JP4132179B2 - 自動二輪車のシート装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ヘルメット収納ボックスの開口部を、シートで開閉する式の自動二輪車のシート装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、実公平6−30627号をはじめとして、自動二輪車において、シート下方にヘルメット収納ボックスを設け、シートを開閉することで、ヘルメットを収納、取り出すようにした構造のものが従来から知られている。
この従来技術は、収納ボックスの上方開口部上にシートを開閉自在に配置し、折り畳み構造のストッパープレートを起こしてシート下方のクロスプレートをヘルメット収納状態で高い位置で支持するようにしたもので、収納ボックス内にヘルメットを収納した状態において、シート上に乗員が腰掛けた場合に、シートの沈み込みをクロスプレートで防止するようにしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ヘルメットは高さ方向の寸法が大きい。特に、頭部全面を覆うフルフェース式のヘルメットでは、頭頂から頸部までを覆うので、高さ方向の寸法が大きい。
この結果、シート下方に設けられるヘルメット収納ボックスは、高さ方向の寸法が大きくなる傾向にある。従って、ヘルメット収納ボックス上に配置されるシートの位置は、収納ボックスの高さが大きくなることから、必然的にその高さが大きくならざるを得ない。
【0004】
ところで、スクータ形式等の自動二輪車においては、乗降性を向上させるために、シートの位置を低く設定することが好ましい。
一方、収納ボックスの下方には、例えばパワーユニットスイング式の自動二輪車では、収納ボックス下方に、上下にスイング動するパワーユニットが配置されている。従って、収納ボックスの底部を低くすることは、パワーユニットの上下スイング動のストロークを確保する関係等から困難性を伴う。一方、収納ボックスの高さは、収納するヘルメットとの関係から、低く設定することには困難性を伴う。
従って、収納ボックスの上部開口部を開閉するようにシートを設けた場合、シートの高さを低く設定することには、困難性を伴う。
【0005】
本発明は、かかる課題を解決すべくなされたものである。
本発明の目的とする処は、ヘルメットの収納ボックスを、この上に配置したシートで開閉するように構成し、且つ収納ボックスの底部の高さ位置を、これの下方に配置されるスイング式のパワーユニット等の機器との関係で、従来と同様の高さ位置に設定しつつ、シートの高さを可及的に低く設定し、自動二輪車の乗降性を向上させる、という相反する要求を、合理的に解決することを可能とした自動二輪車のシート装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために請求項1は、ヘルメットの収納ボックスの上方開口部を開閉自在なシートで覆うようにした自動二輪車において、前記シート底板の一部に開口部を設け、該開口部内に、該シート底板と別体で、上下方向に移動可能な可動板を設けたことを特徴とする。
【0007】
請求項1では、ヘルメットを収納ボックスに収納した際、シート底板と別体の可動板のみが上方に移動してヘルメットの高さ方向の収納スペースを確保することができ、この結果、シートの高さを下げることが可能である。
【0008】
請求項1は、前記可動板を、その外周部が、前記シート底板の開口部内周縁の上方に重なるように構成した。
請求項では、収納ボックスからヘルメットを取り出した空の状態において、シートへの乗員の荷重が可動板にかかっても、荷重はシート底板で支持されることとなる。
請求項2は、可動板の中央部にヘルメットに対応するように設けた孔部の周部は、径方向の中央方向に上傾するように傾斜して形成されていることを特徴とする。
請求項2では、可動板の中央部にヘルメットに対応するように設けた孔部の周部は、径方向の中央方向に上傾するように傾斜して形成されているので、収納ボックス内に収納するヘルメットの頂部の一部が嵌まる大きさに設定することができ、可動板の上下移動を円滑に行うことができる。
【0009】
請求項3は、請求項1に加えるに、前記可動板の下面に、柔軟な保護材を設けた。
請求項3では、収納ボックス内にヘルメットを収納した状態で、ヘルメットの頂部、或いはこれの周辺部と可動板との接触は、可動板下面のスポンジ等の保護材を介してなされる。
請求項4は、収納ボックスは、ヘルメットの後部を自動二輪車前方へ向けて収納可能に構成され、可動板は、ヘルメットの後部を自動二輪車前方へ向けて収納したときのヘルメットの頂部の真上位置に配設されていることを特徴とする。
請求項4では、収納ボックスは、ヘルメットの後部を自動二輪車前方へ向けて収納可能に構成され、可動板は、ヘルメットの後部を自動二輪車前方へ向けて収納したときのヘルメットの頂部の真上位置に配設されているので、ヘルメットの頂部とシート底板とが干渉し、且つシート内部にヘルメット頂部が潜る高さ位置まで、シート底板を低位に配置することができる。
請求項5は、可動板の径方向への移動を規制しているガイド部を備えていることを特徴とする。
請求項5では、可動板の径方向への移動を規制しているガイド部を備えているので、ヘルメットの頂部に当たり、可動板を上方へ移動させる際に、可動板の外周部をガイド部で案内して径方向への移動を規制することができる。
請求項6は、ガイド部は、開口部の外方のシート底板上に、上方に突設していることを特徴とする。
請求項6では、ガイド部は、開口部の外方のシート底板上に、上方に突設しているので、可動板の径方向への移動を規制しながら上下移動を円滑に行うことができ、可動板が水平面内で遊動するのを防ぐことができる。
従って、可動板の遊動を規制してヘルメッ卜を安定させて保持することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る自動二輪車の外観側面図、図2は本発明に係るシート、収納ボックス部分の拡大縦断面図、図3は本発明に係るシート底板の一部で、可動板の部分の拡大縦断面図、図4は本発明に係る収納ボックスにヘルメットを収納した状態の要部の縦断面図、図5は図4の要部の拡大図、図6は本発明に係る収納ボックスからヘルメットを取り出した空の状態の要部の縦断面図、図7は本発明の変更実施例を示すシート要部の縦断面図、図8は本発明の他の変更実施例を示すシート要部の縦断面図である。
【0011】
図1は本発明に係るスクータ形式の自動二輪車の外観側面図を示し、自動二輪車1は、フレーム2の前端部のヘッドパイプ2aを介して前輪3を支持するフロントフォーク4を操向自在に支持し、フロントフォーク4の上方に延出されたステアリングシャフト4a上にハンドル5を備える。
ヘッドパイプ2aから急角度で後下傾するように設けたダウンチューブ2bの下部から左右後方に二股状にメインフレーム2cを延出し、メインフレーム2cの前部2dは低位で、中間部2eは緩やかに後上傾し、後部2fは後方に延出されており、クロスメンバー等で左右の部材間を結合する。
【0012】
メインフレーム2cの低位の前部2d間には燃料タンク6を配設し、中間部2eと前部2dの境界部に設けたブラケット2gを介して後輪7を取付、支持するユニットスイング式のパワーユニット8をリンク機構11を介して支持する。パワーユニット8は、前部のエンジン9、及び伝動ケース10を備え、伝動ケース10とメインフレーム2cの後部2fとの間には、リヤクッションユニット12を介設する。
【0013】
フレーム2の前部をフロントカバー13で覆い、ハンドル5の周りをハンドルカバー14で覆って、これの正面に左右のウインカー等を含むヘッドライトユニット15を配設し、前輪3上をフロントフェンダー16で覆う。又メインフレーム2cの低位の前部2d上を低床式のフロア17で覆い、これの後部上にセンターカバー18を、これの後方にリヤカバー19を設けた周囲を覆い、リヤカバー19の後部で下部には、リヤフェンダー20を設ける。
以上カバー類で自動二輪車の外観を構成し、前記したセンターカバー18、リヤカバー19の上には、前端部をヒンジとして開閉自在にシート30を設ける。
【0014】
前記したシート30の下方にはヘルメットを収納する収納ボックス21を配設し、収納ボックス21は周囲をセンターカバー18、リヤカバー19で覆われ、上方の開口部21aを前記したシート30で開閉自在に覆う。
図1、図2は、何れもシートを略々水平に倒した状態とし、収納ボックス21の開口部21aを覆った状態を示す。
【0015】
収納ボックス21の前壁21bにはスティ21cを前方に突設し、前壁21bとセンターカバー18との間の空間内にオイルタンク22を収納、配置した。図1、図2において23は、燃料タンク6の給油口を露出させ、給油を行う際に開閉するリッドである。
オイルタンク22の給油部22aは、スティ21cに設けた開口部21dから上方に突出し、キャップ22bを含む給油部22aは、シート30の前部で塞がれ、シート30を起立し、収納ボックス21を開放した状態でオイルタンク22のキャップ22bを含む給油部22aは露出する。
【0016】
収納ボックス21の上方開口部21aを開閉自在に覆うシート30は、図2、図3に示すように硬質の樹脂等で形成した底板31、これの上に貼設された厚手の発泡ウレタン等からなるクッション材32、合成皮革等の表皮33からなる。底板31の低位の前部31aにヒンジアーム24を固着し、該ヒンジアーム24の両側に垂下したアーム部24aを、前記した収納ボックス21の前壁21b前方に突設したスティ21c前端部の軸支部21eに支軸25を介して軸支する。これにより、シート前端部の支軸25を支点として、図2の左方(反時計方向)にシート30は回動し、起立して収納ボックス21を開く。
【0017】
シート底板31の前後方向中間部には、円形、多角形等の開口部34を設け、開口部34の外方の底板上にはリブを兼ねるリング状のガイド部35を上方に突設する。ガイド部35の内側の開口部34の周辺部に、開口部34を囲むように棚部36を形成する。
一方、シート30の底板31上に臨むクッション材32の開口部34に該当する部分の底には、通気性を有する粗目の布等からなる補強シート37を貼着し、補強シート37は、図示例では、前記したリング状ガイド部35にかかるように設けた。
【0018】
前記した開口部34には、底板31と別体で、同素材等からなるディスク状の可動板38を上下動自在に配設する。
具体的は、可動板38の周辺部38aを上方に一段高い段部とし、周辺部38aを開口部34内側周辺の棚部36上に載せ、可動板38の外周部38aと開口部34の内周部とが、棚部36を介して重なるように設定する。又可動板38の外周と、前記したガイド部35内周との間には、隙間が設けられるように該可動板38の外径を設定する。
【0019】
又可動板38の径方向の中間部分は、若干中央部方向に上傾するように形成し、中央部に円形等の大径の孔部39を設けた。この孔部39の内径は、下方の収納ボックス21内に収納するヘルメットHの頂部の一部が嵌まる大きさに設定する。この可動板38の上に、クッション材32の開口部に相当する部分の底部に設けた前記補強シート37を臨ませる。
以上の可動板38の下面には、スポンジ等からなる保護材40を貼設し、保護材40は、図示例では、リング状として孔部39の下面周辺部に設けた。
【0020】
以上において、収納ボックス21内にヘルメットHを収納し、蓋体であるシート30を閉じた状態を図4で示し、前記したシート底板31に形成した開口部34、可動板38は、収納したヘルメットHの頂部H1が該可動板38の直下の位置になるように配設されている。
シート30は、図4、図5のように閉じた状態では、収納ボックス21内にヘルメットHを収納した状態において、ヘルメットHの頂部H1の一部が可動板38、具体的は可動板38の孔部39に臨み、上からシート30を閉じることで下方のヘルメット頂部H1に当たり、可動板38を上方に持上げように作用する。
【0021】
ヘルメットHの頂部H1に起因する突き上げ作用で、可動板38の上方への移動するが、この移動は、クッション材32の変形で容易に許容される。クッション材32の変形に伴う該クッション材32内の空気の給、排は、補強シート37が前記したように通気性を有するので、円滑になされ、従って、クッション材32の変形は円滑、容易になされる。
又可動板38の上方への移動は、外周部をガイド部35で径方向への移動を規制しつつなされ、上下移動を規制しつつ円滑に行う。従って、可動板38が、開口部34内で、水平面内で遊動するのを防止し、定位置での上下動を保障する。
【0022】
この結果、図4、詳細には図5に示すように、可動板38はヘルメットHの頂部H1との接触で、所定高さS分上昇することとなる。従って、高さSだけシート30の高さを低くしても、ヘルメットHを収納ボックス21内に収納し得ることから、この高さSだけ、シート30の高さを低くすることができることとなる。
尚、可動板38の下面にスポンジ等の柔軟な保護材40が貼設されているので、可動板38とヘルメットHの頂部H1の一部が接触しつつ摺動しても、保護材40で保護され、ヘルッメットHの表面が傷つくことを防止することができる。
【0023】
図6は収納ボックス21からヘルメットHを取り出し、シート30を閉じた状態を示し、シート30の開閉は、前述のように前端部の支軸25をヒンジとしてなされる。
可動板38は、クッション材32の原形への復帰作用で下方に押されて下降し、可動板38は、周辺部38aがシート底板31の開口部34周辺部の棚部36上に載置された状態で保持されることとなる。
ヘルメットHを収納ボックス21から取り出し、収納ボックス21は空の状態で、乗員がシート30に座乗した状態で、シート30に乗員の荷重が作用し、可動板38上にも乗員の荷重が作用する。
【0024】
可動板38上に乗員の荷重が作用するが、可動板38は、前記した図3、図6に示すように、周辺部38aが開口部34内側周辺部の棚部36上に上下に重なって配置されており、従って、乗員の可動板38への荷重は、シート底板31で支持されることとなる。
従って、開口部34内に上下移動自在に可動板38を設け、ヘルメットHの収納時に上動するように構成しても、シートとしての機能性を十分確保することができる。
【0025】
図7は本発明の他の実施の形態を示し、シート30の底板31に開口部134を設け、開口部134の周縁部の一部に連続するようにフラップ状の可動板138を設ける。可動板138の下面には、前記と同様にスポンジ等の柔軟性の保護材140を貼設した。
可動板138の底板32と連続する部分には、撓曲するヒンジ部138aを設け、ヘルメットHの収納時におけるシート30を閉じた状態では、ヒンジ部138aを支点としてフラップ状の可動板138を上動させ、ヘルメットHの頂部H1を開口部134内に収納する。
【0026】
図8は本発明の上記とは異なる他の実施の形態を示し、シート30の底板31の開口部34内に上下移動自在に設けた可動板238を、中央部に孔のない盲板状とした。可動板238の中央部に、ヘルッメットHの頂部の一部に倣う弯曲凹部239を設けた。又該凹部239の下面周辺部に、前記と同様のリング状の保護材40を設けた。
以上においては、前記した図2〜図6の実施の形態と同様に、ヘルッメットHを収納ボックス21内に収納した状態で、シート30を閉じることで、ヘルッメットHの頂部H1の一部が可動板直下に臨み、これを押上げてヘルメットHを収納する。
【0027】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1では、ヘルメットの収納ボックスの上方開口部を開閉自在なシートで覆うようにした自動二輪車において、シート底板の一部に開口部を設け、該開口部内に、該シート底板と別体で、上下方向に移動可能な可動板を設けたので、ヘルメットを収納ボックスに収納し、シートを閉じた状態で、シート底板とヘルッメット頂部の一部が当接した状態でも、シート底板と別体の可動板のみが、ヘルッメットの頂部の一部に当接して上方に移動することができる。
従って、ヘルメットの頂部とシート底板とが干渉し、且つシート内部にヘルッメット頂部が潜る高さ位置まで、シート底板を低位に配置することができる。この結果、シートの高さを低く設定することができ、ヘルッメットの高さ方向の一部の収納スペースを、シート底板よりも上方に確保することができ、この結果、シートの高さを下げることができる。
【0028】
従って、スクータ形式等の自動二輪車のシート高さや、ヘルッメット収納ボックスの底部の高さ位置を従来と同様に所定高さに配置し、ユニットスイング式のパワーユニットの挙動を確保し、又機器類の配置を変更することなく、これらの機能性を確保しつつ、シートの高さを可及的に低く設定して、スクータ形式等の自動二輪車の乗降性を向上させることができる。
【0029】
請求項は、可動板を、その外周部(周辺部)が、シート底板の開口部内周縁の上方に重なるように構成したので、収納ボックスからヘルメットを取り出した空の状態において、シートへの乗員の荷重が可動板にかかっても、荷重はシート底板で支持されることとなる。
従って、収納ボックスからヘルメットを取り出し、乗員がシートに座乗しても、乗員の荷重はシート底板で支持され、シートの沈み込みを防止し、シート底板に開口部を設け、開口部に上下移動自在な可動板を設けても、シートの機能性を従前と同様に確保することができる。
請求項2では、可動板の中央部にヘルメットに対応するように設けた孔部の周部は、径方向の中央方向に上傾するように傾斜して形成されているので、収納ボックス内に収納するヘルメットの頂部の一部が嵌まる大きさに設定することができ、可動板の上下移動を円滑に行うことができる。
【0030】
請求項3は、請求項1に加えるに、可動板の下面に、柔軟な保護材を設けたので、収納ボックス内にヘルメットを収納した状態で、ヘルメットの頂部、或いはこれの周辺部と可動板との接触は、可動板下面のスポンジ等の保護材を介してなされる。
従って、ヘルメットの頂部と可動板とが接触しても、ヘルメットの表面は保護材で保護され、表面への傷付きを防止することができる。
請求項4では、収納ボックスは、ヘルメットの後部を自動二輪車前方へ向けて収納可能に構成され、可動板は、ヘルメットの後部を自動二輪車前方へ向けて収納したときのヘルメットの頂部の真上位置に配設されているので、ヘルメットの頂部とシート底板とが干渉し、且つシート内部にヘルメット頂部が潜る高さ位置まで、シート底板を低位に配置することができる。
請求項5では、可動板の径方向への移動を規制しているガイド部を備えているので、ヘルメットの頂部に当たり、可動板を上方へ移動させる際に、可動板の外周部をガイド部で案内して径方向への移動を規制することができる。
請求項6では、ガイド部は、開口部の外方のシート底板上に、上方に突設しているので、可動板の径方向への移動を規制しながら上下移動を円滑に行うことができ、可動板が水平面内で遊動するのを防ぐことができる。
従って、可動板の遊動を規制してヘルメッ卜を安定させて保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動二輪車の外観側面図
【図2】本発明に係るシート、収納ボックス部分の拡大縦断面図
【図3】本発明に係るシート底板の一部で、可動板の部分の拡大縦断面図
【図4】本発明に係る収納ボックスにヘルメットを収納した状態の要部の縦断面図
【図5】図4の要部の拡大図
【図6】本発明に係る収納ボックスからヘルメットを取り出した空の状態の要部の縦断面図
【図7】本発明の変更実施例を示すシート要部の縦断面図
【図8】本発明の他の変更実施例を示すシート要部の縦断面図
【符号の説明】
1…自動二輪車、 21…ヘルッメット収納ボックス、 30…シート、 31…シート底板、 34…開口部、 36…開口部周縁部の棚部、 38…可動板、 38a…可動板外周部(周辺部)、 40…保護材、 H…ヘルッメット。

Claims (6)

  1. ヘルメットの収納ボックスの上方開口部を開閉自在なシートで覆うようにした自動二輪車において、
    前記シート底板の一部に開口部を設け、該開口部内に、該シート底板と別体で、上下方向に移動可能な可動板を設け
    前記可動板は、その外周部を上方に一段高い段部とするとともに、該外周部が前記シート底板の開口部内周縁の上方に重なるように当接して重なるように載置されている構成とした、
    ことを特徴とする自動二輪車のシート装置。
  2. 前記可動板の中央部に前記ヘルメットに対応するように設けた孔部の周部は、径方向の中央方向に上傾するように傾斜して形成されていることを特徴とする請求項1記載の自動二輪車のシート装置。
  3. 前記可動板の下面には柔軟な保護材を設けたことを特徴とする請求項1記載の自動二輪車のシート装置。
  4. 前記収納ボックスは、前記ヘルメットの後部を前記自動二輪車前方へ向けて収納可能に構成され、
    前記可動板は、前記ヘルメットの後部を前記自動二輪車前方へ向けて収納したときの前記ヘルメットの頂部の真上位置に配設されていることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3記載の自動二輪車のシート装置。
  5. 前記可動板の径方向への移動を規制しているガイド部を備えていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の自動二輪車のシート装置。
  6. 前記ガイド部は、前記開口部の外方の前記シート底板上に、上方に突設していることを特徴とする請求項5記載の自動二輪車のシート装置。
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