JP2594517B2 - スクータ型自動二輪車の荷物収納装置 - Google Patents

スクータ型自動二輪車の荷物収納装置

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JP2594517B2
JP2594517B2 JP7232416A JP23241695A JP2594517B2 JP 2594517 B2 JP2594517 B2 JP 2594517B2 JP 7232416 A JP7232416 A JP 7232416A JP 23241695 A JP23241695 A JP 23241695A JP 2594517 B2 JP2594517 B2 JP 2594517B2
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JP
Japan
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storage box
seat
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box
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博幸 高橋
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Yamaha Motor Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シートの下方に収
納ボックスを設けたスクータ型自動二輪車の荷物収納装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、スクータ型自動二輪車では使用上
の便利さから比較的大きな荷物を雨風に晒されることな
く収納できる収納装置を備えることが要請されている。
これに応えるものとして実開昭59ー26089号公報
に開示されたものがある。
【0003】この公報に示された収納装置は、シートの
着座位置下方に大きな収納空間を有する収納ボックスを
フレームに支持させて設け、この収納ボックス内に荷物
を収納する構造になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、収納ボック
スをスクータに備えるに当たっては、収納ボックスに入
った水を排出する構造が問題であった。すなわち、スク
ータの収納ボックスに雨水が入ったり、荷物、たとえば
飲料水などが入った容器から水が漏れたりするとこれが
内部に溜まってしまうので、水抜き穴を設けなければな
らない。ところが、収納ボックスの底部には後輪によっ
て跳ね上げられた泥水などがかかるので、水抜き穴の開
け方如何によっては前記泥水などが水抜き穴から収納空
間内に浸入してしまう。
【0005】本発明は、このような問題を解消するため
になされたもので、後輪によって跳ね上げられた泥水な
どが収納空間に浸入するのを防ぎながら収納空間から水
を排水できるスクータ型自動二輪車用荷物収納装置を得
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係るスクータ型
自動二輪車の荷物収納装置は、収納ボックスの底壁後部
を後輪の前上方から前下がりに傾斜させて底壁前部を後
輪の上縁より低位置に位置づけ、この底壁前部に形成し
た水平面に鉛直方向に開口する水抜き穴を穿設したた
め、収納ボックス内の水は最も低い底壁前部に流れてこ
こから水抜き穴を通って排水される。また、底壁後部の
前記傾斜部分が後輪の前側上部と対向するから、後輪に
よって跳ね上げられた泥水などはこの底壁後部に当たっ
て下方へ適下される。さらに、水抜き穴の開口方向と前
記泥水の飛散方向が異なるので、この泥水などが水抜き
穴から収納ボックス内へ浸入することはない。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るスクータ型自
動二輪車の荷物収納装置の実施の形態の一例を図1ない
し図3によって詳細に説明する。図1は本発明に係る荷
物収納装置を備えたスクータ型自動二輪車の側面図で、
同図は要部を破断して描いている。図2は図1における
II−II線断面図、図3は収納ボックスを拡大して示す断
面図で、同図は第1図の一部を拡大した図である。
【0008】これらの図において符号1で示すものはこ
の実施の形態によるスクータ型自動二輪車(以下、単に
スクータという)を示し、このスクータ1は、操向ハン
ドル2とシート3との間に低床な略板状の足載せ台4を
備えている。5は前後方向に延在するフレームであり、
操向軸管5aと、この操向軸管5aから下方に延設され
た前部フレーム5bと、この前部フレーム5bから左右
に分岐され平行に配された一対の管体からなる後部フレ
ーム5cとから構成されている。この後部フレーム5c
は足載せ台4の下側から上方に向かい、後輪6を懸架し
ているユニットスイング式エンジン7の直ぐ上方で水平
方向に向かい、その後方において再び上方に向かった後
に水平方向に向かうように屈曲されている。そのため
に、シート3下方には後部フレーム5cとの間に収納空
間が形成されている。
【0009】10はフレーム5やエンジン7および前記
収納空間の側方を被覆する車体カバーとしての樹脂製の
サイドカバーである。11はサイドカバー10内の収納
空間に収容された繊維強化樹脂製の収納ボックスであ
る。この収納ボックス11は開口縁がシート3の底板の
下方にまで延設された箱形状に形成され、後部フレーム
5cに支持されている。詳述すると、収納ボックス11
は、車体前側の前壁11aが前上がりに傾斜し上方に向
けて開口する箱形状に形成され、その左右幅がシート幅
と略等しくなり、しかも、前後長がシート3前端から後
輪6前縁付近まで前後方向に延在される長さとなるよう
に形成されている。
【0010】さらに、この収納ボックス11の底壁は、
車体後側となる底壁後部11bを後輪6の前上方から前
下がりに傾斜させ、この底壁後部11bの下端(前端)
に連なる底壁前部11cを後輪6の上縁より低位置に位
置づけている。前記底壁前部11cには水平面が形成さ
れ、この水平面に図3に示すように鉛直方向に開口する
水抜き穴14が穿設されている。
【0011】すなわち、この収納ボックス11は、乗員
の乗車姿勢が損なわれない最大限の左右幅と、後輪6の
上下方向への揺動を規制しない最大限の前後長とをもっ
て開口部を可及的に広くするとともに、底壁前部11c
をエンジン7に接近させて深くすることによって、容量
が可及的に多くなるように構成されている。そして、こ
の収納ボックス11は、比較的大きな荷物、例えば鎖線
で示すヘルメット12を収納できる大きさとされてい
る。前記シート3は収納ボックス11の開口を開閉する
ために前端部3aが前記前壁11aの上部付近に設けた
ヒンジ部材3bに枢着されている。一方、後部は施錠装
置13で後部フレーム5cに係止されている。
【0012】15は収納ボックス11内に着脱自在に装
填されてその内方に荷物収納空間が設けられた緩衝材製
の内接箱である。この内接箱15は、その周壁および底
壁を収納ボックス11の内壁面に沿う形状に形成して外
表面が収納ボックス11の内壁面と略相似形に形成され
ており、容易に収納ボックス11に取付けたり、収納ボ
ックス11から取外したりできるように構成されてい
る。また、前記周壁は内接箱15の全周にわたり途切れ
ることなく一連に形成されるとともに、内接箱15の開
口部での肉厚が略均一になるように形成されている。
【0013】すなわち、前記周壁および底壁を収納ボッ
クス11の内壁面に沿う形状に形成し、前記周壁におけ
る内接箱15の開口部での肉厚を略均一にして内方に荷
物収納空間を設けることによって、収納ボックス11に
この内接箱15を装填しても収納ボックス11の開口が
可及的に狭められないようになっている。また、周壁を
途切れることなく一連に形成すると、内接箱15の外表
面の略全体が収納ボックス11の内壁面と接触するの
で、強度が小さい緩衝材製であってもその形状が保持さ
れるようになる。
【0014】この内接箱15の内部は前部と後部とに仕
切られ、前部の内表面15aの下部は、荷物としてのヘ
ルメット12を逆さにした状態に収納するために、ヘル
メット12の上部外形形状に沿うように形成され、ヘル
メット12を保持している。また、後部の内表面15b
は瞬間パンク修理材16の外形形状に沿うように形成さ
れている。17はヘルメット12の下端縁を押圧するパ
ッドであり、シート3の底板に数個貼着されている。1
8は内接箱15の底部に設けられ、内接箱15内に水が
侵入したり荷物から水が漏れたときに排出するための水
抜き孔である。この水抜き穴18は、前記収納ボックス
11の水抜き穴14と対応する位置に配設されている。
【0015】前記緩衝材としては、例えば発泡ポリエチ
レン、発泡スチロールや容易に弾性変形するスポンジゴ
ムなどの弾性材を用いることができる。実施例において
は、発泡スチロールが用いられている。なお、20はサ
イドカバー10内収納ボックス11の後方に取付けられ
たバッテリ、21はレッグシールドを形成している前部
カバー22内に収容された燃料タンクである。この燃料
タンク21は操向軸管5aの左側に配されており、右側
に配された図示しない油タンクと共に操向軸管5aを後
方から跨ぐように取付けられている。
【0016】このように構成されたスクータの荷物収納
装置では、収納ボックス11内に雨水が入ったり、荷
物、たとえば飲料水などが入った容器から水が漏れたと
きには、この水は内接箱15の底部に流れて水抜き穴1
8に流入し、さらに収納ボックス11の底壁前部11c
に穿設した水抜き穴14を通って収納ボックス11の下
方に排水される。
【0017】また、収納ボックス11の底壁後部11b
が前下がりに傾斜していて後輪6の前側上部と対向する
ので、後輪6によって泥水などが跳ね上げられたとして
も、この泥水などは前記底壁後部11bに当たり、ここ
から下方へ適下される。さらに、底壁前部11cの水抜
き穴14は鉛直方向に開口しており、この開口方向と前
記泥水などの飛散方向が異なるので、前記泥水などが水
抜き穴14に直接飛び込むことはない。
【0018】なお、上記実施例においては、内接箱15
を発泡スチロールで形成した例について説明したが、本
発明はこれに限定されるものではなく、材料は適宜変更
することができる。例えば、容易に弾性変形可能なスポ
ンジゴムなどを用いてもよい。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るスクー
タ型自動二輪車の荷物収納装置は、収納ボックスの底壁
後部を後輪の前上方から前下がりに傾斜させて底壁前部
を後輪の上縁より低位置に位置づけ、この底壁前部に形
成した水平面に鉛直方向に開口する水抜き穴を穿設した
ため、収納ボックス内の水は最も低い底壁前部に流れて
ここから水抜き穴を通って排水される。また、底壁後部
の前記傾斜部分が後輪の前側上部と対向するから、後輪
によって跳ね上げられた泥水などはこの底壁後部に当た
って下方へ適下される。さらに、水抜き穴の開口方向と
前記泥水の飛散方向が異なるので、この泥水などが水抜
き穴から収納ボックス内へ浸入することはない。
【0020】したがって、水抜き穴を設けて収納ボック
ス内の水を排水できる構成を採りながら、後輪によって
跳ね上げられた泥水などが水抜き穴から収納空間へ浸入
するのを確実に防止できる
【0021】また、荷物も収納ボックスの前下寄りに収
容されるから、後輪分布荷重を低減できるとともに低重
心化を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る荷物収納装置を備えたスクータ
型自動二輪車の側面図である。
【図2】 図2は図1におけるII−II線断面図である。
【図3】 収納ボックスを拡大して示す断面図である。 2…操向ハンドル、3…シート、4…足載せ台、6…後
輪、7…ユニットスイング式エンジン、10…サイドカ
バー、11…収納ボックス、11b…底壁後部、11c
…底壁前部、14…水抜き穴。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハンドルとシートとの間に低床な足載せ
    台を有し、前記シートの下方に、後端に後輪を支持した
    動力ユニットを上下方向に揺動自在に配設し、この動力
    ユニットと前記シートとの間に、上方に向けて開放され
    てこの開口部がシートによって開閉される収納ボックス
    を配置し、収納ボックスの周囲および前記動力ユニット
    の上方をシート下縁から下方へ延びる車体カバーで覆っ
    たスクータ型自動二輪車において、前記収納ボックスの
    底壁後部を後輪の前上方から前下がりに傾斜させて底壁
    前部を後輪の上縁より低位置に位置づけ、この底壁前部
    に水平面を形成してこの水平面に鉛直方向に開口する水
    抜き穴を穿設したことを特徴とするスクータ型自動二輪
    車の荷物収納装置。
JP7232416A 1995-09-11 1995-09-11 スクータ型自動二輪車の荷物収納装置 Expired - Lifetime JP2594517B2 (ja)

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