JPH03163557A - 電子写真用感光体 - Google Patents

電子写真用感光体

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JPH03163557A
JPH03163557A JP30442789A JP30442789A JPH03163557A JP H03163557 A JPH03163557 A JP H03163557A JP 30442789 A JP30442789 A JP 30442789A JP 30442789 A JP30442789 A JP 30442789A JP H03163557 A JPH03163557 A JP H03163557A
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JP
Japan
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resin
layer
photosensitive layer
charge
terpene resin
Prior art date
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Pending
Application number
JP30442789A
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English (en)
Inventor
Yasuyuki Hanatani
花谷 靖之
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Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Original Assignee
Mita Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 く産業上の利用分野〉 本発明は複写機などの画像形成装置に好適に使用される
電子写真用感光体に関する。
く従来の技術と発明が解決しようとする課題〉近年、カ
ールソンプロセスを利用した複写機などの画像形成装置
を用いて複写画像を形成することが広く行なわれている
。上記カールソンプロセスは、コロナ放電により感光体
を均一に帯電させる帯電工程と、帯電した感光体に原稿
像を露光し、原稿像に対応した静電潜像を形成する露光
工程と、静電潜像をトナーを含有する現像剤で現像し、
トナー像を形成する現像工程と、トナー像を紙などの基
材に転写する転写工程と、基材に転写されたトナー像を
定着させる定着工程と、転写工程の後、感光体上に残留
するトナーを除去するクリーニング工程とを基本工程と
して含んでいる。カールソンプロセスにおいては、感光
体に、電気的、光学的、機械的負荷が繰返し作用するた
めに、高品質の画像を継続的に形戊するには、感光体の
感光層が、耐久性を有し上記作用により劣化しないこと
が必要とされる。
一方、上記画像形成装置における感光体には、材料の選
択幅が広く、生産性に優れ、機能設計の自由度が大きい
有機感光体が広く採用されているより詳細には、導電性
基材上に、前記露光工程での露光により電荷を発生させ
る電荷発生物質と、発生した電荷を輸送する電荷輸送物
質と、樹脂などからなる単層型感光層や、電荷発生機能
と電荷輸送機能とを分離し、より一層感度を高めるため
電荷発生物質などからなる電荷発生層と、電荷輸送物質
および樹脂などからなる電荷輸送層とが積層された積層
型感光層が形成された電子写真用感光体が提案されてい
る。また上記樹脂としては、ポリエステル、アクリル樹
脂、酢酸ビニルー塩化ビニル共重合体、ビニルアクリル
樹脂、ポリヵーボネートなどが一般に使用されている。
上記樹脂のうちポリカーボネートは、耐摩耗性および耐
傷性などに優れるという利点があるものの、導電性基材
との接着性が十分でないという欠点がある。また、例え
ば、電荷発生層上に電荷輸送層が積層された積層型感光
層において、導電性基材と接する電荷発生層用樹脂が酢
酸ビニルー塩化ビニル共重合体からなり、電荷輸送層用
樹脂がポリカーボネートである積層型感光層は、感度の
点で優れているものの、導電性基材との接着性が著しく
劣る。従って、このような感光層を備えた電子写真用感
光体を繰返し使用すると、導電性基材との接着性の低下
に伴い感光層の剥離が生じるおそれがあり、また感光特
性や残留電位などの電子写真特性も低下し、長期に亘り
高品質の画像を形成することが困難となる。従って、電
子写真特・性が良好な樹脂であっても導電性基材との接
着性が十分でないために、電子写真感光体用樹脂として
の使用が制限される。
また、感光層のうち導電性基材と接する層が上記ビニル
アクリル樹脂などからなる感光体にあっては、導電性基
材との接着性が改良されるものの、感度が低下するだけ
でなく残留電位が高くなり、電子写真特性が十分でない
という問題がある。
さらに、感光層との接着性を高めるため、導電性基材と
感光層との間に、ポリビニルアルコール、アルコール可
溶性ナイロンなどの水溶性またはアルコール可溶性樹脂
などからなる下引き層が形戊された電子写真用感光体が
提案されているが、このものは、環境湿度依存性が大き
く、電子写真特性が大きく変化するという欠点がある。
即ち、低湿度環境下では感度が低下し、残留電位が大き
くなる一方、高湿度環境下では帯電工程での表面電位が
著しく低下する。従って、下引き層を形成した感光体に
あっては、長期に亘り安定した複写画像を形成すること
が困難である。
上記のように、前記各種の樹脂を含有する感光層は、導
電性基材との接着性および電子写真特性のいずれか一方
の特性が十分でなく、上記特性を同時に満足することが
困難であるという問題がある。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、導電性
基材との接着性に優れ、かつ長期に亘る繰返し使用によ
っても感度の低下や残留電位の増加がなく、高品質の画
像を形成することができる電子写真用感光体を提供する
ことを目的とする。
く課題を解決するための手段および作用〉本発明の電子
写真用感光体は、導電性基材上に形成された感光層がテ
ルペン系樹脂を含有してなることを特徴とする。
上記構成の電子真用感光体によれば、感光層がテルペン
系樹脂を含有してなるため、テルペン系樹脂が感光層と
導電性基材との接着性を向上させる。さらに、テルペン
系樹脂は、電気的特性に優れる他、電荷発生物質の分散
安定性に優れているため、電荷発生物質が存在する層に
適用した場合、゛電荷発生物質が均一に分散した感光層
を形成することができ、電子写真特性を高める。
以下に、本発明を詳細に説明する。
本発明の電子写真用感光体は、導電性基材と、この導電
性基材上に形戊された感光層とを有している。上記導電
性基材としては、導電性を有するシート状やドラム状の
いずれであってもよく、導電性を有する種々の材料、例
えば、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、錫、白金
、金、銀、バナジウム、モリブデン、クロム、カドミウ
ム、チタン、ニッケル、パラジウム、インジウム、ステ
ンレス鋼、真鍮などの金属単体や、蒸着等の手段により
上記金属、酸化インジウム、酸化錫等からなる導電層が
形威されたプラスチック材料およびガラス等が例示され
る。導電性基材と感光層との接着性を高める導電性基材
としては、酸化物表面を有するもの、特にアルマイト処
理されたアルミニウム、中でもアルマイト処理層の膜厚
が5〜12μであり、表面粗さが1.5S以下のアルマ
イト処理されたアルミニウムが好ましい。なお、導電性
基材と感光層との接着性をさらに高めるため、導電性基
材は、シランカップリング剤、チタンカップリング剤な
どの表面処理剤でカップリング処理されていてもよい。
感光層は、主として電荷発生物質と電荷輸送物質とから
なり、テルペン系樹脂は感光層の形態に応じて適宜の層
に含有される。
感光層の形態は、電荷発生物質と電荷輸送物質とを含有
する単層型感光層;電荷発生物質を含有する電荷発生層
と電荷輸送物質を含有する電荷輸送層とが積層された積
層型感光層;上記感光層の表面に表面保護層が形成され
た感光層のいずれであってもよい。また上記積層型感光
層は電荷発生層上に電荷輸送層が積層された形態のもの
や、これとは逆の形態に積層されていてもよい。
上記電荷発生物質としては、例えば、セレン、セレンー
テルル、アモルファスシリコン、ピリリウム塩、アゾ系
化合物、ジスアゾ系化合物、フタロシアニン系化合物、
アンサンスロン系化合物、ペリレン系化合物、インジゴ
系化合物、トリフエニルメタン系化合物、スレン系化合
物、トルイジン系化合物、ピラゾリン系化合物、ペリレ
ン系化合物、キナクリドン系化合物、ピロロピロール系
化合物等が示される。これらの電荷発生物質は、一種ま
たは二種以上を混合して使用される。なお、使用する電
荷発生物質は適宜選択することができるが、分光感度を
高めるには、例えば、α型、β型、γ型など、種々の結
晶型を有するアルミニウムフタロシアニン、銅フタロシ
アニン、中でもメタルフリーフタロシアニン、オキソチ
タニルフタロシアニンなどのフタ口シアニン系化合物を
使用するのが好ましい。
また電荷輸送物質としては、例えば、テトラシアノエチ
レン、2,4.7−}リニトロー9−フルオレノン等の
フルオレノン系化合物、2,4.8−トリニト口チオキ
サントン、ジニトロアントラセン等のニトロ化化合物、
無水コハク酸、無水マレイン酸、ジブロモ無水マレイン
酸、2.5−ジ(4−ジメチルアミノフエニル)−1.
3.4−オキサジアゾール等のオキサジアゾール系化合
物、9−(4−ジエチルアミノスチリル)アントラセン
等のスチリル系化合物、ポリビニル力ルバゾール等のカ
ルバゾール系化合物、1−フェニル−3−(p−ジメチ
ルアミノフエニル)ピラゾリン等のピラゾリン系化合物
、4.4’ ,4’ 一トリス(N,N−ジフェニルア
ミノ)トリフエニルアミン、41 4′ −ビス[N−
フエニルーN−(3−メチルフェニル)アミノコジフエ
ニルなどのアミン誘導体、1,1−ビス(4−ジエチル
アミノフエニル)−4.4−ジフエニル−1,3ーブタ
ジエンなどの共役不飽和化合物、4− (N,N−ジエ
チルアミノ)ベンズアルデヒド N,  N−ジフエニ
ルヒドラゾンなどのヒドラゾン系化合物、インドール系
化合物、オキサゾール系化合物、イソオキサゾール系化
合物、チアゾール系化合物、チアジアゾール系化合物、
イミダゾール系化合物、ピラゾール系化合物、トリアゾ
ール系化合物等の含窒素環式化合物、縮合多環族化合物
等がある。
これらの電荷輸送物質は一種または二種以上を混合して
使用される。
感光層はテルペン系樹脂を含有してなるが、導電性基材
との接着性を高めるため、少なくとも前記導電性基材と
接する層に含有されているのが好ましい。より詳細には
、単層型感光層にあっては該感光層に、積層型感光層に
あっては該感光層のうち少なくとも導電性基材と接する
層に、下引き層が形成された感光層にあっては、少なく
とも該下引き層にテルペン系樹脂が含有されていればよ
い。また表面保護層が形成された感光層にあっては、表
面保護層にもテルペン系樹脂が含有されていてもよい。
上記テルペン系樹脂としては、例えば、テルペン樹脂、
テルペンフェノール樹脂、変性テルペン樹脂(水添テル
ペン樹脂)、芳香族変性テルペン樹脂など各種のものが
使用でき、一種または二種以上を混合して使用される。
テルペン系樹脂を含有してなる感光層は湿度依存性が小
さく、環境湿度が変化しても感度、残留電位および表面
電位の変化が小さく安定した電子写真特性を示す。また
ポリカーボネートなどの導電性基材との接着性が十分で
ない樹脂であっても、該樹脂にテルペン系樹脂を少量添
加することにより導電性基材との接着性を著しく高める
ことができる。
上記感光層のうち感度が良好な積層型感光層などの機能
分離型感光層、中でも電荷発生層上に電荷輸送層が積層
された積層型感光層のうち少なくとも上記電荷発生層が
テルペン系樹脂を含有してなるのが好ましい。
また必要に応じて上記テルペン系樹脂に加えて、スチレ
ン系重合体、アクリル系重合体、スチレンーアクリル系
共重合体、ポリエチレン、エチレンー酢酸ビニル共重合
体、塩素化ポリエチレン、ポリプロピレン、アイオノマ
ー等のオレフィン系重合体、ポリ塩化ビニル、塩化ビニ
ルー酢酸ビニル共重合体、ポリエステル、アルキッド樹
脂、ボリアミド、ポリウレタン、エボキシ樹脂、ポリカ
ーボネート、ポリアリレート、ポリスルホン、ジアリル
フタレート樹脂、シリコーン樹脂、ケトン樹脂、ポリビ
ニルプチラール樹脂、ポリエーテル樹脂、フェノール樹
脂、メラミン樹脂、ペンゾグアナミン樹脂や、エボキシ
アクリレート、ウレタンアクリレート、ポリエステルア
クリレート等の従来から使用されている他の樹脂を添加
してもよい。
また前記電荷輸送物質のうち光導電性ボリマー例えば、
ポリーN−ビニル力ルバゾール等は樹脂として使用して
もよい。上記樹脂は一種または二種以上を混合して使用
される。なおテルペン系樹脂を上記他の樹脂と併用した
場合、テルペン系樹脂と他の樹脂との混合割合は、以下
に述べるように、感光層のうちテルペン系樹脂が適用さ
れる層の種類、テルペン系樹脂との相溶性などに応じて
適宜設定される。
また感光層が複数の層で構成される場合、導電性基材と
接する層以外の層は、前記他の樹脂を含有していてもよ
い。この場合、他の樹脂は、所望する感光層の特性など
に応じて適宜選択することができるが、特に感光層が積
層型感光層、中でも電荷発生層上に電荷輸送層が積層さ
れた感光層においては、電荷発生層がテルペン系樹脂を
含有し、電荷輸送層が、耐摩耗性、耐傷性、機械的強度
などの特性に優れるポリカーボネートを含有するのが好
ましい。このような感光体は、導電性基材と感光層との
接着性だけでなく、感度などの電子写真特性や感光層の
耐久性などに優れている。上記ポリカーボネートとして
は、種々のものが使用でき、例えば、下記一般式(1)
で表される繰返単位を有するものが好ましい。
(式中、R’  R2、R3およびR4は、同一または
異なって、水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基、
低級アルコキシ基を示す。R5は置換基を有していても
よいアルキレン基またはシクロアルキリデン基を示す。
Jは正の整数を示す。)上記RI  R2、R3および
R4におけるハロゲン原子としては、フッ素、塩素、臭
素、ヨウ素があげられ、低級アルキル基としては、メチ
ル、エチル、プロビル、イソブロビル、ブチル、イソブ
チル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシル基などの
炭素数1〜6のアルキル基が例示される。
低級アルコキシ基としては、メトキシ、エトキシ、プロ
ポキシ、イソプロボキシ、ブトキシ、イソブトキシ、t
ert−ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ基
などの炭素数1〜6のアルコキシ基が例示される。
前記置換基R5における置換基を有していてもよいアル
キレン基としては、メチレン、1−メチルメチレン、1
. 1−ジメチルメチレン、1−エチルメチレン、1.
1−ジエチルメチレン、1−メチル−1−エチルメチレ
ン、1−プロビルメチレン、1−イソプロビルメチレン
、1−メチル−1−プロビルメチレン、1−メチル−1
−イソブロビルメチレン、1−メチル−1−プチルメチ
レン、1.1−ジブチルメチレン、1−メチル−1−へ
プチルメチレン、1−フェニルメチレン、1一メチル−
1−フエニルメチレン、1−(4−イソプロビルフエニ
ル)メチレン、1−ナフチルメチレン、1−メチル−1
−ナフチルメチレン、エチレン基などが例示される。
シクロアルキリデン基としては、シクロヘキシリデン、
シクロドデシリデン基などが例示される。
上記アルキレン基、シクロアルキリデン基のうち、特に
1.1−ジメチルメチレン基、シクロヘキシリデン基が
好ましい。
上記ポリカーボネートは、種々のもの、例えば、重合度
50〜5000程度のものが使用し得る。
また感光層が下引き層を有する場合、該下引き層は少な
くともテルペン系樹脂を含有していればよく、テルペン
系樹脂と共に前記他の樹脂を含有していてもよい。テル
ペン系樹脂と他の樹脂とを含有する場合、テルペン系樹
脂と他の樹脂との割合は適宜設定される。また下引き層
は、導電性基材からのキャリアの注入を容易にするため
、力一ボンブラック、酸化錫や酸化チタンなどの種々の
導電性物質を含有していてもよい。
前記表面保護層は、必ずしもテルペン系樹脂を含有して
いる必要はないが、テルペン系樹脂と共に前記他の樹脂
を含有していてもよく、テルペン系樹脂と他の樹脂との
割合は適宜設定される。また表面保護層は種々の劣化防
止剤を含有していてもよい。
また感光層は、ターフエニル、ハロナフトキノン類、ア
セナフチレン、9−(N,N−ジフェニルヒドラジノ)
フルオレン、9−カルバゾリルイミノフルオレンなどの
フルオレン系化合物、酸化防止剤、紫外線吸収剤などの
劣化防止剤、可塑剤など、種々の添加剤を含有していて
もよい。
単層型感光層における電荷発生物質と、電荷輸送物質と
、テルペン系樹脂および必要に応じて併用される他の樹
脂との使用割合は、特に限定されず、所望する電子写真
用感光体の特性等に応じて適宜選択することができるが
、樹脂100重量部に対して電荷発生物質2〜20重量
部、特に3〜15重量部、電荷輸送物質40〜200重
量部、特に50〜100重量部からなるものが好ましい
。電荷発生物質および電荷輸送物質が上記量よりも少な
いと、感光体の感度が十分でないばかりか、残留電位が
大きくなる。また上記範囲を越えると感光体の耐摩耗性
等が十分でなくなる。単層型感光層は、適宜の厚みを有
していてもよいが、10〜50μ重、特に15〜25μ
mの厚みを有するものが好ましい。なお単層型感光層の
樹脂はテルペン系樹脂単独で構戊されていてもよく、テ
ルペン系樹脂と上記他の樹脂とで構成した場合、テルペ
ン系樹脂と他の樹脂との割合は、テルペン系樹脂との相
溶性などに応じて適宜設定され、広い範囲、例えばテル
ペン系樹脂0.5〜95重量%の範囲で適宜選択される
。例えば、テルペン系樹脂と耐摩耗性などの特性に優れ
るボリカーボネートとを併用した場合、テルペン系樹脂
の含有量は、0.5〜30重量%である。テルペン系樹
脂の割合が0.5重量%未満であると導電性基材との接
着性が十分でなく、30重量%を越えるとポリカーボネ
ートとの相溶性および電子写真特性が低下する。なお導
電性基材との接着性に欠けるポリヵーボネートに少量の
テルペン系樹脂を併用することにより、導電性基材との
接着性を著しく高めることができる。
また積層型感光層における電荷発生層は、前記電荷発生
物質からなる蒸着膜、スパッタリング膜などで形戊され
ていてもよい。なお、上記蒸着膜などからなる電荷発生
層が導電性基材上に形成されている感光体においては、
電荷輸送層と電荷発生層との接着性を高めるため、電荷
輸送層にテルペン系樹脂が含有されているのが好ましい
。また電荷発生層が導電性基材上または電荷輸送層上に
樹脂とともに形成される場合、電荷発生層における電荷
発生物質と樹脂との割合は適宜設定されるが、樹脂10
0重量部に対して電荷発生物質5〜500重量部、特に
10〜250重量部からなるものが好ましい。電荷発生
物質が5重量部未満であると電荷発生率が小さく、50
0重量部を越えると接着性が低下する等の問題がある。
上記電荷発生層は、適宜の厚.みを有していてもよいが
、0.01〜3μ―、特に0.1〜2μm程度の厚みを
有するものが好ましい。
また電荷輸送層における電荷輸送物質と樹脂との割合は
適宜設定することができるが、樹脂100重量部に対し
て、電荷輸送物質10〜500重量部、特に25〜20
0重量部からなるものが好ましい。電荷輸送物質が10
重量部未満であると電荷輸送能が十分でなく、500重
量部を越えると電荷輸送層の機械的強度等が低下する。
上記電荷輸送層は、適宜の厚みを有していてもよいが、
2〜100/ffi,特に5〜30μm程度の厚みを有
するものが好ましい。
なお積層型感光層を構戊する各層の樹脂はテルペン系樹
脂単独で構成されていてもよい。また上記積層型感光層
の樹脂としてテルペン系樹脂と上記他の樹脂とを併用す
る場合、テルペン系樹脂と他の樹脂との割合は、テルペ
ン系樹脂との相溶性などに応じて、広い範囲、例えばテ
ルペン系樹脂0.5〜95重量%の範囲で適宜選択され
る。
また下引き層は通常0.1〜5μm程度に形成され、前
記表面保護層は、通常膜厚0、1〜10//m,好まし
くは0.2〜5μm程度に形成される。
なお下引き層用樹脂はテルペン系樹脂単独で構戊されて
いてもよく、テルペン系樹脂と前記他の樹脂とで構戊す
る場合、樹脂中のテルペン系樹脂含有量は、前記と同様
、広い範囲で適宜選択される。
前記種々の形態の感光層は、各層に対応する、電荷発生
物質などの成分を含有する塗布液を調製し、該塗布液を
導電性基材に塗布し、乾燥または硬化させることにより
形戊することができる。
また上記塗布液の調製に際しては、塗布液中の樹脂等の
種類に応じて種々の有機溶剤、例えばメタノール、エタ
ノール、プロパノール、イソプロバノール、ブタノール
などのアルコール類、エチレングリコールモノメチルエ
ーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチ
レングリコールモノプロビルエーテル、エチレングリコ
ールモノブチルエーテルなどのセロソルブ類、酢酸エチ
ル、酢酸メチル等のエステル類、アセトン、メチルエチ
ルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、n−ヘキサ
ン、オクタン、シクロヘキサン等の脂肪族系炭化水素、
ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、ジ
クロロメタン、ジクロロエタン、四塩化炭素、クロロベ
ンゼン等のハロゲン化炭化水素、ジメチルエーテル、ジ
エチルエーテル、テトラヒドロフラン、エチレングリコ
ールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチル工
−テル、ジエチレングリコールジメチルエーテル等のエ
ーテル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシ
ドなどの種々の溶剤が例示され、一種または二種以上を
混合して用いられる。
また上記塗布液などを調製する際、分散性、塗゛工性等
をよくするため、界面活性剤、レベリング剤等を併用し
てもよい。
また上記塗布液は、従来慣用の方法、例えば、ミキサ、
ボールミル、ペイントシェーカー、サンドミル、アトラ
イター、超音波分散器等を用いて調製することができる
本発明の電子写真用感光体は、感光層がテルペン系樹脂
を含有してなるため、導電性基材との接着性に優れてい
るとともに、長期に亘り繰返し使用しても感度の低下や
残留電位の増加がなく、高品質の画像を形戊することが
できる。従って、本発明の電子写真用感光体は、複写機
、レーザビームプリンターなどで使用される感光体とし
て有用である。
く実施例〉 以下、実施例に基づき本発明をよ,り詳細に説明する。
実施例1 クロロシアンプル−(日本感光色素社製)2重量部と、
テルペン樹脂(安原油脂工業社製、商品名ysレジンP
x#1000)1重量部と、所定量のテトラヒドロフラ
ンとからなる電荷発生層用分散塗布液を調製し、該塗布
液をアルミニウム基材上に塗布、乾燥し、膜厚約0.5
μ朧の電荷発生層を形成した。次いで、4−(N,N−
ジェチルアミノ)ペンズアルデヒドーN,N−ジフエニ
ルヒドラゾン1重量部と、ビスフェノールZポリヵーボ
ネート(三菱瓦斯化学社製、商品名pcz)1重量部と
、所定量のジクロルメタンとからなる電荷輸送層用塗布
液を調製し、該塗布液を上記電荷発生層上に塗布、乾燥
し、膜厚約20u’aの電荷輸送層を形成することによ
り、積層型の感光層を有する電子写真用感光体を作製し
た。
実施例2 実施例1のテルペン樹脂に代えて、水添テルペン樹脂(
安原油脂工業社製、商品名CLEALON  P−10
5)を用いた他は実施例1と同様にして積層型の感光層
を有する電子写真用感光体を作製した。
実施例3〜5 実施例1のクロロジアンプルーに代えて、NIN−ビス
(3.5−ジメチルフェニル)ペリレン−3.4,9.
10−テトラカルポキシルジイミド(BASF社製)を
用い、実施例1のテルペン樹脂に代えて、芳香族変性テ
ルペン樹脂(安原油脂工業社製、商品名YSレジンTo
−105)とビスフェノールZボリカーボネート(三菱
瓦斯化学社製、商品名pcz)とを以下に示す割合で用
いた他は実施例1と同様にして積層型の感光層を有する
電子写真用感光体を作製した。
実施例3 芳香族変性テルペン樹脂/ビスフェノール2ボリカーボ
ネート−100/O(重量比)実施例4 芳香族変性テルペン樹脂/ビスフェノール2ボリカーボ
ネート−10/90(重量比)実施例5 芳香族変性テルペン樹脂/ビスフェノールZボリカーボ
ネートー20/80 (.重量比)比較例1 実施例1のテルペン樹脂に代えて、酢酸ビニルー塩化ビ
ニル共重合体(積水化学社製、商品名工スレックC)を
用いた他は実施例1と同様にして積層型の感光層を有す
る電子写真用感光体を作製した。
比較例2 実施例1のテルペン樹脂に代えて、ビニルアクリル樹脂
(岐阜セラック製造所社製、商品名ESR−5H)を用
いた他は実施例1と同様にして積層型の感光層を有する
電子写真用感光体を作製した。
そして、上記実施例および比較例で得られた電子写真用
感光体の帯電特性、感光特性を調べるため、静電複写紙
試験装置(川口電機社製、SP一428型)を用いて−
6.OKVの条件でコロナ放電を行なうことにより、前
記各実施例および比較例の電子写真用感光体を負に帯電
させた。また各感光体の当初の表面電位vo(V)を測
定すると共に、0.92mWの白色ハロゲン,光を用い
て、感光体表面を露光し上記表面電位vOが172とな
るまでの時間を求め、半減露光量El/2(μJ / 
ctA )を算出した。さらには、露光後、0.39秒
経過後の表面電位を残留電位V r.p.(V)とした
また各実施例および比較例で得られた感光体における感
光層とアルミニウム基材との接着性を調べるため、前記
各実施例および比較例の感光体の感光層をクロスカット
して16個の碁盤目を形成し、粘着テープを密着させた
後、粘着テープを一端より瞬間的に引き離し、剥離しな
い碁盤目の数を計数し、接着性を評価した。
上記実施例および比較例で得られた各電子写真用感光体
の帯電特性、感光特性などの結果を第1表に示す。
(以下、余白) 第1表から明らかなように、比較例1の感光体は導電性
基材との接着性が十分でなく、比較例2の感光体は導電
性基材との接着性は良好であるが、残留電位が大きい。
これに対して、実施例1〜5の感光体は、いずれも感度
が高く残留電位が小さいだけでなく、導電性基材との接
着性にも優れていることが判明した。
実施例6 N,N−ビス(3.5−ジメチルフエニル)ペリレン−
3.4,9、10−テトラカルポキシルジイミド(BA
SF社製)8重量部と、エチル力ルバゾールアルデヒド
ージフェニルヒドラゾン100重量部と、樹脂100重
量部[テルペンフェノール共重合樹脂(安原油脂工業社
製、商品名YSポリスター#2000)/ビスフェノー
ルZポリカーボネート(三菱瓦斯社製、商品名PCZ)
−5/95 (重量比)コと、所定量のジクロルメタン
とをペイントシエーカにて分散して単層型感光層用分散
塗布液を調製し、該塗布液をアルミニウム基材上に塗布
、乾燥し、膜厚約18μmの単層型の感光層を形成する
ことにより、電子写真用感光体を作製した。
実施例7〜8および比較例3 テルペンフェノール共重合樹脂とビスフェノール2ポリ
カーボネートとを、第2表に示す割合で用いた他は実施
例6と同様にして単層型感光層を有する電子写真用感光
体を作製した。
比較例4 樹脂にビスフェノールAボリカーボネート(帝人化成社
製、商品名バンライト125OL)を用いた他は実施例
6と同様にして単層型の感光層を有する電子写真用感光
体を作製した。
上記実施例6〜8および比較例3〜4の電子写真用感光
体を正に帯電させたこと以外は実施例1と同様にして帯
電特性、感光特性および導電性基材との接着性を調べた
ところ、第2表に示す結果を得た。
第2表から明らかなように、比較例3〜4の感光体は導
電性基材との接着性が十分でない。これに対して実施例
6〜8の感光体は感度、残留電位が良好であるだけでな
く、導電性基材との接着性にも優れており、接着性が十
分でない比較例4の樹脂にテルペン系樹脂を少量添加す
ることにより著しく接着性が大きくなることが判明した
(以下、余白) 〈発明の効果〉 以上のように、本発明の電子写真用感光体によれば、感
光層がテルペン系樹脂を含有してなるため、導電性基材
との接着性に優れているとともに、長期に亘り繰返し使
用しても感度の低下や残留電位の増加がなく、高品質の
画像を形成することができるという効果がある。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、導電性基材上に感光層が形成された感光体において
    、 上記感光層がテルペン系樹脂を含有してなることを特徴
    とする電子写真用感光体。 2、感光層が複数の層からなり、該複数の層のうち少な
    くとも導電性基材と接する層にテルペン系樹脂を含有し
    てなる請求項1記載の電子写真用感光体。 3、感光体が導電性基材上に形成された電荷発生層とこ
    の電荷発生層上に形成された電荷輸送層とを有し、上記
    電荷発生層がテルペン系樹脂を含有してなり、電荷輸送
    層がポリカーボネートを含有してなる請求項1または2
    記載の電子写真用感光体。
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