JPH02108559A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JPH02108559A
JPH02108559A JP26160588A JP26160588A JPH02108559A JP H02108559 A JPH02108559 A JP H02108559A JP 26160588 A JP26160588 A JP 26160588A JP 26160588 A JP26160588 A JP 26160588A JP H02108559 A JPH02108559 A JP H02108559A
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JP
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ink
recording
electrode
transfer roller
image
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JP26160588A
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Inventor
Hiroshi Tanioka
宏 谷岡
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は通電により架橋構造が変化するインクを使用し
て記録する記録装置に関する。
〈従来の技術〉 今日、情報処理の記録方式のうち、普通紙に記録し得る
ものとして、インパクトプリンターや電子写真、レーザ
ー・ビームプリンター、或いは感熱転写式プリンター等
、種々の形式のものが開発されている。
このなかで、低騒音にして小型化が可能であることから
、感熱転写式の記録装置が広く使用されている。この記
録方式は熱溶融性インクをベースシート上に塗布形成し
てなるインクリボンを使用し、該インクリボンを記録ヘ
ッドで画像パターン状に加熱し、溶融したインクを記録
紙に転写するものであり、比較的小型の装置が用いられ
、且つ装置コストも低く出来る等の利点がある。
〈発明が解決しようとする課題〉 しかしながら、上記従来の感、熱転写方式にあっては、
インクリボンを製造するに当たって、耐熱ベースシート
上に?jl G4tな工程で熱溶融性インクを塗布しな
ければならず、またこのインクリボンは一度の記録に使
用するのみで使い捨てにしなければならない等の課題が
あった。
く問題点を解決するための手段〉 そこで、本件出願人は上記課題を解消するための一手段
として、通常時はゲル状態を維持しているが、通電する
と電流が流入する部分では電荷の注入により酸が発生し
てインクの架橋構造が破壊され、ゲル状態からゾル状態
に変化し、電流が流出する部分では前記ゲル状態が更に
促進される性質を有するインクを開発した。そして前記
インクに多数の電極を一列に配列した記録ヘッドによっ
て選択的な通電を行うことでインク像を形成し、このイ
ンク像を記録紙上に転写する記録装置を提案した(特開
昭63−30279号等)。
この記録装置によれば、従来の感熱転写方式の如くイン
クリボンを使用する必要がなく、インク像を形成するイ
ンクのみを被記録媒体に転写して、インク像を形成しな
いインクを繰り返し使用することが出来るものである。
本発明は前記記録装置を更に発展させたものであって、
前記電極群に画信号に応じた通電をする場合、通電する
電極と、非通電の電極とが隣接したときに、前記通電?
it極からの電流が前記非通電電極を介してインクへ流
入することを防止し、これによって画像記録に際して所
謂クロストークの発生を防止して高品位の画像記録を可
能とした記録装;6を提供することを目的とする。
前記目的を達成するための構成は、通電により架橋構造
が変化するインクを被記録媒体に転写可能とした記録装
置であって、前記インクを移送するためのインク移送手
段と、前記インク移送手段で移送される前記インクへ記
録信号及び非記録信号に応じた通電をするための電極を
多数有する記録ヘッドと、前記記録ヘッドの各電極に対
し、記録信号の場合は電圧を印加して前記インクを介し
て対向電極に定電流を流し、非記録信号の場合番よ前記
電極を前記記録信号の場合よりも低い電位に接続する電
極駆動手段と、前記通電により転写特性が変化した前記
インクを被記録媒体に転写するための転写手段とを設け
たことを特徴としてなる。
く作用〉 上記手段によれば、インク移送手段でインクを移送し、
該インクに画像信号に応じたエネルギーを印加すること
で、転写特性が変化したインク像が形成され、該インク
像を被記録媒体に転写することで所定記録がなされる。
また記録に際し、非記録信号の電極は記録信号の電極よ
りも低い電位に接続されるため、記録信号を入力した電
極からの電流が流入したとしても、その電流は非記録信
号電極から直接流出し、インクを介して対向電極へ流出
することはない、従って、非記録信号電極に接触したイ
ンク部分がゾル状態に変化することはなく、クロストー
クが防止されるものである。
特に前記非記録信号電極を対向電極の電位以下の電位に
接続するようにすると、対向電極からの電流がインクを
介して非記録電極から流出するようになる。従って5.
前記非記録電極に接触したインク部分はゲル状態が更に
促進されるようになり、クロストークがより効果的に防
止されるものである。
〈実施例〉 次に図面を参照しつつ、上記手段を適用した記録装置の
一実施例を説明する。
第1図は第一実施例に係る記録装置の断面説明図、第2
図はその斜視説明図である。
先ず全体の概略構成を説明すると、インク移送手段とな
るインク移送ローラ1が、インク溜3内に収容された流
動性インク2を移送しつつ矢印へ方向(反時計回転方向
)に回転可能に設けられている。
前記インク2は流動成膜性を有し、且つ通常時は実質的
には粘着性を有しないが、電気エネルギーが印加される
と粘着性を有する性質をもつ、従って、前記インク移送
ローラ1が回転すると、コ−ティング手段4によってイ
ンク移送ローラlの表面に一定の層厚でインク2がコー
ティングされ、且つインク移送ローラlの回転に伴って
移送される。
前記インク移送ローラlの表面に一定の層状に形成され
たインク2は、制御系からの記録信号及び非記録信号に
より電極駆動手段15(第1図には図示せず)を介して
選択的に通電可能な記録へラド5によって画像パターン
状に電気エネルギー等が付与され、このエネルギー付与
により粘着性を付与されたインク像2aが形成される。
このインク像2aは第1図の矢印B方向(時計回転方向
)に回転する中間転写媒体たる中間転写ローラ6と接触
して該ローラ6の表面に転写される。
前記中間転写ローラ6に転写されたインク像2aは、中
間転写ローラ6に圧接して第1図の矢印C方向(反時計
回転方向)に回転可能に設けられた転写手段を構成する
転写ローラ7と、中間転写ローラ6間に搬送される被記
録媒体(例えば、普通紙やプラスチックシート等、以下
r記録紙1という)8に転写され、所定画像が記録され
た記録紙8は搬送ローラ対9a、9bによって矢印り方
向(第1図の右側)に排出される。
一方、前記中間転写ローラ6に転写されなかったインク
2は、インク移送ローラ1の回転に伴ってインク溜3内
に再収容され再び使用されるものである。
次に前記記録装置の各部の構成について順次詳説する。
先ずインク移送ローラ1は、後述する流動性インク2を
、その表面に層状に形成して移送し得る材質よりなり、
本実施例にあっては、例えばステンレスやアルミニウム
、或いは鉄等の金属からなる導電性部材を外径約40軸
の円筒状に形成し、定速度で矢印六方向に駆動回転可能
に構成している。
前記材質よりなるインク移送ローラ1の表面は、平滑面
であっても良いが、流動性インク2の搬送。
担持性をより高めるために、適度に粗面化されているこ
とが好ましい。
次に前記インク移送ローラ1で移送される流動性インク
2について説明すると、このインク2は一定の外力の印
加のもとに流動しインクの膜を形成する流動成膜性を有
し、具体的にはインク移送ローラlの回転に伴って、該
ローラlの表面にインク層が形成され、且つ移送される
性質を有する。
また、このインク2は外力により切断された後、経時的
に粘着復元可能な性質を有するものが好ましく用いられ
る。即ち、インクの塊同士が接触すると界面が消失して
一体となるような性質が好ましい。
前記性質を有するインク2としては、溶媒を架橋構造物
質により保持する広義のゲル状態を有するインク、例え
ば本件出願人が先に出願した特願昭61−175191
号、或いは同62−131586号等に記載したインク
が好ましい。
このようなインク2は流動成膜性を有するが、実質的に
粘着性を有さず、電気エネルギー等が印加されると、粘
着性が付与されるような性質を有する。尚、ここで言う
r粘着性1とは選択的な粘着性をいい、インク2を中間
転写ローラ6等の物体に接触させたとき、インク2の一
部がインク全体から分離して物体に付着することを言い
、インク全体がベタベタしているか否かは関係ない。
従って、インク移送ローラ1の表面に形成されたインク
層は、エネルギーが付与されない状態にあっては、イン
ク2は他の媒体、例えば中間転写ローラ6と接触しても
、該中間転写ローラ6には実質的に転写されない、これ
はゲル状インクにあっては、溶媒が架橋構造に保持され
ているために(若干鼠の溶媒を除き)、該インクが中間
転写ローラ6に転写されないと考えられる。
一方、前記ゲル状インクに通電した場合、電流が流入す
る部分では電荷が注入されて酸が発生し、この酸によっ
てインクの架橋構造が破壊され、ゲル状態からゾル状態
へ変化し、これによって粘着性が付与されるものである
。また前記通電に際し、電流が流出する部分では前記状
態変化と逆の原理によりインクのゲル状態が更に促進さ
れるものである。
更に前記インク2は、インク移送ローラlにコーティン
グされた場合は塑性体としての性質を有し、逆に記録へ
ラド5で電気エネルギーを付与されてから、中間転写ロ
ーラ6に至る間には弾性体としての性質を有することが
好ましい。
このため、本実施例のインク2はある程度の粘弾性(弾
性環と粘性型を有する複素弾性)を有するものが好まし
く用いられる。
前記粘弾性の範囲としては、例えば、第3図(^)。
(B)に示すように、インク2を直径25龍、厚さ2龍
のサンプルとし、これに図示の矢印方向(ずり方向)に
角速度1 rad/secの正弦歪γを与え、その応力
σ及び位相のずれδを検出して複素弾性率G零を求めた
場合、 G*冨σ/ y =iiG’  +i G’G′ :貯
蔵弾性率   G’:lJi失弾性率貯蔵弾性率G′と
損失弾性率G″との比G’/G’の値が約o、i −t
oとなるものが好ましく用いられる。
前記複素弾性率に於いて、前記G″/G’の値が0.1
未満であると、塑性体としてのふるまいが不足して、イ
ンク移送ローラ1に対するインクコーティングが不充分
になり、また前記G″/G’の値がlOを超えると、弾
性体としてのふるまいが不足して、記録へラド5から中
間転写ローラ6に至る間での弾性回復が不充分となるか
らである。
前記サンプルの大きさ及び歪みの与え方は、記録装置に
於いて適当と思われる値である。
尚、本実施例に於いては以下の成分により流動性インク
2を構成した。
前記A成分を80〜90℃に加熱しつつ、均一に溶解し
、その後、前記B成分を加えて撹拌し、ゲル杖のインク
2を得た。
次にコーティング手段4は、インク移送ローラ1の回転
方向に於いて、記録へラド5よりも上流側に配置され、
インク移送ローラlの表面に前記インク2を一定WJ厚
でコーティングするためのものである。このコーティン
グ手段4は本実施例では第1図に示すように、外径約3
01のステンレス製コーティングローラ4を回転可能に
設け、第1図の矢印E方向(時計回転方向)に回転させ
ることによってインク移送ローラlの表面にインク2を
コーティングするように構成している。
前記コーティングローラ4によってインク移送ローラl
の表面に形成されるインク2の層厚は、該インク2の成
分、インク移送ローラlとコーティングローラ4の間隙
及び両者の回転周速度等によって異なるが、インク移送
ローラ1が中間転写ローラ6に対向するインク転写位置
に於いて、約0.1〜5龍、更に好ましくは約0.5〜
3龍程度であることが好ましい。
尚、本実施例ではインク移送ローラlの周速度を20u
/sec、コーティングローラ4の周速度を24as/
sec、両者間の間隙を1.0−■に設定することによ
ってインク移送ローラ1表面に層厚tが約1.2■−の
インク層を形成するようにした。
次に記録へラド5について説明すると、これは多数の電
極を一列に配列してなり、各電極に選択的に電圧を印加
することでインク2に通電するものである。
この記録へラド5の構成は、第4図に示すようにガラス
エポキシ、アルミナ、ガラス等の絶縁材質よりなる基体
5a上に、銅等の金属からなる複数の電極5bを一列に
配列してなり、該電極5b上の先端部以外の部分、即ち
インク2と接触する部分以外の部分に、ポリイミド等か
らなる絶縁性皮1)J5cを設けている。前記記録ヘッ
ド5によるエネルギー印加は第1図に示すように、制御
系からフレキシブルの信号ケーブル5dを介して伝達さ
れる両信号に応じて個々の電極5bに通電することによ
って、電極5bの先@露出部分と接触したインク2の層
を介し、アース線10で接地したインク移送ローラ1へ
通電することで、インク2の層に電気エネルギーを印加
するようにしている。
尚、前記電極光@露出部分には、金や白金、ロジウム等
のメツキを施すことが好ましく、中でも耐久性の点から
、白金メツキを施すことがより好ましい。
更に前記記録へラド5は、電極5bの先端露出部分がイ
ンク移送−コーラ1上のインク層に確実に当接するよう
に、付勢手段1)によってインク移送ローラ1方向へ付
勢されている。即ら、前記記録ヘッド5は第1図に示す
ように、記録へラド5の元部部分が軸1)aを中心にI
工勤可能に取り付けられ、ヘッド先端部分が抑圧バネl
lbによって矢印F方向、即ちインク移送ローラ1方向
に一定の付勢力で付勢されている。従って、前記電極5
bの先端露出部分は第5図に示すように、インク層2に
対して付勢力rで接触し、且つ粘弾性を有するインク層
に対して深さdだけ侵入するようになっている。前記付
勢力rは使用するインク2の粘弾性特性やインク層の1
g−さ、或いは記録速度や通電条件等により適宜設定す
れば良いが、前記侵入量がQ = l as程度、更に
は約O〜0.5鶴になるように設定するのが通電効果を
より高めるうえで好ましい。
向、本実施例では長平方向21cmの記録ヘッド5を押
圧バネllbによって30g/cs+ (30X21=
630g)で付勢し、インク層への侵入1i1dが0.
05〜0.1鰭になるように設定している。
また前記の如(記録へラド5をインク移送ローラ1方向
に付勢する場合、インク移送ローラ1にインク2をコー
ティングしていない状態等にあっては、電極5bの先端
露出部分が直接インク移送ローラlに接触してしまい、
該部分が欠けたり、更には記録時に通電したとき電極5
bから直接インク移送ローラlへ過大電流が流れて電極
先端が溶着したり、電極駆動回路が破壊されてしまうこ
とが考えられる。そこで、前記不都合をなくすために、
記録へラド5がインク移送ローラlに直接接触するのを
防止するための規制手段を設けるのが好ましい。
本実施例では規制手段としてストッパーピン12を設け
、インク移送ローラl上にインク層が形成されていない
ときには、バネllbによって付勢された記録へ7ド5
がストッパーピン!2に当接して電極5bの先端露出部
分が直接インク移送ローラlに接触しないようにしてい
る。具体的には、前記記録へラド5がストッパーピン1
2に当接したときに、インク移送ローラ1表面と記録ヘ
ッド5先端部間の間隙Sが0.5−―程度になるように
ストッパーピン12を配置している。
ここで前記付勢手段1)及び規制手段12によってイン
ク移送ローラ1上にコーティングされたインク層に的確
に接触した記録へラド5で記録を行う場合の通電量につ
いて説明すると、例えばインク2の架橋構造物質として
ポリビニルアルコールをホウ酸イオンで架橋してなるも
のを用いる場合、このインク2の電気化学的変化を生じ
させるのに要求される通電量で良い、前記通電量は、例
えば熱転写等に於いてサーマルヘッドで熱エネルギーを
印加する場合の通電量に比べて、およそ1 /1010
0低エネルギーの印加によりインク2が粘着性を有する
ようになる。
次に前記記録へラド5の各電極5bを駆動する電極駆動
手段15について説明すると、本実施例では第6図に示
す如き駆動回路によって構成している。
第6図の回路を説明すると、トランジスタ1”rlのエ
ミッタには抵抗R,を介して電源(+V)が接続され、
コレクタには前記記録ヘッド5の電極5b及びエミッタ
接地されたトランジスタTr、のコレクタが接続されて
いる。更に前記トランジスタTr+のベースと前記電源
V間にはツェナーダイオードD2が接続され、且つこの
ベースは抵抗R8を介してエミッタ接地されたトランジ
スタTr3のコレクタに接続されている。また前記トラ
ンジスタTr3のベースには記録信号入力端子Tが接続
されると共に、この入力端子Tはインバータ夏を介して
トランジスタTr、のベースに接続されている。
両信号は図示しないシフトレジスフにシリアル入力され
、シリアル−パラレル変換される。そして!ラインを示
す同期信号区間保持された各電極5b毎の電極駆動信号
は、トランジスタTrzに人力される如く構成されてい
る。
前記の如くして入力端子Tに人力された信号に基づく駆
動回路15の動作は以下の如(である。
先ず入力が記録信号(Hレベル)であるときは、トラン
ジスタTrsがONすると共に、トランジスタTryは
インパーク夏の作用によりOFFする。
そして前記トランジスタTrzのONにより、ツェナー
ダイオードD2が所定?itt/l(aで逆バイアスさ
れ、抵抗R1の両端の電位差は前記ツェナーダイオード
D2の降伏電圧に基づく一定値に制御されると共に、ト
ランジスタT r 1がONして出力端子に接続された
電極5bから一定電流が流出する。
次に入力が非記録信号(Lレベル)であるときは、トラ
ンジスタTr、がOFFすると共に、トランジスタTr
自もOFFする。このときトランジスタTrfはインバ
ータ!の作用によりONする。従って、出力端子に接続
された電極5bはOvに接地された状態となる。
駆動回路15が前記の如く動作するために、第7図に示
すように、多数配列された電極5 b+、  5 hg
5bs・・・・・・のうち、例えば電極5b、が非記録
信号を入力し、電極5bgが記録信号を入力したとする
と、電極5btからはインク2を介して対向電極となる
インク移送ローラlに電流が流れ(第7図の実線矢印の
状態)、これによって電極5b□と接触した部分のイン
ク2がゾル化する。一方、この電極5b!から流出した
電流はインク2を介して隣接する電極5b、に流れるが
(第7図の破線矢印の状態)、この電極5b、は前記の
如く接地状態にあるために、インク移送ローラlと同電
位である。従って、電極5b+に流入した電流はそのま
まアースされ、インク2を介してインク移送ローラ1へ
と流れることはない(第7図の一点鎖線矢印の状態)。
このため、前記電極5b+と接触した部分のインク2は
電極5b1からアースへ流出する電流によってゲル状態
が促進されることはあっても、ゾル状態に変わることは
ない、従って、非記録信号の電極5blと接触した部分
のインク2のゾル化は完全に防止され、電極5btから
のfi流が電極5b、を介してインク移送ローラlへ流
れることにより発生するクロストークが完全に防止され
ることになる。
尚、この記録原理は電極からインク2への電荷の授受に
よるために、インク2のゾル、ゲル反応は、記録信号を
入力した電極5btに接触する近傍のインクのみであり
、第7図に於ける破線矢印及び一定鎖線矢印に示すクロ
ストーク電流経路である電極5b、の横方向の拡がりは
殆ど無視し得る。
また前述した駆動回路15によって前記記録信号を入力
した電Jfg5bxは、如何なる経路を経ようとも、電
極5b、からインク2へ流入する電流値は一定に制御n
されるため、インク2のゾル化量は一定であり、記録濃
度が一定に保たれるものである。
次に中間転写ローラ6は、前記エネルギーを印加されて
粘着性が付与されたインク像2aが転写されるものであ
って、本実施例にあっては外径30龍のステンレス製円
筒状部材が前記インク移送ローラlの表面と約1.0〜
l 、2 amの間隔を保ってインク移送ローラlの上
方に配置され、前記インク移送ローラl上にコーティン
グされたインク層と接触し、駆動手段により矢印B方向
へ回転可能に構成している。
前記中間転写ローラ6の表面を構成する材質としては、
前記インク移送ローラlの表面を形成する材質と同様の
ものを用いることが可能であるが、この中間転写ローラ
6の表面はクロムメツキ等のメツ・1′処理、或いはシ
リコン樹脂やフッ素樹脂、ポリエチレン系樹脂等でコー
ティングすることにより、平滑性や耐汚染性、或いはク
リーニング容易性を向上させておくことが好ましい、ま
たインク転写位置に於けるインク2の転写性向上のため
にも、この中間転写ローラ6の表面を、インク移送ロー
ラlの表面よりも平滑性を高くしておくことが好ましい
次に転写ローラ7は、前記中間転写ローラ6に転写形成
されたインク像2aを記録紙8に転写するための転写手
段を構成するものであり、本実施例にあっては金属製の
軸上にニトリルゴム、成いはシリコンゴム等を円筒状に
形成してなる転写ローラ7を、図示しないバネ等により
、中間転写ローラ6に約0.1〜5 kgf八−程度の
押圧力で圧接し、該中間転写ローラGの回転に伴って矢
印C方向に従動回転し、記録紙8を前記中間転写ローラ
6との協働作用によって矢印り方向に搬送すると共に、
前記中間転写ローラ6に形成されたインク像2aを記録
紙8に転写するように構成している。
尚、第1図中9a、9b、9c、9dは搬送ローうであ
って、記録動作に対応して記録紙8を搬送するものであ
る。また13は発光素子13aと受光素子13bとから
なるレジストセンサーであり、搬送される記録紙8を検
出するものである。また14は転写ローラ7の圧接位置
よりも中間転写ローラ6の回転方向下流側に於いて、中
間転写ローラ6の表面にフェルト等を接するように設け
たクリーニング手段であり、前記インク像2aの記録紙
8への転写に際し、転写残りが発止した場合に、この転
写残りのインクを中間転写ローラ6から除去するもので
ある。
次に前記記録装置の各部材を駆動させるための制御系に
ついて簡単に説明する。
この制御系は第8図に示すように、例えばマイクロプロ
セッサ等のCPU20a、該CPU20aの制御プログ
ラムや各種データを格納しているROM20b、及びC
PU20aのワークエリアとして使用されると共に、各
種データの一時保存等を行うRAM20c等を備えた制
御部20、インターフェース21、操作パネル22、各
モーター(インク移送ローラ駆動用モーター23、コー
ティングローラ駆動用モーター24、中間転写ローラ駆
動用モーター25、搬送ローラ駆動用の搬送モーター2
6)を駆動するためのドライバー27、及び記録ヘッド
駆動用ドライバー28からなる。
上記制御部20はインターフェース21を介して操作パ
ネル22からの各種情報(例えば記録濃度、記録枚数、
記録サイズ等)を入力し、レジストセンサー13からの
信号及び外部装置29からの両信号を入力する。また前
記制御部20はインターフェース21を介して各モータ
ー23〜26を駆動させるためのモーターON、OFF
信号、及び画信号を出力し、該信号によって各部材を駆
動させる。
次に前記構成よりなる記録装置を用いて記録を行う場合
の動作について、第9図のフローチャートを参照して説
明する。
記録開始スイッチ等により記録開始信号を入力すると(
St)、各モーター23〜26が駆動してインク移送ロ
ーラI、コーティングローラ4、中間転写ローラ6、搬
送ローラ9a〜9dを夫々第1図の矢印方向に回転し、
インク移送ローラl上にインク層をコーティングすると
共に、記録紙8を搬送する(32〜S5)。
次に記録紙8の先端がレジストセンサー13の位置に来
ると、記録紙8の搬送を一旦停止する(S6.37)、
そして記録へラド5に両信号に応じた記録通電を行って
前記インク層にインク像2aを形成すると共に、該像形
成と同時に前記インク像2aの先端が中間転写ローラ6
を経て該ローラ6と転写ローラ7との圧接部へ至るとき
に、記録紙8の先端が前記圧接部へ至るように記録紙8
を同!す1搬送し、前記インク像2aを記録紙8に転写
する(3B、S9)。
前記工程によって1ページの記録を行い(310)、次
ページ記録がある場合にはステップ6に戻って次ページ
以下の記録を続行し、記録が終了すると記録ヘッドの動
作を停止すると共に、インク像が記録紙8に転写された
後に各モーター23〜2Gの駆動を停止する( S 1
)− S 13) 。
ここで前記記録工程をより詳細に説明すると、インク移
送ローラlが矢印A方向に回転しながら、コーティング
ローラ4が矢印E方向に回転すると、流動性インク2は
インク移送ローラlの表面に層状にコーティングされ、
且つインク移送ローラlの回転に伴って移送される。
前記移送されるインク2は、該インク2が記録へラド5
と接触するエネルギー印加位置に於いて、制御系によっ
て制御される記録へラド5から画像信号に応じたパター
ン伏の電圧、本実施例では+15vが印加され、これに
応じて電流が電極5bの先端からインク2を介してイン
ク移送ローラ1に流れ、インク2中に於ける電気化学反
応により架橋構造が変化して、該インク2に選択的な粘
着性が付与されたインク像2aが形成される。
前記選択的に粘着性を有するインク像2aは、記録ヘシ
ド5の接触部分から更に矢印A方向に移送され、このイ
ンク像2aが中間転写ローラ6に接触すると、前記した
粘着性に基づいて矢印B方向に回転する中間転写ローラ
6に転写現像され、該ローラ6表面にインク像2aを形
成する。
この中間転写ローラ6上に転写されたインク像2aは、
該ローラ6の回転に伴って搬送され、インク像転写位置
に搬送される記録紙8と圧接して該記録紙8に転写され
る。更にn1記インク像2aが転写記録された記録紙8
は矢印り方向に排出される。尚、前記インク像2aの定
着性が充分でない場合には、記録紙8のインク像転写位
置よりも下流側に、例えば加熱や加圧等による公知の定
着手段を設けても良い。
一方、前記インク移送ローラlで移送されたインク2の
うち、エネルギーが印加されない部分のインク、及び前
記インクの表面に於いてエネルギーが印加されたインク
の一部2 a lは中間転写ローラ6に転写しないまま
矢印式方向に搬送され、インク溜3内に再び収容されて
再使用される。
尚、前記の如く転写現像が完全でない場合でも、現像さ
れなかったインク、即ち現像残りのインク2a′はイン
ク溜3内で撹拌され、粘着性を有しない流動性インクに
戻るものである。従ってインク溜3内に再収容されたイ
ンク2を繰り返し使用しても、ゴースト等は生じない。
本実施例の記録装置にあっては、前述の如く、通電によ
る電気化学的な作用により、流動性インク2に粘着性を
付与して所定記録を行うことから、小さな電気エネルギ
ーで、且つインクの無駄なく普通紙等に記録することが
可能となる。
また、前記架橋構造体を用いたインクは化学発色を必要
としないため、−aに知られている電気化学的な記録法
、即ち通電による酸化還元反応に基づく発色による電解
記録法に比べ、画像の安定性、耐久性も優れた記録が出
来る。
更に非記録信号の電極からインク移送ローラlへ流れる
電流が完全に遮断され、クロストークが完全に防止され
るものである。
また記録信号を入力した電極に接触したインクはゾル化
が促進されるのに対し、非記録信号を入力した電極に接
触したインクはゲル化が促進され、結果としてインクの
粘着力の差が大きくなり、インクの転写がより安定して
行われるものである。
更にインク2の導電性はイオン伝導により付与されるが
、このための電解質としては広範囲のイオン性物質(多
くの溶液は透明)を使用し得るので、染顔料等により任
意の色調のインクを得ることが容易になし得るものであ
る。
〈他の実施例〉 次に前述した実施例に・於ける、各部の他の実施例につ
いて説明する。
(1)Tri極駆動駆動 手段の実施例では非記録信号を入力した電極5bをアー
スに接続してインク移送【1−ラ1と同電位にするよう
にしたが、非記録信号を入力した電極5bを1)1)記
インク移送ローラlよりも低い電位に接続するようにす
れば、クロストークをより効果的に防止することが出来
る。
そのための電極駆動回路1)5の一例を第10図に示す
、この回路は前述した第6図と原則的には同一であるが
、インバータ1とトランジスタTrxのベース間にトラ
ンジスタTr4を接続し、且つ前記トランジスタT r
 xのエミッタに負極性の電源(−■、本実施例では約
−2v程度)を接続してなる。
従って、前記回路に於いて入力端子Tに記録信号が入る
と、前述した実施例と同様に、トランジスタTr、、T
r3がONL、、ツェナーダイオードD2及び抵抗P、
によって電極5bに定電流が流れ、このときトランジス
タT r z 、 T r、はOFFになる。
また入力端子Tに非記録信号が入ると、トランジスタT
 r 1 、 T r sはOFFすると共に、トラン
ジスタTry、 TraがONL、電極5bは負電位−
Vに接続される。このため、非記録信号を入力した電極
5bは対向電極となるインク移送ローラlの電位よりも
低くなり、記録信号を入力した場合とは逆にインク移送
ローラ1からインク2へ電流が流入し、電極5bから流
出する。従って、この電極5bと接触した部分のインク
2は前述した実施例の場合よりも更にゲル化が促進され
、クロストークを防止し得ると共に、インク移送ローラ
lの回転方向に発生ずるインクの尾引きを防止すること
が出来る。
(2)インク移送手段 前述した実施例に於いてはインク移送手段として円筒状
のインク移送ローラlを使用した例を示したが、インク
移送手段として番よ他にもベルト或いはシート状の移送
部材を用いても良い、このベルト或いはシート状のイン
ク移送部材は一方から繰り出すと共に、他方で巻き取る
ようにしても良いが、無端運動をさせることにより、繰
り返し使用する方が好ましい。
(3)流動性インク 前述の実施例ではエネルギーを印加することにより粘着
性を付与し、該粘着性が付与されたインクによりインク
像を形成するようにしたが、エネルギーを印加しなかっ
たインク部分に粘着性をもたせるようにし、エネルギー
非印加部分のインクによりインク像を形成するようにし
ても良い。
(4)コーティング手段 前述の実施例ではコーティングローラ4を第1図の矢印
E方向に回転させたが、この回転方向は前記と逆方向に
設定しても良い、このようにすると、インク移送ローラ
1表面に形成されるインク層jγを矢印E方向に回転さ
せる場合に比べて薄くすることが出来る。
またコーティング手段は前述のローラ状のものに限定す
る必要はなく、例えばブレード等を用いても良い。
(5)中間転写媒体 前述した実施例では中間転写媒体として中間転写ローラ
6を使用したが、これもインク移送手段と同様、ローラ
状のものでなくても金属或いはプラスチックのフィルム
を一方向に移送させるようにしても良く、またエンドレ
スベルト化して用いても良い。
また中間転写媒体はインク移送ローラ1と一定の間隔で
配置するのみでなく、例えばインク移送ローラl上のイ
ンク2に対して圧力を(り与するように構成しても良い
また第1)図に示すように中間転写媒体を設けることな
く、インク移送ローラ1から直接記録紙8に転写するよ
うにしても良い、このようにインク移送ローラ1で移送
するインクに形成した画像を直接記録紙8に転写する構
成にあっては、前述した如く画像形成に際してクロスト
ーク及びインクの尾引きを防止するような電極駆動手段
を設けたことがより効果的となる。
(6)クリーニング手段 前述の実施例に於いては記録紙8への転写残りインクを
中間転写ローラ6から除去するために、クリーニング手
段14を設けた例を示したが、記録紙8ヘインク像2a
が完全に転写される場合には、必ずしも前記クリーニン
グ手段14を設ける必要はない。
(7)被記録媒体 被記録媒体としては、例えば所謂普通紙、コート紙等、
或いはポリエステル等のプラスチック、或いはアルミニ
ウム等の金属からなるフィルム等が用いられる。
〈発明の効果〉 本発明は前述した如く、インクに通電してインク像を形
成するようにしたことにより、従来の如く固体のインク
層を有するインクシートが不要となり、ランニングコス
トが極めて低い記録が可能となる。また従来のサーマル
ヘッドを使用する熱転写記録の場合に比べて1 /10
100通電量で記録が可能となり、エネルギー消費の点
からもランニングコストを低下させることが出来る。
更に非記録信号を入力した電極を、記録信号を入力した
電極よりも低電位に接続することによって、クロストー
クを防止し得ると共に、画像の尾引き等を防止して高品
位で高コントラストな記録画像を安定して得ることが出
来るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る記録装置の断面説明図
、第2図はその斜視説明図、第3図(^)。 (It)は粘弾性の測定方法を示す説明図、第4図は記
録ヘッドの構成説明図、第5図は付勢された記録ヘッド
とインク層との当接状態の説明図、第6図は電極駆動回
路図、第7図は通電状態の説明図、第8図は駆動制御系
のブロック図、第9図は動作のフローチャート、第1O
図は電極駆動手段の他の実施例を示す回路図、第1)図
は中間転写ローラを設けない実施例の説明図である。 lはインク移送ローラ、2はインク、2aはインク像、
3はインク溜、4はコーティングローラ、5は記録ヘッ
ド、5aは基体、5bは電極、5cは絶縁皮膜、5dは
信号ケーブル、6は中間転写ローラ、7は転写ローラ、
8は記録紙、9a、9b、9c、9dは搬送ローラ、l
Oはアース線、1)は付勢手段、12はストッパーピン
、13はレジストセンサー、13aは発光素子、13b
は受光素子、14はクリーニング手段、20は制御部、
20aはcpu。 20bはROM、20cはRAM、21はインターフェ
ース、22は繰作パネル、23〜26はモーター、27
゜28はドライバー、29は外部装置である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)通電により架橋構造が変化するインクを被記録媒
    体に転写可能とした記録装置であって、 前記インクを移送するためのインク移送手段と、前記イ
    ンク移送手段で移送される前記インクへ記録信号及び非
    記録信号に応じた通電をするための電極を多数有する記
    録ヘッドと、 前記前記記録ヘッドの各電極に対し、記録信号の場合は
    電圧を印加して前記インクを介して対向電極に定電流を
    流し、非記録信号の場合は前記電極を前記記録信号の場
    合よりも低い電位に接続する電極駆動手段と、 前記通電により転写特性が変化した前記インクを被記録
    媒体に転写するための転写手段と、を有する記録装置。
  2. (2)前記電極駆動手段が、非記録信号のときに前記記
    録ヘッドの電極の電位を前記対向電極の電位以下にする
    ことを特徴とする請求項(1)記載の記録装置。
JP26160588A 1988-10-19 1988-10-19 記録装置 Pending JPH02108559A (ja)

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JP26160588A JPH02108559A (ja) 1988-10-19 1988-10-19 記録装置

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