JPH03163556A - 電子写真用感光体 - Google Patents

電子写真用感光体

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JPH03163556A
JPH03163556A JP30442689A JP30442689A JPH03163556A JP H03163556 A JPH03163556 A JP H03163556A JP 30442689 A JP30442689 A JP 30442689A JP 30442689 A JP30442689 A JP 30442689A JP H03163556 A JPH03163556 A JP H03163556A
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JP
Japan
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photosensitive layer
rosin
layer
polycarbonate
resin
Prior art date
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Application number
JP30442689A
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English (en)
Inventor
Yasuyuki Hanatani
花谷 靖之
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Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Original Assignee
Mita Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は複写機などの画像形戊装置に好適に使用される
電子写真用感光体に関する。
く従来の技術と発明が解決しようとする課題〉近年、カ
ールソンプロセスを利用した複写機などの画像形成装置
を用いて複写画像を形成することが広く行なわれている
。上記カールソンプロセスは、コロナ放電により感光体
を均一に帯電させる帯電工程と、帯電した感光体に原稿
像を露光し、原稿像に対応した静電潜像を形戊する露光
工程と、静電潜像をトナーを含有する現像剤で現像し、
トナー像を形成する現像工程と、トナー像を紙などの基
材に転写する転写工程と、基材に転写されたトナー像を
定着させる定着工程と、転写工程の後、感光体上に残留
するトナーを除去するクリーニング工程とを基本工程と
して含んでいる。カールソンプロセスにおいては、感光
体に、電気的、光学的、機械的負荷が繰返し作用するの
で゛、高品質〆画像を継続的に形成するためには、感光
体の感光層が、耐久性を有し上記作用により劣化しない
ことが必要とされる。
一方、上記画像形成装置における感光体には、材料の選
択幅が広く、生産性に優れ、機能設計の自由度が大きい
有機感光体が広く採用されているより詳細には、導電性
基材上に、前記露光工程での露光により電荷を発生させ
る電荷発生物質と、発生した電荷を輸送する電荷輸送物
質と、結着樹脂とを6有する単層型感光層や、電荷発生
機能と電荷輸送機能とを分離し、より一層感度を高める
ため、電荷発生物質および結着樹脂などからなる電荷発
生層と、電荷輸送物質および結着樹脂などからなる電荷
輸送層とが積層された積層型感光層が形成された電子写
真用感光体が提案されているまた上記結着樹脂としては
、ポリエステル、アクリル樹脂、酢酸ビニルー塩化ビニ
ル共重合体、ビニルアクリル樹脂、ポリカーボネートな
どが一般に使用されている。
上記結着樹脂、特にポリカーボネートは、耐摩耗性およ
び耐傷性などに優れるという利点があるものの、導電性
基材との接着性が十分でない。また、例えば、電荷発生
層上に電荷輸送層が積層された積層型感光層において、
導電性基材と接する電荷発生層用結着樹脂が酢酸ビニル
ー塩化ビニル共重合体、電荷輸送層用結着樹脂がポリカ
ーボネートである積層型感光層は、感度の点で優れてい
るものの、導電性基材との接着性が著しく劣る。
従って、このような感光層を備えた電子写真用感光体を
繰返し使用すると、導電性基材との接着性の低下に伴い
感光層の剥離が生じるおそれがあり、また感光特性や残
留電位などの電子写真特性も低下し、長期に亘り高品質
の画像を形成することが困難である。従って、電子写真
特性が良好な樹脂.であっても導電性基材との接着性が
十分でないため、電子写真感光体用樹脂としての使用が
制限される。
また感光層のうち導電性基材と接する層が上記ビニルア
クリル樹脂などを含有する感光体にあっては、導電性基
材との接着性が改良されるものの、感度が低下するだけ
でなく残留電位が高くなり、電子写真特性が十分でない
という問題がある。
さらに、感光層との接着性を高めるため、導電性基材と
感光層との間に、ポリビニルアルコール、アルコール可
溶性ナイロンなどの水溶性またはアルコール可溶性樹脂
などからなる下引き層が形成された電子写真用感光体が
提案されているが、このものは、環境温度依存性が大き
く、電子写真特性が大きく変化するという欠点がある。
すなわち、低湿度環境下では感度が低下し、残留電位が
大きくなる一方、高湿度環境下では帯電工程での表面電
位が著しく低下する。従って、上記下引き層を形成した
感光体にあっては、長期に亘り安定した複写画像を形成
することが困難である。
また導電性基材がアルミニウムで形成されている場合に
は、感光層との接着性を高めるためにアルミニウム表面
をアルマイト処理したり、シランカップリング剤でアル
ミニウム表面を化学処理する方法が採られるが、アルマ
イト処理やカップリング処理などの前処理を行うために
生産工程が増え、生産性が低下するという欠点がある。
上述のように、前記各種の樹脂を含有する感光層にあっ
ては、導電性基材との接着性および電子写真特性のいず
れか一方の特性が十分てなく、上記特性を同時に満足す
ることが困難であるという問題がある。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、導電性
基材との接着性に優れ、かつ長期に亘る繰返し使用によ
っても感度の低下や残留電位の増加がなく、高品質の画
像を形成することができ、しかも生産性に優れた電子写
真用感光体を提供することを目的とする。
く課題を解決するための手段および作用〉本発明の電子
写真用感光体は、導電性基材上に形成された感光層がロ
ジン系樹脂とポリカーボネートとからなる結着樹脂を用
いて形成されたことを特徴とする。
上記構成の電子写真用感光体によれば、感光層がロジン
系樹脂とボリカーボネートとからなる結着樹脂を用いて
形成されているため、ポリカーボネートに基づき良好な
電子写真特性や耐摩耗性が発揮されると共に、ロジン系
樹脂が感光層と導電性基材との接着性を向上させる動き
をする。
以下に、本発明を詳細に説明する。
本発明の電子写真用感光体は、導電性基材と、この導電
性基材に形成された感光層とを有している。上記導電性
基材としては、導電性を有するシート状やドラム状のい
ずれであってもよく、導電性を有する種々の材料、例え
ば、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、錫、白金、
金、銀、バナジウム、モリブデン、クロム、カドミウム
、チタン、ニッケル、パラジウム、インジウム、ステン
レス鋼、真鍮などの金属単体や、蒸着等の手段により上
記金属、酸化インジウム、酸化錫等の導電層が形成され
たプラスチック材料およびガラス等がある。
前記感光層は、主として電荷発生物質と電荷輸送物質と
結着樹脂(ロジン系樹脂およびポリカーボネート)とか
らなる。
感光層の形態は、電荷発生物質と電荷輸送物質とを含有
する単層型感光層;電荷発生物質を含有する電荷発生層
と電荷輸送物質を含有する電荷輸送層とが積層された積
層型感光層;上紀感光層の表面に表面保護層が形成され
た感光層のいずれであってもよい。また上記積層型感光
層は電荷発生層上に電荷輸送層が積層された形態のもの
や、これとは逆の形態に積層されていてもよい。
上記電荷発生物質としては、例えば、セレン、セレンー
テルル、アモルファスシリコン、ビリリウム塩、アゾ系
化合物、ジスアゾ系化合物、フタ口シアニン系化合物、
アンサンスロン系化合物、ペリレン系化合物、インジゴ
系化合物、トリフエニルメタン系化合物、スレン系化合
物、トルイジン系化合物、ピラゾリン系化合物、ペリレ
ン系化合物、キナクリドン系化合物、ピロロピロール系
化合物等が例示される。これらの電荷発生物質は、一種
または二種以上を混合して使用される。なお使用する電
荷発生物質は適宜選択することができるが、分光感度を
高めるには、例えば、α型、β型、γ型など、種々の結
晶型を有するアルミニウムフタロシアニン、銅フタロシ
アニン、中でもメタルフリーフタロシアニン、チタニル
フタロシアニンなどのフタロシアニン系化合物を使用す
るのが好ましい。
゛また電荷輸送物質としては、例えば、テトラシアノエ
チレン、2,4.7−トリニトロー9−フルオレノン等
のフルオレノン系化合物、2,4.8−トリニトロチオ
キサントン、ジニトロアントラセン等のニトロ化化合物
、無水コハク酸、無水マレイン酸、ジブロモ無水マレイ
ン酸、2.5一ジ(4−ジメチルアミノフエニル)−1
.3.4−オキサジアゾール等のオキサジアゾール系化
合物、9−(4−ジエチルアミノスチリル)アントラセ
ン等のスチリル系化合物、ポリビニル力ルバゾール等の
カルバゾール系化合物、1−フエニル−3−(p−ジメ
チルアミノフェニル)ビラゾリン等のビラゾリン系化合
物、4.4’ .4’一トリス(N,N−ジフェニルア
ミノ)トリフェニルアミン、4.4=−ビス[N−フェ
ニルーN一(3−メチルフエニル)アミノコジフェニル
などのアミン誘導体、1.1−ビス(4−ジエチルアミ
ノフェニル)−4.4−ジフェニル−1.3一ブタジエ
ンなどの共役不飽和化合物、4− (N,N−ジエチル
アミノ)ベンズアルデヒド N,  N一ジフエニルヒ
ドラゾンなどのヒドラゾン系化合物、インドール系化合
物、オキサゾール系化合物、イソオキサゾール系化合物
、チアゾール系化合物、チアジアゾール系化合物、イミ
ダゾール系化合物、ピラゾール系化合物、トリアゾール
系化合物等の含窒素環式化合物、縮合多環族化合物等が
例示される。これらの電荷輸送物質は一種または二種以
上を混合して使用される。
単層型または積層型の感光層はロジン系樹脂とポリカー
ボネートとからなる結着樹脂を用いて形成される。ロジ
ン系樹脂は、前記結着樹脂100重量部に対し30重量
部以下であればよく、0.5〜30重量部以内の範囲で
適宜設定される。
例えば、ロジン系樹脂の含有量は、好ましくは1〜15
重量部である。ロジン系樹脂の割合が0.5重量部未満
であると導電性基材との接着性が十分でなく、30重量
部を越えるとポリカーボネートとの相溶性および電子写
真特性が低下する。
上記口ジン系樹脂としては、ロジン、変性ロジン、ロジ
ンのグリセリン・エステル、ロジンのペンタエリスリト
ール●エステル、水添ロジン、完全水添ロジン、水添ロ
ジンのメチル●エステル、水添ロジンのトリエチレン・
グリコール・エステル、水添ロジンのグリセリン・エス
テル、水添ロジンのペンタエリスリトール・エステル、
完全水添ロジンのグリセリン・エステル、完全水添ロジ
ンのペンタエリスリトール・エステル、重合ロジン、重
合ロジンのグリセリン・エステル、重合口ジンのペンタ
エリスリトール・エステル、部分不均化口ジンのグリセ
リン・エステル、部分不均化ロジンのペンタエリスリト
ール・エステル、部分不均化口ジン変性樹脂、不均化ロ
ジンのグリセリン●エステル、不均化ロジンのペンタエ
リスリトール・エステル、重合ロジン変性樹脂、ロジン
変性グリセリンエステル、ロジン変性ペンタエリスリト
ール・エステル、ロジン変性マレイン酸樹脂ロジン変性
フェノール樹脂など各種のものが使用でき、一種または
二種以上を混合して使用される1なお、必要に応じて上
記ロジン系樹脂とポリカ一ボネートとに加えて、スチレ
ン系重合体、アクリル系重合体、スチレンーアクリル系
共重合体、ポリエチレン、エチレンーアクリル系共重合
体、塩素化ポリエチレン、ポリプロピレン、アイオノマ
ー等のオレフィン系重合体、ポリ塩化ビニル、塩化ビニ
ルー酢酸ビニル共重合体、ポリエステル、アルキド樹脂
、ボリアミド、ポリウレタン、エボキシ樹脂、ポリアリ
レート、ボリスルホン、ジアリルフタレート樹脂、シリ
コーン樹脂、ケトン樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、
ポリエーテル樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ペ
ンゾグアナミン樹脂、エボキシアクリレート、ウレタン
アクリレート、ポリエステルアクリレートなどの従来か
ら結着樹脂として使用される他の樹脂を添加してもよい
ロジン系樹脂とポリカーボネートとからなる結着樹脂を
用いて形成される感光層は湿度依存性が小さく、環境湿
度が変化しても感度、残留電位および表面電位の変化が
小さく安定した電子写真特性を示し、しかも導電性基材
との接着性も優れている。
上記感光層のうち感度が良好な積層型感光層などの機能
分離型感光層、中でも電荷発生層上に電荷輸送層が積層
された積層型感光層においては、上記ロジン系樹脂は、
特性に優れる他、電荷発生物質の分散安定性に優れてい
るために、電荷発生物質が均一に分散した感光層を形成
することができ、電子写真特性を高めることができる。
また上記ポリカーボネートは耐摩耗性、耐傷性、機械的
強度などの特性に優れ、種々のものが使用できるが、例
えば、下記一般式(1)で表される繰返単位を有するも
のが好ましい。
(式中、R’ 、R2 % R’JおよびR4は、同一
または異なって、水素原子、ハロゲン原子、低級アルキ
ル基、低級アルコキシ基を示す。R5は置換基を有して
いてもよいアルキレン基またはシクロアルキリデン基を
示す。1は正の整数を示す。.)上記RI  R2 、
R3およびR4におけるハロゲン原子としては、フッ素
、塩素、臭素、ヨウ素があげられ、低級アルキル基とし
ては、メチル、エチル、プロビル、イソブロビル、ブチ
ル、イソブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシ
ル基などの炭素数1〜6のアルキル基が例示される。
低級アルコキシ基としては、メトキシ、エトキシ、ブロ
ボキシ、イソプロボキシ、ブトキシ、インブトキシ、t
ert−ブトキシ、ペンチルオキシ、.ヘキシルオキシ
基などの炭素数1〜6のアルコキシ基が例示される。
前記置換基R5における置換基を有していてもよいアル
キレン基としては、メチレン、1−メチルメチレン、1
.1−ジメチルメチレン、1−エチルメチレン、1.1
−ジエチルメチレン、1一メチル−1−エチルメチレン
、1−プロピルメチレン、1−イソブロビルメチレン、
1−メチル−1−プロビルメチレン、1−メチル−1−
イソプロビルメチレン、1−メチル−1−プチルメチレ
ン、1.1−ジブチルメチレン、1−メチル−1一へプ
チルメチレン、1−フェニルメチレン、1−メチル−1
−フェニルメチレン、1−(4−イソプロビルフエニル
)メチレン、1−ナフチルメチレン、1−メチル−1−
ナフチルメチレン、エチレン基などが例示される。
シクロアルキリデン基としては、シクロヘキシリデン、
シクロドデシリデン基などが例示される。
上記アルキレン基、シクロアルキリデン基のうち、特に
1.1−ジメチルメチレン基、シクロヘキシリデン基が
好ましい。
上記ポリカーボネートは、種々のもの、例えば、重合度
50〜5000程度のものが使用し得る。
また感光層は、ターフエニル、ハロナフトキノン類、ア
セナフチレン、9− (N,N−ジフェニルヒドラジノ
)フルオレン、9−カルバゾリルイミノフルオレンなど
のフルオレン系化合物、酸化防止剤、紫外線吸収剤など
の劣化防止剤、可塑剤など、種々の添加剤を含有してい
てもよい。
単層型感光層における電荷発生物質と、電荷輸送物質と
、結着樹脂との使用割合は、特に限定されず、所望する
電子写真用感光体の特性等に応じて適宜選択することが
できるが、結着樹脂100重量部に対して電荷発生物質
2〜20重量部、特に3〜15重量部、電荷輸送物質4
0〜200重量部、特に50〜100重量部からなるも
のが好ましい。電荷発生物質および電荷輸送物質が上記
量よりも少ないと、感光体の感度が十分でないばかりか
、残留電位が大きくなる。また上記範囲を越えると感光
体の耐摩耗性等が十分でなくなる。
単層型感光層は、適宜の厚みを有していてもよいが、1
0〜50μ麿、特に15〜25μmの厚みを有するもの
が好ましい。
また積層型感光層の場合、電荷発生層における電荷発生
物質と結着樹脂との割合は適宜設定されるが、結着樹脂
100重量部に対して電荷発生物質5〜500重量部、
特に10〜250重量部からなるものが好ましい。電荷
発生物質が5重量部未満であると電荷発生能が小さく、
500重量部を越えると接着性が低下する等の問題があ
る。上記電荷発生層は、適宜の厚みを有していてもよい
が、0.01〜3μ量、特に0.1〜2μ厘程度の厚み
を有するものが好ましい。
また電荷輸送層における電荷輸送物質と結着樹脂との割
合は適宜設定することができるが、結着樹脂100重量
部に対して、電荷輸送物質10〜500重量部、特に2
5〜200重量部からなるものが好ましい。電荷輸送物
質が10重量部未満であると電荷輸送能が十分でなく、
500重量部を越えると電荷輸送層の機械的強度等が低
下する。
上記電荷輸送層は、適宜の厚みを有していてもよいが、
2〜100l!1、特に5〜30μ1程度の厚みを有す
るものが好ましい。
また導電性基材と感光層との間に両者の接着性をより向
上させるために下引き層を設けてもよい。
この下引き層は厚さが通常0.1〜5μ程度に形戊され
る。前記表面保護層を設ける場合は、通常膜厚0.1〜
10μ履、好ましくは0.2〜5μm程度に形成される
前記種々の形態の感光層は、各層に対応する、電荷発生
物質などの戊分を含有する塗布液を調製し、該塗布液を
導電性基材に塗布し、乾燥または硬化させることにより
形成することができる。
また上記塗布液の調製に際しては、塗布液中の樹脂等の
種類に応じて種々の有機溶剤、例えばメタノール、エタ
ノール、プロパノール、イソブロバノール、ブタノール
などのアルコール類、エチレングリコールモノメチルエ
ーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチ
レングリコールモノブロピルエーテル、エチレングリコ
ールモ.ノブチルエーテルなどのセロソルブ類、酢酸エ
チル、酢酸メチル等のエステル類、アセトン、メチルエ
チルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、n−ヘキ
サン、オクタン、シクロヘキサン等の脂肪族系炭化水素
、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、
ジクロロメタン、ジクロロエタン、四塩化炭素、クロロ
ベンゼン等のハロゲン化炭化水素、ジメチルエーテル、
ジエチルエーテノレ、テトラヒドロフラン、エチレング
リコーノレジメチルエーテル、エチレングリコールジエ
チルエー.テル、ジエチレングリコールジメチルエーテ
ル等のエーテル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルス
ルホキシドなどの種々の溶剤が例示され、一種または二
種以上を混合して用いられる。
また上記塗布液などを調製する際、分散性、塗工性等を
よくするため、界面活性剤、レベリング剤等を併用して
もよい。
また上記塗布液は、従来慣用の方法、例えば、ミキサ、
ボールミル,ペイントシェーカー、サンドミル、アトラ
イター、超音波分散器等を用いて調製することができる
本発明の電子写真用感光体は、感光層がロジン系樹脂と
ポリカーボネートとからなる結着樹脂を用いて形成され
るために、導電性基材との接着性に優れているとともに
、長期に亘り繰返し使用しても感度の低下や残留電位の
増加がなく、高品質の画像を形成することができる。従
って、本発明の電子写真用感光体は、複写機、レーザビ
ームプリンターなどで使用される感光体として有用であ
る。
く実施例〉 以下、実施例に基づき本発明をより詳細に説明する。
実施例1 ジブロモアンサンスロン(IC1社製)8重量部と、1
,1−ジフエニル−4.4 (P−ジエチルアミノフエ
ニル)−1.3−ブタジエン100重量部と、結着樹脂
100重量部[水添ロジングリセリンエステル(ハーキ
ュリーズ社製、商品名ステペライトエステル10)/ビ
スフェノールAポリカーボネート(帝人化成社製、商品
名パンライト125OL)−5/95 (重量比)]と
、所定量のジクロルメタンとをペイントシエーカにて分
散して単層型感光層用分散塗布液を調製し、該塗布液を
アルミニウム基材上に塗布、乾燥し、膜厚約18μmの
単層型感光層を形成することにより、電子写真用感光体
を作製した。
実施例2〜3および比較例1〜2 水添ロジングリセリンエステルとビスフエノールAポリ
カーボネートとを第1表に示す割合で用いた他は実施例
1と同様にして単層型感光層を有する電子写真用感光体
を作製した。
実施例4〜6および比較例3〜4 ジブロモアンサンスロン(.IC1社製)8重量部と、
1,1−ジフエニル−4.4 (P−ジエチルアミノフ
エニル)−1.3−ブタジエン100重量部と、結着樹
脂100重量部[ロジン変性グリセリンエステル(播磨
化戊社製、商品名ハリエスターS)/ビスフェノールZ
ボリカーボネート(三菱瓦斯化学社製、商品名PCZ)
−0.5/99.5(!’量比)コとを第1表に示す割
合で用いた他は実施例1と同様にして単層型感光層を有
する電子写真用感光体を作製した。
そして、上記実施例および比較例で得られた電子写真用
感光体の帯電特性、”感光特性を調べるため、静電複写
紙試験装置(川口電機社製、SP一428型)を用いて
+6.0KVの条件でコロナ放電を行なうことにより、
前記各実施例および比較例の電子写真用感光体を正に帯
電させた。また各感光体の当初の表面電位VOmを測定
すると共に、0.92mWの白色ハロゲン光を用いて、
感光体表面を露光し上記表面電位VOが1/2となるま
での時間を求め、半減露光量El/2(μJ / c{
 )を算出した。さらには、露光後、0.39秒経過後
の表面電位を残留電位V r.p.(V)とした。
また各実施例および比較例で得られた感光体における感
光層とアルミニウム基材との接着性を調べるため、前記
各実施例および比較例の感光体の感光層をクロスカット
して16個の碁盤目を形威し、粘着テープを密着させた
後、粘着テープを一端より瞬間的に引き離し、剥離しな
い碁盤目の数を計数し、接着性を評価した。
上記実施例および比較例で得られた各電子写真用感光体
の帯電特性、感光特性などの結果を第1表に示す。
(以下、余白) 第1表から明らかなように、比較例1〜4の感光体は導
電性基材との接着性が十分でなく、感度が悪く、残留電
位も大きい。これに対して、実施例1〜6の感光体は、
比較例1〜4の感光体よりも感度が高く残留電位が小さ
いだけでなく、導電性基材との接着性にも優れている。
このことより、耐摩耗性、耐傷性、機械的強度などの特
性に優れるが導電性基材との接着性が十分でないポリカ
ーボネートにロジン系樹脂を少量添加すると接着性が著
しく向上することが判明した。
実施例7 ・クロロジアンプル−(日本感光色素社製)2重量部と
、結着樹脂1重量部[重合ロジン(ハーキュリーズ社製
、商品名ボリペール)/ビスフェノールZボリカーボネ
ート(三菱瓦斯化学社製、商品名PCZ)−10/90
 (重量比)]と、所定量のテトラヒドロフランとから
なる電荷発生層用分散塗布液を調製し、該塗布液をアル
ミニウム基材上に塗布、乾燥し、膜厚約0.5μ厘の電
荷発生層を形戊した。次いで、4− (N.N−ジエチ
ルアミノ)ペンズアルデヒドーN,N−ジフエニルヒド
ラゾン1重量部と、ビスフェノールZボリヵーボネート
(三菱瓦斯化学社製、商品名PCZ)1重量部と、所定
量のジクロルメタンとからなる電荷輸送層用分散塗布液
を調製し、該塗布液を上記電荷発生層上に塗布、乾燥し
、膜厚約20μmの電荷輸送層を形成することにより、
電子写真用感光体を作製した。
実施例8 重合ロジンとビ・スフェノールZボリヵーボネートとを
重量比−20/80 (重合ロジン/ビスフェノール2
ボリカーボネート)の割合で用いた他は実施例7と同様
にして積層型感光層を有する電子写真用感光体を作製し
た。
比較例5 実施例7の結着樹脂1重量部[M合口ジン/ビスフェノ
ールZポリカーボネート(重量比)]に代えて、塩化ビ
ニルー酢酸ビニル共重合体(積水化学社製、商品名工ス
レックC)1重量部を用い、上記実施例7と同様にして
積層型感光層を有する電子写真用感光体を作製した。
比較例6 実施例7の結着樹脂1重量部[重合ロジン/ビスフェノ
ールZポリカーボネート(重量比)]に代えて、ビニル
アクリル樹脂(岐阜セラック製造所社製、商品名ESR
−5H)1重量部を用い、上記実施例7と同様にして積
層型感光層を有する電子写真用感光体を作製した。
そして、上記実施例5〜6および比較例7〜8の電子写
真用感光体を負に帯電させたこと以外は実施例1と同様
にして帯電特性、感光特性および導電性基材との接着性
を調べたところ、第2表に示す結果を得た。
(以下、余白) 第2表から明らかなように、比較例5の感光体は感度が
高く、残留電位が小さいものの、導電性基材との接着性
が十分でなく、比較例6の感光体は導電性基材との接着
性が良好であるものの、感度が悪く、残留電位も大きい
。これに対して、実施例7〜8の感光体は感度が高く残
留電位が小さいだけでなく、導電性基材との接着性にも
優れている。
く発明の効果〉 以上のように、本発明の電子写真用感光体によれば、感
光層がロジン系樹脂とポリカーボネートとからなる結着
樹脂からなるため、導電性基材との接着性に優れている
とともに、長期に亘り繰返し使用しても感度の低下や残
留電位の増加がなく、高品質の画像を形成することがで
きるという効果がある。
(以下、余白)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、導電性基材上に感光層が形成された感光体において
    、 上記感光層がロジン系樹脂とポリカーボネートとからな
    る結着樹脂を用いて形成されたものであることを特徴と
    する電子写真用感光体。 2、上記ロジン系樹脂の含有量が結着樹脂100重量部
    に対し30重量部以下である請求項1記載の電子写真用
    感光体。 3、上記感光層が複数の層からなり、該複数の層のうち
    少なくとも上記導電性基材と接する層がロジン系樹脂と
    ポリカーボネートとからなる結着樹脂で形成されている
    請求項1または2記載の電子写真用感光体。
JP30442689A 1989-11-22 1989-11-22 電子写真用感光体 Pending JPH03163556A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019003138A (ja) * 2017-06-19 2019-01-10 三菱ケミカル株式会社 電子写真感光体、電子写真カートリッジ、及び画像形成装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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