系
共重合体を得る。

この多元系共重合体は、ブタジェン、アクリロニトリル
及び共重合性不飽和カルボン酸単量体をレドックス開始
剤等の存在下、乳化重合法によシ調製される。また、共
重合性不飽和カルボン酸単量体の配合量が０．７重量％
未満では耐摩耗性の改善効果がうすれ、７５重量％を越
えると耐寒性能が低下する傾向が顕著となるので好まし
くない。

本発明において用いられるブタジェン、アクリロニトリ
ルに共重合させる不飽和カルボン酸単量体としては、ア
クリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、オレイン酸から
少なくとも７つ選ばれる化合物であることが好適である
。

本発明において用いる部分水素化共重合ゴムは、上記の
多元系重合体の炭素−炭素二重結合部分の７０％以上、
好ましくは２０％以上、更に好ましくは９θチ以上を水
素化処理して得られたものである。かかる水素化処理は
本発明の多元系重合体を形成するアクリロニトリル部分
のニトリル基を保持したまま、ブタジェン部分の炭素−
炭素二重結合部分を選択的に水素化するものであって、
米国特許第３１００１．３７号明細書、特公昭４１６−
Ｊ１２７ｊ号公報あるいは特開昭タ０−７７１．Ｌ！′
／号公報等に開示された通常公知の方法によって行なわ
れる。

次に、本発明の目的であるゴムホースは、上記の多元系
部分水素化共重合ゴムにカーボンプラックあるいはシリ
カ等の充填剤、イオウや有機過酸化物等の加硫剤、テト
ラメチルチウラムジスルフィド等の加硫促進剤、更に必
要に応じて通常のゴム組成物に用いられる可塑剤、老化
防止剤等の添加物を配合し、従来の方法に従い混合、混
線、加硫することによシ調製される。

尚、混練処理の際、ポリ塩化ビニル（ＰＶＣ）やエチレ
ンプロピレンターホリマー（ＥＰＤＭ）、フッ素ゴム（
ＦＫＭ）、フロロシリコーンゴム（ＦＱＭ）、エピクロ
ルヒドリンゴム（ＥＣＯ）、更に液状ＮＢＲその他の高
分子化合物を混合使用してもよい。

本発明のゴムホースの構成については特に制限されるも
のではなく、ホース全体または流体に接触する内管層が
上記加硫ゴム組成物で実質的に形成されていればよい。

具体的には、かかる加硫ゴム組成物で内管層が形成され
ておシ、かかる内管層の外周面をナイロン繊維、ポリエ
ステル繊維、炭素繊維等の繊維からなる編組体で被覆さ
れておシ、更にその編組体の外周面をクロロプレンゴム
（ＣＲ）、アクリルゴム（ＡＣＭ）、クロロスルホン化
ポリエチレン（Ｃ８Ｍ）等で被覆されたゴムホースが挙
げられる。

（実施例） 以下、本発明を実施例によシ具体的に説明するが、本発
明はその主旨を越えない限シ、下記の実施例に限定され
るものではない。

実施例／〜３及び比較例／〜！ ブタジエンーアクリロニトリルー不飽和カルボン酸から
なる多元系共重合体を第１表の重合処方によシ調製した
。これらの共重合体をテトラヒドロフラン中に溶解させ
た後、水素化触媒（Ｐｄ−カーボン）を加え、水素にて
！　Ｏｋｇ／ｃｒＡに加圧し、７！℃でグ時間、水素化
反応を行なった。回収したポリマーはニトリル基の還元
は認められず、炭素−炭素二重結合のみが各々９０チ水
素化されていた。なお水素化率はヨウ素価によシ求めた
。

次にこれらのポリマーを第２表の配合処方で、バンバリ
ーミキサ−にて混練した。得られた配合物を７７θ℃１
．２０分の条件でプレス加硫し、試験用加硫物を作成し
て第３表にこれらの物性測定結果を示した。

なお、比較のために比較例／及び２では本発明の不飽和
カルボン酸を配合していない共重合体を用い水素化処理
していないもの及び水素化処理したものを調製し、実施
例と同様にして加硫物を得た。更に比較例３〜！では実
施例／〜３で用いた三元共重合体を水素化処理せず実施
例と同様にして加硫物を得た。第３表にこれらの物性測
定結果を示した。

なお、第３表において ＴＢ：引張シ強さ、 △ＴＢ：引張り強さの変化率、 ＥＢ：伸び、△ＥＢ：伸びの変化率、 Ｈ８：硬さ、△Ｈ８：硬さの変化率 を示す。

また同表の耐オゾン性において、「ＮｃＪはき裂なしを
意味し、「Ｂ又はＣ−／〜グ」はＪＩＳＫｇ３θ／の表
１に記載される劣化状態を示す。

第２表記合処方 物性測定は以下の方法に従った。

２）かたさ　：ＪＩＳＫ乙３θ／ 乙）耐サワーガソリン性：市販のレギュラーガソリンに
２重量％だ。これにＪＩＳＢ号ダンベルをグ本浸漬し、
乙θ℃で放置した。７２時間後、取シ出し、常態物性値
を測定した。

２）耐摩耗性（ピコ摩耗）：ＪＩＳＫご３θ／（効　果
） 本発明によれば、優れた耐油性、耐サワーガソリン性、
耐熱性、耐摩耗性を有するゴムホースが得られ、特に自
動車用燃料ホースに用いる場合、著しい効果を発揮する
ものである。

出　願　人　　三菱化成工業株式会社 代　理　人　　弁理士　長谷用　　−

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）ブタジエン４５〜８０重量％及びアクリロニトリ
   ル２０〜５５重量％からなるゴム成分１００重量％に対
   し、共重合性不飽和カルボン酸単量体を０．１〜１５重
   量％共重合させて得られた多元系共重合体の炭素−炭素
   二重結合部分が少なくとも７０％以上水素化された部分
   水素化多元系共重合ゴムに充填剤、加硫剤を配合してな
   る加硫ゴム組成物で形成されたことを特徴とするゴムホ
   ース。
2. （２）共重合性不飽和カルボン酸単量体が、アクリル酸
   、メタクリル酸、クロトン酸およびオレイン酸から少な
   くとも一つ選ばれる化合物であることを特徴とする特許
   請求の範囲第（１）項記載のゴムホース。