JPH01108338A - 引張および疲労強度にすぐれたアルミニウム合金 - Google Patents

引張および疲労強度にすぐれたアルミニウム合金

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JPH01108338A
JPH01108338A JP26365787A JP26365787A JPH01108338A JP H01108338 A JPH01108338 A JP H01108338A JP 26365787 A JP26365787 A JP 26365787A JP 26365787 A JP26365787 A JP 26365787A JP H01108338 A JPH01108338 A JP H01108338A
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fatigue strength
alloy
hot
strength
extrusion
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Shigenori Yamauchi
重徳 山内
Kazuhisa Shibue
渋江 和久
Yoshimasa Okubo
喜正 大久保
Kanji Saito
斎藤 莞爾
Yoshihiko Nishimura
西村 嘉彦
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Sumitomo Light Metal Industries Ltd
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Sumitomo Light Metal Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、引張及び疲労強度特に切欠疲労強度にすぐれ
たアルミニウム合金に関し、特に内燃機関のコネクティ
ングロッド(コンロッド)その他バルブリフタ、バルブ
スプリングリテーナ−、ロッカーアーム等の動弁部分、
シンクロナイザ−リング等に適したアルミニウム合金で
ある。
[従来の技術] 自動tやオートバイなどの省エネルギ一対策としてその
軽量化の要望が高い。特に内燃機関の部品なかんづくコ
ンロッドを軽量化すれば、エンジンの性能が大幅に向上
するため、このコンロッドを中心に他の部品とともにア
ルミニウム化したいという要望が高い。
ところで、コンロッドは常温から200℃で用いられる
。このため、コンロッド用材料には常温〜200℃にお
ける引張強度、疲労強度が必要とされ、また縦弾性係数
が高いこと、線膨脹係数が低いことも重要である。これ
らの要求特性のうち、重視されるのは疲労特性特に切欠
疲労特性である。
[発明が解決しようとする問題点] 上記従来の高温強度にすぐれたアルミニウム合金とされ
ている合金であっても、その引張強度、疲労強度、切欠
疲労強度は150℃以上においては未だ十分ではない。
このためコンロッド等にはアルミニウム合金は使われず
、専ら鉄鋼H料が使われている。
しかし、前述のように、一方ではコンロッドを中心に軽
量化すれば、エンジンの性能が大幅に向上するため、フ
ンロッド等のアルミニウム合金化の要望が高い。
そこで本出願人はさきにその改善策として特願昭81−
78189号を開発し、高温時における引張強度、疲労
強度にすぐれたアルミニウム合金を提案したが、今回は
さらにこれを改良して、切欠疲労強度もずぐれたアルミ
ニウム合金を提供しようとするものである。
[問題点を解決するための手段〕 本発明は重Mi基準でFe:5〜12%、Si:4〜r
oq6、Cu:1〜8%、Mg:  0.3〜3%、A
l:残の組成を有することを特徴とする引張および疲労
強度にすぐれたアルミニウム合金の組成をHするもの、
および上記組成にさらにV:0.5〜5%、Mo : 
 0.5〜5%、Zr:0.4〜4%の1種又は2種以
上で合計8%以下添加してなることを特徴とする引張お
よび疲労強度にすぐれたアルミニウム合金である。
本発明合金の組成の限定理由は下記のとおりである。
Fe:AlzFeSA16FeSAl−Fe系準安定相
あるいはAt−5i−Fe系化合物として分散し、引張
強度、疲労強度、切欠疲労強度を高める。また、弾性係
数を高め、線膨脹係数を下げる効果もある。その量が5
%未満では引張強度、疲労強度、切欠疲労強度が不足す
る。又、12%を越えると延性が不足し、また熱間鍛造
が困難となる。
Si:Feと共存してAl−3i−Fe系化合物として
分散し、疲労強度、切欠疲労強度を高める。また、弾性
係数を高め、線膨脹係数を下げる。その量が4%未満で
はAl−3i−Fe系化合物の量が不足して疲労強度、
切欠疲労強度が低くなり、また、線膨脹係数が大きくな
る。10%を越えるとAl−3t−Fe系化合物が粗大
になるので、押出等の強加工によってこの化合物を破砕
・分散する必要が生じてくる。また、鍛造性も劣ってく
る。
Cu:Mgと共存し、時効硬化性を付与する。
時効硬化により引張強度、疲労強度、切欠疲労強度が向
上する。その量が下限未満では効果が十分でなく、上限
を越えると押出・鍛造等の熱間加工性を害し、耐食性を
低下させる。
M g : Cuと共存し、時効硬化性を付与する。
時効硬化により、引張強度、疲労強度、切欠疲労強度が
向上する。その瓜が下限未満では効果が十分でなく、上
限を越えると効果が飽和する。
V、Mo:Feと共存してAI−Fe−V。
Al−Fe−MoあるいはAI−Fe−V−M o系の
化合物として分散し、引張強度および疲労強度特に高温
における強度を向上させる。その量が下限未満では効果
が十分でなく、上限を越えると効果が飽和し、コストが
上昇する。
Zr:Al−Zr系の化合物を形成し、引張強度および
疲労強度を向上させる。また、Al−Fe5At−Fe
−V、Al−Fe−MoあるいはAI−Fe−V−Mo
系化合物の粗大化を抑制する。その量が下限未満では効
果が十分でなく、上限を越えると効果が飽和し、コスト
が上昇する。
V+Mo+Zr:8%を越えると効果が飽和するばかり
でなく、鍛造等の熱間加工性を害する。
その他の元素:Mn、N15Zns Cr、、TL%C
Os Y s Ce等を添加してもかまわない。
ただし、多量に添加すると延性や熱間加工性を害する。
かかる本発明の合金は各種の製造方法によって製造する
ことが可能であるが、一般に以下の方法で製造すること
が望ましい。
すなわち、まず前述の合金組成のアルミニウム合金を溶
解し、溶湯を急冷凝固する。この際の冷却速度は速いほ
ど化合物粒子が微細になって、疲労強度、切欠疲労強度
が向上する。通常は100℃/秒以上の冷却速度で製造
される。具体的な方法としては、アトマイズ法、単ロー
ル法、双ロール法、噴霧ロール法などが用いられる。
このようにして得た粉末、フレークまたはリボンを冷間
圧縮し、脱ガス−熱間押出、脱ガス−ホットプレス−熱
間押出、脱ガス−ホットプレス等によって成形し、その
後熱間鍛造によってコンロッド、ロッカーアーム、シン
クロナイザ−リング等の形状を付与し、最後に熱処理を
行う。
脱ガスは300〜520℃で行う。300℃未満では水
分の除去が十分に行われず、強度低下、フクレや孔の原
因となる。520℃を越えると化合物粒子が成長・粗大
化し、疲労強度、切欠疲労強度の低下を招く。脱ガス時
の雰囲気は真空が最も望ましいが、N2ガス、Arガス
あるいは空気でもよい。
ホットプレス、熱間押出はビレットを300〜500℃
に加熱して行う。300℃未満では材料の変形抵抗が大
きいため加工が困難であり、500℃を越えると割れが
生じる。
なお、本合金組成では粉末製造時にAl−8i−Fe系
化合物が粗大に成長しないので、押出等の強加工によっ
て破砕・分散する必要はない。すなわち、押出工程を省
略して、ホットプレス後、直ちに熱間鍛造に供すること
もできる。
熱間鍛造は400〜500℃で行う。400℃未満ある
いは500℃を越えると鍛造割れが生じやすい。
熱処理は引張強度、疲労強度、切欠疲労強度を高めるた
めに必要である。溶体化処理−焼入れ一焼もどしによっ
て行われる。通常焼入れは水冷によって行われ、焼もど
しは最高強度が得られる条件で行われる。ただし、焼入
れ歪や残留応力を緩和するために温水焼入れや比較的高
温での過時効焼もどしも行われる。
[実施例] 第1表の組成を有する合金を溶解し、エアアトマイズに
よって急冷凝固粉末を得た。このときの冷却速度は10
’〜104℃/sであった。得られた粉末を149μ−
以下に分級し、冷間金型圧縮により、直径88mrAs
長さ 120■の圧縮物を作成した。このときの密度は
理論密度の65〜73%であった。この圧縮物をアルミ
ニウム缶に入れ、真空(真空度l0−I−1O°2To
rr)に引きながら450℃に加熱して脱ガスした。こ
の後アルミニウム缶を封じ、金型中で圧縮(ホットプレ
ス)し、100%密度のビレットを得た。冷却後、切削
によりアルミニウム缶を除去した。その後430℃に加
熱し、間接押出により直径1811mの押出棒を得た(
押出比+5)。この後480℃で1時間の溶体化処理、
水冷、175℃で8時間の焼もどしを行った。
第1表 以上のようにして得られた材料について常温および20
0℃における引張試験(200℃の場合は保持時間10
0時間)を行い、常温において形状係数α−3,1の切
欠を持つ試験片を用いて応力振幅11kgr/■2によ
り疲労試験を行った。(小野弐回転曲げ試験) 結果は第2表に示すとおりである。本発明合金は常温お
よび200℃において引張強さが高く、また疲労試験に
おける寿命(破断までの繰返し数)が長い。比較合金の
うちNo、12はFeQが少ないため、常温および20
0℃における引張強さが低く、疲労寿命も短い。No、
13はFe量が多いため延性が乏しい(常温で伸びがゼ
ロである)。No、14は5iffiが少ないため、常
温および200℃における引張強さが低く、疲労寿命も
短い。No、15はCu量が少ないため、常温引張強さ
が低く、疲労寿命が短かい。N o、16はV+Mo+
Z rf;1が8%を越えているため、延性が乏しい(
常温で伸びがゼロである)。
第2表 σa:引張強さ、δ:伸び [発明の効果] 本発明によれば、引張強度、疲労強度の高い合金が得ら
れる。そして、コンロッド等に適用して軽量化し、内燃
機関の出力増加、高効率化を可能にする。その他ロッカ
ーアーム、バルブリフタ、バルブスプリングテーナー、
シンクロナイザ−リング等にも適用して軽量化を特徴と
する 特許出願人 住友軽金属工業株式会社 代理人 弁理士 小 松 秀 岳 代理人 弁理士 旭     宏

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)重量基準で Fe:5〜12% Si:4〜10% Cu:1〜6% Mg:0.3〜3% Al:残 の組成を有することを特徴とする引張および疲労強度に
    すぐれたアルミニウム合金。
  2. (2)Fe:5〜12% Si:4〜10% Cu:1〜6% Mg:0.3〜3% V:0.5〜5% の1種又は2種以上 Mo:0.5〜5% で合計8%以下 Zr:0.4〜4% Al:残 の組成を有することを特徴とする引張および疲労強度に
    すぐれたアルミニウム合金。
JP26365787A 1987-10-21 1987-10-21 引張および疲労強度にすぐれたアルミニウム合金 Granted JPH01108338A (ja)

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JPH0470383B2 JPH0470383B2 (ja) 1992-11-10

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0254735A (ja) * 1988-08-18 1990-02-23 Showa Alum Corp アルミニウムブレージングシート
US4992117A (en) * 1989-03-20 1991-02-12 Sumitomo Light Metal Industries, Ltd. Heat resistant aluminum alloy excellent in tensile strength, ductility and fatigue strength
JPH0480343A (ja) * 1990-07-20 1992-03-13 Sumitomo Light Metal Ind Ltd 金型材料用非熱処理型急冷凝固アルミニウム合金

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JPH0470383B2 (ja) 1992-11-10

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