JPH01134366A - 電子写真用感光体の製造方法 - Google Patents

電子写真用感光体の製造方法

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JPH01134366A
JPH01134366A JP29383587A JP29383587A JPH01134366A JP H01134366 A JPH01134366 A JP H01134366A JP 29383587 A JP29383587 A JP 29383587A JP 29383587 A JP29383587 A JP 29383587A JP H01134366 A JPH01134366 A JP H01134366A
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恵三 木元
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雅史 田中
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西川 浩次
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は複写機などの画像形成装置に好適に使用される
電子写真用感光体の製造°方法に関する。
〈従来の技術と発明が解決しようとする問題点〉近年、
カールソンプロセスを利用した複写機などの画像形成袋
・置を用いて複写画像を形成することが広く行なわれて
いる。上記カールソンプロセスは、コロナ放電により感
光体を均一に帯電させる帯電工程と、帯電した感光体に
原稿像を露光し、原稿像に対応した静電潜像を形成する
露光工程と、静電潜像をトナーを含有する現像剤で現像
し、トナー像を形成する現像工程と、トナー像を紙など
の基材に転写する転写工程と、基材に転写されたトナー
像を定着させる定着工程と、転写工程の後、感光体上に
残留するトナーを除去するクリーニング工程とを基本工
程として含んでおり、上記カールソンプロセスにおいて
は、感光体に、電気的、光学的、機械的負荷が繰返し作
用するので、高品質の画像を継続的に形成するには、感
光体の感光層が、上記作用により劣化せず、耐久性を有
することが必要とされる。
一方、上記画像形成装置における感光体として、材料の
選択幅が広く、生産性に優れ、機能設計の自由度が大き
い有機感光体が広く採用されている。
より詳細には、導電性基材上に、電荷発生機能と電荷輸
送機能とを分離して高感度化を図るため、前記露光工程
での露光により電荷を発生させる電荷発生物質を含有す
る電荷発生層と、発生した電荷を輸送する電荷輸送物質
と結着樹脂などを含有する電荷輸送層とが積層された積
層型感光層が形成された電子写真用感光体が提案されて
いる。上記積層型感光層を有する電子写真用感光体は、
通常、ポリカーボネート、ポリエステル、アクリル樹脂
などの熱可塑性樹脂および前記電荷発生物質とを含有す
る電荷発生層用塗布液と、上記熱可塑性樹脂および電荷
輸送物質とを含有する電荷輸送層用塗布液とをそれぞれ
調製し、一方の塗布液を導電性基材に塗布し、必要に応
じて加熱乾燥した後、他方の塗布液を塗布し、加熱乾燥
することにより製造されている。
しかしながら、上記熱可塑性樹脂を積層型感光層の結着
樹脂として使用すると、均質な感光層を形成することが
困難である。より詳細には、電荷輸送層と電荷発生層と
が順次形成された積層型感光層を例にとって説明すると
、導電性基材上に電荷輸送層用塗布液を塗布し、電荷輸
送層を形成した後、この電荷輸送層上に電荷発生層用塗
布液を塗布すると、電荷輸送物質が上記塗布液中の溶剤
に対して溶解性がよく、しかも電荷輸送層が薄膜である
ため、電荷発生層用塗布液中の有機溶媒により電荷輸送
層中の電荷輸送物質が溶出し、溶出した電荷輸送物質が
電荷輸送層と電荷発生層との界面に析出したりして、均
質な感光層を形成することが困難であり、各機能を分離
した意義がなくなる。また、上記とは逆に、導電性基材
上に電荷発生層と電荷輸送層とが順次積層された構造の
積層型感光層にあっても、通常、電荷発生層の膜厚が電
荷輸送層よりも小さいため、電荷発生層中の熱可塑性樹
脂が溶出し、均質な電荷発生層および電荷輸送層を形成
することが困難である。
上記の点に鑑み、積層型感光層を有する感光体において
、導電性基材と接する下層の結着樹脂として熱硬化性樹
脂を使用することが提案されている。
上記の感光層によれば、導電性基材と接する下層中の熱
硬化性樹脂を硬化させ、上層用塗布液中の有機溶媒に対
する溶解性を小さくすることができるので、上層用塗布
液を塗布した際、電荷輸送物質や結着樹脂の溶出を抑制
でき、均質な感光層を有する電子写真用感光体が得られ
るという利点がある。
しかしながら、積層型感光層のうち下層の結着樹脂が架
橋した熱硬化性樹脂であるため、上層用塗布液との親和
性が低下し、下層と上層との密着性が十分でなく、繰返
し使用により、感光特性および電気的特性が低下し、長
期に亘り高品質の画像を形成することが困難であるとい
う問題がある。
一方、上記積層型感光層の下層と上層との密着性を高め
るため、両層間に種々のブライマー層や接着性に優れた
樹脂を含有する樹脂層を形成することも提案されている
しかしながら、上記ブライマー層や樹脂層を形成する方
法によると、塗工工程が増え、生産性が低下するだけで
なく、感光体がコスト高となる。
また、上記ブライマー層や樹脂層の電導度が小さいため
、感光特性、電気的特性に悪影響を及ぼし、感度が低下
し、残留電位が増大するという問題がある。
〈発明の目的〉 本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであリ、導電
性基材と感光層および層間の密着性、積層型感光層の均
質性に優れるとともに、長期に亘り高品質の画像を形成
することができる電子写真用感光体を、感度特性、電気
的特性に悪影響を及ぼすことなく、安価に製造すること
ができる電子写真用感光体の製造方法を提供することを
目的とする。
く問題点を解決するための手段および作用〉上記目的を
達成するため、本発明の電子写真用感光体の製造方法は
、導電性基材上に、電荷発生層および電荷輸送層のうち
いずれか一方が下層として形成された積層型感光層を有
する感光体を製造する方法であって、導電性基材上に、
少なくとも熱硬化性樹脂および/または光硬化性樹脂と
熱可塑性樹脂とを含有する下層用塗布液を塗布し、上記
熱硬化性樹脂および/または光硬化性樹脂の少なくとも
一部を硬化させた後、少なくとも熱可塑性樹脂を含有す
る上層用塗布液を塗布することを特徴とする。
上記構成の電子真用感光体の製造方法によれば、少なく
とも熱硬化性樹脂および/または光硬化性樹脂と熱可塑
性樹脂とを含有する下層用塗布液を上記導電性基材上に
塗布し、上記熱硬化性樹脂および/または光硬化性樹脂
の少なくとも一部を硬化させるので、下層の樹脂が架橋
構造を有しており、上層用塗布液中の溶剤に対する溶解
性が低下し、上層用塗布液中の溶剤による下層中の電荷
輸送物質や結着樹脂などの溶出が抑制され、均質な積層
型感光層を形成することができる。また、上記下層に、
少なくとも熱可塑性樹脂を含有する上層用塗布液を塗布
すると、下層中に含有される熱可塑性樹脂が上層用塗布
液中の溶剤により膨潤し、上層用塗布液中の熱可塑性樹
脂が下層中に浸透するため、上層用塗布液中の樹脂が下
層中にアンカリング状態で結合し、下層と上層との密着
性が高まる。
以下に、本発明の詳細な説明する。
本発明の電子写真用感光体は、導電性基材に、少なくと
も熱硬化性樹脂および/または光硬化性樹脂と熱可塑性
樹脂を含有する下層用塗布液を塗布し、上記熱硬化性樹
脂などの少なくとも一部を硬化させる工程と、少なくと
も一部が硬化した熱硬化性樹脂などを含有する下層に、
少なくとも熱可塑性樹脂を含有する上層用塗布液を塗布
する工程とからなる。
なお、上記下層用塗布液および上層用塗布液は、積層型
感光層の積層形態に応じて適宜使用される。
すなわち、電荷発生層上に電荷輸送層が積層された積層
型感光層にあっては、下層用塗布液として電荷発生物質
と前記熱硬化性樹脂などと熱可塑性樹脂とを含有する塗
布液を使用し、上層用塗布液として電荷輸送物質と熱可
塑性樹脂とを含有する塗布液を使用すればよく、上記と
は逆に、電荷輸送層上に電荷発生層が積層された積層型
感光層にあっては、下層用塗布液として電荷輸送物質と
前記熱硬化性樹脂などと熱可塑性樹脂とを含有する塗布
液を使用し、上層用塗布液として電荷発生物質と熱可塑
性樹脂とを含有する塗布液を使用すればよい。
上記導電性基材としては、導電性を有するシート状やド
ラム状のいずれであってもよく、導電性を有する種々の
材料、例えば、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、
錫、白金、金、銀、バナジウム、モリブデン、クロム、
カドミウム、チタン、ニッケル、パラジウム、インジウ
ム、ステンレス鋼、真鍮などの金属単体や、蒸着等の手
段により上記金属、酸化インジウム、酸化錫等の導電層
が形成されたプラスチック材料およびガラス等が例示さ
れる。上記導電性基材のうち、感光層との密着性を高め
るため、酸化物表面を有するもの、特に、アルマイト処
理されたアルミニウム、中でもアルマイト処理層の膜厚
が5〜12μmであり、表面粗さが1.5S以下のアル
マイト処理されたアルミニウムが好ましい。
また、電荷発生層中に含有される電荷発生物質としては
、例え゛ば、セレン、セレン−テルル、アモルファスシ
リコン、ピリリウム塩、アゾ系化合物、ジスアゾ系化合
物、フタロシアニン系化合物、アンサンスロン系化合物
、ペリレン系化合物、インジゴ系化合物、トリフェニル
メタン系化合物、スレン系化合物、トルイジン系化合物
、ピラゾリン系化合物、ペリレン系化合物、キナクリド
ン系化合物、ピロロビロール系化合物等が例示される。
上記電荷発生物質は、一種または二種以上使用される。
なお、上記電荷発生物質は、適宜選択することができる
が、分光感度を高めるため、フタロシアニン系化合物、
例えば、α型、β型、γ型など、種々の結晶型を有する
アルミニウムフタロシアニン、銅フタロシアニン、中で
もメタルフリーフタロシアニンおよび/またはチタニル
フタロシアニンを含有するものが好ましい。
また、電荷輸送物質としては、例えば、テトラシアノエ
チレン、2.4.7−)ジニトロ−9−フルオレノン等
のフルオレノン系化合物、2.4゜8−トリニドロチオ
キサントン、ジニトロアントラセン等のニトロ化化合物
、無水コハク酸、無水マレイン酸、ジブロモ無水マレイ
ン酸、2.5−ジ(4−ジメチルアミノフェニル)−1
,3,4−オキサジアゾール等のオキサジアゾール系化
合物、9−(4−ジエチルアミノスチリル)アントラセ
ン等のスチリル系化合物、ポリビニルカルバゾール等の
カルバゾール系化合物、1−フェニル−3−(p−ジメ
チルアミノフェニル)ピラゾリン等のピラゾリン系化合
物、4.4’ 、4’−トリス(N、N−ジフェニルア
ミノ)トリフェニルアミン、4,4′ −ビス[N−フ
ェニル−N−(3−メチルフェニル)アミノコジフェニ
ルなどの芳香族アミン誘導体、1.1−ビス(4−ジエ
チルアミノフェニル)−4,4−ジフェニル−1゜3−
ブタジェンなどの共役不飽和化合物、インドール系化合
物、オキサゾール系化合物、イソオキサゾール系化合物
、チアゾール系化合物、チアジアゾール系化合物、イミ
ダゾール系化合物、ピラゾール系化合物、トリアゾール
系化合物等の含窒素環式化合物、縮合多環族化合物等が
例示される。
なお、電荷輸送物質は一種または二種以上使用される。
また、前記電荷輸送物質としての光導電性ポリマー、例
えば、ポリ−N−ビニルカルバゾール等は熱可塑性樹脂
として使用してもよい。
また、上記熱硬化性樹脂としては、種々のもの、例えば
、アクリル樹脂、アルキッド樹脂、不飽和ポリエステル
、ポリウレタン、エポキシ樹脂、ジアリルフタレート樹
脂、シリコーン樹脂、フェノール樹脂、尿素樹脂、ベン
ゾグアナミン樹脂、メラミン樹脂などが例示される。上
記熱硬化性樹脂は一種または二種以上混合して使用され
る。
また、光硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂と、アクリ
ル酸などのエポキシ基との反応性基および不飽和結合基
とを有する化合物との付加反応により得られるエポキシ
アクリレート、トリレンジイソシアネートなどのポリイ
ソシアネート化合物と、2−ヒドロキシエチルアクリレ
ートなどのインシアネート基との反応性基および不飽和
結合基とを有する化合物と、必要に応じてポリオール成
分との反応により得られるウレタンアクリレート、多価
カルボン酸と多価アルコールと前記アクリル酸または2
−ヒドロキシエチルアクリレートとの反応により得られ
るポリエステルアクリレートおよびこれらに対応するメ
タクリレートなどが例示される。上記光硬化性樹脂は一
種または二種以上混合して使用できる。
なお、熱硬化性樹脂と光硬化性樹脂とを併用してもよい
。また、上記熱硬化性樹脂は、樹脂の種類に応じて従来
慣用の硬化剤を用いて硬化させることができる。また、
光硬化性樹脂は、従来慣用の光重合開始剤を用いて硬化
させることができ、重合膜の特性を調整するため、エチ
レングリコールジアクリレート、プロピレングリコール
ジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレー
ト、トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタ
エリスリトールテトラアクリレートやこれらに対応する
メタクリレートなどの光重合性上ツマ−を併用してもよ
い。
熱可塑性樹脂としては、例えば、スチレン系重合体、ア
クリル系重合体、スチレン−アクリル系共重合体、ポリ
エチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、塩素化ポリ
エチレン、ポリプロピレン、アイオノマー等のオレフィ
ン系重合体、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル
共重合体、飽和ポリエステル、ポリアミド、ポリウレタ
ン、ポリカーボネート、ボリアリレート、ポリスルホン
、ケトン樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリエーテ
ル樹脂などが例示され、これら熱可塑性樹脂は一種また
は二種以上用いられる。
また、感光層は、ターフェニル、ハロナフトキノン類、
アセナフチレン等、従来公知の増感剤、9− (N、N
−ジフェニルヒドラジノ)フルオレン、9−カルバゾリ
ルイミノフルオレンなどのフルオレン系化合物、可塑剤
、酸化防止剤、紫外線吸収剤などの劣化防止剤等、種々
の添加剤を含有していてもよい。
そして、導電性基材に、前記電荷発生物質および電荷輸
送物質のうちいずれか一方の物質とともに、少なくとも
熱硬化性樹脂および/または光硬化性樹脂と熱可塑性樹
脂とを含有する下層用塗布液を塗布し、上記熱硬化性樹
脂などの少なくとも一部を硬化させる。なお、下層中の
樹脂などが上層用塗布液中の溶剤により溶出するのを抑
制するには、下層中の熱硬化性樹脂および/または光硬
化性樹脂の少なくとも一部を硬化させればよいが、下層
中の熱可塑性樹脂などの溶出をより一層抑制し、均質に
積層型感光層を形成するため、前記熱硬化性樹脂および
/または光硬化性樹脂を完全硬化させるのが好ましい。
上記下層中の上記熱硬化性樹脂は、熱硬化性樹脂の硬化
特性に応じて適宜の条件で硬化させることができ、通常
、室温ないし150℃程度の温度条件下、適宜時間加熱
することにより行なわれるが、熱硬化性樹脂を効率的に
完全硬化させるには、硬化温度以上の温度で硬化させる
のが好ましい。
また、光硬化性樹脂は、光硬化性に応じて光強度、光照
射時間を調整することにより硬化させることができる。
また、酸素分子による光重合を防止するため、光硬化性
樹脂の硬化は、不活性ガスの存在下で行なってもよい。
なお、上記下層用塗布液中における熱硬化性樹脂および
/または光硬化性樹脂と、熱可塑性樹脂との割合は、熱
可塑性樹脂の種類などに応じて適宜設定することができ
るが、下層用塗布液は、樹脂中、熱可塑性樹脂を10〜
60重量%、特に20〜50重量%含有するのが好まし
い。樹脂中の熱可塑性樹脂の量が10重量%未満である
と下層と上層との密着性が低下し、60!ff量96を
越えると上層用塗布液の溶剤による溶出が大きくなり、
塗工性が低下し、均質性に優れた積層型感光層を形成す
ることが困難である。
また、上記下層中に含有される熱可塑性樹脂は、樹脂の
種類とその溶解性などに応じて適宜の分子量を有してい
てもよいが、上層用塗布液中の溶剤による膨潤度を大き
くし、上層用塗布液中の熱可塑性樹脂を下層に効率的に
浸透させるため、重量平均分子量toooo〜6000
0、特に20000〜4000Gを有するものが好まし
い。熱可塑性樹脂の重量平均分子量がtoooo未満で
あると下層中の熱可塑性樹脂が溶出し易くなり、130
000を越えると下層の熱可塑性樹脂の膨潤度が小さく
なり、下層と上層との密着性を十分に高めることが困難
である。
次いで、上記のように少なくとも一部が硬化した熱硬化
性樹脂などを含有する下層に、少なくとも熱可塑性樹脂
を含有する上層用塗布液を塗布する。上記上層用塗布液
は、少なくとも熱可塑性樹脂を含有していればよく、上
記熱可塑性樹脂とともに、前記熱硬化性樹脂、光硬化性
樹脂を含有していてもよい。なお、前記下層の熱硬化性
樹脂などを一部硬化させる場合や、上層用塗布液として
熱硬化性樹脂または光硬化性樹脂を含有する塗布液を使
用する場合、上記上層用塗布液を下層に塗布した後、−
加熱または光照射し、下層中に含有される一部硬化状態
の熱硬化性樹脂などや上層用塗布液中の熱硬化性樹脂な
どを硬化させればよい。
また、上層用塗布液が結着樹脂として熱可塑性樹脂のみ
を含有する場合、上層用塗布液を塗布した後、溶剤を除
去し乾燥させればよい。
なお、上層用塗布液中の熱可塑性樹脂は、特に制限され
ず、前記例示の樹脂中、適宜のものが使用できるが、熱
可塑性樹脂の下層中への浸透を促進するとともに、感度
を高めるため、前記下層用塗布液中の熱可塑性樹脂と上
層用塗布液中の熱可塑性樹脂とが同種のものであること
が好ましい。
上記のようにして上層用塗布液を塗布することにより、
下層に含有される熱硬化性樹脂などの少なくとも一部が
硬化しているため、上層用塗布液中の溶剤による下層中
の電荷輸送物質や樹脂などの溶出を抑制することができ
るとともに、下層中の熱可塑性樹脂が膨潤し、上層用塗
布液中の熱可塑性樹脂が膨潤状態の熱可塑性樹脂に浸透
するので、アンカリング効果により下層と上層とを密着
させることができ、かつ均質な下層および上層からなる
積層型感光層を形成することができる。
なお、上記塗布液の調製に際しては、使用される樹脂等
の種類に応じて種々の有機溶剤を使用することができる
。上記溶剤としては、n−へキサン、オクタン、シクロ
ヘキサン等の脂肪族系炭化水素、ベンゼン、トルエン、
キシレン等の芳香族炭化水素、ジクロロメタン、ジクロ
ロエタン、四塩化炭素、クロロベンゼン等のハロゲン化
炭化水素、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、テト
ラヒドロフラン、エチレングリコールジメチルエーテル
、エチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレング
リコールジメチルエーテル等のニーチル類、アセトン、
メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、
酢酸エチル、酢酸メチル等のエステル類、ジメチルホル
ムアミド、ジメチルスルホキシド等、種々の溶剤が例示
され、−種または二種以上混合して用いられる。なお、
光硬化性樹脂を用いる場合、上記溶剤は必ずしも必要で
はない。また、上記塗布液などを調製する際、分散性、
塗工性等をよくするため、界面活性剤、レベリング剤等
を併用してもよい。
また、上記塗布液は、従来慣用の方法、例えば、ミキサ
、ボールミル、ペイントシェーカー、サンドミル、アト
ライター、超音波分散器等を用いて調製することができ
、得られた塗布液を前記のようにして導電性基材に塗布
し、加熱硬化させることにより、本発明の電子写真用感
光体を得ることができる。
なお、積層型感光層における電荷発生層が、導電性基材
上または電荷輸送層上に形成されている場合、電荷発生
層における電荷発生物質と樹脂との割合は適宜設定する
ことができるが、樹脂100重量部に対して電荷発生物
質5〜5000重量部、特に10〜2500重量部から
なるものが好ましい。電荷発生物質が5重量部未満であ
ると電荷発生能が小さく、5000KIIffi部を越
えると密着性が低下する等の問題がある。上記電荷発生
層は、適宜の厚みを有していてもよいが、0.01〜3
0μ烏、特に0.1〜20In程度の厚みを有するもの
が好ましい。
また、電荷輸送層における電荷輸送物質と樹脂との割合
は適宜設定す、ることができるが、樹脂100重量部に
対して、電荷輸送物質10〜500重量部、特に25〜
200重量部からなるものが好ましい。電荷輸送物質が
、10重量部未満であると電荷輸送能が十分でなく、5
00重量部を越えると電荷輸送層の機械的強度等が低下
する。
上記電荷輸送層は、適宜の厚みを有していてもよいが、
2〜100μ層、特に5〜30−程度の厚みを有するも
のが好ましい。
さらには、積層型感光層における電荷発生層は、前記電
荷輸送物質を含有していてもよい。電荷発生層が電荷輸
送物質を含有する場合、電荷発生物質と電荷輸送物質と
樹脂との割合は、特に限定されず、所望する電子写真用
感光体の特性等に応じて適宜選択することができるが、
樹脂100重量部に対して電荷発生物質2〜20重量部
、特に3〜15fflf量部、電荷輸送物質40〜20
0重量部、特に50〜100重量部からなるものが好ま
しい。
電荷発生物質および電荷輸送物質が上記量よりも少ない
と、感光体の感度が十分でないばかりか、残留電位が大
きくなる。また上記範囲を越えると感光体の耐摩耗性等
が十分でなくなる。なお、上記電荷輸送物質を含有する
電荷発生層は、電荷輸送物質を含有しているため、前記
゛電荷発生物質だけを含有する電荷発生層と異なり、膜
厚を大きくすることができ、感光体の表層に形成すると
、表面保護層を必要としないという利点がある。上記電
荷輸送物質を含有する電荷発生層は、適宜の厚みに形成
することができるが、通常、0.1〜50μm程度に形
成される。
なお、前記導電性基材と感光層との密着性を高めるため
、導電性基材と感光層との間に下引き層を形成してもよ
い。該下引き層は、天然または合成高分子を含有する溶
液を塗布し、乾燥後の膜厚が0.01〜1μ烏程度にな
るように形成される。
また、導電性基材と感光層との密着性を高めるため、導
電性基材は、シランカップリング剤、チタンカップリン
グ剤などの表面処理材で処理されていてもよい。さらに
は、前記感光層を保護するため、感光層上に表面保護層
を形成してもよい。前記表面保護層は、前記種々の樹脂
や、該樹脂と劣化防止剤等の添加剤との混合液を通常、
乾燥後の膜厚0.1〜10μ騰、好ましくは0.2〜5
μ■程度に塗布することにより形成される。
本発明の電子写真用感光体の製造方法は、少なくとも熱
硬化性樹脂または光硬化性樹脂と熱可塑性樹脂とを含有
する下層用塗布液を導電性基材上に塗布し、上記熱硬化
性樹脂または光硬化性樹脂の少なくとも一部を硬化させ
た後、少なくとも熱可塑性樹脂を含有する上層用塗布液
を塗布するので、下層中の樹脂の上層中の溶剤に対する
溶解性を低下させた状態で上層を形成することができる
その際、上層用塗布液中の溶剤により膨潤した下層の熱
可塑性樹脂中に、上層用塗布液中の熱可塑性樹脂が浸透
するので、下層と上層との密着性が高まるとともに、均
質な積層型感光層を形成することができ、長期に亘り優
れた感光特性および電気的特性を示し、高品質の画像を
形成することができる電子写真用感光体を製造すること
ができる。
また、下層と上層との間に、感光特性、本気的特性に悪
影響を及ぼす虞のある樹脂層などを形成する必要がない
ので、塗工工程をふやすことなく、安価に電子写真用感
光体を製造することができる。
従って、本発明は、複写機、レーザビームプリンターな
どで使用されるの電子写真用感光体を製造する上で有用
である。
〈実施例〉 以下に、実施例に基づき、この発明をより詳細に説明す
る。
比較例1 4− (N、N−ジエチルアミノ)ベンズアルデヒド 
N、N−ジフェニルヒドラゾン10重量部、アクリルポ
リオール(大日本インキ工業社製、商品名アクリディッ
ク53−89)75.2ff1%およびイソシアネート
系硬化剤(大日本インキ工業社製、商品名パーノックD
−750)24.8重量%からなる熱硬化性ウレタン樹
脂10重量部および所定量のジクロロメタンを撹拌混合
して、電荷輸送層用塗布液を調製した。なお、上記熱硬
化性ウレタン樹脂は110℃の温度で30分間加熱する
ことにより硬化する性能を有する。
ジブロモアンサンスロン1tI1部、4−(N。
N−ジエチルアミノ)ベンズアルデヒド N、  N−
ジフェニルヒドラゾン10′gi量部、ビスフェノール
Auポリカーボネート(音大化成社製、商品名パンライ
トL−1225Mjffffi平均分子量20000〜
30000) 10重量部および所定量のジクロロメタ
ンをボールミルに仕込み、24時間混合分散することに
より、電荷輸送物質を含有する電荷発生層用塗布液を調
製した。
そして、アルマイト処理されたアルミニウム基材に、前
記電荷輸送層用塗布液を塗布し、110℃の温度で30
分間加熱し、膜厚約30μ■の電荷輸送層を形成した。
次いで、上記電荷輸送層に前記電荷発生層用塗布液を塗
布し100℃の温度で30分間乾燥させることにより膜
厚約15岬の電荷発生層を形成し、積層型感光層を有す
る電子写真用感光体を作製した。
実施例1 上記比較例1で用いた熱硬化性ウレタン樹脂10重量部
代えて、比較例1の熱硬化性ウレタン樹脂9重量部、電
荷発生層用塗布液の調製に用いたポリカーボネート1重
量部を用い、上記比較例1と同様にして電荷輸送層用塗
布′液を調製した。
そして、上記電荷輸送層用塗布液と、比較例1の電荷発
生層用塗布液とを用い、上記比較例1と同様にして積層
型感光層を有する電子写真用感光体を作製した。
実施例2 上記比較例1で用いた熱硬化性ウレタン樹脂10重量部
代えて、比較例1の熱硬化性ウレタン樹脂7.5重量部
、電荷発生層用塗布液の調製に用いたポリカーボネート
2.5重量部を用い、上記比較例1と同様にして電荷輸
送層用塗布液を調製した。そして、上記電荷輸送層用塗
布液と、比較例1の電荷発生層用塗布液とを用い、上記
比較例1と同様にして積層型感光層を有する電子写真用
感光体を作製した。
実施例3 上記比較例1で用いた熱硬化性ウレタン樹脂10重量部
代えて、比較例1の熱硬化性ウレタン樹脂5重量部、電
荷発生層用塗布液の調製に用いたポリカーボネート5重
量部を用い、上記比較例1と同様にして電荷輸送層用塗
布液を調製した。
そして、上記電荷輸送層用塗布液と、比較例1の電荷発
生層用塗布液とを用い、上記比較例1と同様にして積層
型感光層を有する電子写真用感光体を作製した。
実施例4 上記比較例1で用いた熱硬化性ウレタン樹脂10重量部
代えて、比較例1の熱硬化性ウレタン樹脂8重量部、ポ
リメタクリル酸メチル(三菱レーヨン社製、商品名BR
IOI)2重量部を用い、上記比較例1と同様にして電
荷輸送層用塗布液を調製した。そして、上記電荷輸送層
用塗布液と、比較例1の電荷発生層用塗布液とを用い、
上記比較例1と同様にして積層型感光層を有する電子写
真用感光体を作製した。
実施例5 上記実施例1の感光層とは逆の形態に積層された感光層
を形成した。すなわち、比較例1で用いたジブロモアン
サンスロン20重量部、熱硬化性ウレタン樹脂8重量部
、比較例1のポリカーボネート2重量部および所定量の
ジクロロメタンをボールミルに仕込み、24時間混合分
散することにより、電荷発生層用塗布液を調製した。ま
た、比較例1の4− (N、N−ジエチルアミノ)ベン
ズアルデヒド N、N−ジフェニルヒドラゾン10重量
部、ポリカーボネート10重量部および所定量のジクロ
ロメタンを撹拌混合して、電荷輸送層用塗布液を調製し
た。そして、上記電荷発生層用塗布液を比較例1で用い
たアルミニウム基板に塗布し、比較例1と同様にして加
熱硬化させることにより膜厚的15μmの電荷発生層を
形成した後、電荷輸送層用塗布液を塗布し、乾燥させる
ことにより、膜厚的30μ■の電荷輸送層を形成し、マ
イナス帯電用の積層型感光層を有する積層型感光層を有
する電子写真用感光体を作製した。
実施例6 上記比較例1で用いた熱硬化性ウレタン樹脂10重量部
代えて、比較例1の熱硬化性ウレタン樹脂8重量部、ビ
スフェノール2型ポリカーボネート(三菱瓦斯化学社製
、商品名ポリカーボネート21重量平均分子m2000
0〜3000G ) 2重量部を用い、上記比較例1と
同様にして電荷輸送層用塗布液を調製した。そして、上
記電荷輸送層用塗布液と、比較例1の電荷発生層用塗布
液とを用い、上記比較例1と同様にして積層型感光層を
有する電子写真用感光体を作製した。
実施例7 上記実施例6のポリカーボネートに代えて、分子量の異
なるビスフェノールZ型車リカーボネート(三菱瓦斯化
学社製、商品名ポリカーボネートZSffl平均分子m
aoooo >を用い、上記比較例1と同様にして電荷
輸送層用塗布液を調製した。
そして、上記電荷輸送層用塗布液と、比較例1の電荷発
生層用塗布液とを用い、上記比較例1と同様にして積層
型感光層を有する電子写真用感光体を作製した。
実施例8 比較例1の熱硬化性ウレタン樹脂10重量部に代えて、
アクリル系紫外線硬化型樹脂(広栄化学社製、商品名M
−1)8重量部、比較例1のポリカーボネート2ffi
m部を用い、上記比較例1と同様にして電荷輸送層用塗
布液を調製した。そして、上記電荷輸送層用塗布液と、
比較例1の電荷発生層用塗布液とを用い、上記比較例1
と同様にして積層型感光層を有する電子写真用感光体を
作製した。なお、電荷輸送層に含有される紫外線硬化型
樹脂の硬化は、120 W / amのメタルハライド
ランプを用い、高さ10cmから60秒間照射(照射足
2.5〜3.  OJ /cj) シ、硬化させた。
比較例2 比較例1の熱硬化性ウレタン樹脂に代えて、比較例1の
ポリカーボネートを用い、電荷輸送層用塗布液を調製す
るとともに、得られた電荷輸送層用塗布液と、比較例1
の電荷発生層用塗布液とを用いて、上記比較例1と同様
にして積層型感光層を有する電子写真用感光体を作製し
た。
そして、上記実施例および比較例で得られた積層型感光
層を有する電子写真用感光体の帯電特性、感光特性を調
べるため、静電複写紙試験装置(川口電機社製、5P−
428型)を用いて+6.OKVの条件でコロナ放電を
行なうことにより、前記各実施例および比較例の電子写
真用感光体を正に帯電させた。なお、上記実施例5の感
光体にあっては、−6,OKVの条件で電子写真用感光
体を負に帯電させた。
また、各感光体の表面電位Vs、p、(V、)を測定す
るとともに、照度10ルツクスのタングステンランプを
用いて、感光体表面を露光し、上記表面電位Vs、p、
がl/2となるまでの時間を求め、半減露光m E l
/2  (Lux、 ・see、)を算出した。また、
露光後、0.15秒経過後の表面電位を残留電位V r
、p。
(V)とした。
また、上記アルマイト処理されたアルミニウム基材と感
光層との密着性を調べるため、前記各実施例および比較
例の感光体の感光層をクロスカットして100個のi盤
目を形成し、粘着テープを密着させた後、粘着テープを
一端より瞬間的に引き離し、剥離しない廿盤目の数を計
数し、密着性を評価した。
また、上層用塗布液を下層に塗布した時、電荷輸送物質
などが溶出するか否かを目視にて判断し、著しく溶出す
るものをX、僅かに溶出がみられるものをΔ、何ら変化
のないものをOとして評征した。
上記実施例および比較例で得られた各電子写真用感光体
の帯電特性、感光特性などの結果を表に示す。
表より明らかなように、下層が熱可塑性樹脂を含有しな
い比較例1の感光層は、電荷発生層が電荷輸送層から剥
離し、密着性が十分でないことが判明した。また、下層
が熱硬化性樹脂を含有しない比較例2の感光体は、感光
体作製時に電荷輸送層中の電荷輸送物質が溶出するとと
もに電荷輸送物質の結晶が析出し、感光層が不均質であ
るとともに感度が十分でないことが判明した。
これに対して、実施例の感光体は、下層が熱硬化性樹脂
や光硬化性樹脂と熱可塑性樹脂とを含有しているととも
に、上層が熱可塑性樹脂を含有しているため、いずれも
導電性基材と感光層との密着性、電荷輸送層と電荷発生
層どの密着性に優れていることが判明した。
〈発明の効果〉 以上のように、本発明の電子写真用感光体の製造方法に
よれば、少なくとも熱硬化性樹脂または光硬化性樹脂と
熱可塑性樹脂とを含有する下層用塗布液を上記導電性基
材上に塗布し、上記熱硬化性樹脂または光硬化性樹脂の
少なくとも一部を硬化させた後、少なくとも熱可塑性樹
脂を含有する上層用塗布液を塗布するので、上層用塗布
液中の溶剤による下層中の電荷輸送物質や樹脂などの溶
出を抑制でき、均質な積層型感光層を形成することがで
きるとともに、下層中の膨潤状態の熱可塑性樹脂に上層
用塗布液中の熱可塑性樹脂が浸透するので、下層と上層
との密着性に優れる。従って、導電性基材と感光層およ
び感光層間の密着性、積層型感光層の均質性や、感度特
性、電気的特性に優れるとともに、長期に亘り高品質の
画像を形成することができる電子写真用感光体を、安価
に製造することができるという特有の効果を奏する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、導電性基材上に、電荷発生層および電荷輸送層のう
    ちいずれか一方が下層として形成された積層型感光層を
    有する感光体を製造する方法であって、導電性基材上に
    、少なくとも熱硬化性樹脂または光硬化性樹脂と熱可塑
    性樹脂とを含有する下層用塗布液を塗布し、上記熱硬化
    性樹脂または光硬化性樹脂の少なくとも一部を硬化させ
    た後、少なくとも熱可塑性樹脂を含有する上層用塗布液
    を塗布することを特徴とする電子写真用感光体の製造方
    法。 2、下層用塗布液が、樹脂中、熱可塑性樹脂を10〜6
    0重量%含有する上記特許請求の範囲第1項記載の電子
    写真用感光体の製造方法。 3、下層用塗布液中の熱可塑性樹脂が、重量平均分子量
    10000〜60000を有するものである上記特許請
    求の範囲第1項または第2項記載の電子写真用感光体の
    製造方法。 4、下層用塗布液の熱可塑性樹脂と上層用塗布液の熱可
    塑性樹脂とが、同種のものである上記特許請求の範囲第
    1項記載の電子写真用感光体の製造方法。
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KR20170098919A (ko) * 2014-12-25 2017-08-30 선전 로욜 테크놀로지스 컴퍼니 리미티드 버튼 구조체 및 이를 적용하는 단말기

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