JPH01152078A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JPH01152078A
JPH01152078A JP31102587A JP31102587A JPH01152078A JP H01152078 A JPH01152078 A JP H01152078A JP 31102587 A JP31102587 A JP 31102587A JP 31102587 A JP31102587 A JP 31102587A JP H01152078 A JPH01152078 A JP H01152078A
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JP
Japan
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ink
energy
recording
transfer roller
roller
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Application number
JP31102587A
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English (en)
Inventor
Norihiko Koizumi
小泉 則彦
Hiroshi Tanioka
宏 谷岡
Jo Toyama
上 遠山
Kozo Arahara
荒原 幸三
Toshiya Yuasa
俊哉 湯浅
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は低コストでの記録が可能な記録装置に関する。
〈従来の技術〉 今日、情報処理の記録方式のうち、普通紙に記録し得る
ものとして、インパクトプリンターや電子写真、レーザ
ー・ビームプリンター、或いは感熱転写式プリンター等
、種々の形式のものが開発されている。
このなかで、低騒音にして小型化が可能であることから
、感熱転写式の記録装置が広く使用されている。この記
録方式は熱溶融性インクをベースシート上に塗布形成し
てなるインクリボンを使用し、該インクリボンを記録ヘ
ッドで画像パターン状に加熱し、溶融したインクを記録
紙に転写するものであり、比較的小型の装置が用いられ
、且つ装置コストも低く出来る等の利点がある。
〈発明が解決しようとする問題点〉 しかしながら、上記従来の感熱転写方式にあっては、イ
ンクリボンを製造するに当たって、耐熱ベースシート上
に複雑な工程で熱溶融性インクを塗布しなければならず
、またこのインクリボンは一度の記録に使用するのみで
使い捨てにしなければならないこともあり、ランニング
コストが高くなる等の問題点があった。
く問題点を解決するための手段〉 そこで本件出願人は、上記問題点を解消するための一手
段として、流動性インクをインク移送手段で膜状にして
移送し、このインクに所定のエネルギーを選択印加して
画像パターン状に粘着性が付与されたインク像を形成し
、このインク像を被記録媒体上に転写する記録装置を提
案した(特願昭61−175191号等)。
この記録装置によれば、従来の感熱転写方式の如くイン
クリボンを使用する必要がなく、インク像を形成するイ
ンクのみを被記録媒体に転写して、インク像を形成しな
いインクを繰り返し使用することが出来るものである。
本発明は前記記録装置を更に発展させたものであって、
ランニングコストを安くし得ると共に、インク層とエネ
ルギー印加手段との接触を確実にし、画像抜けや画像の
歪み等の発生を防止して鮮明画像を得ることが可能な記
録装置を提供せんとするものである。
そのための、以下述べる実施例に係る手段は、エネルギ
ーの選択的印加に応じ、流動性インクを被記録媒体に転
写可能とした記録装置であって、前記流動性インクを移
送するためのインク移送手段と、前記インク移送手段で
移送される前記インクへエネルギーを選択印加するため
のエネルギー印加手段と、前記エネルギーの選択印加に
応じて転写特性が変化した前記インクを被記録媒体に転
写するための転写手段と、前記エネルギー印加手段より
も前記インク移送手段によるインクの移送方向上流側に
配置した、前記インク移送手段上へインクを供給するた
めのコーティング手段と、前記エネルギー印加手段を前
記インク移送手段で移送される前記インクに対して付勢
するための付勢手段とを設けたことを特徴としてなる。
〈作用〉 上記手段によれば、インク移送手段で流動性インクを移
送し、該インクに画像信号に応じたエネルギーを印加す
ることで、転写特性が変化したインク像が形成され、該
インク像を被記録媒体に転写することで所定記録がなさ
れる。
また前記エネルギー印加手段は付勢手段によりインク移
送手段上のインク層に付勢される。従って、インク層厚
が変化してもエネルギー印加手段はインク層へ確実に当
接し、インク層へ的確なエネルギー印加がなされ、これ
によって鮮明な画像記録が行われる。
〈実施例〉 次に図面を参照しつつ、上記手段を適用した記録装置の
一実施例を説明する。
第1図は第一実施例に係る記録装置の断面説明図、第2
図はその斜視説明図である。
先ず全体の概略構成を説明すると、インク移送手段とな
るインク移送ローラ1が、インク溜3内に収容された流
動性インク2を移送しつつ矢印A方向(反時計回転方向
)に回転可能に設けられている。
前記インク2は流動成膜性を有し、且つ通常時は実質的
には粘着性を有しないが、所定のエネルギー、例えば電
気エネルギー等が印加されると粘着性を有する性質をも
つ。従って、前記インク移送ローラ1が回転すると、コ
ーティング手段4によってインク移送ローラ1の表面に
一定の層厚でインク2がコーティングされ、且つインク
移送ローラ1の回転に伴って移送される。
前記インク移送ローラ1の表面に一定の層状に形成され
たインク2は、制御系により制御されるエネルギー印加
手段5によって画像パターン状に電気エネルギー等が付
与され、このエネルギー付与により粘着性を付与された
インク像2aが形成される。このインク像2aは第1図
の矢印B方向(時計回転方向)に回転する中間転写媒体
たる中間転写ローラ6と接触して該ローラ6の表面に転
写される。
前記中間転写ローラ6に転写されたインク像2aは、中
間転写ローラ6に圧接して第1図の矢印C方向(反時計
回転方向)に回転可能に設けられた転写手段を構成する
転写ローラ7と、中間転写ローラ6間に搬送される被記
録媒体(例えば、普通紙やプラスチックシート等、以下
r記録紙1という)8に転写され、所定画像が記録され
た記録紙8は搬送ローラ対9a、9bによって矢印り方
向(第1図の右側)に排出される。
一方、前記中間転写ローラ6に転写されなかったインク
2は、インク移送ローラ1の回転に伴ってインク溜3内
に再収容され再び使用されるものである。
次に前記記録装置の各部の構成について順次詳説する。
先ずインク移送ローラ1は、後述する流動性インク2を
、その表面に層状に形成して移送し得る材質よりなり、
本実施例にあっては、例えばステンレスやアルミニウム
、或いは鉄等の金属からなる導電性部材を外径約40m
−の円筒状に形成し、−定速度で矢印A方向に駆動回転
可能に構成している。
前記材質よりなるインク移送ローラ1の表面は、平滑面
であっても良いが、流動性インク2の搬送。
担持性をより高めるために、適度に粗面化されているこ
とが好ましい。
次に前記インク移送ローラ1で移送される流動性インク
2について説明すると、このインク2は一定の外力の印
加のもとに流動しインクの膜を形成する流動成膜性を有
し、具体的にはインク移送ローラ1の回転に伴って、該
ローラ1の表面にインク層が形成され、且つ移送される
性質を有する。
また、このインク2は外力により切断された後、経時的
に粘着復元可能な性質を有するものが好ましく用いられ
る。即ち、インクの塊同士が接触すると界面が消失して
一体となるような性質が好ましい。
前記性質を存するインク2としては、溶媒を架橋構造物
質により保持する広義のゲル状態を有するインク、例え
ば本件出願人が先に出願した特願昭61−175191
号、或いは同62−131586号等に記載したインク
が好ましい。
このようなインク2は流動成膜性を有するが、実質的に
粘着性を有さす、電気エネルギー等が印加されると、粘
着性が付与されるような性質を有する。尚、ここで言う
「粘着性」とは選択的な粘着性をいい、インク2を中間
転写ローラ6等の物体に接触させたとき、インク2の一
部がインク全体から分離して物体に付着することを言い
、インク全体がベタベタしているか否かは関係ない。
従って、インク移送ローラ1の表面に形成されたインク
層は、エネルギーが付与されない状態にあっては、イン
ク2は他の媒体、例えば中間転写ローラ6と接触しても
、該中間転写ローラ6には実質的に転写されない。これ
はゲル状インクにあっては、溶媒が架橋構造に保持され
ているために(若干量の溶媒を除き)、該インクが中間
転写ローラ6に転写されないと考えられる。
一方、前記ゲル状インクに電気エネルギー等を印加した
場合は、架橋構造が変化することにより、前記エネルギ
ー印加に応じた粘着性が付与されるものと考えられる。
更に前記インク2は、インク移送ローラ1にコーティン
グされた場合は塑性体としての性質を有し、逆にエネル
ギー印加手段5でエネルギーを付与されてから、中間転
写ローラ6に至る間には弾性体としての性質を有するこ
とが好ましい。
このため、本実施例のインク2はある程度の粘弾性(弾
性項と粘性項を有する複素弾性)を有するものが好まし
く用いられる。
前記粘弾性の範囲としては、例えば、第3図(A)。
(B)に示すように、インク2を直径251m、厚さ2
鶴のサンプルとし、これに図示の矢印方向(ずり方向)
に角速度1 rad/secの正弦子Tを与え、その応
力σ及び位相のずれδを検出して複素弾性率0本を求め
た場合、 G本=σ/y=Gl+iG’ G′ :貯蔵弾性率   G“ :…失弾性率貯蔵弾性
率G′と損失弾性率G#との比G″/G’の値が約0.
1〜10となるものが好ましく用いられる。
前記複素弾性率に於いて、前記G″/G’の値が0.1
未満であると、塑性体としてのふるまいが不足して、イ
ンク移送ローラ1に対するインクコーティングが不充分
になり、また前記G”/G’の値が10を纏えると、弾
性体としてのふるまいが不足して、エネルギー印加手段
5から中間転写ローラ6に至る間での弾性回復が不充分
となるからである。
前記サンプルの大きさ及び歪みの与え方は、記録装置に
於いて適当と思われる値である。
尚、本実施例に於いては以下の成分により流動性インク
2を構成した。
前記A成分を80〜90°Cに加熱しつつ、均一に溶解
し、その後、前記B成分を加えて撹拌し、ゲル状のイン
ク2を得た。
次にコーティング手段4は、インク移送ローラ1の回転
方向に於いて、エネルギー印加手段5よりも上流側に配
置され、インク移送ローラ1の表面に前記インク2を一
定層厚でコーティングするためのものである。このコー
ティング手段4は本実施例では第1図に示すように、外
径約30mのステンレス製コーティングローラ4を回転
可能に設け、第1図の矢印E方向(時計回転方向)に回
転させることによってインク移送ローラ1の表面にイン
ク2をコーティングするように構成している。
前記コーティングローラ4によってインク移送ローラ1
の表面に形成されるインク2の層厚は、該インク2の成
分、インク移送ローラ1とコーティングローラ4の間隙
及び両者の回転周速度等によって異なるが、インク移送
ローラ1が中間転写ローラ6に対向するインク転写位置
に於いて、約0.1〜5龍、更に好ましくは約0.5〜
3龍程度であることが好ましい。
尚、本実施例ではインク移送ローラ1の周速度を20m
m/sec、コーティングローラ4の周速度を241諺
八ec、両者間の間隙をl 、 Oamに設定すること
によってインク移送ローラ1表面に層厚tが約1.2鶴
のインク層を形成するようにした。
次にエネルギー印加手段5について説明すると、これは
従来のサーマルヘッドで熱エネルギーを選択印加するよ
うにしても良いが、エネルギー効率の点から本実施例に
あっては多数の電極よりなる記録ヘッド5を用いて電気
エネルギーを印加するように構成している。
この記録ヘッド5の構成は、第4図に示すようにガラス
エポキシ、アルミナ、ガラス等の絶縁材質よりなる基体
5a上に、銅等の金属からなる複数の電極5bを一列に
配列してなり、該電極5b上の先端部以外の部分、即ち
インク2と接触する部分以外の部分に、ポリイミド等か
らなる絶縁性皮膜5Cを設けて先端部に電極素子(絶縁
性皮膜から露出している電極先端部分)5dを構成して
いる。前記記録ヘッド5によるエネルギー印加は第1図
に示すように、制御系からフレキシブルの信号ケーブル
5eを介して伝達される画信号に応じて個々の電極5a
に通電することによって、電極素子5dと接触したイン
ク2の層を介し、アース線10で接地したインク移送ロ
ーラ1へ通電することで、インク2の層に電気エネルギ
ーを印加するようにしている。尚、前記電極素子5d部
分には、金や白金、ロジウム等のメツキを施すことが好
ましく、中でも耐久性の点から、白金メツキを施すこと
がより好ましい。
更に前記記録ヘッド5は、電極素子5dがインク移送ロ
ーラ1上のインク層に確実に当接するように、付勢手段
11によってインク移送ローラ1方向へ付勢されている
。即ち、前記記録ヘッド5は第1図に示すように、記録
ヘッド5の元部部分が軸11aを中心に揺動可能に取り
付けられ、ヘッド先端部分が押圧バネllbによって矢
印F方向、即ちインク移送ローラ1方向に一定の付勢力
で付勢されている。従って、前記電極素子5dは第5図
に示すように、インク層2に対して付勢力rで接触し、
且つ粘弾性を有するインク層に対して深さdだけ侵入す
るようになっている。前記付勢力fは使用するインク2
の粘弾性特性やインク層の厚さ、或いは記録速度や通電
条件等により適宜設定すれば良いが、前記侵入量がO〜
1龍程度、更には約0〜0.5鶴になるように設定する
のが通電効果をより高めるうえで好ましい。
尚、本実施例では長手方向21cmの記録ヘッド5を押
圧バネllbによって30g/ cs (30X 21
 = 630g )で付勢し、インク層への侵入量dが
0.05〜0.1mmになるように設定している。
また前記の如(記録へラド5をインク移送ローラ1方向
に付勢する場合、インク移送ローラ1にインク2をコー
ティングしていない状態等にあっては、電極素子5dが
直接インク移送ローラ1に接触してしまい、電極素子5
dが欠けたり、更には記録時に通電したとき電極素子5
dから直接インク移送ローラ1へ過大電流が流れて電極
素子5dが溶着したり、電極駆動回路が破壊されてしま
うことが考えられる。そこで、前記不都合をなくすため
に、記録ヘッド5がインク移送ローラ1に直接接触する
のを防止するための規制手段を設けるのが好ましい。
本実施例では規制手段としてストッパーピン12を設け
、インク移送ローラl上にインク層が形成されていない
ときには、バネllbによって付勢された記録ヘッド5
がストッパーピン12に当接して電極素子5dが直接イ
ンク移送ローラ1に接触しないようにしている。具体的
には、前記記録ヘッド5がストッパーピン12に当接し
たときに、インク移送ローラ1表面と記録へラド5先端
部間の間隙Sが0.5 x*程度になるようにストッパ
ーピン12を配置している。
ここで前記付勢手段11及び規制手段12によってイン
ク移送ローラ1上にコーティングされたインク層に的確
に接触した記録−・ラド5で記録を行う場合の通電量に
ついて説明すると、例えばインク2の架橋構造物質とし
てポリビニルアルコールをホウ酸イオンで架橋してなる
ものを用いる場合、このインク2の電気化学的変化を生
じさせるのに要求される通電量で良い。前記通電量は、
例えば熱転写等に於いてサーマルヘッドで熱エネルギー
を印加する場合の通電量に比べて、およそ1/10程度
の低エネルギーの印加によりインク2が粘着性を有する
ようになる。
次に中間転写ローラ6は、前記エネルギーを印加されて
粘着性が付与されたインク像2aが転写されるものであ
って、本実施例にあっては外径30龍のステンレス製円
筒状部材が前記インク移送ローラ1の表面と約1.0〜
1.2m+の間隔を保ってインク移送ローラlの上方に
配置され、前記インク移送ローラ1上にコーティングさ
れたインク層と接触し、駆動手段により矢印B方向へ回
転可能に構成している。
前記中間転写ローラ6の表面を構成する材質としては、
前記インク移送ローラ1の表面を形成する材質と同様の
ものを用いることが可能であるが、この中間転写ローラ
6の表面はクロムメツキ等のメツキ処理、或いはシリコ
ン樹脂やフッ素樹脂、ポリエチレン系樹脂等でコーティ
ングすることにより、平滑性や耐汚染性、或いはクリー
ニング容易性を向上させておくことが好ましい。またイ
ンク転写位置に於けるインク2の転写性向上のためにも
、この中間転写ローラ6の表面を、インク移送ローラ1
の表面よりも平滑性を高くしておくことが好ましい。
次に転写ローラ7は、前記中間転写ローラ6に転写形成
されたインク像2aを記録紙8に転写するための転写手
段を構成するものであり、本実施例にあっては金属製の
軸上にニトリルゴム、或いはシリコンゴム等を円筒状に
形成してなる転写ローラ7を、図示しないバネ等により
、中間転写ローラ6に約0.1〜5kgf/cm程度の
押圧力で圧接し、該中間転写ローラ6の回転に伴って矢
印C方向に従動回転し、記録紙8を前記中間転写ローラ
6との協働作用によって矢印り方向に搬送すると共に、
前記中間転写ローラ6に形成されたインク像2aを記録
紙8に転写するように構成している。
尚、第1図中9a、9b、9c、9dは搬送ローラであ
って、記録動作に対応して記録紙8を搬送するものであ
る。また13は発光素子13aと受光素子13bとから
なるレジストセンサーであり、搬送される記録紙8を検
出するものである。また14は転写ローラ7の圧接位置
よりも中間転写ローラ6の回転方向下流側に於いて、中
間転写ローラ6の表面にフェルト等を接するように設け
たクリーニング手段であり、前記インク像2aの記録紙
8への転写に際し、転写残りが発生した場合に、この転
写残りのインクを中間転写ローラ6がら除去するもので
ある。
次に前記記録装置の各部材を駆動させるための制御系に
ついて簡単に説明する。
この制御系は第6図に示すように、例えばマイクロプロ
セッサ等のCPU20a、該CPU20aの制御プログ
ラムや各種データを格納しているROM20b、及びC
PU20aのワークエリアとして使用されると共に、各
種データの一時保存等を行うRAM20c等を備えた制
御部20、インターフェース21、操作パネル22、各
モーター(インク移送ローラ駆動用モーター23、コー
ティングローラ駆動用モーター24、中間転写ローラ駆
動用モーター25、搬送ローラ駆動用の搬送モーター2
6)を駆動するためのドライバー27、及び記録ヘッド
駆動用ドライバー28からなる。
上記制御部20はインターフェース21を介して操作パ
ネル22からの各種情報(例えば記録濃度、記録枚数、
記録サイズ等)を入力し、レジストセンサー13からの
信号及び外部装置29からの画信号を人力する。また前
記制御部20はインターフェース21を介して各モータ
ー23〜26を駆動させるためのモーターON、OFF
信号、及び画信号を出力し、該信号によって各部材を駆
動させる。
次に前記構成よりなる記録装置を用いて記録を行う場合
の動作について、第7図のフローチャートを参照して説
明する。
記録開始スイッチ等により記録開始信号を入力すると(
Sl)、各モーター23〜26が駆動してインク移送ロ
ーラ1、コーティングローラ4、中間転写ローラ6、搬
送ローラ9a〜9dを夫々第1図の矢印方向に回転し、
インク移送ローラ1上にインク層をコーティングすると
共に、記録紙8を搬送する(32〜S5)。
次に記録紙8の先端がレジストセンサー13の位置に来
ると、記録紙8の搬送を一旦停止する(S6、S7)。
そして記録ヘッド5に画信号に応じた記録通電を行って
前記インク層にインク像2aを形成すると共に、該像形
成と同時に前記インク像2aの先端が中間転写ローラ6
を経て該ローラ6と転写ローラ7との圧接部へ至るとき
に、記録紙8の先端が前記圧接部へ至るように記録紙8
を同期搬送し、前記インク像2aを記録紙8に転写する
(S8.S9)。
前記工程によって1ページの記録を行い、次ページ記録
がある場合にはステップ6に戻って次ページ以下の記録
を続行し、記録が終了すると記録ヘッドの動作を停止す
ると共に、インク像が記録紙8に転写された後に各モー
ター23〜26の駆動を停止する(810〜512)。
ここで前記記録工程をより詳細に説明すると、インク移
送ローラ1が矢印A方向に回転しながら、コーティング
ローラ4が矢印E方向に回転すると、流動性インク2は
インク移送ローラ1の表面に層状にコーティングされ、
且つインク移送ローラ1の回転に伴って移送される。
前記移送されるインク2は、該インク2が記録ヘッド5
と接触するエネルギー印加位置に於いて、制御系によっ
て制御される記録ヘッド5から画像信号に応じたパター
ン状の電圧、本実施例では+15Vが印加され、これに
応じて電流が電極素子5dからインク2を介してインク
移送ローラ1に流れ、インク2中に於ける電気化学反応
により架橋構造が変化して、該インク2に選択的な粘着
性が付与されたインク像2aが形成される。
前記選択的に粘着性を有するインク像2aは、記録ヘッ
ド5の接角虻部分から更に矢印A方向に移送され、この
インク像2aが中間転写ローラ6に接触すると、前記し
た粘着性に基づいて矢印B方向に回転する中間転写ロー
ラ6に転写現像され、該ローラ6表面にインク像2aを
形成する。
この中間転写ローラ6上に転写されたインク像2aは、
該ローラ6の回転に伴って搬送され、インク像転写位置
に搬送される記録紙8と圧接して該記録紙8に転写され
る。更に前記インク像2aが転写記録された記録紙8は
矢印り方向に排出される。尚、前記インク像2aの定着
性が充分でない場合には、記録紙8のインク像転写位置
よりも下流側に、例えば加熱や加圧等による公知の定着
手段を設けても良い。
一方、前記インク移送ローラ1で移送されたインク2の
うち、エネルギーが印加されない部分のインク、及び前
記インクの表面に於いてエネルギーが印加されたインク
の一部2a’は中間転写ローラ6に転写しないまま矢印
六方向に搬送され、インク溜3内に再び収容されて再使
用される。
尚、前記の如く転写現像が完全でない場合でも、現像さ
れなかったインク、即ち現像残りのインク2a′はイン
ク溜3内で撹拌され、粘着性を有しない流動性インクに
戻るものである。従ってインク溜3内に再収容されたイ
ンク2を繰り返し使用しても、ゴースト等は生じない。
本実施例の記録装置にあっては、前述の如く、通電によ
る電気化学的な作用により、流動性インク2に粘着性を
付与して所定記録を行うことから、小さな電気エネルギ
ーで、且つインクの無駄なく普通紙等に記録することが
可能となる。
また記録ヘッド5が押圧バネllbで付勢されているた
めに、記録へラド5を取り付けるに際して精密に位置決
めしなくても、前記バネ力を調整することで、記録ヘッ
ド5の先端部をインク層に最適な当接条件で当接させる
ことが可能となって組立作業が容易となる。更にインク
層厚が変化しても、記録ヘッド5は軸11aを中心に揺
動し、常に一定の当接条件でインク層と当接するので、
安定した画像記録が行なえるものである。
また、前記架橋構造体を用いたインクは化学発色を必要
としないため、−Cに知られている電気化学的な記録法
、即ち通電による酸化還元反応に基づく発色による電解
記録法に比べ、画像の安定性、耐久性も優れた記録が出
来る。
更にインク2の導電性はイオン伝導により付与されるが
、このための電解質としては広範囲のイオン性物質(多
くの溶液は透明)を使用し得るので、染顔料等により任
意の色調のインクを得ることが容易になし得るものであ
る。
く他の実施例〉 次に前述した実施例に於ける、各部の他の実施例につい
て説明する。
(1)インク移送手段 前述した実施例に於いてはインク移送手段として円筒状
のインク移送ローラlを使用した例を示したが、インク
移送手段としては他にもベルト或いはシート状の移送部
材を用いても良い。このベルト或いはシート状のインク
移送部材は一方から繰り出すと共に、他方で巻き取るよ
うにしても良いが、無端運動をさせることにより、繰り
返し使用する方が好ましい。
また前述の実施例ではインク移送ローラ1を導電性部材
で構成したが、後述するように該ローラ1を通電回路の
一部としない場合には、導電性部材で構成する必要はな
く、樹脂等の絶縁体で構成しても良い。
(2)流動性インク 前述の実施例ではエネルギーを印加することにより粘着
性を付与し、該粘着性が付与されたインクによりインク
像を形成するようにしたが、エネルギーを印加しなかっ
たインク部分に粘着性をもたせるようにし、エネルギー
非印加部分のインクによりインク像を形成するようにし
ても良い。
(3)コーティング手段 前述の実施例ではコーティングローラ4を第1図の矢印
E方向に回転させたが、この回転方向は前記と逆方向に
設定しても良い。このようにすると、インク移送ローラ
1表面に形成されるインク層厚を矢印E方向に回転させ
る場合に比べて薄くすることが出来る。
またコーティング手段は前述のローラ状のものに限定す
る必要はなく、例えばブレード等を用いても良い。
(4)エネルギー印加手段 前述した実施例ではインク2に通電するに際し、記録ヘ
ッド5からインク2を介してインク移送ローラ1に通電
するようにしたが、−列に多数配列した電極素子5bの
相互間に電流を流すようにしても良い。
更に前述したエネルギー印加手段は電気エネルギーを印
加するようにしたが、熱エネルギーを印加するようにし
ても良い。この場合は、従来から用いられているサーマ
ルヘッドを用い、ジュール熱を印加するようにすれば良
いが、電気化学的な電極反応を防ぐ必要がある場合には
、信号印加周期に比べ、充分速い交番信号を印加するよ
うにすれば良い。
前記の如く熱エネルギーを印加して像形成を行う場合、
中間転写ローラ6に転写しなかった現像残り゛は、冷却
によって連相して再び架橋構造を回復して再使用可能と
なる。
またインクに通電して発熱させる場合、従来ではインク
に導電性粉(多くは黒色)を含有させて導電性を付与す
るようにしていることから(特公昭59−40627号
)、インクの色が多くは黒色に限定されるのに対し、本
実施例に係るインク2は前述した如くイオン伝導により
導電性が付与されるために任意の色調のインクを用いる
ことが出来る。
(5)付勢手段 前述の第一実施例では記録ヘッド5を押圧バネ11bで
押圧付勢するように構成したが、引っ張りバネによって
引っ張り押圧するようにしても良いし、他の弾性部材で
押圧するようにしても良い。
更には第8図に示すように構成しても良い。
第8図の構成は0.3m厚のリン青銅製の板バネ11c
をf ■2字状に形成し、該板バネllcに記録ヘンド
5を取り付けて構成し、前記板バネllcを第8図の矢
印G方向に撓ませ、その反力によって記録ヘンド5の先
端をインク層に付勢し、前述の第一実施例の如く、記録
ヘッド先端部がインク層に僅かに侵入するように当接す
るものである。
更にこの構成に於いては1字状の板バネllcの撓みが
Oのとき、即ち付勢力がない状態で記録ヘッド5の先端
部とインク移送ローラ1間に間隙Sが生ずるように板バ
ネllcを配置している。このようにすることによって
、第一実施例のようにストッパー12を設けなくても記
録ヘッド5の先端部がインク移送ローラlに接触するの
を防止することが出来る。
(6)中間転写媒体 前述した実施例では中間転写媒体として中間転写ローラ
6を使用したが、これもインク移送手段と同様、ローラ
状のものでなくても金属或いはプラスチックのフィルム
を一方向に移送させるようにしても良く、またエンドレ
スベルト化して用いても良い。
また中間転写媒体はインク移送ローラ1と一定の間隔で
配置するのみでなく、例えばインク移送ローラ1上のイ
ンク2に対して圧力を付与するように構成しても良い。
また第9図に示すように中間転写媒体を設けることなく
、インク移送ローラ1から直接記録紙8に転写するよう
にしても良い。
(7)クリーニング手段 前述の実施例に於いては記録紙8への転写残りインクを
中間転写ローラ6から除去するために、クリーニング手
段14を設けた例を示したが、記録紙8ヘインク像2a
が完全に転写される場合には、必ずしも前記クリーニン
グ手段14を設ける必要はない。
(8)被記録媒体 被記録媒体としては、例えば所謂普通紙、コート紙等、
或いはポリエステル等のプラスチック、或いはアルミニ
ウム等の金属からなるフィルム等が用いられる。
〈発明の効果〉 本発明は前述した如く、流動性インクに所定エネルギー
を印加してインク像を形成するようにしたことにより、
従来の如く固体のインク層を有するインクシートが不要
となり、ランニングコストが極めて低い記録が可能とな
る。またエネルギー印加を通電により行うようにすれば
、従来のサーマルヘッドを使用する熱転写記録の場合に
比べて1/lO程度の通電量で記録が可能となり、エネ
ルギー消費の点からもランニングコストを低下させるこ
とが出来る。
更にエネルギー印加手段を付勢手段によってインク移送
手段上のインク層に付勢するようにしたために、エネル
ギー印加手段の取り付けが容易になると共に、インク層
厚が変化してもエネルギー印加手段からインク層へ確実
にエネルギーが印加され、安定した記録画像を得ること
が出来、更には前記エネルギー印加手段の付勢を規制す
る手段を設けることによって、エネルギー印加手段とイ
ンク移送手段との接触を防止することが出来るものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る記録装置の断面説明図
、第2図はその斜視説明図、第3図(A)。 (B)は粘弾性の測定方法を示す説明図、第4図は記録
ヘッドの構成説明図、第5図は付勢された記録ヘッドと
インク層との当接状態の説明図、第6図は駆動制御系の
ブロック図、第7図は動作のフローチャート、第8図は
付勢手段として7字状の板バネを用いた実施例の説明図
、第9図は中間転写ローラを設けない実施例の説明図で
ある。 1はインク移送ローラ、2はインク、2aはインク像、
3はインク溜、4はコーティングローラ、5は記録ヘッ
ド、5aは基体、5bは電極、5cは絶縁皮膜、5dは
電極素子、5eは信号ケーブル、6は中間転写ローラ、
7は転写ローラ、8は記録紙、9a、9b、9c、9d
は搬送ローラ、10はアース線、11は付勢手段、12
はストッパーピン、13はレジストセンサー、13aは
発光素子、13bは受光素子、14はクリーニング手段
、20は制御部、20aはCPU、20bはROM、2
0CはRAM、21はインターフェース、22は操作パ
ネル、23〜26はモーター、27.28はドライバー
、29は外部装置である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)エネルギーの選択的印加に応じ、流動性インクを
    被記録媒体に転写可能とした記録装置であって、 前記流動性インクを移送するためのインク移送手段と、 前記インク移送手段で移送される前記インクへエネルギ
    ーを選択印加するためのエネルギー印加手段と、 前記エネルギーの選択印加に応じて転写特性が変化した
    前記インクを被記録媒体に転写するための転写手段と、 前記エネルギー印加手段よりも前記インク移送手段によ
    るインクの移送方向上流側に配置した、前記インク移送
    手段上へインクを供給するためのコーティング手段と、 前記エネルギー印加手段を前記インク移送手段で移送さ
    れる前記インクに対して付勢するための付勢手段と、 を有することを特徴とした記録装置。
  2. (2)前記付勢手段が、付勢力が無い状態で前記エネル
    ギー印加手段と前記インク移送手段との間に間隙を生ず
    るよう付勢してなる特許請求の範囲第1項記載の記録装
    置。
  3. (3)エネルギーの選択的印加に応じ、流動性インクを
    被記録媒体に転写可能とした記録装置であって、 前記流動性インクを移送するためのインク移送手段と、 前記インク移送手段で移送される前記インクへエネルギ
    ーを選択印加するためのエネルギー印加手段と、 前記エネルギーの選択印加に応じて転写特性が変化した
    前記インクを被記録媒体に転写するための転写手段と、 前記エネルギー印加手段よりも前記インク移送手段によ
    るインクの移送方向上流側に配置した、前記インク移送
    手段上へインクを供給するためのコーティング手段と、 前記エネルギー印加手段を前記インク移送手段で移送さ
    れる前記インクに対して付勢するための付勢手段と、 前記エネルギー印加手段がインク移送手段に接触するの
    を規制するための規制手段と、 を有することを特徴とした記録装置。
JP31102587A 1987-12-10 1987-12-10 記録装置 Pending JPH01152078A (ja)

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JP31102587A JPH01152078A (ja) 1987-12-10 1987-12-10 記録装置
US07/281,453 US5008690A (en) 1987-12-10 1988-12-08 Image recording apparatus for transferring ink patterns formed by selective application of energy through electrodes of a recording head controllably biased against ink transported on a roller

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015016685A (ja) * 2013-06-13 2015-01-29 キヤノン株式会社 画像記録方法
WO2022128929A1 (en) * 2020-12-14 2022-06-23 Armor Coating module for coating a thin layer of ink on a ribbon

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