JPH0273935A - 機械構造部材用高強度アルミニウム合金 - Google Patents
機械構造部材用高強度アルミニウム合金Info
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- JPH0273935A JPH0273935A JP22526688A JP22526688A JPH0273935A JP H0273935 A JPH0273935 A JP H0273935A JP 22526688 A JP22526688 A JP 22526688A JP 22526688 A JP22526688 A JP 22526688A JP H0273935 A JPH0273935 A JP H0273935A
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Landscapes
- Powder Metallurgy (AREA)
- Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
A1発明の目的
(+1 産業上の利用分野
本発明は機械構造部材用高強度アルミニウム合金に関す
る。
る。
(2)従来の技術
従来、この種アルミニウム合金として、高圧粉密度を有
する圧粉体に鍛造加工等を直接施す、いわゆる粉末直接
成形法を通用して製造されたものが知られている。
する圧粉体に鍛造加工等を直接施す、いわゆる粉末直接
成形法を通用して製造されたものが知られている。
(3)発明が解決しようとする課題
アルミニウム合金に水素ガスが包含されている場合には
、その疲労強度が損なわれるので、従来は圧粉体に高温
下で脱ガス処理を施しているが、この処理を行うことは
アルミニウム合金の製造能率を低下させるだけでなく、
その強度を損うおそれがある。
、その疲労強度が損なわれるので、従来は圧粉体に高温
下で脱ガス処理を施しているが、この処理を行うことは
アルミニウム合金の製造能率を低下させるだけでなく、
その強度を損うおそれがある。
本発明は前記に鑑み、水素化物形成成分を含ませること
によって、脱ガス処理を施さなくても高い疲労強度を発
揮し得る前記アルミニウム合金を提供することを目的と
する。
によって、脱ガス処理を施さなくても高い疲労強度を発
揮し得る前記アルミニウム合金を提供することを目的と
する。
B1発明の構成
(1)課題を解決するだめの手段
本発明に係る機械構造部材用高強度アルミニウム合金は
、Ti、Zr、Co、PclおよびNiから選択される
少なくとも一種の水素化物形成成分を住2重量%以」−
14重重景以下含むことを第1の特徴とする。
、Ti、Zr、Co、PclおよびNiから選択される
少なくとも一種の水素化物形成成分を住2重量%以」−
14重重景以下含むことを第1の特徴とする。
また、本発明に係る機械構造部材用高強度アルミニウム
合金は、5i12.0重量%以−1−128゜0重量%
以下;Cu0.8重量%以」−15,0重量%以下;M
g0.3重量%以上、3.5重量%以下;Fe2.0重
液%以上、10.0重量%以下;Mn0.5重量%以上
、2.9重量%以下;ならびにTi、Zr、Co、Pd
およびNiから選択される少なくとも一種の水素化物形
成成分 0.2重量%以上、4重量%以下;を含むこと
を第2の特徴とする。
合金は、5i12.0重量%以−1−128゜0重量%
以下;Cu0.8重量%以」−15,0重量%以下;M
g0.3重量%以上、3.5重量%以下;Fe2.0重
液%以上、10.0重量%以下;Mn0.5重量%以上
、2.9重量%以下;ならびにTi、Zr、Co、Pd
およびNiから選択される少なくとも一種の水素化物形
成成分 0.2重量%以上、4重量%以下;を含むこと
を第2の特徴とする。
さらに、本発明に係る8!械槽構造材用高強度アルミニ
ウム合金は、5i12.0重量%以上、28.0重量%
以下;Cu0.8重量%以上、5.0重量%以下1Mg
0.3重景%以上、3.5重量%以下;Fe2.0重量
%以上、10.0重量%以下;Mn0.5重量%以上、
2.9重量%以下;ならびにTi、、Zr、Co、Pd
およびNiから選択される少な(とも一種の水素化物形
成成分 0.2重量%以上、4重量%以下;を含むアル
ミニウム合金マトリックスに、Aff、 0.粒子、S
iC粒子、Si3N4粒子、Z r Oz粒子、T i
Oz粒子および金属Si粒子から選択される少なくとも
一種の硬質粒子を065重景重景上、15.0重量%以
下分散させたことを第3の特徴とする。
ウム合金は、5i12.0重量%以上、28.0重量%
以下;Cu0.8重量%以上、5.0重量%以下1Mg
0.3重景%以上、3.5重量%以下;Fe2.0重量
%以上、10.0重量%以下;Mn0.5重量%以上、
2.9重量%以下;ならびにTi、、Zr、Co、Pd
およびNiから選択される少な(とも一種の水素化物形
成成分 0.2重量%以上、4重量%以下;を含むアル
ミニウム合金マトリックスに、Aff、 0.粒子、S
iC粒子、Si3N4粒子、Z r Oz粒子、T i
Oz粒子および金属Si粒子から選択される少なくとも
一種の硬質粒子を065重景重景上、15.0重量%以
下分散させたことを第3の特徴とする。
(2)作 用
第1の特徴によれば、アルミニウム合金中の水素ガスが
水素化物となって固定されるので、その合金の疲労強度
が向上する。
水素化物となって固定されるので、その合金の疲労強度
が向上する。
た\゛し、水素化物形成成分の含有量が0.2重量%を
下回ると、水素化物形成作用が減退し、また4重量%を
上回ると、アルミニウム合金の伸びおよび靭性の低下と
いった問題を生じる。
下回ると、水素化物形成作用が減退し、また4重量%を
上回ると、アルミニウム合金の伸びおよび靭性の低下と
いった問題を生じる。
第2の特徴によれば、アルミニウム合金において、高温
強度、耐摩耗性、熱間鍛造加工性、疲労強度およびヤン
グ率がそれぞれ向−1−し、また熱膨張係数が低下し、
さらに高温下における耐応力腐食割れ特性が改善される
。
強度、耐摩耗性、熱間鍛造加工性、疲労強度およびヤン
グ率がそれぞれ向−1−し、また熱膨張係数が低下し、
さらに高温下における耐応力腐食割れ特性が改善される
。
前記各成分において、水素化物形成成分の含有理由およ
び含有量の限定理由は前記の通りであり、また他の成分
の含有理由等は以下の通りである。
び含有量の限定理由は前記の通りであり、また他の成分
の含有理由等は以下の通りである。
(a)Siについて
Siは、耐摩耗性、ヤング率および熱伝導率を向上し、
また熱膨張係数を低下する効果を有する。た−し、12
.0重量%を下回ると前記効果を得ることができず、一
方、28.0重量%を上回ると、押出し加工および鍛造
加工において成形性が悪化し、割れを生じ易(なる。
また熱膨張係数を低下する効果を有する。た−し、12
.0重量%を下回ると前記効果を得ることができず、一
方、28.0重量%を上回ると、押出し加工および鍛造
加工において成形性が悪化し、割れを生じ易(なる。
(b)Cuについて
Coは、熱処理においてアルミニウム合金を強化する効
果を有する。た−し、0.8重量%を下回ると、前記効
果を得ることができず、一方、5.0重量%を上回ると
、耐応力腐食割れ特性が悪化し、熱間鍛造加工性が低下
する。
果を有する。た−し、0.8重量%を下回ると、前記効
果を得ることができず、一方、5.0重量%を上回ると
、耐応力腐食割れ特性が悪化し、熱間鍛造加工性が低下
する。
(c)Mgについて
Mgは、Cuと同様に熱処理においてアルミニウム合金
を強化する効果を有する。た\し、0.3重量%を下回
ると前記効果を得ることができず、一方、3,5重足%
を上回ると、耐応力腐食割れ特性が悪化し、熱間鍛造加
工性が低下する。
を強化する効果を有する。た\し、0.3重量%を下回
ると前記効果を得ることができず、一方、3,5重足%
を上回ると、耐応力腐食割れ特性が悪化し、熱間鍛造加
工性が低下する。
(d)Feに9いて
p’ eは、高温強度およびヤング率を向−Lさせる効
果を有する。た\し、2.0重量%を下回ると、高温強
度の向上を期待することができず、一方、10.0重量
%を−L回ると高速熱間鍛造加工が事実上不可能となる
。
果を有する。た\し、2.0重量%を下回ると、高温強
度の向上を期待することができず、一方、10.0重量
%を−L回ると高速熱間鍛造加工が事実上不可能となる
。
(e)Mnについて
Mnは、特にFe≧4重量%の範囲において、高温強度
および耐応力腐食割れ特性を改善し、また熱間鍛・造加
工性を向上させる効果を有する。
および耐応力腐食割れ特性を改善し、また熱間鍛・造加
工性を向上させる効果を有する。
た\し、0.5重量%を下回ると、前記効果を得るごと
ができず、一方、2.9重量%を−L回ると、却って熱
間鍛造加工性が悪化する等、悪影響が現ねる。
ができず、一方、2.9重量%を−L回ると、却って熱
間鍛造加工性が悪化する等、悪影響が現ねる。
第3の特徴によれば、第2の特徴における諸作用に加え
て、アルミニウム合金71−リンクスに分散する硬質粒
子によりマトリックスの結晶転位が固着されてクリープ
特性が改善され、また熱膨張係数が低下し、さらにA・
フグ率および耐摩耗性が向にする。た−し、アルミニウ
ム合金マトリックスに対する硬質粒子の含有量が0.5
重量%を下回ると、アルミニウム合金の摩耗量が増加し
、またヤング率の向−ヒおよび熱膨張係数の減少の程度
も低くなり、一方、15.0重量%を上回ると、疲労強
度、熱間鍛造加工性および機械加工性がそれぞれ著しく
低下し、また相手材の摩耗量が増加する等実用に供し得
ない。
て、アルミニウム合金71−リンクスに分散する硬質粒
子によりマトリックスの結晶転位が固着されてクリープ
特性が改善され、また熱膨張係数が低下し、さらにA・
フグ率および耐摩耗性が向にする。た−し、アルミニウ
ム合金マトリックスに対する硬質粒子の含有量が0.5
重量%を下回ると、アルミニウム合金の摩耗量が増加し
、またヤング率の向−ヒおよび熱膨張係数の減少の程度
も低くなり、一方、15.0重量%を上回ると、疲労強
度、熱間鍛造加工性および機械加工性がそれぞれ著しく
低下し、また相手材の摩耗量が増加する等実用に供し得
ない。
(3)実施例
高強度アルミニウム合金の製造は、粉末の調製、圧粉体
の成形および熱間鍛造加工の順に行われる。
の成形および熱間鍛造加工の順に行われる。
粉末の調製にはアトマイズ法が適用される。調製後の粉
末は篩別処理を施され、100ツノシユよりも小さな直
径を有するものが用いられる。
末は篩別処理を施され、100ツノシユよりも小さな直
径を有するものが用いられる。
Ti、Zr、Co、pdssよびNiから選択される少
なくとも一種の水素化物形成成分は、わ〕末調製用溶湯
に添加されるか、または調製後の粉末ムこ添加される。
なくとも一種の水素化物形成成分は、わ〕末調製用溶湯
に添加されるか、または調製後の粉末ムこ添加される。
水素化物の形成を容易にするためには、後者の方が良い
。
。
前記粉末乙こは、必要に応じてAp、20.粒子、Si
C粒子、Si3N、粒子、Z r (、)2粒子、Ti
O□粒子および金属Si粒子から選択される少なくとも
一種の硬質粒子が添加される。
C粒子、Si3N、粒子、Z r (、)2粒子、Ti
O□粒子および金属Si粒子から選択される少なくとも
一種の硬質粒子が添加される。
圧粉体の成形は、1次成形工程および2次成形工程を含
む。
む。
1次成形工程は、成形圧力1〜101、/Ca、粉末温
度300°C以下、好ましくは100〜200°Cであ
る。この場合、粉末温度が100 ’Cを下回ると、圧
粉密度が高くならず、一方、200 ’Cを上回ると、
粉末の凝集(ブリッジング)が発生して作業効率が低下
するおそれがある。
度300°C以下、好ましくは100〜200°Cであ
る。この場合、粉末温度が100 ’Cを下回ると、圧
粉密度が高くならず、一方、200 ’Cを上回ると、
粉末の凝集(ブリッジング)が発生して作業効率が低下
するおそれがある。
また圧粉密度は75%以上に設定される。この値を下回
ると、圧粉体の取扱い性が悪化する。
ると、圧粉体の取扱い性が悪化する。
2次成形工程は、成形圧力3〜1. Ot /cry、
圧粉体温度420〜480 ’C8成形型温度300°
C以下、好ましくは150〜250°Cである。この場
合、成形型温度が150°Cを下回ると、圧粉密度が高
くならず、一方、250 ’Cを上回ると、成形型およ
び圧粉体間の潤滑が困難となって圧粉体の焼付きを発生
ずるおそれがある。
圧粉体温度420〜480 ’C8成形型温度300°
C以下、好ましくは150〜250°Cである。この場
合、成形型温度が150°Cを下回ると、圧粉密度が高
くならず、一方、250 ’Cを上回ると、成形型およ
び圧粉体間の潤滑が困難となって圧粉体の焼付きを発生
ずるおそれがある。
圧粉密度は95〜100%に設定される。この値を下回
ると、熱間鍛造加工においてアルミニウム合金に割れが
発生ずる。
ると、熱間鍛造加工においてアルミニウム合金に割れが
発生ずる。
なお、圧粉体の成形に当っては、1次成形工程のみを用
いる場合もある。
いる場合もある。
熱間鍛造加工は、圧粉体の加熱温度350〜500°C
で行われる。この場合、加熱温度が350°Cを下回る
と、アルミニウム合金に割れが発生し、一方、500°
Cを上回るとアルミニウム合金にブリスフが発生ずる。
で行われる。この場合、加熱温度が350°Cを下回る
と、アルミニウム合金に割れが発生し、一方、500°
Cを上回るとアルミニウム合金にブリスフが発生ずる。
本発明合金は、内燃機関用摺動部材の構成材料として最
適であり、例えばコンロット用キャップ、クランクジャ
ーナルの軸受キャップ等の軸受部材、吸、排気弁用スプ
リングリテーナ等に適用される。
適であり、例えばコンロット用キャップ、クランクジャ
ーナルの軸受キャップ等の軸受部材、吸、排気弁用スプ
リングリテーナ等に適用される。
以下、具体例について説明する。
表Iに示す化学成分を含むアルミニラJ、合金溶湯を用
い、アトマイズ法を適用して粉末を調製し、その粉末に
篩別処理を施して100メンシユよりも小さな直径を有
する粉末を得た。
い、アトマイズ法を適用して粉末を調製し、その粉末に
篩別処理を施して100メンシユよりも小さな直径を有
する粉末を得た。
前記粉末を用いて直径60n+m、高さ40mmの短円
柱状圧粉体を得た。この場合、1次成形工程は、成形圧
力1t、/cf、粉末温度120°Cにて行なわれ、圧
粉密度は80%であった。また2次成形工程は、成形圧
力9t/c+fl、圧粉体温度460°C1成形型温度
240°Cにて行われ、圧粉密度は99%であった。
柱状圧粉体を得た。この場合、1次成形工程は、成形圧
力1t、/cf、粉末温度120°Cにて行なわれ、圧
粉密度は80%であった。また2次成形工程は、成形圧
力9t/c+fl、圧粉体温度460°C1成形型温度
240°Cにて行われ、圧粉密度は99%であった。
本発明合金1〜■および比較例合金Iに対応する圧粉体
に熱間鍛造加工を施してそれら合金を得た。熱間鍛造は
、圧粉体の加熱温度480°C1型温度150°C1高
さ20mmになるまで自由鍛造、の条件で行われた。
に熱間鍛造加工を施してそれら合金を得た。熱間鍛造は
、圧粉体の加熱温度480°C1型温度150°C1高
さ20mmになるまで自由鍛造、の条件で行われた。
また比較例合金Hに対応する圧粉体に脱ガス処理および
熱間押出し加工を施してその合金を得た。
熱間押出し加工を施してその合金を得た。
本発明合金I〜■および比較例合金I、■から平行部の
直径5胴、長さ20mmのテストピースを切出し、それ
らテストピースを用い、試験温度2oo’cにて繰返し
回数107回の圧縮−引張り疲労試験を行った。また各
テストピースについて、溶融ガスキャリヤ法を適用して
水素ガス量を測定した。
直径5胴、長さ20mmのテストピースを切出し、それ
らテストピースを用い、試験温度2oo’cにて繰返し
回数107回の圧縮−引張り疲労試験を行った。また各
テストピースについて、溶融ガスキャリヤ法を適用して
水素ガス量を測定した。
表■は疲労試験結果および水素ガス量測定結果を示す。
表
■
表■から明らかなように、本発明合金1〜■ば、水素ガ
ス含有量が多いのにも拘らず比較的大きな疲労強度を有
する。これは合金中の水素ガスが、Ti、Zr、Co、
PdまたはNiと反応し、水素化物となって固定される
ことに起因する。
ス含有量が多いのにも拘らず比較的大きな疲労強度を有
する。これは合金中の水素ガスが、Ti、Zr、Co、
PdまたはNiと反応し、水素化物となって固定される
ことに起因する。
比較例合金1は、Ti等の水素化物形成成分を含有して
いないので、水素ガスの存在に伴い疲労強度が低下する
。
いないので、水素ガスの存在に伴い疲労強度が低下する
。
比較例合金■は、脱ガス処理を施されているので、当然
のことながら水素ガス量が減少し、それに伴い疲労強度
が向上する。
のことながら水素ガス量が減少し、それに伴い疲労強度
が向上する。
以下に述べる各種試験を行うため、表■に示すアルミニ
ウム合金組成を有する比較例合金■、■を製造する。製
造法は、本発明部材■〜■と同一である。比較例合金■
の組成は鋳造材であるJIS A08Cに相当する。
ウム合金組成を有する比較例合金■、■を製造する。製
造法は、本発明部材■〜■と同一である。比較例合金■
の組成は鋳造材であるJIS A08Cに相当する。
表 ■
表■は、本発明合金1〜■および比較例合金■の熱膨張
係数およびヤング率を示す。
係数およびヤング率を示す。
表
■
表■から明らかなように、本発明合金I〜■は比較例合
金■に比べて熱膨張係数が低下し、また ヤング率が向上している。これは主としてFe含有量に
起因する。
金■に比べて熱膨張係数が低下し、また ヤング率が向上している。これは主としてFe含有量に
起因する。
表■ば、本発明合金I〜■および比較例合金■に対して
応力腐食割れ試験(JIS H8711)を行った場
合の結果を示す。
応力腐食割れ試験(JIS H8711)を行った場
合の結果を示す。
応力腐食割れ試験は、縦10mm、横20mm、厚さ3
ffII11のテストピースを、それに対する負荷応力
をσ。、2X0.9(たヌ゛し、σ0.2は、各合金の
0゜2%耐力)として、液温30°C1濃度3.5%の
NaCp水溶液中に28日間浸漬することにより行われ
、耐応力腐食割れ特性の優劣はテストピースにおけるク
ラックの発生の有無により判断された。
ffII11のテストピースを、それに対する負荷応力
をσ。、2X0.9(たヌ゛し、σ0.2は、各合金の
0゜2%耐力)として、液温30°C1濃度3.5%の
NaCp水溶液中に28日間浸漬することにより行われ
、耐応力腐食割れ特性の優劣はテストピースにおけるク
ラックの発生の有無により判断された。
表
■
表■から明らかなように、本発明合金1〜■は比較例合
金■に比べて耐応力腐食割れ特性が優れており、これは
主としてMnの添加に起因する。
金■に比べて耐応力腐食割れ特性が優れており、これは
主としてMnの添加に起因する。
表■は、本発明合金1.n、ITIおよび比較例合金■
にフいて摺動摩耗試験を行った場合の結果を示す。
にフいて摺動摩耗試験を行った場合の結果を示す。
摺動摩耗試験は、縦1.0mm、横10mm、厚さ5m
mのテストピースを、速度2.5m/secで回転する
直径]35胴のJIS 550C製円盤に圧力200
kg/caを以て押圧し、また潤滑油を5Cc/m1n
の条件で滴下し、摺動距離18kmに亘って行われたも
ので、摩耗量はテストピースにおける試験前後の重量差
(g)を求めることにより測定された。
mのテストピースを、速度2.5m/secで回転する
直径]35胴のJIS 550C製円盤に圧力200
kg/caを以て押圧し、また潤滑油を5Cc/m1n
の条件で滴下し、摺動距離18kmに亘って行われたも
ので、摩耗量はテストピースにおける試験前後の重量差
(g)を求めることにより測定された。
表 ■
=20
マトリックスの化学成分は、表1に示す前記本発明合金
1〜■と同一であり、これらマトリックスに表■に示ず
ように各種硬質粒子を分散させた。
1〜■と同一であり、これらマトリックスに表■に示ず
ように各種硬質粒子を分散させた。
また本発明合金■〜XIVば前記本発明合金1〜■と同
一の方法で製造された。
一の方法で製造された。
表 ■
表■から明らかなように、本発明合金I、■■は比較例
合金■に比べて、優れた耐摩耗性を有しており、これは
Siの含有量に起因する。
合金■に比べて、優れた耐摩耗性を有しており、これは
Siの含有量に起因する。
次に、硬質粒子を含有する本発明合金■〜XIVについ
て説明する。
て説明する。
本発明合金■〜XIVにお番Jるアルミニウム合金表■
は、本発明合金■〜XIVにお13る疲労試験結果およ
び水素ガス量測定結果を示す。試験法お上び測定法は前
記と同一である。
は、本発明合金■〜XIVにお13る疲労試験結果およ
び水素ガス量測定結果を示す。試験法お上び測定法は前
記と同一である。
表
■
表 ■
表■より明らかなように、本発明合金■〜XIVは硬質
粒子の添加に伴い、表Hの場合に比べて疲労強度が向上
する。
粒子の添加に伴い、表Hの場合に比べて疲労強度が向上
する。
表■は、本発明合金■〜XIVの熱膨張係数およびヤン
グ率を示す。
グ率を示す。
表■から明らかなように、本発明合金■〜XIVは表■
の場合に比べて、熱膨張係数が低下し、またヤング率が
向上しており、これはアルミニウム合金7トリンクスに
Al2O3等の硬質粒子が分散していることに起因する
。
の場合に比べて、熱膨張係数が低下し、またヤング率が
向上しており、これはアルミニウム合金7トリンクスに
Al2O3等の硬質粒子が分散していることに起因する
。
また、本発明台金■〜XIVに対して前記と同一の応力
腐食割れ試験(JIS 1(87]1)を行ったとこ
ろ、クラックの発生は認、められなかった。
腐食割れ試験(JIS 1(87]1)を行ったとこ
ろ、クラックの発生は認、められなかった。
表Xは、本発明合金IX、X、XIに対して前記と同一
の摺動摩耗試験を行った場合を示す。
の摺動摩耗試験を行った場合を示す。
表 X
mmのテストピースに、170°Cにて12kg/mm
2の圧縮力を100時間に亘って付与することにより行
われ、クリープ縮み量はテストピースの試験前後の長さ
の比(%)を求めることによって測定された。
2の圧縮力を100時間に亘って付与することにより行
われ、クリープ縮み量はテストピースの試験前後の長さ
の比(%)を求めることによって測定された。
表 XI
表Xから明らかなように、本発明合金■、XXIは表■
の場合に比べて、優れた耐摩耗性を有しており、これば
アルミニウム合金マトリックスにA1203粒子等の硬
質粒子が分散していることに起因する。
の場合に比べて、優れた耐摩耗性を有しており、これば
アルミニウム合金マトリックスにA1203粒子等の硬
質粒子が分散していることに起因する。
表XIは、本発明合金IX、X、Xlおよび比較例合金
Iに対してクリープ試験を行った場合の結果を示す。
Iに対してクリープ試験を行った場合の結果を示す。
クリープ試験は、平行部の直径6mm、長さ40表X+
から明らかなように、本発明合金IX、 X。
から明らかなように、本発明合金IX、 X。
XIは、比較例合金Iに比べてクリープ縮、7)41が
減少しており、これはアルミニウム合金マトリ・ックス
にAff、 0.粒子等の硬質粒子が分散していること
によりアルミニウム合金7トリノクスの結晶の転位が固
着されることに起因する。
減少しており、これはアルミニウム合金マトリ・ックス
にAff、 0.粒子等の硬質粒子が分散していること
によりアルミニウム合金7トリノクスの結晶の転位が固
着されることに起因する。
なお、鋳造材に相当する比較例合金■のクリープ縮み量
は0.04%であり、本発明合金IX、 XX+のそれ
は鋳造材に略匹敵する。
は0.04%であり、本発明合金IX、 XX+のそれ
は鋳造材に略匹敵する。
表X■は、コンロッドにおけるクランクビン孔(直径5
5mm)の寸法変化と温度との関係を示す。
5mm)の寸法変化と温度との関係を示す。
コンロッドAは、その桿部側を比較例合金Iより構成さ
れ、またキャンプを本発明合金■より構成されている。
れ、またキャンプを本発明合金■より構成されている。
コンロットBは、その桿部側およびキャップを比較例合
金Iより構成されている。
金Iより構成されている。
両コンロッドA、 Bにおいて、キャップは桿部側に
ボルトにより締結される。
ボルトにより締結される。
表
X■
表X■から明らかなように、本発明合金■より構成され
たキャップを有するコンロッドAば、比較例合金Iより
構成されたコンロッドBに比べて温度上昇に伴うクラン
クビン孔の直径変化量が少なく、これにより機関運転時
におけるクランクピンとクランクピン孔間のクリアラン
ス変化を抑制することができる。これはアルミニウム合
金71−リソクスに3重量%の/l!20.粒子を分散
させたことによりキャンプの熱膨張係数の低下が図られ
ていることに起因する。
たキャップを有するコンロッドAば、比較例合金Iより
構成されたコンロッドBに比べて温度上昇に伴うクラン
クビン孔の直径変化量が少なく、これにより機関運転時
におけるクランクピンとクランクピン孔間のクリアラン
ス変化を抑制することができる。これはアルミニウム合
金71−リソクスに3重量%の/l!20.粒子を分散
させたことによりキャンプの熱膨張係数の低下が図られ
ていることに起因する。
表X■は本発明合金xv−xx■の化学成分を示し、ま
た表XIVはこれら合金XV〜XX■の疲労試験結果お
よび水素ガス量測定結果を示す。各合金の製造法、それ
ら合金に対する疲労試験および水素ガス量測定法は前記
本発明合金I〜■の場合と同しである。
た表XIVはこれら合金XV〜XX■の疲労試験結果お
よび水素ガス量測定結果を示す。各合金の製造法、それ
ら合金に対する疲労試験および水素ガス量測定法は前記
本発明合金I〜■の場合と同しである。
表
XrV
C9発明の効果
第(1)項記載の発明によれば、脱ガス処理を施さなく
ても水素ガスによる悪影響を回避して高い疲労強度を発
揮し得る機械構造部材用高強度アルミニラl、合金を提
供することができる。またこの合金は水素ガス量に制限
されることがないので、脱ガス処理を考慮する必要性が
なく、したがって、合金製造に当り、従来の圧粉、押出
し、鍛造の各工程を順次径ることなく、圧粉工程から直
接鍛造加工に移行する粉末直接成形法の適用が可能とな
り、これにより合金製造の簡素化を図って、その量産性
を向上させることができる。
ても水素ガスによる悪影響を回避して高い疲労強度を発
揮し得る機械構造部材用高強度アルミニラl、合金を提
供することができる。またこの合金は水素ガス量に制限
されることがないので、脱ガス処理を考慮する必要性が
なく、したがって、合金製造に当り、従来の圧粉、押出
し、鍛造の各工程を順次径ることなく、圧粉工程から直
接鍛造加工に移行する粉末直接成形法の適用が可能とな
り、これにより合金製造の簡素化を図って、その量産性
を向上させることができる。
第(2)項記載の発明によれば、前記効果に加えて、高
温強度、耐摩耗性、熱間鍛造加工性、およびヤング率を
それぞれ向上し、また熱膨脹係数を低下し、さらに高温
下における耐応力腐食割れ特性を改善した機械構造部材
用高強度アルミニウム合金を提供することができる。
温強度、耐摩耗性、熱間鍛造加工性、およびヤング率を
それぞれ向上し、また熱膨脹係数を低下し、さらに高温
下における耐応力腐食割れ特性を改善した機械構造部材
用高強度アルミニウム合金を提供することができる。
第(3)項記載の発明によれば、前記諸効果に加えて、
高温下におけるクリープ特性を改善し、また熱膨脹係数
を一層低下し、その上ヤング率および耐摩耗性をさらに
向上させた機械構造部材用高強度アルミニウム合金を提
供することができる。
高温下におけるクリープ特性を改善し、また熱膨脹係数
を一層低下し、その上ヤング率および耐摩耗性をさらに
向上させた機械構造部材用高強度アルミニウム合金を提
供することができる。
Claims (3)
- (1)Ti、Zr、Co、PdおよびNiから選択され
る少なくとも一種の水素化物形成成分を0.2重量%以
上、4重量%以下含むことを特徴とする機械構造部材用
高強度アルミニウム合金。 - (2)Si12.0重量%以上、28.0重量%以下;
Cu0.8重量%以上、5.0重量%以下;Mg0.3
重量%以上、3.5重量%以下;Fe2.0重量%以上
、10.0重量%以下;Mn0.5重量%以上、2.9
重量%以下;ならびにTi、Zr、Co、PdおよびN
iから選択される少なくとも一種の水素化物形成成分0
.2重量%以上、4重量%以下;を含むことを特徴とす
る機械構造部材用高強度アルミニウム合金。 - (3)Si12.0重量%以上、28.0重量%以下;
Cu0.8重量%以上、5.0重量%以下;Mg0.3
重量%以上、3.5重量%以下;Fe2.0重量%以上
、10.0重量%以下;Mn0.5重量%以上、2.9
重量%以下;ならびにTi、Zr、Co、PdおよびN
iから選択される少なくとも一種の水素化物形成成分0
.2重量%以上、4重量%以下;を含むアルミニウム合
金マトリックスに、Al_2O_3粒子、SiC粒子、
Si_3N_4粒子、ZrO_2粒子、TiO_2粒子
および金属Si粒子から選択される少なくとも一種の硬
質粒子を0.5重量%以上、15.0重量%以下分散さ
せたことを特徴とする機械構造部材用高強度アルミニウ
ム合金。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63225266A JPH0699772B2 (ja) | 1988-09-08 | 1988-09-08 | 機械構造部材用高強度アルミニウム合金 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63225266A JPH0699772B2 (ja) | 1988-09-08 | 1988-09-08 | 機械構造部材用高強度アルミニウム合金 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0273935A true JPH0273935A (ja) | 1990-03-13 |
JPH0699772B2 JPH0699772B2 (ja) | 1994-12-07 |
Family
ID=16826627
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63225266A Expired - Fee Related JPH0699772B2 (ja) | 1988-09-08 | 1988-09-08 | 機械構造部材用高強度アルミニウム合金 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0699772B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102004050484A1 (de) * | 2004-10-15 | 2006-04-20 | Peak Werkstoff Gmbh | Legierung auf Basis von Aluminium sowie Formteil aus dieser Legierung |
EP1728882A4 (en) * | 2004-03-23 | 2007-10-31 | Nippon Light Metal Co | ALUMINUM ALLOY ALLOY WITH HIGH STIFFNESS AND SMALL LINEAR EXPANSION COEFFICIENT |
CN109988933A (zh) * | 2017-12-30 | 2019-07-09 | 宜兴市恒邦环保有限公司 | 一种给排水设备用阀门构件制备工艺 |
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JPH0234740A (ja) * | 1988-07-25 | 1990-02-05 | Furukawa Alum Co Ltd | 耐熱性アルミニウム合金材及びその製造方法 |
-
1988
- 1988-09-08 JP JP63225266A patent/JPH0699772B2/ja not_active Expired - Fee Related
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DE102004050484A1 (de) * | 2004-10-15 | 2006-04-20 | Peak Werkstoff Gmbh | Legierung auf Basis von Aluminium sowie Formteil aus dieser Legierung |
CN109988933A (zh) * | 2017-12-30 | 2019-07-09 | 宜兴市恒邦环保有限公司 | 一种给排水设备用阀门构件制备工艺 |
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---|---|
JPH0699772B2 (ja) | 1994-12-07 |
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