JPH01150113A - コンタクトレンズの洗浄方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はコンタクトレンズを洗浄する洗浄方法に関する
ものである。

従来の技術 近年、コンタクトレンズは医療用のみならず眼鏡をかけ
るよシもファツション性が高いことから、若い女性を中
心に使用されてきたが洗浄や殺菌に手間がかかるという
欠点があった。すなわち、眼に装着していると涙液中の
眼脂や蛋白質の汚れ、及び雑菌が付着し、また取扱い時
の手アカ等により汚染される。しかもその汚れによりレ
ンズにくもシが生じるため一定量毎の洗浄が必要とされ
るわけである。市販されているコンタクトレンズは含水
性のものと非含水性のものとに大別できるが、特に含水
性コンタクトレンズにあっては酸素を通すミクロンオー
ダの多数の通気孔を有する多孔質となっていて、この孔
内に有機質汚染物質や細菌が入ってしまうため非常に洗
浄や殺菌に手間がかかる事となっていた。

従来のソフトコンタクトレンズを洗浄・殺菌するための
一般的な方法は、界面活性剤を使っての手洗い洗浄のあ
と、酵素または酸化剤を使って蛋白質除却、そして雑菌
類を殺すための約１６分間の煮沸消毒を行う必要があり
、さらに各洗浄工程間での生理食塩水によるすすぎを必
要としていた。

また、上記以外の洗浄手段としては、実開昭４９−１０
４１６６号公報の様にコンタクトレンズを洗浄液中で振
動させ洗浄する方法や、特公昭６３−１６８２９号公報
の様に、洗浄液の温度を７７〜９３℃にし、振動強度１
０Ｗ以上で、周波数範囲２０〜１００　ＫＨｚの超音波
により洗浄する方法、特公昭６０−２０６６号公報の様
に、食塩水中にコンタクトレンズを浸漬させた状態で電
流を流し、食塩水中に次亜塩素酸塩を生成させ消毒する
方法等多数の洗浄手段の提案がなされている。

発明が解決しようとする問題点 しかしながら、前記の様な従来の一般的な洗浄方法は、
非常に手間がかかるのみならず、洗浄時に変形破損する
事故が多発すると共に、時には紛失する可能性が大きい
という欠点を有していた。

また実開昭４９−１０４１６５号公報の様な洗浄方法は
、蛋白質のみならず、眼脂の汚れも充分に除去出来ない
程の洗浄効果の低いもので、特公昭６３−１６６２９号
公報では超音波によるキャビテーションを利用している
分、洗浄力は向上するが、蛋白質の汚れを除去するには
不充分で、また、超音波振動子は一般に熱によシ劣化し
寿命が著しく低下するため、加熱と超音波との併用には
無理がある等の欠点がある。さらに、特公昭６０−２０
５５号公報の様に次亜塩素酸塩を生成させ消毒させる方
法は、洗浄効果が小さいため、別途、界面活性剤による
洗浄が必要であシ、手間がかかるとの欠点を有していた
。

すなわち、従来の一般的洗浄方法や、提案されている洗
浄方法は、以下の様な問題点が充分に解決されたもので
はなかったといえる。

（１）洗浄工程が複雑で、時間と手間がかかる。

＠）洗浄時、コンタクトレンズの変形、破損。

紛失の可能性が大。

（３）洗浄効果が充分でない。

本発明は上記問題点に鑑み、保存用ケースである洗浄槽
に入れたｔまワンタッチにてコンタクトレンズの洗浄が
可能で、コンタクトレンズに対する変形、破損、紛失の
可能性を極力少なくしたもので、短時間にて洗浄できる
と共に、長寿命で充分な洗浄効果を兼ね備えたものであ
る。尚、目に対する安全性も考慮された洗浄方法を提供
するものである。

問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために、本発明のコンタクトレン
ズの洗浄方法は、洗浄槽中の電解液を所定のすき間を設
けた隔壁で２分し、前記電解液に電極を介して直流を流
すことにより酸性液とアルカリ液とを生成させ、アルカ
リ液側にコンタクトレンズを浸漬し、物理的力を加える
ことにより洗浄するものである。

作　　用 本発明は上記した方法によって、コンタクトレンズの汚
れを洗浄するものであるから、アルカリ液の眼脂および
蛋白質を溶解させる作用と、物理的力により眼脂および
蛋白質を短時間にて除却するばかシか、アルカリ液、お
よび超音波、さらには、食塩水の電気分解によシ生じる
塩素ガスが水に溶けできる次亜塩素酸により雑菌も殺さ
れるため、コンタクトレンズの消毒も可能である。

尚、酸性液側とアルカリ液側とは所定のすき間をもつ隔
壁で２分されているだけであるため、直流電流の通電を
止めると容易に混ざシ合い中和されるため、安全な状態
で洗浄が終了する。また、超音波発振子の寿命も加熱機
能の併用でないので寿命の低下もまねかないものである
。

実施例 以下本発明の一実施例について、第１図から第３図を参
考にしながら説明する。

１はコンタクトレンズ２と０．９％生理的食塩水である
電解液３とを入れた洗浄槽４と、超音波を伝達するため
の水５が入った超音波水槽６とからなる洗浄装置である
。洗浄槽４は中ぶた７と共に洗浄装置１から取りはずし
可能としたもので、洗浄槽４内には電解液３を２分する
径が４ｍｍの穴を６つ孔けた所定のすき間８をもつ隔壁
９と、２分された電解液３中に隔壁９を介して１対の第
１電極１ｏと第２電極１１とを有するものである。尚、
洗浄槽４を洗浄装置１の所定の位置にセットした時、洗
浄槽４のフランジ部１２にあるＡ端子１３とＢ端子１４
とが洗浄装置１本体１６側にあるＣ端子１６とＤ端子１
了とに接続されることとなる。

Ａ端子１３は第１電極１０と結線されており、又Ｂ端子
１４は第２電極１１と結線されているので、直流電源１
８から発する任意の電荷が第１電極１０と第２電極１１
とにかけることができる様になっている。

１９は超音波水槽６の底部に固定治具２０により固定さ
れた超音波発振子であり、超音波発振回路２１よシ発す
る約２００　ＫＨｚ　の超音波に共振して水６に超音波
を伝達させる。

又、２２はスイッチ２３をＯＮすることによシ稼動する
６分の第１タイマーであシ直流電源１８を制御するもの
である。２４は同じくスイッチ２３をＯＮすることによ
シ稼動する７分の第２タイマーであり超音波発生回路２
１を制御するものである。すなわち、スイッチ２３をＯ
Ｎしてから６分間は第１電極１ｏが負電極となシ第２電
極１１が正電極となり通電と同時に超音波発振子１９も
稼動を開始するが、直流電源１８からの通電は５分で切
れ、超音波発振子１９だけが２分間長く、７分間の稼動
をつづける様に制御されている。

次にかかる構成でのコンタクトレンズ２の洗浄方法につ
いて説明する。

まず、超音波水槽６に所定量の水６を入れ、さらに洗浄
槽４に０．９％の生理的食塩水である電解液３とコンタ
クトレンズ２を入れ、洗浄装置１にセットする。この時
、コンタクトレンズ２は第１電極１ｏ側に置く。次に所
定のすき間８をもつ隔壁９と、中ぶた７を所定の位置に
置き、洗浄装置１にセットする。さらに上ぶたを閉め、
スイッチ２３をＯＮする。

スイッチ２３のＯＮによシ、第１タイマー２２と第２タ
イマー２４が稼動し始め、超音波発生回路２１と直流電
源１８に通電されるため、洗浄槽４内では超音波のキャ
ビテーションによる洗浄と、第１電極１０と第２電極１
１とに直流電流が流れるため、０．９係の生理的食塩水
である電解液３の電解が行なわれる。第２タイマー２４
が稼動している間は、第１電極１０間に負の電荷がかけ
られ第１電極１０面で ＨＯ＋ｅ−−＋　−！−Ｈ↑＋（ＯＨ）−の反応が行な
われ、所定のすき間８を設けた隔壁９で仕切られた第１
電搾１０側の電解液３は水酸基イオンが増加するためア
ルカリ性に傾いていく。

また、第２電極１１には正の電荷がかけられるため第２
電極１１面では、 の反応が同時に起こり水素イオンが電解液３中に生成さ
れるだめに酸性液となる。尚、塩素ガスは水に非常に溶
は易いために、電解液３に溶は次亜塩素酸として存在す
る。すなわち、所定のすき間８を設けた隔壁９で形成さ
れる第１電極１ｏ側の槽の液はアルカリ液となシ、第２
電極１１側の槽では次亜塩素酸を含む酸性液が生成され
ることになる。

このアルカリ液はコンタクトレンズ２の表面に付着した
眼脂中に存在する遊離脂肪酸とイオン反応を起こし、陽
イオン界面活性剤、すなわち石けんを生成し、その界面
活性力でもって残余の中性油脂を乳化分散しうる。かつ
蛋白質はアルカリ溶液によって溶解分散するため、別に
界面活性剤や酵素、酸化剤等を添加する必要もない。

ここで、電流値は５ｍＡとし電解液３量を４ＯＣＣとし
た結果、５分後の第１電Ｗｉ１０側のｐＨは約１０．５
を示した。よって、コンタクトレンズ２の表面に付着し
た眼脂や蛋白質の汚れを溶解すると共に、超音波のキャ
ビテーションの力によシ、さらに効率よく洗浄力が発起
されることになる。

しかし、アルカリ液は目に対して良くない事は一般に知
られておシ、特に、ソフトコンタクトレンズは、素材の
中にアルカリ液を吸着し、目に装着した時に目に悪い影
響を与える可能性がある。

そこで本発明では、直流電流を流す時間を５分間とし、
物理的力を加える時間を７分間とすることにより、洗浄
槽４の電解液３を中和する時間をもつことが特徴で、そ
れによシ安全性を確保している。すなわち、直流電流の
通電が切れると物理的力によシミ解液３の攪拌が行なわ
れているので、隔壁９の所定のすき間８を通って酸性液
とアルカリ液とは容易に混合され中和されることになる
。

この様に、中和した液にコンタクトレンズ２を浸漬し超
音波のキャビテーション力で洗浄すると吸着していたア
ルカリ液も完全に除去でき、中和によシもとの０．９％
の生理食塩水にもどるため、そのまま、目にコンタクト
レンズを装着しても目に対する悪影響がない。

尚、アルカリ液のｐＨは実施例では１０．５としたが１
０以下では洗浄効果が極端に低下し、１２以上となると
、ソフトコンタクトレンズの材質に悪影響を与える可能
性があるため、アルカリ液のｐＨは１０〜１２におさえ
るべきである。このｐＨの調整は隔壁の所定のすき間の
大きさと、直流電流値と物理的力との調和により行うも
ので、本発明の実施例で示した条件はその中の１列にす
ぎないものである。

発明の効果 以上の様に本発明は、洗浄槽中の電解液を所定のすき間
を設けた隔壁で２分し、前記電解液に電極を介して直流
電流を流すことにより酸性液とアルカリ液とを生成させ
、アルカリ液側にコンタクトレンズを浸漬し、物理的力
を加えることを特徴とするコンタクトレンズの洗浄方法
であシ、上記洗浄を、１つのスイッチのＯＮによりワン
タッチで自動的に行なわれることにより、次の効果があ
る。

（１）　　ワンタッチにて容易にコンタクトレンズの洗
浄、殺菌ができ、従来の様に手間と時間はかからない。

（２）アルカリ液の溶解作用と物理的力によシ、コンタ
クトレンズの表面についた眼脂や蛋白質等の汚れが完全
に除去できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す洗浄装置の横断面図、
第２図は同装置の縦断面図、第３図は同装置の斜視図で
ある。　　“ １・・・・・・洗浄装置、２・・・・・・コンタクトレ
ンズ、３・・・・・・電解液、４・・・・・・洗浄液、
８・・・・・・すき間、９・・・・・・隔壁。 代理人の氏名　弁理士　中　尾　敏　男　ほか１名／　
−−−ラ光う；ト戸ヒミ石１゜ ２−゛コンタクトレンズ゛ ３−　電解５夜 ４−　洸帰糟 ε−′ｔさ間 第１図　　　　　’／−７跣壁 ／−−−ラ元浄表置 Ｚ−−−コンタクトレンス ３−　電解４夜 ４−　洸仰じ噌 δ−すき間 第２図　　　　　　Ｑ−７龜壁 ２、　　　　／８ｚ４ ／　　−ｍ−ラフ己　ラ争プどき置 第３図

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. （１）洗浄槽中の電解液を所定のすき間を設けた隔壁で
   ２分し、前記電解液に電極を介して直流電流を流すこと
   により酸性液とアルカリ液とを生成させ、アルカリ液側
   にコンタクトレンズを浸漬し、物理的力を加えることに
   より洗浄することを特徴とするコンタクトレンズの洗浄
   方法。
2. （２）電解液が生理的食塩水とするすとを特徴とする特
   許請求の範囲第１項記載のコンタクトレンズの洗浄方法
   。
3. （３）物理的力として超音波によるキャビテーションを
   利用したことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の
   コンタクトレンズの洗浄方法。
4. （４）隔壁のすき間と直流電流値と物理的力によりアル
   カリ液のｐＨを１０〜１２に調整したことを特徴とする
   特許請求の範囲第１項記載のコンタクトレンズの洗浄方
   法。
5. （５）直流電流を流す時間より、物理的力を加える時間
   を長くしたことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載
   のコンタクトレンズの洗浄方法。