JPH0524567A - 自動二輪車のフレームサイドカバー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 フレームサイドカバーの内側に工具袋を入れ
るポケットを設けると共に、フレームサイドカバーを裏
返しにして、細い部品を分けて入れるトレイに利用でき
て整備に便利な自動二輪車のフレームサイドカバーを得
ること。 【構成】 フレームのシート下部側面に取付けるフレー
ムサイドカバー１の内側中央部に前後二条のリブ４を突
設し、二条のリブ４の下部を連結して工具袋などを収容
しうるポケット５を形成し、フレームサイドカバーの内
側の二条のリブ４の前後の平坦部に枡目状に低いリブ７
を形成したこと。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、車両整備のときに便
利に使用できる自動二輪車のフレームサイドカバーに関
する。

【０００２】

【従来の技術】自動二輪車には、オフロード型と称する
種類のものがある。この種の自動二輪車は、林道など条
件の悪い路面を走行することが多く、転倒などで山の中
などの条件の悪い場所で車両を整備することが多い、こ
のため、整備ができる携帯工具の携帯が不可欠である。
このため、フレームサイドカバーの内側などに、工具袋
などを入れる物入れを設けている。例えば、実開昭５７
−４７５９１号公報、実開昭５８−６３１７７号公報。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】携帯工具を持参してい
れば、山の中などの条件の悪い場所でも車両の整備がで
きる。しかし、色々な細かい部品を外すと紛失すること
があったり、再組付けするときに、誤組付けすることが
あるなどの不都合が発生することがある。

【０００４】かかる点に鑑み、この発明は、フレームサ
イドカバーの内側に工具袋を入れるポケットを設けると
共に、フレームサイドカバーを裏返しにして、細かい部
品を分けて入れるトレイに利用できて整備に便利な自動
二輪車のフレームサイドカバーを得ることを目的とす
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の自動二輪車のフレームサイドカバーは、
フレームのシート下部側面に取付けるフレームサイドカ
バーの内側中央部に前後二条のリブを突設し、二条のリ
ブの下部を連結して工具袋などを収容しうるポケットを
形成し、フレームサイドカバーの内側の二条のリブの前
後の平坦部に枡目状の低いリブを形成したことにある。

【０００６】

【作用】山の中などの条件の悪い場所で整備が必要な場
合は、フレームサイドカバーを外してポケットから工具
袋を取出す。そして、フレームサイドカバーを裏返して
置いたとき、枡目状の低いリブで区分けされた部分が、
ボルトナット、スプリングなどの細かい部品を置くトレ
イになり、しかも、取外した場所に分けて置くことがで
きる。このため、部品の紛失が防げると共に、再び取外
した場所に部品を組付けることができて誤組付けを防止
することができる。

【０００７】

【実施例】以下、本発明の実施例を図１乃至図５によっ
て説明する。フレームサイドカバー１は、合成樹脂を用
いて型形成して作るもので、自動二輪車のフレーム２の
シート３の下側側面に取付ける。フレームサイドカバー
１の内側中央部分には前後二条のリブ４を突設する。そ
して、二条のリブ４の下部を連結してポケット５を設け
る。二条のリブ４とポケット５は、図２に示すように、
スライド型を用いてフレームサイドカバー１と一体に成
形するか、別個に製作したものを図３に示すように、フ
レームサイドカバー１の内面に接着剤で接着する。又、
ポケット５の側面は、図４に示すようにゴムバンド６を
用いて連結するようにしてもよい。フレームサイドカバ
ー１の二条のリブ４の前後の平坦部には、一辺５cm程度
の枡目状の低いリブ７を一面に形成する。二条のリブ４
及び枡目状の低いリブ７は、フレームサイドカバー１の
剛性を高くする。

【０００８】フレームサイドカバー１の内側のポケット
５には、工具袋を収容する。これによって、フレームサ
イドカバー１を外すと、工具袋が直ぐに取出せて、車両
整備ができる。又、フレームサイドカバー１は、内側を
上向きにして路面に置くことによって、トレイになる。
そして、枡目状に区分した低いリブ７に、細かい部品
を、取外した場所に分けて置くことができる。これによ
って、取外した細かい部品が紛失することがなく、再度
組付けるとき誤組付けを防止できる。

【０００９】

【発明の効果】以上説明したように、この発明は、上述
のように構成したので、フレームサイドカバーの内側に
設ける二条のリブと枡目状の低いリブで、フレームサイ
ドカバーの剛性を高めることができる。そして、二条の
リブの下部に設けたポケットに工具袋を収容でき、フレ
ームサイドカバーは、取外して内側を上向きに置くこと
によって部品置きのトレイになり、枡目状の低いリブで
分れた中に、取外した場所ごとに分けて細かい部品を入
れておくことができる。これによって、細かい部品の紛
失が防止でき、再組付けのとき、組付け場所を間違う誤
組付けを防止できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示すフレームサイドカバー
の内側面図である。

【図２】図１のＡ−Ａ矢視断面図である。

【図３】本発明の他の実施例を示す図１のＡ−Ａ矢視相
当断面図である。

【図４】本発明の更に他の実施例を示す図１のＡ−Ａ矢
視相当断面図である。

【図５】本発明の一実施例を示す全体側面図である。

【符号の説明】 １ フレームサイドカバー ２ フレーム ３ シート ４ リブ ５ ポケット ７ 低いリブ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 【請求項１】 フレームのシート下部側面に取付けるフ
   レームサイドカバーの内側中央部に前後二条のリブを突
   設し、二条のリブの下部を連結して工具袋などを収容し
   うるポケットを形成し、フレームサイドカバーの内側の
   二条のリブの前後の平坦部に枡目状に低いリブを形成し
   たことを特徴とする自動二輪車のフレームサイドカバ
   ー。