JPS63254417A

JPS63254417A - 洗浄殺菌方法

Info

Publication number: JPS63254417A
Application number: JP9029787A
Authority: JP
Inventors: Yasunobu Ota; 太田　保信; Masatoshi Inatani; 正敏稲谷
Original assignee: Matsushita Refrigeration Co
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1987-04-13
Filing date: 1987-04-13
Publication date: 1988-10-21
Anticipated expiration: 2012-01-22
Also published as: JP2574288B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明はコンタクトレンズ等の小物部品を洗浄する洗浄
方法とその装置に関するものである。

従来の技術近年、コンタクトレンズは医療用のみならず眼鏡をかけ
るよりもファツション性が高いため、若い女性を中心に
使用されてきた。しかし洗浄や殺菌に手間がかかるとい
う欠点があった。すなわち、眼に装着していると涙液中
の眼脂や蛋白質の汚れや雑菌が付着し、また取扱い時の
手アカ等が付着する。しかもその汚れによりレンズにく
もりが生じるため一定期間毎の洗浄が必要とされるわけ
である。市販されているコンタクトレンズは含水性のも
のと非含水性のものとに大別できるが、特に含水性コン
タクトレンズにあっては酸素を通すミクロンオーダの多
数の通気孔を有する多孔質となっていて、この孔内に有
機質汚染物質や細菌が入ってしまうため非常に洗浄や殺
菌に手間がかかる事となっていた。

従来のソフトコンタクトレンズを洗浄・殺菌するための
一般的な方法は、界面活性剤を使っての手洗い洗浄のあ
と、酵素または酸化剤を使っての蛋白質除却、そして雑
菌類を殺すための約１６分間の煮沸消毒、さらに各洗浄
工程間での保存水によるすすぎを必要としていた。

また、上記以外の洗浄手段としては、実開昭４９−１０
４１６６号公報の様にコンタクトレンズを洗浄液中で振
動させ洗浄する方法や、特公昭５３−１６６２９号公報
の様て、洗浄液の温度を７７〜９３℃にし、振動強度１
０Ｗ以上で、周波数範囲２０〜１００　ＫＨｚの超音波
により洗浄する方法、特公昭６０−２０５５号公報の様
に、食塩水中にコンタクトレンズを浸漬させた状態で電
流を流し、食塩水中に次亜塩素酸塩を生成させ消毒する
方法等多数の洗浄手段の提案がなされている。

発明が解決しようとする問題点しかしながら、前記の様な従来の一般的な洗浄方法は、
非常に手間がかかるのみならず、洗浄時に変形破損する
事故が多発すると共に、時には紛失する可能性が大きい
という欠点を有していた。

また実開昭４９−１０４１６５号公報の様な洗浄方法は
、蛋白質のみならず、眼脂の汚れも充分　−に除却出来
ない程の洗浄効果の低いもので、特公昭５３−１６６２
９号公報では超音波によるキャビテーションを利用して
いる分、洗浄力は向上するが、蛋白質の汚れを除却する
には不充分で、尚、超音波振動子は一般に熱により変化
し寿命が著しく低下するため、加熱と超音波との並用に
は無理がある等の欠点がある。さらに、特公昭６０−２
０６６号公報の様に次亜塩素酸塩を生成させ消毒させる
方法は、洗浄効果が小さいため、別途、界面活性剤によ
る手洗性や、酵素や酸化剤による蛋白質除却を必要とす
る欠点を有していた。

本発明は上記問題点に鑑み、保存用ケースである洗浄槽
に入れたままワンタッチにて洗浄可能で、レンズに対す
る変形、破損、紛失の可能性を極力少なくしたもので、
短時間にて洗浄できる。さらに充分で長寿命の洗浄効果
を兼ね備えたものであり、目に対する安全性も考慮され
た洗浄方法と、洗浄装置を提供するものである。

問題点を解決するための手段上記問題点を解決するために、本発明のコンタクトレン
ズの洗浄方法とその装置は、洗浄槽中の電解液て通電し
、イオン交換膜を貼った隔壁で酸性液とアルカリ液とに
分離させ、そのアルカリ液と別途加えられる物理的力に
よりコンタクトレンズを洗浄する洗浄方法である。

作　　用本発明は上記した方法によって、コンタクトレンズの汚
れを洗浄するものであるから、アルカリ液の眼脂および
蛋白質を溶解させる作用と、物理的力により眼脂および
蛋白質を短時間にて除却する。

実施例以下本発明の一実施例について、第１図から第６図を参
考にしながら説明する。

１はコンタクトレンズ２と０．９％の生理的食塩水であ
る電解液３とを入れた洗浄槽４を水５を入れた超音波水
槽６にセットした洗浄装置である。

７はイオン交換膜８を貼りつけた隔壁９と一体となった
上ぶたであり、上ぶた７を押し込むと洗浄槽４の底部１
ｏと隔壁９とのすき間１１が無くなると同時に、突き出
しビン１２が押され、電気回路１３のスイッチ１４がＯ
Ｎになり、突き出しビン１２を固定する爪１５を引きも
どす第１タイマー１６も稼動させる。

第１タイマー１６は１０分タイマーであり、上ぶた７は
１０分後、爪１６が磁力により引きもどされるため、ス
プリング１７により突き出しビン１２がとび出し、上方
に持ち上げられる事になる。

すなわち、その状態では、保存ケース４の底部１゜と隔
壁９との間にもとのすき間１１が生じる事となる。

１８は直流電源１９のマイナス側とＡ端子２０とＢ端子
２１との接触により導通している負電極であり、２２は
同じく直流電源１９のプラス側とＣ端子２３とＤ端子２
４との接触により導通している正電極である。

直流電源１９は第２タイマー２６により制御され、第２
タイマー２５は６分タイマーである。

２６は超音波水槽６の底部に固定治具２７とビス２８に
より固定された超音波発振子であり、超音波発振回路２
８により約２００ＫＨｚの超音波を発振する。その超音
波発振回路２日は第３タイマー２９に制御され、第３タ
イマー２９は１６分タイマーである。

次にかかる構成でのコンタクトレンズ２の洗浄方法につ
いて説明する。

まず、超音波水槽６に所定量の水５を入れ、さらに保存
ケースである洗浄槽４に、０．９％の生理的食塩水であ
る電解液３とコンタクトレンズ２を入れ、洗浄装置１に
セットする。この時、コンタクトレンズ２は負電極１８
側に置く。次にイオン交換膜８を貼りつけた隔壁９と一
体となった上ぶた７を所定の位置にセットし、上方から
押し込む。

この押し込む作用により、突き出しビン１２が爪１６に
より固定されると同時に電気回路１３のスイッチ１４が
ＯＮになり、３つのタイマーが稼動することになる。

６分タイマーである第２タイマー２６は直流電源１９を
制御するタイマーであり、６分間直流電源１９が稼動し
、電解液３に負電極１８と正電極２２を介して通電され
る。すなわち、電解液３として０．９％の生理食塩水を
使用しているため負電極１８側では水の電気分解が起こ
り、負電極１８の面から水素ガスが発生し、電解液３中
には水酸　　　′基イオンが生じ液はアルカリ液が生成
されることになる。また正電極２２側では食塩の分解が
起こり塩素ガスを生じると共に、水の電気分解も起こり
、水素イオンが電解液中に生成されるため酸性液となる
。尚、塩素ガスは水に非常に溶は易いために、電解液３
に溶は次亜塩素酸として存在する。

すなわち、イオン交換膜８を貼った隔壁９で形成される
負電極１８側の槽の液はアルカリ液となり、正電極２２
側の槽では次亜塩素酸を含む酸性液が生成される事とな
る。

このアルカリ液はコンタクトレンズ２の表面に付着した
眼脂中に存在する遊離脂肪酸とイオン反応を起こし、陽
イオン界面活性剤、すなわち石けんを生成し、その界面
活性力でもって残余の中性油脂を乳化分散しうる。かつ
蛋白質はアルカリ溶液によって溶解分散するため、別に
界面活性剤や酵素、酸化剤等を添加する必要もない。

ここで、電流値は３ｍＡとし電解液３量を４０Ｃｏ　と
した結果、５分後の負電極１８側のｐＨは約１０．６を
示した。

１０分タイマーである第１タイマー１６は爪１５を引き
もどすための磁力をかけるまでの時間を制御するための
タイマーであり、スイッチ１４がＯＮ後１０分で、突き
出しビン１２が爪１５からはずれるためスプリング１７
の力によって上ぶた７がとび出すこととなる。すなわち
、隔壁９と保存ケース４の底部１０との間にすき間が生
じるため負電極１８側のアルカリ液と正電極２２側の次
亜塩素酸を含む酸性液とが混合することとなり電解液３
は中和されることとなる。

１５分タイマーである第３タイマー２９は超音波発振回
路２８を制御するタイマーで、超音波発掘子２６は１６
分間稼動し続ける事になる。すなわち、コンタクトレン
ズ２がアルカリ液に浸漬されている時には、アルカリ液
による洗浄をより促進させ、又、隔壁９と保存ケース４
の底部１０とのすき間１１ができ、アルカリ液と酸性液
とが混合する時も攪拌により中和を完全なものとするの
に役立つ。さらに、超音波はキャビテーションの酸化力
により、液を酸性にする力があり、０．９％の生理食塩
水の電解により多少アルカリ側に傾いた液を中和させる
効果も生じるため、洗浄後の電解液３は直接目にコンタ
クトレンズ２を装着しても安全な液となるものである。

尚、アルカリ液のｐＨは実施例では１０．６としたが１
０以下では洗浄効果が極端に低下し、１２以上となると
、ソフトコンタクトレンズの材質に悪影響をおよぼす可
能性があるため、アルカリ液のｐＨは１０以上で１２以
下が最適であった。

また、第２タイマー２６として６分タイマーとしたのは
、ｐＨ１０，６にするための時間が実施例で使用した洗
浄槽４が４０００で電流値が３ｍＡの場合６分必要であ
ったものであり、洗浄槽４の容量と電流値によって最適
値は変化するものである。又、第１タイマー１６を１０
分間タイマーを使用した理由は、ｐＨが１０．６を示し
た後、約３〜６分で洗浄が完了するもので、８〜１６分
の範囲内で変更は可能である。第３タイマー２９を１５
分間タイマーとした理由は、すき間１１を開放した後、
中和のための超音波による混合時間が必要とするもので
あり、第１タイマー１６よりも長い時間であり、１６分
に限定するものではない。

また、イオン交換膜８とは、電解液３中の水素イオン、
水酸基イオン、ナトリウムイオン、塩素イオンは通過し
、イオンの交換はされるが、電解液３自身の混合はされ
ないものである。すなわち、水素イオンや水酸基イオン
の交換により６槽のｐＨが変化するが、超音波振動によ
って電解液３自身の混合が無いので、所定のｐＨ値が維
持されるものである。

発明の効果以上の様に本発明は、洗浄槽中の電解液を、イオン交換
膜を貼った隔壁で２分し、前記電解液に電極を介して電
流を流すことにより酸性液とアルカリ液とを生成させ、
アルカリ液側に被洗浄体を浸漬させた状態でアルカリ液
および被洗浄体に物理的力を加えることにより洗浄する
もので、さらに洗浄後前記隔壁をとり除き電解液を中和
することを特徴とした洗浄方法であり、上記洗浄工程が
１？のスイッチをＯＮすることによりワンタッチで自動
的に行われることにより、次の効果がある。

（１）　　ワンタッチにて容易に被洗浄体の洗浄、殺菌
ができ、従来の様に手間と時間はかからない。

（２）　　アルカリ液の溶解作用と物理的力により、被
洗浄体の表面についた眼脂や蛋白質等の汚れが完全に除
去できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す、洗浄装置の横断面図
、第２図は同装置の上ぶたを押し込んだ時の爪部を示す
断面図、第３図は同装置の上ぶたがとび出した時の横断
面図、第４図は同装置の電気回路図、第６図は同装置の
斜視図である。１・・・・・・洗浄装置、２・・・・・・被洗浄体、３
・・・・・・電解液、４・・・・・・洗浄槽、７・・・
・・・上ぶた、８・・・・・・イオン交換膜、９・・・
・・・隔壁、１４・・・・・・スイッチ、１６・・・・
・・第１タイマー、１Ｂ・・・・・・負電極、２２・・
・・・・正電極、２６・・・・・・第２タイマー、２８
・・・・・・超音波発振回路、２９・・・・・・第３タ
イマー、代理人の氏名　弁理士　中　尾　敏　男　ほか
１名４−一友涛（７−−　二）二二ノ３（１ミニ／８−一角電檄７−−−上ぶた７−−−洗浮畏１７−−−上宗ｋ１６−−−づｒｌｌシイー４−一洗浄庸１６−−−第１クイマー２５−−−”’に？タオマー第４図　　　　２６−趨蓋浅Ｓ板子ｚ８−−−疋者涙尭ＶＸｍ蕗？９−第３９イマー／、？第５図１−５先浄畏置７−−１」（た

Claims

【特許請求の範囲】

（１）洗浄槽中の電解液をイオン交換膜を貼った隔壁で
２分し、前記電解液に電極を介して電流を流すことによ
り酸性液とアルカリ液とを生成させ、アルカリ液側に被
洗浄体を浸漬させた状態でアルカリ液および被洗浄体に
物理的力を加えることにより洗浄することを特徴とする
洗浄方法。
（２）被洗浄体がコンタクトレンズであることを特徴と
する特許請求の範囲第１項記載の洗浄方法。
（３）電解液が生理的食塩水とすることを特徴とする特
許請求の範囲第１項記載の洗浄方法。
（４）物理的力として超音波によるキャビテーションを
利用したことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の
洗浄方法。
（５）アルカリ液のｐＨを１０以上で１２以下にしたこ
とを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の洗浄方法。
（６）洗浄完了後、隔壁をりと除き、洗浄槽中の電解液
を中和させることを特徴とする特許請求の範囲第１項記
載の洗浄方法。
（７）電解液と、正と負の２つの電極と、その２つの電
極と電解液とを２槽に分けるイオン交換膜を貼った隔壁
とを有する洗浄槽と、その洗浄槽に超音波を加えるため
の超音波発振装置を設けた洗浄装置で、イオン交換膜を
貼った隔壁を自動的に除却する時間を制御する第１タイ
マーと、電極に通電する時間を決める第２タイマーと、
超音波発振子を振動させる時間を決める第３タイマーと
が、１つのスイッチでＯＮされることを特徴とする洗浄
装置。