JPH01131237A - 導電性有機重合体組成物の製造方法 - Google Patents

導電性有機重合体組成物の製造方法

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JPH01131237A
JPH01131237A JP20765887A JP20765887A JPH01131237A JP H01131237 A JPH01131237 A JP H01131237A JP 20765887 A JP20765887 A JP 20765887A JP 20765887 A JP20765887 A JP 20765887A JP H01131237 A JPH01131237 A JP H01131237A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 覆束上生肌里分立 本発明は、導電性有機重合体の製造方法に関し、詳しく
は、アニリン又はその誘導体の酸化重合により得られる
導電性有機重合体であって、選定された電解質イオンの
みをドーパントとして有する導電性有機重合体を製造す
る方法に関する。
丈米公及歪 アニリン、その誘導体又はこれらの塩を酸化剤を含む酸
化液中にて化学酸化重合して、ドーパントとしての電子
受容体を含み、電導度が10−’S/ 0m以上である
導電性有機重合体を製造する方法は既に知られており、
更に、かかる化学酸化重合による導電性有機重合体の製
造において、標準水素電極を基準とする還元半電池反応
における起電力として定められる標準電極電位が0.6
v以上である酸化剤が特に好適に用いられることも、既
に特開昭’61−258831号公軸に記載されている
他方、一般に、導電性有機重合体の用途として、近年、
例えば、プラスチック・バッテリー、エレクトロクロミ
ック・デイスプレィ等が提案されている。これらは、導
電性有機重合体のドーパントである電解質イオンが重合
体内に取り込まれたり、放出されたりするドーピング及
び脱ドーピングを利用するものである。かかる用途の場
合、導電性有機重合体は、水系で用いられることもある
が、多くは、有機溶剤系で用いられる。そこで、前記ア
ニリンやその誘導体を酸化重合して得られる導電性有機
重合体を例えば上記したようなプラスチック・バッテリ
ーやエレクトロクロミック・デイスプレィへの用途にお
いて、有機溶剤中で用いる場合には、重合体にドーパン
トとして含まれる電解質イオンが有機溶剤に可溶性であ
ることが必要であり、かかる電解質イオンとしては、例
えば、過塩素酸イオンやホウフッ化水素酸イオン等が好
ましく用いられる。また、ドーパントとして、高分子電
解質イオンも好ましく用いられる。
日が解′ しようとする問題点 しかし、例えば、酸化剤として、ベルソオキソ二硫酸ア
ンモニウムを用いる場合、プロトン酸として過塩素酸を
用いても、酸化重合後に得られる導電性有機重合体にお
いては、ベルソオキソニ硫゛酸アンモニウムの分解によ
って生成した硫酸イオンがドーパントとして重合体に組
み込まれている。
しかも、ベルソオキソニ硫酸アンモニウムの水溶液は、
これを放置するとき、強酸性を示すようになることがよ
く知られている。
本発明者らは、アニリンやその誘導体の化学酸化重合に
ついて更に詳細且つ広範に研究した結果、酸化重合条件
を適切に制御することによって、選定された所要のドー
パントのみを有するアニリンやその誘導体の導電性有機
重合体を化学酸化重合によって得ることができることを
見出して、本発明に至ったものである。
4題、寺を解決するための手段 本発明による導電性有機重合体の製造方法は、アニリン
、その誘導体又はこれらの塩を酸化剤を用いて化学酸化
重合して、ドーパントとしての電解質イオンを含み、電
導度が10−63/cm以上である導電性有機重合体を
製造する方法において、標準水素電極を基準とする還元
半電池反応における起電力として定められる標準電極電
位が0.6V以上であると共に、水に可溶性である場合
には、その水溶液が中性であり、更に、自身が還元され
た後にアニオン種を生成しない酸化剤と、酸解離定数p
Kaが3.0以下であるプロトン酸とを組み合わせて、
酸化付系として用いることを特徴とする。
本発明の方法によれば、標準水素電極を基準とする還元
半電池反応における起電力として定められる標準電極電
位が0.6 V以上であると共に、その水溶液が中性で
あり、更に、自身が還元された後にアニオン種を生成し
ない酸化剤と、酸解離定数pKaが3.0以下であるプ
ロトン酸とを組み合わせてなる酸化剤系を用いて、アニ
リン、その誘導体又はこれらの塩(以下、これらを単に
単量体ということがある。)を化学酸化重合することに
よって、上記プロトン酸がそのままドーパントとして取
り込まれている導電性有機重合体を得ることができる。
本発明の方法において用いる酸化剤は、上記のような単
量体の酸化重合反応におい、て、自身は還元されるが、
その際、アニオン種を生成するものであってはならない
。上記の酸化重合によって得られる導電性有機重合体は
π電子共役系を含み、これが一部酸化されて正電荷を有
するサイ1へを形成しているが、酸化剤がアニオン種を
生成するときは、上記サイトに上記アニオン種が取り込
まれて、プロトン酸と共に上記アニオン種もドーパント
を構成し、かくして、目的とするプロ1−ン酸のみをド
ーパントとして有する導電性有機重合体を得ることがで
きないからである。
更に、本発明において用いる酸化剤は、単量体を酸化重
合させ得る酸化力を有することが必要であり、かかる酸
化剤としては、特開昭61−258831号公報に記載
されているように、標準水素電極を基準とする還元半電
池反応における起電力として定められる標準電極電位が
0.6V以上であることが必要である。ここに、本発明
の方法においては、標準電極電位は、Crz(h”−の
ように、その還元半電池反応にプロトンが関与する場合
は、プロトンが関与する反応における標準電極電位によ
るものとする。このような標準電極電位は、例えば、[
CRCハンドブック・オブ・ケミストリ−・アンド・フ
ィジックスJ  (CRCプレス社)D−155〜D−
160や、電気化学便覧編「電気化学便覧」 (丸善(
掬)第71〜74真に記載されている。
前述したような二つの条件を満たす酸化剤として、過酸
化水素、過マンガン酸塩、二酸化鉛、重クロム酸塩、二
酸化マンガン等を挙げることができ、これらは、水溶液
又は固体として用いられる。
これら酸化剤は、下に示すように、自身が還元された後
にアニオン種を生成しない。
Hz02+ 28” + 2e−→2H2OMn04−
 +8H” +5e−+Mn” +4H,0PbOz+
411”+2e−−Pb”+28zOCrzOt”−+
 148” + 6e−=2Cr” + 711zOM
nOz + 4H” + 2e−=Mn” + 2H2
O次に、本発明の方法において、上記したような酸化剤
と組み合わせて、酸化剤系を構成するプロトン酸は、特
開昭61−195137号公報Gこ記載されているよう
に、単量体の酸化重合体をドーピングし得るように、酸
解離定数pKaが3.0以下であることが必要である。
酸解離定数pKaが3.0よりも大きいプロトン酸を用
いるときは、生成する酸化重合体をドーピングすること
ができず、従って、電導1jF10−hS/cm以上の
導電性有機重合体を得ることができない。
酸解離定数ρKaが3.0以下であるプロトン酸として
は、例えば、塩酸、硫酸、硝酸、過塩素酸、臭化水素酸
、ホウフッ化水素酸、リンフッ化水素酸、ピクリン酸等
のフェノール類、種々の有機スルホン酸類、モノクロロ
酢酸、ジクロロ酢酸、ニトロ安息香酸、酒石酸等を挙げ
ることができる。
更には、ポリビニルスルホン酸、ポリスチレンスルホン
酸、ポリビニル硫酸、ポリアリルスルホン酸、ポリメタ
リルスルホン酸、ポリ−2−アクリルアミド−2−メチ
ルプロパンスルホン酸、「ナフィオン」 (登録商標)
等の高分子量重合体の多価スルホン酸を挙げることがで
きる。また、ポルフィリン環を有する多価スルホン酸も
用いることができる。
これらポリマースルホン酸は、市販品をそのまま用いて
もよく、或いは市販の単量体を通常の方法によってラジ
カル重合させることによって、容易に得ることができる
。ポリマースルホン酸のアルカリ金属塩は、これを通常
の酸処理やイオン交換樹脂処理することによって、遊離
酸としてのポリマースルホン酸を得ることができる。
本発明の方法において、酸化剤は、単量体の酸化重合に
対して、当量を用いるのが好ましい。当量を越えて過多
に用いるときは、反応系に酸化剤が過剰に残存し、自身
が還元された後にアニオン種を生成しない酸化剤を用い
た場合でも、酸化剤として存在するときは、アニオン種
を有する場合があるからである。
また、プロトン酸は、例えば、単量体を水に溶解させる
ために、少なくとも単量体に対して等モル量が必要であ
るが、本発明においては、反応媒体の種類にかかわらず
、一般に、単量体に対して、数倍乃至数十倍モル量を用
いることが好ましく、通常、約1.5〜lO倍モルの範
囲が最適である。
本発明の方法において、単量体としては、アニリンが特
に好ましく用いられるが、0−メチルアニリン、m−メ
チルアニリン、〇−エチルアニリン、m−エチルアニリ
ン等のアルキルアニリン等も用いることができる。これ
ら単量体を塩として用いるときは、得られる酸化重合体
にドーピングさせるためのプロトン酸と同じプロトン酸
の塩として用いる必要があることは明らかであろう。
本発明の方法においては、反応媒体としては水、水混和
性有機溶剤及び水非混和性有機溶剤の1種又は2種以上
の混合物を用いることができるが、アニリン又はアルキ
ルアニリンの水溶性塩が用いられるときは、反応媒体に
は通常、これら水溶性塩を溶解する水、水混和性有機溶
剤又はこれらの混合物が用いられ、また、アニリンやア
ルキルアニリン自体が用いられるときは、反応媒体とし
ては、これらを溶解する水混和性有機溶剤又は水非混和
性有機溶剤が用いられる。尚、上記有機溶剤羞よいずれ
も用いる酸化剤によって酸化されないことが必要である
。例えば、水混和性有機溶剤としては、アセトン、テト
ラヒドロフラン、酢酸等のケトン類、エーテル類又は有
機酸類が用いられ、また、水非混和性有機溶剤としては
、クロロホルム、四塩化炭素、炭化水素等が用いられる
本発明による導電性有機重合体の好ましい製造方法は、
アニリン若しくはアルキルアニリン又はこれらの塩をプ
ロトン酸を含む反応媒体中に溶解させ、この溶液に酸化
液(酸化剤とプロトン酸と反応媒体を含む液)を加えて
、酸化重合させる方法である。しかし、アニリン、その
誘導体又はこれらの塩及びプロトン酸を溶解させた溶液
中に所要量の酸化剤(溶液又は粉末)を加えてもよい。
また、酸化液中にアニリン、その誘導体又はこれらの塩
を溶解させた溶液を添加してもよい。プロトン酸は、ア
ニリン又はその誘導体の溶液及び/又は酸化液中に含有
させればよい。
反応温度は溶剤の沸点以下であれば特に制限されないが
、反応温度が高温になるほど、得られる酸化重合体の導
電性が小さ(なる傾向があるので、高い導電性を有する
重合体を得る観点からは常温以下が好ましい。
本発明の方法においては、酸化液添加後、直ちに重含体
が析出する場合があるが、通常は、数分程度の誘与期間
を経た後、反応が開始され、重合体が析出する。いずれ
にしても、反応は短時間で終了するが、通常、その後数
分乃至数時間、熟成のために攪拌してもよい。次いで、
反応混合物を大量の水中又は有機溶剤中に投入し、重合
体を濾別し、濾液が中性になるまで水洗した後、アセト
ン等の有機溶剤にてこれが着色しなくなるまで洗滌し、
真空乾燥して、本発明による導電性有機重合体を得る。
本発明の方法によって、アニリン、その誘導体又はこれ
らの塩を酸化重合して得られる導電性有機重合体は、−
船人 (但し、Rは水素又はアルキル基を示す。)で表わされ
るキノンジイミン構造体を主たる繰返し単位として有す
る実質的に線状の重合体であって、前述したように、反
応系中に存在するプロトン酸をドーパントとして含み、
電導度が1O−6S/ cm以上である。
このような本発明の方法によるアニリン又はその誘導体
の酸化重合体は、乾燥した粉末状態において、通常、緑
色乃至黒縁色を呈し、一般に導電性が高いほど、鮮やか
な緑色を呈している。しかし、加圧成形した成形物は、
通常、光沢のある青色を示す。
本発明の方法による導電性有機重合体は水及び殆どの有
機溶剤に不溶性であるが、通常、濃硫酸に僅かに溶解し
、又は溶解する部分を含む。濃硫酸への溶解度は、重合
体を生成させるための反応方法及び反応条件によっても
異なるが、通常、0゜2〜lO重量%の範囲であり、殆
どの場合、0.25〜5重量%の範囲である。但し、こ
の溶解度は、特に高分子量の重合体の場合には、重合体
が上記範囲の溶解度を有する部分を含むとして理解され
るべきである。
更に、本発明による重合体は、97%濃硫酸の0、5 
g/dl容液が30′Cにおいて0.1〜1.0の範囲
の対数粘度を有し、殆どの場合、0.2〜0.6である
。この場合においても、特に高分子量の重合体の場合に
は、濃硫酸に可溶性の部分が上記範囲の対数粘度を有す
るとして理解されるべきである。
衾班鬼四來 以上のように、本発明の方法によれば、標乍電極電位が
0.6v以上であると共に、水に可溶性である場合には
、その水溶液が中性であり、更に、自身が還元された後
にアニオン種を生成しない酸化剤と、酸解離定数pKa
が3.0以下であるプロトン酸とを組み合わせて用いて
、アニリン又はその誘導体を酸化重合することによって
、キノンジイミン構造を主たる繰返し単位として有する
実質的に線状の高分子量重合体であって、既にその酸化
重合段階で上記プロトン酸であるドーパントのみによっ
てドーピングされている導電性有機重合体を得ることが
できる。
従って、本発明の方法によれば、有機溶剤中でドーピン
グ及び脱ドーピングを行なうプラスチッり・バッテリー
やエレクトロクロミック表示素子のための導電性有機重
合体を容易に得ることができる。
1施開 以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこ
れら実施例により何ら限定されるものではない。
実施例1 1β容量のセパラブル・フラスコ中に蒸留水190gと
60%過塩素酸25.1g(0,15モル)とを入れ、
攪拌下にこれにアニリン14.0g(0゜15モル)を
溶解させ、氷水浴中で5℃まで冷却した。
別に、500m1容量ビーカーに蒸留水21o?と60
%過塩素酸62.8 g (0,375モル)とを入れ
、更に、これに重クロム酸アンモニウム12゜6g(0
,05モル)を加え、溶解させた後、氷水浴中で5℃ま
で冷°却した。
このようにして調製した酸化液を滴下ろうとにて前記ア
ニリン溶液に攪拌下に滴下した。反応液は、最初、黄色
に着色し、次いで、緑色がかり、約5分後には黒縁色を
呈すると共に、沈殿を生じた。酸化液を30分間を要し
て滴下した後、更に、1.5時間攪拌を続けた。この後
、得られた反応混合物をアセトン1.21中に投入し、
磁気撹拌子にて攪拌した後、沈殿を濾別した。洗浄液が
中性になるまで、沈殿を蒸留水にて繰り返して洗浄した
後、濾別し、次いで、洗浄液が無色になるまで、沈殿を
アセトンにて繰り返して洗浄し、濾別した。
この後、デシケータ中にて5時間1.真空乾燥して、緑
色粉末として導電性有機重合体を得た。
この粉末を粉砕した後、赤外分光光度計用錠剤成形機に
て圧力6000 kg/cniで直径13amのディス
クに加圧成形した。幅約1鶴の銅箔4本を恨ペースト又
はグラファイトペーストでディスクの四隅に接着し、空
気中でファン・デル・ポウ法に従って測定した結果、電
導度は1.5S/cmであった。
また、上記導電性有機重合体の赤外線吸収スペクトルを
第1図に示す。このスペクトルには、ドーパントである
過塩素酸に基づ< 1120cm−’の吸収が認められ
る。
実施例2 (ポリビニルスルホン酸の合成) ビニルスルホン酸ナトリウムの25%水溶液(東京化成
工業■製)160gからロータリー・エバポレータにて
水を留去し、87g(tm度46%)まで濃縮した。
このビニルスルホン酸ナトリウムの濃縮水溶液の全量を
攪拌機、窒素導入装置及び冷却管を備えたセパラブル・
フラスコに入れ、窒素導入装置から窒素を溶液中に10
分間吹き込んだ。
蒸留水12.3 gにベルオキソニ硫酸カリウム0゜2
13gと亜硫酸ナトリウム0.108 gを溶解させた
レドックス系開始剤水溶液を調製し、これを上記フラス
コ中に加え、室温にて攪拌を続けた。
約1時間後に溶液の粘度が上昇したことが認められた。
3時間反応させた後、得られた反応混合物をメタノール
700m1中に撹拌下に投入すると、白色沈殿を生じた
。この沈殿をガラス・フィルターにて濾別し、メタノー
ルで十分に洗浄した後、デシケータ中で8時間真空乾燥
して、ポリビニルスルホン酸ナトリウム33.6g(収
率84%)を白色粉末として得た。
この重合体の対数粘度(0,5g/di、30 ”C1
水中)は0.20であった。ウベローデ粘度計を用いて
、濃度を希釈しながら、粘度測定を行なうと、低濃度に
なるにつれて、対数粘度及び還元粘度共に上昇する所謂
低濃度異常の現象を示した。これは、得られた重合体が
高分子電解質であることを示している。
次に、このビニルスルホン酸ナトリウム13gを蒸留水
74gに溶解し、15%水溶液を調製した。H型カチオ
ン交換樹脂(ダウ・ケミカル社製tlOWEX 50W
X2. H型)を充填したガラス・カラムを蒸留水にて
十分洗浄し、留出液が中性になったことを確認した後、
このカラムに上記ポリビニルスルホン酸ナトリウム水溶
液を定量ポンプにてカラムに供給し、留出液が酸性に変
化した時点から留出液を採取し、次いで、中性になるま
で採取を続けた。但し、ポリビニルスルホン酸ナトリウ
ム水溶液をカラムに加え終った後は、蒸留水を定量ポン
プにてカラムに送り続けておいた。
この留出液約20On+1をロータリー・エバポレータ
で処理して、水分を留去し、得られた水飴状物を80℃
で5時間真空乾燥し、残存水分を完全に留去して、茶色
の水飴状物としてポリビニルスルホン酸10gを得た。
(ポリビニルスルホン酸がドーピングされたアニリン酸
化重合体の合成) 200ml容量のガラス製反応容器に蒸留水81gを入
れ、これに上記ポリビニルスルホン酸8.65gを加え
て、溶解させた。得られた溶液は、強い酸性を示した。
このポリビニルスルホン酸水溶液にアニリン3゜73g
(0,04モル)を加え、攪拌下に溶解させた。氷水で
冷却し、5℃の温度にて、二酸化マンガン粉末3.48
 g (0,04モル)を反応容器中へ少量ずつ加えた
。二酸化マンガンを加えた直後に反応液は緑色に着色し
、その後、直ちに黒緑色固体が生成した。約30分を要
して二酸化マンガンを加え、その後、更に1.5時間攪
拌を続けた。
反応終了後、反応混合物を蒸留水500m1中に加え、
アニリン酸化重合体粉末をガラス・フィルター64にて
濾別し、これを蒸留水中、超音波洗浄した。新たな蒸留
水を用いて、同様に超音波洗浄を2回繰り返した。これ
によって、水は中性となったことを確認した。
次いで、重合体粉末を洗浄液が無色になるまで、アセト
ンによる洗浄を繰り返し、この後、デシケーク中で室温
にて5時間真空乾燥して、アニリン酸化重合体3.99
 gを鮮やかな緑色粉末として得た。この重合体は、元
素分析の結果、イオウを6゜1%含む。また、ファン・
デル・ボー法による電導度は、0.64S/cmであっ
た。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の方法によって得られた導電性有機重
合体の一例(ドーパントとして過塩素酸を有する。)の
赤外線吸収スペクトルを示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)アニリン、その誘導体又はこれらの塩を酸化剤を
    用いて化学酸化重合して、ドーパントとしての電解質イ
    オンを含み、電導度が10^−^6S/cm以上である
    導電性有機重合体を製造する方法において、標準水素電
    極を基準とする還元半電池反応における起電力として定
    められる標準電極電位が0.6V以上であると共に、水
    に可溶性である場合には、その水溶液が中性であり、更
    に、自身が還元された後にアニオン種を生成しない酸化
    剤と、酸解離定数pKaが3.0以下であるプロトン酸
    とを組み合わせて用いることを特徴とする導電性有機重
    合体の製造方法。
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