JP5802038B2 - 鞍乗り型車両 - Google Patents

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Description

本発明は、サイドカバー内に物品を収納する物入れ部を有する鞍乗り型車両に関する。
鞍乗り型車両の収納構造は、シートの下方を側面からサイドカバーで覆い、このサイドカバー内に物品を収納する物入れ部を有するものが知れられている(例えば、特許文献1(図10)参照。)。
特許文献1の図10に示される鞍乗り型車両は、シートの下方に燃料タンク(44)(括弧付き数字は特許文献1に記載されている符号を示す。以下同じ。)が設けられ、この燃料タンク(44)の側方がサイドカバー(31)で覆われる。燃料タンク(44)の側方において、サイドカバー(31)の一部を車両中心側に窪ませることで、物入れ部(80)が形成される。
物入れ部(80)は、物品(104)を載せる上段テラス(86)、物品(105)を載せる下段テラス(87)及び物品(104、105)の車幅方向内側を支持する壁部(83)で構成される。サイドカバー(31)の窪み部分の縁に取付けたリッド(82)を外すことで物品(104、105)の出し入れが可能となる。
サイドカバー(31)の窪み部分には、点検窓が設けられ、点検窓の隣に物品(104)の面積の大きい部分が窪み部分に沿うようにして配置されるため、リッド(82)の面積は大きい。
物入れ部(80)は、上段テラス(86)、下段テラス(87)及び壁部(83)で構成され構造が複雑である上、サイドカバー(31)の窪み部分の縁に段部を設け、リッド(82)の爪を引っ掛ける穴を形成するため、サイドカバー(31)の構造が複雑化される。
サイドカバー(31)は、構造が複雑である上に、大きな面積のリッド(82)が取付けられるため、サイドカバー(31)を車両に取付ける取付け工数が嵩むと共に大型の部品が増加しコストが嵩む。
また、サイドカバー(31)は、構造が複雑である上に、面積が大きく重量の嵩むリッド(82)が取付けられるため、サイドカバー(31)の重量が嵩む。
そこで、シート下方に物品を収納する物入れ部を有する構造において、サイドカバー(31)の組付け工数削減、コスト低減及び車両の軽量化が可能なサイドカバー(31)の構造が望まれる。
特開2010−163076公報
本発明は、シート下方に物品を収納する物入れ部を有する構造において、サイドカバーの組付け工数の削減、コスト低減及び軽量化を図ることができる鞍乗り型車両を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、乗員が着座するシートと、このシートの下方に左右一対に設けられ前記シートの下方を側面から覆うサイドカバーと、このサイドカバー内に形成され物品を収納する物入れ部とを有する鞍乗り型車両において、前記シートの下方に且つ前記左右一対のサイドカバーの前部間に着脱可能にメンテナンスリッドが設けられ、前記メンテナンスリッドは、その上縁が前記サイドカバーと重ならないように設けられることで、前記メンテナンスリッド(45)の上縁が前記サイドカバー(46L,46R)で覆われないようにするとともに、前記サイドカバーの上縁と前記メンテナンスリッドの上縁とが、前記シートの下方を覆う車体カバーの上縁を構成し、前記物入れ部は、前記サイドカバーの内面に取付けられ、前記メンテナンスリッドを開けることで前記物品の出し入れを行うことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、サイドカバー間に且つシート下方に、シートを蓋部材として利用する収納ボックス又は燃料タンクが配置されると共に、物入れ部は、サイドカバーと、収納ボックス又は燃料タンクとの間に形成される空間に配置されることを特徴とする。
請求項3に係る発明では、物入れ部は、書類入れであり、サイドカバーの車両前後方向前側上部に、乗員が足を置き易くするために車幅方向内側にオフセットして構成される足つき性確保部が形成され、足つき性確保部の内面に、書類の位置を規制する位置規制部を設けることを特徴とする。
請求項4に係る発明では、物入れ部は、書類入れであり、メンテナンスリッドの開口方向となる前面視にて、物入れ部がメンテナンスリッドの開口から露出せず、サイドカバーに覆われることを特徴とする。
請求項5に係る発明では、物入れ部は、車幅方向外側をサイドカバーで覆われ、車幅方向内側の面、車両前後方向後側の面、上側の面及び下側の面を別体の物入れ部材で構成されることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、メンテナンスリッドの後方に、バッテリ、電装部品及び工具を具備することを特徴とする。
求項に係る発明では、シートの前部の下縁は、前面視にて、上方へ凹むように形成され、且つメンテナンスリッドの上縁がシートの前部の下端よりも上方まで延出して形成されることを特徴とする。
求項に係る発明では、ヘッドパイプから後方へ延びるメインフレームと、メインフレームの後端部から後方へ延びるシートレールと、メインフレームの上方を覆うメインフレームトップカバーとを備え、メインフレームの前後方向中間部にエンジンが支持され、シートレールの上方にシートが配置され、メインフレームトップカバーの後部にメンテナンスリッドが接続されることを特徴とする。
請求項9に係る発明では、乗員が着座するシートと、このシートの下方に左右一対に設けられシートの下方を側面から覆うサイドカバーと、このサイドカバー内に形成され物品を収納する物入れ部とを有する鞍乗り型車両において、シートの下方に且つ左右一対のサイドカバーの前部間に着脱可能にメンテナンスリッドが設けられ、メンテナンスリッドは、その上縁がサイドカバーと重ならないように設けられることで、サイドカバーの上縁とメンテナンスリッドの上縁とが、シートの下方を覆う車体カバーの上縁を構成し、物入れ部は、サイドカバーの内面に取付けられ、メンテナンスリッドの開口方向となる前面視にて、後方から前方のメンテナンスリッドの開口へ向かうにつれて、車幅方向内側に且つ上方に指向するように傾斜しており、メンテナンスリッドを開けることで物品の出し入れを行うことを特徴とする。
請求項1に係る発明では、シートの下方に且つ左右一対のサイドカバーの前部間に着脱可能にメンテナンスリッドが設けられ、メンテナンスリッドを開けることで物品の出し入れを行う。
サイドカバーの内面に物入れ部取付けられているので、左右一対のサイドカバーの前部間に設けられたメンテナンスリッドを開けて物入れ部に物品を出し入れすることができる。メンテナンスリッドは左右のサイドカバーの間に設けられ、サイドカバーにメンテナンスリッド及びメンテナンスリッド用の開口を設ける必要がないので、サイドカバーの構造を簡略化でき、サイドカバーを車両に容易に組付けることができる。
また、サイドカバーにメンテナンスリッドを設ける必要がなく、サイドカバーの構造が簡略化されるので、サイドカバーの軽量化及びコスト低減を図ることができる。
請求項2に係る発明では、物入れ部は、サイドカバーと、収納ボックス又は燃料タンクとの間に形成される空間に配置される。
サイドカバーと、収納ボックス又は燃料タンクとの間の空間を利用して物入れ部を形成するので、デッドスペースを有効に活用することができる、車両のコンパクト化を図ることができる。
請求項3に係る発明では、物入れ部は、書類入れであり、サイドカバーの車両前後方向前側上部に、乗員が足を置き易くするために車幅方向内側にオフセットして構成される足つき性確保部が形成される。
足つき性確保部により、書類は車幅方向内側に押し出される。書類が車幅方向内側に押し出される足つき性確保部の内面に、書類の位置を規制する位置規制部を設けたので、サイドカバーから位置規制部を若干突出させるだけで、書類が位置規制部に引っ掛かり、サイドカバー自体での書類の位置規制が可能となる。結果、位置規制部を小さく形成できるので、書類が位置規制部を乗り越えて出し入れされる際の作業性が向上する。
請求項4に係る発明では、物入れ部は、書類入れであり、前面視にて、物入れ部がメンテナンスリッドの開口から露出せず、サイドカバーに覆われる。
書類は柔軟性があり曲げることができるので、前面視にてメンテナンスリッドの開口から物入れ部が露出した状態でなくても、メンテナンスリッドの開口からサイドカバーの内面に沿うようにして、書類を曲げながら物入れ部に書類を収納することができる。結果、メンテナンスリッドの開口を拡大する必要がなく、物入れ部を形成すると共に車両外観性への影響を低減させることができる。
請求項5に係る発明では、物入れ部は、車幅方向外側をサイドカバーで覆われ、車幅方向内側の面、車両前後方向後側の面、上側の面及び下側の面を別体の物入れ部材で構成される。
サイドカバー内面に取付ける物入れ部材は、車幅方向内側の面、車両前後方向後側の面、上側の面及び下側の面の平面からなる簡易な形状であるので、簡易な構造で物入れ部を形成することができる。
請求項6に係る発明では、メンテナンスリッドの後方に、バッテリ、電装部品及び工具を具備する。
バッテリのメンテナンス、電装部品のメンテナンス及び工具の出し入れは、メンテナンスリッドを開けることで実施でき、メンテナンスリッドを共用するので、別に着脱が必要な構造物をなるべく低減させ、部品点数の削減及び軽量化を図ることができる。
求項に係る発明では、シートの前部の下縁は、前面視にて、上方へ凹むように形成され、且つメンテナンスリッドの上縁がシートの前部の下端よりも上方まで延出して形成されている。
求項に係る発明では、ヘッドパイプから後方へ延びるメインフレームと、メインフレームの後端部から後方へ延びるシートレールと、メインフレームの上方を覆うメインフレームトップカバーとを備え、メインフレームの前後方向中間部にエンジンが支持され、シートレールの上方にシートが配置され、メインフレームトップカバーの後部にメンテナンスリッドが接続される。
請求項9に係る発明では、乗員が着座するシートと、このシートの下方に左右一対に設けられシートの下方を側面から覆うサイドカバーと、このサイドカバー内に形成され物品を収納する物入れ部とを有する鞍乗り型車両において、シートの下方に且つ左右一対のサイドカバーの前部間に着脱可能にメンテナンスリッドが設けられ、メンテナンスリッドは、その上縁がサイドカバーと重ならないように設けられることで、サイドカバーの上縁とメンテナンスリッドの上縁とが、シートの下方を覆う車体カバーの上縁を構成し、物入れ部は、サイドカバーの内面に取付けられ、メンテナンスリッドの開口方向となる前面視にて、後方から前方のメンテナンスリッドの開口へ向かうにつれて、車幅方向内側に且つ上方に指向するように傾斜しており、メンテナンスリッドを開けることで物品の出し入れを行う。
本発明に係る鞍乗り型車両の左側面図である。 本発明に係る鞍乗り型車両の平面図である。 図1の要部拡大図である。 図3の4矢視図である。 図4からメンテナンスリッドを外した状態の図である。 図5の6−6線断面図である。 図6の7矢視図である。 図3の8−8線断面図である。 図8の9−9線断面図である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとし、図中の矢印(FRONT)は車両前方を表している。
本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1に示されるように、鞍乗り型車両10は、ヘッドパイプ11に回転可能に支持されるステアリング軸12と、このステアリング軸12に取付けられているハンドル13と、ヘッドパイプ11の下端に取付けられ左右一対のフロントフォーク14の上端を支持するボトムブリッジ15と、ヘッドパイプ11の上方に配置され車両前方に向かって点灯する前照灯16と、フロントフォーク14に支持され上方がフロントフェンダ17に覆われる前輪18とを備える。
また、車体フレーム20は、ヘッドパイプ11から後下がりに延びるメインフレーム21と、このメインフレーム21の後端部から後上がりに延びるシートレール22と、このシートレール22とメインフレーム21とを繋ぐように設けられ燃料タンク50を支持するサブフレーム23と、ヘッドパイプ11の後部とメインフレーム21の前端上部との間に接合されヘッドパイプ11とメインフレームの接合を補強する補強プレート24とを備える。
また、メインフレーム21の中間部にエンジンハンガ25が固定され、メインフレーム21の後部にピボットプレート26が固定されている。エンジンハンガ25及びピボットプレート26に、エンジン31及び変速機32から構成されるパワーユニット30が取付けられる。
ピボットプレート26に懸架部材33の前端部が上下に揺動可能に設けられ、この懸架部材33の後端部に後輪34が回転可能に設けられている。エンジン31の出力は、変速機32を介して後輪34に伝達される。
さらに、懸架部材33の後部とシートレール22の間に後輪34への衝撃を吸収するリヤクッション35が設けられる。
シートレール22の後部に荷台36が支持され、この荷台36の後部下方にブレーキランプ37が設けられ、このプレーキランプ37の下方に後輪34を覆うリヤフェンダ38が配置され、後輪34の側方にマフラー47が配置される。
車体フレーム20には、車体フレーム20、エンジン31等を覆う車体カバー40が取付けられる。
車体カバー40は、ヘッドパイプ11の後方を覆うと共にメインフレーム21の車幅方向を覆うフロントサイドカバー41と、運転者の脚部を覆うと共にフロントサイドカバー41の前部に配置されるレッグシールド42と、ヘッドパイプ11の前方を覆うフロントトップカバー43と、メインフレーム21の上方を覆うメインフレームトップカバー44と、このメインフレームトップカバー44の後方から燃料タンク50の前方を覆う開閉可能に設けられるメンテナンスリッド45と、燃料タンク50の車幅方向側方及び車両後部の車幅方向を覆うサイドカバー46L(以下、符号Lは車両左側、符号Rは車両右側を示す。)とで構成される。
車体フレーム20は、サブフレーム23の中間部に設けられ燃料タンク50の下部を支持する燃料タンク支持ステー51と、シートレール22の上部に設けられ燃料タンク50のフランジ部52を固定する燃料タンク固定部53とを備える。
燃料タンク支持ステー51及び燃料タンク固定部53によりシートレール上方に燃料タンク50が配置され、この燃料タンク50の上方にヒンジ61を介して乗員が着座するシート60が開閉可能に設けられる。
なお、実施例では、シート60の下方に燃料タンク50を配置したが、これに限定されず、シート60の下方にシート60を蓋部材60として利用する収納ボックスを配置しても差し支えない。
次に鞍乗り型車両10を平面図に基づいて説明する。
図2に示されるように、鞍乗り型車両10は、車両前後方向のほぼ中央に且つ車幅方向の中央にシート60が配置される。燃料タンク50の車両前後方向のほぼ中央に且つ車幅方向の中央に給油口54が配置される。
次にメンテナンスリッド45及びサイドカバー46Lについて説明する。
図3に示されるように、シート60の下方に且つサイドカバー46Lの前部62にメンテナンスリッド45がボルト63によって固定されている。
サイドカバー46Lは、車幅方向外側に膨らむ膨らみ部71Lと、この膨らみ部71Lに繋げられ車幅方向内側に傾斜する傾斜部72Lと、この傾斜部72Lに繋げられ車両前後方向前側上部に車幅方向内側にオフセットして構成される足つき性確保部73Lとを有する。
サイドカバー46L内に、物品81を収納する物入れ部80が設けられている。物入れ部80は書類入れ80であり、物品81は書類81である。車両側面視にて、書類81の車両前後方向前側上部は、足つき性確保部73Lに位置する。
また、メンテナンスリッド45の車両前後方向の長さは、書類81の長手方向の長さとほぼ同じである。メンテナンスリッド45の高さは、書類81の高さ方向の長さとほぼ同じである。
なお、物入れ部80は、書類入れ80に限定されず、道具入れ等、物品を収納できれば差し支えない。また、物品81は、書類81に限定されず、道具等、他の物品であっても差し支えない。
次にメンテナンスリッド45の配置について説明する。
図4に示されるように、メンテナンスリッド45は、シート60の下方であって、左のサイドカバー46Lの前部62Lと右のサイドカバー46Rの前部62Rとの間に着脱可能に設けられている。メンテナンスリッド45の車幅方向の長さは、シート60の車幅方向の長さのほぼ半分の長さである。
物入れ部80は、サイドカバー46Lの内面(詳細後述)に取付けられ、メンテナンスリッド45を開けることで書類81の出し入れを行うことができる。
車両正面視にて、メンテナンスリッド45の上部74は、サイドカバー46L、46Rに重なっていない。なお、メンテナンスリッド45の下端部75には爪が設けられており、メインフレームトップカバー44の下側に引っ掛けることで、メンテナンスリッド45の下端部75を抑えることが可能である。
次にメンテナンスリッド45を取り外した状態について説明する。
図5に示されるように、シート60の下方にブラケット76が設けられており、このブラケット76にメンテナンスリッド(図4、符号45)がボルト(図4、符号63)により固定される。サイドカバー46L、46Rにメンテナンスリッド45の取付部を設ける必要がないので、サイドカバー46L、46Rの構造を簡略化できる。
メンテナンスリッド45の車両前後方向後方であって、ブラケット76の下方にバッテリボックスカバー77が設けられている。バッテリボックスカバー77の上下方向中間部に電装部品78が配置され、この電装部品78の図左側にバッテリのプラス端子78aが配置され、電装部品78の図右側にバッテリのマイナス端子78bが配置され、バッテリボックスカバー77の上部に工具の柄79a及びシャフト79bが別々に着脱自在に具備されている。ボックスカバー77から工具の柄79a及びシャフト79bを取外して組み付けることで工具79を得る。
物入れ部80は、前面視にて、メンテナンスリッド45の開口82から露出せずに、サイドカバー46Lに覆われる。
バッテリボックスカバー77とサイドカバー46Lとの間に隙間83があり、この隙間83から書類81を物入れ部80に入れることができる。物入れ部80が、前面視で見えず、外観性を良好に保った状態で、書類81の収納が可能となる。
次にサイドカバー46Lの内面及び物入れ部80について説明する。
図6に示されるように、物入れ部80は、車幅方向外側をサイドカバー46Lで覆われ、車幅方向内側等は物入れ部材90により支持される。具体的には、物入れ部材90は、車幅方向内側の面91と、車両前後方向後側の面92と、上側の面93と、下側の面94と、上側の面93に設けられた上部取付部95と、車両前後方向後側の面92に設けられた後部取付部96とからなる。
上部取付部95及び後部取付部96を、サイドカバー46Lの内面84にボルト85、86により固定する。膨らみ部71に、下側の面94をガイドするガイドリブ87が設けられている。物入れ部材90をサイドカバー46Lの内面84に組付ける際、下側の面94をガイドリブ87に突き当てることで、容易に内面84に対する物入れ部崎90の位置決めを行うことができる。
仮に外観に露出するサイトカバーに凹部を設け、この凹部を外観に露出するリッドにより塞いで、物入れ部を形成する場合と比較して、本発明の構成によれば、物入れ部90が外観に露出することがないため、物入れ部90に異なった材質や表面処理を用いることができるとともに、物入れ部90の大きさを小さくすることにより、成形型の大きさも小さくできるため、コスト低減が図れる。
次に物入れ部80に書類81が収納された状態について説明する。
図7に示されるように、サイドカバー46Lの内面84は、車幅方向外側に膨らんだ膨らみ部71Lから車幅方向内側に傾斜する傾斜部72Lが繋がれ、この傾斜部72Lに車幅方向内側にオフセットされた足つき性確保部73Lが繋がる。
下側の面94は、車両後方側から車両前方側に向けて徐々に幅が広くなる。下側の面94の車両前後方向前部は、膨らみ部73Lの下方に位置する。
また、車幅方向内側の面91は、前部下端から後上がりに傾斜する傾斜縁部97を有する。傾斜縁部97は上部が後方に位置するので、物入れ部80の収納口98が広くなり、書類81の出し入れが容易になる。
足つき性確保部73に、書類81の位置を規制する位置規制部99が設けられる。位置規制部99は、足つき性確保部73から若干立ち上がったリブ状の部分である。
物入れ部80に書類81を入れる際は、書類81を曲げて収納口98に移動させる。書類81から手を離すと、書類81の弾性力により、書類は真っすぐな状態に戻ろうとする。すると、書類81の車幅方向外側は、足つき性確保部73Lに当接するので、書類81が外方に飛び出そうとしても位置規制部99に当たることにより、書類の位置81が規制される。
次に平面視における書類81の位置について説明する。
図8に示されるように、書類81の前側は、足つき性確保部73Lにより車幅方向内側にオフセットされるので、鞍乗り型車両10の中心線101に対して、書類81は前側が内向きに傾斜して配置される。メンテナンスリッドの開口82の隙間83から物入れ部80に向け、書類81を直線的に移動させることで物入れ部80に収納でき、書類81の出し入れ作業が容易にできる。
次に正面視における書類81の位置について説明する。
図9に示されるように、物入れ部80は、サイドカバー46Lと燃料タンク50との間に形成される空間102に配置される。サイドカバー46Lは、書類81の上方から車幅方向外方を覆うようにし、さらに書類81の下方に回り込むように湾曲する形態を呈する。書類81は、サイドカバー46Lに覆われるので、飛び石等から保護される。また、書類の車幅方向内側は、燃料タンク50やバッテリ103が配置される。
以上に述べた鞍乗り型車両10の作用効果を以下に記載する。
図6に示される構成により、サイドカバー46Lの内面84に物入れ部が取付けられているので、図4に示す左右一対のサイドカバー46L、46Rの前部間に設けられたメンテナンスリッド45を開けて物入れ部80に物品81を出し入れすることができる。メンテナンスリッド45は左右のサイドカバー46L、46Rの間に設けられ、サイドカバー46L、46Rにメンテナンスリッド及びメンテナンスリッド用の開口を設ける必要がないので、サイドカバー46Lの構造を簡略化でき、サイドカバー46Lを車両に容易に組付けることができる。
また、サイドカバー46L、46Rにメンテナンスリッド45を設ける必要がなく、サイドカバー46L、46Rの構造が簡略化されるので、サイドカバーの軽量化及びコスト低減を図ることができる。
図5に示される構成により、サイドカバー45と、収納ボックス又は燃料タンク50との間の空間(図8、符号102)を利用して物入れ部を形成するので、デッドスペースを有効に活用することができる、車両のコンパクト化を図ることができる。
図5に示される構成により、足つき性確保部73Lにより、書類81は車幅方向内側に押し出される。書類81が車幅方向内側に押し出される足つき性確保部73Lの内面に、書類81の位置を規制する図6に示す位置規制部99を設けたので、サイドカバー46Lから位置規制部99を若干突出させるだけで、書類81が位置規制部99に引っ掛かり、サイドカバー46L自体での書類81の位置規制が可能となる。結果、位置規制部99を小さく形成できるので、書類が位置規制部99を乗り越えて出し入れされる際の作業性が向上する。
図5に示される構成により、書類81は柔軟性があり曲げることができるので、前面視にてメンテナンスリッド45の開口82から物入れ部80が露出した状態でなくても、メンテナンスリッド45の開口82からサイドカバー46Lの内面(図6、84)に沿うようにして、書類81を曲げながら物入れ部80に書類81を収納することができる。結果、メンテナンスリッド45の開口82を拡大する必要がなく、物入れ部80を形成すると共に車両外観性への影響を低減させることができる。
図6に示される構成により、サイドカバー内面84に取付ける物入れ部材90は、車幅方向内側の面91、車両前後方向後側の面92、上側の面93及び下側の面94の平面からなる簡易な形状であるので、簡易な構造で物入れ部80を形成することができる。
図5に示される構成により、バッテリのメンテナンス、電装部品78のメンテナンス及び工具79の出し入れは、メンテナンスリッド45を開けることで実施でき、メンテナンスリッド45を共用するので、別に着脱が必要な構造物をなるべく低減させ、部品点数の削減及び軽量化を図ることができる。
尚、本発明に係る鞍乗り型車両10は、実施の形態では車両左側のサイドカバー46L内に物入れ部80を設けたが、これに限定されず、車両右側のサイドカバー46R内に物入れ部80を設けても差し支えない。
本発明の鞍乗り型車両は、サイドカバー内に物品を収納する物入れ部を有する鞍乗り型車両に好適である。
10…鞍乗り型車両、45…メンテナンスリッド、46L、46R…サイドカバー、50…燃料タンク、60…シート(蓋部材)、73L、73R…足つき性確保部、80…物入れ部(書類入れ)、81…物品(書類)、82…開口、84…内面、90…物入れ部材、91…車幅方向内側の面、92…車両前後方向後側の面、93…上側の面、94…下側の面、99…位置規制部、102…空間、103…バッテリ。

Claims (9)

  1. 乗員が着座するシート(60)と、このシート(60)の下方に左右一対に設けられ前記シート(60)の下方を側面から覆うサイドカバー(46L,46R)と、このサイドカバー(46L,46R)内に形成され物品を収納する物入れ部(80)とを有する鞍乗り型車両において、
    前記シート(60)の下方に且つ前記左右一対のサイドカバー(46L,46R)の前部間に着脱可能にメンテナンスリッド(45)が設けられ、
    前記メンテナンスリッド(45)は、その上縁が前記サイドカバー(46L,46R)と重ならないように設けられることで、前記メンテナンスリッド(45)の上縁が前記サイドカバー(46L,46R)で覆われないようにするとともに、前記サイドカバー(46L,46R)の上縁と前記メンテナンスリッド(45)の上縁とが、前記シート(60)の下方を覆う車体カバー(40)の上縁を構成し、
    前記物入れ部(80)は、前記サイドカバー(46L,46R)の内面に取付けられ、前記メンテナンスリッド(45)を開けることで前記物品(81)の出し入れを行うことを特徴とする鞍乗り型車両。
  2. 前記サイドカバー(46L,46R)間に且つ前記シート(60)下方に、前記シート(60)を蓋部材として利用する収納ボックス又は燃料タンク(50)が配置されると共に、
    前記物入れ部(80)は、前記サイドカバー(46L,46R)と、前記収納ボックス又は前記燃料タンク(50)との間に形成される空間に配置されることを特徴とする請求項1記載の鞍乗り型車両。
  3. 前記物入れ部(80)は、書類入れであり、
    前記サイドカバー(46L,46R)の車両前後方向前側上部に、乗員が足を置き易くするために車幅方向内側にオフセットして構成される足つき性確保部(73L,73R)が形成され、
    前記足つき性確保部(73L,73R)の内面に、前記書類の位置を規制する位置規制部(99)を設けることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の鞍乗り型車両。
  4. 前記物入れ部(80)は、書類入れであり、
    前記メンテナンスリッド(45)の開口方向となる前面視にて、前記物入れ部(80)が前記メンテナンスリッド(45)の開口(82)から露出せず、前記サイドカバー(46L,46R)に覆われることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の鞍乗り型車両。
  5. 前記物入れ部(80)は、車幅方向外側を前記サイドカバー(46L,46R)で覆われ、
    車幅方向内側の面(91)、車両前後方向後側の面(92)、上側の面(93)及び下側の面(94)を別体の物入れ部材(90)で構成されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の鞍乗り型車両。
  6. 前記メンテナンスリッド(45)の後方に、バッテリ(103)、電装部品(78)及び工具(79)を具備することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の鞍乗り型車両。
  7. 前記シート(60)の前部の下縁は、前面視にて、上方へ凹むように形成され、且つ前記メンテナンスリッド(45)の上縁が前記シート(60)の前部の下端よりも上方まで延出して形成されることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項記載の鞍乗り型車両。
  8. ヘッドパイプ(11)から後方へ延びるメインフレーム(21)と、前記メインフレーム(21)の後端部から後方へ延びるシートレール(22)と、前記メインフレーム(21)の上方を覆うメインフレームトップカバー(44)とを備え、
    前記メインフレーム(21)の前後方向中間部にエンジン(31)が支持され、前記シートレール(22)の上方に前記シート(60)が配置され、
    前記メインフレームトップカバー(44)の後部に前記メンテナンスリッド(45)が接続されることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項記載の鞍乗り型車両。
  9. 乗員が着座するシート(60)と、このシート(60)の下方に左右一対に設けられ前記シート(60)の下方を側面から覆うサイドカバー(46L,46R)と、このサイドカバー(46L,46R)内に形成され物品を収納する物入れ部(80)とを有する鞍乗り型車両において、
    前記シート(60)の下方に且つ前記左右一対のサイドカバー(46L,46R)の前部間に着脱可能にメンテナンスリッド(45)が設けられ、
    前記メンテナンスリッド(45)は、その上縁が前記サイドカバー(46L,46R)と重ならないように設けられることで、前記サイドカバー(46L,46R)の上縁と前記メンテナンスリッド(45)の上縁とが、前記シート(60)の下方を覆う車体カバー(40)の上縁を構成し、
    前記物入れ部(80)は、前記サイドカバー(46L,46R)の内面に取付けられ、前記メンテナンスリッド(45)の開口方向となる前面視にて、後方から前方の前記メンテナンスリッド(45)の開口(82)へ向かうにつれて、車幅方向内側に且つ上方に指向するように傾斜しており、前記メンテナンスリッド(45)を開けることで前記物品(81)の出し入れを行うことを特徴とする鞍乗り型車両。
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