JP5129631B2 - 鞍乗り型車両 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の下側を覆うアンダーガードを有する鞍乗り型車両に関する。
従来、不整地を走行可能なATV型車両(鞍乗り型車両)には、車両の下方を覆うアンダーガードが設けられ、このアンダーガードの上側にエンジンが配置されている。このアンダーガードには、エンジンの前方に立上り板が車体幅方向に亘って設けられ、不整地走行中に跳ね上げられる泥をこの立上り板で受けることにより、エンジンに泥が飛ばないようにしている(例えば、特許文献1参照)。
また、エンジンアンダーガードの両側部をバーステップの下側で上方に折り返し、取付ボルトやデフケースを保護したり、障害物を乗り越えやすくしたものがある(例えば、特許文献2、特許文献3参照)。
実開昭63−201890号公報 実開昭62−19437号公報 実開昭62−16086号公報
しかしながら、不整地走行中にバーハンドルを左右に転蛇した場合、前輪が左または右方向に向けられた分だけタイヤハウスとの間に空間ができてしまい、この空間から跳ね上げられた泥がエンジンにかかる場合がある。そのため、タイヤハウスを構成するフェンダーを大きく形成してエンジン方向への隙間や空間をなくすことも考えられるが、この空間はデフケースやサスペンションアーム等のメンテナンスに必要であり、フェンダー等を外してメンテナンスしなければならない構造は利便性に欠ける。
本発明は、上述した事情を鑑みてなされたものであり、メンテナンス用の空間を確保しつつ、転蛇したときに跳ね上げられた泥がエンジンにかからないようにすることができる鞍乗り型車両を提供することにある。
本発明は、車体フレーム(11)内にエンジン(12)が搭載され、前記エンジン(12)の下側を含め前記車体フレーム(11)の下側を覆うアンダーガード(73)が取り付けられると共に、前記エンジン(12)の前方両側に位置する前輪(17)を上方から後方にかけて覆うフェンダー(61)が設けられた鞍乗り型車両において、前記前輪(17)よりも車体内側に位置する内側ガード部(94)と、前記アンダーガード(73)に設けられ、前記内側ガード部(94)よりも車体内側に位置する第1ガード部(82)と、前記アンダーガード(73)に設けられ、前記第1ガード部(82)よりもさらに車体内側に位置し、前記エンジン(12)の前側を覆う第2ガード部(96)とを備え、前記第2ガード部(96)は、平面視において車両後側が開放された略U字形状に形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、内側ガード部と共に第1ガード部、第2ガード部の3箇所で泥を受けることができる。また、第2ガード部によって、エンジンの前方及び前方の側方を覆うことができる。
さらに、前記内側ガード部(94)の下端部(94c)は、前記第1ガード部(82)の上端部(82c)よりも下側に位置し、前記第2ガード部(96)の上端部(98c)は、前記第1ガード部(82)の上端部(82c)よりも上側に位置し、側面視において前記内側ガード部(94)と前記第1ガード部(82)、及び前記第1ガード部(82)と第2ガード部(96)とがラップするようにしてもよい。
この構成によれば、内側ガード部、第1ガード部、第2ガード部によって、車体側方から直線的に入り込む泥を確実に受けることができる。
また、前記内側ガード部(94)及び前記第1ガード部(82)の前端は、前記第2ガード部(96)の前端よりも前側に位置するようにしてもよい。
この構成によれば、タイヤハウスから斜めに入り込む泥を内側ガード部及び第1ガード部で予め受けることができる。
また、前記第1ガード部(82)は、前記アンダーガード(73)の側部を上側に折り返す態様で形成されていてもよい。
この構成によれば、第1ガード部を容易に形成することができる。
さらにまた、前記第2ガード部(96)の前側の底部に排出穴(84)を形成することもできる。
この構成によれば、アンダーガードの上面に泥が堆積し難くすることができる。
また、前記内側ガード部(94)よりも前側に前最終減速装置(53)が配置されていてもよい。
この構成によれば、内側ガード部を車体から取り外すことなく、前最終減速装置のオイル交換等の作業をすることができる。
本発明に係る鞍乗り型車両では、前記前輪よりも車体内側に位置する内側ガード部と、前記アンダーガードに設けられ、前記内側ガード部よりも車体内側に位置する第1ガード部と、前記アンダーガードに設けられ、前記第1ガード部よりもさらに車体内側に位置し、前記エンジンの前側を覆う第2ガード部とを備えているので、内側ガード部と共に第1ガード部、第2ガード部の3箇所で泥を受けることにより、エンジンに向けて飛ぶ泥の量を少なくすることができる。これにより、必要以上に内側ガード部の形状を大きくする必要がなくなり、メンテナンス用の空間や隙間を狭くすることがない。
また、前記第2ガードは、平面視において車両後側が開放されたU字形状に形成されているので、第2ガード部によって、エンジンの前方及び前方の側方を覆うことにより、車両側方から入り込む泥を効果的にガードすることができる。これにより、エンジンに泥がかかり難くすることができる。
さらに、前記内側ガード部の下端部は、前記第1ガード部の上端部よりも下側に位置し、前記第2ガード部の上端部は、前記第1ガード部の上端部よりも上側に位置し、側面視において前記内側ガード部と前記第1ガード部、及び前記第1ガード部と第2ガード部とがラップしているので、内側ガード部、第1ガード部、第2ガード部によって、車体側方から直線的に入り込む泥を確実に受けることにより、エンジンに向けて飛ぶ泥の量をより少なくすることができる。
また、前記内側ガード部及び前記第1ガード部の前端は、前記第2ガード部の前端よりも前側に位置するようにしているので、タイヤハウスから斜めに入り込む泥を内側ガード部及び第1ガード部で予め受けることにより、最終的に第2ガード部で確実に泥の入り込みを防止することができる。また、第2ガード部で受ける泥の量を少なくすることができ、車両内部の清掃作業等が軽減されることになる。
また、前記第1ガード部は、前記アンダーガードの側部を上側に折り返す態様で形成されているので、第1ガード部を容易に形成することで、アンダーガードの製造コストを低く抑えることができる。
さらにまた、前記第2ガード部の前側の底部に排出穴を形成しているので、アンダーガードの上面に泥が堆積し難くなり、車両内部の清掃作業等が軽減されることになる。
また、前記内側ガード部よりも前側に前最終減速装置が配置されているので、内側ガード部を車体から取り外すことなく、前最終減速装置のオイル交換等の作業をおこなうことができ、メンテナンス用の空間を確保しつつ、跳ね上げられた泥がエンジンにかからないようにすることができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、明細書中で使用される前後、左右、上下等の向きは、運転者から見た方向をいうものとする。また、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明の鞍乗り型不整地走行車両の側面図である。
鞍乗り型不整地走行車両10(以下、単に「鞍乗り型車両10」という)は、車体フレーム11と、この車体フレーム11の中央下部に搭載したエンジン12と、このエンジン12に接続するとともに車体フレーム11に取り付けた動力伝達装置13と、左右の前輪17,17及び左右の後輪18,18を懸架する前サスペンション15及び後サスペンション16と、前輪17,17に連結するとともに車体フレーム11に取り付けたステアリング装置21とを備える四輪駆動車両である。
車体フレーム11は、メインフレーム25と、メインフレーム25の前後に取り付けた前フレーム26及び後フレーム27と、前フレーム26の下部の左右間に取り付けたブラケット31と、前フレーム26の上部の左右間に取り付けたクロスメンバ32とを有する。なお、33はメインフレーム25に取り付けた座席シート、34は燃料タンク、35は前フレーム26に取り付けたフロントガード、36は前フレーム26に取り付けたフロントキャリア、37はメインフレーム25の後部に取り付けたリアキャリアを示す。
前サスペンション15は、左右独立懸架で、車体フレーム11に上下揺動可能に取り付けた左右一対のフロントアッパアーム40,40及びフロントロアアーム41,41と、フロントアッパアーム40及びクロスメンバ32のそれぞれの間に取り付けた左右一対のフロントクッションユニット42,42とを備える。
後サスペンション16は、車体フレーム11に取り付けたリヤクッションユニット44を備える。
動力伝達装置13は、エンジン12の出力軸に連結した変速機47と、ギアチェンジペダル48と、変速機47の前後に連結した前駆動軸51及び後駆動軸52と、前駆動軸51に連結し且つ車体フレーム11側に取り付けた前最終減速装置53と、後駆動軸52に連結した後最終減速装置54とを有する。
ステアリング装置21は、メインフレーム25の前上部にシャフトホルダ55で取り付けたステアリングシャフト56と、ステアリングシャフト56に取り付けたバーハンドル57と、を有する。また、バーハンドル57の前方には、車体前方を照らすためのヘッドライト59が取り付けられている。このヘッドライト59は、ヘッドライトカバー58によって覆われている。
なお、61は前輪17,17の上方を覆うフロントフェンダ、62は後輪18,18の上方を覆うリヤフェンダである。
エンジン12は、4サイクルエンジンであり、シリンダブロック63と、このシリンダブロック63の上部に取り付けたシリンダヘッド64と、このシリンダヘッド64の前部に接続した排気装置65と、シリンダヘッド64の後部に取り付けたスロットルボディ66とを備えている。シリンダヘッド64内には、動弁機構と、シリンダブロック63内に移動可能に挿入したピストンと、このピストンにコンロッドを介して連結したクランクシャフトとを備えている。
また、エンジン12の下側には、車体の下側のほぼ全体を覆うアンダーガード73が設けられている。
ステアリングシャフト56の前方には、エンジン12を冷却するためのラジエータ75が設けられている。また、ステアリングシャフト56よりも前方に延び、ラジエータ75を支持するフレーム76には、ラジエータ75の後方でかつ上方にECU77(電子制御部品)が取り付けられている。また、車体後部には、バッテリー78が搭載されており、ECU77とバッテリー78は、後述するハーネスによって接続されている。これにより、ECU77に電源が供給されるようになっている。
図2は、アンダーガード73と動力伝達装置13との位置を示す斜視図である。また、図3は、アンダーガードの平面図である。
メインフレーム25の内側には、図2に示すように、動力伝達装置13が搭載されている。この動力伝達装置13の前側からは、前側出力軸13aが車体前方に向けて突出している。この前側出力軸13aには、前駆動軸51(図1参照)がユニバーサルジョイント79を介してフレキシブルに接続される。この動力伝達装置13の下側には、アンダーガード73が取り付けられている。
アンダーガード73は、樹脂成形によって一体に形成されている。このアンダーガード73は、図3に示すように、車体の前後方向に延びており、前フレーム26の下側およびメインフレーム25の下側の全体を覆うことにより、車体下側の全体を保護する機能を果たしている。また、アンダーガード73は、メインフレーム25の下側の部分が車体底部に沿って略水平な形状を有し、前フレーム26の下側の部分が前フレーム26の底部の形状に沿って緩やかに上側に向けて湾曲した形状を有している。このアンダーガード73には、車体フレーム11に取り付けるための取付穴73aが、前側と後側の左右に4箇所、及びアンダーガード73の底部に4箇所形成されている。
また、アンダーガード73には、図2及び図3に示すように、動力伝達装置13の前方を覆う縦壁部96(第2ガード部)と、アンダーガード73の両側部を上方に折り曲げる態様で形成された側壁部82(第1ガード部)とが設けられている。なお、図2(及び後述する図4)において、側壁部82を一部省略し、二点差線で示してある。
縦壁部96は、図2に示すように、メインフレーム25の下側左右を構成する左下フレーム25aおよび右下フレーム25bとの内側に配置されている。より詳細には、縦壁部96は、図2に示す左下フレーム25a及び右下フレーム25bがその前側で略U字状に接合された形状に沿って延在し、平面視において車両後側が開放された略U字形状をなしている。この縦壁部96は、図2及び図3に示すように、平面が車体前方に向けられた前面部97と、この前面部97の両端から車体後方に延びる側面部98とを備えている。この前面部97と側面部98とは、左下フレーム25a及び右下フレーム25bの接合部のR形状に合わせて、滑らかなR形状でつなげられている。
縦壁部96の前面部97は、車体前方下側から跳ね上げられる泥をカバーし、泥が動力伝達装置13にかからないようにする機能を有している。また、前面部97の前側の底部には、図3に示すように、前面部97に当たって落ちてくる泥をアンダーガード73の下側に排出するための複数の排出穴84が形成されている。この排出穴84は、丸形状以外に角形であってもよく、幅方向に長い1つの楕円穴であってもよい。
縦壁部96の左右の側面部98は、鞍乗り型車両10のバーハンドル57を左右に転蛇したときに、前輪17が左右に曲げられた隙間(タイヤハウスの側部の空間)から入り込む泥をカバーし、泥が動力伝達装置13にかからないようにする機能を果たしている。この側面部98の後部98aは、車体前後方向において動力伝達装置13の前側部分まで延びており、その後端部が上側から後方斜め下側に向けて傾斜する形状を有している。
また、側壁部82は、図2及び図3に示すように、車体フレーム11の左右の外側に位置し、アンダーガード73の側部を上側に折り返すような態様で形成され、車両前後方向に延びるように設けられている。この側壁部82の後部82aは、図3に示すように、側面部98の後端よりも後側に位置し、車体外側に向かって広がる態様で形成されている。また、側壁部82の前部82bは、縦壁部96の前面部97よりも前方まで延在している。さらに、側面部98の上端部98cは、側壁部82の上端部82cよりも高い位置にある。
図4は、図2を側面から見た図である。
縦壁部96の側面部98の高さは、前側出力軸13aよりも若干低く形成されている。また、前面部97の高さは、上述したユニバーサルジョイント79や前駆動軸51と干渉しない高さに形成されており、具体的には、側面部98よりも高く、かつ、前側出力軸13aの下端よりも若干高くなるように形成されている。なお、左右の側面部98の高さは、同じ高さであってもよく、他の部品との配置によって左右が異なる高さになっていてもよい。
一方、側壁部82は、縦壁部96よりも若干低く形成されている。また、側壁部82は、車体前後方向において縦壁部96の全体を覆うようになっている。
図5は、前輪17側のタイヤハウス90を側面から見た図である。
前輪17の周囲には、バーハンドル57を左右に転蛇させたときに前輪17が左右に曲がるための空間であるタイヤハウス90が形成されている。また、このタイヤハウス90からは、前輪17のほか、ブレーキ、前サスペンション15(フロントクッションユニット42、フロントアッパアーム40、フロントロアアーム41)、前最終減速装置53などにアクセス可能になっており、これらの部位の調整作業(例えば、前輪17の着脱、デフオイルの交換、ブレーキのシュー材の交換など)のための空間としても利用されるものである。
このタイヤハウス90は、図5に示すように、フロントフェンダ61及びマッドガード92によって画成されている。
フロントフェンダ61は、車体前側を覆う車体カバーの両側部に設けられており、前輪17の上側から後側までを覆うように設けられている。このフロントフェンダ61は、側面視において前輪17の形状に略沿って湾曲した形状を有している。
フロントフェンダ61の車体幅方向内側には、フロントフェンダ61に一体に形成され、車体側方に向く平面を有する内側面部94(内側ガード部)が設けられている。この内側面部94は、図5に示すように、フロントフェンダ61がその上側から後側まで延在する長さの全長に亘って設けられており、フロントフェンダ61から前輪17の前輪軸に向けて平面が延びるように形成されている。
また、マッドガード92は、フロントフェンダ61の幅方向外側に配置され、フロントフェンダ61とマッドガード92で前輪17の上側及び後側を完全に覆うように形成されている。
内側面部94の下端部94cは、図5に示すように、側面視において、アンダーガード73の側壁部82の上端部82cよりも下側に位置している。
また、内側面部94の後部94aは、縦壁部96の側面部98の傾斜した後部98aよりも後側に位置し、側壁部82の後部82aよりも前側に位置している。
さらに、内側面部94の前部94bは、縦壁部96の前面部97よりも前側に位置し、側壁部82の前部82bよりも後側に位置している。
そして、これらの内側面部94、側壁部82及び縦壁部96は、側面視において内側面部94と側壁部82、及び側壁部82と縦壁部96とがそれぞれラップする態様で位置している。
また、内側面部94の前部94bよりも前方には、図5に示すように、ブレーキ(図示せず)、前サスペンション15(フロントクッションユニット42、フロントアッパアーム40、フロントロアアーム41)、前最終減速装置53などが配置されおり、前部94bよりも前側でメンテナンス作業等が行えるようになっている。
次に、本発明の作用について説明する。
鞍乗り型車両10が不整地等を直進する場合、前輪17が跳ね上げる泥はフロントフェンダ61及びマッドガード92によって遮られ、車両下側に落下する。また、前輪17の幅方向に泥が跳ね上げられたとしても、その泥は少量であり、フロントフェンダ61の内側面部94でほぼ遮ることができるので、泥が動力伝達装置13及びエンジン12までかかり難い。
また、不整地を走行中に左右に曲がろうとする場合(バーハンドル57が転蛇され、前輪17が曲げられた場合)、タイヤハウス90内で前輪17と内側面部94との間に大きな空間や隙間が生じることになる。このとき、前輪17によって跳ね上げられた泥は、内側面部94によって遮られることになる。
より詳細には、内側面部94の下端部94cに跳ね上げられた泥は、内側面部94に当たり下側に落ちる。また、下端部94cより下側に跳ね上げられた泥は、内側面部94の下端部94cが側壁部82の上端部82cよりも下側にあるため、ほとんどの泥が側壁部82に当たり下へ落ちることになる。一方、この側壁部82の上端部82cを超えて入り込む少量の泥は、側面部98の上端部98cが側壁部82の上端部82cよりも上側にあるため、ほとんどの泥が側面部98に当たり下へ落ちることになる。
また、内側面部94の前側から入り込む泥は、内側面部94によって入り込む角度が規制されることになる。すなわち、入り込む泥の量は少なくなり、特に、動力伝達装置13及びエンジン12に向かって入り込む泥の量は少量になる。また、入り込んだ少量の泥は、縦壁部96の前面部97および側面部98に当たり下へ落ちることになる。また、前面部97の下に流れ落ちた泥は、排出穴84から車両下側に排出されることになる。
本発明の実施の形態に係る鞍乗り型車両によれば、前輪17よりも車体内側に位置する内側面部94と、アンダーガード73に設けられ、内側面部94よりも車体内側に位置する側壁部82と、アンダーガード73に設けられ、側壁部82よりもさらに車体内側に位置し、エンジン12及び動力伝達装置13の前側を覆う縦壁部96とを備えているので、内側面部94と共に側壁部82、縦壁部96の3箇所で泥を受けることにより、エンジン12及び動力伝達装置13に向けて飛ぶ泥の量を少なくすることができる。これにより、必要以上に内側面部94の形状を大きくする必要がなくなり、メンテナンス用の空間や隙間を狭くすることがない。
また、第2ガードは、平面視において車両後側が開放されたU字形状に形成されているので、縦壁部96によって、エンジン12及び動力伝達装置13の前方及び前方の側方を覆うことにより、車両側方から入り込む泥を効果的にガードすることができる。これにより、エンジン12及び動力伝達装置13に泥がかかり難くすることができる。
さらに、内側面部94の下端部は、側壁部82の上端部よりも下側に位置し、縦壁部96の上端部は、側壁部82の上端部よりも上側に位置し、側面視において内側面部94と側壁部82、及び側壁部82と縦壁部96とがそれぞれラップしているので、内側面部94、側壁部82、縦壁部96によって、直線的に飛ぶ泥を確実に受けることにより、エンジン12及び動力伝達装置13に向けて飛ぶ泥の量をより少なくすることができる。
また、内側面部94及び側壁部82の前部94b、82bは、縦壁部96の前面部97よりも前側に位置するようにしているので、タイヤハウス90から斜めに入り込む泥を内側面部94及び側壁部82で予め受けることにより、最終的に縦壁部96で確実に泥の入り込みを防止することができる。また、縦壁部96で受ける泥の量を少なくすることができ、車両内部の清掃作業等が軽減されることになる。
また、側壁部82は、アンダーガード73の側部を上側に折り返す態様で形成されているので、側壁部82を容易に形成することで、アンダーガード73の製造コストを低く抑えることができる。
さらにまた、縦壁部96の前側の底部に排出穴84を形成しているので、アンダーガード73の上面に泥が堆積し難くなり、車両内部の清掃等が軽減されることになる。
また、内側面部94よりも前側に前最終減速装置53が配置されているので、内側面部94を車体から取り外すことなく、前最終減速装置53のオイル交換等の作業をおこなうことができ、メンテナンス用の空間を確保しつつ、跳ね上げられた泥がエンジン12及び動力伝達装置13にかからないようにすることができる。
以上、本発明の実施の形態について述べたが、本発明の技術思想に基づいて各種の変形および変更が可能である。
本実施の形態では、アンダーガード73を樹脂材料で一体成形しているが、側壁部82や縦壁部96を別体で設けていてもよい。また、アンダーガード73を板金加工によって形成してもかまわない。この構成によっても、アンダーガード73に側壁部82及び縦壁部96を設けることによって、メンテナンス用の空間を確保しつつ、転蛇したときに跳ね上げられた泥がエンジンにかからないようにすることができる。
本発明の実施の形態に係る鞍乗り型車両の左側面図である。 アンダーガードとエンジンの位置関係を示す斜視図である。 アンダーガードの平面図である。 図2の側面図である。 タイヤハウスを側面から見た拡大図である。
符号の説明
10 鞍乗り型不整地走行車両(鞍乗り型車両)
11 車体フレーム
12 エンジン
13 動力伝達装置
13a 前側出力軸
15 前サスペンション
17 前輪
18 後輪
25 メインフレーム
25a 左下フレーム
25b 右下フレーム
26 前フレーム
40 フロントアッパアーム
41 フロントロアアーム
42 フロントクッションユニット
47 変速機
51 前駆動軸
53 前最終減速装置
61 フロントフェンダ(フェンダー)
73 アンダーガード
79 ユニバーサルジョイント
82 側壁部(第1ガード部)
82a 後部
82b 前部
82c 上端部
84 排出穴
90 タイヤハウス
92 マッドガード
94 内側面部(内側ガード部)
94a 後部
94b 前部
94c 下端部
96 縦壁部(第2ガード部)
97 前面部
98 側面部
98a 後部
98c 上端部

Claims (6)

  1. 車体フレーム(11)内にエンジン(12)が搭載され、前記エンジン(12)の下側を含め前記車体フレーム(11)の下側を覆うアンダーガード(73)が取り付けられると共に、前記エンジン(12)の前方両側に位置する前輪(17)を上方から後方にかけて覆うフェンダー(61)が設けられた鞍乗り型車両において、
    前記前輪(17)よりも車体内側に位置する内側ガード部(94)と、前記アンダーガード(73)に設けられ、前記内側ガード部(94)よりも車体内側に位置する第1ガード部(82)と、前記アンダーガード(73)に設けられ、前記第1ガード部(82)よりもさらに車体内側に位置し、前記エンジン(12)の前側を覆う第2ガード部(96)とを備え、前記第2ガード部(96)は、平面視において車両後側が開放された略U字形状に形成されていることを特徴とする鞍乗り型車両。
  2. 前記内側ガード部(94)の下端部(94c)は、前記第1ガード部(82)の上端部(82c)よりも下側に位置し、前記第2ガード部(96)の上端部(98c)は、前記第1ガード部(82)の上端部(82c)よりも上側に位置し、側面視において前記内側ガード部(94)と前記第1ガード部(82)、及び前記第1ガード部(82)と第2ガード部(96)とがラップしていることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両。
  3. 前記内側ガード部(94)及び前記第1ガード部(82)の前端は、前記第2ガード部(96)の前端よりも前側に位置することを特徴とする請求項1または2に記載の鞍乗り型車両。
  4. 前記第1ガード部(82)は、前記アンダーガード(73)の側部を上側に折り返す態様で形成されていることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1つに記載の鞍乗り型車両。
  5. 前記第2ガード部(96)の前側の底部に排出穴(84)を形成したことを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1つに記載の鞍乗り型車両。
  6. 前記内側ガード部(94)よりも前側に前最終減速装置(53)が配置されていることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1つに記載の鞍乗り型車両。
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