JPH01123737A - 防曇性農業用被覆資材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 、　〔産業上の利用分野〕 本発明は、農業用被覆資材に関するものであり、さらに
詳しくは１ｉｆｉｉ８民面活性処理したフッ素樹脂フィ
ルムに防曇剤を含む塗布層を設けたことを特徴とする防
曇性農業用被覆資材である。

〔従来の技術〕

従来、農業用被覆資材としては、ポリ塩化ビニール系樹
脂フィルム、ポリエチレン系樹脂フィルムなどのプラス
チックフィルム、ガラス、又はガラス繊維等で補強した
プラスチック板などが使用されており、その中でもプラ
スチックフィルムが軽く、安価で、施工の容易なことか
ら一般によ（使用されるが、しかしながら次の様な次点
があげられる。

１、　フィルムの耐候性が元方でなく、長期間展張がで
きない。

龜　フィルムが汚れ易く、短期間のうちに光線透過率が
減少する。

３、　フィルム面に水滴が付着し、光線透過率を減少さ
せる。

転　長期にわたり防曇効果の持続性がない。

〔発明の解決しようとする問題点〕

本発明の目的は上記従来技術の欠点を解消しようとする
ものであり、耐候性、防塵性、透明性にすぐれ、長期間
の展張が可能であり、かっ防曇効果の長期にわたる持続
性にすぐれた農業用被覆資材を提供せんとするものであ
る。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は前述の問題点を解決すべくなされたものであり
、少くとも１面が表面活性処理されたフッ素樹脂フィル
ムの該処理面に防曇剤を含む塗布層を設けたことを特徴
とする防曇性農業用被覆資材を提供するものである。

以下本発明の詳細な説明する。

本発明の農業用被覆資材に使用されるフッ素樹脂は、フ
ッ素を含むオレフィンの重合によって得られる合成樹脂
を総称するものであり、本発明では一般にフッ素含有量
が４５重量−以上、特に５０重量−以上のものが好適に
使用される。

そのようなフッ素樹脂としては、例えばエチレン−テト
ラフルオロエチレン系共重合体、エチレン−クロロトリ
フルオロエチレン系共重合体、ヘキサフルオロプロピレ
ン−テトラフルオロエチレン系共重合体、パーフルオロ
アルキルビニルエーテル−テトラフルオロエチレン系共
重合体、ポリフッ化ビニリデン、ポリフッ化ビニル等が
挙げられ、本発明ではこれらのいずれでも使用可能であ
るが、中でも、エチレン−テトラフルオロエチレン系共
重合体が好適である。

エチレン−テトラフルオロエチレン系共重合体は、エチ
レン及びテトラフルオロエチレンを主体としくエチレン
／テトラフルオロエチレンルチ以下）の第３のコモノマ
ー成分を共重合させたものであり、本発明では殊に、エ
チレン／テトラフルオロエチレンの含有モル比が４０／
６０〜６０／４０．好ましくは４５１５５〜５５／４５
の範囲内Ｇこあり、且つ式ＣＨ２−ＣＨ−Ｃ，Ｆｉ鵬＋
１（ここで、鳳は２〜１０の整数である）で示されるパ
ーフルオロアルキルビニルモノマー単位（例えば、ＣＨ
ｓ−ＣＨ−Ｃ４ＨｅまたはＣＨａ　＝　ＣＨ−Ｃａ　Ｈ
ｌｌから誘導される単位）の含有量が０．１〜１０モル
チ、好ましくはＯ，％〜５モルチの範囲内にあるエチレ
ン−テトラフルオロエチレン系共重合体が、好適に使用
される。このエチレン−テトラフルオロエチレン系共重
合体はそれ自体既知のものであり、例えば特公昭５９−
５０１６３号公報に記載の方法で製造することができ、
また、市販品として旭硝子■より「アフロン＠Ｃ０ＰＪ
なる商品名で市販されているものを使用することもでき
る。

以上に述べたフッ素樹脂からのフィルムの成形はそれ自
体分類の方法に従い、例えば押出成形法、インフレーシ
ｌン成形法等により行なうことができる。フィルム成形
に際して、フッ素樹脂に必要に応じて、着色剤（例えば
、酸化チタン、亜鉛華、炭酸カルシウム、沈降性シリカ
、カーボンブラック、クロムイエロー、フタロシアニン
ブルー、フタロシアニングリーン等）を配合することが
できる。　　′ フィルムの厚さは、あまりに薄いと破れやすくなり、逆
にあまり厚くなると不経済であるのみならず、フィルム
作条やその後の取扱性（切断、接着、展張作業等）に不
便をきたし、さらに光線透過率も低下する可能性がある
ので、−般に１０〜３００μ、好ましくは２０〜２００
μの範囲内とするのが好都合である。

本発明に３けるフッ素フィルムは、防曇剤を含む塗布層
を設けるためにあらかじめフッ素フイルムに表面活性処
理を行うことが重要である。

表面活性処理により塗布層との強固な密着が可能となり
、さらに塗布する場合の溶液のハジキ等も２さえられる
。

その様な表面活性処理の方法としては、コロナ放電処理
、スパッタエツチング処理、ナトリウム処理、サンドブ
ラスト処理等の方法があげられる。

コロナ放電処理は′針状あるいはナイフェツジ電極と対
極間で放電を行わせ、その間に試料を入れて処理を行い
、フィルム課面上にアルデヒド、酸、アルコールパーオ
キサイド、ケトン、エーテルなどの酸素を含む官能基を
生成させる処理である。

ナトリウム処理は、金属ナトリウムの様なアルカリ金属
の液体アンモニア溶液にフィルムを浸漬させる処理で１
表面上からＣＦｉ結合を消滅させ、　ＣＨ，Ｃ−０結合
を生成させる処理である。

スパッタエツチング処理は、低気圧グロー放電を行って
いる電極間に試料を入れ、グロー放電によって生じた正
イオンの衝撃ｌこより、フィルム上に多数の微細な突起
を形成するものである。

サンドブラスト処理は、フィルム面に微細な砂をふきつ
けて、災面上に多数の微細な凹凸を形成するものである
。

これら表面活性処理の中では、塗布層との密着性１作業
性、安全性、コストなどの点からみて、コロナ放電処理
を行うことが好適である。

防曇剤を含む塗布層は防曇剤自身を塗布して塗布層を形
成する場合と防曇剤をバインダー溶液に混合したものを
塗布して塗布層を形成する場合とがある。

本発明における防曇剤を含む塗布層には、防曇剤として
効果のある界面活性剤、親水性重合体、微粒子状無機物
又はこれら２ｍ以上を混合したものが添加されているこ
とが重要である。

その様な界面活性剤としては、たとえば、ソルビタン脂
肪酸エステル、ソルビトール脂肪酸エステル、ジグリセ
リン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ソル
ビタン脂肪酸二塩基酸エステル、ソルビトール脂肪敗二
塩基酸エステル、ジグリセリン脂肪酸二塩基酸エステル
、グリセリン脂肪酸二塩基酸エステル及びこれらとエチ
レンオキサイド、プロピレンオキサイドなどのアルキレ
ンオキサイドを付加した化合物等があげられる。

親水性重合体としては、たとえば、ポリビニールアルコ
ール、ポリビニルピロリドンなどのほかに、−８０ａ、
−８０ｓＨ，−ＣＯＯＨ，−ＮＨｉ、−ＣＮ。

−（ＯＣＨｓＣＨｓ）等の一般に親水性官能基を有する
重合体が包含される。

また微粒子状の無機物としては、シリカ、アルミナ、酸
化チタン等があげられる。

バインダーとしては（メタ）アクリル酸エステル樹脂、
酢酸ビニル樹脂などがあげられる。

上記防曇剤を含む塗布組成物には、作業性向上、狭面平
滑性向上などを目的として溶媒、添加剤などを添加して
もよい。溶媒としては、たとえば水、各種アルコール、
ケトン、エステル。

エーテルなどを適宜用いることができる。

上記塗布組成物をフッ素系樹脂フィルムへ塗布する方法
としては、たとえばハケ塗り、浸漬塗り、グラビアコー
ティング、スプレーコーティングなど通常知られている
方法を用いることが可能である。

本発明において塗布層中の防曇剤としては、界面活性剤
、親水性重合体、微粒子状無機物だけでも充分効果は認
められるが、シリカ、アルミナなどの微粒子状無機物と
ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドンと併用す
ることにより、よりいっそうの防曇効果と持続効果が得
られる。

〔実施例〕

以下、実施例及び参考例を掲げて本発明をさらに具体的
に説°明する。

実施例１ 内容積１０１のオートクレーブに、トリクロロモノフル
オロメタン３．４６Ｋｇ、トリクロロトリフルオロエタ
ン６．５２Ｋｆ、及びｔ−プチルパ−オキシイソブチレ
ート２．３８　Ｎを仕込み、次いでフトラフルオロエチ
レン１２２６Ｉｉ、エチレン８２１及びパーフルオロブ
チルエチレン（ＣＨａ■ＣＨ−Ｃａｒｅ）　２６１を仕
込む。この混合物を充分攪拌しながら、反応温度を６５
℃に保持して共重合灰石を行なわせる。共重合反応進行
中は系内にテトラフルオロエチレン／エチレン／パーフ
ルオロブチルエチレンのモル比５３／　４６．３　／　
０．７の混合ガスを導入、し、重合圧力を１５．ＯＫｆ
／ｃＩｌに保持する。５時間後に４６０１の白色共重合
体を得た。該共重合体は、ＣａＦ４／　ＣＩ　Ｈ４／　
ＣＨａ　ｍ　ｑＨＣａ　Ｆ＊の含有モル比が、５３／４
６、３　／　０．７であり、流動開始温度ｇ６７℃、熱
分解開始温度３６０℃であった。

上記で得たエチレン−テトラフルオロエチレン系共重合
体（以下′″Ｉ！１ＴＦＦｆ”と略記する場合もある）
を３２０℃の樹脂温度で押出し、厚さ６０μのフィルム
を製造した。

得られたフィルムの一面を、放電電流１０人、放電電圧
１２０　Ｖ、　　ラインスピード１５ｒｔｔ／ｍｌｎの
条件でコロナ放電処理を行った。該処理面にアルミナゾ
ル（アルミナ固形分１５″％）にポリビニルアルコール
４ＷｔＩｓ％ｆｆ５加したものを水にて１５倍に希釈し
てｓ　ｙ７７ＦＩ！となる様に塗布したものを被機材１
とした。

実施例２〜４ 実施例１で製膜した片面処理フィルムの処理面にシリカ
ゾル（シリカ固形分１５チ）にポリビニルピロリドン５
ｗｔ％を添加したものを水にて５０倍に希釈し５Ｎ／ゴ
となる様に塗布したものを被機材２（実施例２）とし、
同様にシリカゾル（シリカ固形分１５％）を水にて５０
倍に希釈し、ｓ　ｇ　／、ａとなる様に塗布したものを
被覆材３（実施例３）とし、同様にソルビタンモノラウ
レートをエタノールにて１００倍に希釈し５１　／　ｒ
ｒｌとなる様に塗布したものを被機材４（実施例４）と
した。各種の試験に供し、その結果を我−１にまとめて
記す。

比較例１〜４ 比較例として、実施例で製膜したフッ素系樹脂フィルム
を狭面活性処理を行わずに、片面にアルミナゾル（アル
ミナ固形分１５ｗｔ１）にポリビニルアルコール４ｗｔ
ｔｓを添加したものを水にて１５倍に希釈してｓ　ｐ　
／　、１となる様に塗布したものを被棟材５（比較例１
）、実施例で製膜し塗布層を設けないフッ素系樹脂フィ
ルムを被機材６（比較例２）、シクスライトスリーナイ
ン（帝人１組ポリエステル系超耐久性農業用硬質フィル
ム）を被機材７（比較例３）、ノービエース（三菱化成
ビニール■裂、一般農ビフィルム、厚み０．１　ｍｍ　
）を被機材８（比較例４）とし、実施例と同様遥こ各種
試験を実施し、その結果を表１にまとめて記す。

向、実施例及び比較例で実施した各種試験法及び評価法
は以下の通りである。

（１）低温に２ける防曇性 防曇層を内側にし、これを２０℃の水門こ入ったビーカ
ー上に被覆し、そのまま５℃の雰囲気中に入れ、１時間
後の防曇性をｇ察する。

「評価基準」 ５−水滴付着面積が１０％未満で完全に防曇性を有する
もの ４−　　　　ｊＦ　　　　１０以上〜３０％未満の範囲
にあるもの ３−　　　　＃　　　　３０以上〜５０％ｆｆｉ満の範
囲にあぬもの ２−　　　７　　　５０以上〜７０％未満の範囲にある
もの １−７７０９６以下で全く防曇性 がないもの （２）防曇性の持続性 防曇層を内側にし、これを４０℃の温水の入ったビーカ
ー上に被覆し、そのまま６カ月間保持し、６力月間の防
曇保持性を観察する。

「評価基準」 ５−防曇劣化面積が１０％未満で完全に防曇性を保持し
ているもの ４−＃’ＩＯ以上〜３０−未満の 範囲にあるもの ３−防曇劣化面積が３０以上〜５０％未満の範囲にある
もの ２−　　　　＃　　　　５０以上〜７０％未満の範囲に
あるもの １−　　　　＃　　　　７０％以下で全く防曇性がない
もの （３）　　耐候性の評価 南側に面し、平面に対して４５＠傾斜させて設置した屋
外畢露台において被覆材を暴露し、所定年月経過した時
点でそれぞれの一部を取りはずし、フィルムの外観及び
破断伸度の残率を評価する。

「評価基準」 ５−外観に変化なく伸び残率が８０−以上あるもの４−
　　　　＃　　　　　　＃　　　６０以上〜５Ｏｔｓ未
満の範囲にあるもの ３−変色等の外観変化が認められ伸び残率が４０以上〜
６〇−未満の範囲にあるもの ２−全面に変色等の外観変化が認められ伸び残率が２０
以上〜４０チ未満の範囲にあるもの１−全面に変色等の
外観変化が認められ伸び残率が２０％以下のもの （４）防塵性の評価 前記（３）の評価のために暴露台から取りはずした各被
覆材について、波長５５０　ｎｍでの光線透過率を測定
した　透過率が高いほど防塵性がすぐれている。

〔発明の効果〕

本発明はフッ素樹脂を使用することにより、従来の農業
用被覆資材より耐候性、防塵性、機械的強度に優れた特
性を有しており、ざらに防曇剤を含む塗布層を設けるこ
とにより、防僑効釆の持続性が得られ、光線透過率を減
少させることがないという優れた効果を有している。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、少くとも１面が表面活性処理されたフッ素樹脂フィ
   ルムの該処理面に防曇剤を含む塗布層を設けたことを特
   徴とする防曇性農業用被覆資材。 ２、該フッ素樹脂フィルムがエチレン−テトラフルオロ
   エチレン系共重合体である特許請求範囲第１項記載の防
   曇性農業用被覆資材。 ３、該エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体が、
   エチレン／テトラフルオロエチレンの含有モル比が４０
   ／６０〜６０／４０の範囲内にあり、且つ式ＣＨ＿２＝
   ＣＨ−Ｃ＿ｎＦ＿２＿ｎ＿＋＿１（ここで、ｎは２〜１
   ０の整数である）で示されるパーフルオロアルキルビニ
   ルモノマー単位の含有量が０．１〜１０モル％の範囲内
   にあるエチレン−テトラフルオロエチレン系共重合体で
   ある特許請求の範囲第２項記載の防曇性農業用被覆資材
   。 ４、該フッ素樹脂フィルムが、１０〜３００μの範囲内
   の厚さを有する特許請求範囲第１項記載の防曇性農業用
   被覆資材。 ５、該防曇剤を含む塗布層が微粒子状のシリカ、アルミ
   ナ、酸化チタンから選ばれた少くとも１種以上を含んで
   いることを特徴とする特許請求範囲第１項記載の防曇性
   農業用被覆資材。