JP7507139B2 - 鞍乗り型車両 - Google Patents

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Description

本発明は、鞍乗り型車両に関する。
鞍乗り型車両には、パワーユニットの少なくとも一部を覆うスキッドプレートを備えたものがある(例えば特許文献1)。
特開2016-068838号公報
この種の鞍乗り型車両の収納スペースを増やすことが望まれる。
しかし、収納物によって鞍乗り型車両の重心位置に悪影響が及び、走行性能が阻害される事態は好ましくない。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、走行性能を損なうことなく収納性を向上することを目的とする。
車体フレームと、パワーユニットの少なくとも一部を覆うスキッドプレートとを備える鞍乗り型車両において、前記車体フレームは、ヘッドパイプから前記パワーユニットの前方に向けて下方に延出するダウンフレームと、前記パワーユニットの下方に位置するロアフレームとを有し、前記スキッドプレートは、前記ダウンフレームの下部から前記ロアフレームの下方を後方に延在し、かつ、上板と下板とを有し、前記上板と前記下板との間に収納部を有し、前記上板と前記下板との間における前記収納部と異なる領域に、他の収納部を有し、前記上板に、前記他の収納部に物品を出し入れする他の開口部を設けていることを特徴とする。
走行性能を損なうことなく収納性を向上することができる。
本発明の実施の形態に係る鞍乗り型車両の側面図である。 鞍乗り型車両を左前方から示した斜視図である。 スキッドプレートを車体フレームと共に側方から示した図である。 スキッドプレートを車体フレームと共に前方から示した図である。 スキッドプレートを車体フレームと共に左後方から示した斜視図である。 スキッドプレートを左後方から示した斜視図である。 スキッドプレートを左前方から示した斜視図である。 スキッドプレートの分解斜視図である。 図3のIX-IX断面図である。 図3のX-X断面図である。 変形例に係るスキッドプレートの分解斜視図である。 左側膨出部及び中央膨出部を収納部に構成した場合の車幅方向に沿った断面の一例を示した図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、説明中、前後左右および上下といった方向の記載は、特に記載がなければ車体に対する方向と同一とする。また、各図に示す符号FRは車体前方を示し、符号UPは車体上方を示し、符号LHは車体左方を示す。
[実施の形態]
図1は、本発明の実施の形態に係る鞍乗り型車両10の側面図である。
鞍乗り型車両10は、車体フレーム11と、車体フレーム11に支持されるパワーユニット12と、前輪13を操舵自在に支持するフロントフォーク14と、後輪15を支持するスイングアーム16と、乗員用のシート17とを備える車両である。
鞍乗り型車両10は、乗員がシート17に跨るようにして着座する車両である。シート17は、車体フレーム11の後部の上方に設けられる。
車体フレーム11は、車体フレーム11の前端部に設けられるヘッドパイプ18と、ヘッドパイプ18の後方に位置するフロントフレーム19と、フロントフレーム19の後方に位置するリアフレーム20とを備える。フロントフレーム19の前端部は、ヘッドパイプ18に接続される。
シート17は、リアフレーム20に支持される。
フロントフォーク14は、ヘッドパイプ18によって左右に操舵自在に支持される。前輪13は、フロントフォーク14の下端部に設けられる車軸13aに支持される。乗員が把持する操舵用のハンドル21は、フロントフォーク14の上端部に取り付けられる。
スイングアーム16は、車体フレーム11に支持されるピボット軸22に支持される。ピボット軸22は、車幅方向に水平に延びる軸である。スイングアーム16の前端部には、ピボット軸22が挿通される。スイングアーム16は、ピボット軸22を中心に上下に揺動する。
後輪15は、スイングアーム16の後端部に設けられる車軸15aに支持される。
パワーユニット12は、前輪13と後輪15との間に配置され、車体フレーム11に支持される。
パワーユニット12は、内燃機関である。パワーユニット12は、クランクケース23と、往復運動するピストンを収容するシリンダー部24とを備える。シリンダー部24の排気ポートには、排気装置25が接続される。
パワーユニット12の出力は、パワーユニット12と後輪15とを接続する駆動力伝達部材によって後輪15に伝達される。
また、鞍乗り型車両10は、前輪13を上方から覆うフロントフェンダー26と、後輪15を上方から覆うリアフェンダー27と、乗員が足を載せるステップ28と、パワーユニット12が使用する燃料を蓄える燃料タンク29とを備える。
フロントフェンダー26は、フロントフォーク14に取り付けられる。リアフェンダー27及びステップ28は、シート17よりも下方に設けられる。燃料タンク29は、車体フレーム11に支持される。
鞍乗り型車両10は、ラリー競技用の鞍乗り型車両であり、燃料タンク29として、左右の前部燃料タンク29Aと、後部燃料タンク29Bとを備えている。前部燃料タンク29Aは、フロントフレーム19の左右に配置され、後部燃料タンク29Bは、リアフレーム20の内側に配置されている。鞍乗り型車両10は、駐車時に車体を左右一方側に傾けた傾斜状態に支持するサイドスタンド45を備えている。
図2は、鞍乗り型車両10を左前方から示した斜視図である。
図1及び図2に示すように、鞍乗り型車両10は、パワーユニット12の少なくとも一部を覆うスキッドプレート81を備えている。スキッドプレート81は、前輪13の後方、かつ、パワーユニット12の前方に設けられ、前方からの水、土、及び泥等の飛散物がパワーユニット12の一部に付着したり、前方の障害物等がパワーユニット12の一部に接触したりする事態を抑制する。スキッドプレート81は、前方からの飛散物が前部燃料タンク29A等に付着する事態も抑制することができる。
図3は、スキッドプレート81を車体フレーム11と共に側方から示した図である。図4は、スキッドプレート81を車体フレーム11と共に前方から示した図であり、図5は、スキッドプレート81を車体フレーム11と共に左後方から示した斜視図である。図4中、符号C1は鞍乗り型車両10の車幅中心を示している。
図3~図5に示すように、フロントフレーム19は、ヘッドパイプ18から後下がりに後方に延びる左右一対のメインフレーム31と、メインフレーム31の後端部から下方に延びる左右一対のピボットフレーム32と、ヘッドパイプ18から下方に延びる一本のダウンフレーム33と、ダウンフレーム33の下端部から後方に延びてピボットフレーム32の下端部に接続される左右一対のロアフレーム34とを備える。
ダウンフレーム33は、正面視で上下方向に延びる単一のフレームである。ダウンフレーム33の両側部には、左右一対のラジエーターグリル36が配置され、左右一対のラジエーターグリル36の内側にラジエータが支持される。
左右一対のロアフレーム34は、ダウンフレーム33の下端部から左右下方に延びた後に後方に延びる。ピボットフレーム32は、ピボット軸22を支持する。リアフレーム20は、メインフレーム31及びピボットフレーム32に連結される。
図1に示すように、パワーユニット12は、車幅方向に延びるクランク軸を支持するクランクケース23と、クランクケース23の前部から上方に延びるシリンダー部24とを備える内燃機関(エンジン)である。パワーユニット12は、車体側面視で、メインフレーム31、ピボットフレーム32、ダウンフレーム33、及びピボットフレーム32に囲まれる空間に支持される。
シリンダー部24の前面には排気管61が連結される。排気管61は、左右一方側(本実施態では右側)にオフセットした位置に配置される。排気管61は、ダウンフレーム33の右側方を通って下方に延出した後、クランクケース23の前下方で後方に向けて屈曲し、クランクケース23の下方を通って後方に延出する。
排気管61の後端に相当する下流端には、排気マフラー62が接続される。排気マフラー62は、後輪15の左右一方側(右側)に支持され、排気管61からの排気ガスの圧力を低減して外部に排出する。排気管61と排気マフラー62とによって排気装置25が構成される。排気装置25の排気経路には、排気ガスを浄化する触媒が適宜に設けられる。
パワーユニット12の後方、かつ左右のピボットフレーム32の間には、リアクッション41が配置される。リアクッション41の上端は、車体フレーム11に設けられたクッション連結部37(図3)に連結され、リアクッション41の下端はリンク42(図1)を介してスイングアーム16に連結される。
図3~図5に示すように、スキッドプレート81は、ダウンフレーム33の下部からロアフレーム34の下方を後方に延在すると共に、車体正面視で左右に張り出す形状に形成されている。
このスキッドプレート81はクランクケース23の前面を前方から覆う大型カバーに形成される。つまり、スキッドプレート81の前部上端P1(図3)は、クランクケース23の上端よりも上方に位置し、スキッドプレート81の左右端P2(図4)は、パワーユニット12の左右端と同等位置か左右外側に位置している。また、スキッドプレート81の後端P3(図3)は、パワーユニット12及びロアフレーム34よりも後方に位置する。
このスキッドプレート81は、ロアフレーム34の前後に渡って延在するので、クランクケース23を前後に渡って下方から覆うことができる。したがって、悪路・未舗装路等で前輪13が巻き上げる小石等や、前方の段差等の障害物からクランクケース23等を十分に保護することができる。なお、このスキッドプレート81は、エンジンガード、及びマッドガードと言うことも可能である。
図6及び図7は、スキッドプレート81を異なる方向から示した図である。
スキッドプレート81の前部には、左右一対のロアフレーム34に取り付けられる左右一対の被取付部82が設けられる。これら被取付部82は、後方に凹む形状に形成され、前後方向に貫通する孔を有している。
図6に示すように、これら被取付部82は、左右一対のロアフレーム34に設けられた固定部34Kに対し、車体前方から重なる。そして、被取付部82の前方から所定の取付部材83(図4)を固定部34Kに取り付けることによって、スキッドプレート81の前部が左右のロアフレーム34に固定される。取付部材83は、特に制限されるものではないが、例えば、ボルト、ナット、クリップナット、及びクイックファスナー等である。
被取付部82は後方に凹む形状に形成されるので、取付部材83を取り付けた際に、取付部材83が被取付部82内に収容され、取付部材83がスキッドプレート81から前方へ飛び出さない。また、スキッドプレート81の着脱作業を行う際に、作業者が被取付部82の位置を視認しやすくなり、着脱作業をし易くなる。
スキッドプレート81の後部には、鞍乗り型車両10の一部に引っ掛かる左右一対の着脱部85が設けられる。これら着脱部85は、後方に突出する軸部材を有し、鞍乗り型車両10には、これら軸部材を差し込み可能な部分が設けられている。左右一対の軸部材が車体側の部分に差し込まれることによって、各軸部材の上下位置及び左右位置が位置決めされる。この状態で、スキッドプレート81の前部が、取付部材83によって各ロアフレーム34に固定されることによって、スキッドプレート81が鞍乗り型車両10に固定される。
このスキッドプレート81の取付構造によれば、スキッドプレート81前部から取付部材83を取り外し、スキッドプレート81を前方にずらすだけで、スキッドプレート81を取り外すことができる。また、スキッドプレート81を取り付ける際は、スキッドプレート81の後部を鞍乗り型車両10に引っ掛けることができるので、取付部材83の取付作業が容易である。したがって、スキッドプレート81の着脱作業が容易である。
なお、着脱部85が差し込みによって鞍乗り型車両10の一部に引っ掛かる場合を例示したが、差し込み以外の係止構造によって、着脱部85が鞍乗り型車両10の一部に引っ掛かるようにしてもよい。また、スキッドプレート81と鞍乗り型車両10との間に、ラバー部材等の衝撃緩和部材を介挿し、スキッドプレート81から鞍乗り型車両10に作用する衝撃力を緩和するようにしてもよい。
図8は、スキッドプレート81の分解斜視図である。
スキッドプレート81は、カーボン材料から成るメインプレート91と、メインプレート91に上方から重ねられるサブプレート92とを備えている。
メインプレート91は、ダウンフレーム33の下部からロアフレーム34の後下方まで延在すると共に、車体正面視で車幅中心C1から左右に張り出すプレート形状に形成され、クランクケース23の前方及び下方を覆う。このメインプレート91の前部に、左右に間隔を空けて被取付部82が設けられ、メインプレート91の後部に、左右に間隔を空けて着脱部85が設けられる。
このメインプレート91の材料は、カーボン材料の他、樹脂材料や金属材料でもよい。
サブプレート92は、メインプレート91によりも小型に形成され、メインプレート91における左右の被取付部82と着脱部85との間の領域に、ボルト等の取付部材によって固定される。
サブプレート92は、メインプレート91から上方に膨出する膨出形状に形成され、メインプレート91との間に空き空間を区画する。このサブプレート92は、鞍乗り型車両10に取り付けられた場合(図5参照)に、左側のロアフレーム34を基準にして左側に位置する左側膨出部92Lと、左右のロアフレーム34間に位置する中央膨出部92Mと、右側のロアフレーム34を基準にして右側に位置する右側膨出部92Rとを一体に備える形状に形成されている。
このサブプレート92の材料は、カーボン材料の他、樹脂材料や金属材料でもよい。
各膨出部92L,92M及び92Rは、メインプレート91とクランクケース23との間の隙間を埋める膨出形状を有し、車体側面視で、被取付部82と着脱部85との間を前後に延出している。これにより、各膨出部92L,92M及び92Rの内部には、サブプレート92の前後に渡って連続する内部空間が形成される。
左側膨出部92L及び右側膨出部92Rは、左右のロアフレーム34よりも車幅方向外側に張り出すので、車体側方からの飛散物から各ロアフレーム34を保護する保護部材として機能することができる。
図8に示すように、メインプレート91における左側膨出部92L91で覆われる領域には、シート状の緩衝部材95が配置される。緩衝部材95は、左側膨出部92Lで覆われる領域の略全体に配置され、左側膨出部92L内の後述する物品100とメインプレート91との間に作用する衝撃力を緩和する部材である。例えば、緩衝部材95は、ゴム等の弾性材、スポンジ等の任意の緩衝材料からなる部材を適用でき、シート形状でなくてもよい。
左側膨出部92Lには、車体側面側(左側)に開口する開口部92Kが設けられ、この開口部92Kは蓋部材96によって覆われる。この蓋部材96は、固定部材97によって左側膨出部92Lに固定される。固定部材97は、乗員等が簡単に取り外すことができ、これによって蓋部材96を容易に取り外して開口部92Kを外部に露出させることができる。
このように開口部92Kは、簡単に着脱自在な蓋部材96で覆われるので、開口部92Kから左側膨出部92Lに任意の物品100を出し入れすることができ、左側膨出部92Lを、任意の物品100を収納する収納部として利用できる。左側膨出部92Lに収納する物品100は、特に限定されないが、例えば、車載工具やエアバッグボンベである。
エアバッグボンベは、乗員がエアバッグジャケットを着用する場合に予備として搭載されることがある物品であり、図6には、エアバッグボンベ(以下、符号100を付して示す)を収納した状態を示している。
図6に示すように、左側膨出部92L内には、前後方向に長い内部空間が形成されるので、2本のエアバッグボンベ100を前後に並べて収納可能である。
開口部92K及び蓋部材96は、車体側面視で、車体側方に露出する位置に設けられている。より具体的には、図1に示すように、開口部92K及び蓋部材96は、車体側面視でクランクケース23の後部寄りの下方であって、ステップ28の前下方に位置している。このため、スキッドプレート81を鞍乗り型車両10に装着した状態で、エアバッグボンベ100等の荷物の出し入れを容易に行うことができる。
本構成では、開口部92Kは、車体側面視で前後方向に長い矩形形状に形成され、エアバッグボンベ100及び車載工具等を出し入れ自在な形状である。但し、開口部92Kの形状や位置等は適宜に変更してもよい。
図9は、図3のIX-IX断面図を示し、図10は、図3のX-X断面図を示している。図9及び図10には、左側膨出部92Lにエアバッグボンベ100を収納した状態を模式的に示している。
図9及び図10に示すように、左側膨出部92Lは、左側のロアフレーム34の車幅方向外側の面に沿って上方に膨出し、図9及び図10に示す断面視(車幅方向に沿った断面図に相当)で矩形形状の内部空間を有している。矩形形状の内部空間を有するので、エアバッグボンベ100や車載工具のような物品を収納し易くなる。図9及び図10に示すように、左側膨出部92Lの内部空間の底部には緩衝部材95が配置されるので、左側膨出部92L内のエアバッグボンベ100等の物品は、緩衝部材95によってメインプレート91から作用する衝撃力が緩和される。
なお、中央膨出部92Mは、図9及び図10に示す断面視で上方に膨出する矩形形状の内部空間であって、かつ、左側膨出部92Lよりも左右に長い内部空間を有している。
図10に示すように、右側膨出部92Rは、左側膨出部92Lよりも小型に形成される。右側のロアフレーム34よりも車幅方向外側(右側に相当)には、排気管61が配置される。図9及び図10には、排気管61が配置されるスペース61S(以下、排気管スペース61Sと言う)を、二点鎖線で模式的に示している。
なお、図9及び図10中の排気管スペース61Sは、スキッドプレート81の内部空間に、排気管61を割り当て可能なスペースの大凡の範囲を示すものであり、排気管61の外形状を示すものではない。
右側膨出部92Rは、左側膨出部92Lよりも小型に形成され、かつ、ロアフレーム34から車幅方向外側への張り出しも左側膨出部92L91よりも少ない。これにより、排気管スペース61Sを十分に確保でき、また、排気管61と右側膨出部92Rとの離間距離も十分に確保できる。
以上説明したように、本実施形態のスキッドプレート81は、ダウンフレーム33の下部からロアフレーム34の前部にかけて延在し、かつ、下板として機能するメインプレート91と、上板として機能するサブプレート92とを有し、メインプレート91とサブプレート92との間に、物品100を収納可能な収納部として機能する左側膨出部92Lを有する。この構成により、鞍乗り型車両10の収納スペースを増やすことができる。しかも、左側膨出部92Lは車体下部に位置するので、重量のある物品100を車体下部に収納でき、走行性能を損なうことなく収納性が向上する。
また、左側膨出部92Lは、車体側面側に、物品100を出し入れする開閉部として機能する開口部92K及び蓋部材96を有するので、スキッドプレート81を鞍乗り型車両10から取り外すことなく物品100の出し入れができ、使い勝手が向上する。
また、左側膨出部92Lは、ロアフレーム34の車幅方向外側に位置するので、車体側方からの飛散物からロアフレーム34を保護することができる。
また、メインプレート91には、左側膨出部92L内の物品100との間に作用する衝撃力を緩和する緩衝部材95が設けられるので、走行時の振動等の影響を受けても、物品100、及び、左側膨出部92L内のメインプレート91部分を保護できる。
また、スキッドプレート81の前部には、取付部材83によって車体フレーム11に取り付けられる被取付部82が設けられ、スキッドプレート81の後部には、鞍乗り型車両10の一部に引っ掛けられる着脱部85が設けられる。この構成により、スキッドプレート81を簡単に着脱でき、パワーユニット12周りのメンテナンスが容易になる。
上述の実施形態は本発明の一態様を示すものであり、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、スキッドプレート81における左側膨出部92L以外の部分を、任意の物品100を収納する他の収納部に構成してもよい。
図11は、変形例に係るスキッドプレート81の分解斜視図である。
サブプレート92の中央膨出部92Mには、上方に開口する開口部92MKが設けられ、この開口部92MKは、蓋部材96Mによって覆われる。蓋部材96Mは、開口部92MKを開閉させる部材であり、例えば、サブプレート92に着脱される部材、又は、サブプレート92にヒンジ機構又はスライド機構等を介して連結される部材である。この構成により、中央膨出部92Mを他の収納部に構成することができる。
これにより、左右一対のロアフレーム34の間に空くスペースを収納部として有効活用できると共に、ロアフレーム34によって、中央膨出部92Mに収納した物品100、及び中央膨出部92Mを保護することができる。
この場合、図11に示すように、メインプレート91における中央膨出部92Mで覆われる領域に、シート状の緩衝部材95Mを配置することが好ましい。緩衝部材95Mによって、走行時の振動の影響を受けても、中央膨出部92Mに収納した物品100、中央膨出部92M内のメインプレート91部分を保護できる。
なお、開口部92MKの位置及び形状、及び、蓋部材96Mの構造等は適宜に変更してもよい。これら開口部92MK及び蓋部材96Mは、中央膨出部92Mに物品100を出し入れする開閉部として機能する。
また、図11にはメインプレート91に緩衝部材95,95Mを配置する場合を例示したが、サブプレート92に、収納部内の物品100との間に作用する衝撃力を緩和する他の緩衝部材を更に配置してもよい。
図12は、左側膨出部92L及び中央膨出部92Mを収納部に構成した場合の車幅方向に沿った断面の一例を示した図である。
図12に示すように、サブプレート92の左側膨出部92Lの内面部分には、緩衝部材98が配置され、サブプレート92の中央膨出部92Mの内面部分には、緩衝部材98Mが配置される。これら緩衝部材98及び98Mによって、各膨出部92L,92M内の物品100、及び各膨出部92L,92Mをより保護できる。
また、本発明を、図1等に示す自動二輪車に適用する場合を説明したが、これに限定されず、本発明を、他の自動二輪車、及び、三輪タイプや四輪タイプを含む鞍乗り型車両に適用してもよい。また、車体フレーム11についても、上記のフレーム構造に限定しなくてもよい。
[上記実施の形態によりサポートされる構成]
上記実施の形態は、以下の構成をサポートする。
(構成1)車体フレームと、パワーユニットの少なくとも一部を覆うスキッドプレートとを備える鞍乗り型車両において、前記車体フレームは、ヘッドパイプから前記パワーユニットの前方に向けて下方に延出するダウンフレームと、前記パワーユニットの下方に位置するロアフレームとを有し、前記スキッドプレートは、前記ダウンフレームの下部から前記ロアフレームの前部にかけて延在し、かつ、上板と下板とを有し、前記上板と前記下板との間に収納部を有することを特徴とする鞍乗り型車両。
この構成によれば、重量のある物品等を車体下部に収納でき、走行性能を損なうことなく収納性が向上する。
(構成2)前記収納部は、車体側面側に、物品を出し入れする開閉部を有することを特徴とする構成1に記載の鞍乗り型車両。
この構成によれば、スキッドプレートを鞍乗り型車両から取り外すことなく物品の出し入れができ、使い勝手が向上する。
(構成3)前記収納部は、前記ロアフレーム34の車幅方向外側に位置することを特徴とする構成1又は2に記載の鞍乗り型車両。
この構成によれば、車体側方からの飛散物からロアフレームを保護することができる。
(構成4)前記下板には、前記収納部内の物品との間に作用する衝撃力を緩和する緩衝部材が設けられることを特徴とする構成1から3のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両。
この構成によれば、緩衝部材によって、物品、及び収納部内の下板部分を保護できる。
(構成5)前記スキッドプレートの前部には、所定の取付部材によって前記車体フレームに取り付けられる被取付部が設けられ、前記スキッドプレートの後部には、当該鞍乗り型車両の一部に引っ掛けられる着脱部が設けられることを特徴とする構成1から4のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両。
この構成によれば、スキッドプレートを簡単に着脱でき、パワーユニット周りのメンテナンスが容易になる。
(構成6)前記上板と前記下板との間における前記収納部と異なる領域に、他の収納部を有し、前記上板に、前記他の収納部に物品を出し入れする他の開口部を設けていることを特徴とする構成1から5のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両。
この構成によれば、簡単に他の収納部に物品を出し入れできる。
(構成7)前記他の収納部は、左右一対の前記ロアフレームの間に位置することを特徴とする構成6に記載の鞍乗り型車両。
この構成によれば、左右一対のロアフレームによって、他の収納部に収納した物品、及び他の収納部を保護することができる。
(構成8)前記下板には、前記他の収納部内の物品との間に作用する衝撃力を緩和する他の緩衝部材が設けられることを特徴とする構成6又は7に記載の鞍乗り型車両。
この構成によれば、他の緩衝部材によって、他の収納部内の物品、及び他の収納部内の下板部分を保護できる。
(構成9)前記上板に、前記収納部、及び前記他の収納部内の物品との間に作用する衝撃力を緩和する緩衝部材が設けられることを特徴とする構成6から8のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両。
この構成によれば、緩衝部材によって、他の収納部内の物品、及び他の収納部をより保護できる。
10 鞍乗り型車両
11 車体フレーム
12 パワーユニット
18 ヘッドパイプ
23 クランクケース
24 シリンダー部
31 メインフレーム
32 ピボットフレーム
33 ダウンフレーム
34 ロアフレーム
34K 固定部
81 スキッドプレート
82 被取付部
83 取付部材
85 着脱部
91 メインプレート(下板)
92 サブプレート(上板)
92L 左側膨出部(収納部)
92K 開口部
92M 中央膨出部(他の収納部)
92MK 開口部(他の開口部)
92R 右側膨出部
95,95M,98,98M 緩衝部材
96,96M 蓋部材
100 物品

Claims (5)

  1. 車体フレーム(11)と、パワーユニット(12)の少なくとも一部を覆うスキッドプレート(81)とを備える鞍乗り型車両において、
    前記車体フレーム(11)は、ヘッドパイプ(18)から前記パワーユニット(12)の前方に向けて下方に延出するダウンフレーム(33)と、前記パワーユニット(12)の下方に位置するロアフレーム(34)とを有し、
    前記スキッドプレート(81)は、前記ダウンフレーム(33)の下部から前記ロアフレーム(34)の下方を後方に延在し、かつ、上板(92)と下板(91)とを有し、前記上板(92)と前記下板(91)との間に収納部(92L)を有し、
    前記上板(92)と前記下板(91)との間における前記収納部(92L)と異なる領域に、他の収納部(92M)を有し、
    前記上板(92)に、前記他の収納部(92M)に物品を出し入れする他の開口部(92MK)を設けていることを特徴とする鞍乗り型車両。
  2. 前記収納部(92L)は、車体側面側に、物品を出し入れする開閉部(92K,96)を有することを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両。
  3. 前記収納部(92L)は、前記ロアフレーム(34)の車幅方向外側に位置することを特徴とする請求項1又は2に記載の鞍乗り型車両。
  4. 前記下板(91)には、前記収納部(92L)内の物品との間に作用する衝撃力を緩和する緩衝部材(95)が設けられることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両。
  5. 前記スキッドプレート(81)の前部には、所定の取付部材(83)によって前記車体フレーム(11)に取り付けられる被取付部(82)が設けられ、前記スキッドプレート(81)の後部には、当該鞍乗り型車両の一部に引っ掛けられる着脱部(85)が設けられることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両。
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