JP2554681B2 - 電子写真用感光体 - Google Patents

電子写真用感光体

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JP2554681B2 JP62301859A JP30185987A JP2554681B2 JP 2554681 B2 JP2554681 B2 JP 2554681B2 JP 62301859 A JP62301859 A JP 62301859A JP 30185987 A JP30185987 A JP 30185987A JP 2554681 B2 JP2554681 B2 JP 2554681B2
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、複写機などの画像形成装置において好適に
使用される電子写真用感光体に関する。
<従来の技術と発明が解決しようとする問題点> 近年、複写機などの画像形成装置における電子写真用
感光体として、機能設計の自由度が大きな感光体、中で
も光照射により電荷を発生する電荷発生材料と、発生し
た電荷を輸送する電荷輸送材料とを含有する感光層、例
えば、電荷発生材料と電荷輸送材料と決着樹脂とを含有
する単層型感光層や、上記電荷発生材料を含有する電荷
発生層と、電荷輸送材料と決着樹脂とを含有する電荷輸
送層とが積層された積層型感光層を備えた機能分離型電
子写真用感光体が提案されている。
また、電子写真用感光体を用いて複写画像を形成する
場合、カールソンプロセスが広く利用されている。この
カールソンプロセスは、コロナ放電により感光体を均一
に帯電させる帯電工程と、帯電した感光体に原稿像を露
光し、原稿像に対応した静電潜像を形成する露光工程
と、静電潜像をトナーを含有する現像剤で現像し、トナ
ー像を形成する現像工程と、トナー像を紙などの基材に
転写する転写工程と、基材に転写されたトナー像を定着
させる定着工程と、転写工程の後、感光体上に残留する
トナーを除去するクリーニング工程とを基本工程として
含んでおり、上記カールソンプロセスにおいて高品質の
画像を形成するには、電子写真用感光体が、帯電特性お
よび感光特性に優れるとともに露光後の残留電位が低い
ことが要求される。
一方、上記機能分離型電子写真用感光体においては、
電荷発生材料および電荷輸送材料の特性が感光体の電気
的特性、感光特性に大きく影響し、上記各材料の特性が
十分でないと、感光体の電気的特性および感光特性が低
下し、複写画像の品質が低下する。
上記の点に鑑み、電荷輸送材料としてベンジジン誘導
体、例えば、4,4′−ビス[N−フェニル−N−(3−
メチルフェニル)アミノ]ジフェニル、4,4′−ビス
[N,N−ジ(4−メチルフェニル)アミノ]−2,2′−ジ
メチルジフェニル、4,4′−ビス[N,N−ジ(4−メチル
フェニル)アミノ]−3,3′−ジメチルジフェニル等が
提案されている(特開昭57−144558号公報、特開昭61−
62038号公報、米国特許第4047948号明細書、米国特許第
4536457号明細書、特開昭61−124949公報、特開昭61−1
34354公報、特開昭61−134355公報、特開昭62−112164
公報参照)。
上記ベンジジン誘導体を含有する感光層を備えた感光
体は、他の電荷輸送材料を含有する感光体と比較して、
一般に電気的特性および感光特性に優れている。
しかしながら、上記ベンジジン誘導体は、結着樹脂と
の相溶性が十分でなく、しかも電子供与性が小さく、電
荷輸送機能が未だ十分でないためか、感光体を構成した
とき、帯電特性およびか感度が未だ十分でなく、残留電
位が大きいという問題がある。
<発明の目的> 本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、結
着樹脂との相溶性、帯電特性および感光特性に優れ、し
かも残留電位が小さな電子写真用感光体を提供すること
を目的とする。
<問題点を解決するための手段および作用> 上記目的を達成するため、本発明の電子写真用感光体
は、導電性基材上に感光層が形成された感光体におい
て、上記感光層が下記一般式(1)で表される化合物を
含有することを特徴とする。
(式中、R1、R2、R3、R4、R5およびR6は、同一または異
なって、水素原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基
またはハロゲン原子を示す。l、m、nおよびoは1〜
5の整数を示し、pおよびqは1を示す。但し、R1
R2、R3およびR4は同時に水素原子でないものとし、水素
原子でないR1、R2、R3、およびR4のl、m、nおよびo
は、少なくとも1つが3〜5であるものとする。) 以下に、本発明を詳細に説明する。
本発明の電子写真用感光体は、誘導性基材上に上記一
般式(1)で表される化合物を含有する感光層が形成さ
れている。
上記誘電性基材は、シート状やドラム状のいずれであ
ってもよく、基材自体が導電性を有するか、基材の表面
が導電性を有し、使用に際し十分な機械的強度を有する
ものが好ましい。上記導電性基材としては、導電性を有
する種々の材料が使用でき、例えば、アルミニウム、
銅、錫、白金、金、銀、バナジウム、モリブデン、クロ
ム、カドミウム、チタン、ニッケル、パラジウム、イン
ジウム、ステンレス鋼、真鍮などの金属単体や、上記金
属が蒸着または積層されたプラスチック材料、ヨウ化ア
ルミニウム、酸化錫、酸化インジウム等で被覆されたガ
ラス等が例示される。上記導電性基材のうち、アルマイ
ト処理されていてもよいアルミニウムが好ましい。
上記感光層に含有される一般式(1)で表される化合
物において、低級アルキル基としては、メチル、エチ
ル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、te
rt−ブチル、ペンチル、ヘキシル基などの炭素数1〜6
のアルキル基が例示される。上記低級アルキル基のう
ち、炭素数1〜4のアルキル基が好ましい。
また、低級アルコキシ基としては、メトキシ、エトキ
シ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブト
キシ、tert−ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキ
シ基などの炭素数1〜6のアルコキシ基が例示される。
上記低級アルコキシ基のうち、炭素数1〜4のアルコキ
シ基が好ましい。
また、ハロゲン原子としては、フッ素、塩素、臭素お
よびヨウ素が挙げられる。
なお、置換基R1、R2、R3、R4、R5およびR6は、ベンゼ
ン環またはビフェニル骨格の適宜の位置に置換してもよ
い。
上記一般式(1)で表されるベンジジン誘導体のう
ち、好ましい化合物としては、例えば、下表に示される
化合物が例示される。
上記ベンジジン誘導体は一種または二種以上混合して
用いられる。なお、上記ベンジジン誘導体は、分子の対
称性がよく、光照射により異性化反応などが生じず、光
安定性に優れているだけでなく、結着樹脂との相溶性に
優れ、ドリフト移動度が大きく、しかもドリフト移動度
に関する電界強度依存性が小さい。従って、上記ベンジ
ジン誘導体を含有する感光層を備えた電子写真用感光体
は、帯電性がよく、高感度で残留電位が小さく、カブリ
のない高品質の画像が得られる。
なお、上記一般式(1)で表される化合物は、種々の
方法、例えば、下記一般式(2)で表される化合物と、
一般式(3)〜(6)で表される化合物とを同時または
順次反応させることにより製造することができる。
(式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、l、m、n、o、p
およびqは前記に同じ。Xはヨウ素などのハロゲン原子
を示す。) 上記一般式(2)で表される化合物と一般式(3)〜
(6)で表される化合物との反応は、通常有機溶媒中で
行われ、溶媒としてはこの反応に悪影響を及ぼさない溶
媒であればいずれの溶媒も使用でき、例えば、ニトロベ
ンゼン、ジクロロベンゼン、キノリン、N,N−ジメチル
ホルムアミド、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホ
キシドなどの有機溶媒が例示される。該反応は、通常、
銅粉、酸化銅、ハロゲン化銅などの触媒、水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウムなどの塩基
性物質の存在下、150〜250℃の温度で行なわれる。
また、一般式(1)で表される化合物において、置換
基R1、R2、R3およびR4の置換位置などが制御されている
化合物は、例えば、下記一般式(7)で表される化合物
と一般式(3)(5)で表される化合物との反応により
一般式(8)で表される化合物を得た後、次いで、一般
式(8)で表される化合物を加水分解して脱アシル化
し、一般式(9)で表される化合物を得た後、さらに一
般式(4)(6)で表される化合物と反応させることに
より製造することができる。
(式中、R7およびR8は低級アルキル基を示し、R1、R2
R3、R4、R5、R6、l、m、n、o、p、qおよびXは前
記に同じ。) 上記一般式(7)で表される化合物と一般式(3)
(5)で表される化合物との反応は、前記一般式(2)
で表される化合物と一般式(3)〜(6)で表される化
合物との反応と同様にして行なうことができる。一般式
(8)で表される化合物の脱アシル化反応は、塩基性触
媒の存在下、常法により行なうことができる。また、上
記一般式(9)で表される化合物と一般式(4)(6)
で表される化合物との反応は、前記一般式(2)で表さ
れる化合物と一般式(3)〜(6)で表される化合物と
の反応と同様に行なうことができる。
なお、前記一般式(1)で表される化合物において、
置換基R1、R2、R3、R4、R5およびR6がハロゲン原子であ
る化合物は、上記反応の後、反応生成物をハロゲン化す
ることにより製造してもよい。
反応終了後、反応混合物を濃縮し、精製することな
く、または再結晶、溶媒抽出、カラムクロマドグラフィ
ー等の慣用の手段で容易に分離精製することができる。
なお、前記のように一般式(1)で表される化合物
は、電荷の輸送性に優れ、高感度で残留電位が小さな感
光体が得られるが、必要に応じて、帯電特性、感光特性
などを阻害しない範囲で、他の電荷輸送材料と併用して
もよい。上記他の電荷輸送材料としては、例えば、テト
ラシアノエチレン、2,4,7−トリニトロ−9−フルオレ
ノン等のフルオレノン系化合物、2,4,8−トリニトロチ
オキサントン、ジニトロアントラセン等のニトロ化化合
物、無水コハク酸、無水マレイン酸、ジブロモ無水マレ
イン酸、2,5−ジ(4−ジメチルアミノフェニル)−1,
3,4−オキサジアゾール等のオキサジアゾール系化合
物、9−(4−ジエチルアミノスチリム)アントラセン
等のスチリル系化合物、ポリビニルカルバゾール等のカ
ルバゾール系化合物、1−フェニル−3−(p−ジメチ
ルアミノフェニル)ピラゾリン等のピラゾリン系化合
物、4,4′,4″−トリス(4−ジエチルアミノフェニ
ル)トリフェニルアミンなどのアミン誘導体、1,1−ジ
フェニル−4,4−ビス(4−ジメチルアミノフェニル)
−1,3−ブタジエンなどの共役系化合物、4−(N,N−ジ
エチルアミノ)ベンズアルデヒド N,N−ジフェニルヒ
ドラゾンなどのヒドラゾン系化合物、インドール系化合
物、オキサゾール系化合物、イソオキサゾール系化合
物、チアゾール系化合物、チアジアゾール系化合物、イ
ミダゾール系化合物、ピラソール系化合物、トリアゾー
ル系化合物等の含窒素環式化合物、縮合多環族化合物等
が例示される。なお、前記電荷輸送材料としての光導電
性ポリマー、例えば、ポリ−N−ビニルカルバゾール等
は結直樹脂として使用してもよい。
前記一般式(1)で表される化合物を含有する感光層
としては、電荷発生材料と上記一般式(1)の化合物と
結着樹脂とを含有する単層型感光層や、少なくとも電荷
発生材料を含有する電荷発生層と、上記一般式(1)で
表される化合物と結着樹脂とを含有する電荷輸送層とが
積層された積層型感光層のいずれであってもよい。ま
た、上記積層型感光層は、電荷発生層上に電荷輸送層が
形成されていたり、これとは逆に電荷輸送層上に電荷発
生層が形成されていてもよい。
上記電荷発生材料としては、例えば、セレン、セルン
−テルル、アモルファスシリコン、ピリリウム塩、アゾ
系化合物、ジスアゾ系化合物、フタロシアニン系化合
物、アンサンスロン系化合物、ペリレン系化合物、イン
ジゴ系化合物、トリフェニルメタン系化合物、スレン系
化合物、トルイジン系化合物、ピラゾリン系化合物、キ
ナクリドン系化合物等が例示される。上記電荷発生材料
は、一種または二種以上使用される。
なお、上記電荷発生材料は、適宜選択することができ
るが、分光感度を高めるため、フタロシアニン系化合
物、倒えば、α型、β型、γ型など、種々の結晶型を有
するアルミニウムフタロシアニン、銅フタロシアニン、
バナジルフタロシアニン、中でもメタルフリーフタロシ
アニンおよび/またはチタニルフタロシアニンを少なく
とも含有するものが好ましい。上記フタロシアニン系化
合物は、適宜の粒径を有していてもよいが、平均粒径0.
1μm以下のものが好ましい。メタルフリーフタロシア
ニンの平均粒径が0.1μmを越えると感光体の感度が低
下する。
また、上記結着樹脂としては、種々のもの、例えば、
スチレン系重合体、アクリル系重合体、スチレン−アク
リル系共重合体、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル
共重合体、塩素化ポリエチレン、ポリプロピレン、アイ
オノマー等のオレフィン系重合体、ポリ塩化ビニル、塩
化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリエステル、アルキ
ッド樹脂、ポリアミド、ポリイレタン、エポキシ樹脂、
ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリスルホン、ジ
アリルフタレート樹脂、シリコーン樹脂、ケトン樹脂、
ポリビニルブチラール樹脂、ポリエーテル樹脂、フェノ
ール樹脂や、エポキシアクリレート等の光硬化型樹脂
等、各種の重合体が例示される。上記結着樹脂は一種ま
たは二種以上用いられる。
また、感光層は、ターフェニル、ハロナフトキノン
類、アセナフチレン等、従来公知の増感剤、9−(N,N
−ジフェニルヒドラジノ)フルオレン、9−カルバゾリ
ルイミノフルオレンなどのフルオレン系化合物、可塑
剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤などの劣化防止剤等、種
々の添加剤を含有していてもよい。
前記単層型感光層における電荷発生材料と一般式
(1)で表される化合物と結着樹脂との使用割合は、特
に限定されず、所望する電子写真用感光体の特性等に応
じて適宜選択することができるが、結着樹脂100重量部
に対して電荷発生材料2〜20重量部、特に3〜15重量
部、一般式(1)で表される化合物40〜200重量部、特
に50〜100重量部からなるものが好ましい。電荷発生材
料および一般式(1)で表される化合物が上記量よりも
少ないと、感光体の感度が十分でないばかりか、残留電
位が大きくなる。また上記範囲を越えると感光体の耐摩
耗性等が十分でなくなる。
単層型感光層は、適宜の厚みを有していてもよいが、
10〜50μm、特に15〜25μmの厚みを有するものが好ま
しい。
また、積層型感光層における電荷発生層は、前記電荷
発生材料からなる蒸着膜、スパッタリング膜などで形成
されていてもよく、電荷発生層が結着樹脂とともに形成
されている場合、電荷発生層における電荷発生材料と結
着樹脂との割合は適宜設定することができるが、結着樹
脂100重量部に対して電荷発生材料5〜5000重量部、特
に10〜2500重量部からなるものが好ましい。電荷発生材
料が5重量部未満であると電荷発生能が小さく、5000重
量部を越えると密着性が低下する等の問題がある。上記
電荷発生層は、適宜の厚みを有していてもよいが、0.01
〜30μm、特に0.1〜20μm程度の厚みを有するものが
好ましい。
また、電荷輸送層における一般式(1)で表される化
合物と結着樹脂との割合は適宜設定することができる
が、結着樹脂100重量部に対して、一般式(1)で表さ
れる化合物10〜500重量部、特に25〜200重量部からなる
ものが好ましい。一般式(1)で表される化合物が、10
重量部未満であると電荷輸送能が十分でなく、500重量
部を越えると電荷輸送層の機械的強度等が低下する。上
記電荷輸送層は、適宜の厚みを有していてもよいが、2
〜100μm、特に5〜30μm程度の厚みを有するものが
好ましい。
また、前記電荷発生層は、電荷発生材料とともに電荷
輸送材料を含有していてもよく、この場合、電荷発生層
における電荷発生材料と電荷輸送材料と結着樹脂との割
合は適宜設定されるが、前記単層感光層における電荷発
生材料と電荷輸送材料と結着樹脂と同様の割合で構成さ
れたものが好ましい。また、上記のような割合からなる
電荷発生層は、適宜の厚みに形成されるか、通常、0.1
〜50μm程度に形成される。
上記単層型感光層は、電荷発生材料と一般式(1)で
表される化合物と結着樹脂などを含有する感光層用分散
液を調製し、該分散液を前記導電性基材に塗布し、乾燥
または硬化させるとにより形成することができる。ま
た、積層型感光層は、電荷発生材料と結着樹脂などを含
有する電荷発生層用分散液と、前記一般式(1)で表さ
れる化合物と結着樹脂などを含有する電荷輸送層用塗布
液をそれぞれ調製し、導電性基材に順次塗布し、乾燥ま
たは硬化させることにより形成することができる。
また、上記分散液などの調製に際しては、使用される
結着樹脂等の種類に応じて種々の有機溶剤を使用するこ
とができる。上記溶剤とては、n−ヘキサン、オクタ
ン、シクロヘキサン等を脂肪族系炭化水素、ベンゼン、
トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、ジクロロメタ
ン、ジクロロエタン、四塩化炭素、クロロベンゼン等の
ハロゲン化炭化水素、ジメチルエーテル、ジエチルエー
テル、テトラヒドロフラン、エチレングリコールジメチ
ルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、ジ
エチレングリコールジメチルエーテル等のエーテル類、
アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等の
ケトン類、酢酸エチル、酢酸メチル等のエステル類、ジ
メチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等、種々の
溶剤が例示され、一種または二種以上混合して用いられ
る。なお、上記分散液などを調製する際、分散性、塗工
性等をよくするため、界面活性剤、レベリング剤等を併
用してもよい。
また、上記分散液などは、従来慣用の方法、例えば、
ミキサ、ボールミル、ペイントシェーカー、サンドミ
ル、アトライター、超音波分散器等を用いて調製するこ
とができ、得られた分散液などを前記導電性基材に塗布
し、加熱して溶剤を除去することにより、本発明の電子
写真用感光体を得ることができる。
なお、前記導電性基材と感光層との密着性を高めるた
め、導電性基材と感光層との間に下引き層を形成しても
よい。該下引き層は、天然または合成高分子を含有する
溶液を塗布し、乾燥後の膜厚が0.01〜1μm程度になる
ように形成される。また、導電性基材と感光層との密着
性を高めるため、導電性基材は、シランカップリング
剤、チタンカップリング剤などの表面処理剤で処理され
ていてもよい。さらには、前記感光層を保護するため、
感光層上に表面保護層を形成してもよい。前記表面保護
層は、前記種々の結着樹脂や、該結着樹脂と劣化防止剤
等の添加剤との混合液を通常、乾燥後の膜厚0.1〜10μ
m、好ましくは0.2〜5μm程度に塗布することにより
形成される。
本発明の電子写真用感光体は、感光層が、前記一般式
(1)で表される化合物を含有しているため、光安定性
に優れると共に、感度および表面電位が高く、しかも残
留電位が小さい。従って、本発明の電子写真用感光体
は、複写機、レーザービームプリンターなどで使用され
る感光体として有用である。
<実施例> 以下に、実施例に基づき、本発明をより詳細に説明す
る。
下記の電荷発生材料と、前記表中に示された化合物と
を用い、積層型感光層を有する電子写真用感光体と、単
層型電子写真用感光体とを以下のようにして作製した。
なお、上記電荷発生材料としては、下記のものを使用
し、表1および2中、略号で示した。
クロロジアンブルー(A): ビス[2−ヒドロキシ−3−(N−フェニル)ナフタレ
ンカルボキサミド−1−アゾ]−3,3′−ジクロロジフ
ェニル ペリレン(B): N,N′−ジメチルペリレン−3,4,9,10−テトラカルボキ
シジイミド フタロシアニン(C): チタニルフタロシアニン ジブロモアンサンスロン(D): スクアリリウム(E): 実施例1〜20 積層型感光層を有する電子写真用感光体 上記電荷発生材料2重量部、塩化ビニル−酢酸ビニル
共重合体(積水化学工業社製、商品名エスレックC)1
重量部およびテトラヒドロフラン10.7重量部からなる電
荷発生層用塗布液を調整し、得られら塗布液をアルミニ
ウムシート上に塗布し、100℃の温度で30分間加熱する
ことにより、膜厚約0.5μmの電荷発生層を形成した。
次いで、前記表に示された化合物No.のうち表1に示
される化合物No.を電荷輸送材料として用い、電荷輸送
層を形成した。すなわち、表1に示される化合物8重量
部、ビスフェノールZ型ポリカーボネート(三菱瓦斯化
学社製、商品名PCZ)10重量部およびベンゼン90重量部
を混合溶解し、電荷輸送層用塗布液を調整するととも
に、前記電荷発生層上に塗布し、加熱乾燥することによ
り、膜厚約25μmの電荷輸送層を形成し、積層型感光層
を有する電子写真用感光体を作製した。
比較例1〜3 実施例1〜20の電荷輸送材料に代えて、4,4′−ビス
[N−フェニル−N−(3−メチルフェニル)アミノ]
ジフェニル(比較例1)、4,4′−ビス[N,N−ジー(4
−メチルフェニル)アミノ]−2,2′−ジメチルジフェ
ニル(比較例2)、4,4′−ビス[N,N−ジ(4−メチル
フェニル)アミノ]−3,3′−ジメチルジフェニル(比
較例3)を用い、上記実施例1〜20と同様にして、積層
型感光層を有する電子写真用感光体を作製した。
実施例21〜40 単層型感光層を有する電子写真用感光体 上記電荷発生材料1重量部、表2に示す化合物10重量
部、ビスフェノールA型ポリカーボネート(帝人化成社
製、商品名パンライトL−1225)10重量部およびテトラ
ヒドロフラン99重量部からなる単層型感光層用塗布液を
調整し、アルミニウムシート上に塗布し、100℃の温度
で30分間加熱することにより、膜厚約25μmの単層型感
光層を有する電子写真用感光体を作製した。
比較例4〜6 上記実施例21〜40の電荷輸送材料に代えて、比較例1
〜3電化輸送材料を用いて、前記実施例21〜40と同様に
して単層型感光層を有する電子写真用感光体を作製し
た。
そして、上記実施例および比較例で得られた電子写真
用感光体の帯電特性、感光特性を調べるため、静電複写
紙試験装置(川口電機社製、SP−428型)を用いて、積
層型感光層を有する感光体では−6.0KV、単層型感光層
を有する感光体では+6.0KVの条件でコロナ放電を行な
うことにより、前記各実施例および比較例の電子写真用
感光体を負または正に帯電させた。また、各感光体の初
期表面電位Vs.p(V)を測定すると共に、10ルックスの
タングステンランプを用いて、感光体表面を露光し、上
記表面電位Vs.pが1/2となるまでの時間を求め、半減露
光量E1/2(Lux.・sec.)を算出した。さらには、露光
後、0.15秒経過後の表面電位を残留電位Vr.p.(V)と
した。
上記実施例および比較例で得られた各電子写真用感光
体の帯電特性、感光特性などの結果を表1および2に示
す。
表1および2に示すように、比較例の積層型または単
層型感光層を有する電子写真用感光体は、いずれも感度
が小さく、残留電位が高いことが判明した。これに対し
て、実施例の電子写真用感光体は、いずれも感度が大き
く、残留電位が低いことが判明した。
<発明の効果> 以上のように、本発明の電子写真用感光体によれば、
感光層が、前記一般式(1)で表される化合物を含有し
ているため、感度が高く、しかも残留電位が小さいとい
う特有の効果を奏する。
フロントページの続き (72)発明者 木元 恵三 大阪府大阪市東区玉造1丁目2番28号 三田工業株式会社内 (72)発明者 西川 浩次 大阪府大阪市東区玉造1丁目2番28号 三田工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−132955(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導電性基材上に感光層が形成された感光体
    において、上記感光層が下記一般式(1)で表される化
    合物を含有することを特徴とする電子写真用感光体。 (式中、R1、R2、R3、R4、R5、およびR6は、同一または
    異なって、水素原子、低級アルキル基、低級アルコキシ
    基またはハロゲン原子を示す。l、m、nおよびoは1
    〜5の整数を示し、pおよびqは1を示す。但し、R1
    R2、R3およびR4は同時に水素原子でないものとし、水素
    原子でないR1、R2、R3およびR4のl、m、nおよびo
    は、少なくとも1つが3〜5であるものとする。)
  2. 【請求項2】R1、R2、R3、R4、R5およびR6が、同一また
    は異なって、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭
    素数1〜4のアルコキシ基またはハロゲン原子である上
    記特許請求の範囲第1項記載の電子写真用感光体。
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